JPH0967127A - 高温溶融物の均質化方法及び装置 - Google Patents

高温溶融物の均質化方法及び装置

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JPH0967127A
JPH0967127A JP7220665A JP22066595A JPH0967127A JP H0967127 A JPH0967127 A JP H0967127A JP 7220665 A JP7220665 A JP 7220665A JP 22066595 A JP22066595 A JP 22066595A JP H0967127 A JPH0967127 A JP H0967127A
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stirrer
tube
temperature melt
electromotive force
potential
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JP7220665A
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Nobuo Ito
信雄 伊藤
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Asahi Glass Co Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/16Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
    • C03B5/18Stirring devices; Homogenisation
    • C03B5/187Stirring devices; Homogenisation with moving elements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/16Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
    • C03B5/18Stirring devices; Homogenisation
    • C03B5/183Stirring devices; Homogenisation using thermal means, e.g. for creating convection currents
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スターラとスターラ管との隙間の溶融ガラス
に直流電流を流さないようにして、スターラとスターラ
管との隙間の溶融ガラスに電解泡が発生することを防止
する。 【解決手段】 電位調整手段52は、加熱用の交流電源
50の電位をスターラ36の位置で最小に設定し、スタ
ーラ36とスターラ管31との隙間の溶融ガラスGに生
成される起電力を抑制する。直流電源66は、スターラ
36を回転してスターラ管31内の溶融ガラスGを攪拌
する際に生成された起電力及び電位調整手段52で抑制
された起電力を消去する。これにより、溶融ガラスGに
直流電力が流れることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スターラを回転し
てスターラ管内に供給された高温溶融物を攪拌すると共
に、スターラ管に交流電流を流してスターラ管を加熱す
る高温溶融物の均質化方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高温溶融物としての溶融ガラス
を均質化する装置として、スターラ管内に収容された溶
融ガラスを攪拌用のスターラで強制的に回転攪拌するよ
うにしたものが知られている(特公昭61−40604
号公報参照)。ところで、このような溶融ガラスの均質
化装置において、上記スターラ管及びスターラの材質と
しては、1,000℃以上の溶融ガラスのもとで使用す
ることから、白金等の高価な貴金属材料に限られてしま
う。
【0003】この場合、スターラ回転動作時には、スタ
ーラ管とスターラとの間の溶融ガラス部分に電解泡が発
生するという事態が生じ、この電解泡が溶融ガラス中に
残存してしまうという問題がある。そこで、本件出願人
は、上述した問題を以下のように分析し、電解泡の生成
を有効に防止する高温溶融物の均質化方法及びその装置
