JP3054539B2 - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
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- JP3054539B2 JP3054539B2 JP6059193A JP5919394A JP3054539B2 JP 3054539 B2 JP3054539 B2 JP 3054539B2 JP 6059193 A JP6059193 A JP 6059193A JP 5919394 A JP5919394 A JP 5919394A JP 3054539 B2 JP3054539 B2 JP 3054539B2
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- Japan
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- refrigerant
- heat exchangers
- heat exchanger
- air conditioner
- compressor
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸発器を備え、高沸点
冷媒と低沸点冷媒からなる非共沸混合冷媒を用いる空気
調和機に関するものである。
冷媒と低沸点冷媒からなる非共沸混合冷媒を用いる空気
調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ヒートポンプ式空気調和機の冷
媒回路は、圧縮機、室内熱交換器、減圧装置、室外熱交
換器、四方弁とから構成されており、暖房運転時にはこ
の順序で冷媒が循環され、冷房運転時には暖房運転時と
は逆方向に冷媒が循環される。
媒回路は、圧縮機、室内熱交換器、減圧装置、室外熱交
換器、四方弁とから構成されており、暖房運転時にはこ
の順序で冷媒が循環され、冷房運転時には暖房運転時と
は逆方向に冷媒が循環される。
【0003】このような運転の切り換えにより、一つの
回路により冷房運転と暖房運転とがなされるようになっ
ている。
回路により冷房運転と暖房運転とがなされるようになっ
ている。
【0004】一方、かかるヒートポンプ式空気調和機に
おいて、冷媒として単一冷媒(例えば、Rー22)が使
用されている場合には、この単一冷媒の圧力が一定で且
つ気液混合時はその冷媒の温度は一定となる。
おいて、冷媒として単一冷媒(例えば、Rー22)が使
用されている場合には、この単一冷媒の圧力が一定で且
つ気液混合時はその冷媒の温度は一定となる。
【0005】一方、非共沸混合冷媒が使用されている場
合には、この非共沸混合冷媒の圧力が一定で且つ気液混
合時はその非共沸混合冷媒の等温線は、飽和液線から飽
和蒸気線に向かって右下りになっているため(温度グラ
イド:約5℃)、蒸発器の入口温度が最低で、出口温度
が最高となる。
合には、この非共沸混合冷媒の圧力が一定で且つ気液混
合時はその非共沸混合冷媒の等温線は、飽和液線から飽
和蒸気線に向かって右下りになっているため(温度グラ
イド:約5℃)、蒸発器の入口温度が最低で、出口温度
が最高となる。
【0006】ここで、蒸発器を有効的に使用するために
は、蒸発温度を低下させる必要があるが、出口温度は高
くなり平均蒸発温度は高く、蒸発器能力は低下する。
は、蒸発温度を低下させる必要があるが、出口温度は高
くなり平均蒸発温度は高く、蒸発器能力は低下する。
【0007】又、蒸発温度を低下させるにも限度があ
り、入口から着霜を生じ、熱交換能力が低下するという
問題がある。
り、入口から着霜を生じ、熱交換能力が低下するという
問題がある。
【0008】かかる問題点に対して、実公平3ー385
92号公報には、熱交換器を複数に分割して、分割した
熱交換器部分の間に圧力調節弁を配置することによっ
て、熱交換器の入口と出口における圧力の調節を図り、
入口側の着霜を防止する技術が提案されている。
92号公報には、熱交換器を複数に分割して、分割した
熱交換器部分の間に圧力調節弁を配置することによっ
て、熱交換器の入口と出口における圧力の調節を図り、
