JPH0979695A - 熱交換器及びその熱交換器を備えた空気調和機 - Google Patents

熱交換器及びその熱交換器を備えた空気調和機

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JPH0979695A
JPH0979695A JP7262534A JP26253495A JPH0979695A JP H0979695 A JPH0979695 A JP H0979695A JP 7262534 A JP7262534 A JP 7262534A JP 26253495 A JP26253495 A JP 26253495A JP H0979695 A JPH0979695 A JP H0979695A
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JP
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heat exchanger
refrigerant
fin
fins
width
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JP7262534A
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English (en)
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Takashi Kawanabe
隆 川鍋
Hideaki Mukoda
英明 向田
Takeo Goto
剛伯 後藤
Yoshinori Enya
義徳 遠谷
Masahiro Kobayashi
雅博 小林
Atsuyumi Ishikawa
敦弓 石川
Yoshitaka Hara
嘉孝 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換率を向上できる熱交換器及びその熱交
換器を備えた空気調和機を提供する。 【解決手段】 熱交換器7(4)のフィン81に送風方
向に沿って突設した3個の山形部86を形成しているか
ら、フィン表面の3つの山形部86を流れる空気に対し
て空気の温度境界層を破壊する程度の十分な乱流を生じ
させることができ、熱交換率を向上できる一方、送風抵
抗が過大とならず、熱交換器全体として熱交換率を向上
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層された多数の
フィンに冷媒管を挿通してなる熱交換器又はその熱交換
器を備える空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ヒートポンプ型の空気調和機で
は、冷房運転時には、圧縮機、利用側熱交換器、流量制
御弁、熱源側熱交換器、四方切換弁の順序で冷媒が循環
され、暖房運転時には冷房運転時と逆方向に冷媒が循環
されるが、この暖房運転時には熱源側熱交換器が蒸発器
として作用し、冷房運転時には熱源側蒸発器が凝縮器と
して作用している。
【0003】かかる熱交換器においては、その熱交換効
率の向上を図るため、フィンの形状等に関する提案も種
々なされている。例えば、フィンの表面に山形の凹凸を
有する形状のものとしては、従来、送風方向(フィンの
幅方向)に突設された2個の山形部を形成したものが公
知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように2つの山形部を形成したフィンにおいては、フィ
ンを通過する空気に十分な乱流を生じさせることができ
ず、空気の温度境界層が残ってしまい、熱交換率が十分
でないという問題がある。
【0005】これに対して、フィン表面に多数の山形部
を形成し、フィン表面を通過する風に十分な乱流を形成
することも考えられるが、単に乱流を形成するように多
数の山形部を形成したのでは、送風抵抗が大きすぎて、
かえって熱交換効率が低下するという不都合がある。
【0006】また、冷媒回路に充填される冷媒として、
従来、塩素基を有するR12やR50を用いたが、地上
上空のオゾン層破壊の潜在性があるため、環境保全の目
的から塩素基の含有量の少ないR22(クロロジフルオ
