JPH0974480A - 画像読取装置 - Google Patents
画像読取装置Info
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- JPH0974480A JPH0974480A JP7229533A JP22953395A JPH0974480A JP H0974480 A JPH0974480 A JP H0974480A JP 7229533 A JP7229533 A JP 7229533A JP 22953395 A JP22953395 A JP 22953395A JP H0974480 A JPH0974480 A JP H0974480A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像読取装置において人間の視覚特性に適合
した階調表現ができるデジタルデータが得られると共
に、このデジタルデータに対して精度よく且つ簡単な方
法でシェーディング補正が行えるようにする。 【解決手段】 原稿から光電変換器で読み取った輝度信
号をA/D変換器で変換する際、輝度信号のレベルに応
じた複数の量子化分解能をもって例えば8ビットのデジ
タルデータにA/D変換する。具体的には、輝度信号の
低いレベル範囲では9ビット相当、中等のレベル範囲で
は8ビット相当、高いレベル範囲では7ビット相当の量
子化分解能でA/D変換する。A/D変換で得た8ビッ
トデータを、次に、もし輝度信号の全レベル範囲を9ビ
ット相当の量子化分解能でA/D変換したならば得られ
たであろう9ビットデータ値に変換する。この9ビット
データは輝度信号のレベルに比例した値をもち、この9
ビットデータに対してシェーディング補正が行われる。
した階調表現ができるデジタルデータが得られると共
に、このデジタルデータに対して精度よく且つ簡単な方
法でシェーディング補正が行えるようにする。 【解決手段】 原稿から光電変換器で読み取った輝度信
号をA/D変換器で変換する際、輝度信号のレベルに応
じた複数の量子化分解能をもって例えば8ビットのデジ
タルデータにA/D変換する。具体的には、輝度信号の
低いレベル範囲では9ビット相当、中等のレベル範囲で
は8ビット相当、高いレベル範囲では7ビット相当の量
子化分解能でA/D変換する。A/D変換で得た8ビッ
トデータを、次に、もし輝度信号の全レベル範囲を9ビ
ット相当の量子化分解能でA/D変換したならば得られ
たであろう9ビットデータ値に変換する。この9ビット
データは輝度信号のレベルに比例した値をもち、この9
ビットデータに対してシェーディング補正が行われる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子とA
/D変換器とを用いた画像読取装置に関する。
/D変換器とを用いた画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像読取装置は、原稿からの反
射光又は透過光の強度(つまり原稿の輝度)を光電変換
素子により電圧信号に変換し、この電圧信号をA/D変
換することより、多ビットのデジタルデータを得る。光
電変換素子の出力信号は原稿の輝度に比例したレベルを
もつ輝度信号である。従来の最も基本的な画像読取装置
は、この輝度信号を一定の量子化分解能でA/D変換す
ることにより、輝度に比例した値をもつデジタルデータ
を得ている。
射光又は透過光の強度(つまり原稿の輝度)を光電変換
素子により電圧信号に変換し、この電圧信号をA/D変
換することより、多ビットのデジタルデータを得る。光
電変換素子の出力信号は原稿の輝度に比例したレベルを
もつ輝度信号である。従来の最も基本的な画像読取装置
は、この輝度信号を一定の量子化分解能でA/D変換す
ることにより、輝度に比例した値をもつデジタルデータ
を得ている。
【0003】ところで、人の視覚が階調の違いを識別で
きる能力は、輝度の逆数の対数(つまり濃度)に比例し
ている。従って、低濃度域より高濃度域において、つま
り、高輝度域より低輝度域において、より僅かな輝度の
違いでもはっきりした階調の違いとして人は認識する。
そのため、画像読取装置からのデジタルデータにおいて
も、高輝度域より低輝度域において、輝度の違いがより
精細に識別されていること、つまり高い量子化分解能を
もってデジタルデータ化されていることが要求される。
