JPH0979690A - 吸収冷温水機の高温再生器 - Google Patents
吸収冷温水機の高温再生器Info
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- JPH0979690A JPH0979690A JP23807695A JP23807695A JPH0979690A JP H0979690 A JPH0979690 A JP H0979690A JP 23807695 A JP23807695 A JP 23807695A JP 23807695 A JP23807695 A JP 23807695A JP H0979690 A JPH0979690 A JP H0979690A
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- Japan
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- solution
- high temperature
- pipe
- temperature regenerator
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Abstract
(57)【要約】
【目的】高温再生器の伝熱面の局部過熱を防止して、腐
食が発生せず小形化が図れる吸収冷温水機の高温再生器
を提供する。 【構成】高温再生器1は外筒101と内筒102,複数
の煙管103,バーナ104,溶液流入管105,気液
分離板106からなる。内筒102及び煙管103は外
筒101の内部にあり、内筒102及び煙管103と外
筒101との間には溶液109が保持され、内筒102
及び煙管103はこの溶液109に没している。バーナ
104は内筒102に貫通して外筒101の側面に取り
付けられ、内筒102の内部が燃焼室111となる。外
筒101と内筒102及び煙管103とで液室112を
形成し、燃焼室111の下流の外壁面から外筒201の
後部管板に貫通した複数の煙管103が設置される。煙
管103は垂直断面が長方形をし、長方形の長い方の直
線部が平行になるように複数本一列に配列される。煙管
103と煙管103の間は溶液通路となる。
食が発生せず小形化が図れる吸収冷温水機の高温再生器
を提供する。 【構成】高温再生器1は外筒101と内筒102,複数
の煙管103,バーナ104,溶液流入管105,気液
分離板106からなる。内筒102及び煙管103は外
筒101の内部にあり、内筒102及び煙管103と外
筒101との間には溶液109が保持され、内筒102
及び煙管103はこの溶液109に没している。バーナ
104は内筒102に貫通して外筒101の側面に取り
付けられ、内筒102の内部が燃焼室111となる。外
筒101と内筒102及び煙管103とで液室112を
形成し、燃焼室111の下流の外壁面から外筒201の
後部管板に貫通した複数の煙管103が設置される。煙
管103は垂直断面が長方形をし、長方形の長い方の直
線部が平行になるように複数本一列に配列される。煙管
103と煙管103の間は溶液通路となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸収冷温水機の高温再生
器及びこの高温再生器を用いる吸収冷温水機に関する。
器及びこの高温再生器を用いる吸収冷温水機に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収冷温水機の高温再生器としては、例
えば、特開平3−225164 号公報に記載のものがある。具
体的には高温再生器は燃焼室及び煙管を内装する外筒の
中に、燃焼室及び煙管を没するようにLiBr水溶液を
有しており、燃焼室の後方と連通して燃焼室の上方に配
置された断面が偏平な煙管と、この煙管及び燃焼室と外
筒との間に形成された溶液流路とを備え、燃焼器の後部
管板と外筒の後部管板との間に溶液流路が形成されてい
る。
えば、特開平3−225164 号公報に記載のものがある。具
体的には高温再生器は燃焼室及び煙管を内装する外筒の
中に、燃焼室及び煙管を没するようにLiBr水溶液を
有しており、燃焼室の後方と連通して燃焼室の上方に配
置された断面が偏平な煙管と、この煙管及び燃焼室と外
筒との間に形成された溶液流路とを備え、燃焼器の後部
管板と外筒の後部管板との間に溶液流路が形成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高温再生器で加熱沸騰
させる臭化リチウム水溶液(LiBr水溶液)は、高温
で腐食性が強くなるために、伝熱面温度を一定値以上に
上げることができない。このため上記のような従来例で
は、燃焼室から上方の煙管に流れ込む燃焼ガスの速度分
布は煙管の上面に片寄り、煙管の上面と下面で熱負荷が
異なるので、上面の最も熱負荷が高く伝熱面温度が高温
になる点を基準にして伝熱設計を行っている。この場
合、煙管下面では燃焼ガスがよどんだ状態になるので熱
負荷が小さくなり、全体として伝熱面積が多く必要とな
り、高温再生器が大形化するという問題点がある。逆
に、全体の平均熱負荷を上げようとすると、煙管の上面
で局部過熱が発生して伝熱面の腐食が進行するという問
題点が発生する。
させる臭化リチウム水溶液(LiBr水溶液)は、高温
で腐食性が強くなるために、伝熱面温度を一定値以上に
上げることができない。このため上記のような従来例で
は、燃焼室から上方の煙管に流れ込む燃焼ガスの速度分
