JPH0977693A - アズレン誘導体の新規製造方法 - Google Patents
アズレン誘導体の新規製造方法Info
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- JPH0977693A JPH0977693A JP27041595A JP27041595A JPH0977693A JP H0977693 A JPH0977693 A JP H0977693A JP 27041595 A JP27041595 A JP 27041595A JP 27041595 A JP27041595 A JP 27041595A JP H0977693 A JPH0977693 A JP H0977693A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methyl
- isopropylazulene
- formula
- carboxylic acid
- group
- Prior art date
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】式(3)
【化1】
(式中、R2は低級アルキル基を、Meはメチル基を、
Priはイソプロピル基を示す。)で示されるアズレン
誘導体の製造方法。 【手段】式(1) 【化2】 (式中、R1、Me、Priは上記と同じ。)で示され
る2−メチル−7−イソプロピルアズレン−1−カルボ
ン酸アルキルエステルを脱エステル化して式(2) 【化3】 で示される2−メチル−7−イソプロピルアズレンを
得、次に該化合物をアルキル化することを特徴とする。
Priはイソプロピル基を示す。)で示されるアズレン
誘導体の製造方法。 【手段】式(1) 【化2】 (式中、R1、Me、Priは上記と同じ。)で示され
る2−メチル−7−イソプロピルアズレン−1−カルボ
ン酸アルキルエステルを脱エステル化して式(2) 【化3】 で示される2−メチル−7−イソプロピルアズレンを
得、次に該化合物をアルキル化することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アズレン誘導体の新規
な製造方法、とくにアズレン誘導体のなかでもセレン−
グアイアズレンの新規な製造方法に関する。
な製造方法、とくにアズレン誘導体のなかでもセレン−
グアイアズレンの新規な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アズレン化合物はラテン語の「アジュー
(青)」から命名されたように美しい青色を有してお
り、近年アズレン誘導体に強い消炎作用のあることが見
いだされ、医薬品として用いられているものも存在す
る。青色色素であるアズレン誘導体、そのなかでも2,
4−ジメチル−7−イソプレン(セレン−グアイアズレ
ン)の合成例が報告されている。 例えば、1)グアイアズレンを加熱異性化する方法(薬
学雑誌 vol.88,1968 P.807〜81
0) 2)グアイオールを蟻酸で脱水してグアイエンにした
後、これをセレニウムで脱水素する方法(Helv.C
him.Acta,vol6,855 1923年)、 3)6−イソプロピル−3−メチルトロポロンから、7
−イソプロピル−3,4−ジメチルアズレンを合成する
方法(Bulletin of the chemic
al Society of Japan,vol 4
4 22151971年)等が知られている。
(青)」から命名されたように美しい青色を有してお
り、近年アズレン誘導体に強い消炎作用のあることが見
いだされ、医薬品として用いられているものも存在す
る。青色色素であるアズレン誘導体、そのなかでも2,
4−ジメチル−7−イソプレン(セレン−グアイアズレ
ン)の合成例が報告されている。 例えば、1)グアイアズレンを加熱異性化する方法(薬
学雑誌 vol.88,1968 P.807〜81
0) 2)グアイオールを蟻酸で脱水してグアイエンにした
後、これをセレニウムで脱水素する方法(Helv.C
him.Acta,vol6,855 1923年)、 3)6−イソプロピル−3−メチルトロポロンから、7
−イソプロピル−3,4−ジメチルアズレンを合成する
方法(Bulletin of the chemic
al Society of Japan,vol 4
4 22151971年)等が知られている。
【0003】前記1)の方法は、長時間、高温下(例え
ば300℃)にて反応させるので、生成物の収率が低
く、現実的な合成法ということができない。また2)の
