JPH0977602A - 変色防止用含浸液で処理して、透明な合成樹脂で包封した乾燥 花とその製品。 - Google Patents

変色防止用含浸液で処理して、透明な合成樹脂で包封した乾燥 花とその製品。

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JPH0977602A
JPH0977602A JP27043695A JP27043695A JPH0977602A JP H0977602 A JPH0977602 A JP H0977602A JP 27043695 A JP27043695 A JP 27043695A JP 27043695 A JP27043695 A JP 27043695A JP H0977602 A JPH0977602 A JP H0977602A
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dried
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petals
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Yoshimori Miyamura
喜森 宮村
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】乾燥した自然の花や生花などを、透明な合成樹
脂で塗布包封して、退色変色、対小衝撃性、白い剥離現
象とその補修方法、配置デザイン、生花製品から包封製
品が容易に仕上げられる方法。 【解決手段】スチレン100ccに対して、透明な不飽
和ポリエステル樹脂などを50g以下の割合で混合した
溶液に、第3級ブタノールを50cc以下の割合で混合
調整した含浸液を乾燥花2などに塗布含浸常温硬化する
包封した小花などを配置挿入して固定し、対小衝撃性の
ある包封製品とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、手芸教室や手作り講
習会等で乾燥した自然の花などを、透明な合成樹詣で包
封する方法と、その包封した乾燥花で手作るブローチ、
イヤリング、コーサージ、ボケーなどの製品に関する。
【0002】
【従来の技術】生葉や乾燥した花、茎葉の形状色彩をそ
のまま生かすようにして、その表裏面に透明な合成樹脂
などを、使用上許される範囲に薄く塗布して髪飾り、ブ
ローチ、イヤリング、コーサージ、ボケー等を手作るこ
とが出来れば楽しいだろうという発想は、花の愛好者や
手作り関係者の中では従来よりされていたものであり、
既に特願昭49−1312号をはじめ実施されていると
ころである。しかし、これら従来の方法による製品につ
いては下記の様な問題点が生じ、期待した様な製品はま
だ出来ていなかった。 記 (イ) 乾燥花の表裏面に透明な合成樹脂で塗布包封し
た製品が、早いものは1週間程過ぎた頃から、遅くても
数ヶ月から1ヶ年以内に自然に近い状態の美しかった花
や葉の色が全く退色変色して、製品価値が落ちる。 (ロ) 生葉や半乾状の葉などを、任意に着色した合成
樹脂で塗布包封した製品は、包封した当該樹脂が乾燥、
硬化することによって、葉などの表皮層にある疎水性の
ワックス状の物質が離型剤的に機能して、包封した合成
樹脂の内面と葉などの表皮面が剥離し、そのため使用中
に外部より小衝撃が加わると、包封した樹脂層に割れ目
や欠落が生じて製品価値が落ちる。 (ハ) 乾燥花、乾燥葉の表裏面を透明な合成樹脂で塗
布包封して設けた製品に、外部より小衝撃が加わると、
包封した花弁や葉の表面に白い剥離現象が発生して、包
封した透明な樹脂面より花弁や葉の色が透視出来なくな
るため、製品価値が落ちる。また従来はこの様に価値が
落ちた製品をその白い剥離現象を簡単に消去して、美し
い包封製品に復元する方法も出来ていなかった。 (ニ) 包封した乾燥花をデザイン配置して製品にする
際に、そのデザインのフォーカルポイント(焦点)とな
る包封した乾燥花の、裏側の断面が∨状になっている萼
など花葉部位を挿入固定する部位などを設けた配置固定
台などが無いため、デザインや実用上からも不安定な製
品になっていた。 (ホ) 結婚式などの際、生花で作ったコーサージやボ
