JPH0979677A - 加圧超流動ヘリウム発生装置 - Google Patents

加圧超流動ヘリウム発生装置

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JPH0979677A
JPH0979677A JP23419395A JP23419395A JPH0979677A JP H0979677 A JPH0979677 A JP H0979677A JP 23419395 A JP23419395 A JP 23419395A JP 23419395 A JP23419395 A JP 23419395A JP H0979677 A JPH0979677 A JP H0979677A
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helium
superfluid
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pressurized
superfluid helium
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Toshiaki Takagi
敏晃 高木
Satoshi Ito
聡 伊藤
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧超流動ヘリウム発生装置を小型化する。 【解決手段】 断熱槽4に収容する超流動ヘリウム貯蔵
容器1の上部側に、拡縮手段で拡縮されるベロー部1a
を設ければ、ヘリウム冷却装置5による冷却で常流動ヘ
リウムHe0 が収縮して超流動ヘリウム貯蔵容器1の内
圧が負圧になろうとしても、ベロー部1aの縮小で超流
動ヘリウム貯蔵容器1を小容積にして、常に超流動ヘリ
ウム貯蔵容器1の内圧を加圧超流動ヘリウムの生成に必
要な大気圧状態で維持し続けることができるので、内部
常流動ヘリウム容器を断熱槽4に収容する必要がなくな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超電導磁石の冷却
のため、あるいは極低温を得るための装置に極く低温の
超流動ヘリウムを供給する加圧超流動ヘリウム発生装置
の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】超電導磁石の冷却や、極低温を得るため
の装置には加圧超流動ヘリウムが活用されている。この
ような超流動ヘリウムを得る加圧超流動ヘリウム発生装
置としては、例えば後述するようなものが使用されてい
た。以下、従来例に係る加圧超流動ヘリウム発生装置
を、その模式的断面構成説明図の図4を参照しながら説
明すると、図に示す符号51は、加圧超流動ヘリウムを
貯蔵する超流動ヘリウム貯蔵容器であり、この超流動ヘ
リウム貯蔵容器51の上方には、4.2Kの常流動ヘリ
ウムHe0 が入れられる内部常流動ヘリウム容器52が
配設されていて、これら各容器51,52はこれら容器
51,52内のヘリウム間に十分の温度勾配を付与する
ことのできる細管53でつながれており、容器52内の
圧力は大気圧に保持されるようになっている。そして、
これら容器51,52および細管53は何れも断熱槽5
4に収容されている。なお、容器52内の圧力を大気圧
状態に保持するのは、加圧超流動ヘリウムHe1 を得る
ための必須要件である。
【0003】超流動ヘリウム貯蔵容器51の内部には、
4.2Kの常流動ヘリウムHe0 を冷却して、2.17
K以下の温度の加圧流動ヘリウムHe1 にするヘリウム
冷却装置55が内設されている。このヘリウム冷却装置
55と、断熱槽54の上方に設けられた常流動ヘリウム
He0 が入れられる外部常流動ヘリウム容器56とは、
常流動ヘリウムを断熱膨脹させるJT弁V7 が介装され
てなるヘリウム供給管57を介して連通しており、そし
てこのヘリウム冷却装置55は排気管59を介して断熱
槽54の上方に設けられた排気装置58に連通してい
る。
【0004】つまり、外部常流動ヘリウム容器56から
ヘリウム供給管57を介してヘリウム冷却装置55内に
供給される常流動ヘリウムHe0 をJT弁V7 で断熱膨
脹させることにより、超流動ヘリウム貯蔵容器51内の
常流動ヘリウムを2.17K以下の温度に冷却して加圧
超流動ヘリウムを生成させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例に係る加圧
超流動ヘリウム発生装置は、上記のとおり、断熱槽に超