きる能力は、輝度の逆数の対数(つまり濃度)に比例し
ている。従って、低濃度域より高濃度域において、つま
り、高輝度域より低輝度域において、より僅かな輝度の
違いでもはっきりした階調の違いとして人は認識する。
そのため、画像読取装置からのデジタルデータにおいて
も、高輝度域より低輝度域において、輝度の違いがより
精細に識別されていること、つまり高い量子化分解能を
もってデジタルデータ化されていることが要求される。
【0004】そこで、特開平1−95671号は、複数
の参照電圧入力端子をもつA/D変換器を用いることに
より、光電変換器からの輝度信号を、その信号レベルが
低い範囲にある時ほどより高い量子化分解能をもってA
/D変換することを開示している。これにより、濃度に
ほぼ比例した値をもつデジタルデータを得ることができ
るので、人の視覚特性に近い階調表現が可能となる。
の参照電圧入力端子をもつA/D変換器を用いることに
より、光電変換器からの輝度信号を、その信号レベルが
低い範囲にある時ほどより高い量子化分解能をもってA
/D変換することを開示している。これにより、濃度に
ほぼ比例した値をもつデジタルデータを得ることができ
るので、人の視覚特性に近い階調表現が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、フラットベッド
型の画像読取装置は、線状に並んだ多数の光電変換素子
からなるラインセンサを用いて原稿の1ライン領域の輝
度を同時に読取る。そのため、ラインセンサの光電変換
素子の感度のばらつきや、光源の光量分布の不均一や、
レンズの周辺光量の低下などが原因して、ラインセンサ
から得られる輝度信号に誤差が生じてしまう。
型の画像読取装置は、線状に並んだ多数の光電変換素子
からなるラインセンサを用いて原稿の1ライン領域の輝
度を同時に読取る。そのため、ラインセンサの光電変換
素子の感度のばらつきや、光源の光量分布の不均一や、
レンズの周辺光量の低下などが原因して、ラインセンサ
から得られる輝度信号に誤差が生じてしまう。
【0006】そこで、この輝度信号に含まれる誤差を取
り除くために、A/D変換後のデジタルデータに対して
シェーディング補正が施される。このシェーディング補
正は、周知のように、白基準板と呼ばれる白色のベルト
をラインセンサで読取ったときの輝度信号値(白基準デ
ータ)と、ラインセンサが光シールドされた時の輝度信
号値(黒基準データ)とを用いて、原稿を読取ったとき
の輝度信号値を校正するものである。このシェーディグ
補正は、原理的に輝度値に対して施されるものであるか
ら、A/D変換後のデジタルデータが原稿の輝度に比例
した値をもっている場合は比較的簡単な処理で精度よく
行うことが可能である。
り除くために、A/D変換後のデジタルデータに対して
シェーディング補正が施される。このシェーディング補
正は、周知のように、白基準板と呼ばれる白色のベルト
をラインセンサで読取ったときの輝度信号値(白基準デ
ータ)と、ラインセンサが光シールドされた時の輝度信
号値(黒基準データ)とを用いて、原稿を読取ったとき
の輝度信号値を校正するものである。このシェーディグ
補正は、原理的に輝度値に対して施されるものであるか
ら、A/D変換後のデジタルデータが原稿の輝度に比例
した値をもっている場合は比較的簡単な処理で精度よく
行うことが可能である。
【0007】しかし、上述の特開平1−95671号の
装置のように、デジタルデータが輝度に非線形な関係を
もつ場合には、このデータに対してシェーディング補正
を精度よく行うことが困難になる。
装置のように、デジタルデータが輝度に非線形な関係を
もつ場合には、このデータに対してシェーディング補正
を精度よく行うことが困難になる。
【0008】従って、本発明の目的は、画像読取装置に
おいて人間の視覚特性に適合した階調表現ができるデジ
タルデータが得られると共に、このデジタルデータに対
して精度よく且つ簡単な方法でシェーディング補正が行
えるようにすることにある。
おいて人間の視覚特性に適合した階調表現ができるデジ
タルデータが得られると共に、このデジタルデータに対
して精度よく且つ簡単な方法でシェーディング補正が行
えるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読取装置
は、光電変換器からの輝度信号をA/D変換器で変換す
る際、輝度信号のレベルに応じた複数の量子化分解能を
