JPH0966369A - モリブデン電導体の溶接方法 - Google Patents

モリブデン電導体の溶接方法

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JPH0966369A
JPH0966369A JP24842795A JP24842795A JPH0966369A JP H0966369 A JPH0966369 A JP H0966369A JP 24842795 A JP24842795 A JP 24842795A JP 24842795 A JP24842795 A JP 24842795A JP H0966369 A JPH0966369 A JP H0966369A
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JP
Japan
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molybdenum
lead wire
welding
foil
metal powder
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Pending
Application number
JP24842795A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Mikita
浩 三喜田
Kyoichi Komoto
京一 幸本
Mitsuharu Shimizu
光晴 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Kinzoku Co Ltd
Original Assignee
Toho Kinzoku Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toho Kinzoku Co Ltd filed Critical Toho Kinzoku Co Ltd
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Publication of JPH0966369A publication Critical patent/JPH0966369A/ja
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  • Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な溶接強度をもって確実に溶接でき、さ
らに、従来よりも容易で効率の良い、しかもより安価な
モリブデン電導体の溶接方法を提供する。 【解決手段】 管球用モリブデン箔にモリブデンリード
線を溶接するに際し、白金族元素から選ばれる単独また
は2種以上の金属粉末を予めリード線の溶接部に焼結付
着させておくモリブデン電導体の溶接方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲンランプな
どのガラス封止部に使用されるモリブデン部材の溶接方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハロゲンランプ、白熱電球、自
動車ランプなどの管球用ガラス材としては、硬質ガラス
や石英ガラスなどが使用され、リード線(棒)の引き出
し部は1600〜2000℃の高温で封止される。この
ような管球用金属部材としては、タングステン、モリブ
デンなどの耐熱金属が使用されている。
【0003】図2はハロゲンランプの一例を表すもの
で、このハロゲンランプ7のアンカーは、厚さ約30μ
m程度のモリブデン箔11を介して接続されるが、この
モリブデン箔にモリブデンリード線13を溶接する場合
には、直接溶接するとリード線と箔との接触面積が小さ
いため、溶接強度が低かったり箔切れを起こす、などの
危険性が高い。従って、これを防止する改善策として、
白金箔(厚さ約30μm)の小片をクッション材として
使用する方法が多用されており、図3に示したようなモ
リブデン電導体が得られている。図2における3は封止
部をあらわす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
改善策はなお問題点を抱えている。すなわち、厚さ約3
0μm、幅1mmの白金箔を長さ3〜4mmに切断して
白金箔小片とし、これをピンセットでつまんで、まずモ
リブデンリード線の先端にスポット溶接をし、つぎに、
その白金箔小片をはさむ形でモリブデンリード線をモリ
ブデン箔に溶接するのであるが、これらのスポット溶接
作業が細かい作業であるため、非常に面倒で時間がかか
り、自動化や省力化が困難である。また歩留まりが低く
白金箔が高価なため費用が高くなる。
【0005】従って本発明の目的は、十分な溶接強度を
もって確実に溶接でき、さらに、従来よりも容易で効率
の良い、しかもより安価なモリブデン電導体の溶接方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は以下のような構成とした。すなわち、本発
明のモリブデン電導体の溶接方法は、管球用モリブデン
箔にモリブデンリード線を溶接するに際し、白金族元素
から選ばれる単独または2種以上の金属粉末を予めリー
ド線の溶接部に焼結付着させておくことを特徴としてい
る。 以下、具体例をあげつつ詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で使用するモリブデン箔1
1の厚みは、20〜50μm程度であることが好まし
い。また、箔の両端を薄くし、エッジを設けておくのが
さらに好ましい。モリブデンリード線13としては、直
径0.1〜2.0mm、好ましくは0.35〜1.2m
mのものが使用される。先端の5mm以内の溶接部分は
丸棒のままでもよいが、平たくプレスしたり、断面を半
円形にすれば、モリブデン箔との接触面積が大きくなる
ので好ましい。
【0008】本発明で使用する、モリブデンリード線の
溶接部分に焼結させる金属粉末としては、白金族元素の