ケーなどを使用してから、そのままの形状デザインで記
念品として、アクセサリーや壁掛け、額などとして残し
たいという要望があったが、これに対応出来る様な製品
化の方法はまだ出来ていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、手芸教室や
地域の公民館等における手作り講習会などで、乾燥した
自然の花などを透明な合成樹脂で塗布包封して、ブロー
チやコサージなどの製品に仕上げる従来の方法につい
て、前記(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)の問題点を解
決し、装飾性と使用価値の高い製品を、手作り講習会等
で容易に仕上げられる方法の開発を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 (1) 前記、従来の方法による製品の問題点(イ)
(ロ)(ハ)を解決するための手段。 (イ) スチレン100ccに対して、透明な不飽和ポ
リエステル樹脂などを50g以下の割合で混合した溶液
に、第3級ブタノールを50cc以下の割合で混合調整
した、乾燥花などの変色防止用含浸液1を設ける。 (ロ) 設けた含浸液1を筆先などに含ませて乾燥花2
などの表裏面に塗布してそのまま5〜20分程放置し
て、当該含浸液が花弁などの内部組織内に浸透含浸して
から、花弁などの表皮面ににじみ出て、当該表皮面に湿
潤なフィルム状の含浸液層3が出来るまで待つ。 (ハ) 含浸液層3が出来た乾燥花2などの裏面に、常
温で乾燥、硬化する様に調整した透明な合成樹脂4を花
弁などの先端まわりからずり落ちない程に薄くまんべん
なく塗布する。塗布した樹脂4が流動性がなくなる程に
硬化してから、その上に同樹脂4をずれて垂れ落ちない
様に全面に塗布する。 (ニ) 裏面に2〜3回と重ねて塗布した樹脂4が流動
性がなくなる程に硬化して、乾燥花の萼や花弁の形状を
固定してから、当該乾燥花の表面に、前記(ハ)と同じ
樹脂4を同じ要領で2〜3回と重ねて塗布する。特に花
弁、萼などの先端まわりを塗布する時に、さきに塗布硬
化している裏面側の先端まわりの樹脂面にも重ねて塗布
して、硬化後は表裏面に塗布した樹脂4が一体的に接着
して乾燥花2を包封し、樹脂4で包封した乾燥花2−A
を設ける。 (ホ) 設けた乾燥花2−Aの花弁や葉などに指先など
で下圧などして対小衝撃性を試す。この時、花弁や葉な
どの表皮面と包封した樹脂4面が剥離して白くなるなど
対小衝撃性に欠けている場合は、当該花弁や葉の縁まわ
りや側面に、毛筆などに含浸液1を含ませて当てながら
浸透含浸させて、白い剥離現象を消失して元の美しい色
に復元してから、樹脂4を当該縁まわりや側面に塗布し
て包封を補強し、対小衝撃性のある製品に仕上げる。 (2) 前記、従来の方法による製品の問題点(ニ)
を、解決するための手段。 (イ) 丸、三角など任意の形状の、その表面側に断面
が半円状などの凹部位 に止め具8を挿入固定した配置固定台5を設ける。 (ロ) 設けた配置固定台5の表面側の凹部位6に、前
記(1)の(イ)〜(ホ)の手順で設けた乾燥花2−A
の中から、配置デザインのフォーカルポイント(焦点)
となるものを選び、その裏面の萼など花葉部位を透明な
接着剤9を介して挿入固定する。 (ハ) 挿入固定した乾燥花2−Aの下端の花弁と凹部
位6との間隙部10に、透明な接着剤9を介して樹脂4
で包封した乾燥茎葉11−Aを挿入固定する。 (ニ) 固定した乾燥茎葉11−Aと乾燥花2−Aの下
端の花弁との間隙部10−Aに、樹脂4で包封した小葉
や蕾などを透明な接着剤9を介して挿入して固定する。 (ホ) 更に前記(ハ)(ニ)で挿入固定した乾燥茎葉
11−A、小葉や蕾などのまわりや上に、樹脂4で包封
した乾燥小花などを透明な接着剤9を介して配置固定し
て、配置固定台と乾燥花2−Aなどを一体的にデザイン
した製品に仕上げる。 (3) 前記、従来の方法による製品の問題点(ホ)を
解決するための手段。 (イ) 任意の材質、任意の形状に設けた配置固定台5
−Aに生花などを配置固定した生花製品15を、その配
置した花などが萎れない間に、当該生花製品のまま含浸
液1に10分以上浸して、よく脱水してから取り上げ和