を提案している(特開平3−75229号公報参照)。
【0004】特開平3−75229号公報によれば、図
4及び図5に示すように、例えば円筒状の白金製スター
ラ管1の内側半径をb、例えば複数枚の羽根からなる白
金製スターラ2の半径をa、その高さ寸法をH、溶融ガ
ラスG(+イオンになっていると想定)の透磁率を
μs 、真空の透磁率をμ0 、電荷密度をσ、スターラ2
の回転角速度をωとし、スターラ2が回転する場合のス
ターラ管1とスターラ2間に生成される電位差vを検討
する。
【0005】先ず、半径x点に位置する溶融ガラスGの
微小部分の電荷量dQは、 dQ=σ・2πxdx・H …(1) であることから、半径x点における電流ix は、 ix =dQ/(2π/ω) =(σ・2πxdx・H)/(2π/ω) =σωH・xdx …(2) であり、上記x点の磁束密度Bは、 B=μ0 μs σHωxdx …(3) で表される。
【0006】よって、上記微小部分の電界dEは、電流
x の回転速度Vと上記磁束密度Bとのベクトル外積を
とって、 dE=V×B=xω・(μ0 μs σHωxdx) =μ0 μs σHω2 2 dx …(4) となり、溶融ガラスGの電界Eは、(4)式をa〜bの
範囲で積分することにより、 E=∫dE=(H/3)ω2 μ0 μs σ(b3 −a3 ) …(5) となり、スターラ2側からスターラ管1側へ電流が流れ
る。
【0007】従って、スターラ管1とスターラ2との間
の溶融ガラスGの電位差vは、上記(5)式をa〜bの
範囲で積分することにより、 V=∫EdX=(H/3)ω2 μ0 μs σ(b3 −a3 )(b−a) …(6) で表される。
【0008】それゆえ、スターラ管1とスターラ2との
間の溶融ガラスGには、理論的に上記スターラ2の回転
速度に比例する起電力が生成されることになり、現に、
上記スターラ2の回転速度に比例する起電力が生成され
ることが実験的に確認された。尚、上記スターラ2が回
転しなくても、スターラ管1内のスターラ2の羽根上
部、下部に温度差がある場合にも、スターラ管1とスタ
ーラ2の羽根との間に起電力が生成されることがある。
【0009】このような分析のもとに、本件出願人は、
上記起電力vに起因して溶融ガラスG内のイオンがアン
バランスになって、電解泡(成分酸素)が生成されるも
のと推定し、特開平3−75229号公報の内容を案出
するに至った。すなわち、特開平3−75229号公報
に記載の高温溶融物の均質化方法及びその装置によれ
ば、貴金属製のスターラ管1内に収容された高温溶融物
Gを貴金属製のスターラ2で強制的に回転攪拌するに際
し、上記スターラ管1及びスターラ2間の高温溶融物G
に生成される起電力Vを消去するようにしたものであ
る。これにより、溶融ガラス内に電解泡が発生すること
を防止する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、溶融ガラス
の均質化を図るために、スターラ管1及びスターラ2を
1,000℃以上に加熱した状態で使用する必要があ
り、このため、スターラ管1の上端部に給電端子3、下
端部に給電端子4を設け、交流電源5から給電端子3、
4を介して交流電流を供給して、スターラ管1を加熱し
ている。
【0011】しかしながら、スターラ管1に交流電流を
供給するために正弦波交流電圧を重畳すると、ファラデ
ーの整流効果によりスターラ管1及びスターラ2間に直
流電流が流れるので、溶融ガラスG内に電解泡が生成さ
れるという問題がある。本発明はこのような事情に鑑み
てなされたもので、スターラの回転により生成された起
電力及びファラデーの整流効果により生成された起電力
を排流することができる高温溶融物の均質化方法及び装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、スターラ管内
にスターラを回動自在に支持し、該スターラを回転して
前記スターラ管内に供給された高温溶融物を攪拌すると
共に、前記スターラ管に交流電流を流して前記スターラ
管を加熱する高温溶融物の均質化方法において、前記ス
ターラと前記スターラ管との隙間の高温溶融物に生成す
る第1の起電力を抑制するように、前記スターラ管に交
流電流を流す加熱電源の電位を前記スターラの位置で最
小に調整し、前記加熱電源の電位を調整した後、前記ス
ターラの回転時に生成された第2の起電力及び前記加熱
電源の電位の調整で抑制された前記第1の起電力を消去
することを特徴とした高温溶融物の均質化方法、及び、
