JPH0970089A - スピーカ装置 - Google Patents
スピーカ装置Info
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- JPH0970089A JPH0970089A JP22367095A JP22367095A JPH0970089A JP H0970089 A JPH0970089 A JP H0970089A JP 22367095 A JP22367095 A JP 22367095A JP 22367095 A JP22367095 A JP 22367095A JP H0970089 A JPH0970089 A JP H0970089A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】全指向性と両指向性の組み合わせで得られる所
望の指向性を超低域周波数まで安定して付与する。 【解決手段】スピーカボックス11の一の端面にスピー
カ12を取り付け、この一の端面とは異なる端面(上
面)に音響抵抗材料14で覆われた円形の音波放射口1
3を設ける。音波放射口13はスピーカ振動板の背面か
ら出る空気振動を外部に音波として放射するためのもの
であり、その中心を貫通する軸がスピーカ12の主軸
(基準軸)の方向に延びるように形成する。音波放射口
13の音響抵抗および音響質量とスピーカボックス内空
気の呈する音響容量とで低域フィルタを構成し、この低
域フィルタを通じて音波放射口13から放射される音波
の通過帯域内での群遅延時間を利用して指向性を得る。
スピーカボックス11の寸法や形状に関係なく任意の群
遅延時間を設定して所望の指向性を超低域周波数まで安
定して得ることができる。
望の指向性を超低域周波数まで安定して付与する。 【解決手段】スピーカボックス11の一の端面にスピー
カ12を取り付け、この一の端面とは異なる端面(上
面)に音響抵抗材料14で覆われた円形の音波放射口1
3を設ける。音波放射口13はスピーカ振動板の背面か
ら出る空気振動を外部に音波として放射するためのもの
であり、その中心を貫通する軸がスピーカ12の主軸
(基準軸)の方向に延びるように形成する。音波放射口
13の音響抵抗および音響質量とスピーカボックス内空
気の呈する音響容量とで低域フィルタを構成し、この低
域フィルタを通じて音波放射口13から放射される音波
の通過帯域内での群遅延時間を利用して指向性を得る。
スピーカボックス11の寸法や形状に関係なく任意の群
遅延時間を設定して所望の指向性を超低域周波数まで安
定して得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、指向性が付与さ
れるスピーカ装置に関する。詳しくは、低域フィルタを
通じてスピーカボックスの音波放射口から放射される音
波の通過帯域内での群遅延時間を利用し、スピーカの前
面と音波放射口から放射される音波の合成音圧がスピー
カの前方主軸上で最大感度を持つように指向性を付与す
ることによって、スピーカボックスの寸法や形状に関係
なく任意の群遅延時間を設定して所望の指向性を超低域
周波数まで安定して得ることができるスピーカ装置に係
るものである。
れるスピーカ装置に関する。詳しくは、低域フィルタを
通じてスピーカボックスの音波放射口から放射される音
波の通過帯域内での群遅延時間を利用し、スピーカの前
面と音波放射口から放射される音波の合成音圧がスピー
カの前方主軸上で最大感度を持つように指向性を付与す
ることによって、スピーカボックスの寸法や形状に関係
なく任意の群遅延時間を設定して所望の指向性を超低域
周波数まで安定して得ることができるスピーカ装置に係
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スピーカ装置として、密閉型や後
面開放型のものが知られている。ここで、低域周波数で
の指向特性は、密閉型のスピーカ装置では全指向性とな
り、後面開放型のスピーカ装置では両指向性となる。ま
た、スピーカを理想的な点音源とみなすことができない
中・高域周波数では、スピーカの放射音波そのものが指
向性を持つようになる。
面開放型のものが知られている。ここで、低域周波数で
の指向特性は、密閉型のスピーカ装置では全指向性とな
り、後面開放型のスピーカ装置では両指向性となる。ま
た、スピーカを理想的な点音源とみなすことができない
中・高域周波数では、スピーカの放射音波そのものが指
向性を持つようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
