JPH0976346A - 円形断面緊結重層体およびその製造方法 - Google Patents

円形断面緊結重層体およびその製造方法

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JPH0976346A
JPH0976346A JP23518195A JP23518195A JPH0976346A JP H0976346 A JPH0976346 A JP H0976346A JP 23518195 A JP23518195 A JP 23518195A JP 23518195 A JP23518195 A JP 23518195A JP H0976346 A JPH0976346 A JP H0976346A
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JP
Japan
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circular cross
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taper
pipe
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JP23518195A
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Kosaburo Matsuzawa
幸三郎 松澤
Junji Fujii
淳司 藤井
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MATSUZAWA SEISAKUSHO KK
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
MATSUZAWA SEISAKUSHO KK
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円形断面の各層を構成する複数の管材を確実
に結合させて形成された高品質で信頼性の高い円形断面
緊結重層体、特に、所望のマイクロエンボスロールを確
実に形成でき、マイクロエンボスシートの生産性を向上
できる円形断面緊結重層体およびその製造方法の提供。 【解決手段】 略円筒状の外管材20、中管材30、内
管材40を備えた重層構造の円形断面緊結重層体(図の
例では、マイクロエンボスロール)10を構成するにあ
たって、外管材20と中管材30とを重ねた状態で加熱
して加熱膨張差を利用してこれらを緊結し、中管材30
と内管材40とを各テーパ33,43を合せた状態で中
管材30が常温に戻る際の収縮力を利用して一体化し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円形断面緊結重層
体およびその製造方法に関し、熱可塑性樹脂シートまた
はフィルムの表面に微細なエンボスを形成した、いわゆ
るマイクロエンボスシートあるいはプリズムシートを製
造するために用いるエンボスロール(押型ロール)の形
成などに利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、熱可塑性樹脂シートまたはフィ
ルムの表面に微細なエンボスを形成した、いわゆるマイ
クロエンボスシートあるいはプリズムシートが製造され
ている。エンボスとは、シート等の表面に立体的に型付
けされた凹凸模様のことであり、エンボス加工を、しぼ
付けと呼ぶこともある。一般に、このようなマイクロエ
ンボスシートの製造においては、金属ロールや金属平板
の表面にエンボスを形成しておき、これを熱可塑性樹脂
シートまたはフィルムの表面に転写している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな精密微細なエンボス加工(10〜100μm程度の
微細エンボス)を金属ロールや金属平板の表面に加工す
るのは、極めて困難である。一部では、極めて狭い面積
(例えば、9寸×9寸)の金属平板にのみ彫刻すること
が可能であり、これを転写板として用いたり、あるい
は、これを原版としてレプリカ(複製)をとり、さらに
電鋳(電気メッキを応用して原型と同一の金属型を正し
く複製する造型法)などにより複製したものを転写板と
して用いたりしている。
【0004】しかしながら、これらの転写板は、いずれ
も平板状のものであるため、これらを用いてマイクロエ
ンボスシートを製造するにあたっては、真空プレス等の
バッチ式とならざるを得ず、極めて生産性が低いという
問題があった。従って、マイクロエンボスシートの生産
性を飛躍的に向上させるために、これらの平板状の転写
板をロール状に加工して所望のマイクロエンボスロール