方法は、原料であるグアイオールの入手が困難であるう
えに、脱水素する際に毒性が高く安全性の点で問題のあ
るセレンを多量に使用するので、実用的な手法とはいえ
ない。さらに、3)の方法は、工程数が多いうえに、パ
ラトルエンスルホン酸を共存する反応工程における反応
生成物の収率が低いため、結局、7−イソプロピル−
3,4−ジメチルアズレンを収率よく合成することがで
きない。
ば300℃)にて反応させるので、生成物の収率が低
く、現実的な合成法ということができない。また2)の
方法は、原料であるグアイオールの入手が困難であるう
えに、脱水素する際に毒性が高く安全性の点で問題のあ
るセレンを多量に使用するので、実用的な手法とはいえ
ない。さらに、3)の方法は、工程数が多いうえに、パ
ラトルエンスルホン酸を共存する反応工程における反応
生成物の収率が低いため、結局、7−イソプロピル−
3,4−ジメチルアズレンを収率よく合成することがで
きない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は従来技術の前記問題点を解決し、実用的かつ高収率に
式(3)で示されるアズレン誘導体の製造法を提供する
ことにある。
は従来技術の前記問題点を解決し、実用的かつ高収率に
式(3)で示されるアズレン誘導体の製造法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決するために、色々と工夫を重ねた結果、2−メチル
−7−イソプロピルアズレン−1−カルボン酸アルキル
エステルを原料にした新規な合成ルートを開発した。
解決するために、色々と工夫を重ねた結果、2−メチル
−7−イソプロピルアズレン−1−カルボン酸アルキル
エステルを原料にした新規な合成ルートを開発した。
【0006】すなわち本発明は、一般式(1)
【化4】 (式中、R1はメチル基、エチル基を、Meはメチル基
を、Priはイソプロピル基を示す)で示される2−メ
チル−7−イソプロピルアズレン−1−カルボン酸アル
キルエステルを脱エステル化して式(2)
を、Priはイソプロピル基を示す)で示される2−メ
チル−7−イソプロピルアズレン−1−カルボン酸アル
キルエステルを脱エステル化して式(2)
【化5】 (式中、Me、Priは上記と同じ)で示される2−メ
チル−5−イソプロピルアズレンを得、次に該化合物を
アルキル化することを特徴とする式(3)
チル−5−イソプロピルアズレンを得、次に該化合物を
アルキル化することを特徴とする式(3)
【化6】 (式中、R2は低級アルキル基を示し、Me、Priは
上記と同じ)で示されるアズレン誘導体の製造方法であ
る。
上記と同じ)で示されるアズレン誘導体の製造方法であ
る。
【0007】本発明における低級アルキル基としては、
炭素数が1ないし5、とくに、1ないし3のアルキル基
が好ましい。具体的にはメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基が挙げられ
る。
炭素数が1ないし5、とくに、1ないし3のアルキル基
が好ましい。具体的にはメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基が挙げられ
る。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
出発物質である2−メチル−7−イソプロピルアズレン
−1−カルボン酸アルキルエステルは、式(4)で示さ
れる3−アルコキシカルボニル−7−イソプロピル−2
H−シクロヘプタ[b]フラン−2−オンを、2級アミ
ンの存在下、アセトンと反応させて調製される。
出発物質である2−メチル−7−イソプロピルアズレン
−1−カルボン酸アルキルエステルは、式(4)で示さ
れる3−アルコキシカルボニル−7−イソプロピル−2
H−シクロヘプタ[b]フラン−2−オンを、2級アミ
ンの存在下、アセトンと反応させて調製される。
【化7】 (式中、R1、Priは上記と同じ) この場合、用いるアミンはジアルキルアミンとくにジエ
チルアミンが好ましい。この方法では、温度を40度な
いし溶媒の沸点以下とし、数時間ないし数十時間反応さ
せることがよい。
チルアミンが好ましい。この方法では、温度を40度な
いし溶媒の沸点以下とし、数時間ないし数十時間反応さ
せることがよい。
【0009】なお、前記3−アルコキシカルボニル−7
−イソプロピル−2H−シクロヘプタ[b]フラン−2
−オンは、本発明者らが見いだした方法によって合成し
た2−クロロ−5−イソプロピルトロポロン(特公平7
