JPH0974848A - 根菜類検出装置 - Google Patents

根菜類検出装置

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JPH0974848A
JPH0974848A JP23360395A JP23360395A JPH0974848A JP H0974848 A JPH0974848 A JP H0974848A JP 23360395 A JP23360395 A JP 23360395A JP 23360395 A JP23360395 A JP 23360395A JP H0974848 A JPH0974848 A JP H0974848A
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Kazuhiro Sawayama
一博 澤山
Isao Omura
功 大村
Hiroshige Arai
浩成 新井
Tatsuhito Aoyama
達仁 青山
Toshinobu Ohashi
敏伸 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】石及び土塊と共に取り込んだ根菜類を石及び土
塊から自動選別する。 【解決手段】2本のベルト5a間に被検体Aを載架して
搬送する送りベルト5と、光軸を2本のベルト間に垂直
に配置し送りベルトにより搬送される被検体の一側から
レーザ光線を発光する発光部8と、他側から透過光を受
光する受光部9と、透過光の受光率を算出し受光率が所
定のしきい値未満であるか否かを判定するコントローラ
と、レーザ光の光軸を挟んで複数個が配設され被検体が
検出光を遮ったとき検出信号を出力する通過センサ11
とを備え、発光部はすべての通過センサが検出信号を出
力したときレーザ光線を発光し、さらに、被検体を送り
ベルト上から除去する土石除去機構12を備え、コント
ローラは受光率が所定のしきい値未満であるか否かに基
づいて土石除去機構に被検体を除去させる根菜類検出装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石及び土塊と共に
収穫機又は選別機内に取り込んだ根菜類を、石及び土塊
から自動選別するのに好適な根菜類検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地中で生育する根菜類の収穫機で
は、通常、収穫物と共に土壌、茎葉、石、夾雑物を機中
に取り込み、その後の工程で土壌、茎葉、石、夾雑物を
分離除去し、収穫物のみを回収している。また、土壌に
は粉状のものと、粒子が結合して塊状になった土塊とが
あるが、このうち土塊は形状、大きさが石と同じく多様
であり、さらに水分及び土性によって結合粒子の強さ、
表面の摩擦係数等の物性が変化する。特に、重粘土の乾
燥した土塊は粘結力が強く強固である。
【0003】選別ロール等を用いることによって、粉状
の土壌、茎葉、夾雑物を自動的に分離除去することは可
能ではあるが、根菜類、例えば馬鈴薯に類似する形状の
石、土塊は分離することが困難である。さらに、土塊と
馬鈴薯の表面摩擦係数の相違及び砕けやすさの差を利用
して土塊を圧砕して除去する試みもなされたが、重粘地
の土塊は圧砕が困難であり、むしろ馬鈴薯の損傷が増大
する結果となって実用化には至らなかった。このため、
石と土塊から収穫物を選別する作業は人手によって行わ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の、石と土塊から収穫物を人手により選別する方
法では、作業者の疲労が大きく、また、選別作業の遅れ
から結果的に収穫機の効率を低下させるという問題があ
る。本発明はこのような問題を解決するためになされた
もので、石及び土塊と共に収穫機又は選別機内に取り込
んだ根菜類を、損傷を生ずることなく石及び土塊から自
動選別することができ、その結果、作業者の疲労を軽減
し、また、収穫機の効率低下を防止することができる根