を確実に形成することができる方法が望まれていた。
【0005】本発明の目的は、円形断面の各層を構成す
る複数の管材を確実に結合させて形成された高品質で信
頼性の高い円形断面緊結重層体の提供、およびこのよう
な円形断面緊結重層体を確実かつ容易に形成できる円形
断面緊結重層体の製造方法を提供することにあり、特
に、所望のマイクロエンボスロールを確実に形成でき、
マイクロエンボスシートの生産性向上を図ることができ
る円形断面緊結重層体およびその製造方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の円形断面緊結重
層体は、略円筒状の外管材と、この外管材の内側に嵌挿
された略円筒状の中管材と、さらにこの中管材の内側に
嵌挿された略円筒状の内管材とを備えた重層構造とさ
れ、前記中管材の線膨張係数は、前記外管材の線膨張係
数よりも大きく、前記外管材と前記中管材とは、これら
を重ねた状態で加熱することによりこれらの加熱膨張差
を利用して緊結され、前記中管材の内周側および前記内
管材の外周側には、テーパが設けられ、加熱膨張されて
前記外管材と緊結状態とされた前記中管材のテーパと冷
却収縮状態または室温状態とされた前記内管材のテーパ
とが一致する設定とされ、前記中管材と前記内管材と
は、これらのテーパを合せた状態で前記中管材が常温に
戻る際の収縮力を利用して一体化されていることを特徴
とする。
【0007】また、本発明の円形断面緊結重層体の製造
方法は、略円筒状の外管材の内側に、この外管材よりも
線膨張係数の大きな略円筒状の中管材を嵌挿し、これら
の外管材と中管材とを重ねた状態で加熱することにより
これらの加熱膨張差を利用してこれらを緊結するととも
に、前記中管材の内側に嵌挿される略円筒状の内管材を
用意し、前記中管材の内周側および前記内管材の外周側
にテーパを設け、これらのテーパの設定を、加熱膨張さ
れて前記外管材と緊結状態とされた前記中管材のテーパ
と冷却収縮状態または室温状態とされた前記内管材のテ
ーパとが一致する設定としておき、その後、これらのテ
ーパを合せた状態で前記中管材が常温に戻る際の収縮力
を利用して前記中管材と前記内管材とを一体化すること
を特徴とする。
【0008】このような本発明においては、円形断面の
各層を構成する外管材、中管材、および内管材を確実に
結合させることができるので、使用しているうちに各管
材どうしの結合が緩んでしまう等の不都合が生じること
のない高品質で信頼性の高い円形断面緊結重層体が形成
される。また、各管材の膨張や収縮を利用して結合が行
われるので、ボルトやねじ釘等の結合用部材を別途に用
いる必要はなく、構造の簡略化が図られる。さらに、中
管材の内周側および内管材の外周側にテーパが設けられ
るので、中管材の内側への内管材の挿入が円滑に行われ
れようになり、これらにより前記目的が達成される。
【0009】また、前記外管材を、金属マイクロエンボ
ス平板の対向二辺を溶接して略円筒状に形成した場合に
は、本発明の円形断面緊結重層体をマイクロエンボスロ
ールとして用いることができるようになり、マイクロエ
ンボスシートの生産性向上を図ることができるようにな
る。
【0010】さらに、前記中管材の小内径側の端部に、
雌ねじを有する前記内管材の脱離防止用の脱離防止リン
グを設け、前記内管材の小外径側の端部に、前記脱離防
止リングの雌ねじと噛み合う雄ねじを有する脱離防止ね
じ溝部を設けることが望ましい。このようにした場合に
は、中管材からの内管材の脱離がより一層確実に防止さ
れ、円形断面緊結重層体の品質や信頼性がより一層高め
られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1および図2には、本実施形態
の円形断面緊結重層体であるマイクロエンボスロール1
0の分解側面図および分解斜視図が示されている。マイ
クロエンボスロール10は、熱可塑性樹脂シートまたは
フィルムの表面に微細なエンボスを形成した、いわゆる
マイクロエンボスシートあるいはプリズムシートを製造
するために用いるものである。マイクロエンボスシート
は、このマイクロエンボスロール10を回転させながら
熱可塑性樹脂シートまたはフィルムに押し付けることに
より熱可塑性樹脂シートまたはフィルムの表面にエンボ
ス加工(しぼ付け)を行って形成される。
【0012】マイクロエンボスロール10は、略円筒状
の外管材20と、この外管材20の内側に嵌挿された略
円筒状の中管材30と、さらにこの中管材30の内側に
嵌挿された略円筒状の内管材40とを備えて構成されて
いる。
【0013】外管材20は、金属マイクロエンボス平板
(金属平板の表面に10〜100μm程度の微細エンボ
スを形成したもの)の対向二辺を溶接して円筒状に形成
されている。この外管材20の両側(図1中左右)の開