金属、すなわち、白金、ルテニウム、ロジウム、パラジ
ウム、オストニウムおよびイリジウムであり、これらか
ら選ばれる単独または2種以上の混合金属粉末が使用さ
れる。金属粉末の粒度は、5〜50μmの範囲のものが
好ましい。粒度が5μm未満では取り扱いに不便であ
り、50よりも粗いもの分散させるのが困難である。こ
れらの金属粉末をモリブデンリード線の溶接部分に焼結
させる方法は、その一例を以下に示すが、これらの方法
に限定する必要はない。
【0009】すなわち、上記の金属粉末を、2w/v%
以下の有機バインダの希薄溶液中に均一に分散させたペ
ーストとし、このペーストをモリブデンリード線の溶接
部に塗布し乾燥させた後、水素雰囲気の炉内で1200
〜1400℃で約5分間加熱することによって焼結させ
る。ペースト中の金属粉末の割合は、0. 4重量%以下
でよい。有機バインダとしては、上記で焼結されたとき
に燃焼して除去されるものであればよく、特に限定しな
いが、例えばポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコ
ール、カルボキシメチルセルロースなどが使用できる。
有機バインダの溶剤としては、アルコール系溶剤、水ま
たこれらの混合物が好ましく使用できる。
【0010】以上のようにして、金属粉末を焼結させた
モリブデンリード線の溶接部を、モリブデン箔に溶接し
てモリブデン電導体を得る。
【0011】モリブデンリード線の溶接部に、白金族元
素の金属粉末を焼結させておくことにより、白金箔を一
つづつスポット溶接する従来の方法に比べて、明らかに
容易で能率的であり、自動化、省力化も可能となる。
【0012】
【実施例】
(実施例1〜6)表1に示した金属粉末の所要量を、同
じく表1に示した有機バインダ溶液100cc中に均一
に分散させて各ペーストを得た。図1に示すように、平
らにプレスした各モリブデンリード線13の先端17を
上記の各ペースト中へ浸漬することにより塗布し、揮発
分を乾燥させたのち、さらにモリブデンリード線を表1
に示した温度の水素雰囲気炉内で5分間加熱して金属粉
末を焼結させた。図の18はこの燒結体を示す。最後
に、金属粉末を焼結させたモリブデンリード線の先端1
7をモリブデン箔11にスポット溶接して、各実施例の
モリブデン電導体1を得た。
【0013】
【表1】
【0014】表1において使用した有機バインダ溶液B
1〜B6は、以下の通りである。 B1:ポリビニルアルコールの1w/v%水溶液 B2:ポリビニルピロリドンの0.5w/v%エチルア
ルコール溶液 B3:ポリビニルピロリドンの0.7w/v%エチルア
ルコール溶液 B4:ポリビニルピロリドンの1w/v%エチルアルコ
ール溶液 B5:ポリビニルピロリドンの0.7w/v%水溶液 B6:カルボキシメチルセルロースの0.5w/v%エ
チルアルコール溶液
【0015】以上実施例1〜6で得られたモリブデン電
導体は、いずれも溶接強度は十分であり、箔切れも認め
られなかった。溶接作業は容易であり迅速に溶接するこ
とができた。なお図2は、上記で得られたモリブデン電
導体1を用いて完成させたハロゲンランプ7を示してい
る。
【0016】比較例1 図3を参照して説明する。厚さ30μm、幅1mmの白
金箔を長さ4mmに切断して白金箔小片15とし、これ
をピンセットでつまんで、まずモリブデンリード線の先
端17にスポット溶接をし、つぎに、その白金箔小片1
5をはさむ形で、モリブデンリード線の先端17をモリ
ブデン箔11に溶接し、同様な方法で比較例1のモリブ
デン電導体5個を得た。得られたモリブデン電導体5
は、溶接強度は十分であり、箔切れも認められなかった
が、溶接作業は手間がかかり、実施例に比べて1個当た
り約2倍の時間を要した。
【0017】比較例2 モリブデンリード線の先端を、直接モリブデン箔に溶接
する方法で、比較例2のモリブデン電導体5個の溶接作
業を試みたが、箔切れが生じたりまたは溶接強度が不十
分であり、使用に耐え得るモリブデン電導体は得られな
かった。
【0018】
【発明の効果】以上の実施例および比較例の結果から明
らかなように、本発明のモリブデン電導体の溶接方法
は、従来方法よりも容易で効率がよく、得られるモリブ
デン電導体は箔切れを認めず、十分な溶接強度をもって
確実に溶接されている。また、モリブデンリード線に、
ペースト塗布および加熱焼結をする作業では、複数本の
モリブデンリード線を治具に固定した状態で1度に処理
することができ、さらに、自動化、省力化が可能となる
などのメリットもあり、本発明のモリブデン電導体の溶
接方法は、実用性の高いことが明かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例によるモリブデン電導体の拡
大した斜視図である。
【図2】ガラス電球の封止部を示す平面図である。
【図3】従来の方法により、白金箔小片をクッション材
としたモリブデン電導体の拡大した斜視図である。
【符号の説明】
1 本発明のモリブデン電導体 3 ガラス電球の封止部 5 従来のモリブデン電導体 7 ハロゲンランプ 11 モリブデンの箔 13 モリブデンリード線 15 白金箔小片のクッション材 17 モリブデンリード線の先端

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管球用モリブデン箔にモリブデンリード
    線を溶接するに際し、白金族元素から選ばれる単独また
    は2種以上の金属粉末を予めリード線の溶接部に焼結付
    着させておくことを特徴とするモリブデン電導体の溶接
    方法。
JP24842795A 1995-08-31 1995-08-31 モリブデン電導体の溶接方法 Pending JPH0966369A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102363240A (zh) * 2011-06-28 2012-02-29 哈尔滨工业大学 电阻焊连接碳纳米管与金属的方法

Cited By (1)

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