スピーカ装置では低域での指向特性として全指向性また
は両指向性しか得ることができなかった。
スピーカ装置では低域での指向特性として全指向性また
は両指向性しか得ることができなかった。
【0004】そこで、この発明では、全指向性と両指向
性の組み合わせで得られる所望の指向性を超低域周波数
まで安定して付与し得るスピーカ装置を提供するもので
ある。
性の組み合わせで得られる所望の指向性を超低域周波数
まで安定して付与し得るスピーカ装置を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスピーカ
装置は、スピーカボックスの一の端面にスピーカを取り
付けると共に、スピーカボックスの上記一の端面とは異
なる端面に音響抵抗材料で覆われた音波放射口を設け、
スピーカボックス内の空気の呈する音響容量と音波放射
口の音響抵抗および音響質量とで音響的な低域フィルタ
を構成するものである。そして、低域フィルタを通じて
音波放射口から放射される音波の通過帯域内での群遅延
時間を利用して、スピーカの前面と音波放射口の2つの
音源から放射される音波の合成音圧がスピーカの前方主
軸上で最大感度をもつ指向性(全指向性と両指向性の組
み合わせで得られる指向性)を付与するものである。
装置は、スピーカボックスの一の端面にスピーカを取り
付けると共に、スピーカボックスの上記一の端面とは異
なる端面に音響抵抗材料で覆われた音波放射口を設け、
スピーカボックス内の空気の呈する音響容量と音波放射
口の音響抵抗および音響質量とで音響的な低域フィルタ
を構成するものである。そして、低域フィルタを通じて
音波放射口から放射される音波の通過帯域内での群遅延
時間を利用して、スピーカの前面と音波放射口の2つの
音源から放射される音波の合成音圧がスピーカの前方主
軸上で最大感度をもつ指向性(全指向性と両指向性の組
み合わせで得られる指向性)を付与するものである。
【0006】受音位置において、音波放射口から放射さ
れる音波には、スピーカの前面から放射される音波に対
して、低域フィルタの群遅延時間による時間遅れと、θ
(スピーカの主軸からの角度)で変化する空間伝播に係
る時間遅れが生じる。これらの時間遅れによって、全指
向性と両指向性の組み合わせで得られる指向性が付与さ
れる。これにより、スピーカボックスの寸法や形状に関
係なく任意の群遅延時間を設定して所望の指向性を超低
域周波数まで安定して得ることが可能となる。
れる音波には、スピーカの前面から放射される音波に対
して、低域フィルタの群遅延時間による時間遅れと、θ
(スピーカの主軸からの角度)で変化する空間伝播に係
る時間遅れが生じる。これらの時間遅れによって、全指
向性と両指向性の組み合わせで得られる指向性が付与さ
れる。これにより、スピーカボックスの寸法や形状に関
係なく任意の群遅延時間を設定して所望の指向性を超低
域周波数まで安定して得ることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態を説明する。図1は実施の形態として
のスピーカ装置10を示している。直方体状のスピーカ
ボックス11の一の端面にスピーカ12が取り付けられ
ると共に、この一の端面とは異なる端面(図では上面)
に音響抵抗材料14で覆われた円形の音波放射口(開口
部)13が設けられる。この音波放射口13はスピーカ
振動板の背面から出る空気振動を外部に音波として放射
するためのものであり、その中心を貫通する軸がスピー
カ12の主軸(基準軸)の方向に延びるように形成され
る。
発明の実施の形態を説明する。図1は実施の形態として
のスピーカ装置10を示している。直方体状のスピーカ
ボックス11の一の端面にスピーカ12が取り付けられ
ると共に、この一の端面とは異なる端面(図では上面)
に音響抵抗材料14で覆われた円形の音波放射口(開口
部)13が設けられる。この音波放射口13はスピーカ
振動板の背面から出る空気振動を外部に音波として放射
するためのものであり、その中心を貫通する軸がスピー
カ12の主軸(基準軸)の方向に延びるように形成され
る。
【0008】スピーカ装置10の電気系および音響系を
機械系に等価変換した機械系の等価回路は、中・低域周
波数において、図2のように表される。図において、F
は振動板を動かす起振力であり、定電圧駆動では、
(1)式のように表される。
機械系に等価変換した機械系の等価回路は、中・低域周
波数において、図2のように表される。図において、F
は振動板を動かす起振力であり、定電圧駆動では、
(1)式のように表される。
【0009】
【数1】
