JPH0978159A - 金属合金の複合材 - Google Patents
金属合金の複合材Info
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- JPH0978159A JPH0978159A JP7262597A JP26259795A JPH0978159A JP H0978159 A JPH0978159 A JP H0978159A JP 7262597 A JP7262597 A JP 7262597A JP 26259795 A JP26259795 A JP 26259795A JP H0978159 A JPH0978159 A JP H0978159A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比重をアルミニウム合金に比べて低減させつ
つ強度および硬さを向上させ得る金属合金の複合材を提
供する。 【解決手段】 本発明の金属合金の複合材は海綿体状の
セラミック多孔体1を有している。セラミック多孔体1
内の連続気孔2には、アルミニウム合金またはマグネシ
ウム合金3が含侵されている。また、セラミック多孔体
1内の連続気孔2に、多孔質のガラスからなる粒子4ま
たは一つの微細中空を有する火山ガラス質堆積物の粒子
4が部分的に充填され、前記粒子が部分的に充填された
連続気孔2の残りの部分にアルミニウム合金またはマグ
ネシウム合金3が含侵されてもよい。
つ強度および硬さを向上させ得る金属合金の複合材を提
供する。 【解決手段】 本発明の金属合金の複合材は海綿体状の
セラミック多孔体1を有している。セラミック多孔体1
内の連続気孔2には、アルミニウム合金またはマグネシ
ウム合金3が含侵されている。また、セラミック多孔体
1内の連続気孔2に、多孔質のガラスからなる粒子4ま
たは一つの微細中空を有する火山ガラス質堆積物の粒子
4が部分的に充填され、前記粒子が部分的に充填された
連続気孔2の残りの部分にアルミニウム合金またはマグ
ネシウム合金3が含侵されてもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、金属合金の複合
材に関し、特にアルミニウム合金またはマグネシウム合
金の複合材に関する。
材に関し、特にアルミニウム合金またはマグネシウム合
金の複合材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非鉄金属合金の複合材としては、
一つの中空を有する火山ガラス質堆積物の粒子にアルミ
ニウム合金の複合材を含侵させた複合材がある。この複
合材を構成する各材料の体積割合は、火山ガラス質堆積
物の粒子が約70%、アルミニウム合金約30%であ
る。この複合材の比重は約1.4であり、アルミニウム
合金単体の比重2.7に比べて軽く、また強度は、アル
ミニウム合金単体の約1/7程度である。
一つの中空を有する火山ガラス質堆積物の粒子にアルミ
ニウム合金の複合材を含侵させた複合材がある。この複
合材を構成する各材料の体積割合は、火山ガラス質堆積
物の粒子が約70%、アルミニウム合金約30%であ
る。この複合材の比重は約1.4であり、アルミニウム
合金単体の比重2.7に比べて軽く、また強度は、アル
ミニウム合金単体の約1/7程度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記の従
来の複合材を建築用構造材、床材、壁材、特に強度およ
び耐磨耗性を必要とする部材に使用しようとすると、曲
げ剛性等の強度、硬さが不足する場合が多い。
来の複合材を建築用構造材、床材、壁材、特に強度およ
び耐磨耗性を必要とする部材に使用しようとすると、曲
げ剛性等の強度、硬さが不足する場合が多い。