もって所定ビット数のデジタルデータにA/D変換す
る。これにより、輝度域によって異なる量子化分解能を
もったデジタルデータが得られる。次に、このデジタル
データの値が、もし一定の量子化分解能をもって輝度信
号をA/D変換したならば得られたであろうデジタルデ
ータ値に変換される。これにより、輝度信号のレベルに
比例したデジタルデータが得られる。このデジタルデー
タは、シェーディング補正が簡単に行えると共に、輝度
域に応じて調整された量子化分解能を有している。
は、光電変換器からの輝度信号をA/D変換器で変換す
る際、輝度信号のレベルに応じた複数の量子化分解能を
もって所定ビット数のデジタルデータにA/D変換す
る。これにより、輝度域によって異なる量子化分解能を
もったデジタルデータが得られる。次に、このデジタル
データの値が、もし一定の量子化分解能をもって輝度信
号をA/D変換したならば得られたであろうデジタルデ
ータ値に変換される。これにより、輝度信号のレベルに
比例したデジタルデータが得られる。このデジタルデー
タは、シェーディング補正が簡単に行えると共に、輝度
域に応じて調整された量子化分解能を有している。
【0010】前記一定の量子化分解能は、望ましくは、
A/D変換器がもつ複数の量子化分解能のうちの最高の
分解能とすることができる。これにより、A/D変換さ
れたデータの情報量を全く損なうことなく、輝度信号に
比例したデータに変換することができる。
A/D変換器がもつ複数の量子化分解能のうちの最高の
分解能とすることができる。これにより、A/D変換さ
れたデータの情報量を全く損なうことなく、輝度信号に
比例したデータに変換することができる。
【0011】また、A/D変換器がもつ複数の量子化分
解能の相互の比は、2のべき乗であることが望ましい。
これにより、A/D変換後のデータ変換が、2のべき乗
の傾きをもつ一次式に従って行うことができるので、簡
単なビットシフト処理によりこれを実現することが可能
となる。
解能の相互の比は、2のべき乗であることが望ましい。
これにより、A/D変換後のデータ変換が、2のべき乗
の傾きをもつ一次式に従って行うことができるので、簡
単なビットシフト処理によりこれを実現することが可能
となる。
【0012】人の視覚特性に近い階調性を得る目的で
は、A/D変換器は、輝度信号のより低いレベルに対し
てより高い量子化分解能を適用する。しかし、別の目的
のために、別の態様の量子化分解能を適用することもで
きる。
は、A/D変換器は、輝度信号のより低いレベルに対し
てより高い量子化分解能を適用する。しかし、別の目的
のために、別の態様の量子化分解能を適用することもで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係る画像読
取装置は、図1に示すように、CCDラインセンサ2か
ら出力される輝度信号を、A/D変換器4で8ビットの
デジタルデータに変換する。後述するように、A/D変
換器4は、輝度信号のレベルに応じて異なる3通りの量
子化分解能を用いて輝度信号を8ビットデータに変換す
る。A/D変換器4からの8ビットデータは、8/9ビ
ット変換処理6によって9ビットデータに変換される。
このビット数変換は後述する特別の変換特性に従って行
われ、変換後の9ビットデータは輝度信号のレベルに比
例した値をもつことになる。
取装置は、図1に示すように、CCDラインセンサ2か
ら出力される輝度信号を、A/D変換器4で8ビットの
デジタルデータに変換する。後述するように、A/D変
換器4は、輝度信号のレベルに応じて異なる3通りの量
子化分解能を用いて輝度信号を8ビットデータに変換す
る。A/D変換器4からの8ビットデータは、8/9ビ
ット変換処理6によって9ビットデータに変換される。
このビット数変換は後述する特別の変換特性に従って行
われ、変換後の9ビットデータは輝度信号のレベルに比
例した値をもつことになる。
【0014】この9ビットデータはシェーディング補正
処理10に渡され、そこでシェーディング補正が施され
る。シェーディング補正は、予めメモリに記憶させてあ
る白基準データ及び黒基準データ12を用いて広く知ら
れた方法で行われる。シェーディング補正された9ビッ
トデータは、次にガンマ(γ)補正処理14によって、
予め選ばれたメモリ内のγ関数に従ってγ補正される。
このγ補正もよく知られた方法で行うことができるが、
その際、9ビットから8ビットにビット数が変換とされ