菜類検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、2本のベルト間に被検体を載架して搬
送する送りベルトと、光軸を2本のベルト間に垂直に配
置し送りベルトにより搬送される被検体の一側からレー
ザ光線を発光するレーザ光線発光手段と、被検体の他側
から透過光を受光するレーザ光線受光手段と、透過光の
受光率を算出し受光率が所定のしきい値未満であるか否
かを判定する判定手段と、レーザ光線の光軸を挟んで複
数個が配設され被検体が検出光を遮ったとき検出信号を
出力するセンサ手段とを備え、レーザ光線発光手段は、
すべてのセンサ手段が検出信号を出力したときレーザ光
線を発光し、好ましくは、被検体を送りベルト上から除
去する被検体除去手段を備え、判定手段は、透過光の受
光率が所定のしきい値未満であるか否かの判定結果に基
づいて被検体除去手段に被検体を除去させる根菜類検出
装置を提供することである。
【0006】
【発明の実施の形態】上述の根菜類検出装置において、
被検体を2本のベルト間に載架しレーザ光線の光軸を2
本のベルト間に垂直に配置したので、被検体を送りベル
トで搬送しながらその中心にレーザ光線を照射すること
ができ、また、レーザ光線発光手段がすべてのセンサ手
段が検出信号を出力したときレーザ光線を発光させるよ
うにしたので、送りベルトで搬送される被検体がレーザ
光線の光軸位置にきたときにレーザ光線を自動的に発光
させることができ、さらに、判定手段に透過光の受光率
を算出させ受光率が所定のしきい値未満であるか否かを
判定させるようにしたので、被検体を送りベルトで搬送
した状態で被検体が石及び土塊、又は根菜類であるか否
かを自動検出することができる。
【0007】好ましくは、被検体を送りベルト上から除
去する被検体除去手段を備え、判定手段は透過光の受光
率が所定のしきい未満であるか否かの判定結果に基づい
て被検体除去手段に被検体を除去させるので、被検体が
石及び土塊、又は根菜類であるか否かに対応して被検体
を送りベルト上から自動的に除去し、選別することがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1ないし図14
を参照して詳細に説明する。図1及び図2は、本発明に
係る根菜類検出装置の具体的構成を示す正面図及び平面
図である。根菜類検出装置1の基台2は、ベース部2
a、脚部2b及びテーブル部2cで構成される。脚部2
bに電動モータ3を配設する。テーブル部2cの両端に
一組のベルト車4を水平に回転自在に夫々軸支し、ベル
ト車4に2本のベルト5aを所定間隔Lだけ離隔して平
行に巻掛け、送りベルト5を構成する。ベルト車4は電
動モータ3により回転駆動され、ベルト5aは夫々所定
速度Vで走行する。ベルト5aの所定間隔Lは、後述す
るレーザ光線発光部8がその隙間に配設でき、且つ本装
置に取り込まれる被検体Aのうち最も小さいものが落下
しない範囲に設定する。以下、上側の送りベルト5の送
り方向を“下流側”と、それと反対方向を“上流側”と
いう。
【0009】弾性材の円筒体から成る姿勢制御ホイル6
を、送りベルト5の上方に円筒軸を送りベルト5に直交
させて配設し、テーブル部2cの上方延出部材2dに回
転自在に軸支する。姿勢制御ホイル6の円筒体下面と送
りベルト5との間には、送りベルト5により搬送される
被検体Aを弾性材の円筒体下面で送りベルト5側に押圧
するのに適切な間隔が設けられ、姿勢制御ホイル6は電
動モータ3により回転駆動されて、送りベルト5の所定
速度Vと同一の周速度Vで、円筒体下面を送りベルト5
の送り方向と同一方向に、即ち、図1において反時計回
りに回転する。
【0010】姿勢制御ホイル6の後流側に、自然光及び
照明等の人工光が後述するレーザ光線受光部9に進入す
るのを防止するための外乱光遮断筐体7を配設し、テー
ブル部2cに固着する。外乱光遮断筐体7の上下流側壁
には、被検体が通過することができる大きさの開口部7
aが夫々穿設され、上側の送りベルト5は2つの開口部
7aを貫通して外乱光遮断筐体7の中を走行する。下側