【0010】s0は振動板の支持弾性体の等価スチフネ
ス、r0は電磁制動抵抗を含めた等価機械抵抗、m0は振
動板の実効質量である。s1はスピーカボックス内空気
の弾性を振動板の面積に換算した等価スチフネスで、ス
ピーカボックス内空気の体積をV、振動板の有効面積を
Aとして、(2)式で表される。
ス、r0は電磁制動抵抗を含めた等価機械抵抗、m0は振
動板の実効質量である。s1はスピーカボックス内空気
の弾性を振動板の面積に換算した等価スチフネスで、ス
ピーカボックス内空気の体積をV、振動板の有効面積を
Aとして、(2)式で表される。
【0011】
【数2】
【0012】r1は音波放射口13の音響抵抗材料14
の音響抵抗を振動板の面積に換算した等価機械抵抗、m
1は音波放射口13の構造と音波放射に依存する音響質
量を振動板の面積に換算した等価質量である。V1は振
動板の振動速度、V2は音波放射口13の空気の振動速
度を振動板の面積に換算した等価な振動速度である。
の音響抵抗を振動板の面積に換算した等価機械抵抗、m
1は音波放射口13の構造と音波放射に依存する音響質
量を振動板の面積に換算した等価質量である。V1は振
動板の振動速度、V2は音波放射口13の空気の振動速
度を振動板の面積に換算した等価な振動速度である。
【0013】なお、上述したスピーカ装置10におい
て、スピーカ12の振動板側と音波放射口13側にそれ
ぞれ放射抵抗が存在し、この放射抵抗に供給されるパワ
ーが音響パワーとして空気中に放射される。しかし、放
射抵抗はr0,r1に比べて極めて小さな値であり、
V1,V2には影響を与えないので、図2の等価回路上で
は省略している。
て、スピーカ12の振動板側と音波放射口13側にそれ
ぞれ放射抵抗が存在し、この放射抵抗に供給されるパワ
ーが音響パワーとして空気中に放射される。しかし、放
射抵抗はr0,r1に比べて極めて小さな値であり、
V1,V2には影響を与えないので、図2の等価回路上で
は省略している。
【0014】次に、図3を使用して、スピーカ12の前
面(スピーカ振動板の前面)と音波放射口13の2つの
音源から放射される音波の合成音圧について理論解析す
る。ここでは、スピーカ12の前面と音波放射口13の
2つの音源のスピーカ12の主軸方向の空間距離をdと
する。また、スピーカ12の前面と音波放射口13の2
つの音源から放射される音波の水平面内での一方向成分
に着目し、主軸のスピーカ前面方向を0°として、主軸
と着目する方向(受音位置の方向)とのなす角を反時計
方向にθとする。
面(スピーカ振動板の前面)と音波放射口13の2つの
音源から放射される音波の合成音圧について理論解析す
る。ここでは、スピーカ12の前面と音波放射口13の
2つの音源のスピーカ12の主軸方向の空間距離をdと
する。また、スピーカ12の前面と音波放射口13の2
つの音源から放射される音波の水平面内での一方向成分
に着目し、主軸のスピーカ前面方向を0°として、主軸
と着目する方向(受音位置の方向)とのなす角を反時計
方向にθとする。
【0015】図において、dが8〜10cmであり、受
音位置とスピーカ12の間の距離rが1m以上ある場合
には、スピーカ12の前面と音波放射口13の2つの音
源は、中・低域周波数においては、点音源とみなすこと
ができる。また、受音位置での音波は、ほぼ平面波とみ
なして差し支えない。
音位置とスピーカ12の間の距離rが1m以上ある場合
には、スピーカ12の前面と音波放射口13の2つの音
源は、中・低域周波数においては、点音源とみなすこと
ができる。また、受音位置での音波は、ほぼ平面波とみ
なして差し支えない。
【0016】このように取り扱うと、スピーカ12の前
面から放射される音波の受音位置での音圧P1は、振動
板の振動速度がV1であるから、(3)式で表される。
面から放射される音波の受音位置での音圧P1は、振動
板の振動速度がV1であるから、(3)式で表される。
【0017】
【数3】
【0018】次に、音波放射口13から放射される音波
の受音位置での音圧P2は、P1に対して、dcosθなる
距離に該当する時間遅れを生じ、かつ、振動板背面の空
気振動に基づいているので負極性となり、(4)式で表
される。ただし、d<<rである。
の受音位置での音圧P2は、P1に対して、dcosθなる
距離に該当する時間遅れを生じ、かつ、振動板背面の空
気振動に基づいているので負極性となり、(4)式で表
される。ただし、d<<rである。
【0019】
【数4】
【0020】したがって、合成音圧P(θ)は、P1+
P2であるから、(5)式で表わされる。
P2であるから、(5)式で表わされる。
【0021】