る。但し、このビット数変換は8/9ビット変換処理6
が行うような特別のものでなく、γ補正された9ビット
データを比例的に8ビットに変換するような単純なもの
である。
処理10に渡され、そこでシェーディング補正が施され
る。シェーディング補正は、予めメモリに記憶させてあ
る白基準データ及び黒基準データ12を用いて広く知ら
れた方法で行われる。シェーディング補正された9ビッ
トデータは、次にガンマ(γ)補正処理14によって、
予め選ばれたメモリ内のγ関数に従ってγ補正される。
このγ補正もよく知られた方法で行うことができるが、
その際、9ビットから8ビットにビット数が変換とされ
る。但し、このビット数変換は8/9ビット変換処理6
が行うような特別のものでなく、γ補正された9ビット
データを比例的に8ビットに変換するような単純なもの
である。
【0015】尚、ここで用いられる周知のシェーディン
グ補正及びγ補正については、当業者は特別の説明を必
要としないから、具体的な説明を省略する。以下、A/
D変換と8/9ビット変換について詳細に説明する。
グ補正及びγ補正については、当業者は特別の説明を必
要としないから、具体的な説明を省略する。以下、A/
D変換と8/9ビット変換について詳細に説明する。
【0016】図2に示すように、A/D変換器4は、4
個の参照電圧入力端子を有し、4種類の参照電圧VREF
-、V1、V2、VREF+を印加される。ここで、VREF-<
V1<V2<VREF+の関係があり、VREF+とVREF-はそれ
ぞれ、A/D変換器4の入力電圧レンジの上限と下限、
つまり出力データの00hとFFhとに対応し、また、
V1とV2はそれぞれ、出力データのレンジを4等分した
境目、つまり出力データの80hとC0hとに対応する
(40hに相当する参照電圧は本実施例では使用しな
い)。そして、入力電圧レンジの幅V0=VREF+−VREF
-に対して、V1−VREF-はV0/4に、V2−VREF-はV
0/2に設定されている。
個の参照電圧入力端子を有し、4種類の参照電圧VREF
-、V1、V2、VREF+を印加される。ここで、VREF-<
V1<V2<VREF+の関係があり、VREF+とVREF-はそれ
ぞれ、A/D変換器4の入力電圧レンジの上限と下限、
つまり出力データの00hとFFhとに対応し、また、
V1とV2はそれぞれ、出力データのレンジを4等分した
境目、つまり出力データの80hとC0hとに対応する
(40hに相当する参照電圧は本実施例では使用しな
い)。そして、入力電圧レンジの幅V0=VREF+−VREF
-に対して、V1−VREF-はV0/4に、V2−VREF-はV
0/2に設定されている。
【0017】その結果として、A/D変換器4の入出力
特性は、図3に実線で示すようなものとなる。即ち、0
〜V0/4(=V1)の電圧レンジの輝度信号は00h〜
80hの値レンジの8ビットデータに比例的に変換さ
れ、V0/4〜V0/2(=V2)の電圧レンジの輝度信
号は80H〜C0hの値レンジの8ビットデータに比例
的に変換され、また、V0/2〜V0の電圧レンジの輝度
信号はC0h〜FFhの値レンジの8ビットデータに比
例的に変換される。換言すれば、0〜V0/4の入力レ
ンジは、全入力レンジ(=0〜V0)を9ビットデータ
に変換した場合と同じ量子化分解能(1量子化ステップ
=V0/512)で量子化される。また、V0/4〜V0
/2の入力レンジは、全入力レンジを8ビットデータに
変換した場合と同じ量子化分解能(1量子化ステップ=
V0/256)で量子化される。また、V0/2〜V0の
入力レンジは、全入力レンジを7ビットデータに変換し
た場合と同じ量子化分解能(1量子化ステップ=V0/
128)で量子化される。このように、輝度信号のレベ
ルが低いレンジにあるときほど高い量子化分解能でA/
D変換を行うことにより、人の視覚特性に近い階調性を
もった8ビットデジタルデータを得ることができる。
特性は、図3に実線で示すようなものとなる。即ち、0
〜V0/4(=V1)の電圧レンジの輝度信号は00h〜
80hの値レンジの8ビットデータに比例的に変換さ
れ、V0/4〜V0/2(=V2)の電圧レンジの輝度信
号は80H〜C0hの値レンジの8ビットデータに比例
的に変換され、また、V0/2〜V0の電圧レンジの輝度
信号はC0h〜FFhの値レンジの8ビットデータに比
例的に変換される。換言すれば、0〜V0/4の入力レ