の送りベルト5は外乱光遮断筐体7の下方を走行する。
外乱光遮断筐体7の内壁には、図6に示されるように、
光反射率の小さい材料、換言すれば光吸収率の高い材
料、例えば黒色スポンジ状ゴム7bを付設する。
【0011】図3及び図4に示されるように、外乱光遮
断筐体7の内部に、一組のレーザ光線発光部8及び受光
部9を配設する。発光部8は2本のベルト5aの隙間
に、発光口を上向きに上側の送りベルト5より僅か下方
に、また、送りベルト5上の被検体の中心がレーザ光線
の光軸を通るように配設する。本根菜類検出装置1で
は、このように2本のベルト5aが所定間隔Lだけ離隔
しているので、この隙間を利用して発光部8を配設する
ことができる。発光部8は、パルスレーザ駆動装置10
に電気路30で接続されてレーザ光線を発光する。受光
部9は発光部8と光軸を一致させて、受光口を下向きに
外乱光遮断筐体7の上部に配設する。なお、レーザ光線
発光部8及び受光部9の上下位置関係は上記に拘泥する
ものではなく、これとは逆に発光部8を上側に発光口を
下に向けて配設し、受光部9を下側に受光口を上に向け
て配設するようにしてもよい。
【0012】外乱光遮断筐体7の内部に、レーザ光線の
光軸を挟んで、複数個、例えば図3及び図4に示される
ように、3組の通過センサ11を配設する。通過センサ
11は光センサであり、検出光を発光する発光部11a
と、検出光を受光する受光部11bと、アンプ11cと
により構成され、発光部11aと受光部11bとが送り
ベルト5により搬送される被検体Aを挟んで、発光部1
1aはレーザ光線受光部9の周囲に下向きに、また、受
光部11bは2本のベルト5aの隙間のレーザ光線発光
部8の周囲に上向きに、光軸を一致させて夫々配設され
る。光軸は垂直であり、且つレーザ光線の光軸を横切る
ように配置する。通過センサ11は、送りベルト5で搬
送される被検体Aが光軸を遮断したとき検出信号を出力
する。
【0013】図10及び図11に示されるように、2本
のベルト5aの間のレーザ光線発光部8の上下流側に2
個の遮光フィン7cを配設し、外乱光遮断筐体7の底板
に固着する。遮光フィン7cは、先端部が薄く不透明な
弾性材で夫々形成される。図1に示されるように、外乱
光遮断筐体7の後流側のテーブル部2c上に、土石除去
機構12を配設する。土石除去機構12は、送りベルト
5で搬送される被検体Aがその中を通過することができ
るコ字型の開口部を有するフレーム12aと、空気圧に
よりロッド13aが伸縮しハウジング13bの基端がフ
レーム12aの上面にそのロッド13aを上流側に向け
て水平に回転自在に軸支された空圧シリンダ13と、空
圧シリンダ13により作動する四節リンク機構14とに
より構成される。図13及び図14に示されるように、
四節リンク機構14は、フレーム12aを固定リンクと
し、夫々一端がフレーム12aに水平に回転自在に軸支
された2本のレバー14aと、2本のレバー14aの他
端を水平に回転自在に連結する連接棒14bと、一端が
一方のレバー14bに固着され他端が空圧シリンダ13
のロッド13aに水平に回転自在に軸支されたアーム1
4cとにより構成される。連接棒14bの下面に、送り
ベルト5に平行な垂直平板で形成される除去フラップ1
4dを垂設する。空圧シリンダ13のロッド13aが伸
長又は縮退すると、除去フラップ14dは四節リンク機
構14の作動により、上側の送りベルト5の上方を直交
方向に円弧平行運動する。
【0014】図1及び図2に示されるように、送りベル
ト5の上流側のテーブル部2Cに一対のスプロケット1
6を回転自在に夫々軸支し、このスプロケット16に、
被検体Aを搭載することができるバケットを外周に付設
したバケット付きローラチェーン17を巻掛ける。スプ
ロケット16は電動モータ3により回転駆動され、バケ
ット付きローラチェーン17は所定速度Wで後流側に移
動する。上流側のスプロケット16を後流側のスプロケ
ット16より低く配置し、板材で略三角錐状に形成され
て成る被検体収容庫15をバケット付きローラチェーン