ロメタン)のほか、塩素基を含まないR32(ジフルオ
ロメタン)、R125(ペンタフルオロエタン)、R1
34a(テトラフルオロエタン)あるいはこれらの混合
物等(以下「HFC系冷媒」という)が代替冷媒として
使用されている。
【0007】冷媒として、このようなHFC系冷媒を用
いた場合には、その混合冷媒の性質として、高圧且つ高
温となるために、冷媒回路における異常な高圧、高温を
防止するため、熱交換器では従来より高い熱交換効率の
向上が望まれている。
【0008】そこで、本発明は、上記課題を解消するた
めになされたものであり、熱交換率を向上できる熱交換
器及びその熱交換器を備えた空気調和機を提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、積層
された多数のフィンに冷媒管を挿通してなる熱交換器に
おいて、前記フィンは、その送風方向に沿って突設され
た3個の山形部が形成されている。
【0010】この請求項1に記載の熱交換器によれば、
フィン表面の3つの山形部を流れる空気に対して空気の
温度境界層を破壊する程度の十分な乱流を生じさせるこ
とができ、熱交換率を向上できる一方、送風抵抗が過大
とならず、熱交換器全体として熱交換率を向上できる。
【0011】請求項2に記載の発明は、積層された多数
のフィンに冷媒管を挿通してなる熱交換器において、前
記フィンは、その送風方向に沿って突設された3個の山
形部が形成されており、前記フィンの幅は冷媒管の管径
に対して2乃至3倍であり、前記山形部の1個の幅は、
前記フィンの幅を略3等分した寸法であり、山形部の高
さは、その山形部の幅の1/7乃至1/8倍である。
【0012】この請求項2に記載の発明によれば、フィ
ンの幅は冷媒管の2乃至3倍とすることより、熱交換に
おける空気とフィンとの温度差に基づく熱交換効率を最
大としつつ、フィン幅を最小にできる。即ち、フィンの
幅が冷媒管の2倍より少ないと十分な熱交換面積を得る
ことができず、3倍より多いとフィン幅が長すぎて送風
された空気とフィンとの温度差が少ないにもかかわら
ず、不要に大きくなるからである。
【0013】また、1個の山形部の幅をフィン幅を略3
等分した寸法とし、且つ山形部の高さを、その山形部の
幅の1/7乃至1/8倍することにより、温度境界層を
破壊する程度の乱流とし、送風抵抗を最小にすることが
できる。
【0014】請求項3に記載の発明は、圧縮機、利用側
熱交換器、減圧装置、熱源側熱交換器を有する冷媒回路
中に冷媒を循環するように構成した空気調和機におい
て、前記利用側熱交換器と前記熱源側熱交換器との少な
くともいずれかの熱交換器は、積層された多数のフィン
に冷媒管を挿通してなり、前記フィンは、その送風方向
に沿って3個の山形部が形成されている。
【0015】この請求項3に記載の発明では、請求項1
に記載の熱交換器を空気調和機に用いる構成であるか
ら、熱交換効率に優れた空気調和機を得ることができ空
気調和運転能力を高めることができる。特に、かかる空
気調和機においては、冷媒として温度の高いHFC系冷
媒を用いることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は、一般的な家庭用の空気調和機を示
す斜視図である。この種の空気調和機は、室内に配置さ
れる利用側ユニットAと、室外に配置される熱源側ユニ
ットBとからなり、両者は冷媒管300によりつながれ
ている。
【0018】図2は、図1に示す空気調和機の冷凍サイ
クルを示す冷媒回路図である。
【0019】1はモータ部と、このモータ部により駆動
される圧縮部とからなる圧縮機である。2は圧縮機1か
ら吐出される冷媒の脈動による振動・騒音を抑えるため
のマフラーである。3は冷房/暖房運転時の冷媒の流れ
を切り替えるための四方切換弁である。4は熱源側熱交
換器、5はキャピラリーチューブユニット、6はスクリ
ーンフィルター、7は利用側熱交換器、8はマフラー、
9はアキュームレータ、10は電磁開閉弁である。
【0020】圧縮機1から吐出される冷媒は、四方切換
弁3の切り替わり位置と電磁開閉弁10の開閉とに応じ
て、実線の矢印(冷房運転)、点線の矢印(暖房運
転)、実線中点の矢印(除霜運転)のように、3つのモ