【0004】本発明の目的は、比重をアルミニウム合金
に比べて低減させつつ強度および硬さを向上させ得る金
属合金の複合材を提供することにある。
に比べて低減させつつ強度および硬さを向上させ得る金
属合金の複合材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、請求項1の金属合金の複合材は、海綿体状のセラ
ミック多孔体と、前記セラミック多孔体内の連続気孔に
含侵された金属合金とからなることを特徴とする。
めに、請求項1の金属合金の複合材は、海綿体状のセラ
ミック多孔体と、前記セラミック多孔体内の連続気孔に
含侵された金属合金とからなることを特徴とする。
【0006】請求項2の金属合金の複合材は、海綿体状
のセラミック多孔体と、前記セラミック多孔体内の連続
気孔に部分的に充填され、少なくとも一つの微細中空を
有する無機質の粒子と、前記粒子が部分的に充填された
連続気孔の残りの部分に含侵された金属合金とからなる
ことを特徴とする。
のセラミック多孔体と、前記セラミック多孔体内の連続
気孔に部分的に充填され、少なくとも一つの微細中空を
有する無機質の粒子と、前記粒子が部分的に充填された
連続気孔の残りの部分に含侵された金属合金とからなる
ことを特徴とする。
【0007】請求項3の金属合金の複合材は、請求項1
または2記載の金属合金の複合材において、前記金属合
金が非鉄金属合金からなることを特徴とする。
または2記載の金属合金の複合材において、前記金属合
金が非鉄金属合金からなることを特徴とする。
【0008】請求項4の金属合金の複合材は、請求項3
記載の金属合金の複合材において、前記非鉄金属合金が
アルミニウム合金またはマグネシウム合金からなること
を特徴とする。
記載の金属合金の複合材において、前記非鉄金属合金が
アルミニウム合金またはマグネシウム合金からなること
を特徴とする。
【0009】請求項5の金属合金の複合材は、請求項1
から4のいずれか1項記載の金属合金の複合材におい
て、前記無機質の粒子が多孔質のガラスからなることを
特徴とする請求項6の金属合金の複合材は、請求項1か
ら4のいずれか1項記載の金属合金の複合材において、
前記無機質の粒子が一つの微細中空を有する火山ガラス
質堆積物からなることを特徴とする。
から4のいずれか1項記載の金属合金の複合材におい
て、前記無機質の粒子が多孔質のガラスからなることを
特徴とする請求項6の金属合金の複合材は、請求項1か
ら4のいずれか1項記載の金属合金の複合材において、
前記無機質の粒子が一つの微細中空を有する火山ガラス
質堆積物からなることを特徴とする。
【0010】請求項7の金属合金の複合材は、請求項1
から4のいずれか1項記載の金属合金の複合材におい
て、補強部材が中に入れられていることを特徴とする。
w 請求項1の金属合金の複合材によれば、海綿体状の
セラミック多孔体内の連続気孔に金属合金が含侵される
ので、セラミック多孔体の剛性により複合体の強度およ
び硬さを向上させ得る。セラミック多孔体は、各種非鉄
金属の溶湯から金属酸化物、非金属介在物の除去するの
に使用されている濾過材と同等のものである。
から4のいずれか1項記載の金属合金の複合材におい
て、補強部材が中に入れられていることを特徴とする。
w 請求項1の金属合金の複合材によれば、海綿体状の
セラミック多孔体内の連続気孔に金属合金が含侵される
ので、セラミック多孔体の剛性により複合体の強度およ
び硬さを向上させ得る。セラミック多孔体は、各種非鉄
金属の溶湯から金属酸化物、非金属介在物の除去するの
に使用されている濾過材と同等のものである。
【0011】請求項2の金属合金の複合材によれば、海
綿体状のセラミック多孔体内の連続気孔に少なくとも一
つの微細中空を有する無機質の粒子が部分的に充填され