17上に配設しテーブル部2Cに固着する。
【0015】図5に示されるように、コントローラ18
を配設し、コントローラ18とレーザ光線受光部9、パ
ルスレーザ駆動装置10、通過センサアンプ11cとを
夫々電気路31,32,33で接続する。また、空気路
を2方向に切り替えることがでぎる電磁式切換バルブ2
0を配設し、コントローラ18と電気路34で接続す
る。空気圧源19を切換バルブ20の入口に空気路40
で接続し、切換バルブ20の2個の出口を空圧シリンダ
13の2個の入口に空気路41,41で夫々接続する。
【0016】本発明の根菜類検出装置の作動について説
明する。図1に示されるように、被検体Aである石及び
土塊と根菜類との混合物を被検体収容庫15に入れる
と、バケット付きローラチェーン17が被検体Aを搭載
して所定速度Wで後流側に搬送し、送りベルト5上の2
本のベルト5aの間に落下させる。このとき、送りベル
ト5の所定速度Vを所定速度Wに対してやや速く設定す
ることにより、被検体Aの間に所定間隔Dが生ずる。被
検体Aは2本のベルト5aの間に載架されて搬送され、
図7に示されるように、送りベルト5と姿勢制御ホイル
6との間に挟まれる。姿勢制御ホイル6は送りベルト5
の所定速度Vと同一の周速度Vで、被検体Aを送りベル
ト5側に押圧しながら図7において反時計回りに回転し
ているので、姿勢制御ホイル6を通過した被検体Aは、
その後、送りベルト5上を回転することなくそのままの
姿勢で搬送される。すなわち、本検出装置の検出精度を
高めるためには、被検体Aが回転することなく且つ飛び
跳ねることなく、被検体Aの厚さ方向に対しレーザ光の
光軸が垂直に位置し、さらに光軸が被検体Aの中央部を
通過するような姿勢で搬送されることが必要である。こ
のため、被検体Aが進行方向に回転しながら搬送された
場合には、送りベルト5の速度Vに被検体Aの回転速度
が加わり主として被検体Aがレーザ光の光軸を通過する
時間が短くなる点において、また、被検体Aが反進行方
向に回転しながら搬送された場合には、主としてレーザ
光を被検体Aの長手方向に照射する可能性がある点にお
いて、夫々装置の検出精度を低下させる原因となる。さ
らに、送りベルト5に対する被検体Aの横方向の回転
は、被検体Aを送りベルト5から脱落させる危険があ
る。姿勢制御ホイル6を配設することにより、これらの
問題を解決することができる。
【0017】次に、送りベルト5によって後流側に搬送
された被検体Aが通過センサ11の光軸を横切ると、各
通過センサ11は個別に検出信号を出力し、図5のコン
トローラ18に入力する。以下、コントローラ18によ
り実行される根菜類検出制御の手順を、図8及び図9の
フローチャートを参照して説明する。コントローラ18
は通過センサ11が出力した検出信号を検出すると(ス
テップS5)、3個の通過センサ11のすべてが検出信
号を出力したか否かを判定する(ステップS10)。ス
テップS10の判定が否定(No)の場合には、ステッ
プS5及びステップS10を繰り返す。ステップS10
の判定が肯定(Yes)の場合には、コントローラ18
は、図5のパルスレーザ駆動装置10を作動させ、レー
ザ光線発光部8からレーザ光線を発光し被検体Aに照射
する。(ステップS20)。ステップS10で、すべて
の通過センサ11が検出信号を出力したことを条件とし
たのは、レーザ光線により正確な検出を行うためには被
検体Aがレーザ光線の光軸の中心に位置していることが
必要だからである。また、所定間隔Dで搬送されてくる
被検体Aが光軸の中心に位置していることを検出するた
めには、被検体A間の間隔Dが通過センサ11の光軸の
間隔以上であることが必要である。すなわち、被検体A
間の所定間隔Dを狭めたい場合には、通過センサ11の
数を増やす必要があり、必ずしも3個に限定されるもの
ではない。さらに、通過センサ11を設けたことによ
り、レーザ光線を被検体Aが検出位置に到達したときに
のみ発光させればよいことになり、本根菜類検出装置1
によれば、レーザ光線発光部8と特にレーザ光が直接照