−53681)あるいはγ−ツヤプリシンから既存の方
法によって容易に合成される。(Tetrahedro
n,27,3359,1971年)
−イソプロピル−2H−シクロヘプタ[b]フラン−2
−オンは、本発明者らが見いだした方法によって合成し
た2−クロロ−5−イソプロピルトロポロン(特公平7
−53681)あるいはγ−ツヤプリシンから既存の方
法によって容易に合成される。(Tetrahedro
n,27,3359,1971年)
【0010】以下、本発明を、アルキル基がメチル基で
あるものを例にして説明する。本発明では、まず2−メ
チル−7−イソプロピルアズレン−1−カルボン酸メチ
ルエステルを脱エステル化して2−メチル−5−イソプ
ロピルアズレンを調製する。この脱エステル化反応は公
知のどのような方法でもよい。例えば、アルカリの存在
下加水分解後、トリクロロ酢酸などを用いて脱炭酸する
方法を用いることができるが、好ましくは、酸性条件下
に加熱反応させる方法がよい。酸性条件は公知の酸性物
質を添加混合することにより達成されるが、とくに、リ
ン酸、その中でも100%リン酸が好ましい。この酸の
添加量は0.1−10モル、とくに0.5−1.モルと
することが好ましい。加熱条件は採用される物質により
変動するが、通常80−100度、とくに90−95度
にて、2−5時間加熱する。
あるものを例にして説明する。本発明では、まず2−メ
チル−7−イソプロピルアズレン−1−カルボン酸メチ
ルエステルを脱エステル化して2−メチル−5−イソプ
ロピルアズレンを調製する。この脱エステル化反応は公
知のどのような方法でもよい。例えば、アルカリの存在
下加水分解後、トリクロロ酢酸などを用いて脱炭酸する
方法を用いることができるが、好ましくは、酸性条件下
に加熱反応させる方法がよい。酸性条件は公知の酸性物
質を添加混合することにより達成されるが、とくに、リ
ン酸、その中でも100%リン酸が好ましい。この酸の
添加量は0.1−10モル、とくに0.5−1.モルと
することが好ましい。加熱条件は採用される物質により
変動するが、通常80−100度、とくに90−95度
にて、2−5時間加熱する。
【0011】こうして得られた2−メチル−5−イソプ
ロピルアズレンをメチル化して、本発明の目的物である
アズレン誘導体を製造することができる。メチル化の方
法は公知の方法を用いればよいのであるが、好ましい例
を示すと、メチルリチウムを用いる方法、たとえばCH
3MgClのようなグリニヤ試薬を用いる方法がある。
メチルリチウムを用いる方法としては、Hafnerら
の方法がある(K.Hafner and H.Wel
des,Liebigs Ann.,606,90,1
957)。この方法は、反応温度を−20℃から室温、
好ましくは室温とし、使用するメチルリチウムは2−メ
チル−5−イソプロピルアズレンに対して2〜10倍モ
ル、好ましくは3倍モルとするものである。
ロピルアズレンをメチル化して、本発明の目的物である
アズレン誘導体を製造することができる。メチル化の方
法は公知の方法を用いればよいのであるが、好ましい例
を示すと、メチルリチウムを用いる方法、たとえばCH
3MgClのようなグリニヤ試薬を用いる方法がある。
メチルリチウムを用いる方法としては、Hafnerら
の方法がある(K.Hafner and H.Wel
des,Liebigs Ann.,606,90,1
957)。この方法は、反応温度を−20℃から室温、
好ましくは室温とし、使用するメチルリチウムは2−メ
チル−5−イソプロピルアズレンに対して2〜10倍モ
ル、好ましくは3倍モルとするものである。
【0012】上記Hafnerらの方法を用いたメチチ
化処理すると、ジヒドロ体がまず生成されるが、このジ
ヒドロ体を脱水素することにより、2,4−ジメチル−
7−イソプロピルアズレン(別名セレン−グアイアズレ
ン)が高収率で得られる。脱水素反応は、クロラニル、
o−クロラニル、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ
ベンゾキノンなどの酸化剤の存在下進行できるが、クロ
ラニルが最も好ましい。反応温度は通常−20℃から室
温とするが、好ましくは室温とし、反応時間は通常5−
20時間とする。また、酸化剤は基質に対して、2倍モ
ル使用することが好ましい。
化処理すると、ジヒドロ体がまず生成されるが、このジ
ヒドロ体を脱水素することにより、2,4−ジメチル−
7−イソプロピルアズレン(別名セレン−グアイアズレ
ン)が高収率で得られる。脱水素反応は、クロラニル、
