JPH0975463A - カテーテルの固定装置 - Google Patents

カテーテルの固定装置

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JPH0975463A
JPH0975463A JP7230835A JP23083595A JPH0975463A JP H0975463 A JPH0975463 A JP H0975463A JP 7230835 A JP7230835 A JP 7230835A JP 23083595 A JP23083595 A JP 23083595A JP H0975463 A JPH0975463 A JP H0975463A
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浩明 土屋
Koichi Morita
宏一 森田
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/02Holding devices, e.g. on the body
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構造で輸液量を確保しなが
ら、固定や取外し操作が容易で安価なカテーテルの固定
装置を実現することを目的とする。 【解決手段】 この発明は、円筒状の抱持部の底面の軸
方向に設けた開溝から翼片を両側に延設した抱持部材
と、抱持部材の円筒部の外周を挟持して開口端に摘みを
起伏可能に装着した断面ほぼΩ形の挟着部材とを備えた
カテーテルの固定装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カテーテルを患者
の皮膚に固定するカテーテルの固定装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のカテーテルの固定装置の固
定状態を示す模式図である。図8において、Sは患者の
皮膚、tは縫合用の糸、t1 ,t2 は糸tの結び目、c
はカテーテルである。縫合用の糸tは、途中が皮膚Sに
埋め込まれている。皮膚Sの外側の2本の糸tは、結び
目t1 で一旦結ばれる。結び目t1 の上にカテーテルc
を載せて再び堅結びで結ばれ、糸tの2つの結び目t1
とt2 の間でカテーテルcが締め付けられている。同じ
ような皮膚Sの外科的な処置で、カテーテルcが複数箇
所で固定されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のカテーテルcの
固定には上記のように、複数箇所で皮膚Sに縫合された
糸tが利用されていた。したがって、カテーテルcが皮
膚Sに直接固定されるので、カテーテルcが患者の体の
移動や運動に追随できるという特長がある。しかしなが
ら、カテーテルcを皮膚Sに縫合した糸tを手で結んで
固定するので、固定力が不均一になり易い。
【0004】結んだ糸tの縛り方が弱いとカテーテルc
が動いて縫合部から菌が侵入する恐れがあり、結びが固
すぎるとカテーテルcが括れて輸液量が制限されるよう
なことになる。また、皮膚Sに糸tを縫合するという外
科的な処置をするので、それだけ時間が掛り患者に苦痛
を与えることにもなる。一方、カテーテルcを動かす場
合は、固く結ばれた糸tの結び目を解くようなことがな
く、大抵は結ばれたままの糸tを切断することが行われ
る。したがって、皮膚Sの別の位置に新たに糸tを縫合
しなければならず、固定動作が複雑で一層手間や時間が
掛かる等の問題点があった。
【0005】本発明は、上述のような従来装置の問題点
を解消するためになされたもので、簡単な構造で輸液量
を確保しながら、固定や取外し操作が容易なカテーテル
の固定装置を実現することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、円筒状の抱
持部の底面の軸方向に設けた開溝から翼片を両側に延設
した抱持部材と、抱持部材の円筒部の外周を挟持して開
口端に摘みを起伏可能に装着した断面ほぼΩ形の挟着部
材とを備えたカテーテルの固定装置を構成したものであ
る。
【0007】抱持部材を裏返しにして、翼片側を上にす
る。上にした両翼片を両手で引っ張って、抱持部の開溝
を開放する。開放された開溝にカテーテルを当ててから
引き離された翼片を緩めて、カテーテルの所定の位置に
被せて抱持部で包み込む。そして、翼片の底面に貼着さ
れた剥離紙を剥がして、皮膚の表面に押し付けてカテー
テルを抱持した抱持部材の翼片を皮膚に接着する。