【数5】
【0022】ここで、振動速度V2は、図2の等価回路
から明らかなように、(6)式で表わされる。
から明らかなように、(6)式で表わされる。
【0023】
【数6】
【0024】(6)式は2次の低域フィルタ特性を示
し、通過帯域内で、s1,r1,m1で決まる一定値の群
遅延時間を生ずる。この時間遅れと、空間で得られるd
cosθ/cなるθで変化する時間遅れとが、両指向性と
全指向性を組み合わせた指向性をもたらすこととなる。
そこで、(6)式を(5)式に代入して整理すると、ω
/c=kとおいて、(7)式のようになる。
し、通過帯域内で、s1,r1,m1で決まる一定値の群
遅延時間を生ずる。この時間遅れと、空間で得られるd
cosθ/cなるθで変化する時間遅れとが、両指向性と
全指向性を組み合わせた指向性をもたらすこととなる。
そこで、(6)式を(5)式に代入して整理すると、ω
/c=kとおいて、(7)式のようになる。
【0025】
【数7】
【0026】(7)式において、{}内の第1項を級数
展開すると、(8)式のようになる。
展開すると、(8)式のようになる。
【0027】
【数8】
【0028】(8)式から明らかなように、kd<<1の
周波数においては、jkdの1次以上の高次項を省略す
ると、(8)式はcosθとなる。よって、(7)式の
{}内の第1項は、両指向性成分を表わすものとなる。
これに対して、(7)式の{}内の第2項と第3項はθ
に依存しないので、全指向性成分を表すものとなる。
周波数においては、jkdの1次以上の高次項を省略す
ると、(8)式はcosθとなる。よって、(7)式の
{}内の第1項は、両指向性成分を表わすものとなる。
これに対して、(7)式の{}内の第2項と第3項はθ
に依存しないので、全指向性成分を表すものとなる。
【0029】そこで、(9)式のようにおき、P(θ)
を正面方向(θ=0゜)の音圧P(0゜)で基準化して
示すと、kd<<1の周波数では、(10)式のように表
される。
を正面方向(θ=0゜)の音圧P(0゜)で基準化して
示すと、kd<<1の周波数では、(10)式のように表
される。
【0030】
【数9】
【0031】
【数10】
【0032】(10)式より明らかなように、合成音圧
P(θ)は、両指向性成分と全指向性成分を組み合わせ
た指向性をもつ。両成分の配分は、全指向性成分を表わ
すαの値により変えることができる。このαは、(9)
式から明らかなように、r1/s1とd/cの比を表わし
ている。r1/s1は、図2において、r1,s1,m1で
構成される低域フィルタの通過帯域内での群遅延時間を
表わしている。d/cは、スピーカ12の前面と音波放
射口13の2つの音源の主軸方向の空間距離dを音波が
伝播するために要する時間である。
P(θ)は、両指向性成分と全指向性成分を組み合わせ
た指向性をもつ。両成分の配分は、全指向性成分を表わ
すαの値により変えることができる。このαは、(9)
式から明らかなように、r1/s1とd/cの比を表わし
ている。r1/s1は、図2において、r1,s1,m1で
構成される低域フィルタの通過帯域内での群遅延時間を
表わしている。d/cは、スピーカ12の前面と音波放
射口13の2つの音源の主軸方向の空間距離dを音波が
伝播するために要する時間である。
【0033】図4は、αの値が0.5,1.0,2.0
の場合について、(10)式から指向性パターンを計算
したものである。
の場合について、(10)式から指向性パターンを計算
したものである。
【0034】(10)式において、α≦1の場合には、
ある角度でP(θ)が零になる。しかし、α>1では如
何なる角度でもP(θ)が零になることはない。α≦1
の場合に、P(θ)が零になる角度θをθ1とおくと、
図4に示すように、α=1ではθ1は180°、α=
0.5ではθ1は120°と240°の2方向になる。
このように、θ=θ1においてP(θ)が零になるの
は、(8)式で表わされる両指向性成分に存在するjk
dの1次以上の高次項を省略したからである。しかし、
実際にはその高次項が存在するので、周波数が高くなる
につれて両指向性成分の指向性パターンが真円の8字形
とはならなくなる。その結果、合成指向性パターンも
(10)式で示される基本的な指向性パターンとは異な
ってくる。つまり、指向性の劣化をもたらす。
ある角度でP(θ)が零になる。しかし、α>1では如
何なる角度でもP(θ)が零になることはない。α≦1
の場合に、P(θ)が零になる角度θをθ1とおくと、
図4に示すように、α=1ではθ1は180°、α=
0.5ではθ1は120°と240°の2方向になる。