ードに従って、流れる方向が決まる。冷房運転時には、
熱源側熱交換器4が凝縮器として、利用側熱交換器7が
蒸発器として機能する。暖房運転時には、利用側熱交換
器7が凝縮器として、熱源側熱交換器4が蒸発器として
機能する。除霜運転時(暖房運転中)には、圧縮機1か
ら吐出される高温の冷媒の一部が、熱源側熱交換器4の
温度を上昇させるために、熱源側熱交換器4に直接供給
される。これにより、熱源側熱交換器4の温度が上昇し
除霜が行われる。尚、この除霜運転が充分に機能しない
時(外気温が特に低い時など)には逆サイクル除霜(実
線矢印の流れ)で強制的に除霜が行われる。
【0021】図3は、空気調和機の制御回路図である。
図3の中央の一点鎖線を境にして、左側は、利用側ユニ
ットAの制御回路を示し、右側は、熱源側ユニットBの
制御回路を示している。両方の制御回路は、動力線10
0と制御線200とを介してつながれている。
【0022】利用側ユニットAには、整流回路11と、
モータ用の電源供給回路12と、制御用の電源供給回路
13と、モータ駆動回路15と、スイッチ基板17と、
受信回路18aと、表示基板18と、フラップモータ1
9とが設けられる。
【0023】整流回路11はプラグ10aによって供給
される100Vの交流電圧を整流する。モータ用の電源
供給回路12はDCファンモータ16に供給される直流
電圧を10〜36Vの電圧に調整する。このDCファン
モータ16はマイクロコンピュータ14から送られてく
る信号に応じて被調和室内に調和された空気を吹き出す
ためのものである。
【0024】制御用の電源供給回路13は、マイクロコ
ンピュータ14に供給される5Vの直流電圧を発生す
る。モータ駆動回路15は、DCファンモータ16の回
転位置情報に基づくマイクロコンピュータ14からの信
号に応答して、DCファンモータ16のステータ巻線へ
の通電タイミングを制御する。スイッチ基板17は利用
側ユニットAの操作パネルに固定され、このスイッチ基
板17にはオン/オフスイッチ、試運転スイッチ、など
が設けられている。受信回路18aは、ワイヤレスリモ
ートコントローラ60からの遠隔操作信号(例えば、オ
ン/オフ信号、冷房/暖房切り替え信号、或いは室温設
定信号など)を受信する。表示基板18は、空気調和機
の運転状態を表示する。フラップモータ19は、冷/暖
空気の吹き出し方向を変更するフラップを動かすように
機能する。
【0025】さらに、この制御回路には、室温を測定す
るための室温センサ20と、利用側熱交換器の温度を測
定するための熱交換器温度センサ21と、部屋の湿度を
測定するための湿度センサ22とが設けられる。これら
センサによって検出された測定値はA/D変換されてマ
イクロコンピュータ14に取り込まれる。マイクロコン
ピュータ14からの制御信号は、シリアル回路23と端
子板T3 とを通じて、熱源側ユニットBに送られる。ま
た、トライアック26とヒータリレー27とは、ドライ
バー24を通じてマイクロコンピュータ14により制御
され、これによってドライ運転時に使われる再加熱ヒー
タ25に供給する電力を段階的に制御する。
【0026】符号30は、空気調和機の型と特性を示す
特定データを保存した外部ROMである。これらの特定
データは、電源スイッチが入力され且つ操作が停止され
た後に、すぐに外部ROMから取り出される。電源スイ
ッチが入力されたとき、外部ROM30からの特定デー
タの取り出しが完了するまで、ワイヤレスリモートコン
トローラ60からの命令の入力、あるいはON/OFF
スイッチ又は試運転スイッチ(操作は後述する)の状態
の検知はなされない。
【0027】次に、熱源側ユニットBのコントロールサ
ーキットについて説明する。
【0028】熱源側ユニットBにおいて、端子板T
´1 、T´2 、T´3 は、それぞれ利用側ユニットAに
配置された端子板T1 、T2 、T3 に接続されている。
符号31は、端子板T´1 とT´2 に平行に接続された
バリスタであり、32はノイズフィルタ、34はリアク
タ、35は電圧を倍にする倍電圧器、36はノイズフィ
ルタ、37は100VのAC電圧から約280VのDC
電圧を得るためのリプルフィルタである。
【0029】符号39は、端子板T´3 を介して利用側
ユニットAから供給された制御信号を変換するシリアル