紙などの上に15〜20分程放置してから前記の手段
(1)の(ロ)〜(ハ)の手順によって、透明な樹脂4
で塗布包封した製品に仕上げる。
【0005】
【作 用】
(1) 乾燥花の変色と含有水分について。 (イ) 乾燥した花や葉の変色は、花弁などを構成する
物質の化学変化による自己分解である。その化学変化に
は花弁などの色ごとに異なる酵素の触媒作用が関わって
おり、この酵素の触媒作用は花弁などの内部組織内に含
有水分がある限り進む。 (ロ) 乾燥花などの含有水分は、乾燥処理が不完全に
よる場合と、たとえ完全に乾燥した花などを使用する場
合でも、室内空気の除湿乾燥設備がない一般の手芸教室
や手作り会場での工作中の吸湿によるものとがある。こ
の乾燥花などの含有水分は、花弁などのスポンジ状組織
などに入り込んでいる空気中の水蒸気として存在してい
る。 (2) 変色防止用含浸液1の作用。 (イ) 乾燥花2などの表裏面に塗布した含浸液1は直
ちに内部組織のスポンジ層などにしみとおり、その侵入
圧によって組織の細胞の間隙に入っている水蒸気を含ん
だ空気を押し出して入り替わり、その入り替わった含浸
液1によって酵素の触媒機能は停止する。 (ロ) 含浸液1が花弁などの内部組織内に浸透してい
っても色素や葉緑素を分解することなく含浸して、表皮
面にしみ出た分が湿潤なフィルム状の含浸液層3を形成
し、さきに除外した空気の再侵入を防止しつつ、ついで
塗布する透明な樹脂4の組織内への浸透を助勢しなが
ら、その硬化反応などの支障になることはなく一体とな
って硬化、乾燥する。 (3) 配置固定台5の凹部位6の作用。 (イ) フォーカルポイントとして配置する乾燥花2−
Aの大部分が、花葉部位130∨の状の断面角度が30
〜110度程であるため、強く固定配置するにはその花
葉部位13の下端を適宜に切断して、透明な接着剤9で
もって埋封して固定するとともにその切断口よりの空気
の侵入を防止する。配置固定台5の半円状などの凹部位
6はその埋封用固定枠として作用する。 (ロ) フォーカルポイントとして凹部位6に配置する
乾燥花2−Aの大半は薄い花弁からなり、その花弁の表
裏面に樹脂4をそれぞれ1mm程塗布包封しただけでは
対小衝撃性が十分とはいえない。そのため配置固定した
乾燥花2−Aの下端の花弁の裏面と凹部位6のまわり表
面との間隙部10に、透明な接着剤9を介して樹脂4で
包封した乾燥茎葉11などを挿入固定することによっ
て、デザイン的な効果とともに花弁の裏面−乾燥茎葉1
1−凹部位6のまわり表面と、一体的に連結して対小衝
撃性を補強する。 (4) 乾燥花2−Aなどに仕上げてからでは配置デザ
インする際に曲折することができ難い。そのため予め任
意の形状に設けた配置固定台5−Aに、生花などを任意
に曲折して配置デザインした生花製品12にしてから、
その製品のまま乾燥して設けた乾燥製品13を樹脂4で
包封することによって、流動感のある製品に仕上げるこ
とが出来る。
【0006】
【実施例】
(1) 実施例における共通事項は次のとおりである。 (イ) 透明な合成樹脂は不飽和ポリエステル樹脂、エ
ボキシ樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂などである
(透明な接着剤9にもこれらの合成樹脂を使用する) (ロ) 含浸液の混合調整は、スチレン100ccに対
し第3級ブタノールを50cc以下の割合で混合調整し
た溶液を予め先に作っておいてから、工作時に使用する
乾燥花などの種類によって、透明な不飽和ポリエステル
樹脂などを50g以下の割合で混合して設けることが出
来る。 (ハ) 乾燥花への含浸液1の塗布は毛筆などによる塗
布だけでなく、スプレーによることもできる。また樹脂
4の塗布の場合も2液式スプレーガンなどを用いること
が出来る。 (2) 請求項1に係わる実施例(夏期、室温28℃使
用乾燥花〜ミニバラ、アジサイなど) (イ) スチレン100ccに対して、透明な不飽和ポ
リエステル樹脂18gの割合で混合した溶液に、第3級
ブタノール40ccを混合調整した乾燥花2などの変色
防止用含浸液1を設け、ガラスなどの小カップに移し取
る。 (ロ) 移し取った含浸液1を毛筆に含ませて乾燥花2
の表裏面に塗布して含浸し、その乾燥花2を薄い和紙面