射されて損傷を受けやすい受光部9の寿命を著しく長く
することができる。
【0018】外乱光遮断筐体7は、レーザ光線発光部8
と送りベルト5により搬送される被検体Aとレーザ光線
受光部9とを一体に覆うので、自然光及び照明等の人工
光が受光部9に進入するのを防止する一方、外乱光遮断
筐体7の内壁面に付設された黒色スポンジ状ゴム7b
は、照射されたレーザ光が被検体Aに反射し、さらに筐
体7の内部で反射を繰り返し、高次の反射光となって受
光部9に進入して装置誤作動の原因になるのを防止す
る。さらに、図11に示されるように、不透明な弾性体
より成る遮光フィン7cの先端部が折曲しながら被検体
Aに密接し、レーザ光の発光時に被検体Aのレーザ光照
射部分を上下流側から覆って、被検体Aからの反射光が
拡散して受光部9へ進入するのを防止し、検出精度を一
層高めている。
【0019】図8に示されるように、コントローラ18
は、レーザ光線受光部9が透過光に対応して発生した電
圧を検出し(ステップS22)、この電圧Eが所定のし
きい値E。を超えているか否かを判定する(ステップS
24)。この電圧Eのしきい値E。は実験的に定められ
たものであり、電圧Eが所定のしきい値E。を超えてい
る場合には被検体Aは根菜類であると、また、電圧Eが
所定のしきい値E。以下の場合には被検体Aは土石及び
土塊であると夫々認識することができるものである。電
圧Eが所定のしきい値E。を超えている場合には、信号
パルスを1個出力する(ステップS26)。電圧Eが所
定のしきい値E。以下の場合には信号パルスは出力され
ず、コントローラ18は検出区間が経過したか否かを判
定する(ステップS28)。信号パルスを出力した(ス
テップS26)ときも、このステップS28が実行され
る。検出区間が経過していない場合には、ステップS2
0〜ステップS28を繰り返す。
【0020】検出区間が経過している場合には、図9に
示されるように、検出区間中にレーザ光線発光部8が発
光した照射パルス数NとステップS26で出力した信号
パルス数nとをカウントし(ステップS30)、受光率
νを次式により算出する(ステップS35)。 (受光率ν)=(信号パルス数n)÷(照射パルス数
N) そして、この受光率νが所定のしきい値ν。未満である
か否かを判定する(ステップS40)。この受光率νの
所定のしきい値ν。は実験的に定められたものであり、
受光率νが所定のしきい値ν。未満である場合には被検
体Aは土石及び土塊であると、また、受光率νが所定の
しきい値ν。以上の場合には被検体Aは根菜類であると
夫々認識することができるものである。ステップS40
の判定結果が否定の場合には被検体Aは根菜類であると
認識され、被検体Aはそのまま送りベルト5により搬送
されて土石除去機構12のフレーム12aの中を通過
し、送りベルト5の先端より自由落下して、図示しない
収容庫に収容される。これにより当該ルーチンは終了し
プログラムはリターンされる。
【0021】ステップS40の判定結果が肯定の場合、
つまり、被検体Aが土石及び土塊であると認識された場
合には、コントローラ18はタイマをスタートさせ(ス
テップS50)、経過時間tが所定時間t。以上である
か否かを判定する(ステップS60)。この経過時間t
に関する所定時間t。は、3個の通過センサ11のうち
1個以上の通過センサ11が被検体Aの検出信号を出力
しなくなったときから被検体Aが土石除去機構12の除
去フラップ14dの位置にまで到達するのに要する時間
であり、送りベルト5の所定速度V、切換バルブ20及
び空圧シリンダ13の作動遅れ時間等を考慮して設定さ
れる。ステップS60の判定結果が否定の場合には、ス
テップS60を繰り返す。ステップS60の判定結果が
肯定の場合には、コントローラ18は切換バルブ20を
作動させる(ステップS70)。
【0022】切換バルブ20はコントローラ18からの
指令により、空圧シリンダ13への空気圧の供給口をそ
れまでのものと反対方向に切り換え、空圧シリンダ13
を作動させる。空圧シリンダ13のロッド13aが伸長