それを実施するための装置である。
【0013】本発明によれば、電位調整手段は、加熱電
源の電位をスターラの位置で最小に設定し、スターラと
スターラ管との隙間の高温溶融物に生成される第1の起
電力を抑制する。起電力消去手段は、スターラ管に供給
された高温溶融物をスターラを回転して攪拌する際に生
成された第2の起電力及び前記電位調整手段で抑制され
た前記第1の起電力を消去する。
【0014】このように、電位調整手段及び電位調整手
段を設けることにより、第1の起電力及び第2の起電力
を消去することができるので、スターラとスターラ管と
の隙間の高温溶融物に直流電流を流さないようにするこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る高温溶融物の均質化方法及び装置の好ましい実施の形
態について詳説する。図1は本発明に係る高温溶融物の
均質化装置の概略図である。図1に示すように、高温溶
融物の均質化装置30はスターラ管31を備え、スター
ラ管31は、上端部が導電管32を介して図示しない電
気溶融炉に連通され、下端部が導電管34に連通されて
いる。スターラ管31、導電管32及び導電管34は白
金等の貴金属材料で形成されている。そして、電気溶融
炉から流出された溶融ガラスGは、導電管32を介して
スターラ管31内に導かれ、スターラ管31内に導かれ
た溶融ガラスGは導電管34を介してスターラ管31内
から流出される。
【0016】スターラ管31内にはスターラ36が回動
自在に支持され、スターラ36の回転軸36Aの下端部
には回転羽根36Bが同軸上に固定されている。回転羽
根36Bの外周とスターラ管31の内周との隙間Sは一
定に設定されている。回転軸36Aの上端部にはフラン
ジ38が固着され、フランジ38は絶縁製のパッキン4
0を介して連結フランジ42に連結されている。
【0017】連結フランジ42は駆動軸44を介して駆
動モータ46に連結されている。従って、駆動モータ4
6を駆動すると、回転軸36A等を介して回転羽根36
Bが回転する。これにより、スターラ管31内に導かれ
た溶融ガラスGが回転羽根36Bで強制的に攪拌されて
均質化される。尚、回転羽根36Bが回転することによ
り、従来技術で説明したように、回転羽根36Bの外周
とスターラ管31の内周との隙間Sの溶融ガラスGには
回転羽根36Bの回転速度に比例する起電力v 1 が生成
される。
【0018】スターラ管31の上端部には給電端子48
Aが設けられ、スターラ管31の下端部には給電端子4
8Bが設けられている。給電端子48A、48Bには加
熱用の交流電源50が電気的に接続されている。また、
給電端子48A、48Bには電位調整手段52が電気的
に接続されている。電位調整手段52は調整針52A及
びコイル52Bから成り、調整針52Aには交流検出器
54が電気的に接続されている。交流検出器54には直
流検出器56が電気的に接続され、直流検出器56は微
小抵抗58を介して導電ブラシ60に電気的に接続され
ている。導電ブラシ60はフランジ38に接続されてい
る。
【0019】そして、電位調整手段52は、調整針52
Aをコイル52Bに接続する位置を任意に調整すること
により、給電端子48A、48B間の電位を調整するこ
とができる。すなわち、加熱用の交流電源50から交流
電流を供給すると、この交流電流は、給電端子48A、
48Bを介してスターラ管31に供給されて、スターラ
管31が加熱される。また、加熱用の交流電源50から
供給された交流電流は、給電端子48Aから溶融ガラス
Gにリークし、このリーク電流は、回転軸36A、回転
羽根36B、給電端子48B、電位調整手段52、交流
検出器54、直流検出器56、微小抵抗58、導電ブラ
シ60及びフランジ38を介して回転軸36Aに伝達さ
れる。これにより、リーク電流が交流検出器54で検出
される。
【0020】従って、交流検出器54で検出されたリー
ク電流が0に近づくように、電位調整手段52の調整針
52Aをコイル52Bの任意位置に接続する。この場
合、給電端子48A、48B間の電位が、回転羽根36
Bの中心位置で電位v0 =0となる(図2参照)。これ
により、加熱用の交流電源50から交流電流を供給した
際に、回転羽根36B及びスターラ管31間に直流電流
が流れるという、従来技術で説明したファラデーの整流
効果の発生を抑制することができる。
【0021】また、回転羽根36Bがスターラ管31に
接触した場合、交流検出器54で過大な電流が検出され
