JPH0976326A - 二軸押出機 - Google Patents

二軸押出機

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JPH0976326A
JPH0976326A JP7231820A JP23182095A JPH0976326A JP H0976326 A JPH0976326 A JP H0976326A JP 7231820 A JP7231820 A JP 7231820A JP 23182095 A JP23182095 A JP 23182095A JP H0976326 A JPH0976326 A JP H0976326A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリューヘッドが被押出材に対して摩擦す
るのを可及的に抑えることにより、局所的な摩擦熱に伴
う被押出材の劣化を防止する。 【解決手段】 被押出材を軸心方向一側に搬送する一対
のスクリュー5がチャンバー3内に回転自在に挿通さ
れ、この各スクリュー5の先端部にそれぞれスクリュー
ヘッド7が設けられている二軸押出機において、スクリ
ューヘッド7の外周部に、同外周部から当該スクリュー
ヘッド7の先端にまで至る複数の羽根10をスクリュー
5の軸心方向に沿って形成し、この各羽根10の外周縁
部10Aをチャンバー3の内面に近接したシャープエッ
ジ11に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック等の
高分子樹脂材料を押出成形するための二軸押出機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の二軸押出機では、被押出材を軸
心方向一側に搬送する一対のスクリューがチャンバー内
に回転自在でかつ互いに平行に挿通されており、この各
スクリューの先端部には、チャンバーの出口部において
押出時に溶融樹脂等の被押出材が滞留するのを防止すべ
く、それぞれスクリューヘッドが設けられている。
【0003】図8及び図9は、かかるスクリューヘッド
を備えた二軸押出機の従来例を示している。このうち、
図8に示す二軸押出機では、チャンバー15内に挿通さ
れた左右一対のスクリュー16の先端部に、外周面が円
柱状とされたスクリューヘッド17がねじ込みによって
着脱自在に設けられており、このスクリューヘッド17
の先端部は先細り円錐状に形成されている。
【0004】一方、上記の円柱ないし円錐状のスクリュ
ーヘッド17では、同ヘッド17間での噛合部分がない
ので溶融樹脂が滞留しすぎて押出性能が阻害されるた
め、図9に示す二軸押出機では、スクリューヘッド17
の外周面にスクリュー16の螺旋翼18と連続した螺旋
翼19を形成しており、スクリューヘッド17の先端部
は平坦面20とされている(実公平1−16592号公
報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の二軸押出機では、スクリュー16によって溶融樹脂
が先端部(出口側)へ押し出されるときに、流れる樹脂
がスクリューヘッド17と接する箇所において、高速で
回転する当該ヘッド17(通常500〜600rpm)
によって摩擦熱が生じ、局所的な発熱による樹脂の劣化
が発生することがある。
【0006】すなわち、図8に示すスクリューヘッド1
7では、高速回転する同ヘッド17の外周面21及び先
端面22の双方が溶融樹脂に対して面接触して摩擦する
ので、この摩擦によって溶融樹脂が局所的に発熱する場
合がある。他方、図9に示すスクリューヘッド17で
は、外周面に螺旋翼19が形成されているので外周面で
は摩擦熱の問題は生じにくいが、先端の平坦面20は依
然として溶融樹脂に対して面接触していて摩擦するの
で、この摩擦によって溶融樹脂が局所的に発熱しうる。
【0007】特に、多量の無機質フィラーが充填されて
いるコンパウンド樹脂の場合、粘度が非常に高いため、