布は煙管の上面に片寄り、煙管の上面と下面で熱負荷が
異なるので、上面の最も熱負荷が高く伝熱面温度が高温
になる点を基準にして伝熱設計を行っている。この場
合、煙管下面では燃焼ガスがよどんだ状態になるので熱
負荷が小さくなり、全体として伝熱面積が多く必要とな
り、高温再生器が大形化するという問題点がある。逆
に、全体の平均熱負荷を上げようとすると、煙管の上面
で局部過熱が発生して伝熱面の腐食が進行するという問
題点が発生する。
【0004】本発明の目的は、高温再生器の伝熱面の局
部過熱を防止することによって腐食が発生せず、又小形
化が図れる吸収冷温水機の高温再生器及び吸収冷温水機
を提供することにある。
部過熱を防止することによって腐食が発生せず、又小形
化が図れる吸収冷温水機の高温再生器及び吸収冷温水機
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、燃焼室及び
煙管を内装する外筒の中に、前記燃焼室及び前記煙管を
没するようにLiBr水溶液を有する吸収冷温水機の高
温再生器で、前記燃焼室の下流の外壁面に断面が燃焼ガ
スの流れに垂直方向かつ上下方向に長い偏平な煙管を配
置することによって、達成される。また、上記目的は、
高温再生器,低温再生器,凝縮器,蒸発器,吸収器を接
続して冷凍サイクルを構成する吸収冷温水機で、燃焼室
及び煙管を内装する外筒の中に、前記燃焼室及び前記煙
管を没するようにLiBr水溶液を有する吸収冷温水機
の高温再生器で、前記燃焼室の下流の外壁面に断面が燃
焼ガスの流れに垂直方向かつ上下方向に長い偏平な煙管
を配置する高温再生器を備えることによって、達成され
る。
煙管を内装する外筒の中に、前記燃焼室及び前記煙管を
没するようにLiBr水溶液を有する吸収冷温水機の高
温再生器で、前記燃焼室の下流の外壁面に断面が燃焼ガ
スの流れに垂直方向かつ上下方向に長い偏平な煙管を配
置することによって、達成される。また、上記目的は、
高温再生器,低温再生器,凝縮器,蒸発器,吸収器を接
続して冷凍サイクルを構成する吸収冷温水機で、燃焼室
及び煙管を内装する外筒の中に、前記燃焼室及び前記煙
管を没するようにLiBr水溶液を有する吸収冷温水機
の高温再生器で、前記燃焼室の下流の外壁面に断面が燃
焼ガスの流れに垂直方向かつ上下方向に長い偏平な煙管
を配置する高温再生器を備えることによって、達成され
る。
【0006】
【作用】煙管が燃焼室の下流の外壁面に配置しているた
め、燃焼ガスが煙管に均一に流入し、煙管内で上面部へ
の局部加熱が改善され腐食環境が緩和される。また煙管
内にフィンを設置することで伝熱面熱流束を一様にする
ことができるため煙管の長さを短くすることが可能であ
る。
め、燃焼ガスが煙管に均一に流入し、煙管内で上面部へ
の局部加熱が改善され腐食環境が緩和される。また煙管
内にフィンを設置することで伝熱面熱流束を一様にする
ことができるため煙管の長さを短くすることが可能であ
る。
【0007】
【実施例】図1は本発明の実施例の高温再生器の切欠き
斜視図であり、図2は図1の高温再生器の垂直断面図で
あり、図3は図1の水平断面図である。高温再生器1は
外筒101と内筒102,複数の煙管103,バーナ1
04,溶液流入管105,気液分離板106からなって
いる。内筒102及び煙管103は外筒101の内部に
あり、内筒102及び煙管103と外筒101との間に
は溶液109が保持されて、内筒102及び煙管103
はこの溶液109に没している。バーナ104は内筒10
2に貫通して外筒101の側面に取り付けられており、
内筒102の内部が燃焼室111となっている。外筒1
01と内筒102及び煙管103とで液室112を形成
し、燃焼室111の下流の外壁面から外筒201の後部
管板に貫通した複数の煙管103が設置されている。煙
管103は垂直断面が長方形をしており、長方形の長い
方の直線部が平行になるように複数本一列に配列されて
いる。煙管103と煙管103の間は溶液通路となって
いる。また、外筒101の内部で溶液109の上方には
溶液流入管105,気液分離板106が設置され、外筒
101の側面には溶液流出孔107、上面には冷媒蒸気
流出孔108が設けられている。フロートボックス11
0は溶液流出孔107により外筒101と連通してお
り、溶液流入管105はフロートボックス110内を通
って外筒101内につながっている。フロートボックス1
10内の溶液流入管105の途中にフロート弁が設けら
れており、フロートボックス内の液面高さに応じて高温
再生器1に送り込む溶液流量を調節する。
斜視図であり、図2は図1の高温再生器の垂直断面図で
あり、図3は図1の水平断面図である。高温再生器1は
外筒101と内筒102,複数の煙管103,バーナ1
04,溶液流入管105,気液分離板106からなって
いる。内筒102及び煙管103は外筒101の内部に
あり、内筒102及び煙管103と外筒101との間に
は溶液109が保持されて、内筒102及び煙管103
はこの溶液109に没している。バーナ104は内筒10
2に貫通して外筒101の側面に取り付けられており、
内筒102の内部が燃焼室111となっている。外筒1
01と内筒102及び煙管103とで液室112を形成
し、燃焼室111の下流の外壁面から外筒201の後部
管板に貫通した複数の煙管103が設置されている。煙
管103は垂直断面が長方形をしており、長方形の長い
方の直線部が平行になるように複数本一列に配列されて
いる。煙管103と煙管103の間は溶液通路となって
いる。また、外筒101の内部で溶液109の上方には