又は縮退すると、図13に示されるように、四節リンク
機構14の作動により除去フラップ14dは送りベルト
5の直交方向に移動し、送りベルト5により搬送される
被検体A、つまりこの場合は土石及び土塊を、送りベル
ト5の横方向に落下させ送りベルト5上から除去する。
除去機構は一般には機械的なもので構成されるため作動
速度に限界があり、この除去機構の作動速度限界によっ
て装置全体の効率が支配される。除去機構の作動速度に
最も影響するのは、主として切換バルブ20と空圧シリ
ンダ13との作動遅れであり、除去機構の作動は通常1
秒数回の範囲に止まって実用上の蹉跌になっている。こ
こで、従来の多くの除去機構では、シリンダの一往復に
より一回の除去動作を完了させるが、本土石除去機構1
2によれば、空圧シリンダ13のロッド13aの伸長時
又は縮退時のいずれの場合においても、つまり、2分の
1往復で除去動作を完了させることができ、従来の2倍
の速さで土石及び土塊を除去することができる。これに
より、コントローラ18はタイマをリセットし(ステッ
プS80)、当該ルーチンは終了してプログラムはリタ
ーンされる。
【0023】なお、上述の実施例では、受光率νが所定
のしきい値ν。未満であるとコントローラ18が判定し
た場合に土石除去機構12を作動させ、土石及び土塊を
送りベルト5上から除去しているが、これに限定される
ものではなく、受光率νが所定のしきい値ν。以上であ
るとコントローラ18が判定した場合に土石除去機構1
2を作動させ、根菜類を送りベルト5上から横方向に落
下させるようにしてもよい。
【0024】また、本根菜類検出装置1を根菜類の収穫
機に装備してもよく、この場合には収穫から石及び土塊
との選別までを連続自動化することができる。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の根
菜類検出装置によれば、被検体を送りベルトで搬送しな
がらその中心にレーザ光線を照射することができ、ま
た、送りベルトにより搬送される被検体がレーザ光線の
光軸位置にきたときにレーザ光線を自動発光するように
し、さらに、被検体が石及び土塊又は根菜類であるか否
かを自動検出することができるようにしたので、好まし
くは、被検体が石及び土塊又は根菜類であるか否かに対
応して被検体を送りベルト上から自動的に除去すること
ができるようにしたので、石及び土塊と共に収穫機又は
選別機内に取り込んだ根菜類を、損傷を生ずることなく
石及び土塊から自動選別することができ、作業者の疲労
を軽減し、また、収穫機の効率低下を防止することがで
きるという格別の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る根菜類検出装置の具体的構成を
示す正面図である。
【図2】 図1の根菜類検出装置1の具体的構成を示す
平面図である。
【図3】 図2の根菜類検出装置1の切断線X−Xにお
ける断面正面図である。
【図4】 図2の根菜類検出装置1の切断線Y−Yにお
ける断面側面図である。
【図5】 図1の根菜類検出装置1の制御機構の構成を
示すブロック図である。
【図6】 図1の外乱光遮断筐体7の壁面断面を示す部
分断面図である。
【図7】 図1の姿勢制御ホイル6の作動状態を示す平
面図である。
【図8】 図5のコントローラ18により実行される根
菜類検出制御の手順の前半部を示すフローチャートであ
る。
【図9】 図5のコントローラ18により実行される根
菜類検出制御の手順の後半部を示すフローチャートであ
る。
【図10】 図1の外乱光遮断筐体7の切断線U−Uに
おける部分断面平面図である。
【図11】 図10の遮光フィン7cの切断線Z−Zに
おける部分断面正面図である。
【図12】 図10の遮光フィン7cの作動状態を示す
正面図である。
【図13】 図1の土石除去機構12の具体的構成及び
作動状態を示す平面図である。
【図14】 図13の土石除去機構12の具体的構成を
示す正面図である。
【符号の説明】
1 根菜類検出装置、2 基台、2a ベース部、2b