ンジは、全入力レンジ(=0〜V0)を9ビットデータ
に変換した場合と同じ量子化分解能(1量子化ステップ
=V0/512)で量子化される。また、V0/4〜V0
/2の入力レンジは、全入力レンジを8ビットデータに
変換した場合と同じ量子化分解能(1量子化ステップ=
V0/256)で量子化される。また、V0/2〜V0の
入力レンジは、全入力レンジを7ビットデータに変換し
た場合と同じ量子化分解能(1量子化ステップ=V0/
128)で量子化される。このように、輝度信号のレベ
ルが低いレンジにあるときほど高い量子化分解能でA/
D変換を行うことにより、人の視覚特性に近い階調性を
もった8ビットデジタルデータを得ることができる。
【0018】次に、この8ビットデジタルデータは8/
9ビット変換処理6により9ビットデータに変換され
る。このビット数変換は、図3の実線の特性線に従う8
ビットデータを、図3の破線の特性線に従う9ビットデ
ータ値に変換するものである。つまり、A/D変換器6
から出力された8ビットデータを、もしA/D変換器4
が全入力レンジを一定の量子化分解能で9ビットデータ
に変換したならば得られたであろう9ビットデータ値に
変換するものである。このビット数変換の入出力特性は
図4に示すようなものである。即ち、8ビットデータ値
をX、9ビットデータ値をYとすると、(1)00h〜8
0hのレンジにあるXはY=X、(2)80h〜C0hの
レンジにあるXはY=(X−128)×2+128、
(3)C0h〜FFhのレンジにあるXはY=(X−19
2)×4+256、の関係式に従って9ビットデータ値
Yに変換する。
9ビット変換処理6により9ビットデータに変換され
る。このビット数変換は、図3の実線の特性線に従う8
ビットデータを、図3の破線の特性線に従う9ビットデ
ータ値に変換するものである。つまり、A/D変換器6
から出力された8ビットデータを、もしA/D変換器4
が全入力レンジを一定の量子化分解能で9ビットデータ
に変換したならば得られたであろう9ビットデータ値に
変換するものである。このビット数変換の入出力特性は
図4に示すようなものである。即ち、8ビットデータ値
をX、9ビットデータ値をYとすると、(1)00h〜8
0hのレンジにあるXはY=X、(2)80h〜C0hの
レンジにあるXはY=(X−128)×2+128、
(3)C0h〜FFhのレンジにあるXはY=(X−19
2)×4+256、の関係式に従って9ビットデータ値
Yに変換する。
【0019】このビット数変換は、2のべき乗の傾きを
もつ線形一次式による変換であるため、実際には図5、
図6に示すような簡単なビットシフト処理によって実現
される。図5は上記(2)のY=(X−128)×2+1
28の変換処理を示している。この変換は、 8ビットデータの第6ビット(=0)及び第7ビット
(=1)が無視され、 8ビットデータの第0ビット〜第5ビットの値I0〜
I5が1ビットだけシフトされて、9ビットデータの第
1ビット〜第6ビットとされ、 9ビットデータの第7ビットに1がセットされ、第0
及び第8ビットに0がセットされる、という3ステップ
からなる。ここで、のステップは上記変換式中のX−
128に相当し、のステップは×2に相当し、のス
テップは+128に相当する。
もつ線形一次式による変換であるため、実際には図5、
図6に示すような簡単なビットシフト処理によって実現
される。図5は上記(2)のY=(X−128)×2+1
28の変換処理を示している。この変換は、 8ビットデータの第6ビット(=0)及び第7ビット
(=1)が無視され、 8ビットデータの第0ビット〜第5ビットの値I0〜
I5が1ビットだけシフトされて、9ビットデータの第
1ビット〜第6ビットとされ、 9ビットデータの第7ビットに1がセットされ、第0
及び第8ビットに0がセットされる、という3ステップ
からなる。ここで、のステップは上記変換式中のX−
128に相当し、のステップは×2に相当し、のス
テップは+128に相当する。
【0020】図6は、上記(2)のY=(X−192)×
4+256の変換処理を示している。この変換は、 8ビットデータの第6ビット(=1)及び第7ビット
(=1)が無視され、 8ビットデータの第0ビット〜第5ビットの値I0〜
I5が2ビットだけシフトされて、9ビットデータの第
2ビット〜第7ビットとされ、 9ビットデータの第8ビットに1がセットされ、第0