流動ヘリウム貯蔵容器の他に内部常流動ヘリウム容器が
収容されていて、加圧超流動ヘリウム発生装置自体が大
規模にならざるを得ないという経済上の解決すべき課題
がある。また、外部常流動ヘリウム容器とヘリウム冷却
装置とをつなぐヘリウム供給管にはJT弁が介装されて
おり、このJT弁が詰まるというトラブルが発生するこ
とがあり、加圧超流動ヘリウム発生装置の信頼性が必ず
しも十分でないという解決すべき課題もあった。
【0006】従って、本発明は、小型であって、しかも
信頼性に優れた加圧超流動ヘリウム発生装置の提供を目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る加圧超流動ヘリウム発生装
置が採用した主たる手段は、断熱槽と、該断熱槽に収容
され、超流動ヘリウムを貯蔵する拡縮自在な超流動ヘリ
ウム貯蔵容器と、この超流動ヘリウム貯蔵容器に内設さ
れ、該超流動ヘリウム貯蔵容器内のヘリウムを2.17
K以下の温度に冷却するヘリウム冷却装置とからなるこ
とを特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項2に係る加圧超流動
ヘリウム発生装置が採用した主たる手段は、請求項1に
記載の加圧超流動ヘリウム発生装置において、上記ヘリ
ウム冷却装置が冷凍機であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】先ず、拡縮しない超流動ヘリウム
貯蔵容器を有し、冷却前の常流動ヘリウムが入れられて
いる状態を示す断面構成説明図の図5(a)と、常流動
ヘリウム冷却後の状態を示す断面構成説明図の図5
(b)とに示すように、従来と同構成の超流動ヘリウム
貯蔵容器1が断熱槽4に収容されていて、従来のような
常流動ヘリウム容器が設けられていない場合を考える。
【0010】即ち、ヘリウム冷却装置5を作動させて超
流動ヘリウム貯蔵容器1内に入れられている常流動ヘリ
ウムHe0 を冷却すると、常流動ヘリウムは温度が低下
するにつれて比体積が小さくなる性質を持っているの
で、超流動ヘリウム貯蔵容器1の内圧が低下する。例え
ば、ヘリウムの比体積は大気圧下において、4.2Kで
0.007971m3 /kgf、2.18Kで0.00
6747m3 /kgfであるから、超流動ヘリウム貯蔵
容器1の内圧は640Torrとなる。さらに超流動ヘ
リウム貯蔵容器1内の常流動ヘリウムHe0 温度が
低下して、ヘリウムが超流動状態になると、超流動ヘリ
ウム貯蔵容器1の内圧がさらに低下する。従って、ヘリ
ウム発生装置自体を小型化し得るものの、これでは加圧
超流動ヘリウムを生成することができない。
【0011】そこで、ヘリウムの比体積が変化しても超
流動ヘリウム貯蔵容器1の内圧を確実に大気圧状態に保
持し得るように、超流動ヘリウム貯蔵容器1の容積を可
変にすれば、加圧超流動ヘリウムを生成し得ると考えて
なしたものである。
【0012】以下、本発明の実施の形態に係る加圧超流
動ヘリウム発生装置を、その冷却前の常流動ヘリウムが
入れられている状態を示す断面構成説明図の図1(a)
と、その常流動ヘリウム冷却後の状態を示す断面構成説
明図の図1(b)とを参照しながら説明する。
【0013】先ず、加圧超流動ヘリウム発生装置を、図
1(a)および図1(b)を参照しながら説明すると、
図に示す符号1は、加圧超流動ヘリウムを貯蔵する超流
動ヘリウム貯蔵容器で、この超流動ヘリウム貯蔵容器1
はベロー式で、上下に伸縮することにより容積が可変さ
れるように構成されており、内部には図1(a)に示す
ように、4.2Kの常流動ヘリウムHe0 が入れられて
いる。そして、この超流動ヘリウム貯蔵容器1は断熱槽
4に収容されている。なお、超流動ヘリウム貯蔵容器1
の上部に一端が固着され、断熱槽4から突出してなるも
のは、常流動ヘリウムHe0 を補給するための細管3で
ある。
【0014】上記超流動ヘリウム貯蔵容器1の内部に
は、温度が4.2Kの常流動ヘリウムHe0 を冷却し
て、2.17K以下の温度の加圧超流動ヘリウムHe1
にするヘリウム冷却装置5が内設されている。このヘリ
ウム冷却装置5は、断熱槽4の上方に設けられた常流動
ヘリウムが入れられる外部常流動ヘリウム容器6とJT
弁V7 が介装されてなるヘリウム供給管7を介して連通
しており、またこのヘリウム冷却装置5は排気管9を介
して断熱槽4の上方に設けられた排気装置8に連通して
いる。以上の説明から良く理解されるように、本発明の
実施の形態が従来例と相違するところは、超流動ヘリウ