脚部、2c テーブル部、2d 上方延出部材、3
電動モータ、4 ベルト車、5 送りベルト、5a ベ
ルト、6 姿勢制御ホイル、7 外乱光遮断筐体、7a
開口部、7b黒色スポンジ状ゴム、7c 遮光フィ
ン、8 レーザ光線発光部、9 レーザ光線受光部、1
0 パルスレーザ駆動装置、11 通過センサ、11a
発光部、11b 受光部、11c アンプ、12 土
石除去機構、12a フレーム、13 空圧シリンダ、
13a ロッド、13b ハウジング、14 四節リン
ク機構、14a レバー、14b 連接棒、14c ア
ーム、14d 除去フラップ、15 被検体収容庫、1
6 スプロケット、17 バケット付きローラチェー
ン、18 コントローラ、19 空気圧源、20 切換
バルブ、30,31,32,33,34 電気路、4
0,41 空気路、A 被検体、L 所定間隔、V,W
所定速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 595130702 新井 浩成 北海道札幌市北区北19条西11丁目1番地 北海道立工業試験場内 (72)発明者 澤山 一博 北海道札幌市北区北19条西11丁目1番地 北海道立工業試験場内 (72)発明者 大村 功 北海道札幌市北区北19条西11丁目1番地 北海道立工業試験場内 (72)発明者 新井 浩成 北海道札幌市北区北19条西11丁目1番地 北海道立工業試験場内 (72)発明者 青山 達仁 北海道帯広市西22条北1丁目2番5号 東 洋農機株式会社内 (72)発明者 大橋 敏伸 北海道帯広市西22条北1丁目2番5号 東 洋農機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同速度で水平に移動する2本の平行ベル
    ト(5a)が共働して被検体(A)を前記2本のベルト
    間に載架して搬送する送りベルト(5)と、光軸を前記
    2本のベルト間に上下に配置し前記送りベルトにより搬
    送される被検体の一側から前記被検体にレーザ光線を発
    光するレーザ光線発光手段(8、10、18)と、前記
    被検体の他側から前記レーザ光線発光手段が発光したレ
    ーザ光線の透過光を受光するレーザ光線受光手段(9)
    と、前記レーザ光線受光手段が受光した透過光の受光率
    (ν)を算出し前記受光率を所定のしきい値(ν。)に
    よって判定する判定手段(18)と、前記レーザ光線発
    光手段が発光するレーザ光線の光軸を挟んで複数個が配
    設され前記被検出体の有無を検出する検出光を垂直に発
    光し前記送りベルトにより搬送される被検体が検出光を
    遮ったとき検出信号を出力するセンサ手段(11)とを
    備え、前記レーザ光線発光手段は、すべての前記センサ
    手段が検出信号を出力したときレーザ光線を発光するこ
    とを特徴とする根菜類検出装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段(18)は、前記レーザ光
    線受光手段(9)が前記透過光に対応して発生する電圧
    を検出し、前記電圧(E)が所定のしきい値(E。)を
    超えるとき信号パルスを出力し、検出区間中に出力され
    た前記信号パルス数(n)を前記レーザ光線発光手段
    (8、10、18)が発光した照射パルス数(N)で除
    して前記受光率(ν)を算出することを特徴とする、請
    求項1に記載の根菜類検出装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光線発光手段(8、10、1
    8)が発光するレーザ光線の光軸に対し前記送りベルト
    (5)の後流側に配設され前記送りベルトにより搬送さ
    れる被検体(A)を前記送りベルト上から除去する被検
    体除去手段(12)を備え、前記判定手段(18)は、
    前記受光率(ν)の所定のしきい値(ν。)による判定
    結果に基づいて前記被検体除去手段に前記被検体を除去