及び第1ビットに0がセットされる、という3ステップ
からなる。ここで、のステップは上記変換式中のX−
192に相当し、のステップは×4に相当し、のス
テップは+256に相当する。
4+256の変換処理を示している。この変換は、 8ビットデータの第6ビット(=1)及び第7ビット
(=1)が無視され、 8ビットデータの第0ビット〜第5ビットの値I0〜
I5が2ビットだけシフトされて、9ビットデータの第
2ビット〜第7ビットとされ、 9ビットデータの第8ビットに1がセットされ、第0
及び第1ビットに0がセットされる、という3ステップ
からなる。ここで、のステップは上記変換式中のX−
192に相当し、のステップは×4に相当し、のス
テップは+256に相当する。
【0021】以上の8/9ビット変換の結果得られた9
ビットデータは、入力輝度信号のレベルに比例する値を
もつことになる。図7及び図8はこのことを説明してい
る。図7は今まで説明したA/D変換(第1象限)と8
/9ビット変換(第2象限)を関連付けて示したもので
あるが、この図又は前述の説明から、A/D変換におけ
る非線形の変換特性が8/9ビット変換で線形特性に戻
されることがわかる。その結果、図8に示すように、9
ビットデジタルデータは、入力輝度信号のレベルに比例
した値をもつことになる。従って、この9ビットデジタ
ルデータに対して、従来と同様の方法でシェーディング
補正を行うことが可能である。
ビットデータは、入力輝度信号のレベルに比例する値を
もつことになる。図7及び図8はこのことを説明してい
る。図7は今まで説明したA/D変換(第1象限)と8
/9ビット変換(第2象限)を関連付けて示したもので
あるが、この図又は前述の説明から、A/D変換におけ
る非線形の変換特性が8/9ビット変換で線形特性に戻
されることがわかる。その結果、図8に示すように、9
ビットデジタルデータは、入力輝度信号のレベルに比例
した値をもつことになる。従って、この9ビットデジタ
ルデータに対して、従来と同様の方法でシェーディング
補正を行うことが可能である。
【0022】ここで注目すべき点は、この9ビットデー
タは、その値は輝度信号のレベルに比例しているが、そ
の量子化分解能はA/D変換後の8ビットデータの量子
化分解能をそのまま受け継いでいることである。そのた
め、高輝度域より低輝度域にてより高い量子化分解能を
もつので、人の視覚に適合した階調表現が可能である。
タは、その値は輝度信号のレベルに比例しているが、そ
の量子化分解能はA/D変換後の8ビットデータの量子
化分解能をそのまま受け継いでいることである。そのた
め、高輝度域より低輝度域にてより高い量子化分解能を
もつので、人の視覚に適合した階調表現が可能である。
【0023】以上、本発明の好適な一実施態様を説明し
たが、本発明はこの実施形態以外の種々の形態でも実施
することが可能である。例えば、A/D変換の特性は図
3に示したものに限られず、別の特性でも構わない。ま
た、上記実施形態は人の視覚特性に近づけた階調性を得
ることを目的としているが、本発明は任意の特性の階調
性を作り出したい場合にも応用することができる。例え
ば、露出過度の写真原稿から露出適正な画像を読み出し
たい場合、特に高輝度域から分解能良くデータを取り出
す必要が生じる。また、写真のポジフィルムとネガフィ
ルムが相違するように、原稿の種類によって画像情報が
詰っている輝度範囲が異なるから、原稿の種類に応じて
どの輝度範囲で分解能を高めどの輝度範囲で落とすかの
アレンジも異ならせるべきである。こうした目的に対し
ても、量子化分解能の高低の調整はA/D変換器で行な
い、A/D変換されたデータを一定量子化分解能でA/
D変換した場合のデータ値に変換することにより、シェ
ーディング補正が簡単に行えるようになる。
たが、本発明はこの実施形態以外の種々の形態でも実施
することが可能である。例えば、A/D変換の特性は図
3に示したものに限られず、別の特性でも構わない。ま
た、上記実施形態は人の視覚特性に近づけた階調性を得
ることを目的としているが、本発明は任意の特性の階調
性を作り出したい場合にも応用することができる。例え
ば、露出過度の写真原稿から露出適正な画像を読み出し
たい場合、特に高輝度域から分解能良くデータを取り出
す必要が生じる。また、写真のポジフィルムとネガフィ
ルムが相違するように、原稿の種類によって画像情報が
詰っている輝度範囲が異なるから、原稿の種類に応じて