高速回転するスクリューヘッド17の周りや先端におい
て摩擦熱が生じやすく、また、発砲剤や架橋剤などを含
んだコンパウンド樹脂では、スクリューヘッド17の周
りや先端において局所的な発熱による発砲ないし架橋反
応が生じる恐れがある。
【0008】本発明は、このような実情に鑑み、スクリ
ューヘッドが被押出材に対して摩擦するのを可及的に抑
えることにより、局所的な摩擦熱に伴う被押出材の劣化
を防止すること目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、次の技術的手段を講じた。すなわち、本
発明は、被押出材を軸心方向一側に搬送する一対のスク
リューがチャンバー内に回転自在に挿通され、この各ス
クリューの先端部にそれぞれスクリューヘッドが設けら
れている二軸押出機において、前記スクリューヘッドの
外周面に、同ヘッドの基部から先端に至るまで軸心方向
に延びて形成された複数の羽根が周方向に間隔をおいて
突設され、この各羽根の外周縁部が前記チャンバーの内
面に近接されていることを特徴とする(請求項1)。
【0010】上記の本発明では、スクリューヘッドの各
羽根は同ヘッドの基部からその先端まで軸心方向に沿っ
て延びており、しかも、この羽根の外周縁部がチャンバ
ーの内面に近接しているので、スクリューヘッドに至っ
た被押出材はその羽根に連れ回りされながら出口へ押し
出されることになり、このため、被押出材はスクリュー
ヘッドの外周面や先端面との接触による摩擦を殆ど受け
ない。
【0011】また、羽根の外周縁部がチャンバー内面に
近接していてその隙間を流れる樹脂が極めて少ないの
で、その隙間を流れる樹脂によって摩擦熱が発生するこ
とは殆どない。この場合、羽根の外周縁部とチャンバー
内面との隙間を通過する樹脂の摩擦をより少なくするに
は、各羽根の外周縁部をシャープエッジに形成しておけ
ばよい(請求項2)。
【0012】一方、本発明において、スクリューヘッド
の各羽根間における外周形状を同ヘッドの先端側に向か
って漸次縮径する形状とした場合(請求項3)、羽根間
で構成される空間部に入り込んだ樹脂が軸心方向へ排出
されやすくなる。また、一方のスクリューヘッドに設け
られている各羽根が他方のスクリューヘッドの羽根に対
する回転方向の位相が互いにずれるように配置した場合
(請求項4)、押出室の中央部で左右のスクリューヘッ
ドの羽根同士が近接しなくなって、同中央部における樹
脂の剪断発熱を防止できる。
【0013】更に、スクリューヘッドに設けられている
各羽根を、同ヘッドの先端側に向かってスクリュー回転
方向と反対の方向へ漸次変位するように捩じる形状とす
れば(請求項5)、スクリューヘッドの回転力が羽根間
に詰まっている樹脂を押し出す方向へ作用するので、樹
脂の押出が促進される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において、本発明に係る二軸
押出機は、楕円筒状のバレル1の先端にダイホルダ2を
着脱自在に連結してなるチャンバー3を備え、このチャ
ンバー3内に断面ほぼ8の字状の押出室4が形成されて
いる。
【0015】チャンバー3の押出室4には、溶融樹脂等
の被押出材を軸心方向一側(図1(a)の左側)に搬送
する左右一対のスクリュー5が回転自在でかつ互いに平
行に挿通されていて、この各スクリュー5は、バレル1
の基端部に接続した軸受け手段によって回転自在に支持
され、図外の駆動モータ及び減速機を介して同方向に回
転駆動される。
【0016】左右の各スクリュー5は、その外周面に一
定ピッチの螺旋翼6を備え、互いの螺旋翼6が噛合し合
うよう軸心方向に一ピッチずれた状態で押出室4内に配
置されている。各スクリュー5の先端部には、チャンバ
ー3の出口部(ダイホルダ2)において押し出される溶
融樹脂が滞留するのを防止すべく、それぞれスクリュー
ヘッド7が設けられている。
【0017】このスクリューヘッド7は、スクリュー5
の先端に取り付けられる胴部8の基端面にねじ軸9を一