口端部21,22の周長は、略同一となっている。
【0014】中管材30の外周側の形状は、略完全な円
筒外周表面形状となっている。中管材30の内周側に
は、一方(図1中左側)の開口端部31から他方(図1
中右側)の開口端部32に向かって拡がるテーパ33が
設けられている。
【0015】中管材30の外径は、常温の状態では、外
管材20の内径よりも小さくなっており、外管材20の
内側に中管材30を嵌挿可能となっている。中管材30
の線膨張係数は、外管材20の線膨張係数よりも大き
く、外管材20と中管材30とは、これらを重ねた状態
で加熱することによりこれらの加熱膨張差を利用して緊
結されている。ここで、線膨張係数は、例えば、ニッケ
ル(Ni)の場合では、10.35×10-6/K、アル
ミニウム(Al)の場合では、23.60×10-6
K、鉄(Fe)の場合では、11.8×10-6/Kであ
る。
【0016】内管材40の内周側の形状は、略完全な円
筒内周表面形状となっている。内管材40の外周側に
は、一方(図1中左側)の開口端部41から他方(図1
中右側)の開口端部42に向かって拡がるテーパ43が
設けられている。
【0017】中管材30の内周側のテーパ33および内
管材40の外周側のテーパ43の設定は、加熱膨張され
て外管材20と緊結状態とされた中管材30のテーパ3
3と、冷却収縮状態または室温状態とされた内管材40
のテーパ43とが一致するようになっている。そして、
中管材30と内管材40とは、これらのテーパ33,4
3を合せた状態で中管材30が常温に戻る際の収縮力を
利用して一体化されている。つまり、加熱膨張された中
管材30は常温に戻る際に収縮しようとするが、その際
の収縮しろを無くした状態の設定としておくことで、中
管材30の収縮力が内管材40の外周側に加わるように
して一体化が図られている。なお、中管材30および外
管材20が常温に戻っても、中管材30の収縮しろが無
いので、中管材30と外管材20との緊結状態は、保持
されたままである。
【0018】中管材30のテーパ33および内管材40
のテーパ43は、0.5〜30度が好ましく、より好ま
しくは、0.5〜5度がよい。0.5度未満の場合に
は、中管材30の内側への内管材40の挿入を円滑に行
うことができず、30度を超える場合には、ロールとし
て用いる際の内管材40の内側の中空部に形成される熱
媒、冷媒用の流体通路が狭くなってしまう、あるいは内
管材40の厚みと中管材30厚みとの比率がロールの軸
方向について大きく変化することになるためロール表面
温度に軸方向で差が生じてしまうためである。
【0019】中管材30の小内径側の開口端部31に
は、内管材40の脱離防止用の脱離防止リング50が設
けられ、この脱離防止リング50の内周側には、雌ねじ
51が切られている。内管材40の小外径側の開口端部
41には、脱離防止リング50の雌ねじ51と噛み合う
雄ねじ52を有する脱離防止ねじ溝部53が設けられて
いる。
【0020】このような本実施形態においては、以下の
ようにしてマイクロエンボスロール10を製造する。先
ず、外管材20の内側に、この外管材20よりも線膨張
係数の大きな中管材30を嵌挿し、これらの外管材20
と中管材30とを重ねた状態で加熱することによりこれ
らの加熱膨張差を利用してこれらを緊結する。
【0021】また、中管材30の内側に嵌挿される内管
材40を用意し、中管材30の内周側および内管材40
の外周側にテーパ33,43を設けておく。この際、加
熱膨張されて外管材20と緊結状態とされた中管材30
のテーパ33と、冷却収縮状態または室温状態とされた
内管材40のテーパ43とが一致するように設定してお
く。
【0022】その後、加熱膨張されて外管材20と緊結
状態とされた中管材30の内側に、冷却収縮状態または
室温状態とされた内管材40を嵌挿するとともに、脱離
防止リング50の雌ねじ51と脱離防止ねじ溝部53の
雄ねじ52とを螺合させる。そして、このようにしてテ
ーパ33,43を合せた状態で、外管材20および中管
材30を常温に戻し(内管材40が冷却収縮状態とされ
ている場合には、内管材40も常温に戻す)、中管材3
0が室温に戻る際の収縮力を利用して中管材30と内管
材40とを一体化する。以上により、外管材20、中管
材30、および内管材40からなる重層構造のマイクロ
エンボスロール10の製造を完了する。
【0023】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、円形断面の各層を構成する外
管材20、中管材30、および内管材40を確実に結合
させることができるので、使用しているうちに各管材2
0,30,40どうしの結合が緩んでしまう等の不都合
が生じることのない高品質で信頼性の高いマイクロエン
ボスロール10を形成することができる。