o−クロラニル、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ
ベンゾキノンなどの酸化剤の存在下進行できるが、クロ
ラニルが最も好ましい。反応温度は通常−20℃から室
温とするが、好ましくは室温とし、反応時間は通常5−
20時間とする。また、酸化剤は基質に対して、2倍モ
ル使用することが好ましい。
【0013】
【発明の効果】本発明により、式(3)
【化8】 (式中、R1、Me、Priは上記と同じ)で示される
アズレン誘導体が従来の製法と比べて収率よく、調製で
きるようになり、しかも安全性も高い。
アズレン誘導体が従来の製法と比べて収率よく、調製で
きるようになり、しかも安全性も高い。
【0014】以下、調製例、実施例に従って本発明を詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【調製例1】2−メチル−7−イソプロピルアズレン−
1−カルボン酸メチルエステルの合成:コンデンサー、
温度計、滴下ロートおよび撹拌装置のついた1リットル
の4つ口フラスコに、3−メトキシカルボニル−7−イ
ソプロピル−2H−シクロヘプタ[b]フラン−2−オ
ン 40g(0.162mol)およびアセトン600
mlを加えた。これにジエチルアミン200mlとパラ
トルエンスルホン酸1.5gを加え、これらの溶液を還
流下、60時間撹拌した。次いで、減圧下にエバポレー
ターで溶媒を留去して濃縮油45gを得た。この濃縮油
をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液にベ
ンゼンを使用)にて溶出することにより、粗2−メチル
−7−イソプロピルアズレン−1−カルボン酸メチルエ
ステルを28.5g得た。この粗生成物をさらにアルミ
ナのカラムクロマトグラフィー(溶離液にベンゼンを使
用)で精製することにより、紫色の2−メチル−7−イ
ソプロピルアズレン−1−カルボン酸メチルエステル2
3.6g(0.097mol/収率60%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ PP
M: 1.43(6H,d,J=6.9Hz,iPr−CH
3) 2.83(3H,s,2−CH3) 3.21(1H,sept,J−6.9Hz,iPr−
CH3) 3.99(3H,s,COOCH3) 7.03(1H,s,H−3) 7.31(1H,dd,J=9.9 and 9.9H
z,H−5) 7.63(1H,br.d,J=9.9Hz,H−6) 8.16(1H,d,J=9.9Hz,H−4) 9.66(1H,d,J=1.6Hz,H−8)
1−カルボン酸メチルエステルの合成:コンデンサー、
温度計、滴下ロートおよび撹拌装置のついた1リットル
の4つ口フラスコに、3−メトキシカルボニル−7−イ
ソプロピル−2H−シクロヘプタ[b]フラン−2−オ
ン 40g(0.162mol)およびアセトン600
mlを加えた。これにジエチルアミン200mlとパラ
トルエンスルホン酸1.5gを加え、これらの溶液を還
流下、60時間撹拌した。次いで、減圧下にエバポレー
ターで溶媒を留去して濃縮油45gを得た。この濃縮油
をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液にベ
ンゼンを使用)にて溶出することにより、粗2−メチル
−7−イソプロピルアズレン−1−カルボン酸メチルエ
ステルを28.5g得た。この粗生成物をさらにアルミ
ナのカラムクロマトグラフィー(溶離液にベンゼンを使
用)で精製することにより、紫色の2−メチル−7−イ
ソプロピルアズレン−1−カルボン酸メチルエステル2
3.6g(0.097mol/収率60%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ PP
M: 1.43(6H,d,J=6.9Hz,iPr−CH
3) 2.83(3H,s,2−CH3) 3.21(1H,sept,J−6.9Hz,iPr−
CH3) 3.99(3H,s,COOCH3) 7.03(1H,s,H−3) 7.31(1H,dd,J=9.9 and 9.9H
z,H−5) 7.63(1H,br.d,J=9.9Hz,H−6) 8.16(1H,d,J=9.9Hz,H−4) 9.66(1H,d,J=1.6Hz,H−8)
【0015】
【実施例1】 a)2−メチル−5−イソプロピルアズレンの合成:コ
ンデンサー、温度計、滴下ロートおよび撹拌装置のつい
た1リットルの4つ口フラスコに、2−メチル−7−イ