サーキットであり、その変換された信号はマイクロコン
ピュータ41へ伝達される。40は、熱源側ユニットB
及び変流器(CT)33内の負荷に供給された電流を検
出する電流検出器であり、DC電圧に電流を整流し、そ
してマイクロコンピュータ41にDC電圧を付与する。
41はマイクロコンピュータ、42はマイクロコンピュ
ータ41の動作用電力を発生させるための切り替え電力
供給回路、38はマイクロコンピュータ41からの制御
信号に基づいてコンプレッサ1に供給される電力のPW
M制御を達成するモータドライバーである。モータドラ
イバー38の6個のパワートランジスタは、三相ブリッ
ジの形で接続され、いわゆるインバータユニットを構成
している。参照符号43は冷凍サイクルのコンプレッサ
1を運転するためのコンプレッサモータであり、44は
コンプレッサの咄出側の冷媒の温度を検知する咄出側温
度センサーである。45は速度が3段階に制御され、室
外熱交換器に空気をおくるファンモータであり、四方切
換弁3、電磁弁10、は前述したように冷凍サイクルの
冷媒通路を切り替えるようになっている。更に、熱源側
ユニットBには、室外温度を検出する室外温度センサ4
8が、空気取り入れ口に近接配置されており、室外熱交
換器の温度を検知する室外熱交換器温度センサ49が配
置されている。これらの温度センサ48、49によって
得られた検出値はA/D変換され且つマイクロコンピュ
ータ41に取り入れられる。
【0030】符号50は利用側ユニットAの外部ROM
30と同様な機能を有する外部ROMである。熱源側ユ
ニットBについての特有のデータは、外部ROM30で
説明したものと同様のものであるが、ROM50に収納
されている。
【0031】熱源側ユニットBと利用側ユニットAの各
制御回路における記号Fは、ヒューズである。
【0032】マイクロコンピュータ(制御部材)14と
41のそれぞれは、予めプログラムを収納したROM、
参照データを収納したRAM、そしてプログラムを演算
するCPUを、同一の容器に収納したものである(イン
テル コーポレーション販売の87C196MC(MC
Sー96シリーズ))。
【0033】次に、冷媒について説明する。
【0034】本実施の形態においては、単一冷媒又は混
合冷媒のいずれかをも使用することができるが、この実
施の形態では混合冷媒を例に用いて説明する。尚、本明
細書において「混合冷媒」とは、特性の異なる冷媒が少
なくとも、2種以上混合された冷媒をいうものとする。
【0035】混合冷媒としては、例えばR−410Aや
R−410Bが用いられる。R−410Aは、2成分系
の混合冷媒であり、R−32を50Wt%、R−125
を50Wt%の構成であり、沸点は−52.2°C、露
点は−52.2°Cである。R−410Bは、R−32
を45Wt%、R−125を55Wt%の構成である。
【0036】このような組成の混合冷媒では、HCFC
−22の従来の単一冷媒と比較した場合、所定の条件に
おける、コンプレッサの吐出温度がHCFC−22では
66.0°Cに対してR−410Aでは73.6°Cで
あり、凝縮圧力がHCFC−22では17.35bar
であるのに対してR−410Aでは27.30barで
あり、蒸発圧力がHCFC−22では6.79barで
あるのに対してR−410Aでは10.86barとい
う特性を有し、冷媒回路全体として、従来のHCFC−
22の単一冷媒を使用する場合より高い温度であり且つ
高い圧力となる。
【0037】また、R−410A及びR−410B等の
共沸混合冷媒を用いた場合には、各成分の冷媒の沸点が
ほとんど同じであるために、冷媒組成に変化が生じにく
く、冷媒組成の変化によって生じる温度グライド等の問
題を考慮する必要がない。このために運転中における制
御がしやすくなる。
【0038】尚、図2の冷媒回路における括弧書きは、
冷媒管路の寸法を示したものである。即ち、図2の冷媒
回路では、四方切換弁3と利用側熱交換換器7の間の冷
媒配管の寸法例は、3/8”(インチ)、利用側熱交換
換器7とストレーナ6の間の冷媒配管の寸法は、1/
4”(インチ)、減圧器5と熱源側熱交換器4の間の冷
媒配管の寸法は、1/4”(インチ)、熱源側熱交換器
4のバイパス管の寸法は、1/8”(インチ)、四方切
