JPH0978609A - 鋼製地下室 - Google Patents

鋼製地下室

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JPH0978609A
JPH0978609A JP7273349A JP27334995A JPH0978609A JP H0978609 A JPH0978609 A JP H0978609A JP 7273349 A JP7273349 A JP 7273349A JP 27334995 A JP27334995 A JP 27334995A JP H0978609 A JPH0978609 A JP H0978609A
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JP
Japan
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basement
coating
panel
paint
corrosion
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JP7273349A
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English (en)
Inventor
Mitsumasa Murakami
光政 村上
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Daishin Kogyo KK
Original Assignee
Daishin Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼製であることによる優れた防水性、防湿
性、断熱性、防音性、結露性および構造強度を確保しな
がらも、埋設状態という過酷な腐食環境下でも非常に優
れた長期防食・防錆性能を確実に発揮させることがで
き、コストの上昇を極力抑えつつ、全体として耐久性の
著しい向上を図ることができるようにする。 【解決手段】 形鋼などの芯材5の外面側に金属製外板
3が固定され、かつ、内面側に非金属系内板4が固定さ
れ、また、外板3の内面および芯材5の外周囲を取り囲
むように発泡ウレタン21などによる断熱層が設けられ
てなる壁パネル2Aと床パネル2Bと天井パネル2Cと
により短辺方向は門形ラーメン構造、長辺方向は耐震壁
構造とされた断面ボックス形のユニット1の複数個を接
合して躯体が構成される鋼製地下室の金属製外板3の外
面全域に、亜鉛末を含有する下塗り用有機質ジンクリッ
チペイントと厚膜型エポキシ樹脂塗料とで防錆・防食塗
膜27aを形成し、この防錆・防食塗膜27aの表面に
合成樹脂モルタルからなる保護被膜27bを形成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鋼製地下室で、詳
しくは新設の住宅建物の床下相当箇所や既設の住宅の庭
あるいはカーポート下などに埋め込み設置することで居
住空間の拡張を図ったり、家財品や食料品あるいは商店
における在庫品などを収納保管する場合等々に適用され
る鋼製地下室に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の鋼製地下室として、本出願人
は、互いに適当間隔を隔てて対向配置した金属製外板と
非金属系材料製内板とをそれら内外両板間に所定のピッ
チ間隔で配置された複数の形鋼などの芯材を介して一体
に固定連結するとともに、少なくとも上記芯材の外周囲
を取り囲むように断熱層が設けられてなる壁パネルと床
パネルと天井パネルとにより短辺方向は門形ラーメン構
造、長辺方向は耐震壁構造とされた断面ボックス形のユ
ニットの複数個を接合して躯体が構成される鋼製地下室
を既に開発し、例えば特開平6−150684号などで
特許出願している。
【0003】上記のような構成の鋼製地下室は、工場生
産された断面ボックス形のユニットを設置現場に運搬し
て、クレーン車などにより埋設するだけで所望の大きさ
の地下室を極く短期間に施工することが可能で、従来一
般の現場打ちコンクリート製地下室に比べて施工コスト
を大幅に低減することが可能であるばかりでなく、水や
湿気を通して結露を生じやすいコンクリート製のものと
異なり、防水性、防湿性、断熱性、防音性、結露防止性
に優れ、かつ、室内温度の安定化など快適な居住性を有
しており、また、大きな土圧および載架荷重に耐える構
造強度を有し、さらに鋼製であることによる本体重量に
加えて本体をコンクリート基礎にアンカーボルトで接合