ソプロピルアズレン−1−カルボン酸メチルエステル1
0g(0.0412mol)を入れ、100%リン酸1
50mlを加える。この混合物を時々攪拌しつつ3時間
かけて90−95℃のオイルバスで加熱して、反応終了
とした。この混合物を室温まで冷却した後、氷水750
mlに注ぎ、ベンゼンで3回抽出した。このベンゼン抽
出物を、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下
で留去した。このようにして得た、濃縮油をアルミナの
カラムクロマトグラフィー(溶離液はベンゼンを使用)
で精製することにより青みがかった紫色の2−メチル−
5−イソプロピルアズレン(6.8g/収率90%)を
得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ PP
M: 1.43(6H,d,J=6.9Hz,iPr−CH
3) 2.73(3H,s,2−CH3) 3.13(1H,sept,J=6.9Hz,iPr−
CH3) 7.15(1H,dd,J=9.9 and 9.9H
z,H−7) 7.17(2H,s,H−1,3) 7.50(2H,br.d,J=9.9Hz,H−6) 8.15(1H,d,J=9.9Hz,H−8) 8.23(1H,d,J=1.7Hz,H−4)
ンデンサー、温度計、滴下ロートおよび撹拌装置のつい
た1リットルの4つ口フラスコに、2−メチル−7−イ
ソプロピルアズレン−1−カルボン酸メチルエステル1
0g(0.0412mol)を入れ、100%リン酸1
50mlを加える。この混合物を時々攪拌しつつ3時間
かけて90−95℃のオイルバスで加熱して、反応終了
とした。この混合物を室温まで冷却した後、氷水750
mlに注ぎ、ベンゼンで3回抽出した。このベンゼン抽
出物を、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下
で留去した。このようにして得た、濃縮油をアルミナの
カラムクロマトグラフィー(溶離液はベンゼンを使用)
で精製することにより青みがかった紫色の2−メチル−
5−イソプロピルアズレン(6.8g/収率90%)を
得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ PP
M: 1.43(6H,d,J=6.9Hz,iPr−CH
3) 2.73(3H,s,2−CH3) 3.13(1H,sept,J=6.9Hz,iPr−
CH3) 7.15(1H,dd,J=9.9 and 9.9H
z,H−7) 7.17(2H,s,H−1,3) 7.50(2H,br.d,J=9.9Hz,H−6) 8.15(1H,d,J=9.9Hz,H−8) 8.23(1H,d,J=1.7Hz,H−4)
【0016】b)2,4−ジメチル−7−イソプロピル
アズレン(セレングアイアズレン)の合成:コンデンサ
ー、温度計、滴下ロートおよび撹拌装置のついた500
mlの4つ口フラスコをあらかじめアルゴン置換した
後、2−メチル−5−イソプロピルアズレン(7.00
g:38mmol)とエーテル140mlを加えた。こ
れに室温でメチルリチウムのエーテル溶液100ml
(114mmol)を加え、20時間撹拌した。その
後、この反応溶液をドライアイスバスで−78℃にまで
冷却し、無水エタノール24mlを滴下し、この溶液を
0℃まで上昇させた。この溶液に、クロラニル18.7
g(76mmol)を0℃にて滴下し、この混合物を室
温にて撹拌した。12時間後、ヘキサン100mlを反
応混合物に加え、これを2−3時間そのままま撹拌せず
静置した。この反応混合物の上澄み液を分液ロートに取
り、5%:水酸化ナトリウム溶液で3回洗浄、引き続き
飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥した。この
溶液の溶媒をエバポレーターで濃縮した後、得られた青
紫色の濃縮油をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー
で溶出すると、1番目に青色のフラクションが溶出し、
2番目に緑がかった青色のフラクションが溶出する。1
番目に溶出した青色の油を高速液クロマトグラフィー
(HPLC)で精製することによって、青色の2,4−
ジメチル−イソプロピルアズレン(セレングアイアズレ
ン)5.27g(26.6mol/収率70%)を得
た。1 H−NMR(重水)δ PPM: 1.38(6H,J=6.9Hz) 2.68(3H,S) 2.85(3H,S) 3.08(1H,SEPT,J=6.9Hz) 7.10(1H,S) 7.12(1H,d,J=10.5Hz) 7.13(1H,S) 7.40(1H,dd,J=10.5 and 1.7