このように、θ=θ1においてP(θ)が零になるの
は、(8)式で表わされる両指向性成分に存在するjk
dの1次以上の高次項を省略したからである。しかし、
実際にはその高次項が存在するので、周波数が高くなる
につれて両指向性成分の指向性パターンが真円の8字形
とはならなくなる。その結果、合成指向性パターンも
(10)式で示される基本的な指向性パターンとは異な
ってくる。つまり、指向性の劣化をもたらす。
【0035】この指向性劣化の程度を、より高い周波数
まで少なくするには、(8)式で表される両指向性成分
に存在するjkdの1次以上の高次項を、ある角度にお
いて、全指向性成分を用いて、より高い次数まで打ち消
すようにすればよい。(7)式と(8)式をみると、
(7)式の{}内の第3項により、(8)式のjkdの
1次の項を、ある角度において打ち消すことができる。
まで少なくするには、(8)式で表される両指向性成分
に存在するjkdの1次以上の高次項を、ある角度にお
いて、全指向性成分を用いて、より高い次数まで打ち消
すようにすればよい。(7)式と(8)式をみると、
(7)式の{}内の第3項により、(8)式のjkdの
1次の項を、ある角度において打ち消すことができる。
【0036】そこで、(7)式の{}内の第3項につい
て、(11)式のようにおき、相殺する角度θをθ2と
おくと、相殺の条件は、(12)式で表される。(1
2)式において、cos2θ2は、θ2=0°〜360°
の範囲で、cos2θ2≦1である。したがって、(1
2)式を満足するβの値はβ≦0.5となる。
て、(11)式のようにおき、相殺する角度θをθ2と
おくと、相殺の条件は、(12)式で表される。(1
2)式において、cos2θ2は、θ2=0°〜360°
の範囲で、cos2θ2≦1である。したがって、(1
2)式を満足するβの値はβ≦0.5となる。
【0037】
【数11】
【0038】
【数12】
【0039】図5は、α=1(単一指向性)の場合につ
いて、βの値を0〜1まで5段階に変えて、θが90°
と180°の角度におけるP(θ)/P(0°)の周波
数による変化を、(7)式に基づいて求めた結果であ
る。ここで、β=0の条件はm 1=0を意味する。しか
し、実際にはm1を零にすることはできないので、β=
0の条件は実現不可能である。
いて、βの値を0〜1まで5段階に変えて、θが90°
と180°の角度におけるP(θ)/P(0°)の周波
数による変化を、(7)式に基づいて求めた結果であ
る。ここで、β=0の条件はm 1=0を意味する。しか
し、実際にはm1を零にすることはできないので、β=
0の条件は実現不可能である。
【0040】図5から明らかなように、kd≦0.4の
低い周波数では、スピーカ12の背面方向(θ=180
°)の合成音圧レベルが正面方向(θ=0°)に比べて
20dB以上低下し、横方向(θ=90°)の合成音圧
レベルが正面方向に比べて6dB低下する単一指向性パ
ターンとなる。しかし、周波数が高くなるにつれて指向
性が劣化し、kd≒πの周波数で、ほとんど指向性をも
たなくなる。この指向性の劣化程度は、βの値により異
なっている。
低い周波数では、スピーカ12の背面方向(θ=180
°)の合成音圧レベルが正面方向(θ=0°)に比べて
20dB以上低下し、横方向(θ=90°)の合成音圧
レベルが正面方向に比べて6dB低下する単一指向性パ
ターンとなる。しかし、周波数が高くなるにつれて指向
性が劣化し、kd≒πの周波数で、ほとんど指向性をも
たなくなる。この指向性の劣化程度は、βの値により異
なっている。
【0041】図6は、kd=1.5(d=7cmでは、
f=1.2KHz)の周波数における指向性パターンが
βの値により変化する様子を示したものである。図から
明らかなように、βの値は零にはできないが、なるべく
小さな値に設定することが、より高い周波数まで良好な
指向性を得るうえで必要である。βの値を0.5以下に
設定するとき、kd=1.5の周波数が指向性の実質的
な高域限界とみられる。
f=1.2KHz)の周波数における指向性パターンが
βの値により変化する様子を示したものである。図から
明らかなように、βの値は零にはできないが、なるべく
小さな値に設定することが、より高い周波数まで良好な
指向性を得るうえで必要である。βの値を0.5以下に
設定するとき、kd=1.5の周波数が指向性の実質的
な高域限界とみられる。
【0042】以上の理論的な検討は、スピーカ12の前
面と音波放射口13が理想的な点音源とみなすことがで
きる中・低域周波数についてである。しかし、実際に
は、スピーカ12の振動板および音波放射口13が有限