溶液流入管105,気液分離板106が設置され、外筒
101の側面には溶液流出孔107、上面には冷媒蒸気
流出孔108が設けられている。フロートボックス11
0は溶液流出孔107により外筒101と連通してお
り、溶液流入管105はフロートボックス110内を通
って外筒101内につながっている。フロートボックス1
10内の溶液流入管105の途中にフロート弁が設けら
れており、フロートボックス内の液面高さに応じて高温
再生器1に送り込む溶液流量を調節する。
【0008】バーナ104からの燃焼ガスは、内筒10
2の壁面を通して主に輻射伝熱により溶液109を加熱
した後、複数の煙管103を通過しつつ、対流伝熱によ
り煙管103近傍の溶液109を加熱して、外へ放出さ
れる。加熱された溶液109は沸騰して冷媒蒸気を発生
し、発生した冷媒蒸気は上昇流となって煙管103と煙
管103の間の流路や外筒101と内筒102の間の流
路を上昇し、液面上にでて気液分離板106を迂回し
て、冷媒蒸気流出孔108から出ていく。一方、溶液は
溶液流入管105を通って高温再生器1内に導かれ、高
温再生器1内で加熱沸騰して濃度の濃くなった溶液は、
溶液流出孔107からフロートボックス110へ送られ
る。溶液はフロートボックス内110に、一旦、溜めら
れて液面を形成した後、出ていく。
2の壁面を通して主に輻射伝熱により溶液109を加熱
した後、複数の煙管103を通過しつつ、対流伝熱によ
り煙管103近傍の溶液109を加熱して、外へ放出さ
れる。加熱された溶液109は沸騰して冷媒蒸気を発生
し、発生した冷媒蒸気は上昇流となって煙管103と煙
管103の間の流路や外筒101と内筒102の間の流
路を上昇し、液面上にでて気液分離板106を迂回し
て、冷媒蒸気流出孔108から出ていく。一方、溶液は
溶液流入管105を通って高温再生器1内に導かれ、高
温再生器1内で加熱沸騰して濃度の濃くなった溶液は、
溶液流出孔107からフロートボックス110へ送られ
る。溶液はフロートボックス内110に、一旦、溜めら
れて液面を形成した後、出ていく。
【0009】本実施例によれば、煙管が燃焼室の下流の
外壁面に配置しているため、高温再生器を小形化できる
とともに、燃焼ガスが煙管に均一に流入し、煙管内で上
面部への局部加熱が改善され腐食環境が緩和される。
外壁面に配置しているため、高温再生器を小形化できる
とともに、燃焼ガスが煙管に均一に流入し、煙管内で上
面部への局部加熱が改善され腐食環境が緩和される。
【0010】次に、本発明の他の実施例を図4,図5,
図6を用いて説明する。図4は本発明の実施例の高温再
生器の切欠き斜視図であり、気液分離器Aと高温再生器
本体Bに分かれている。図5は図4の高温再生器本体B
の垂直断面図であり、図6は図5の水平断面図である。
高温再生器本体Bは外筒101と内筒102,複数の煙
管103,バーナ104からなっている。内筒102及
び煙管103は外筒101の内部にあり、内筒102及
び煙管103と外筒101との間には溶液109が保持
されて、内筒102及び煙管103はこの溶液109に
没している。バーナ104は内筒102に貫通して外筒
101の側面に取り付けられており、内筒102の内部
が燃焼室111となっている。外筒101と内筒102
及び煙管103とで液室112を形成し、燃焼室111
の下流の外壁面から外筒101の後部管板に貫通した複数
の煙管103が設置されている。煙管103は垂直断面
が長方形をしており、長方形の長い方の直線部が平行に
なるように複数本一列に配列されている。煙管103と
煙管103の間は溶液通路となっており、溶液通路下部
から希溶液が流入するように外筒101の側面下部に溶
液流入管105が設置されている。また、気液分離器A
は高温再生器本体Bの外筒101の外部上方に接続さ
れ、気液分離板106,溶液流出管107,冷媒蒸気流
出管108からなっている。
図6を用いて説明する。図4は本発明の実施例の高温再
生器の切欠き斜視図であり、気液分離器Aと高温再生器
本体Bに分かれている。図5は図4の高温再生器本体B
の垂直断面図であり、図6は図5の水平断面図である。
高温再生器本体Bは外筒101と内筒102,複数の煙
管103,バーナ104からなっている。内筒102及
び煙管103は外筒101の内部にあり、内筒102及
び煙管103と外筒101との間には溶液109が保持
されて、内筒102及び煙管103はこの溶液109に
没している。バーナ104は内筒102に貫通して外筒
101の側面に取り付けられており、内筒102の内部
が燃焼室111となっている。外筒101と内筒102
及び煙管103とで液室112を形成し、燃焼室111
の下流の外壁面から外筒101の後部管板に貫通した複数
の煙管103が設置されている。煙管103は垂直断面
が長方形をしており、長方形の長い方の直線部が平行に
なるように複数本一列に配列されている。煙管103と
煙管103の間は溶液通路となっており、溶液通路下部
から希溶液が流入するように外筒101の側面下部に溶
液流入管105が設置されている。また、気液分離器A
は高温再生器本体Bの外筒101の外部上方に接続さ
れ、気液分離板106,溶液流出管107,冷媒蒸気流
出管108からなっている。
【0011】本実施例によれば、煙管が燃焼室の下流の
外壁面に配置しているため、高温再生器を小型化でき、
燃焼ガスが煙管に均一に流入し、煙管内で上面部への局
部加熱が改善され腐食環境が緩和される。また、外筒と
内筒を円筒形状にすることで溶液の循環を促進するた