ると共に、前記粒子が部分的に充填された連続気孔の残
りの部分に金属合金が含侵されるので、セラミック多孔
体の剛性により複合体の強度および硬さを向上させ得、
加えて無機質の粒子が少なくとも一つの微細中空を有す
るので粒子の比重を軽くし得、その結果複合材の比重を
軽くし得る。
綿体状のセラミック多孔体内の連続気孔に少なくとも一
つの微細中空を有する無機質の粒子が部分的に充填され
ると共に、前記粒子が部分的に充填された連続気孔の残
りの部分に金属合金が含侵されるので、セラミック多孔
体の剛性により複合体の強度および硬さを向上させ得、
加えて無機質の粒子が少なくとも一つの微細中空を有す
るので粒子の比重を軽くし得、その結果複合材の比重を
軽くし得る。
【0012】請求項3の金属合金の複合材は、前記金属
合金が非鉄金属合金であり得る。また、前記金属合金は
鉄であり得る。
合金が非鉄金属合金であり得る。また、前記金属合金は
鉄であり得る。
【0013】請求項4の非鉄金属合金の複合材は、前記
非鉄金属合金がアルミニウム合金またはマグネシウム合
金であり得る。
非鉄金属合金がアルミニウム合金またはマグネシウム合
金であり得る。
【0014】請求項5の非鉄金属合金の複合材によれ
ば、前記無機質の粒子が多孔質のガラスからなるので、
ガラス廃棄物のリサイクル利用が図れる。このガラス製
の多孔質粒子は、通称ガラスビーズと呼ばれており、ガ
ラスを破砕し、加熱溶解して発泡させた後、整粒するこ
とによって製造される。
ば、前記無機質の粒子が多孔質のガラスからなるので、
ガラス廃棄物のリサイクル利用が図れる。このガラス製
の多孔質粒子は、通称ガラスビーズと呼ばれており、ガ
ラスを破砕し、加熱溶解して発泡させた後、整粒するこ
とによって製造される。
【0015】請求項6の非鉄金属合金の複合材によれ
ば、前記無機質の粒子が一つの微細中空を有する火山ガ
ラス質堆積物からなるので、未利用の火山堆積物の有効
利用が図れる。この火山ガラス質堆積物の粒子は、通称
シラスバルーンと呼ばれており、火山ガラス堆積物を加
熱溶解して発泡させた後、製粒することによって製造さ
れる。
ば、前記無機質の粒子が一つの微細中空を有する火山ガ
ラス質堆積物からなるので、未利用の火山堆積物の有効
利用が図れる。この火山ガラス質堆積物の粒子は、通称
シラスバルーンと呼ばれており、火山ガラス堆積物を加
熱溶解して発泡させた後、製粒することによって製造さ
れる。
【0016】請求項7の非鉄金属合金の複合材によれ
ば、補強部材が中に入れられているので、複合材の強度
をさらに向上し得る。補強部材は、鉄筋、カーボ繊維、
ガラス繊維であり得る。
ば、補強部材が中に入れられているので、複合材の強度
をさらに向上し得る。補強部材は、鉄筋、カーボ繊維、
ガラス繊維であり得る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2を参照しな
がら、本発明の金属合金の複合材の第1の実施の形態に
ついて詳述する。図1は、本発明の金属合金の複合材の
第1の実施の形態のの斜視図であり、図2は、本発明の
金属合金の複合材の第1の実施の形態の場合における図
1のA部拡大図である。
がら、本発明の金属合金の複合材の第1の実施の形態に
ついて詳述する。図1は、本発明の金属合金の複合材の
第1の実施の形態のの斜視図であり、図2は、本発明の
金属合金の複合材の第1の実施の形態の場合における図
1のA部拡大図である。
【0018】図1において、セラミック多孔体1は海綿
体状をなしており、連続気孔2を有している。セラミッ
ク多孔体1は、連続気孔2のメッシュが6から65であ
るのがよく、空孔率が28%から56%であるのがよ
い。セラミック多孔体1は、各種非鉄金属の溶湯から金
属酸化物、非金属介在物を除去するのに使用されている
