JPH0963937A - 荷電ビーム描画装置 - Google Patents

荷電ビーム描画装置

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JPH0963937A
JPH0963937A JP7220494A JP22049495A JPH0963937A JP H0963937 A JPH0963937 A JP H0963937A JP 7220494 A JP7220494 A JP 7220494A JP 22049495 A JP22049495 A JP 22049495A JP H0963937 A JPH0963937 A JP H0963937A
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JP
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profile
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excitation
particle
particles
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JP7220494A
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English (en)
Inventor
Chikasuke Nishimura
慎祐 西村
Kanji Wada
寛次 和田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、試料に対する描画精度を高くする。 【解決手段】第2の照明レンズ3の励磁をセットし、こ
のときの対物レンズ7の励磁を変化させて各ビームプロ
ファイルを測定し、このうち対物レンズ励磁の焦点合わ
せ値よりも大きな範囲の値のときの各ビームプロファイ
ルと小さな範囲の値のときの各ビームプロファイルと各
面積差が最小となる第2の照明レンズ3の調整値に調整
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子銃から出射さ
れた荷電ビームを成形アパーチャに通過させることによ
り所望のビーム形状に成形し、この荷電ビームを試料に
照射して描画を行う荷電ビーム描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図22はかかる荷電ビーム描画装置の構
成図である。
【0003】電子銃1から出射される荷電ビームの進行
路上には、第1の照明レンズ2、第2の照明レンズ3、
第1の投影レンズ4、第2の投影レンズ5、さらに縮小
レンズ6、対物レンズ7が配置されている。
【0004】この荷電ビーム2の進行路上には、第2の
照明レンズ3と第1の投影レンズ4との間にブランキン
グ偏向器8が配置され、第1の投影レンズ4と第2の投
影レンズ5との間に成形偏向器9が配置され、さらに対
物レンズ7とともに対物偏向器10が配置されている。
【0005】又、この荷電ビーム2の進行路上には、ブ
ランキング偏向器8と第1の投影レンズ4との間に丸形
アパーチャ11及び第1の成形アパーチャ12が成形さ
れ、第2の投影レンズ5と縮小レンズ6との間に第2の
成形アパーチャ13が配置され、さらに縮小レンズ6と
対物レンズ7との間に丸形アパーチャ14が配置されて
いる。
【0006】このうち第1及び第2の成形アパーチャ1
2、13は、図23に示すようにそれぞれ正方形又は長
方形に形成されている。
【0007】一方、対物レンズ7の結像位置には、半導
体ウエハ等の試料15が配置され、この試料15の上方
に反射電子検出器16が配置されるとともに試料15上
にビーム電流検出器(ファラデーカップ)17が設けら
れている。
【0008】このような構成であれば、電子銃1から出
射された荷電ビーム、すなわちクロスオーバ像は、クロ
スオーバ像結像系Cに示すように第1の照明レンズ2、
第2の照明レンズ3、第1の投影レンズ4、第2の投影
レンズ5及び縮小レンズ6により5回結像され、最終的
に対物レンズ7の主面に結像される。
【0009】これと共に電子銃1から出射された荷電ビ
ームは、第1の成形アパーチャ12を通過し、この後、
成形偏向器9により偏向されて第2の成形アパーチャ1
3を通過することにより、これら第1及び第2の成形ア
パーチャを組み合わせたアパーチャ形状に形成される。
【0010】この成形ビームは、成形像結像系Sに示す
ように第2の成形アパーチャ13上に結像され、この後
に縮小レンズ6及び対物レンズ7により試料15面上に
結像される。
【0011】ところで、このような荷電ビーム描画装置
では、試料15の面上における成形ビームのビームプロ
ファイルを観察し、このビームプロファイルにクロスオ
ーバ像が現れないように調整が行われる。
【0012】この調整は、反射電子検出器16の検出信
号を処理してビームプロファイルをオシロスコープの画