め、淀み点がなくなり、溶液の結晶化を防止できる。
外壁面に配置しているため、高温再生器を小型化でき、
燃焼ガスが煙管に均一に流入し、煙管内で上面部への局
部加熱が改善され腐食環境が緩和される。また、外筒と
内筒を円筒形状にすることで溶液の循環を促進するた
め、淀み点がなくなり、溶液の結晶化を防止できる。
【0012】次に、本発明の更に他の実施例を図7を用
いて説明する。図7は煙管の切欠き斜視図である。煙管
103は図1の実施例と同様に高温再生器の内筒102
の下流の外壁面にほぼ平行に複数本設置される。煙管1
03は垂直断面が長方形をしており、その管内面にはコ
の字形の伝熱フィン121が水平に設置されている。伝
熱フィン121は燃焼ガスの流れ方向に4部分に分割さ
れており、一番上流のフィン121aは上流から下流に
向かってフィン高さが高くなるような形状をしている。
また、分割された下流側のフィン121b,121cほ
どフィンピッチが小さくなっている。また、それぞれの
フィンは、上下方向の位置が上流側のフィンの高さとで
きるだけ一致しないように工夫されている。さらに、こ
れらのフィンは偏平管内側の平面部の両面に一つのフィ
ンの上端と下端が接するように設置して使用されてい
る。その他の構成は、図1または図4の実施例と同様で
ある。
いて説明する。図7は煙管の切欠き斜視図である。煙管
103は図1の実施例と同様に高温再生器の内筒102
の下流の外壁面にほぼ平行に複数本設置される。煙管1
03は垂直断面が長方形をしており、その管内面にはコ
の字形の伝熱フィン121が水平に設置されている。伝
熱フィン121は燃焼ガスの流れ方向に4部分に分割さ
れており、一番上流のフィン121aは上流から下流に
向かってフィン高さが高くなるような形状をしている。
また、分割された下流側のフィン121b,121cほ
どフィンピッチが小さくなっている。また、それぞれの
フィンは、上下方向の位置が上流側のフィンの高さとで
きるだけ一致しないように工夫されている。さらに、こ
れらのフィンは偏平管内側の平面部の両面に一つのフィ
ンの上端と下端が接するように設置して使用されてい
る。その他の構成は、図1または図4の実施例と同様で
ある。
【0013】本実施例によれば、煙管が燃焼室の下流の
外壁面に配置しているため、高温再生器を小型化できる
とともに、燃焼ガスが煙管に均一に流入し、煙管内で上
面部への局部加熱が改善され腐食環境が緩和される。ま
た、煙管の管内面に設置した伝熱フィンは、燃焼ガスの
流れに沿ってフィン高さ,フィンピッチを変化させてい
るので、熱流束の均一化を図ることができ、腐食の進行
を抑えながら平均熱流束を高くとることができ、燃焼室
と煙管103の長さの比が1:0.3 以下まで高温再生
器1を小形化できる。本実施例では偏平管内側の平面部
の両面に一つのフィンの上端と下端を溶接設置したの
で、偏平管の強度を高めることができ、薄肉化できる。
なお、フィンは偏平管内側の平板部両面にそれぞれ設置
し、それらのフィンの一部を互いに溶接することによっ
ても同様に偏平管の強度を高め、薄肉化を達成できる。
外壁面に配置しているため、高温再生器を小型化できる
とともに、燃焼ガスが煙管に均一に流入し、煙管内で上
面部への局部加熱が改善され腐食環境が緩和される。ま
た、煙管の管内面に設置した伝熱フィンは、燃焼ガスの
流れに沿ってフィン高さ,フィンピッチを変化させてい
るので、熱流束の均一化を図ることができ、腐食の進行
を抑えながら平均熱流束を高くとることができ、燃焼室
と煙管103の長さの比が1:0.3 以下まで高温再生
器1を小形化できる。本実施例では偏平管内側の平面部
の両面に一つのフィンの上端と下端を溶接設置したの
で、偏平管の強度を高めることができ、薄肉化できる。
なお、フィンは偏平管内側の平板部両面にそれぞれ設置
し、それらのフィンの一部を互いに溶接することによっ
ても同様に偏平管の強度を高め、薄肉化を達成できる。
【0014】次に、本発明の更に他の実施例を図8,図
9を用いて説明する。図8は高温再生器の水平断面図を
示し、図9は図8でのA−A断面である。外筒101の
側面に最も近い煙管103と外筒101の側面の間にじ
ゃま板を設置する。その他の構成は図1または図4の実
施例と同様である。
9を用いて説明する。図8は高温再生器の水平断面図を
示し、図9は図8でのA−A断面である。外筒101の
側面に最も近い煙管103と外筒101の側面の間にじ
ゃま板を設置する。その他の構成は図1または図4の実
施例と同様である。
【0015】本実施例によれば、煙管が燃焼室の下流の
外壁面に配置しているため、高温再生器を小型化できる
とともに、燃焼ガスが煙管に均一に流入し、煙管内で上
面部への局部加熱が改善され腐食環境が緩和される。ま
た、外筒の側面とじゃま板の間を溶液が下に流れるの
で、液循環を促進し、溶液の結晶化を防止できる。
外壁面に配置しているため、高温再生器を小型化できる
とともに、燃焼ガスが煙管に均一に流入し、煙管内で上
面部への局部加熱が改善され腐食環境が緩和される。ま
た、外筒の側面とじゃま板の間を溶液が下に流れるの
で、液循環を促進し、溶液の結晶化を防止できる。
【0016】実施例では、煙管103は流れに垂直な断
面が長方形のパイプとなっているが、図10に示すよう
に断面が長円形のパイプや平板の加工により細長い流路
を形成しても同様の効果が得られる。断面が長円形の場
合、偏平管同士の隙間で形成される液上昇流路の液流入
抵抗が長方形よりも小さくできるので、液循環が良好に
なり、結晶しにくい。
面が長方形のパイプとなっているが、図10に示すよう