どの輝度範囲で分解能を高めどの輝度範囲で落とすかの
アレンジも異ならせるべきである。こうした目的に対し
ても、量子化分解能の高低の調整はA/D変換器で行な
い、A/D変換されたデータを一定量子化分解能でA/
D変換した場合のデータ値に変換することにより、シェ
ーディング補正が簡単に行えるようになる。
【図1】本発明の一実施形態に係る画像読取装置の構成
を示すブロック図。
を示すブロック図。
【図2】A/D変換器の参照電圧の入力形態を示す説明
図。
図。
【図3】A/D変換器の入出力特性を示す図。
【図4】8/9ビット変換処理の入出力特性を示す図。
【図5】8/9ビット変換処理の一態様を示す図。
【図6】8/9ビット変換処理の別の態様を示す図。
【図7】A/D変換と8/9ビット変換とを関係付けて
示す図。
示す図。
【図8】輝度信号と9ビットデータとの比例関係を示す
図。
図。
2 CDDラインセンサ 4 A/D変換器 6 8/9ビット変換処理 10 シェーディング補正処理
Claims (4)
- 【請求項1】 原稿の輝度を示す輝度信号を出力する光
電変換器と、 前記輝度信号のレベルに応じた複数の量子化分解能をも
って、前記輝度信号を所定ビット数のデジタルデータに
変換するA/D変換器と、 前記A/D変換器からのデジタルデータ値を、もし一定
の量子化分解能をもって前記輝度信号をA/D変換した
ならば得られたであろうデジタルデータ値に変換するデ
ータ変換手段とを備えた画像読取装置。 - 【請求項2】 前記一定の量子化分解能が、前記複数の
量子化分解能のうちの最高の分解能であることを特徴と
する請求項1記載の画像読取装置。 - 【請求項3】 前記複数の量子化分解能の相互の比が2
のべき乗であることを特徴とする請求項1記載の画像読
取装置。 - 【請求項4】 前記複数の量子化分解能のうち、前記輝
度信号の低いレベルに対応する分解能の方が高いレベル
に対応する分解能より高いことを特徴とする請求項1記
載の画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7229533A JPH0974480A (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7229533A JPH0974480A (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0974480A true JPH0974480A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=16893666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7229533A Pending JPH0974480A (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | 画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0974480A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007170816A (ja) * | 2005-10-06 | 2007-07-05 | Nsk Ltd | 異常診断装置 |
JP2015012547A (ja) * | 2013-07-01 | 2015-01-19 | 株式会社リコー | 撮像装置、画像読取装置、画像形成装置、および撮像装置の駆動方法 |
-
1995
- 1995-09-06 JP JP7229533A patent/JPH0974480A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007170816A (ja) * | 2005-10-06 | 2007-07-05 | Nsk Ltd | 異常診断装置 |
JP4513710B2 (ja) * | 2005-10-06 | 2010-07-28 | 日本精工株式会社 | 異常診断装置 |
JP2015012547A (ja) * | 2013-07-01 | 2015-01-19 | 株式会社リコー | 撮像装置、画像読取装置、画像形成装置、および撮像装置の駆動方法 |
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