    させることを特徴とする、請求項1又は2に記載の根菜
    類検出装置。
  4. 【請求項4】 前記被検体除去手段(12)は、前記送
    りベルト(5)上方に水平に配設され前記送りベルトに
    より搬送される被検体(A)を通過させる開口部を有す
    るフレーム(12a)と、空気圧によりロッド(13
    a)が伸縮しハウジング(13b)の基端が前記フレー
    ムに水平に回転自在に軸支された空圧シリンダ(13)
    と、前記空圧シリンダに接続されて空気圧源(19)か
    ら供給される空気圧を2方向に切り換えて前記空圧シリ
    ンダに供給する切換バルブ(20)と、前記フレームを
    固定リンクとし前記固定リンクに隣接する可動リンク
    (14a、14c)に前記空圧シリンダのロッドが水平
    に回転自在に軸支されると共に前記固定リンクと対向す
    る可動リンク(14b)に前記送りベルトに平行な垂直
    平板(14d)が垂設された四節リンク機構(14)と
    を備え、前記判定手段は、前記切換バルブを切り換えて
    前記空圧シリンダを伸長又は縮退させ、前記垂直平板を
    前記送りベルトの直交方向に移動させて前記被検体を前
    記送りベルト上から落下させることを特徴とする、請求
    項3に記載の根菜類検出装置。
  5. 【請求項5】 内壁面に光を吸収する光吸収材(7b)
    が付設される一方、前記レーザ光線発光手段(8、1
    0、18)の発光部(8)と前記送りベルト(5)によ
    り搬送される被検体(A)と前記レーザ光線受光手段の
    受光部(9)とを一体に覆い外乱光を遮断する外乱光遮
    断筐体(7)を備えたことを特徴とする、請求項1、
    2、3又は4に記載の根菜類検出装置。
  6. 【請求項6】 前記レーザ光線発光手段(8、10、1
    8)の発光部(8)の周囲に固設され先端部が薄く不透
    明な弾性材により形成された遮光部材(7c)を備え、
    前記遮光部材は、前記レーザ光線発光手段がレーザ光線
    を発光するとき前記先端部が前記送りベルト(5)によ
    り搬送される被検体(A)に密接して前記被検体のレー
    ザ光線の照射部分を覆うことを特徴とする、請求項1、
    2、3、4又は5に記載の根菜類検出装置。
  7. 【請求項7】 弾性円筒体より成り、前記レーザ光線発
    光手段(8、10、18)が発光するレーザ光線の光軸
    に対し前記送りベルト(5)の上流側の上方に円筒軸を
    前記送りベルトに直交に軸支され、前記送りベルトの送
    り速度と同一周速度で前記円筒体下面が前記送りベルト
    の送り方向と同一方向に回転駆動される姿勢制御ホイル
    (6)を備え、前記姿勢制御ホイルは、前記送りベルト
    により搬送される被検体(A)を前記円筒体下面で前記
    送りベルト側に押圧することを特徴とする、請求項1、
    2、3、4、5又は6に記載の根菜類検出装置。
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JP2022509749A (ja) * 2018-11-07 2022-01-24 グリメ ラントマシーネンファブリーク ゲー・エム・ベー・ハー ウント コー. カー・ゲー 根菜類を収穫する機械の動作を制御する方法
WO2023238654A1 (ja) * 2022-06-07 2023-12-14 ウシオ電機株式会社 光測定装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6385028U (ja) * 1986-11-19 1988-06-03
JPH06249776A (ja) * 1992-07-10 1994-09-09 Toyo Noki Kk 近赤外線による根菜類検出方法

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