体に突設してなり、このねじ軸9をスクリュー5の先端
面にねじ込むことによって、同スクリュー5に対して着
脱自在に取り付けられる。図1(a)に示すように、本
実施の形態では、スクリューヘッド7の胴部8は先端側
(出口側)が細い円錐状に形成されており、この胴部8
の外周面に、胴部8とほぼ同じ軸心方向長さを有する直
角三角形状の羽根10が、放射状に合計四枚突設されて
いる。
【0018】しかして、各スクリューヘッド7の外周面
に、同ヘッド7の基部から先端に至るまで軸心方向(図
1(a)の左右方向)に延びて形成された複数の羽根1
0が周方向に間隔をおいて突設されている。また、スク
リューヘッド7の胴部8が円錐状であることから、同ヘ
ッド7の各羽根10間の外周形状は先端側(図1(a)
の左側)に向かって漸次縮径する形状とされている。
【0019】図1(b)に示すように、この四枚の羽根
10は周方向で90度間隔おきに配置されており、各羽
根10の外周縁部10Aは、その縁に至るほど先細り状
に面取り加工されたシャープエッジ11に形成されてい
る。このシャープエッジ11はダイホルダ2(チャンバ
ー3)の内面から僅かの隙間δを有するように同内面に
対して近接されている。
【0020】この外周縁部10Aのシャープエッジ11
とダイホルダ2内面との間の隙間δは、スクリューヘッ
ド7の回転に伴ってこの隙間δを通過する羽根10間の
樹脂量が同樹脂の押出方向への流量に比べて無視できる
ほど少なくなるように設定すればよく、本実施の形態で
はこの隙間δ=約1mmに設定してある。他方、各羽根
10の先端縁部10Bは、胴部8の軸心から半径方向に
沿って径外側へ放射状に延設され、外周縁部10Aと同
様なシャープエッジ11に形成されている。
【0021】上記構成に係る本発明の二軸押出機におい
て、スクリュー5の回転によって押出室4内を流れる溶
融樹脂は、スクリューヘッド7が内装されたダイホルダ
2の出口12に至ったあと、この出口12に装着される
図外のダイによって押出成形される。この場合、従前の
二軸押出機(図8や図9)では、スクリューヘッドに羽
根10がなく同ヘッドが溶融樹脂と接触する部分が多い
ので、溶融樹脂が高速回転するスクリューヘッドとの接
触によって摩擦熱を生じる場合がある。
【0022】これに対して、図1に示す本発明の二軸押
出機では、円錐状の胴部8から四枚の羽根10が突設さ
れ、この羽根10の外周縁部10Aがダイホルダ2の内
面に近接しているので、スクリューヘッド7まで至った
溶融樹脂は羽根10と羽根10との間に入り込み、羽根
10に連れ回りされながらスクリュー5の押出作用によ
って出口12へ流され、スクリューヘッド7との接触に
よる摩擦を殆ど受けることなく押し出されることにな
る。
【0023】また、この場合、羽根10の外周縁部10
Aがダイホルダ2の内面に1mm程度まで近接してい
て、羽根10とダイホルダ2との隙間δが極めて小さい
ため、その間を流れる樹脂はごく少なく、かつ、その隙
間を流れる樹脂があったとしても外周縁部10Aがシャ
ープエッジ11に形成されているので、その隙間δを流
れる樹脂が摩擦熱を発生させることは殆どない。
【0024】更に、胴部8が円錐状に形成されているの
で、羽根10間で構成される空間部に入り込んだ樹脂が
軸心方向へ排出されやすくなっており、しかも、その樹
脂は胴部8に対して軸心方向へ滑るだけで、羽根10の
連れ回り作用によって回転方向には滑らないので、摩擦
熱を生じることなく出口12に向かって円滑に押し出さ
れることになる。
【0025】一方、上記実施の形態では、図1(b)に
示すように、各スクリューヘッド7の羽根10の回転方
向の位相が左右で一致しているため、特に粘度の高い多
量の無機質フィラーが充填されているコンパウンド樹脂
の場合には、押出室4の中央部13において樹脂が剪断
発熱するおそれがある。そこで、図2に示すように、一
方のスクリューヘッド7Lに設けられている各羽根10