入口側の着霜を防止する技術が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複数の熱交換
器の間に圧力調節弁を設けた従来技術の構成において、
圧力調節弁は機構が複雑であり且つ高価であるという問
題点がある。
器の間に圧力調節弁を設けた従来技術の構成において、
圧力調節弁は機構が複雑であり且つ高価であるという問
題点がある。
【0010】また、従来の技術では、冷房運転と暖房運
転の切換え毎に圧力調節弁を所定の圧力に制御する必要
があるため、別に圧力調節弁の制御機構を必要とするの
で、構成が複雑になるという問題点がある。
転の切換え毎に圧力調節弁を所定の圧力に制御する必要
があるため、別に圧力調節弁の制御機構を必要とするの
で、構成が複雑になるという問題点がある。
【0011】そこで、本発明は、上記課題を解決するた
めになされたものであり、複数の熱交換器の間における
冷媒圧力の調節が簡単にでき且つ構成が簡単で安価な空
気調和機を提供することを目的としている。
めになされたものであり、複数の熱交換器の間における
冷媒圧力の調節が簡単にでき且つ構成が簡単で安価な空
気調和機を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、高沸点冷媒と
低沸点冷媒とからなる非共沸混合冷媒を用いるとともに
能力可変型の圧縮機と、直列に配置された複数の熱交換
器とを有する空気調和機において、前記熱交換器と前記
熱交換器との間には、これらの熱交換器が蒸発器として
作用するときに冷媒に一定の抵抗を付与する固定抵抗
と、これらの熱交換器が凝縮器として作用するときに前
記固定抵抗をバイパスして冷媒を流すバイパス管とを設
け、前記固定抵抗の抵抗値を前記圧縮機の能力が最大時
に蒸発器として作用している各熱交換器の入口温度が等
しくなるように設定したことを特徴とする。
低沸点冷媒とからなる非共沸混合冷媒を用いるとともに
能力可変型の圧縮機と、直列に配置された複数の熱交換
器とを有する空気調和機において、前記熱交換器と前記
熱交換器との間には、これらの熱交換器が蒸発器として
作用するときに冷媒に一定の抵抗を付与する固定抵抗
と、これらの熱交換器が凝縮器として作用するときに前
記固定抵抗をバイパスして冷媒を流すバイパス管とを設
け、前記固定抵抗の抵抗値を前記圧縮機の能力が最大時
に蒸発器として作用している各熱交換器の入口温度が等
しくなるように設定したことを特徴とする。
【0013】
【0014】
【作用】本発明によれば、熱交換器が蒸発器として作用
する場合には、最初の蒸発器に供給された冷媒は所定の
圧力で蒸発された後、次の蒸発器に固定抵抗を介して導
入される。このとき、次の熱交換器では、バイパス管を
通過せず固定抵抗を通過し、この固定抵抗により圧力損
失が生じ入口圧力が低下する。
する場合には、最初の蒸発器に供給された冷媒は所定の
圧力で蒸発された後、次の蒸発器に固定抵抗を介して導
入される。このとき、次の熱交換器では、バイパス管を
通過せず固定抵抗を通過し、この固定抵抗により圧力損
失が生じ入口圧力が低下する。
【0015】これにより、蒸発温度を着霜温度に近付け
ることができ、蒸発器の能力を大きくできる。
ることができ、蒸発器の能力を大きくできる。
【0016】かかる固定抵抗は、その抵抗値が容易に且
つ最も効率的に設定され、冷媒に所定の抵抗を付与する
だけの簡単なものであるから、制御機構を必要とせず、
冷媒圧力の調節が簡単且つ安価にできる。
つ最も効率的に設定され、冷媒に所定の抵抗を付与する
だけの簡単なものであるから、制御機構を必要とせず、
冷媒圧力の調節が簡単且つ安価にできる。
【0017】熱交換器が凝縮器として作用する場合に
は、最初の凝縮器に供給された冷媒は、固定抵抗を通過
せずに、バイパス管を通過して次の凝縮器に供給され
る。従って、暖房運転と冷房運転との切換えに伴って何
等の制御も必要ないから、空気調和機の構成全体を簡易
且つ安価にすることができる。
は、最初の凝縮器に供給された冷媒は、固定抵抗を通過
せずに、バイパス管を通過して次の凝縮器に供給され
る。従って、暖房運転と冷房運転との切換えに伴って何
等の制御も必要ないから、空気調和機の構成全体を簡易
且つ安価にすることができる。