固定することで地下水位による浮力対策にも優れている
といった多くの特徴を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】反面、上記した鋼製地
下室は、躯体を構成する複数個のユニットにおける各パ
ネルの外板が金属製であり、それら金属製外板の外面が
埋設状態において地面の砂や土壌に接するといったよう
に、過酷な腐食環境下に置かれるものであり、構造上の
安全性の確保および住宅の一部としての長期寿命性(耐
久性)を確保するためには、過酷な腐食環境下での長期
防食・防錆性能が非常に重要な技術的課題である。
【0005】この発明は上記のような実情に鑑みてなさ
れたもので、鋼製であることによる優れた防水性、防湿
性、断熱性、防音性、結露防止性および構造強度を確保
するとともに、過酷な腐食環境下で非常に優れた長期防
食・防錆性能を確実に発揮させることができ、施工コス
トの増加を極力抑えつつ、全体として酎久性の著しい向
上を図ることができる鋼製地下室を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明に係る鋼製地下室は、互いに適
当間隔を隔てて対向配置した金属製外板と非金属系材料
製内板とをそれら内外両板間に所定のピッチ間隔で配置
された複数の形鋼などの芯材を介して一体に固定連結す
るとともに、少なくとも上記芯材の外周囲を取り囲むよ
うに断熱層が設けられてなる壁パネルと床パネルと天井
パネルとにより短辺方向は門形ラーメン構造、長辺方向
は耐震壁構造とされた断面ボックス形のユニットの複数
個を接合して躯体が構成される鋼製地下室であって、埋
設状態において地面に接する各パネルの金属製外板の外
面全域に、樹脂基剤と硬化剤と亜鉛末とを混合してなる
有機質ジンクリッチペイントを下塗りし、その上に厚膜
型エポキシ樹脂塗料を塗布してなる防錆・防食塗膜が施
されているとともに、この防錆・防食塗膜の表面に合成
樹脂モルタルからなる保護被膜が形成されていることを
特徴とするもので、上記防錆・防食塗膜における下塗り
用有機質ジンクリッチペイントがこれに含有されている
亜鉛末による電気的防食作用と化学的防食作用との相乗
により各パネルの金属製外板の外面の発錆を抑えるよう
に働き、また、その上に塗布される厚膜型エポキシ樹脂
塗料の金属製外板の外面に対する付着性を強固なものと
するとともに、上記厚膜型エポキシ樹脂塗料が過酷な腐
食環境下において優れた防食性、耐久性を発揮し、さら
に、保護被覆を形成する合成樹脂モルタルがユニットの
運搬時や据付け時、埋め戻し時に上記防錆・防食塗膜が
損傷されることを防止する保護機能を発揮することにな
り、これら各機能の相乗結果として、鋼製地下室におけ
る技術的課題であるところの長期防食・防錆性能を十分
に確保することができる。
【0007】ここで、上記防錆・防食塗膜を形成する下
塗り用有機質ジンクリッチペイントとは、エポキシ樹脂
ワニス、顔料、添加剤、溶剤からなる基剤と、ポリアミ
ド樹脂ワニスからなる硬化剤と亜鉛末とを22:6:7
2の重量比で混合してなるもので、具体的には、神東塗
料株式会社製の商品名、「ジンクプライマーHB」など
を挙げることができ、その厚さとしては、20μm以上
とする。また、上記防錆・防食塗膜の中塗り、上塗り用
厚膜型エポキシ樹脂塗料とは、エポキシ樹脂、着色顔料
および体質顔料、添加剤からなる基剤と、変性脂環式ポ
リアミン、顔料、添加剤からなる硬化剤とを9:1の重
量比で混合してなるもので、具体的には、神東塗料株式
会社製の商品名、「ネオコーゼ#8000」などを挙げ
ることができ、その厚さとしては、中塗り500μm、
上塗り500μmの合計1000μm以上とする。さら
に、上記保護被膜を形成する合成樹脂モルタルとは、上
記防錆・防食塗膜の保護を目的とする特殊合成樹脂もる
たるで、具体的には、菊水化学株式会社製の商品名、
「ネオモルG」などを挙げることができ、その厚さとし
ては、1000μm以上とする。
【0008】また、請求項3記載の発明に係る鋼製地下
室は、請求項1記載の発明において断面ボックス形のユ
ニット同士を接合する継手フランジ面にも、上記各パネ
ルの金属製外板の外面と同様に有機質ジンクリッチペイ
ントを下塗りし、その上に厚膜型エポキシ樹脂塗料を塗
布してなる防錆・防食塗膜が施されているものであり、
ユニット同士の接合部位の防錆、防食性能を十分に確保
することが可能である。なお、この接合部位は、外部に
露出しないので、保護被膜用の合成樹脂モルタルは塗布
しなくてよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面にしたがって説明する。図1はこの発明に係る鋼製地
下室の設置施工要領の概要を示す斜視図であり、同図に
おいて、1(1A,1B,……,1N)は寸法や形状な
どを標準化して工場にて製作され、所望容積に対応する
任意数のものを施工現場に搬入して地下に埋め込み設置
される断面ボックス形の複数個の地下室ユニットであ
り、これらユニット1の隣接するもの同士を後述する現
場継手フランジ構造を介して接合・連結して躯体が構成
され、これを鉄筋コンクリート造りベタ基礎24上にベ
ースプレート25を介してアンカーボルト26により固
定することで所望大きさの鋼製地下室が構成される。
【0010】上記各ユニット1は、図2および図3に示
すように、壁パネル2Aと床パネル2Bと天井パネル2
Cとにより短辺方向には門形ラーメン構造、長辺方向に
は耐震壁構造とされた断面ボックス形に構成され、これ
ら各パネル2A,2B,2Cは、基本的に、鋼板などの
金属製板材からなる外板3とこの外板3に対して内側に
適当間隔を隔てて平行状に対向配置された非金属系板材
からなる内板4とを、これら内外両板4,3間に所定の
ピッチ間隔で配置された複数の芯材5を介して一体に固
定連結して構成されており、埋設設置状態において地面
の砂や土壌に接する上記各パネル2A,2B,2Cの金
属製外板3の外面全域には、上述した樹脂基剤と硬化剤
と亜鉛末とを混合してなる有機質ジンクリッチペイント
(例えば神東塗料株式会社製の商品名「ジンクプライマ
ーHB」)を20μm以上の厚さに下塗りし、その上に
厚膜型エポキシ樹脂塗料(例えば神東塗料株式会社製の
商品名「ネオコーゼ#8000」)をそれぞれ500μ
m以上の厚さに中塗りおよび上塗りして防錆・防食塗膜
27aが形成されているともに、この防錆・防食塗膜2
7aの表面に合成樹脂モルタル(例えば菊水化学株式会
社製の商品名「ネオモルG」)からなる保護被膜27b
が形成されている。なお、上記各ユニット1における壁
パネル2Aの下端部にリブプレート27を介して外方へ
張出し状態に固定されている各ベースプレート25およ
び上記リブプレート27の全外面にも、図4および図5
に示すように、上記と同様な防錆・防食塗膜27aおよ
び保護被膜27bが形成されている。
【0011】上記芯材5は、金属材、具体的には形鋼の
一つであるチャンネル6と該チャンネル6の内端フラン
ジ部6a側寄りのウェブ部6bにその長手方向に適当間
隔置きに溶着されたL字状の下地止め部材7を介して釘
止めや接着手段などにて固定保持された木製下地8とか
らなり、上記壁パネル2Aおよび天井パネル2Cの場合
は、図2および図3に明示するように、木製下地8の内
面にその長手方向に適当ピッチ間隔で上記チャンネル6
および木製下地8に対して直交する状態で別の木製下地
9が釘止め手段などにて固定されて内外方向で縦横二段
に形成されており、そのうち内側の木製下地9の内面に
非金属系板材、具体的にはプラスターボードからなる内
板4が接着手段や釘止めなどにて固定され、かつ、その
内板4の内面がクロス10により仕上げ施工されてお
り、また、床パネル2Bの場合は、上記芯材5における
木製下地8が一段であり、その木製下地8の内面(上
面)に非金属系板材、具体的にはベニヤからなる内板4
が固定接着手段や釘止めなどにて固定され、かつ、その
内板4の内面に仕上げ材の一例であるところのフローリ
ング11が貼付けられて仕上げ施工されている。なお、
上記壁パネル2A、天井パネル2Cおよび床パネル2B
のいずれも上記芯材5における上記チャンネル6の外端
フランジ部の外面に密着させて鋼板などの金属製板材か
らなる外板3が溶接手段などにより固定されている。
【0012】また、上記複数個のユニット1で互いに隣
接するユニット1,1(1A,1B、1B,1C、…
…、1N−1,1N)の対向する端部の外板3,3に
は、図6に明示するように、チャンネル12とアングル
13とが各々溶接接手段などにより固定され、そのうち
アングル13の内端側には上述したと同様なL字状の下
地止め部材14を介して木製下地15が固定保持されて
おり、これらチャンネル12とアングル13とをその両
者間にゴムパッキン16を介在させて、溶接亜鉛メッキ
が施されたボルト17とナット18により締め付け固定
することにより、隣接するユニット1,1同士を水密状
態に接合する現場継手用フランジ構造が構成されてお
り、この継手用フランジ構造を構成する上記チャンネル
12とアングル13の対向面にも、上記と同様な防錆・
防食塗膜27aが形成されている。
【0013】さらに、上記した各パネル2A,2B,2