る。これにより、交流検出器54から警告部90に信号
が出力されて、警告部90が回転羽根36Bとスターラ
管31との接触を警告する。一方、加熱用の交流電源5
0から交流電流を供給すると共に回転羽根36Bが回転
することにより、回転羽根36Bとスターラ管31との
隙間Sの溶融ガラスGに、ファラデーの整流効果による
起電力及び起電力v1 が生成する。これにより、回転羽
根36Bとスターラ管31との隙間Sの溶融ガラスG
に、直流電流iが生成される。この直流電流iは給電端
子48B、電位調整手段52及び交流検出器54を介し
て直流検出器56に導かれ、直流検出器56で直流電流
iが検出される。直流検出器56に導かれた直流電流i
は、微小抵抗58、導電ブラシ60、フランジ38、回
転軸36Aを介して回転羽根36Bまで導かれる。
【0022】直流検出器56には電流変換器62が電気
的に接続され、電流変換器62は手動/自動切換えスイ
ッチ64を介して直流電源(起電力消去手段)66に電
気的に接続されている。手動/自動切換えスイッチ64
は端子64A、64Aに接続することにより自動制御に
切り換わり、電流変換器62の信号が直流電源66内に
入力する。一方、手動/自動切換えスイッチ64は端子
64B、64Bに接続することにより手動制御に切り換
わり、電流変換器62の信号が直流電源66内に入力し
ないようになる。
【0023】また、直流電源66の+極は微小抵抗58
の右端部に電気的に接続され、−極は微小抵抗58の左
端部に電気的に接続されている。直流電源66には電圧
を調整する調整ツマミ66Aが設けられている。従っ
て、調整ツマミ66Aを調整することにより直流電源6
6の+極から出力される電流i1 を調整することができ
る。
【0024】そして、直流電源66の+極から出力され
る電流i1 は、直流検出器56、交流検出器54、電位
調整手段52、給電端子48A、回転軸36A、フラン
ジ38及び導電ブラシ60を介して直流電源66に戻
る。従って、直流電源66から出力される電流i1 は、
ファラデーの整流効果による起電力及び起電力v1 によ
り生成した直流電流iと反対方向に流れる。
【0025】ところで、図3に示すように、電気溶解槽
70内から供給された溶融ガラスGは導電管32を介し
てスターラ管31(第1スターラ)に供給される。スタ
ーラ管31に供給された溶融ガラスGは、スターラ36
で攪拌されて、導電管34に導かれ、導電管34に導か
れた溶融ガラスGは上昇管セル72、上昇管74を介し
て減圧脱泡槽76に上昇導入される。減圧脱泡槽76に
導入された溶融ガラスGは、ここで内部の泡を除去さ
れ、下降管78及び下降管セル80を介してスターラ管
100(第2スターラ)に導入される。
【0026】スターラ管100では上記スターラ管31
と同様にスターラ102で再び攪拌されて溶融ガラスG
は均質化され、排出管82に導かれる。そして、排出管
82に導かれた溶融ガラスGは、メタルバス84内に充
填された溶融錫84Aの表面に平衡した厚みで供給され
る。尚、第2スターラは図1に示した第1スターラと同
様に構成されている。
【0027】しかしながら、電気溶解槽70は+の電荷
が帯電しているので、電気溶解槽70内から供給された
溶融ガラスGにも+の電荷が帯電する。このため、+の
電荷が帯電した溶融ガラスGが、減圧脱泡槽76等を介
して排出管82からメタルバス84内に充填されると、
メタルバス84内に充填された溶融ガラスGに電解泡が
発生するという問題がある。
【0028】この問題を解消するために、図1に示すよ
うに、スターラ管31を電気溶解槽70のモリブデン電
極71の−端子に電位調整手段52の調整針52Aとス
イッチ88を介して電気的に接続するとともに、スター
ラ管31と同様にしてスターラ管100を電気溶解層7
0のモリブデン電極71の−端子に接続する。これによ
り、スイッチをオンの状態にしてスターラ管31、10
0とモリブデン電極71とを通電するとスターラ36、
102とスターラ管31、100の間の生成起電力に基
づく電流はモリブデン電極71に排流され、スターラ管
31、100及びこれらに電気的に接続された金属部分
は−電位(−10mV)に保持される。
【0029】このようにして第1スターラ及び第2スタ
ーラに排流装置を設けることによって、減圧脱泡槽76
では除去できないシード(小さな泡)の発生が防止され
る。また、第2スターラに接続(電気的にも接続)され
た排出管82からメタルバス84内に排出されるガラス