ム貯蔵容器1がベローで構成されていることと、内部常
流動ヘリウム容器が設けられていないこととの2点であ
る。
【0015】従って、ヘリウム冷却装置5による冷却作
用による収縮で、超流動ヘリウム貯蔵容器1内の常流動
ヘリウムHe0 の圧力が低下するが、超流動ヘリウム貯
蔵容器1を図示しない拡縮手段で縮小させることによ
り、この超流動ヘリウム貯蔵容器1の容積をコントロー
ルすることができるので、超流動ヘリウム貯蔵容器1の
内圧が常に一定に維持されて負圧になることがなく、加
圧超流動ヘリウムを得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る加圧超流動ヘリ
ウム発生装置を、その冷却前の常流動ヘリウムが入れら
れている状態を示す断面構成説明図の図2(a)と、そ
の常流動ヘリウム冷却後の状態を示す断面構成説明図の
図2(b)とを参照しながら説明する。
【0017】先ず、加圧超流動ヘリウム発生装置の構成
を、図2(a),(b)を参照しながら説明すると、図
に示す符号1は、加圧超流動ヘリウムHe1 を貯蔵する
ための超流動ヘリウム貯蔵容器(断面積;1m2 ,高
さ;1m)で、この超流動ヘリウム貯蔵容器1の上下方
向の略中間より上方側にベロー部1aが設けられてお
り、このベロー部1aが上下に伸縮することにより超流
動ヘリウム貯蔵容器1の容積が可変されるように構成さ
れている。その内部には4.2Kの常流動ヘリウムHe
0 が入れられている。そして、この超流動ヘリウム貯蔵
容器1は後述する構成になる断熱槽4に収容されてい
る。なお、超流動ヘリウム貯蔵容器1の上部に一端が固
着され、断熱槽4から突出してなるものは、常流動ヘリ
ウムを補給するための細管3で、この細管3は断熱槽4
の上部部材に対して摺動するので、シールリング3aに
よりシールされている。
【0018】上記断熱槽4は、外側から順に第1真空層
4a、液体窒素層4b、第2真空層4c、内部の常流動
ヘリウムHe0 の液面に大気圧を作用させる機能を備え
た常流動ヘリウム層4d、超流動ヘリウム貯蔵容器1と
略相似状の形状であって、上部側が拡縮する真空空間4
eを備えており、この真空空間4eに超流動ヘリウム貯
蔵容器1が収容されている。これにより、冷却による温
度低下で超流動ヘリウム貯蔵容器1内の常流動ヘリウム
He0 が収縮すると、常流動ヘリウム層4d内の常流動
ヘリウムHe0 の働きで真空空間4eの上部側が縮小
し、超流動ヘリウム貯蔵容器1のベロー部1aが縮小
し、超流動ヘリウム貯蔵容器1の内圧が大気圧状態で維
持される。つまり、常流動ヘリウム層4dが超流動ヘリ
ウム貯蔵容器1の拡縮手段となる。なお、超流動ヘリウ
ム貯蔵容器1の底部を支えてなるものは支持部材4fで
ある。
【0019】上記超流動ヘリウム貯蔵容器1の内部に
は、4.2Kの常流動ヘリウムHe0を冷却して、2.
17K以下の加圧超流動ヘリウムHe1 にするヘリウム
冷却装置5が内設されている。このヘリウム冷却装置5
は、断熱槽4の上方に設けられた常流動ヘリウムHe0
が入れられる外部常流動ヘリウム容器6とJT弁V7
介装されてなるヘリウム供給管7を介して連通してお
り、またこのヘリウム冷却装置5は排気管9を介して断
熱真空槽4の上方に設けられた排気装置8に連通してな
る構成になっている。
【0020】以下、上記構成になる加圧超流動ヘリウム
発生装置の作用態様を説明すると、先ずヘリウム冷却装
置5を作動させる前に、大気圧下において超流動ヘリウ
ム貯蔵容器1に細管3から、液体ヘリウム0.9m3
ヘリウムガス0.1m3 を供給し、細管3に設けられて
いる弁V3 を閉弁して、超流動ヘリウム貯蔵容器1を密
閉する。次いで、ヘリウム冷却装置5の作動により超流
動ヘリウム貯蔵容器1内の常流動ヘリウムHe0 を冷却
すると、冷却による温度低下により次第に常流動ヘリウ
ムHe0 が収縮して超流動ヘリウム貯蔵容器1内の内圧
が負圧になろうとする。しかしながら、常流動ヘリウム
He0 の収縮につれて、図2(b)に示すように、常流
動ヘリウム層4d内の常流動ヘリウムHe0 の働きによ
り真空空間4eの上部側が縮小し、超流動ヘリウム貯蔵
容器1のベロー部1aが縮小して、超流動ヘリウム貯蔵
容器1が小容積になるので、超流動ヘリウム貯蔵容器1
の内圧を大気圧状態で維持し続けることができる。
【0021】従って、従来の加圧超流動ヘリウム発生装
置のように、断熱槽4に超流動ヘリウム貯蔵容器1の他
に内部常流動ヘリウム容器2を設けるまでもなく、超流
動ヘリウム貯蔵容器1の内圧を大気圧状態に維持して加