濾過材と同等のものである。この場合のセラミック多孔
体1の比重は2.6であり、アルミニウム合金3の比重
2.7に比べてわずかに小さい。このセラミック多孔体
1の連続気孔2にアルミニウム合金3を含侵させ、凝固
させることによって、アルミニウム合金複合材を作る
(図2)。ここに、この複合材を構成する各材料の体積
割合は、セラミック多孔体1が72〜44%、アルミニ
ウム合金が28〜56%である。アルミニウム合金はマ
グネシウム合金または鉄に置き換えてもよい。
体状をなしており、連続気孔2を有している。セラミッ
ク多孔体1は、連続気孔2のメッシュが6から65であ
るのがよく、空孔率が28%から56%であるのがよ
い。セラミック多孔体1は、各種非鉄金属の溶湯から金
属酸化物、非金属介在物を除去するのに使用されている
濾過材と同等のものである。この場合のセラミック多孔
体1の比重は2.6であり、アルミニウム合金3の比重
2.7に比べてわずかに小さい。このセラミック多孔体
1の連続気孔2にアルミニウム合金3を含侵させ、凝固
させることによって、アルミニウム合金複合材を作る
(図2)。ここに、この複合材を構成する各材料の体積
割合は、セラミック多孔体1が72〜44%、アルミニ
ウム合金が28〜56%である。アルミニウム合金はマ
グネシウム合金または鉄に置き換えてもよい。
【0019】本第1の実施の形態の金属合金の複合材に
よれば、海綿体状のセラミック多孔体1内の連続気孔2
にアルミニウム合金またはマグネシウム合金若しくは鉄
が含侵されるので、セラミック多孔体の剛性により複合
体の強度および硬さを向上させ得る。
よれば、海綿体状のセラミック多孔体1内の連続気孔2
にアルミニウム合金またはマグネシウム合金若しくは鉄
が含侵されるので、セラミック多孔体の剛性により複合
体の強度および硬さを向上させ得る。
【0020】セラミック多孔体1の寸法は、この複合材
が使用される場所において必要に応じて決定される。
が使用される場所において必要に応じて決定される。
【0021】次に、前述の図1と、図3を参照しなが
ら、本発明の金属合金の複合材の第2の実施の形態につ
いて詳述する。図3は、本発明の金属合金の複合材の第
2の実施の形態における場合の図1のA部拡大図であ
る。
ら、本発明の金属合金の複合材の第2の実施の形態につ
いて詳述する。図3は、本発明の金属合金の複合材の第
2の実施の形態における場合の図1のA部拡大図であ
る。
【0022】セラミック多孔体1は海綿体状をなしてお
り、連続気孔2を有している。セラミック多孔体1は、
連続気孔2のメッシュが6から65であるのがよく、空
孔率が28%から56%であるのがよい。セラミック多
孔体1は、各種非鉄金属の溶湯から金属酸化物、非金属
介在物の除去するのに使用されている濾過材と同等のも
のである。この場合のセラミック多孔体1の比重は2.
6であり、アルミニウム合金3の比重2.7に比べてわ
ずかに小さい。このセラミック多孔体1内の連続気孔2
に多孔質のガラスからなる粒子4が部分的に充填され、
粒子4が部分的に充填された連続気孔2の残りの部分に
アルミニウム合金3を含侵させ、これを凝固させること
によって、アルミニウム合金の複合材を作る(図3)。
ここに、この複合材を構成する各材料の体積割合は、セ
ラミック多孔体1が72〜44%、粒子が18から36
%、アルミニウム合金が10から20%である。アルミ
ニウム合金はマグネシウム合金または鉄に置き換えられ
てもよい。
り、連続気孔2を有している。セラミック多孔体1は、
連続気孔2のメッシュが6から65であるのがよく、空
孔率が28%から56%であるのがよい。セラミック多
孔体1は、各種非鉄金属の溶湯から金属酸化物、非金属
介在物の除去するのに使用されている濾過材と同等のも
のである。この場合のセラミック多孔体1の比重は2.