素地に、−に帯電した排出管82の出口ラッパー管から
電子が供給され、O2 泡の発生が防止される。尚、出口
ラッパー管端部にはS i2 が付着コートされ、出口ラ
ッパー管端部で電気的な化学変化が防止されている。
【0030】前記の如く構成された本発明に係る高温溶
融物の均質化装置の作用を説明する。電気溶融炉から流
出された溶融ガラスGが、導電管32を介してスターラ
管31内に導かれ、スターラ管31内に導かれた溶融ガ
ラスGが導電管34を介してスターラ管31内から流出
される。
【0031】この場合、駆動モータ46が駆動して回転
羽根36Bを回転することにより、スターラ管31内に
導かれた溶融ガラスGを回転羽根36Bで強制的に攪拌
して均質化する。このように、回転羽根36Bを回転す
ることにより、回転羽根36Bの外周とスターラ管31
の内周との隙間Sの溶融ガラスGに回転羽根36Bの回
転速度に比例する起電力v1 を生成する。
【0032】また、スターラ管31を一定の温度に加熱
するために加熱用の交流電源50から交流電流を供給す
る。この交流電流は、給電端子48A、48Bを介して
スターラ管31に供給されてスターラ管31を加熱する
と共に、給電端子48Aから溶融ガラスGにリークす
る。このリーク電流は、回転軸36A、回転羽根36
B、給電端子48B、電位調整手段52、交流検出器5
4、直流検出器56、微小抵抗58、導電ブラシ60、
導電ブラシ60及びフランジ38を介して回転軸36A
に伝達される。これにより、リーク電流が交流検出器5
4で検出される。
【0033】従って、交流検出器54で検出されたリー
ク電流が0に近づくように、電位調整手段52の調整針
52Aをコイル52Bの任意位置に接続する。この場
合、給電端子48A、48B間の電位が、回転羽根36
Bの中心位置で電位v0 =0となる(図2参照)。これ
により、加熱用の交流電源50から交流電流を供給した
際に、回転羽根36B及びスターラ管31間に直流電流
が流れるという、ファラデーの整流効果の発生を抑制す
ることができる。
【0034】従って、抑制されたファラデーの整流効果
による起電力及び、回転羽根36Bの回転による起電力
1 が生成する。これにより、回転羽根36Bとスター
ラ管31との隙間Sの溶融ガラスGに直流電流iが生成
される。この直流電流iは給電端子48B、電位調整手
段52及び交流検出器54を介して直流検出器56に導
かれ、直流検出器56で直流電流iが検出される。直流
検出器56に導かれた直流電流iは、微小抵抗58、導
電ブラシ60、フランジ38、回転軸36Aを介して回
転羽根36Bまで導かれる。
【0035】このとき、手動/自動切換えスイッチ64
が自動制御状態に切り換えられていると、電流変換器6
2の信号が手動/自動切換えスイッチ64を介して直流
電源66内に入力する。直流電源66は、入力された電
流変換器62の信号に基づいて、直流電流iを打ち消す
ための直流電流i1 を出力する。直流電源66から出力
された直流電流i1 は、直流検出器56、交流検出器5
4、電位調整手段52、給電端子48A、回転軸36
A、フランジ38及び導電ブラシ60を介して直流電源
66に戻る。
【0036】従って、直流電源66から出力される電流
1 は、ファラデーの整流効果による起電力及び起電力
1 により生成した直流電流iと反対方向に流れて直流
電流iを打ち消す。これにより、回転羽根36Bとスタ
ーラ管31との隙間Sの溶融ガラスGに、直流電流iが
生成されないので、溶融ガラスG内に電解泡が発生する
ことを抑制できる。
【0037】また、上述したように、モリブデン電極7
1の−端子とスターラ管31及びスターラ管100を通
電させることにより、減圧脱泡槽76等を介して排出管
82からメタルバス84内に充填しても、メタルバス8
4内に充填された溶融ガラスGに電解泡が発生すること
を防止する。また、回転羽根36Bがスターラ管31に
接触した場合、交流検出器54で過大な電流が検出され
て、交流検出器54から警告部90に信号が出力され、
警告部90が回転羽根36Bとスターラ管31との接触
を警告する。
【0038】前記実施例では手動/自動切換えスイッチ
64を自動制御状態にセットした場合について説明した
が、これに限らず、手動/自動切換えスイッチ64を手
動制御状態にセットして使用することも可能である。こ
の場合、直流検出器56の測定値に対応するように調整
ツマミ66Aを調整して直流電源66から出力される直
流電流i1 を調整して、直流電源66のスイッチをオン