【0018】
【0019】
【実施例】以下に、添付図面を参照して本発明の一実施
例を詳細に説明する。
例を詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の実施例にかかる空気調和
機の回路図である。この実施例にかかる、空気調和機
は、冷媒回路を循環する冷媒として高沸点冷媒と低沸点
冷媒からなる非共沸混合冷媒が用いられている。
機の回路図である。この実施例にかかる、空気調和機
は、冷媒回路を循環する冷媒として高沸点冷媒と低沸点
冷媒からなる非共沸混合冷媒が用いられている。
【0021】図1の冷媒回路において、圧縮機3、室内
熱交換器5a、5b、減圧装置7、室外熱交換器9a、
9b、流路切換え弁としての四方弁11、アキュムレー
タ13とが、この順序で配置されている。
熱交換器5a、5b、減圧装置7、室外熱交換器9a、
9b、流路切換え弁としての四方弁11、アキュムレー
タ13とが、この順序で配置されている。
【0022】熱交換器としての室外熱交換器9a、9
b、と、室内熱交換器5a、5bとは、それぞれファン
20を備えており、室内空気または室外空気と熱交換さ
れている。
b、と、室内熱交換器5a、5bとは、それぞれファン
20を備えており、室内空気または室外空気と熱交換さ
れている。
【0023】室内熱交換器5a、5bと室外熱交換器9
a、9bとは、それぞれ、複数の熱交換器を直列に配置
した構成であり、または一つの熱交換器を直列に分割し
た構成となっている。
a、9bとは、それぞれ、複数の熱交換器を直列に配置
した構成であり、または一つの熱交換器を直列に分割し
た構成となっている。
【0024】室外熱交換器9a、9bは、冷房時に凝縮
器、暖房時に蒸発器としてそれぞれ作用するものであ
り、室内熱交換器5a、5bは冷房時に蒸発器として暖
房時に凝縮器としてそれぞれ作用するものである。
器、暖房時に蒸発器としてそれぞれ作用するものであ
り、室内熱交換器5a、5bは冷房時に蒸発器として暖
房時に凝縮器としてそれぞれ作用するものである。
【0025】室内熱交換器5a、5bとの間には、固定
抵抗15とこの固定抵抗15をバイパスするバイパス管
16とが設けられており、このバイパス管16には一方
向弁17が配置されており、凝縮器として作用する場合
には、一方向弁17(バイパス管16)を通過し、蒸発
器として作用する場合には固定抵抗15を通過するよう
になっている。
抵抗15とこの固定抵抗15をバイパスするバイパス管
16とが設けられており、このバイパス管16には一方
向弁17が配置されており、凝縮器として作用する場合
には、一方向弁17(バイパス管16)を通過し、蒸発
器として作用する場合には固定抵抗15を通過するよう
になっている。
【0026】同様に、室外熱交換器9a、9bとの間に
は、固定抵抗15と一方向弁17が設けられたバイパス
管16と配置されており、凝縮器として作用する場合に
は、一方向弁17(バイパス管16)を通過し、蒸発器
として作用する場合には固定抵抗15を通過するもので
ある。
は、固定抵抗15と一方向弁17が設けられたバイパス
管16と配置されており、凝縮器として作用する場合に
は、一方向弁17(バイパス管16)を通過し、蒸発器
として作用する場合には固定抵抗15を通過するもので
ある。
【0027】尚、ヒートポンプ式空気調和装置では、室
内熱交換器5a、5bが蒸発器として作用する場合には
室外熱交換器9a、9bは凝縮器と作用するようになっ
ており、室内熱交換器5a、5bが凝縮器として作用す
る場合には室外熱交換器9a、9bは蒸発器と作用する
ものである。
内熱交換器5a、5bが蒸発器として作用する場合には
室外熱交換器9a、9bは凝縮器と作用するようになっ
ており、室内熱交換器5a、5bが凝縮器として作用す
る場合には室外熱交換器9a、9bは蒸発器と作用する
ものである。
【0028】固定抵抗15は、公知のものであり、例え
ば細管コイル状に形成したものやオリフィス等が用いら
れる。
ば細管コイル状に形成したものやオリフィス等が用いら
れる。
【0029】四方弁11は、冷房運転時には破線で示す
ように冷媒を流すように位置して、冷媒回路を構成し、