に断面が長円形のパイプや平板の加工により細長い流路
を形成しても同様の効果が得られる。断面が長円形の場
合、偏平管同士の隙間で形成される液上昇流路の液流入
抵抗が長方形よりも小さくできるので、液循環が良好に
なり、結晶しにくい。
【0017】また、煙管に取り付けられたフィンの高さ
は分割された部分ごとに高さが異なっていてもよい。ま
た、上流と下流のフィンの取付け位置は、ずらした方が
伝熱性能が高くなる。
は分割された部分ごとに高さが異なっていてもよい。ま
た、上流と下流のフィンの取付け位置は、ずらした方が
伝熱性能が高くなる。
【0018】図11は本発明の実施例の吸収冷温水機を
用いた吸収式空調システムである。
用いた吸収式空調システムである。
【0019】図に示すように吸収冷温水機は、高温再生
器1,低温再生器2,凝縮器3,蒸発器4,吸収器5,
低温熱交換器6,高温熱交換器7,溶液循環ポンプ8,
冷媒ポンプ9,加熱用のバーナ104,低温再生器3内
に吸収器1からの溶液を散布する散布装置10,低温再
生器2内に配置し高温再生器1で発生した冷媒蒸気を凝
縮して管外を流下する溶液と熱交換する伝熱管11,こ
の伝熱管11を凝縮器3に導く配管の途中に設けられた
絞り12,凝縮器3の底部に設けられた冷媒タンク1
3,凝縮器3からU字シール,絞り15を介して液冷媒
を蒸発器4に導く冷媒液管14,弁17を介して凝縮器
の気相部と蒸発器を結び、途中にUシール部を持つ冷媒
蒸気管16,冷媒ポンプ9の吐出と冷媒散布装置20と
をフロート弁19を介して連結する冷媒管18,蒸発器
4の下部に配置した冷媒タンク21,凝縮器3の冷媒タ
ンク13と、蒸発器4及び吸収器5の上部に設けられた
冷媒受け24とを、冷媒ブロー弁22を介して結ぶ冷媒
ブロー管23,冷媒蒸気管16のUシールの底部と気泡
ポンプの気泡吹出し部26を結ぶ冷媒配管25,気泡ポ
ンプの気泡吹出し部26の上部に配置し冷媒受け24に
上部を開口した気泡ポンプの揚液管27,冷媒管18の
途中から分岐して気泡ポンプの気泡吹出し部26へ接続
する冷媒管28と、低温熱交換器6とエジェクタポンプ
30を結ぶ溶液戻り管29,溶液ポンプ8から低温熱交
換器6へ溶液を送る配管の途中から分岐してエジェクタ
ポンプ30へ溶液を送る溶液管31,エジェクタポンプ
30から溶液を溶液散布装置33へ導く溶液管32と、
吸収器5の下部に設けられた溶液トレイ34,溶液トレ
イ34と吸収器下部の溶液タンク35を結ぶ溶液管3
6,冷媒受け24からの冷媒を溶液トレイ34へ散布す
る冷媒散布管37と蒸発器4内に設置された蒸発伝熱管
51と室内機52の間を冷温水ポンプ53により冷温水
を循環させる冷温水配管54,吸収器1内に設置された
吸収伝熱管55と凝縮器4内に設置された凝縮伝熱管5
6と冷却塔57の間を冷却水ポンプ58により冷却水を
循環させる冷却水配管59から構成されている。
器1,低温再生器2,凝縮器3,蒸発器4,吸収器5,
低温熱交換器6,高温熱交換器7,溶液循環ポンプ8,
冷媒ポンプ9,加熱用のバーナ104,低温再生器3内
に吸収器1からの溶液を散布する散布装置10,低温再
生器2内に配置し高温再生器1で発生した冷媒蒸気を凝
縮して管外を流下する溶液と熱交換する伝熱管11,こ
の伝熱管11を凝縮器3に導く配管の途中に設けられた
絞り12,凝縮器3の底部に設けられた冷媒タンク1
3,凝縮器3からU字シール,絞り15を介して液冷媒
を蒸発器4に導く冷媒液管14,弁17を介して凝縮器
の気相部と蒸発器を結び、途中にUシール部を持つ冷媒
蒸気管16,冷媒ポンプ9の吐出と冷媒散布装置20と
をフロート弁19を介して連結する冷媒管18,蒸発器
4の下部に配置した冷媒タンク21,凝縮器3の冷媒タ
ンク13と、蒸発器4及び吸収器5の上部に設けられた
冷媒受け24とを、冷媒ブロー弁22を介して結ぶ冷媒
ブロー管23,冷媒蒸気管16のUシールの底部と気泡
ポンプの気泡吹出し部26を結ぶ冷媒配管25,気泡ポ
ンプの気泡吹出し部26の上部に配置し冷媒受け24に
上部を開口した気泡ポンプの揚液管27,冷媒管18の
途中から分岐して気泡ポンプの気泡吹出し部26へ接続
する冷媒管28と、低温熱交換器6とエジェクタポンプ
30を結ぶ溶液戻り管29,溶液ポンプ8から低温熱交
換器6へ溶液を送る配管の途中から分岐してエジェクタ
ポンプ30へ溶液を送る溶液管31,エジェクタポンプ
30から溶液を溶液散布装置33へ導く溶液管32と、
吸収器5の下部に設けられた溶液トレイ34,溶液トレ
イ34と吸収器下部の溶液タンク35を結ぶ溶液管3
6,冷媒受け24からの冷媒を溶液トレイ34へ散布す
る冷媒散布管37と蒸発器4内に設置された蒸発伝熱管
51と室内機52の間を冷温水ポンプ53により冷温水
を循環させる冷温水配管54,吸収器1内に設置された
吸収伝熱管55と凝縮器4内に設置された凝縮伝熱管5
6と冷却塔57の間を冷却水ポンプ58により冷却水を
循環させる冷却水配管59から構成されている。
【0020】冷房運転時にシステムは次のように動作す
る。冷房運転時には弁17及び弁22は閉となってい
る。
る。冷房運転時には弁17及び弁22は閉となってい
る。
【0021】吸収器5の下部にある溶液タンク35の溶
液は、溶液循環ポンプ8により低温熱交換器6に送られ
た後、一部は高温熱交換器7を通って高温再生器1へ送
られ、残りは低温再生器2へ送られて散布装置10から
散布される。高温再生器1に送られた溶液はバーナ10
4に加熱されて沸騰し冷媒蒸気を発生する。発生した冷
媒蒸気は低温再生器2に送られて伝熱管11の管内で凝