【0008】次に、挟着部材を取り出し、水平状態の左
右の摘みを共に円環部を支点に起立させる。起立した左
右の摘みは途中がバネの外周に接触して、V字状に開い
た状態になる。V字状に開いた摘みの先端を抓んで更に
接近させれば、Ω形のバネの口が広げられそのままカテ
ーテルを抱持した抱持部材の抱持部を上から挟持するこ
とができる。挟持後は、左右の摘みを両側に倒して皮膚
の表面に添わせて置けば、特別邪魔になるようなことが
ない。同様の動作で固定装置により、皮膚外に導出され
たカテーテルが複数箇所で固定される。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施形態1.以下、この発明の実施形態を、図面を用い
て説明する。図1はこの発明の実施形態1の構成説明図
である。図1において、1はカテーテルの固定装置であ
る。2は固定装置1で固定されるカテーテル、3はカテ
ーテル2を抱持する抱持部材、4はこの抱持部材3を介
してカテーテル2を挟着する挟着部材である。抱持部材
3と挟着部材4の構造が、図2以降に示されている。
【0010】図2〜4において、31は抱持部材3にお
ける円筒状の抱持部、32は抱持部31の底面の軸方向
に形成した開溝、33は開溝32の両側から水平方向に
延設された翼片である。開溝32を設けた抱持部31と
両翼片33とよりなる抱持部材3は、例えばポリウレタ
ンのような比較的柔軟性のある発泡性の樹脂材で成型さ
れている。そして、両翼片33の底面34には接着力を
有する粘着剤が塗布されて、未使用状態では底面34に
対接する添着面が円滑な非親和性の剥離面を形成した薄
い剥離紙35が添着されている。
【0011】また、図5と6において、41は挟着部材
4におけるバネ、42は金属線材をほぼ馬蹄形に曲げた
摘みである。バネ41は長方形の板バネを断面がほぼΩ
形に成型して、開放端が逆方向に丸められて小さい円環
部43が形成されている。そして、バネ41の円環部4
3に摘み42の両端が外側から挿入されて、矢印のよう
に摘み42が円環部43を軸にして起伏可能に連結され
ている。バネ41の自然状態の折り曲げ半径rは、上記
の抱持部材3における抱持部31より小さく作られてい
る。なお、図1の5は患者の皮膚、6は穿刺部である。
【0012】このような構成の本発明の実施形態1にお
けるカテーテルの固定操作を説明すれば、次の通りであ
る。予め、カニュラ(cannula …套管)を利用して、例
えばカテーテル2の先端が経皮的に鎖骨下静脈に導か
れ、残余のカテーテル2が患者の前胸部の穿刺部6から
皮膚5の外に導出されているものとする。
【0013】ここで、皮膚5外に導出されたカテーテル
2に、固定装置1の抱持部材3を取り付けることにな
る。抱持部材3を取付けるには、先ず、抱持部材3を裏
返しにして翼片33側を上にする。上にした両側の翼片
33を両手で引き離して、抱持部31の開溝32を開放
する。開放された開溝32の部分を、見定めたカテーテ
ル2の固定位置に当ててから引き離された翼片33を緩
める。この結果、引き離された開溝32が接近して抱持
部31が円筒形に復元して、カテーテル2がこの円筒状
に復元した抱持部31に包み込まれる。そして、両翼片
33の底面34に貼着された剥離紙35を剥がして、両
翼片33を押し付けて皮膚5の表面に抱持部材3を接着
する。
【0014】次に、挟着部材4を取り出し、図5のよう
に水平状態の左右の摘み42を共に円環部43を支点に
矢印のように起立させる。起立した左右の摘み42は途
中がバネ41の外周に接触して、図7の実線のようにV
字状に開いた状態になる。V字状に開いた摘み42の先
端を抓んで更に圧縮すれば、Ω形のバネ41の入口の幅
がw1 →w2 に広げられそのまま上記カテーテル2を抱
持した抱持部31を上から挟持することができる(2点
鎖線)。挟持後は図5に示されたように、左右の摘み4
2を両側に倒して皮膚5の表面に添わせて置けば、特別
邪魔になるようなことがない。
【0015】同様の動作で固定装置1により、皮膚5外
に導出されたカテーテル2が複数箇所で固定される。カ
テーテル2はバネ板をほぼΩ形に成型したバネ41によ
り、軟質樹脂材からなる挟着部材4を介して一様な弾性
の圧縮力を受けて抱持されて固定される。したがって、
カテーテル2の回りが軟質樹脂材の挟着部材4で保護さ
れると共に、内部流路が部分的に圧迫されるようなこと
がなく、固定した状態で円滑な輸液を行うこともでき
る。
【0016】また、カテーテル2の固定を外すときは、