暖房運転時には実線に示すように位置される。このよう
に四方弁を切換えることにより冷房と暖房時の冷媒流路
が切換えられる。
ように冷媒を流すように位置して、冷媒回路を構成し、
暖房運転時には実線に示すように位置される。このよう
に四方弁を切換えることにより冷房と暖房時の冷媒流路
が切換えられる。
【0030】冷媒としては、高沸点冷媒と低沸点冷媒と
からなる非共沸混合冷媒が用いられているが、例えば、
R134a(化学式;CH2 FCF3 )、R125(化
学式;C2 HF5 )、R32(化学式;CH2 F2 )の
混合冷媒が用いられる。
からなる非共沸混合冷媒が用いられているが、例えば、
R134a(化学式;CH2 FCF3 )、R125(化
学式;C2 HF5 )、R32(化学式;CH2 F2 )の
混合冷媒が用いられる。
【0031】尚、一般に、R134aの沸点は−26℃
であり、R125の沸点が−48℃であり、R32の沸
点は−52℃である。
であり、R125の沸点が−48℃であり、R32の沸
点は−52℃である。
【0032】次に、上記実施例の作用を説明する。
【0033】暖房運転時には、図1中に実線矢印で示す
ように四方弁が位置し、圧縮機3、室内熱交換器5a、
5b、減圧装置7、室外熱交換器9a、9b、四方弁1
1、アキュムレータ13の順序で冷媒が循環される。
ように四方弁が位置し、圧縮機3、室内熱交換器5a、
5b、減圧装置7、室外熱交換器9a、9b、四方弁1
1、アキュムレータ13の順序で冷媒が循環される。
【0034】圧縮機3から最初の室内熱交換器5aに導
入された冷媒は、一方向弁17(バイパス管16)を介
して次の室内熱交換器5bに導入されて、最初の室内熱
交換器5a及び次の室内熱交換器5bにより室内空気が
熱交換される。
入された冷媒は、一方向弁17(バイパス管16)を介
して次の室内熱交換器5bに導入されて、最初の室内熱
交換器5a及び次の室内熱交換器5bにより室内空気が
熱交換される。
【0035】室内熱交換器5a、5bを通過した冷媒
は、続いて、減圧装置7から、室外熱交換器9a、9b
に導入され、この室外熱交換器9a、9bが蒸発器とし
て作用して、冷媒は気化されて外気から熱を汲み上げ
る。
は、続いて、減圧装置7から、室外熱交換器9a、9b
に導入され、この室外熱交換器9a、9bが蒸発器とし
て作用して、冷媒は気化されて外気から熱を汲み上げ
る。
【0036】室外熱交換器9a、9bでは、図4に示す
ように、高沸点冷媒と低沸点冷媒とからなる非共沸混合
冷媒は、温度グライドにより蒸発器入口温度が低く、出
口温度が高くなるが、室外熱交換器9a、9bの間には
固定抵抗15が介在されているので、次の室外熱交換器
9bにおける入口圧力が低下することにより蒸発温度が
低下し暖房運転の効率が良い。
ように、高沸点冷媒と低沸点冷媒とからなる非共沸混合
冷媒は、温度グライドにより蒸発器入口温度が低く、出
口温度が高くなるが、室外熱交換器9a、9bの間には
固定抵抗15が介在されているので、次の室外熱交換器
9bにおける入口圧力が低下することにより蒸発温度が
低下し暖房運転の効率が良い。
【0037】このことは、冷房運転時における室内熱交
換器5a、5bが蒸発器として作用する場合にも同様で
ある。
換器5a、5bが蒸発器として作用する場合にも同様で
ある。
【0038】一方、冷房運転時には、図1中に破線で示
すように四方弁11が位置し、圧縮機3、室外熱交換器
9b、9a、減圧装置7、室内熱交換器5a、5b、四
方弁11、アキュムレータ13の順序で冷媒が循環され
る。
すように四方弁11が位置し、圧縮機3、室外熱交換器
9b、9a、減圧装置7、室内熱交換器5a、5b、四
方弁11、アキュムレータ13の順序で冷媒が循環され
る。
【0039】圧縮機3から最初の室外熱交換器9bに導
入された冷媒は、一方向弁17(バイパス管16)を介
して次の室外熱交換器9aに導入される。これらの室外
熱交換器9a、9bはそれぞれ凝縮器として作用され
る。次に、冷媒は減圧装置7から、室内熱交換器5a、
5bに導入され、この室内熱交換器5a、5bが蒸発器
として作用して、冷媒は気化されて外気から熱を汲み上
げる。
入された冷媒は、一方向弁17(バイパス管16)を介