縮した後、絞り12を通って凝縮器3へ送られる。この
時の凝縮熱は、散布装置10から散布されて伝熱管11
の管外を流下する溶液を加熱して、再び冷媒蒸気を発生
させる。発生した冷媒蒸気は凝縮器3へ送られ、凝縮伝
熱管56内を流れる冷却水により冷却されて凝縮し、高
温再生器からの冷媒と合流して冷媒タンク13に溜めら
れる。一方、高温再生器1で冷媒蒸気を発生して濃縮さ
れた濃溶液は、高温再生器1から溢れてフロートボック
ス110を経由して高温熱交換器7に送られる。高温熱
交換器7で吸収器からの希溶液と熱交換して温度を下げ
た後、低温再生器2からの濃溶液と合流する。合流した
濃溶液は、低温熱交換器6で吸収器1からの希溶液と熱
交換してさらに温度を下げ、エジェクタポンプ30によ
って溶液戻り管29及び溶液管32を通って溶液散布装
置33へ送られ、吸収器5内に散布される。散布された
濃溶液は、吸収伝熱管55内を流れる冷却水により冷却
されつつ蒸発器4からの冷媒蒸気を吸収して濃度が薄く
なり、溶液トレイ34で集められ溶液管36を通って溶
液タンク35に戻る。一方、凝縮器3の下部の冷媒タン
ク13に溜められた液冷媒は、冷媒タンク13から溢れ
て冷媒液管14,絞り15を経由して蒸発器4に流入す
る。蒸発器4では、下部に設けられた冷媒タンク21の
液冷媒が、冷媒ポンプ9により冷媒管18,フロート弁
19を通って冷媒散布装置20に送られ、蒸発器4内の
蒸発伝熱管51上に散布され、管群内を流れる冷水と熱
交換して蒸発し、その結果冷水から蒸発潜熱を奪い冷凍
作用が得られる。蒸発した冷媒は、吸収器1へ流出し
て、吸収器1内を流下する濃溶液に吸収される。
液は、溶液循環ポンプ8により低温熱交換器6に送られ
た後、一部は高温熱交換器7を通って高温再生器1へ送
られ、残りは低温再生器2へ送られて散布装置10から
散布される。高温再生器1に送られた溶液はバーナ10
4に加熱されて沸騰し冷媒蒸気を発生する。発生した冷
媒蒸気は低温再生器2に送られて伝熱管11の管内で凝
縮した後、絞り12を通って凝縮器3へ送られる。この
時の凝縮熱は、散布装置10から散布されて伝熱管11
の管外を流下する溶液を加熱して、再び冷媒蒸気を発生
させる。発生した冷媒蒸気は凝縮器3へ送られ、凝縮伝
熱管56内を流れる冷却水により冷却されて凝縮し、高
温再生器からの冷媒と合流して冷媒タンク13に溜めら
れる。一方、高温再生器1で冷媒蒸気を発生して濃縮さ
れた濃溶液は、高温再生器1から溢れてフロートボック
ス110を経由して高温熱交換器7に送られる。高温熱
交換器7で吸収器からの希溶液と熱交換して温度を下げ
た後、低温再生器2からの濃溶液と合流する。合流した
濃溶液は、低温熱交換器6で吸収器1からの希溶液と熱
交換してさらに温度を下げ、エジェクタポンプ30によ
って溶液戻り管29及び溶液管32を通って溶液散布装
置33へ送られ、吸収器5内に散布される。散布された
濃溶液は、吸収伝熱管55内を流れる冷却水により冷却
されつつ蒸発器4からの冷媒蒸気を吸収して濃度が薄く
なり、溶液トレイ34で集められ溶液管36を通って溶
液タンク35に戻る。一方、凝縮器3の下部の冷媒タン
ク13に溜められた液冷媒は、冷媒タンク13から溢れ
て冷媒液管14,絞り15を経由して蒸発器4に流入す
る。蒸発器4では、下部に設けられた冷媒タンク21の
液冷媒が、冷媒ポンプ9により冷媒管18,フロート弁
19を通って冷媒散布装置20に送られ、蒸発器4内の
蒸発伝熱管51上に散布され、管群内を流れる冷水と熱
交換して蒸発し、その結果冷水から蒸発潜熱を奪い冷凍
作用が得られる。蒸発した冷媒は、吸収器1へ流出し
て、吸収器1内を流下する濃溶液に吸収される。
【0022】一方、冷却塔57で冷却された冷却水は、
冷却水ポンプ58により吸収器5に送られ吸収伝熱管5
5で吸収熱を奪って温度上昇し、次に凝縮器3に送られ
凝縮伝熱管56で凝縮熱を奪ってさらに温度上昇する。
その後冷却塔57に戻って冷却される。また、蒸発器4
内の蒸発伝熱管51で冷却された冷水は冷温水ポンプ5
3で室内機52に送られ、室内を冷房して温度上昇し、
再び蒸発器に戻る。
冷却水ポンプ58により吸収器5に送られ吸収伝熱管5
5で吸収熱を奪って温度上昇し、次に凝縮器3に送られ
凝縮伝熱管56で凝縮熱を奪ってさらに温度上昇する。
その後冷却塔57に戻って冷却される。また、蒸発器4
内の蒸発伝熱管51で冷却された冷水は冷温水ポンプ5
3で室内機52に送られ、室内を冷房して温度上昇し、
再び蒸発器に戻る。
【0023】冷房運転中に冷房負荷がなくなった場合に
は、吸収冷温水機停止信号が与えられ、冷温水ポンプ5
3,冷却水ポンプ58,冷却塔57,バーナ104がた
だちに停止し、冷媒ポンプ9も同時に停止するが、溶液
ポンプ8はサイクル内の濃溶液を希釈するために一定時
間運転を継続し、冷媒の凍結を防止するために冷媒ブロ
ー弁22を開いて冷媒タンク13の冷媒を冷媒ブロー管
23,冷媒受け24,冷媒散布管37を通って溶液トレ
イ34上の溶液に混合して希釈する。溶液の濃度を低下
させることにより溶液の冷媒蒸気吸収能力を低下させ、
冷媒及び冷温水の凍結を防止できる。
は、吸収冷温水機停止信号が与えられ、冷温水ポンプ5
3,冷却水ポンプ58,冷却塔57,バーナ104がた
だちに停止し、冷媒ポンプ9も同時に停止するが、溶液
ポンプ8はサイクル内の濃溶液を希釈するために一定時
間運転を継続し、冷媒の凍結を防止するために冷媒ブロ
ー弁22を開いて冷媒タンク13の冷媒を冷媒ブロー管
23,冷媒受け24,冷媒散布管37を通って溶液トレ