6であり、アルミニウム合金3の比重2.7に比べてわ
ずかに小さい。このセラミック多孔体1内の連続気孔2
に多孔質のガラスからなる粒子4が部分的に充填され、
粒子4が部分的に充填された連続気孔2の残りの部分に
アルミニウム合金3を含侵させ、これを凝固させること
によって、アルミニウム合金の複合材を作る(図3)。
ここに、この複合材を構成する各材料の体積割合は、セ
ラミック多孔体1が72〜44%、粒子が18から36
%、アルミニウム合金が10から20%である。アルミ
ニウム合金はマグネシウム合金または鉄に置き換えられ
てもよい。
【0023】また、多孔質のガラスからなる粒子4は、
一つの微細中空を有する火山ガラス質堆積物の粒子4に
置き換えられてもよい。粒子4が多孔質のガラスからな
る場合は、ガラス廃棄物のリサイクル利用が図れる。こ
の多孔質のガラス製の粒子は、通称ガラスビーズと呼ば
れており、ガラスを破砕し、加熱溶解して発泡させた
後、整粒することによって製造される。このガラスビー
ズは、比重が約0.3であり、粒経は0.5から1mm
である。粒子4が一つの微細中空を有する火山ガラス質
堆積物からなる場合は、未利用の火山堆積物の有効利用
が図れる。この火山ガラス質堆積物の粒子4は、通称シ
ラスバルーンと呼ばれており、火山ガラス堆積物を加熱
溶解して発泡させた後、製粒することによって製造され
る。このシラスバルーンは、比重が約0.3であり、粒
経は0.3から0.8mmである。
一つの微細中空を有する火山ガラス質堆積物の粒子4に
置き換えられてもよい。粒子4が多孔質のガラスからな
る場合は、ガラス廃棄物のリサイクル利用が図れる。こ
の多孔質のガラス製の粒子は、通称ガラスビーズと呼ば
れており、ガラスを破砕し、加熱溶解して発泡させた
後、整粒することによって製造される。このガラスビー
ズは、比重が約0.3であり、粒経は0.5から1mm
である。粒子4が一つの微細中空を有する火山ガラス質
堆積物からなる場合は、未利用の火山堆積物の有効利用
が図れる。この火山ガラス質堆積物の粒子4は、通称シ
ラスバルーンと呼ばれており、火山ガラス堆積物を加熱
溶解して発泡させた後、製粒することによって製造され
る。このシラスバルーンは、比重が約0.3であり、粒
経は0.3から0.8mmである。
【0024】本第2の実施の形態の金属合金の複合材に
よれば、海綿体状のセラミック多孔体1内の連続気孔2
に多孔質のガラスからなる粒子4または少なくとも一つ
の微細中空を有する火山ガラス質堆積物の粒子4が部分
的に充填されると共に、前記粒子が部分的に充填された
連続気孔2の残りの部分にアルミニウム合金またはマグ
ネシウム合金若しくは鉄3が含侵されるので、セラミッ
ク多孔体1の剛性により複合体の強度および硬さを向上
させ得、加えて粒子が少なくとも一つの微細中空を有す
るので粒子の比重を軽くし得、その結果複合材の比重を
軽くし得る。
よれば、海綿体状のセラミック多孔体1内の連続気孔2
に多孔質のガラスからなる粒子4または少なくとも一つ
の微細中空を有する火山ガラス質堆積物の粒子4が部分
的に充填されると共に、前記粒子が部分的に充填された
連続気孔2の残りの部分にアルミニウム合金またはマグ
ネシウム合金若しくは鉄3が含侵されるので、セラミッ
ク多孔体1の剛性により複合体の強度および硬さを向上
させ得、加えて粒子が少なくとも一つの微細中空を有す
るので粒子の比重を軽くし得、その結果複合材の比重を
軽くし得る。
【0025】セラミック多孔体1の寸法は、この複合材
が使用される場所において必要に応じて決定される。
が使用される場所において必要に応じて決定される。
【0026】次に、図4を参照しながら、本発明の金属
合金の複合材の第1および第2の実施の形態の変形例に
ついて詳述する。図4は、本発明の金属合金の複合材の
第1および第1および第2の実施の形態の変形例の斜視
図である。
合金の複合材の第1および第2の実施の形態の変形例に
ついて詳述する。図4は、本発明の金属合金の複合材の
第1および第1および第2の実施の形態の変形例の斜視
図である。
【0027】セラミック多孔体1は海綿体状をなしてお
り、連続気孔2を有している。セラミック多孔体1には
鉄筋5が入れられている。鉄筋5は格子状に組まれてい
る。鉄筋5は必ずしも格子状に組まれなくてもよく、一
方向のみに入れられていてもよい。本変形例のその他の
構成は、前述の本発明の第1および第2の実施の形態の
説明(図1から図3)と同様である。鉄筋5は、カーボ
ン繊維、ガラス繊維に置き換えられ得る。
り、連続気孔2を有している。セラミック多孔体1には