上にそのまま5〜20分程放置して、当該含浸液がミニ
バラなどの花弁の内部組織内によくしみ込んで、その花
弁などの表皮面ににじみ出た含浸液1によって、当該表
皮面に湿潤なフィルム状の含浸液層3が出来るのを待
つ。 (ハ) 待つ間に、任意のサイズのボール紙の中央を切
り抜き、その片面に粘着テープを貼り付けたボール紙台
12を設けて、その粘着面を上向きにして設置する。 (ニ) 含浸液層3ができたミニバラなどの花弁の裏面
や花葉部位13に、常温で硬化する様に調整した透明な
不飽和ポリエステル樹脂4−A(空気中の酸素による表
面の粘着防止処理をした)を毛筆などにとって、花弁な
どの先端まわりからずり落ちない程に薄くまんべんなく
塗布してから、さきに設けたボール紙台12の粘着面
に、花弁の表側を下側にして倒れない程に軽く接着して
置き、塗布した樹脂4−Aが流動性がなくなる程に硬化
したとき、ボール紙台12の粘着面よりミニバラをピン
セットの先に取るか又は接着したまま、同樹脂4−Aを
ずれて垂れ落ちない程に全面に重ねて塗布する。 (ホ) 裏面などに2〜3回と重ねて塗布した樹脂4−
Aが流動性がなくなる程に硬化して、萼や花弁の形状が
固定したミニバラなどをボール紙台12面に任意のサイ
ズで接着した油脂粘土や合成樹脂のスポンジに花弁の表
面側を上向きに固定してから、当該花弁の表面側に前記
(ニ)と同様に調整した同樹脂4−Aを全面に同じ要領
で重ねて塗布する。この表面側の塗布には、花弁の表面
の先端まわりから前記(ニ)で塗布硬化している裏面側
の先端まわりの樹脂4−Aにも重なる様に塗布して、硬
化後は表裏面に塗布した樹脂4−Aが一体的に接着して
乾燥花2を包封した乾燥花2−Aに仕上げる。 (ヘ) 仕上げた乾燥花2−Aの花弁や葉などに指先な
どで下圧して対小衝撃性を試してみる。この時、花弁や
葉などの表面と包封した樹脂4−A面が剥離して白くな
るなど対小衝撃性に欠けている場合は、当該花弁や葉の
縁まわりや側面に含浸液1を毛筆などに含ませて当てな
がら浸透含浸させて、白い剥離現象が消失して美しい色
に復元してから、樹脂4−Aを当該縁まわりや側面に塗
布して包封を補強し、対小衝撃性のある乾燥花2−Aの
製品とする。 (3) 請求項2に係わる実施例。 (イ) アクリル樹脂の射出成形によって丸状の、その
表面側に断面が半円状 該枠部内に止め具8を挿入固定している、乾燥花2−A
の配置固定台5を設ける。 (ロ) 設けた配置固定台5を水平に固定して表面側の
凹部位6に透明な接着剤を注入してから、前記実施例
(2)の(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)(ヘ)の手順によっ
て仕上げた乾燥花2−Aの中から、配置デザインのフォ
ーカルポイントとなるものを選びその裏面の萼などから
なる花葉部位13を挿入固定する。 (ハ) 挿入固定した乾燥花2−Aの下端の花弁と凹部
位6の表面との間隙部10に、透明な接着剤9を介して
樹脂4で包封した乾燥茎葉11を挿入固定する。それで
も固定した乾燥茎葉11と乾燥花2−Aの下端の花弁と
の間に間隙ができる場合は、その間隙部10−Aに樹脂
4で包封した乾燥小花14などを接着剤9を介して挿入
して固定する。 (ニ) 前記(ハ)で挿入固定した乾燥茎葉11などの
上やまわりに、樹脂4で包封した乾燥小花14などを花
弁を上向きにして、透明な接着剤9を介して配置して固
定し、配置固定台5面の凹部位6に挿入固定した乾燥花
2−Aを中心に一体的にデザインした製品に仕上げる。 (4) 請求項3に係わる実施例(夏期、室温28℃使
用乾燥花〜ホソバ百日草、アジサイ、アジサイの茎葉) (イ) スチレン100に対し透明な不飽和ポリエステ
ル樹脂15gを混合した溶液に、第3級ブタノールを5
0ccの割合で調整混合した含浸液1を設ける。 (ロ) 小さなアジサイの茎葉2本程を26〜30番の
針金で止めて配置固定台5−Aとし、その表側の中程に
ホソバ百日草を細い針金でフックメソードして止め、そ
のまわりにアジサイの花を配置して止め、小花をまとめ
たコサージの生花製品15に仕上げる。 (ハ) 仕上げた生花製品15を前記(イ)で設けた含
浸液1に数十分浸して、脱水してから取り上げて、和紙
などの上に15〜20分程放置後、前記実施例(2)の