イ34上の溶液に混合して希釈する。溶液の濃度を低下
させることにより溶液の冷媒蒸気吸収能力を低下させ、
冷媒及び冷温水の凍結を防止できる。
【0024】一方、暖房運転時にシステムは次のように
動作する。暖房運転時には弁17及び弁22は開となっ
ており、冷却水ポンプ58を停止し吸収器1内の吸収伝
熱管55及び凝縮器4内の凝縮伝熱管56に冷却水は流
さない。また、冷媒ポンプ9は停止とする。
動作する。暖房運転時には弁17及び弁22は開となっ
ており、冷却水ポンプ58を停止し吸収器1内の吸収伝
熱管55及び凝縮器4内の凝縮伝熱管56に冷却水は流
さない。また、冷媒ポンプ9は停止とする。
【0025】吸収器1の下部にある溶液タンク24の溶
液は、溶液循環ポンプ8により低温熱交換器6に送られ
た後、一部は高温熱交換器7を通って高温再生器1へ送
られ、残りは低温再生器2へ送られて散布装置10から
散布される。高温再生器1に送られた溶液はバーナ10
4に加熱沸騰されて冷媒蒸気を発生する。発生した冷媒
蒸気は低温再生器2に送られて伝熱管11の管内で凝縮
した後、絞り12を通って凝縮器3へ送られる。この時
の凝縮熱は、散布装置10から散布されて伝熱管11の
管外を流下する溶液を加熱して、再び冷媒蒸気を発生さ
せる。発生した冷媒蒸気は凝縮器3へ送られるが、凝縮
器3内に設けられた管群内に冷却水が流されていないの
で、凝縮液化せず、弁17,冷媒蒸気管16を経由して
蒸発器5に送られる。また、冷媒蒸気の一部は冷媒蒸気
管16のUシール部から冷媒管25,気泡ポンプの気泡
吹出し部26,揚液管27を通って冷媒受け24へ送ら
れ、冷媒散布管37から吸収器1の溶液トレイ34上へ
送られる。また、高温再生器からの液冷媒は、冷媒ブロ
ー管23,冷媒ブロー弁22を経由して蒸発器4へ送ら
れる蒸発器4では凝縮器からの冷媒蒸気が、蒸発伝熱管
51を流れる温水と熱交換して凝縮液化し、この時の凝
縮潜熱により温水を加熱して暖房能力を発生する。凝縮
液化した液冷媒は冷媒タンク21に溜められ、冷媒管1
8から分岐した冷媒管28を通って気泡ポンプの気泡吹
き出し部26へ送られ、気泡ポンプの作用により揚液管
27を上昇して冷媒受け24へ流入し、冷媒散布管37
から吸収器5の溶液トレイ34上へ送られる。一方、高
温再生器1で冷媒蒸気を発生して濃縮された濃溶液は、
高温再生器1からフロートボックス110を経由して高
温熱交換器7に送られる。高温熱交換器7で吸収器から
の希溶液と熱交換して温度を下げた後、低温再生器3か
らの濃溶液と合流する。合流した濃溶液は、低温熱交換
器6で吸収器5からの希溶液と熱交換してさらに温度を
下げ、エジェクタポンプ30によって溶液戻り管29及
び溶液管32を通って溶液散布装置33へ送られ、吸収
器5内に散布される。吸収伝熱管55内には冷却水が流
れていないので、散布された濃溶液は吸収伝熱管55を
流下し、溶液トレイ34上で液冷媒と混合して、溶液管
36を通って溶液タンク35に戻る。
液は、溶液循環ポンプ8により低温熱交換器6に送られ
た後、一部は高温熱交換器7を通って高温再生器1へ送
られ、残りは低温再生器2へ送られて散布装置10から
散布される。高温再生器1に送られた溶液はバーナ10
4に加熱沸騰されて冷媒蒸気を発生する。発生した冷媒
蒸気は低温再生器2に送られて伝熱管11の管内で凝縮
した後、絞り12を通って凝縮器3へ送られる。この時
の凝縮熱は、散布装置10から散布されて伝熱管11の
管外を流下する溶液を加熱して、再び冷媒蒸気を発生さ
せる。発生した冷媒蒸気は凝縮器3へ送られるが、凝縮
器3内に設けられた管群内に冷却水が流されていないの
で、凝縮液化せず、弁17,冷媒蒸気管16を経由して
蒸発器5に送られる。また、冷媒蒸気の一部は冷媒蒸気
管16のUシール部から冷媒管25,気泡ポンプの気泡
吹出し部26,揚液管27を通って冷媒受け24へ送ら
れ、冷媒散布管37から吸収器1の溶液トレイ34上へ
送られる。また、高温再生器からの液冷媒は、冷媒ブロ
ー管23,冷媒ブロー弁22を経由して蒸発器4へ送ら
れる蒸発器4では凝縮器からの冷媒蒸気が、蒸発伝熱管
51を流れる温水と熱交換して凝縮液化し、この時の凝
縮潜熱により温水を加熱して暖房能力を発生する。凝縮
液化した液冷媒は冷媒タンク21に溜められ、冷媒管1
8から分岐した冷媒管28を通って気泡ポンプの気泡吹
き出し部26へ送られ、気泡ポンプの作用により揚液管
27を上昇して冷媒受け24へ流入し、冷媒散布管37
から吸収器5の溶液トレイ34上へ送られる。一方、高
温再生器1で冷媒蒸気を発生して濃縮された濃溶液は、
高温再生器1からフロートボックス110を経由して高
温熱交換器7に送られる。高温熱交換器7で吸収器から
の希溶液と熱交換して温度を下げた後、低温再生器3か
らの濃溶液と合流する。合流した濃溶液は、低温熱交換
器6で吸収器5からの希溶液と熱交換してさらに温度を
下げ、エジェクタポンプ30によって溶液戻り管29及
び溶液管32を通って溶液散布装置33へ送られ、吸収
器5内に散布される。吸収伝熱管55内には冷却水が流
れていないので、散布された濃溶液は吸収伝熱管55を
流下し、溶液トレイ34上で液冷媒と混合して、溶液管
36を通って溶液タンク35に戻る。
【0026】また、蒸発器5内の蒸発伝熱管51で加熱
された温水は冷温水ポンプ53で室内機52に送られ、
室内を暖房して温度低下し、再び蒸発器に戻る。
された温水は冷温水ポンプ53で室内機52に送られ、
室内を暖房して温度低下し、再び蒸発器に戻る。
【0027】本実施例によれば、高温再生器を小型化し