Cにおける各芯材5の外周囲にはそれぞれ、図2のよう
に、チャンネル6、下地止め部材7および木製下地8を
取り囲んでそれらが露出しないように、また各外板3の
内面には適当厚さで発泡ウレタン21が連続的に吹付け
られているとともに、上記現場継手用フランジ構造を構
成する上記チャンネル12、アングル13、下地止め部
材14および木製下地15の外周囲にもそれらを取り囲
んで露出しないように、上記発泡ウレタン21に続けて
発泡ウレタン22が吹付けられて、それぞれ断熱層が形
成されており、これら以外の内外両板4,3間部分は空
洞23に形成されている。
【0014】上記のように構成された鋼製地下室は、例
えば住宅建物の床下相当箇所の地表面下やガレージの直
下相当箇所の地下、さらには庭などの地下に埋め込み設
置して、地下居室や地下収納室として使用される。この
ような使用態様において、各ユニット1は、壁パネル2
A、天井パネル2Cおよび床パネル2Bが金属製外板3
と非金属系内板4とをそれら両板3,4間に所定のピッ
チ間隔で配置された複数個の芯材5を介して一体に固定
連結して、短辺方向がラーメン構造で、長辺方向が耐震
壁構造とされた断面ボックス形に構成されており、この
ようなユニット1の複数個を接合して鋼製地下室の躯体
が構成されたものであるから、現場打ちコンクリート製
地下室に比べて施工コストの大幅な低減を図ることが可
能であるばかりでなく、防水性、防湿性、断熱性、防音
性、結露防止性に優れ、かつ、室内温度の安定化など快
適な居住性を有し、さらに大きな土圧および載架荷重に
酎える構造強度を有している。
【0015】加えて、各ユニット1における各パネル2
A,2B,2Cの金属製外板3の外面、ベースプレート
25およびリブプレート27の全外面には有機質ジンク
リッチペイントおよび厚膜型エポキシ樹脂塗料からなる
防錆・防食塗膜27aが形成されているとともに、隣接
するユニット1,1同士を水密状態に接合する現場継手
用フランジ構造を構成する上記チャンネル12とアング
ル13の対向面のそれぞれにも上記と同様な防錆・防食
塗膜27aが形成されていることから、下塗り用有機質
ジンクリッチペイントに含有されている亜鉛末による電
気的防食作用と化学的防食作用との相乗による発錆抑制
作用および上記厚膜型エポキシ樹脂塗料による優れた防
食作用が得られる。さらに、金属製外板3の外面に形成
されている防錆・防食塗膜27aの表面には合成樹脂モ
ルタルからなる保護被覆27bが形成されていることか
ら、ユニット1の運搬時や据付け時、埋め戻し時に上記
防錆・防食塗膜27aが損傷されることを防止する保護
機能が発揮される。これらの組み合わせによって、鋼製
地下室における技術的課題であるところの長期防食・防
錆性能を十分に確保することができる。
【0016】なお、上記実施の形態で説明した鋼製地下
室において、隣接するユニット1,1同士を接合する現
場継手用フランジ構造を構成するチャンネル12とアン
グル13とを固定するボルト17、ナット18およびア
ンカーボルト26の外周面に溶接亜鉛メッキを施し、さ
らに、上部建屋の基礎との取合用に地下室躯体に接合さ
れている鉄筋19(図1)の根元から所定長さ範囲の周
面に50μm以上の厚さの有機質ジンクリッチペイント
を塗装することによって、鋼製地下室の防錆・防食機能
を一層高めることが可能である。
【0017】また、上記実施例では、断熱層が発泡ウレ
タンの吹き付けにより形成されたもので説明したが、こ
れ以外に、例えばパーライトなどの断熱保温材を充填し
て断熱層を形成してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜2記載の発明
によれば、工場生産される断面ボックス形のユニットを
設置現場に運搬して、クレーン車などにより埋設し所望
数のユニットを接合するだけで任意の大きさの地下室を
極く短期間に施工することが可能で、従来一般の現場打
ちコンクリート製地下室に比べて施工コストの大幅な低
減を図ることができるとともに、防水性、防湿性、断熱
性、防音性、結露防止性に優れ、かつ、室内温度の安定
化など快適な居住性を有し、さらに、大きな土圧および
載架荷重に耐える構造強度を有し、さらに鋼製であるこ
とによる本体重量に加えて本体をコンクリート基礎にア
ンカーボルトで接合固定することで地下水位による浮力
対策にも優れた効果を発揮する。
【0019】その上、鋼製であるがための技術的課題、
すなわち、埋設状態で地面に接するような過酷な腐食環
境下に置かれた際にコンクリート製地下室に比べて圧倒
的に早く発錆し腐食しやすく、それが原因で構造上の安