鉄筋5が入れられている。鉄筋5は格子状に組まれてい
る。鉄筋5は必ずしも格子状に組まれなくてもよく、一
方向のみに入れられていてもよい。本変形例のその他の
構成は、前述の本発明の第1および第2の実施の形態の
説明(図1から図3)と同様である。鉄筋5は、カーボ
ン繊維、ガラス繊維に置き換えられ得る。
【0028】本第2の実施の形態の変形例によれば、鉄
筋、カーボン繊維、ガラス繊維5が中に入れられている
ので、強度をさらに向上し得る。
筋、カーボン繊維、ガラス繊維5が中に入れられている
ので、強度をさらに向上し得る。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
金属合金の複合材によれば、海綿体状のセラミック多孔
体内の連続気孔に金属合金が含侵されるので、セラミッ
ク多孔体の剛性により複合体の強度および硬さを向上さ
せ得る。セラミック多孔体は、各種非鉄金属の溶湯から
金属酸化物、非金属介在物の除去するのに使用されてい
る濾過材と同等のものである。
金属合金の複合材によれば、海綿体状のセラミック多孔
体内の連続気孔に金属合金が含侵されるので、セラミッ
ク多孔体の剛性により複合体の強度および硬さを向上さ
せ得る。セラミック多孔体は、各種非鉄金属の溶湯から
金属酸化物、非金属介在物の除去するのに使用されてい
る濾過材と同等のものである。
【0030】請求項2の金属合金の複合材によれば、海
綿体状のセラミック多孔体内の連続気孔に少なくとも一
つの微細中空を有する無機質の粒子が部分的に充填され
ると共に、前記粒子が部分的に充填された連続気孔の残
りの部分に金属合金が含侵されるので、セラミック多孔
体の剛性により複合体の強度および硬さを向上させ得、
加えて無機質の粒子が少なくとも一つの微細中空を有す
るので粒子の比重を軽くし得、その結果複合材の比重を
軽くし得る。
綿体状のセラミック多孔体内の連続気孔に少なくとも一
つの微細中空を有する無機質の粒子が部分的に充填され
ると共に、前記粒子が部分的に充填された連続気孔の残
りの部分に金属合金が含侵されるので、セラミック多孔
体の剛性により複合体の強度および硬さを向上させ得、
加えて無機質の粒子が少なくとも一つの微細中空を有す
るので粒子の比重を軽くし得、その結果複合材の比重を
軽くし得る。
【0031】請求項3の金属合金の複合材は、前記金属
合金が非鉄金属合金であり得る。また、前記金属合金は
鉄であり得る。
合金が非鉄金属合金であり得る。また、前記金属合金は
鉄であり得る。
【0032】請求項4の非鉄金属合金の複合材は、前記
非鉄金属合金がアルミニウム合金またはマグネシウム合
金であり得る。
非鉄金属合金がアルミニウム合金またはマグネシウム合
金であり得る。
【0033】請求項5の非鉄金属合金の複合材によれ
ば、前記無機質の粒子が多孔質のガラスからなるので、
ガラス廃棄物のリサイクル利用が図れる。このガラス製
の多孔質粒子は、通称ガラスビーズと呼ばれており、ガ
ラスを破砕し、加熱溶解して発泡させた後、整粒するこ
とによって製造される。
ば、前記無機質の粒子が多孔質のガラスからなるので、
ガラス廃棄物のリサイクル利用が図れる。このガラス製
の多孔質粒子は、通称ガラスビーズと呼ばれており、ガ
ラスを破砕し、加熱溶解して発泡させた後、整粒するこ
とによって製造される。
【0034】請求項6の非鉄金属合金の複合材によれ
ば、前記無機質の粒子が一つの微細中空を有する火山ガ
ラス質堆積物からなるので、未利用の火山堆積物の有効
利用が図れる。この火山ガラス質堆積物の粒子は、通称
シラスバルーンと呼ばれており、火山ガラス堆積物を加
熱溶解して発泡させた後、製粒することによって製造さ
れる。
ば、前記無機質の粒子が一つの微細中空を有する火山ガ
ラス質堆積物からなるので、未利用の火山堆積物の有効
利用が図れる。この火山ガラス質堆積物の粒子は、通称
シラスバルーンと呼ばれており、火山ガラス堆積物を加
熱溶解して発泡させた後、製粒することによって製造さ
れる。
【0035】請求項7の非鉄金属合金の複合材によれ
ば、補強部材が中に入れられているので、複合材の強度
をさらに向上し得る。補強部材は、鉄筋、カーボ繊維、
ガラス繊維であり得る。
ば、補強部材が中に入れられているので、複合材の強度
をさらに向上し得る。補強部材は、鉄筋、カーボ繊維、
ガラス繊維であり得る。
【図1】本発明の金属合金の複合材の第1の実施の形態
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】本発明の金属合金の複合材の第1の実施の形態