な面積を持っているので、中・高域周波数ではそれぞれ
の放射音波そのものが指向性を持つようになる。したが
って、上述したように群遅延時間を利用した指向性の付
与は、スピーカ自身の放射音波が指向性をもたない中・
低域周波数に適用するのが妥当である。
面と音波放射口13が理想的な点音源とみなすことがで
きる中・低域周波数についてである。しかし、実際に
は、スピーカ12の振動板および音波放射口13が有限
な面積を持っているので、中・高域周波数ではそれぞれ
の放射音波そのものが指向性を持つようになる。したが
って、上述したように群遅延時間を利用した指向性の付
与は、スピーカ自身の放射音波が指向性をもたない中・
低域周波数に適用するのが妥当である。
【0043】こうしたスピーカ自身の指向性について
は、スピーカを取り付けるスピーカボックスの寸法、形
状およびスピーカの口径などで異なる。しかし、指向性
が付き始める限界の周波数はスピーカの口径と逆比例の
関係にあり、既に知られている理論解析および実測結果
などを検討すると、次のようになる。すなわち、スピー
カ振動板の有効直径をDとすると、指向性が付き始める
限界の周波数は、(13)式を満足する周波数とみなす
ことができる。
は、スピーカを取り付けるスピーカボックスの寸法、形
状およびスピーカの口径などで異なる。しかし、指向性
が付き始める限界の周波数はスピーカの口径と逆比例の
関係にあり、既に知られている理論解析および実測結果
などを検討すると、次のようになる。すなわち、スピー
カ振動板の有効直径をDとすると、指向性が付き始める
限界の周波数は、(13)式を満足する周波数とみなす
ことができる。
【0044】
【数13】
【0045】(13)式を放射音波の波長λで表わす
と、ω/c=2π/λの関係から、4D=λであり、放
射音波の波長λが振動板有効直径Dの4倍の周波数とみ
てよい。そこで、上述したように群遅延時間を利用した
指向性の付与を指向性が付き始める限界の周波数以下の
周波数範囲に適用するには、以下に示すような設定条件
が妥当である。
と、ω/c=2π/λの関係から、4D=λであり、放
射音波の波長λが振動板有効直径Dの4倍の周波数とみ
てよい。そこで、上述したように群遅延時間を利用した
指向性の付与を指向性が付き始める限界の周波数以下の
周波数範囲に適用するには、以下に示すような設定条件
が妥当である。
【0046】図1に示すスピーカ装置10において、指
向性の実質的な高域限界は、先に述べたように、(1
4)式を満足する周波数とみてよい。
向性の実質的な高域限界は、先に述べたように、(1
4)式を満足する周波数とみてよい。
【0047】
【数14】
【0048】そこで、この周波数を、スピーカ12自身
の放射音波に指向性が付き始める周波数、すなわち(1
3)式を満足する周波数に設定するのが順当と考える。
したがって、設定条件は(13)、(14)式より、
(15)式のようになる。
の放射音波に指向性が付き始める周波数、すなわち(1
3)式を満足する周波数に設定するのが順当と考える。
したがって、設定条件は(13)、(14)式より、
(15)式のようになる。
【0049】
【数15】
【0050】つまり、スピーカ12の前面と音波放射口
13の2つの音源の主軸方向の空間距離dを、スピーカ
振動板の有効直径Dに等しく設定するのが妥当である。
なお、この設定条件は指向性がα=1の単一指向性を中
心に、α=0.5〜2.0の範囲の指向性についても成
り立つ。
13の2つの音源の主軸方向の空間距離dを、スピーカ
振動板の有効直径Dに等しく設定するのが妥当である。
なお、この設定条件は指向性がα=1の単一指向性を中
心に、α=0.5〜2.0の範囲の指向性についても成
り立つ。
【0051】次に、指向性を単一指向性とした場合の実
施例について述べる。
施例について述べる。
【0052】スピーカ12としてダイナミックスピーカ
を使用し、口径は8cm、振動板の有効直径は7cm、
有効面積は38.5cm2である。スピーカボックス1
1は直方体形状で、スピーカ取付面の寸法が縦、横8.
6cm、奥行きは14cm、スピーカボックス内空気の
体積は600cm3である。音波放射口13は円形で、
スピーカボックス11の上面に設けられ、その音波放射
口13の実効面積は26cm2である。また、スピーカ
12の前面と音波放射口13の2つの音源の主軸方向の
空間距離dは、(15)式の条件から7cmに設定され
ている。
を使用し、口径は8cm、振動板の有効直径は7cm、
有効面積は38.5cm2である。スピーカボックス1
1は直方体形状で、スピーカ取付面の寸法が縦、横8.