【0024】そして、このようなマイクロエンボスロー
ル10を形成できることにより、従来のような平板状の
転写板を用いる場合に比べ、マイクロエンボスシートの
生産性向上を図ることができる。
【0025】また、各管材20,30,40の膨張や収
縮を利用して結合が行われるので、ボルトやねじ釘等の
結合用部材を別途に用いる必要はなく、マイクロエンボ
スロール10の構造の簡略化を図ることができる。
【0026】さらに、中管材30の内周側および内管材
40の外周側にテーパ33,43が設けられているの
で、中管材30の内側への内管材40の挿入を円滑に行
うことができ、マイクロエンボスロール10の製造の容
易化を図ることができる。
【0027】また、中管材30の開口端部31に脱離防
止リング50が設けられ、内管材40の開口端部41に
脱離防止ねじ溝部53が設けられているので、中管材3
0からの内管材40の脱離をより一層確実に防止でき、
マイクロエンボスロール10の品質や信頼性をより一層
高めることができる。
【0028】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変
形等は本発明に含まれるものである。すなわち、前記実
施形態では、マイクロエンボスロール10の形成に本発
明が適用されていたが、本発明の円形断面緊結重層体
は、同様な重層構造を有する円形断面緊結重層体に広く
適用できる。
【0029】また、前記実施形態では、脱離防止リング
50および脱離防止ねじ溝部53が設けられているが、
これらは必ずしも設ける必要はない。しかし、これらを
設けておくことが、内管材40の脱離防止をより一層確
実化するという点で好ましい。
【0030】
【実施例】前記実施形態に基づいて、マイクロエンボス
ロール10を次のような条件で実際に製造した。外管材
20は、0.6mm厚のニッケル製平板の長方形の短辺
どうしをアルゴン溶接により溶接して円筒状とした。ま
た、外管材20の室温における内径は143.1mmと
し、面長(ロールの中心軸に沿う方向の長さ)を220
mmとした。
【0031】中管材30は、アルミ(5052)製の円
筒(パイプ)状のものとし、室温における外径を14
2.8mm、面長を250mm、内径を一方の開口端部
31で110.25mm、他方の開口端部32で119
mm、テーパを1度とした。
【0032】内管材40は、SS鋼(SS41)製の円
筒(パイプ)状のものとし、室温における外径を一方の
開口端部41で110.55mm、他方の開口端部42
で119.3mm、テーパを1度、内径を50mm、面
長を250mm(この長さに脱離防止ねじ溝部53の長
さ30mmが加わる)とした。
【0033】そして、外管材20と中管材30との緊結
は、室温で外管材20内に中管材30を挿入した後、1
50度でこれらを加熱することにより行った。また、前
記実施形態の如く、脱離防止リング50および脱離防止
ねじ溝部53を設けて中管材30と内管材40とを固定
した。
【0034】本実施例のような条件でマイクロエンボス
ロール10を製造することにより、高品質で信頼性の高
いマイクロエンボスロール10を形成することができ、
マイクロエンボスシートの生産性向上を図ることがで
き、これにより本発明の効果が顕著に示された。
【0035】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、円
形断面の各層を構成する外管材、中管材、および内管材
を確実に結合させることができるので、使用しているう
ちに各管材どうしの結合が緩んでしまう等の不都合が生
じることのない高品質で信頼性の高い円形断面緊結重層
体を形成できるうえ、各管材の膨張や収縮を利用して結
合が行われるので、ボルトやねじ釘等の結合用部材を別
途に用いる必要はなく、構造の簡略化を図ることがで
き、さらに、中管材の内周側および内管材の外周側に設
けられたテーパにより中管材の内側への内管材の挿入を
円滑に行うことができるため製造の容易化を図ることが
できるという効果がある。
【0036】また、外管材を、金属マイクロエンボス平
板の対向二辺を溶接して略円筒状に形成した場合には、
本発明の円形断面緊結重層体をマイクロエンボスロール
として用いることができ、マイクロエンボスシートの生
産性向上を図ることができるという効果がある。
【0037】さらに、中管材の小内径側の端部に、雌ね
じを有する内管材脱離防止用の脱離防止リングを設け、
内管材の小外径側の端部に、脱離防止リングの雌ねじと
噛み合う雄ねじを有する脱離防止ねじ溝部を設けた場合
には、中管材からの内管材の脱離をより一層確実に防止
でき、円形断面緊結重層体の品質や信頼性をより一層高
めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の円形断面緊結重層体であ