(イ)〜(ヘ)の手順によって、透明な不飽和ポリエス
テル樹脂4−Aで包封した製品に仕上げる。
【0007】
【発明の効果】
(イ) 手芸的にシリカゲルなどで自然の形状のまま乾
燥した花などに含浸液1を含浸して含浸液層3を設けな
がら、透明な不飽和ポリエステル樹脂4−Aなど透明な
合成樹脂4で塗布包封することによって、すでに1年8
ヶ月以上を経過したものでも、自然の色に近い状態のま
まで変色していない、これは自然の花などを採取してア
クセサリーなど楽しい手作り製品とする方法に、新しい
一つの方法を提供するものである。 (ロ) 自然の小花や茎葉を採取してそのまま含浸液中
に浸して脱水し、透明な不飽和ポリエステル樹脂など透
明な合成樹脂に包封して、長い間変色しない美しいブロ
ーチなどの製品が、手作りでもって仕上げられる様にな
った。 (ハ) 本発明による塗布包封は、一般的には塗装、コ
ーティング技術の範囲に入るものと考えられる。その塗
装コーティング技術にはすでに皮革や医療材料として抗
血栓性を目的とした血管等の有機生体を対象にした方法
までも実施されているところであるが、自然の花や茎葉
については、その自然の色を長期間変色しない様にしな
がら、身近なアクセサリーなどに利用するための手芸的
な塗装、コーティング方法はまだ実施されていなかっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に係わる実施例(2)の(ロ)〜
(ヘ)の斜視、断面図。
【図2】 請求項2に係わる実施例(3)の(イ)〜
(ニ)の平面、断面図。
【図3】 請求項3に係わる実施例(4)の(ロ)〜
(ハ)の斜視、断面図。
【符号の説明】
1は、含浸液。 8は、止め具。
2は、乾燥花。 9は、透明な接
着剤。2−Aは、樹脂で包封した乾燥花。 10は、花
弁と凹部位表面との間隙部。 3は、含浸液層。 10−Aは、乾燥花2−Aと 4は、透明な合成樹脂。 乾燥茎葉との間隙部。 4−Aは、透明な 11は、包封した乾燥茎葉。 不飽和ポリエステル樹脂。 12は、ボール紙台。 5は、配置固定台。 13は、花葉部
位。5−Aは、任意の配置固定台。 14は、包封
した乾燥小花。6は、凹部位。 1
5は、生花製品。7は、枠部。
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ) スチレン100ccに対して、透
    明な不飽和ポリエステル樹脂などを50g以下の割合で
    混合した溶液に、第3級ブタノールを50cc以下の割
    合で調整混合した、乾燥花2などの変色防止用含浸液1
    を設ける。 (ロ) 設けた含浸液1を筆先などに含ませて乾燥花2
    の表裏面に塗布含浸する。 (ハ) 含浸液1を塗布した乾燥花2はそのまま5〜2
    0分程放置して、当該含浸液が花弁などの内部組織内に
    浸透充満してから、花弁などの表皮面ににじみ出て、当
    該表皮面に湿潤なフィルム状の含浸液層3を設けるまで
    待つ。 (ニ) 含浸液層3を設けた乾燥花2などの裏面(下
    側)に、常温で乾燥、硬化する様に調整した透明な合成
    樹脂4(以下単に樹脂4という)を花弁などの先端まわ
    りからずり落ちない程に薄くまんべんなく塗布する。塗
    布した樹脂4が流動性がなくなる程に硬化してから、そ
    のうえに前記の様に調整した同樹脂4をずれてたれ落ち
    ない程に全面に重ねて塗布する。 (ホ) 裏面に重ねて塗布した樹脂4が流動性がなくな
    る程に硬化して、乾燥花2の萼や花弁の形状を固定して
    から当該乾燥花の表面(上側)に前記(ニ)と同様に調
    整した同樹脂4を同じ要領手順で塗布する。この時、花
    弁、萼などの先端まわりの塗布は、前記(ニ)で塗布硬
    化している裏面側の先端まわりの樹脂4面にも重ねて塗
    布して、硬化後は表裏面に塗布した樹脂4が一体的に接
    着して乾燥花2を包封し、樹脂4で包封した乾燥花2−
    Aを設ける。 (ヘ) 設けた乾燥花2−Aの花弁や葉などに指先など
    で下圧などして耐小衝撃性を試してみる。このとき花弁
    や葉などの表面と包封した樹脂4面が剥離して白くなる
    など対小衝撃性に欠けている場合は、当該花弁や葉の縁