換弁2とアキュームレータ7の間の冷媒配管の寸法は、
3/8”あるいは1/2”(インチ)、四方切換弁と熱
源側熱交換器4の間の冷媒配管の寸法は、3/8”(イ
ンチ)である。冷媒回路におけるこのような冷媒管の寸
法は特に限定されるものでないが、熱交換器に挿通され
る冷媒管との関係において、本実施の形態による冷媒回
路の冷媒配管の寸法によれば、結果的に効率のもっとも
優れた空気調和機(熱交換器)を得ることができた。
【0039】次に、本発明にかかる熱交換器は、利用側
熱交換器(室内熱交換器)7、熱源側熱交換器(室外熱
交換器)4のいずれにも用いることができるが、特に、
送風量との関係で高い熱交換効率が要求される利用側熱
交換器7に用いた例について説明する。
【0040】図4に示すように、熱交換器7は、多数の
フィン体81を積層して構成されており、積層されたフ
ィン体81に冷媒管82を挿通し、この冷媒管82を蛇
行して配置されている。
【0041】冷媒管82は本実施の形態では、口径7mm
の管が使用されているが、これに限らず、9mm等の他の
口径のものを使用してもよい。尚、図5及び図7に示す
ように、冷媒管82のピッチDは、特に制限されるもの
ではないが、実験の結果最も熱交換率の優れた値だった
ので、本実施例では約21mmとした。
【0042】フィン体81は、本実施の形態では、送風
方向に対して連続して2列のフィン81a、81bを一
枚の板に形成して一つのフィン体81としているが、一
列のフィンとしてもよい。換言すれば、図5及び図6に
示すように、フィン体81には、2枚のフィン81a、
81bを並列に配置したものを同時に形成している。
【0043】フィン体81の材料は、熱伝導特性の良好
なものが使用され、例えば、アルミニウムが用いられて
いる。
【0044】積層されたフィン体81とフィン体81と
の間隔であるフィンピッチFPは、実験の結果最も熱交
換率の優れた値だったので、好ましくは、1.2乃至
1.7mmで配置される。フィン体81の形状は、図5に
示すように、フィン81a、81bとで、冷媒管82が
互いに段違いになって交互に配置されるように、冷媒管
用の管通し穴84がそれぞれ一列に形成されている。こ
の管通し穴84は、図6に示すように突出部分85によ
り画成されており、突出部分85の高さHはフィンピッ
チFPを規定している。
【0045】各フィン81a、81bには、図6に示す
ように、送風方向に沿って3つの山形部86が連続して
形成されており、熱交換効率の向上を図っている。
【0046】ここで、フィン体81の各部の寸法につい
て説明する。各フィン81a、81bの幅は、熱交換効
率と小型化の要請との兼ね合いから決定されるが、本実
施の形態では、実験の結果最も熱交換率の優れた値だっ
たので、好ましくは18乃至19mmである。フィン81
a、81bを決定する上での熱交換効率の兼ね合いと
は、図9に示すように、冷媒管の中心からフィンの幅方
向の縁部までの距離(フィン幅の半分)を横軸にとり、
フィンを通過する風の温度を縦軸にとった場合、フィン
面と風との温度差が小さくなればなるほど熱交換効率が
低下することになる。
【0047】従って、図9において、風とフィンとの温
度差が少ないため、風の温度低下がほとんど期待できな
くなるT0部に至るまでの距離をフィン幅の半分S2に
設定することが好ましく。S1で示すように、T0部よ
り距離(フィン幅)が短いと、風の温度を十分に下げる
ことができず、T0部より距離(フィン幅)を長くして
も、すでに通過する風の温度が十分に低下したため、そ
れより距離を長くしても高い熱交換効率(温度低下)を
望むことができなくなる。
【0048】本実施の形態では、温度を6℃低下させる
場合のT0を求め、その距離S2を採用した。このS2
を2倍した値をフィン81a(またはフィン81b)の
幅Sとして採用して18.19mmとした。
【0049】フィン81a、81bの有効は幅Sにおけ
る各山形部86の形成幅Wについては、幅方向の風の流
れを案内するように平坦な縁部87を残した部分につい
て、3等分しており、縁部87の寸法Sは例えば0.8
mmであるから、各山形部86の形成幅Wは、18.19
−0.8×2=16.59mmとなる。
【0050】この形成幅Wを3等分したものが1個の山