るマイクロエンボスロールを示す分解側面図。
【図2】前記実施形態のマイクロエンボスロールの分解
斜視図。
【符号の説明】
10 円形断面緊結重層体であるマイクロエンボスロー
ル 20 外管材 30 中管材 33,43 テーパ 40 内管材 50 脱離防止リング 51 雌ねじ 52 雄ねじ 53 脱離防止ねじ溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 23:00 31:32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒状の外管材と、この外管材の内側
    に嵌挿された略円筒状の中管材と、さらにこの中管材の
    内側に嵌挿された略円筒状の内管材とを備えた重層構造
    とされ、 前記中管材の線膨張係数は、前記外管材の線膨張係数よ
    りも大きく、前記外管材と前記中管材とは、これらを重
    ねた状態で加熱することによりこれらの加熱膨張差を利
    用して緊結され、 前記中管材の内周側および前記内管材の外周側には、テ
    ーパが設けられ、加熱膨張されて前記外管材と緊結状態
    とされた前記中管材のテーパと冷却収縮状態または室温
    状態とされた前記内管材のテーパとが一致する設定とさ
    れ、前記中管材と前記内管材とは、これらのテーパを合
    せた状態で前記中管材が常温に戻る際の収縮力を利用し
    て一体化されていることを特徴とする円形断面緊結重層
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した円形断面緊結重層体
    において、前記外管材は、金属マイクロエンボス平板の
    対向二辺を溶接して略円筒状に形成されたことを特徴と
    する円形断面緊結重層体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した円形
    断面緊結重層体において、前記中管材の小内径側の端部
    には、雌ねじを有する前記内管材の脱離防止用の脱離防
    止リングが設けられ、前記内管材の小外径側の端部に
    は、前記脱離防止リングの雌ねじと噛み合う雄ねじを有
    する脱離防止ねじ溝部が設けられていることを特徴とす
    る円形断面緊結重層体。
  4. 【請求項4】 略円筒状の外管材の内側に、この外管材
    よりも線膨張係数の大きな略円筒状の中管材を嵌挿し、
    これらの外管材と中管材とを重ねた状態で加熱すること
    によりこれらの加熱膨張差を利用してこれらを緊結する
    とともに、前記中管材の内側に嵌挿される略円筒状の内
    管材を用意し、前記中管材の内周側および前記内管材の
    外周側にテーパを設け、これらのテーパの設定を、加熱
    膨張されて前記外管材と緊結状態とされた前記中管材の
    テーパと冷却収縮状態または室温状態とされた前記内管
    材のテーパとが一致する設定としておき、その後、これ
    らのテーパを合せた状態で前記中管材が常温に戻る際の
    収縮力を利用して前記中管材と前記内管材とを一体化す
    ることを特徴とする円形断面緊結重層体の製造方法。
JP23518195A 1995-09-13 1995-09-13 円形断面緊結重層体およびその製造方法 Withdrawn JPH0976346A (ja)

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JP23518195A Withdrawn JPH0976346A (ja) 1995-09-13 1995-09-13 円形断面緊結重層体およびその製造方法

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013014098A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Will Co Ltd 電鋳ロール及びその製造方法
JP2015096276A (ja) * 2013-10-09 2015-05-21 日立金属株式会社 複合ロールの製造方法
JP2016188393A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 日立金属株式会社 超硬合金複合ロール及びその製造方法
CN110043719A (zh) * 2019-05-21 2019-07-23 上海瑞皇管业科技有限公司 钢塑复合抗爆管及成型工艺
CN111589874A (zh) * 2020-05-27 2020-08-28 陈歌 一种用环保方式制造的组合轧辊及其制造方法

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