Hz) 8.17(1H,d,J=1.7Hz)
アズレン(セレングアイアズレン)の合成:コンデンサ
ー、温度計、滴下ロートおよび撹拌装置のついた500
mlの4つ口フラスコをあらかじめアルゴン置換した
後、2−メチル−5−イソプロピルアズレン(7.00
g:38mmol)とエーテル140mlを加えた。こ
れに室温でメチルリチウムのエーテル溶液100ml
(114mmol)を加え、20時間撹拌した。その
後、この反応溶液をドライアイスバスで−78℃にまで
冷却し、無水エタノール24mlを滴下し、この溶液を
0℃まで上昇させた。この溶液に、クロラニル18.7
g(76mmol)を0℃にて滴下し、この混合物を室
温にて撹拌した。12時間後、ヘキサン100mlを反
応混合物に加え、これを2−3時間そのままま撹拌せず
静置した。この反応混合物の上澄み液を分液ロートに取
り、5%:水酸化ナトリウム溶液で3回洗浄、引き続き
飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥した。この
溶液の溶媒をエバポレーターで濃縮した後、得られた青
紫色の濃縮油をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー
で溶出すると、1番目に青色のフラクションが溶出し、
2番目に緑がかった青色のフラクションが溶出する。1
番目に溶出した青色の油を高速液クロマトグラフィー
(HPLC)で精製することによって、青色の2,4−
ジメチル−イソプロピルアズレン(セレングアイアズレ
ン)5.27g(26.6mol/収率70%)を得
た。1 H−NMR(重水)δ PPM: 1.38(6H,J=6.9Hz) 2.68(3H,S) 2.85(3H,S) 3.08(1H,SEPT,J=6.9Hz) 7.10(1H,S) 7.12(1H,d,J=10.5Hz) 7.13(1H,S) 7.40(1H,dd,J=10.5 and 1.7
Hz) 8.17(1H,d,J=1.7Hz)
Claims (2)
- 【請求項1】式(1) 【化1】 (式中、R1はメチル基、エチル基を、Meはメチル基
を、Priはイソプロピル基を示す)で示される2−メ
チル−7−イソプロピルアズレン−1−カルボン酸アル
キルエステルを脱エステル化して式(2) 【化2】 (式中、Me、Priは上記と同じ)で示される2−メ
チル−5−イソプロピルアズレンを得、次に該化合物を
アルキル化することを特徴とする式(3) 【化3】 (式中、R2は低級アルキル基を示し、Me、Priは
上記と同じ)で示されるアズレン誘導体の製造方法。 - 【請求項2】R2がメチル基である請求項1記載のアズ
レン誘導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27041595A JPH0977693A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | アズレン誘導体の新規製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27041595A JPH0977693A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | アズレン誘導体の新規製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0977693A true JPH0977693A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17485955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27041595A Pending JPH0977693A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | アズレン誘導体の新規製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0977693A (ja) |
-
1995
- 1995-09-13 JP JP27041595A patent/JPH0977693A/ja active Pending
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