形部の幅W2であり、W2は16.59÷3=5.53
mmである。
【0051】フィンに形成した山形部86の高さH1
は、通過する風が温度境界層を破壊する程度の乱流を生
じる抵抗を付与するように高くすればよいが、山形部8
6が高すぎると圧力損失が大きくなりすぎて、かえって
熱交換効率が低下することとなる。かかる関係から山形
部86の高さH1が決定されるが、山形部86の高さH
1の山形部86の形成幅W2に対する寸法比(H1/W
2)は、その山形部86の幅の1/7乃至1/8倍する
ことにより、温度境界層を破壊する程度の乱流とし、送
風抵抗を最小にすることができる。具体的に、山形部8
6の高さH1の寸法は、実験の結果最も熱交換率の優れ
た値だったので、好ましくは0.5乃至1.0mmであ
り、その中でも最も優れた値として本実施の形態では
0.7mmとした。また、この形成幅Wを3等分したもの
が1個の山形部の幅W2であり、W2は16.59÷3
=5.53mmである。従って、山形部86の高さH1の
山形部86の形成幅W2に対する寸法比(H1/W2)
は、本実施の形態では具体的には、約1/8である。
【0052】尚、山形部の頂上と谷とにはそれぞれR
(アール)が形成されており、製造を容易にしている。
【0053】次に、本実施例の形態における作用を説明
する。
【0054】冷房運転時には、図2に実線矢印で示すよ
うに、圧縮機1から吐出された冷媒は、マフラー2、四
方切換弁3、熱源側熱交換器(室外熱交換器)4、キャ
ピラリチューブ5、スクリーンフィルター6、利用側熱
交換器(室内熱交換器)7、マフラー8、四方切換弁
3、アキュームレータ9の順序で冷媒回路を循環し、利
用側熱交換器7が蒸発器として機能し、キャピラリチュ
ーブ5で減圧される。暖房運転時には、破線矢印で示す
ように、圧縮機1から吐出された冷媒は、マフラー2、
四方切換弁3、マフラー8、利用側熱交換器(室内熱交
換器)7、スクリーンフィルター6、キャピラリチュー
ブ5、熱源側熱交換器(室外熱交換器)4、四方切換弁
3、アキュームレータ9の順序で冷媒回路を循環し、熱
源側熱交換器4が蒸発器として機能し、電動膨張弁5で
減圧される。
【0055】冷房運転時あるいは暖房運転時には、利用
側熱交換器(室内熱交換器)7にファンにより送風さ
れ、冷媒配管を通る冷媒と空気との熱交換が行われる。
本実施の形態では、熱交換器7に送風された空気は、積
層されたフィン体81、81間を通過して熱交換され
る。
【0056】フィン体81、81間を通過する空気は、
連続した3個の山形部86を通る空気が、空気の温度境
界層を破る程度の乱流となりつつ、しかも、圧力損失が
大きすぎることもないので、高い熱交換率を得ることが
できる。これによって、空気調和機の空気調和運転能力
の向上を図ることができる。
【0057】特に、冷媒としてHFC系冷媒を用いた場
合には、冷媒回路が高い圧力と温度状態となるが、その
場合にも熱交換器において、室内空気や室外空気との十
分な熱交換を図ることができる。
【0058】本発明は、上述の実施の形態に限定され
ず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が可
能である例えば、上述の実施の形態では、空気調和機を
例に説明したが、本発明にかかる熱交換器はこれに限ら
ず、冷蔵庫等の冷凍機に用いることもできる。
【0059】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、熱交換
器のフィンに送風方向に沿って3個の山形部を形成して
いるから、フィン表面の3つの山形部を流れる空気に対
して空気の温度境界層を破壊する程度の十分な乱流を生
じさせることができ、熱交換率を向上できる一方、送風
抵抗が過大とならず、熱交換器全体として熱交換率を向
上できる。
【0060】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載のフィンにおいて、フィンの幅を冷媒管の管径に
対して2乃至3倍、1個の山形部の幅をフィン幅の略3
等分とし、山形部の高さをその山形部の幅の1/7乃至
1/8倍としているので、熱交換における空気とフィン
との温度差に基づく熱交換効率を最大としつつ、フィン
幅を最小にできる。