圧超流動ヘリウムHe1 を生成できるので、加圧超流動
ヘリウム発生装置自体の小型化が可能になる。因みに、
この実施例では、冷却後の超流動ヘリウム貯蔵容器1の
高さは0.74mになり、0.74m3 の加圧超流動ヘ
リウムを生成することができた。
【0022】次に、本発明の他の実施例に係る加圧超流
動ヘリウム発生装置を、その冷却前の常流動ヘリウムが
入れられている状態を示す断面構成説明図の図3(a)
と、その常流動ヘリウム冷却後の状態を示す断面構成説
明図の図3(b)とを参照しながら説明する。
【0023】先ず、その構成を図3(a),(b)を参
照しながら説明すると、図に示す符号1は、加圧超流動
ヘリウムHe1 を貯蔵する超流動ヘリウム貯蔵容器(断
面積;1m2 ,高さ;1m)で、この超流動ヘリウム貯
蔵容器1の上下方向の略中間より上方側にベロー部1a
が設けられており、その内部には4.2Kの常流動ヘリ
ウムHe0 が入れられている。そして、この超流動ヘリ
ウム貯蔵容器1は後述する構成になる断熱槽4に収容さ
れている。なお、超流動ヘリウム貯蔵容器1の上部に一
端が固着され、断熱槽4から突出してなるものは、常流
動ヘリウムを補給するための細管3である。また、超流
動ヘリウム貯蔵容器1の材質としては、例えばステンレ
ス等が用いられる。
【0024】上記断熱槽4は、外側から順に第1真空層
4a、第1反射シールド4b、第2真空層4c、第2反
射シールド4d、真空空間4eを備えており、この真空
空間4eに超流動ヘリウム貯蔵容器1が収容されてい
る。なお、超流動ヘリウム貯蔵容器1の底部を支えてな
るものは支持部材4fである。
【0025】上記超流動ヘリウム貯蔵容器1の下部側の
1側面には、4.2Kの常流動ヘリウムHe0 を冷却し
て、2.17K以下の加圧超流動ヘリウムHe1 にす
る、断熱槽4を貫通する、第1段ステージ5aと第2段
ステージ5bと第3段ステージ5cとを備えた3段ステ
ージ式の冷凍機5が設けられている。この冷凍機5は磁
性蓄冷材を用いたもので、第1段ステージ5aで30
K、第2段ステージ5bで4K、第3段ステージ5cで
2.1Kを実現することができるものである。
【0026】上記4の超流動ヘリウム貯蔵容器1の上部
側のベロー部1aの拡縮は下記のような拡縮手段で行わ
れる。即ち、超流動ヘリウム貯蔵容器1の上部には断熱
槽4から突出する摺動桿11が設けられている。この摺
動桿11の上端は、断熱槽4の上面に設けられ、上下動
する昇降レバー10aを有するモーターからなる駆動装
置10の上記昇降レバー10aに連結されている。この
駆動装置10は、超流動ヘリウム貯蔵容器1の内圧を任
意に変える機能(この実施例では大気圧になるように設
定した。)を有するものである。
【0027】より詳しくは、常流動ヘリウムHe0 の冷
却により超流動ヘリウム貯蔵容器1の内圧が低下する
と、超流動ヘリウム貯蔵容器1の内圧が大気圧になるま
で摺動桿11を下方に移動させて、超流動ヘリウム貯蔵
容器1の上部側のベロー部1aを縮小させる働きをする
ものである。なお、細管3に介装されてなるものは、超
流動ヘリウム貯蔵容器1の内圧を監視するための圧力計
Pであり、この圧力計Pからの電気信号で上記駆動装置
10の昇降レバー10aが上下動される。
【0028】以下、上記構成になる加圧超流動ヘリウム
発生装置の作用態様を説明すると、冷却による温度低下
により次第に常流動ヘリウムHe0 が収縮して超流動ヘ
リウム貯蔵容器1内の内圧が負圧になると、この圧力が
検出され、検出圧力に基づいて、図3(b)に示すよう
に、駆動装置10の昇降レバー10aを介して摺動桿1
1が下降し、常に超流動ヘリウム貯蔵容器1内の内圧が
大気圧になるようにベロー部1aを縮小させ、超流動ヘ
リウム貯蔵容器1の内圧を大気圧状態で維持し続けるこ
とができので、加圧超流動ヘリウムHe1 を生成させる
ことができる。
【0029】従って、従来の加圧超流動ヘリウム発生装
置のように、断熱槽4に超流動ヘリウム貯蔵容器1の他
に内部常流動ヘリウム容器2を設けるまでもなく、超流
動ヘリウム貯蔵容器1の内圧を大気圧状態に維持して加
圧超流動ヘリウムHe1 を生成させることができるの
で、加圧超流動ヘリウム発生装置自体の小型化が可能に
なる。また、冷凍機5を設けることによりJT弁が不要
になるので、JT弁の詰まりに起因するトラブルが発生
することがなく、加圧超流動ヘリウム発生装置の信頼性
が向上する。なお、この実施例では、超流動ヘリウム貯
蔵容器1に液体ヘリウム0.9m3 、ヘリウムガス0.