して直流電流i1 を出力する。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る高温溶
融物の均質化方法及び装置によれば、電位調整手段及び
起電力消去手段を設けることにより、第1の起電力及び
第2の起電力を消去することができるので、スターラと
スターラ管との隙間の高温溶融物に直流電流を流さない
ようにすることができる。
【0040】これにより、スターラとスターラ管との隙
間の高温溶融物に電解泡が発生することを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に高温溶融物の均質化装置を示した概略
【図2】本発明に高温溶融物の均質化装置の作用を説明
した説明図
【図3】電気溶解槽からメタルバスに高温溶融物を導く
管路を示した側面図
【図4】従来の高温溶融物の均質化装置を示す断面図
【図5】図4のA−A断面図
【符号の説明】
30…高温溶融物の均質化装置 31…スターラ管 36…スターラ 50…交流電源 52…電位調整手段 66…直流電源(起電力消去手段) 100…スターラ管 102…スターラ G…溶融ガラス(高温溶融物) v1 …起電力(第1の起電力)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スターラ管内にスターラを回動自在に支
    持し、該スターラを回転して前記スターラ管内に供給さ
    れた高温溶融物を攪拌すると共に、前記スターラ管に交
    流電流を流して前記スターラ管を加熱する高温溶融物の
    均質化方法において、 前記スターラと前記スターラ管との隙間の高温溶融物に
    生成する起電力を抑制するように、前記スターラ管に交
    流電流を流す加熱電源の電位を前記スターラの位置で最
    小に調整することを特徴とした高温溶融物の均質化方
    法。
  2. 【請求項2】 スターラ管内にスターラを回動自在に支
    持し、該スターラを回転して前記スターラ管内に供給さ
    れた高温溶融物を攪拌すると共に、前記スターラ管に交
    流電流を流して前記スターラ管を加熱する高温溶融物の
    均質化方法において、 前記スターラと前記スターラ管との隙間の高温溶融物に
    生成する第1の起電力を抑制するように、前記スターラ
    管に交流電流を流す加熱電源の電位を前記スターラの位
    置で最小に調整し、 前記加熱電源の電位を調整した後、前記スターラの回転
    時に生成された第2の起電力及び前記加熱電源の電位の
    調整で抑制された前記第1の起電力を消去することを特
    徴とした高温溶融物の均質化方法。
  3. 【請求項3】 スターラ管内にスターラを回動自在に支
    持し、該スターラを回転して前記スターラ管内に供給さ
    れた高温溶融物を攪拌すると共に、前記スターラ管に交
    流電流を流して前記スターラ管を加熱する高温溶融物の
    均質化装置において、 前記スターラと前記スターラ管との隙間の高温溶融物に
    生成する起電力を抑制するように、前記スターラ管に交
    流電流を流す加熱電源の電位を前記スターラの位置で最
    小に調整する電位調整手段を備えたことを特徴とした高
    温溶融物の均質化装置。
  4. 【請求項4】 スターラ管内にスターラを回動自在に支
    持し、該スターラを回転して前記スターラ管内に供給さ
    れた高温溶融物を攪拌すると共に、前記スターラ管に交
    流電流を流して前記スターラ管を加熱する高温溶融物の
    均質化装置において、 前記スターラと前記スターラ管との隙間の高温溶融物に
    生成する第1の起電力を抑制するように、前記スターラ
    管に交流電流を流す加熱電源の電位を前記スターラの位
    置で最小に調整する電位調整手段と、 前記加熱電源の電位を調整した後、前記スターラの回転
    時に生成された第2の起電力及び前記加熱電源の電位の
    調整で抑制された前記第1の起電力を消去する起電力消
    去手段と、 を備えたことを特徴とした高温溶融物の均質化装置。
JP7220665A 1995-08-29 1995-08-29 高温溶融物の均質化方法及び装置 Withdrawn JPH0967127A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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