が他方のスクリューヘッド7Rの羽根に対する回転方向
の位相が互いにずれるよう、左右のスクリューヘッド7
L,7Rのスクリュー5に対する取付角度を設定するこ
とが好ましい。
【0026】このように左右のスクリューヘッド7L,
7Rのスクリュー5に対する取付角度をずらしておく
と、押出室4の中央部13で左右のスクリューヘッド7
L,7Rの羽根10同士が近接しなくなるので、当該中
央部13における樹脂の剪断発熱を防止できる。また、
図1(a)では、スクリューヘッド7に設けられている
各羽根10がスクリュー5の軸心方向と平行に延設され
ているが、図3に示すように、各羽根10を、ヘッド7
の先端側に向かってスクリュー5回転方向と反対の方向
へ漸次変位するよう、軸心方向に対して若干捩じって形
成することにしてもよい。
【0027】羽根10をこのように形成すれば、スクリ
ューヘッド7の回転力が羽根10間に詰まっている樹脂
を回転させる方向だけでなく、同樹脂を軸心方向出側へ
押し出す方向へも作用することになるので、ダイホルダ
2内の樹脂の押出を促進することができる。更に、胴部
10の形状は、図1(a)に示すような厳密な意味での
円錐状に限られず、図4の示すように、軸心方向中間部
が径内方向へやや凹んだ湾曲面とされた円錐状のもの
や、図5に示すように、軸心方向中間部が径外方向へや
や膨らんだ湾曲面とされた円錐状のものに形成すること
ができる。
【0028】また、粘度がさほど高くなくダイホルダ2
内での樹脂の押出が十分保証される場合には、例えば図
7に示すような円柱状に形成した胴部に各羽根10を突
設させることにしてもよい。更に、図6の各図は、羽根
10に形成すべき「シャープエッジ11」の変形例を示
している。
【0029】すなわち、図6(a)に示すように、羽根
10のシャープエッジ11は、スクリュー回転側にのみ
傾斜面11Aを形成することによって形成することもで
きる。また、図6(b)に示すように、エッジ端に平面
部11Bを形成したり、図6(c)に示すような丸い面
11Cによってシャープエッジ11を構成することにし
てもよい。
【0030】なお、上記した各実施の形態は例示的なも
のであって限定的なものではない。すなわち、本発明の
範囲は冒頭の特許請求の範囲によって示され、その請求
項の意味に入るすべての変形例は本発明に包含されるも
のである。例えば、本発明は、スクリュー5の中途部に
混練翼が形成されている二軸混練押出機にも採用でき、
食品素材を押出成形するための二軸押出機にも採用する
ことができる。
【0031】また、羽根10の厚さが十分小さくてシャ
ープエッジ11を形成しなくてもよい場合には、その羽
根10の外周縁部10Aをダイホルダ2の内面に近接さ
せておくだけで足りる。
【0032】
【実施例】本発明の有効性を実証するために、試験用の
二軸押出機(KTX−59 神戸製鋼)を用いて、以下
の諸元にて押出実験を行った。 樹脂流量 240 kg/h スクリュー回転数 360 rpm 押出室の内径 48 mm 間隙δの寸法 1 mm 樹脂の分解温度 200 °C そして、従来の羽根なしスクリューヘッド(図7)を有
するスクリューで押し出した場合と、本発明の羽根あり
スクリューヘッド(図1)を有するスクリューで押し出
した場合とについて、ダイホルダ2を通過する溶融樹脂
についてその幅方向5か所において樹脂温度を測定し
た。
【0033】その結果をまとめたものが図7である。こ
の図7から判るように、従来の羽根なしスクリューヘッ
ドの場合には、丁度そのヘッドが設けられている測点2
及び4において樹脂温度が200°Cを超え、樹脂の分
解現象が見られた。このことから、羽根なしスクリュー
ヘッドでは同ヘッドと樹脂との接触摩擦によって局所的
な発熱が生じたものと解される。
【0034】これに対して、本発明の羽根ありスクリュ
ーヘッドでは、すべての測点1〜5において樹脂温度が
200°Cを下回り、局所的な樹脂の分解現象は発生し