たことにより吸収冷温水機の小型化が図れる。
たことにより吸収冷温水機の小型化が図れる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、煙管が燃焼室の下流の
外壁面に配置しているため、燃焼ガスが煙管に均一に流
入し、煙管内で上面部への局部加熱が改善され、平均熱
流束を高くとることができ、高温再生器の小型化が図
れ、このためこの高温再生器を用いることにより吸収冷
温水機の小形化も図ることができる。
外壁面に配置しているため、燃焼ガスが煙管に均一に流
入し、煙管内で上面部への局部加熱が改善され、平均熱
流束を高くとることができ、高温再生器の小型化が図
れ、このためこの高温再生器を用いることにより吸収冷
温水機の小形化も図ることができる。
【図1】本発明の一実施例の高温再生器の切欠き斜視
図。
図。
【図2】図1のものの垂直断面図。
【図3】図1のものの水平断面図。
【図4】本発明の他の実施例の高温再生器の切欠き斜視
図。
図。
【図5】図4のものの垂直断面図。
【図6】図4のものの水平断面図。
【図7】本発明の実施例の実施例に用いる煙管の切欠き
斜視図。
斜視図。
【図8】本発明の更に他の実施例の高温再生器の垂直断
面図。
面図。
【図9】図8のもののA−A断面図。
【図10】本発明の他の実施例の高温再生器に用いる煙
管の切欠き斜視図。
管の切欠き斜視図。
【図11】本発明の吸収冷温水機を用いた吸収式空調シ
ステムの系統図。
ステムの系統図。
1…高温再生器、101…外筒、102…内筒、103
…煙管、104…バーナ、105…溶液流入管、106
…気液分離板、107…溶液流出孔、108…冷媒蒸気
流出孔、109…溶液、110…フロートボックス。
…煙管、104…バーナ、105…溶液流入管、106
…気液分離板、107…溶液流出孔、108…冷媒蒸気
流出孔、109…溶液、110…フロートボックス。
フロントページの続き (72)発明者 西口 章 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 内村 満幸 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内
Claims (1)
- 【請求項1】燃焼室及び煙管を内装する外筒の中に、前
記燃焼室及び前記煙管を没するように吸収溶液を有する
吸収冷温水機の高温再生器において、前記燃焼室の下流
の外壁面に断面が燃焼ガスの流れに垂直方向かつ上下方
向に長い偏平な煙管を配置することを特徴とする吸収冷
温水機の高温再生器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23807695A JPH0979690A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 吸収冷温水機の高温再生器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23807695A JPH0979690A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 吸収冷温水機の高温再生器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0979690A true JPH0979690A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=17024806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23807695A Pending JPH0979690A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 吸収冷温水機の高温再生器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0979690A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999024768A1 (fr) * | 1997-11-12 | 1999-05-20 | Hitachi, Ltd. | Regenerateur a haute temperature pour chauffe-eau/refroidisseur d'eau a absorption |
JP2007010310A (ja) * | 2006-08-16 | 2007-01-18 | Osaka Gas Co Ltd | ガスタービン組込み吸収式冷凍機 |
-
1995
- 1995-09-18 JP JP23807695A patent/JPH0979690A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999024768A1 (fr) * | 1997-11-12 | 1999-05-20 | Hitachi, Ltd. | Regenerateur a haute temperature pour chauffe-eau/refroidisseur d'eau a absorption |
JP2007010310A (ja) * | 2006-08-16 | 2007-01-18 | Osaka Gas Co Ltd | ガスタービン組込み吸収式冷凍機 |
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