    まわりや側面に、毛筆などに含浸液1を含ませて当てな
    がら浸透含浸させて、白い剥離現象を消失して美しい色
    に復元してから、樹脂4を当該縁まわりや側面に塗布し
    て包封を補強し対小衝撃性のある製品にする。 以上の構成と手順を特徴とする、変色防止用含浸液で処
    理して、透明な合成樹脂で包封した乾燥花とその製品。
  2. 【請求項2】(イ) 丸、三角など任意の形状の、その
    表面側に断面が半円状などの凹部6を 具8を挿入固定している、乾燥花2−Aの配置固定台5
    を設ける。 (ロ) 設けた配置固定台5の表面側の凹部6に、前記
    請求項1の(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)(ヘ)の手順によ
    って樹脂4で包封した乾燥花2−Aの中から、配置デザ
    インの焦点(フォーカルポイント)となるものを選び、
    その裏面の萼など花葉部位より透明な接着剤9を介して
    挿入固定する。 (ハ) 挿入固定した乾燥花2−Aの下端の花弁と凹部
    6の表面との間隙部10に、透明な接着剤9を介して樹
    脂4で包封した乾燥茎葉11を挿入固定する。 (ニ) 固定した乾燥茎葉11と乾燥花2−Aの下端の
    花弁との間隙部10−Aに、樹脂4で包封した葉、蕾な
    どを透明な接着剤9を介して挿入して固定する。 (ホ) 更に前記(ハ)(ニ)で挿入固定した乾燥茎葉
    11、葉、蕾などの上やまわりに樹脂4で包封した乾燥
    小花などを透明な接着剤9を介して配置固定して、配置
    固定台5面と乾燥花2−Aなどを一体的にデザインした
    製品に仕上げる。 以上の構成と手順を特徴とする、変色防止用含浸液で処
    理して、透明な合成樹脂で包封した乾燥花とその製品。
  3. 【請求項3】(イ) スチレン100に対し、透明な不
    飽和ポリエステル樹脂15gを混合した溶液に、第3級
    ブタノール50ccの割合で混合調整した含浸液1を設
    ける。 (ロ) 作る製品のサイズに相応して生の茎葉を細い針
    金などでとめて配置固定台5−Aを設け、その表側にフ
    ォーカルポイントとなる生花を細い針金でフックメソー
    ドなどして止め、更にそのまわりに生の小花や茎葉を挿
    入して止めた生花製品15を設ける。 (ハ) 設けた生花製品15を、前記(イ)で設けた含
    浸液1に10分以上浸して、よく脱水してから取り上げ
    て、和紙などの上に15〜20分程放置してから、前記
    請求項(1)の(ロ)〜(ヘ)の手順によって、透明な
    樹脂4で塗布包封した製品に仕上げる。 以上の構成と手順を特徴とする、請求項(1)の変色防
    止用含浸液で処理して、透明な合成樹脂で包封した乾燥
    花とその製品。
JP27043695A 1995-09-11 1995-09-11 変色防止用含浸液で処理して、透明な合成樹脂で包封した乾燥 花とその製品。 Pending JPH0977602A (ja)

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JP (1) JPH0977602A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006056163A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Okhotsk Design:Kk 植物天然素材を強化してなる装飾品の製造方法
KR100901425B1 (ko) * 2008-02-15 2009-06-05 신현덕 생화를 이용한 이미테이션화 제조방법 및 그 제조장치 및그 이미테이션화
KR101113553B1 (ko) * 2009-04-17 2012-02-24 김위식 꽃받침 보존이 가능한 보존화 제조방법
CN115606584A (zh) * 2021-07-16 2023-01-17 拉奇企业股份有限公司 植物长期保存制程

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