【0061】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の熱交換器を空気調和機に用いる構成であるか
ら、熱交換効率に優れた空気調和機を得ることができ空
気調和運転能力を高めることができる。特に、かかる空
気調和機においては、冷媒として温度の高いHFC系冷
媒を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気調和機の概略を示す図である。
【図2】本発明の空気調和機の冷媒回路を示す図であ
る。
【図3】図1の冷媒回路の制御回路図である。
【図4】冷媒回路の熱交換器の例を示す斜視図である。
【図5】冷媒回路の熱交換器のフィンの一例を示す平面
図である。
【図6】図4のフィン体のA1−A1線における拡大断
面図である。
【図7】図4のフィン体の一部を示す平面図である。
【図8】フィンの概略を示す断面図である。
【図9】フィン幅と送風空気の温度との関係を示すグラ
フ図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 4 室外熱交換器(熱交換器) 5 キャピラリチューブ(減圧装置) 7 室内熱交換器(熱交換器) 81a、81b フィン 86 山形部
フロントページの続き (72)発明者 遠谷 義徳 大阪府守口市京阪本通2丁目5番地5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 小林 雅博 大阪府守口市京阪本通2丁目5番地5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 石川 敦弓 大阪府守口市京阪本通2丁目5番地5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 原 嘉孝 大阪府守口市京阪本通2丁目5番地5号 三洋電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層された多数のフィンに冷媒管を挿通
    してなる熱交換器において、前記フィンは、その送風方
    向に沿って突設された3個の山形部が形成されているこ
    とを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 積層された多数のフィンに冷媒管を挿通
    してなる熱交換器において、前記フィンは、その送風方
    向に沿って突設された3個の山形部が形成されており、
    前記フィンの幅は冷媒管の管径に対して2乃至3倍であ
    り、前記山形部の1個の幅は、前記フィンの幅を略3等
    分した寸法であり、山形部の高さは、その山形部の幅の
    1/7乃至1/8倍であることを特徴とする熱交換器。
  3. 【請求項3】 圧縮機、利用側熱交換器、減圧装置、熱
    源側熱交換器を有する冷媒回路中に冷媒を循環するよう
    に構成した空気調和機において、 前記利用側熱交換器と前記熱源側熱交換器との少なくと
    もいずれかの熱交換器は、積層された多数のフィンに冷
    媒管を挿通してなり、前記フィンは、その送風方向に沿
    って3個の山形部が形成されていることを特徴とする空
    気調和機。
JP7262534A 1995-09-14 1995-09-14 熱交換器及びその熱交換器を備えた空気調和機 Pending JPH0979695A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7261147B2 (en) 2003-05-28 2007-08-28 Lg Electronics Inc. Heat exchanger
JP2008128569A (ja) * 2006-11-21 2008-06-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd フィンアンドチューブ型熱交換器
JP2014214894A (ja) * 2013-04-23 2014-11-17 株式会社ティラド 熱交換器のプレートフィン

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