1m3 を封入し、0.77m3 の加圧超流動ヘリウムを
得ることができた。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1ま
たは2に係る加圧超流動ヘリウム発生装置によれば、超
流動ヘリウム貯蔵容器が拡縮式で、内部のヘリウムの収
縮に応じて容積が縮小され、内部を常に大気圧状態に保
持し得、従来のように内部常流動ヘリウム容器を断熱槽
内に設ける必要がないので、装置自体を小型化すること
が可能になる。さらに、本発明の請求項2に係る加圧超
流動ヘリウム発生装置によれば、冷凍機により超流動ヘ
リウム貯蔵容器内のヘリウムを冷却する構成であるた
め、常流動ヘリウムを断熱膨脹させるJT弁が不要にな
り、JT弁が詰まったりすることがないから、加圧超流
動ヘリウム発生装置の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の実施の形態に係る加圧
超流動ヘリウム発生装置の冷却前の常流動ヘリウムが入
れられている状態を示す断面構成説明図、図1(b)は
常流動ヘリウム冷却後の状態を示す断面構成説明図であ
る。
【図2】図2(a)は本発明の実施例に係る加圧超流動
ヘリウム発生装置の冷却前の常流動ヘリウムが入れられ
ている状態を示す断面構成説明図、図2(b)は常流動
ヘリウム冷却後の状態を示す断面構成説明図である。
【図3】図3(a)は本発明の他の実施例に係る加圧超
流動ヘリウム発生装置の冷却前の常流動ヘリウムが入れ
られている状態を示す断面構成説明図、図3(b)は常
流動ヘリウム冷却後の状態を示す断面構成説明図であ
る。
【図4】従来例に係る加圧超流動ヘリウム発生装置の模
式的断面構成説明図である。
【図5】図5(a)は拡縮しない超流動ヘリウム貯蔵容
器を有し、冷却前の常流動ヘリウムが入れられている状
態を示すヘリウム発生装置の断面構成説明図であり、図
5(b)は常流動ヘリウム冷却後の状態を示すヘリウム
発生装置の断面構成説明図である。
【符号の説明】
1…超流動ヘリウム貯蔵容器,1a…ベロー部 3…細管,3a…シールリング 4…断熱槽,4a…第1真空層,4b…液体窒素層また
は第1反射シールド,4c…第2真空層,4d…常流動
ヘリウム層または第2反射シールド,4e…真空空間,
4f…支持部材 5…ヘリウム冷却装置または冷凍機 6…外部常流動ヘリウム容器 7…ヘリウム供給管 8…排気装置 9…排気管 10…駆動装置,10a…昇降レバー 11…摺動桿 He0 …常流動ヘリウム He1 …超流動ヘリウム P…圧力計 V3 …弁 V7 …JT弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱槽と、該断熱槽に収容され、超流動
    ヘリウムを貯蔵する拡縮自在な超流動ヘリウム貯蔵容器
    と、該超流動ヘリウム貯蔵容器に内設され、該超流動ヘ
    リウム貯蔵容器内のヘリウムを2.17K以下の温度に
    冷却するヘリウム冷却装置とからなることを特徴とする
    加圧超流動ヘリウム発生装置。
  2. 【請求項2】 上記ヘリウム冷却装置が冷凍機であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の加圧超流動ヘリウム発
    生装置。
JP23419395A 1995-09-12 1995-09-12 加圧超流動ヘリウム発生装置 Withdrawn JPH0979677A (ja)

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