して次の室外熱交換器9aに導入される。これらの室外
熱交換器9a、9bはそれぞれ凝縮器として作用され
る。次に、冷媒は減圧装置7から、室内熱交換器5a、
5bに導入され、この室内熱交換器5a、5bが蒸発器
として作用して、冷媒は気化されて外気から熱を汲み上
げる。
【0040】室内熱交換器5a、5bでは、前述した暖
房運転時の室外熱交換器9a、9bと同様に、温度グラ
イドにより蒸発器入口温度が低く、出口温度が高くなる
が、室外熱交換器5a、5bの間には固定抵抗15が介
在されているので、次の室外熱交換器5bにおける入口
圧力が低下することにより蒸発温度が低下し暖房運転の
効率が良い。
房運転時の室外熱交換器9a、9bと同様に、温度グラ
イドにより蒸発器入口温度が低く、出口温度が高くなる
が、室外熱交換器5a、5bの間には固定抵抗15が介
在されているので、次の室外熱交換器5bにおける入口
圧力が低下することにより蒸発温度が低下し暖房運転の
効率が良い。
【0041】次に、固定抵抗15について、図5を参照
して説明する。
して説明する。
【0042】ここで、図5と図1とを対比させるため図
1に示した部材と同一部材には同一符号を記入して、そ
の説明は省略した。
1に示した部材と同一部材には同一符号を記入して、そ
の説明は省略した。
【0043】固定抵抗15の抵抗値は次のようにして決
定する。室外熱交換器9a、9bが蒸発器として作用す
る暖房運転時において、最初の室外熱交換器9aの入口
温度をT1 と、次の室外熱交換器9bの入口温度をT2
とする。
定する。室外熱交換器9a、9bが蒸発器として作用す
る暖房運転時において、最初の室外熱交換器9aの入口
温度をT1 と、次の室外熱交換器9bの入口温度をT2
とする。
【0044】固定抵抗15の抵抗値は、圧縮機が能力可
変型と設定した場合に、この圧縮機の能力が最大(室内
の空調負荷大)時に、前述のT1 とT2 とがほぼ等しく
なるように選定する。
変型と設定した場合に、この圧縮機の能力が最大(室内
の空調負荷大)時に、前述のT1 とT2 とがほぼ等しく
なるように選定する。
【0045】こうすることにより、熱交換器能力を有効
に利用でき、着霜の問題も解決できる。なお、T1 とT
2 は着霜限界温度、例えば−1℃程度に設定することが
好ましい。
に利用でき、着霜の問題も解決できる。なお、T1 とT
2 は着霜限界温度、例えば−1℃程度に設定することが
好ましい。
【0046】又、上述したように能力可変型(例えばイ
ンバータ)の圧縮機の場合、室内の空調負荷の減少にと
もない、能力(圧縮機の回転数もしくは運転周波数)が
低下すると、固定抵抗15での圧力損失が減少し、次の
熱交換器9bの入口圧力も圧縮機能力が最大時よりも高
く、入口温度T2 も高くなり熱交換器能力も減少するが
室内の空調負荷が減少しているので問題ない。
ンバータ)の圧縮機の場合、室内の空調負荷の減少にと
もない、能力(圧縮機の回転数もしくは運転周波数)が
低下すると、固定抵抗15での圧力損失が減少し、次の
熱交換器9bの入口圧力も圧縮機能力が最大時よりも高
く、入口温度T2 も高くなり熱交換器能力も減少するが
室内の空調負荷が減少しているので問題ない。
【0047】本発明は、上述した実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0048】例えば、図2に示すように、夫々の室外熱
交換器29a、29bには温水等の熱源水を導入する構
成とし、且つこれら室外これら室外熱交換器29a、2
9b同士を配管28つないで、暖房運転時には、温水熱
源により熱量を夫々の室外熱交換器29a、29bへ補
うものであっても同様な効果を得ることができる。
交換器29a、29bには温水等の熱源水を導入する構
成とし、且つこれら室外これら室外熱交換器29a、2
9b同士を配管28つないで、暖房運転時には、温水熱
源により熱量を夫々の室外熱交換器29a、29bへ補
うものであっても同様な効果を得ることができる。
【0049】また、図3に示すように、一対の室内熱交
換器5a、5bと室内熱交換器6a、6bとをそれぞれ
並列に設け、更に同様に一対の室外熱交換器9a、9
b、あるいは室外熱交換器10a、10bとをそれぞれ