6cm、奥行きは14cm、スピーカボックス内空気の
体積は600cm3である。音波放射口13は円形で、
スピーカボックス11の上面に設けられ、その音波放射
口13の実効面積は26cm2である。また、スピーカ
12の前面と音波放射口13の2つの音源の主軸方向の
空間距離dは、(15)式の条件から7cmに設定され
ている。
【0053】音波放射口13の音響抵抗材料14の音響
抵抗は、(2)、(9)式よりスピーカ振動板の面積に
換算した等価機械抵抗で表わすと、MKS単位でr1=
0.745(kg/sec)である。したがって、音波
放射口13の実効面積で表わした等価機械抵抗r1′
は、音波放射口13の実効面積をA1とすると、(1
6)式となる。したがって、音波放射口13の音響抵抗
材料14の音響抵抗密度(単位面積当りの等価機械抵
抗)は、(16)式をA1で除して、130.8(kg
/sec・m2)となる。
抵抗は、(2)、(9)式よりスピーカ振動板の面積に
換算した等価機械抵抗で表わすと、MKS単位でr1=
0.745(kg/sec)である。したがって、音波
放射口13の実効面積で表わした等価機械抵抗r1′
は、音波放射口13の実効面積をA1とすると、(1
6)式となる。したがって、音波放射口13の音響抵抗
材料14の音響抵抗密度(単位面積当りの等価機械抵
抗)は、(16)式をA1で除して、130.8(kg
/sec・m2)となる。
【0054】
【数16】
【0055】図7の実線a、一点鎖線b、破線cは、こ
の実施例のスピーカ装置10の出力音圧指向周波数特性
を示しており、中・低域周波数で単一指向性を持つこと
がわかる。スピーカ自身の指向性が付き始める限界の周
波数は、振動板の有効直径が7cmの場合、(13)式
から、約1.2KHzとなる。したがって、d=D=7
cmに設定したことにより、約1.5KHz以下の周波
数で、実用上十分とみられる単一指向性が得られてい
る。図7の実線d、一点鎖線e、破線fは、音波放射口
13を設けなかった場合の出力音圧指向周波数特性を示
しており、中・低域周波数では指向性を持っていない。
の実施例のスピーカ装置10の出力音圧指向周波数特性
を示しており、中・低域周波数で単一指向性を持つこと
がわかる。スピーカ自身の指向性が付き始める限界の周
波数は、振動板の有効直径が7cmの場合、(13)式
から、約1.2KHzとなる。したがって、d=D=7
cmに設定したことにより、約1.5KHz以下の周波
数で、実用上十分とみられる単一指向性が得られてい
る。図7の実線d、一点鎖線e、破線fは、音波放射口
13を設けなかった場合の出力音圧指向周波数特性を示
しており、中・低域周波数では指向性を持っていない。
【0056】なお、上述実施の形態では説明していない
が、図1のスピーカ装置10において、音波放射口13
の面積を可変する開口面積可変手段を設けるようにして
もよい。この開口面積可変手段としては、例えばカメラ
のアイリス機構に類したものを考えることができる。音
波放射口13の面積を変化させると、音波放射口13の
音響抵抗および音響質量が変化し、これら音響抵抗およ
び音響質量とスピーカボックス内空気の呈する音響容量
とで構成される低域フィルタを通じて音波放射口13か
ら放射される音波の通過帯域内での群遅延時間が変化す
る。よって、開口面積可変手段を設けることにより、群
遅延時間を任意に調整でき、ユーザは指向特性の調整を
簡単に行うことができる。
が、図1のスピーカ装置10において、音波放射口13
の面積を可変する開口面積可変手段を設けるようにして
もよい。この開口面積可変手段としては、例えばカメラ
のアイリス機構に類したものを考えることができる。音
波放射口13の面積を変化させると、音波放射口13の
音響抵抗および音響質量が変化し、これら音響抵抗およ
び音響質量とスピーカボックス内空気の呈する音響容量
とで構成される低域フィルタを通じて音波放射口13か
ら放射される音波の通過帯域内での群遅延時間が変化す
る。よって、開口面積可変手段を設けることにより、群
遅延時間を任意に調整でき、ユーザは指向特性の調整を
簡単に行うことができる。
【0057】また、上述実施の形態の説明における数値
に限定されることなく、音波放射口13の口径や音響抵
抗材料14の音響抵抗密度は適宜選択可能である。
に限定されることなく、音波放射口13の口径や音響抵
抗材料14の音響抵抗密度は適宜選択可能である。
【0058】
【発明の効果】この発明によれば、音波放射口の音響抵
抗および音響質量とスピーカボックス内空気の呈する音
響容量とで低域フィルタを構成し、この低域フィルタを
通じて音波放射口から放射される音波の通過帯域内での
群遅延時間を利用して指向性を得るものである。そのた
め、スピーカボックスの寸法や形状に関係なく任意の群
遅延時間を設定して所望の指向性を超低域周波数まで安
定して得ることができる。
抗および音響質量とスピーカボックス内空気の呈する音
響容量とで低域フィルタを構成し、この低域フィルタを
通じて音波放射口から放射される音波の通過帯域内での
群遅延時間を利用して指向性を得るものである。そのた
め、スピーカボックスの寸法や形状に関係なく任意の群
遅延時間を設定して所望の指向性を超低域周波数まで安
定して得ることができる。
【0059】例えば、群遅延時間を、スピーカの前面と
音波放射口の2つの音源の主軸方向の空間距離を音波が
伝播するために要する時間の1/2〜2倍に設定するこ
とで、ハイパーカージオイド、カージオイド(単一指向
性)など、全指向性と両指向性を組み合わせた指向性を
付与できる。
音波放射口の2つの音源の主軸方向の空間距離を音波が
伝播するために要する時間の1/2〜2倍に設定するこ
とで、ハイパーカージオイド、カージオイド(単一指向
性)など、全指向性と両指向性を組み合わせた指向性を
付与できる。
【0060】また、スピーカの前面と音波放射口の2つ
の音源の主軸方向の空間距離をスピーカ振動板の有効直
径の0.7〜1.5倍の値に設定することで、スピーカ
自身の指向性が付き始める周波数以下の周波数範囲に限
定して、所望の指向性を効果的に付与できる。
の音源の主軸方向の空間距離をスピーカ振動板の有効直
径の0.7〜1.5倍の値に設定することで、スピーカ