なかった。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スクリューヘッドが被押出材に対して摩擦するのが可及
的に抑えられるので、局所的な摩擦熱に伴う被押出材の
劣化を防止することができる(請求項1、2)。請求項
3記載の発明によれば、羽根間で構成される空間部に入
り込んだ樹脂が軸心方向へ排出されやすくなるので、羽
根を設けたことに伴う押出能力の低下を抑制できる。
【0036】また、請求項4記載の発明によれば、押出
室の中央部における樹脂の剪断発熱が抑制されるので、
局所的な発熱に伴う被押出材の劣化をより有効に防止で
きる。更に、請求項5記載の発明によれば、スクリュー
ヘッドの回転力が羽根間に詰まっている樹脂を押し出す
方向へも作用して、樹脂の押出が促進されるので、当該
羽根を設けたことに伴う押出能力の低下をより確実に防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る二軸押出機の出口部の平
面断面図であり、(b)はその横断面図である。
【図2】スクリューヘッドの配置の変形例を示す横断面
図である。
【図3】スクリューヘッドの羽根の変形例を示す斜視図
である。
【図4】スクリューヘッドの胴部の変形例を示す側面図
である。
【図5】スクリューヘッドの胴部の変形例を示す側面図
である。
【図6】シャープエッジの変形例を示す断面図である。
【図7】実験結果の説明図である。
【図8】従来の二軸押出機の出口部の平面断面図であ
る。
【図9】従来の二軸押出機の出口部の平面断面図であ
る。
【符号の説明】
3 チャンバー 4 押出室 5 スクリュー 7 スクリューヘッド 7L スクリューヘッド(左) 7R スクリューヘッド(右) 8 胴部 10 羽根 10A 外周縁部 10B 先端縁部 11 シャープエッジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被押出材を軸心方向一側に搬送する一対
    のスクリュー(5)がチャンバー(3)内に回転自在に
    挿通され、この各スクリュー(5)の先端部にそれぞれ
    スクリューヘッド(7)が設けられている二軸押出機に
    おいて、 前記スクリューヘッド(7)の外周面に、同ヘッド
    (7)の基部から先端に至るまで軸心方向に延びて形成
    された複数の羽根(10)が周方向に間隔をおいて突設
    され、この各羽根(10)の外周縁部(10A)が前記
    チャンバー(3)の内面に近接されていることを特徴と
    する二軸押出機。
  2. 【請求項2】 各羽根(10)の外周縁部(10A)が
    シャープエッジ(11)に形成されている請求項1記載
    の二軸押出機。
  3. 【請求項3】 スクリューヘッド(7)の各羽根(1
    0)間における外周形状が同ヘッド(7)の先端側に向
    かって漸次縮径する形状とされている請求項1又は2記
    載の二軸押出機。
  4. 【請求項4】 一方のスクリューヘッド(7L)に設け
    られている各羽根(10)が他方のスクリューヘッド
    (7R)の羽根(10)に対する回転方向の位相が互い
    にずれるように配置されている請求項1〜3のいずれか
    1つに記載の二軸押出機。
  5. 【請求項5】 スクリューヘッド(7)に設けられてい
    る各羽根(10)が同ヘッド(7)の先端側に向かって
    スクリュー(5)回転方向と反対の方向へ漸次変位する
    ように捩じられている請求項1〜4のいずれか1つに記
    載の二軸押出機。
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AT519286A1 (de) * 2016-10-19 2018-05-15 Gruber Dietmar Doppelschneckenextruder

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