前述した図7の固定時と同様に左右の摘み42を立ち上
げてからバネ41を広げて挟着部材4を取り外す。その
後、皮膚5に粘着剤で接着された翼片33を剥がせば、
カテーテル2の固定が解除される。別の位置に移し変え
たいときは、新しい抱持部材3を使って前述と同様の動
作で固定することができる。その際、挟着部材4を再利
用することもでき、経済的になる利点がある。
【0017】なお、上述の本発明の実施形態1では挟着
部材が馬蹄形の場合を例示して説明したが、角形や逆三
角形等の場合にも本発明を適用することができる。ま
た、挟着部材に金属のバネ板と線材を用いたが、全部を
弾性の樹脂で構成することもできる。また、翼片の裏面
の接着剤に剥離紙を貼付したが、翼片の上から医療用の
粘着テープを貼って抱持部材を皮膚に固定するようにし
てもよい。このように構成すれば、抱持部材を滅菌して
反復使用でき一層経済的になる。さらに、必要があれ
ば、抱持部材の翼片の孔36を利用して、縫合糸で患者
の皮膚に固定することも可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明は、円筒状の抱持部の底面の軸方
向に設けた開溝から翼片を両側に延設した抱持部材と、
抱持部材の円筒部の外周を挟持して開口端に摘みを起伏
可能に装着した断面ほぼΩ形の挟着部材とを備えたカテ
ーテルの固定装置を構成した。
【0019】この結果、従来装置のように皮膚に縫合さ
れた糸が利用していないので、固定力が不均一になるよ
うなことがない。また、軟質樹脂材からなる抱持部材を
介して断面ほぼΩ形の板バネの挟着部材でカテーテルを
挟着して固定するので、平面的な均一な力でカテーテル
が確実に固定される。したがって、固定されたカテーテ
ルが動いて縫合部から菌が侵入する心配もなく、カテー
テルが括れて輸液量が制限されるようなこともない。し
かも、板バネからなる挟着部材を抓んで取り外すだけ
で、簡単にカテーテルの固定を外すこともできる。特
に、挟着部材に不錆鋼を用いれば、半永久的に使用でき
る特徴もある。
【0020】よって、本発明によれば、簡単な構造で輸
液量を確保しながら、固定や取外し操作が容易で安価な
カテーテルの固定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の抱持部材の平面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図1の挟着部材の側面図である。
【図6】図5の底面図である。
【図7】この発明の挟着部材の動作を示す説明図であ
る。
【図8】従来のカテーテルの固定装置の固定状態を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 固定装置 2 カテーテル 3 抱持部材 4 挟着部材 5 皮膚 6 穿刺部 31 抱持部 32 開溝 33 翼片 34 底面 35 剥離紙 41 バネ 42 摘み 43 円環部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の抱持部の底面の軸方向に設けた
    開溝から翼片を両側に延設した抱持部材と、該抱持部材
    の円筒部の外周を挟持して開口端に摘みを起伏可能に装
    着した断面ほぼΩ形の挟着部材とを備えたことを特徴と
    するカテーテルの固定装置。
JP23083595A 1995-09-08 1995-09-08 カテーテルの固定装置 Expired - Lifetime JP3747330B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001518327A (ja) * 1997-10-01 2001-10-16 ボストン・サイエンティフィック・リミテッド スリップハブを有する経皮カテーテル
JP2012187395A (ja) * 2011-02-22 2012-10-04 Unitika Ltd 医療用チューブ固定具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001518327A (ja) * 1997-10-01 2001-10-16 ボストン・サイエンティフィック・リミテッド スリップハブを有する経皮カテーテル
JP2012187395A (ja) * 2011-02-22 2012-10-04 Unitika Ltd 医療用チューブ固定具

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