自身の指向性が付き始める周波数以下の周波数範囲に限
定して、所望の指向性を効果的に付与できる。
【0061】さらに、音波放射口の面積を可変する開口
面積可変手段を設けることで、音波放射口から放射され
る音波の通過帯域内での群遅延時間を任意に調整でき、
ユーザは所望の指向性を得るように簡単に調整できる。
面積可変手段を設けることで、音波放射口から放射され
る音波の通過帯域内での群遅延時間を任意に調整でき、
ユーザは所望の指向性を得るように簡単に調整できる。
【図1】実施の形態としてのスピーカ装置を示す斜視図
である。
である。
【図2】機械系の等価回路を示す回路接続図である。
【図3】合成音圧の理論解析のための図である。
【図4】αを変化させた場合の指向性パターンを示す図
である。
である。
【図5】βの値による指向周波数特性の変化を示す図で
ある。
ある。
【図6】βを変化させた場合の指向性パターンを示す図
である。
である。
【図7】出力音圧周波数特性を示す図である。
10 スピーカ装置 11 スピーカボックス 12 スピーカ 13 音波放射口 14 音響抵抗材料
Claims (4)
- 【請求項1】 スピーカボックスの一の端面にスピーカ
を取り付けると共に、上記スピーカボックスの上記一の
端面とは異なる端面に音響抵抗材料で覆われた音波放射
口を設け、 上記スピーカボックス内の空気の呈する音響容量と上記
音波放射口の音響抵抗および音響質量とで音響的な低域
フィルタを構成し、 上記低域フィルタを通じて上記音波放射口から放射され
る音波の通過帯域内での群遅延時間を利用して、上記ス
ピーカの前面と音波放射口の2つの音源から放射される
音波の合成音圧が上記スピーカの前方主軸上で最大感度
をもつ全指向性と両指向性の組み合わせで得られる指向
性を付与することを特徴とするスピーカ装置。 - 【請求項2】 上記群遅延時間を、上記スピーカの前面
と音波放射口の2つの音源の上記主軸方向の空間距離を
音波が伝播するために要する時間の1/2〜2倍に設定
することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。 - 【請求項3】 上記スピーカの前面と音波放射口の2つ
の音源の上記主軸方向の空間距離を、上記スピーカを構
成する振動板の有効直径の0.7〜1.5倍の値に設定
することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。 - 【請求項4】 上記音波放射口の面積を可変するための
開口面積可変手段を備えることを特徴とする請求項1に
記載のスピーカ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22367095A JPH0970089A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | スピーカ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22367095A JPH0970089A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | スピーカ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0970089A true JPH0970089A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=16801815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22367095A Pending JPH0970089A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | スピーカ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0970089A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0868107A2 (en) * | 1997-03-25 | 1998-09-30 | Aiwa Co., Ltd. | Loudspeaker unit |
JP2010068512A (ja) * | 2008-09-08 | 2010-03-25 | Samsung Electronics Co Ltd | 指向性音響発生装置及びそれを備えた指向性スピーカーアレイ |
JP2020080450A (ja) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 小島プレス工業株式会社 | スピーカシステム |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP22367095A patent/JPH0970089A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0868107A2 (en) * | 1997-03-25 | 1998-09-30 | Aiwa Co., Ltd. | Loudspeaker unit |
JP2010068512A (ja) * | 2008-09-08 | 2010-03-25 | Samsung Electronics Co Ltd | 指向性音響発生装置及びそれを備えた指向性スピーカーアレイ |
US9008335B2 (en) | 2008-09-08 | 2015-04-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Directional sound generating apparatus and directional speaker array including the same |
JP2020080450A (ja) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 小島プレス工業株式会社 | スピーカシステム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980224 |