並列に設けたマルチ形、さらに室内外両熱交換器が同一
配管系統に接続された、いわゆるダブルマルチ形の空気
調和機であっても同様な効果を得ることができる。
換器5a、5bと室内熱交換器6a、6bとをそれぞれ
並列に設け、更に同様に一対の室外熱交換器9a、9
b、あるいは室外熱交換器10a、10bとをそれぞれ
並列に設けたマルチ形、さらに室内外両熱交換器が同一
配管系統に接続された、いわゆるダブルマルチ形の空気
調和機であっても同様な効果を得ることができる。
【0050】更に、本実施例では熱交換器を2つ直列に
配置する構成であるが、これに限らず、3個または4個
熱交換器を直列に配置し、各熱交換器の間に固定抵抗と
一方向弁とを並列に配置する構成であっても同様な効果
を得ることができる。
配置する構成であるが、これに限らず、3個または4個
熱交換器を直列に配置し、各熱交換器の間に固定抵抗と
一方向弁とを並列に配置する構成であっても同様な効果
を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、冷媒として高沸点冷媒
と低沸点冷媒とからなる非共沸混合冷媒を用いた空気調
和機において、直列に配置された複数の熱交換器の間
に、能力可変型圧縮機の能力最大時に蒸発器として作用
している各熱交換器の入口温度が等しくなるように抵抗
値を設定した固定抵抗と、この固定抵抗をバイパスする
バイパス管とを配置した構成であるから、固定抵抗の抵
抗値を容易に且つ最も効率的に設定して、複数の熱交換
器の間における冷媒圧力の調節が簡単且つ安価にでき
る。
と低沸点冷媒とからなる非共沸混合冷媒を用いた空気調
和機において、直列に配置された複数の熱交換器の間
に、能力可変型圧縮機の能力最大時に蒸発器として作用
している各熱交換器の入口温度が等しくなるように抵抗
値を設定した固定抵抗と、この固定抵抗をバイパスする
バイパス管とを配置した構成であるから、固定抵抗の抵
抗値を容易に且つ最も効率的に設定して、複数の熱交換
器の間における冷媒圧力の調節が簡単且つ安価にでき
る。
【0052】即ち、固定抵抗により冷媒に所定の抵抗を
付与するだけの簡単構成で、制御機構を必要とせず、冷
媒圧力の調節が簡単且つ安価にでき、熱交換器の有効利
用が図れる。
付与するだけの簡単構成で、制御機構を必要とせず、冷
媒圧力の調節が簡単且つ安価にでき、熱交換器の有効利
用が図れる。
【0053】
【図1】本発明の空気調和機の実施例を示す冷媒回路図
である。
である。
【図2】本発明の他の実施例による空気調和機の冷媒回
路図である。
路図である。
【図3】本発明の他の実施例による空気調和機の冷媒回
路図である。
路図である。
【図4】本発明の実施例におけるモリエル線図である。
【図5】本発明による固定抵抗値の決定方法を説明する
図である。
図である。
3 圧縮機 5a、5b 室内熱交換器 5a、5b 室外熱交換器 15 固定抵抗 16 バイパス管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 幸治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−140048(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 13/00 F25B 5/00 F25B 5/04
Claims (1)
- 【請求項1】 高沸点冷媒と低沸点冷媒とからなる非共
沸混合冷媒を用いるとともに能力可変型の圧縮機と、直
列に配置された複数の熱交換器とを有する空気調和機に
おいて、 前記熱交換器と前記熱交換器との間には、これらの熱交
換器が蒸発器として作用するときに冷媒に一定の抵抗を
付与する固定抵抗と、これらの熱交換器が凝縮器として
作用するときに前記固定抵抗をバイパスして冷媒を流す
バイパス管とを設け、 前記固定抵抗の抵抗値を前記圧縮機の能力が最大時に蒸
発器として作用している各熱交換器の入口温度が等しく
なるように設定した ことを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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