の場合における図1のA部拡大図である。
の場合における図1のA部拡大図である。
【図3】本発明の金属合金の複合材の第2の実施の形態
の場合における図1のA部拡大図である。
の場合における図1のA部拡大図である。
【図4】本発明の金属合金の複合材の第1および第2の
実施の形態の変形例における一構成要素のセラミック多
孔体の斜視図である。
実施の形態の変形例における一構成要素のセラミック多
孔体の斜視図である。
1 セラミック多孔体 2 連続気孔 3 アルミニウム合金 4 粒子 5 鉄筋
Claims (7)
- 【請求項1】 海綿体状のセラミック多孔体と、前記セ
ラミック多孔体内の連続気孔に含侵された金属合金とか
らなることを特徴とする金属合金の複合材。 - 【請求項2】 海綿体状のセラミック多孔体と、前記セ
ラミック多孔体内の連続気孔に部分的に充填され、少な
くとも一つの微細中空を有する無機質の粒子と、前記粒
子が部分的に充填された連続気孔の残りの部分に含侵さ
れた金属合金とからなることを特徴とする金属合金の複
合材。 - 【請求項3】 前記金属合金が非鉄金属合金からなるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の金属合金の複合
材。 - 【請求項4】 前記非鉄金属合金がアルミニウム合金ま
たはマグネシウム合金からなることを特徴とする請求項
3記載の金属合金の複合材。 - 【請求項5】 前記無機質の粒子が多孔質のガラスから
なることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記
載の金属合金の複合材。 - 【請求項6】 前記無機質の粒子が一つの微細中空を有
する火山ガラス質堆積物からなることを特徴とする請求
項い1から4のいずれか1項記載の金属合金の複合材。 - 【請求項7】 補強部材が中に入れられていることを特
徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の金属合金
の複合材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7262597A JPH0978159A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 金属合金の複合材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7262597A JPH0978159A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 金属合金の複合材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0978159A true JPH0978159A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17378016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7262597A Pending JPH0978159A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 金属合金の複合材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0978159A (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52703A (en) * | 1975-11-18 | 1977-01-06 | Koji Mitsuo | Lightweight composite material and production process for same |
JPS56141960A (en) * | 1980-04-08 | 1981-11-05 | Agency Of Ind Science & Technol | Production of ceramic-metal composite body |
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-
1995
- 1995-09-14 JP JP7262597A patent/JPH0978159A/ja active Pending
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