全性が確保できなくなり、地下室としての耐久性が損な
われてしまうという点に鑑みて、金属製外板の外面全域
に有機質ジンクリッチペイントおよび厚膜型エポキシ樹
脂塗料からなる防錆・防食塗膜を形成するとともに、こ
の防錆・防食塗膜の表面に合成樹脂モルタルからなる保
護被覆を形成したのであり、これによって、ユニットの
運搬時や据付け時、埋め戻し時に上記防錆・防食塗膜が
損傷されることを防止することができるとともに、埋設
状態では下塗り用有機質ジンクリッチペイントに含有さ
れている亜鉛末による電気的防食作用と化学的防食作用
との相乗による発錆抑制作用および上記厚膜型エポキシ
樹脂塗料による優れた防食作用が相俟って、長期防食・
防錆性能を確実に、かつ十分に発揮させることができ
る。したがって、鋼製地下室における技術的課題を塗装
処理という工場内作業が可能な経済的手段により解消し
て、鋼製地下室が本来的に備えている施工コストの低減
化を保ちつつ、構造強度面および防錆・防食性能面の両
面から地下室全体としての耐久性を著しく向上させるこ
とができるという効果を奏する。
【0020】また、請求項3記載の発明によれば、上記
効果に加えて、隣接するユニット同士を接合する現場継
手用フランジ構造のフランジ面にも上記と同様な防錆・
防食塗膜を形成することにより、施工現場で特別な防錆
・防食対策を施すことなく、ユニット同士の接合部位か
らの発錆、腐食も長期に亘って防止して鋼製地下室の耐
久性向上を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る鋼製地下室の設置施工要領の概
要を示す斜視図である。
【図2】ユニットの構成を示す一部破断の側面図であ
る。
【図3】ユニットの構成を示す正面図である。
【図4】ユニットの要部の拡大側面図である。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図である。
【図6】ユニット同士の現場継手用フランジ構造部分を
示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1(1A,1B,…,1N) ユニット 2A,2B,2C パネル 3 金属製外板 4 非金属系内板 5 芯材 6,12 チャンネル 21,22 発泡ウレタン(断熱層形成材) 27a 防錆・防食塗膜 27b 保護被膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに適当間隔を隔てて対向配置した金
    属製外板と非金属系材料製内板とをそれら内外両板間に
    所定のピッチ間隔で配置された複数の形鋼などの芯材を
    介して一体に固定連結するとともに、少なくとも上記芯
    材の外周囲を取り囲むように断熱層が設けられてなる壁
    パネルと床パネルと天井パネルとにより短辺方向は門形
    ラーメン構造、長辺方向は耐震壁構造とされた断面ボッ
    クス形のユニットの複数個を接合して躯体が構成される
    鋼製地下室であって、埋設状態において地面に接する各
    パネルの金属製外板の外面全域に、樹脂基剤と硬化剤と
    亜鉛末とを混合してなる有機質ジンクリッチペイントを
    下塗りし、その上に厚膜型エポキシ樹脂塗料を塗布して
    なる防錆・防食塗膜が施されているとともに、この防錆
    ・防食塗膜の表面に合成樹脂モルタルからなる保護被膜
    が形成されていることを特徴とする鋼製地下室。
  2. 【請求項2】 上記防錆・防食塗膜を形成する下塗り用
    有機質ジンクリッチペイントが20μm以上、厚膜型エ
    ポキシ樹脂塗料が1000μm以上で、かつ、保護被膜
    用合成樹脂モルタルが1000μm以上の厚さに形成さ
    れている請求項1記載の鋼製地下室。
  3. 【請求項3】 上記断面ボックス形のユニット同士を接
    合する継手フランジ面には、各パネルの金属製外板の外
    面と同様に有機質ジンクリッチペイントを下塗りし、そ
    の上に厚膜型エポキシ樹脂塗料を塗布してなる防錆・防
    食塗膜が施されている請求項1記載の鋼製地下室。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356930A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Mitsumasa Murakami 地下室付き鉄骨造りユニット式住宅建物
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