面に映し出し、このビームプロファイル画像を見ながら
第2の照明レンズ3及び対物レンズ7の各励磁をそれぞ
れマニュアルで変化させ、ビームプロファイルにクロス
オーバ像が現れないように調整している。
【0013】しかしながら、この調整は、手動で第2の
照明レンズ3や対物レンズ7の各励磁をそれぞれ変化さ
せるので、調整誤差や個人誤差が大きくなり、クロスオ
ーバ像を対物レンズ7の主面位置に正確に合わせること
は困難である。
【0014】しかるに、クロスオーバ像が対物レンズ7
の主面位置からずれると、成形ビームのビームプロファ
イルが悪くなり、高精度にフォーカシングをすることが
出来なくなる。
【0015】又、クロスオーバ像が対物レンズ7の主面
位置からずれることから、非点収差補正誤差が大きくな
り、試料15、例えば半導体ウエハの高さ誤差に伴うビ
ーム分解能の劣化が著しくなり、半導体ウエハに形成さ
れるパターン解像性が低下する。以上の事から試料15
に対する描画精度が低下する。
【0016】一方、試料15にパターンを描画する前
に、試料15の面位置における成形ビームの結像位置を
確認する必要がある。
【0017】この成形ビームの位置検出は、通常、図2
4に示すように成形ビームを例えば金粒子20上にビー
ムスキャンさせ、この金粒子20からの反射電子を反射
電子検出器16により検出し、その検出信号を測定画像
データとしてファイルに記憶してビームプロファイルを
測定する。
【0018】ここで、金粒子20が真球の場合、ビーム
プロファイルは、図25(a) に示すように球体であるた
めにプロファイルエッジが丸みを帯びたものとなる。な
お、同図(b)(c)はx及びy方向から見た各ビームプロフ
ァイルである。
【0019】又、金粒子20が球体であるが真球でない
場合、ビームプロファイルは、図26(a) に示すように
x方向とy方向とのエッジ分解能が異なったものとな
る。なお、同図(b)(c)はx及びy方向から見た各ビーム
プロファイルである。
【0020】実際に測定されるビームプロファイルは、
図26に示すようにx方向とy方向とのエッジ分解能が
異なったものである。
【0021】このようにビームプロファイルが測定され
ると、この測定ビームプロファイルと図27に示す基準
データのビームプロファイルとのパターンマッチングを
行って成形ビーム位置を検出する。
【0022】ここで、基準データのビームプロファイル
は、図28に示すガウシアン分布関数により作成した画
像データと図29に示すビーム形状設計画像データとの
相互相関関数から作成している。この基準データのビー
ムプロファイルは、ガウシアン分布関数が軸対称となっ
ているので、x方向y方向の各エッジ分解能は等しくな
っている。
【0023】従って、実際に測定されるビームプロファ
イルと基準データのビームプロファイルとは、x方向y
方向の各エッジ分解能がそれぞれ異なり、これらプロフ
ァイルでパターンマッチングを行って成形ビームを位置
検出すると、この成形ビームの検出位置に誤差が発生
し、精度高く位置検出することが困難である。
【0024】一方、成形ビームの結像位置を検出する等
に用いられる金粒子20は、成形ビームの照射時間が長
くなると、成形ビームをスキャンしたところにコンタミ
が付着し、金粒子20からの正常な反射電子が得られな
くなりビーム検出用の粒子として不適切なものとなる。
【0025】このため、不適切となった金粒子20から
別の金粒子を選定し、この金粒子に成形ビームをスキャ
ンして位置検出することになる。
【0026】このビーム検出用の金粒子20の選定は、
複数の金粒子20を載せたSi基板をテーブルのマニュ
アル操作で移動し、低倍率のSEM(走査型電子顕微
鏡)像をモニターテレビジョンに映し出し、このモニタ
ー像から隣接した金粒子20のない金粒子20を選択
し、この金粒子20に対して高倍率で成形ビームをスキ
ャンしてそのビームプロファイルをオシロスコープの画
面に映し出す。
【0027】そして、このビームプロファイルのエッジ
を観察し、エッジの立ち上がりが出来るだけ急峻に現れ
る金粒子20を選択し、これをビーム検出用の金粒子2
0としている。
【0028】しかしながら、金粒子20は複数粒載せら
れているが、これら金粒子20の形状は様々であり、金
粒子20によってはビームエッジ分解能が小さくなり、
適切なビームプロファイルが得られないものもある。
【0029】このため、ビーム検出用として使用できる
金粒子20は、20分の1個程度であり、マニュアル操
作でビーム検出用の金粒子20を見付けるには2時間を
必要とする。
【0030】又、予め用意した複数の金粒子20の中に
何個使用できる金粒子20があるかを予め把握するため
には、金粒子20を例えば1000個用意した場合、1
00時間掛かってしまい、この事から通常は把握しきれ
ず、複数の金粒子20を載せたSi基板の交換時期が明
確に決めることができなかった。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにマニュア
ルでビームプロファイルにクロスオーバ像が現れないよ
うに調整しているので、調整誤差や個人誤差が大きくな
り、クロスオーバ像を対物レンズ7の主面位置に正確に
合わせることは困難である。
【0032】又、実際に測定されるビームプロファイル
と基準データのプロファイルとの各方向のエッジ分解能
がそれぞれ異なり、精度高い成形ビームの位置検出が困
難である。
【0033】又、マニュアル操作でビーム検出用として
使用できる金粒子20を見付けるには長時間掛り、かつ
複数の金粒子20を載せたSi基板の交換時期が明確に
決まっていない。
【0034】そこで本発明は、試料に対する描画精度を
高くできる荷電ビーム描画装置を提供することを目的と
する。
【0035】又、本発明は、ビームプロファイルにクロ
スオーバ像が現れないようにクロスオーバ像を対物レン
ズの主面位置に精度高く合わせることができる荷電ビー
ム描画装置を提供することを目的とする。
【0036】又、本発明は、精度高い成形ビームの位置
検出ができる荷電ビーム描画装置を提供することを目的
とする。
【0037】又、本発明は、短時間でビーム検出用の粒
子を選定できる荷電ビーム描画装置を提供することを目
的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、電子
銃から出射される荷電ビームの進行路上に照明レンズや
成形アパーチャ、対物レンズを配置し、成形アパーチャ
により成形された成形ビームを試料上に結像して描画を
行う荷電ビーム描画装置において、照明レンズの励磁値
を変化させ、かつこれら励磁値において対物レンズの励
磁を焦点合わせ値よりも大きな値又は小さな値に変化さ
せたときの試料面位置における成形ビームの各ビームプ
ロファイルを測定するプロファイル測定手段と、このプ
ロファイル測定手段により測定された対物レンズ励磁の
焦点合わせ値よりも大きな値のときの各ビームプロファ
イルと小さな値のときの各ビームプロファイルとの差が
最小となる照明レンズの励磁値に調整する照明レンズ調
整手段と、を備えて上記目的を達成しようとする荷電ビ
ーム描画装置である。
【0039】この請求項1によれば、照明レンズの各励
磁値において対物レンズの励磁を焦点合わせ値よりも大
きな値及び小さな値に変化して各ビームプロファイルを
測定し、このうち対物レンズ励磁の焦点合わせ値よりも
大きな値のときの各ビームプロファイルと小さな値のと
きの各ビームプロファイルと差が最小となる照明レンズ
のの励磁値に照明レンズを調整する。これにより、ビー
ムプロファイルにクロスオーバ像が現れないようにクロ
スオーバ像を対物レンズの主面位置に精度高く合わせら
れる。
【0040】請求項2によれば、プロファイル測定手段
は、照明レンズの励磁値を少なくともクロスオーバ像が
対物レンズ主面上に結像される値、及び対物レンズ主面
の前後にそれぞれ結像される各値に変化させ、かつこれ
ら励磁値において対物レンズの励磁を焦点合わせ値より
も大きな値又は小さな値に変化させたときの試料面位置
における成形ビームの各ビームプロファイルを測定する
荷電ビーム描画装置である。
【0041】この請求項2によれば、照明レンズの励磁
値を少なくともクロスオーバ像が対物レンズ主面上に結
像される値、及び対物レンズ主面の前後にそれぞれ結像
される各値に変化させて各ビームプロファイルを測定す
る。
【0042】請求項3によれば、プロファイル測定手段
は、試料面位置に配置された粒子に対して成形ビームを
スキャンし、粒子からの反射電子を検出してビームプロ
ファイルを得る荷電ビーム描画装置である。
【0043】この請求項3によれば、試料面位置に配置
された粒子に対して成形ビームをスキャンし、粒子から
の反射電子を検出してビームプロファイルを得る。
【0044】請求項4によれば、照明レンズ調整手段
は、対物レンズ励磁の焦点合わせ値よりも大きい励磁値
と小さい励磁値との各ビームプロファイルの面積差を求
め、これら面積差の合計値が最小となる照明レンズの励
磁に調整する荷電ビーム描画装置である。
【0045】この請求項4によれば、対物レンズ励磁の
焦点合わせ値よりも大きい値と小さい値との各ビームプ
ロファイルの面積差を求め、これら面積差の合計値が最
小となる照明レンズの励磁を調整する。
【0046】請求項5によれば、電子銃から出射される
荷電ビームの進行路上に照明レンズや成形アパーチャ、
対物レンズを配置し、成形アパーチャにより成形された
成形ビームを試料上に結像して描画を行う荷電ビーム描
画装置において、試料面位置に配置された粒子に対して
成形ビームをスキャンし、粒子からの反射電子を検出し
てビームプロファイルを測定するプロファイル測定手段
と、所望のビームプロファイル関数に基づいて基準ビー
ムプロファイルを作成する基準データ作成手段と、プロ
ファイル測定手段により測定されたビームプロファイル
と基準ビームプロファイルとの一致を取って成形ビーム
の位置を検出する位置検出手段と、を備えて上記目的を
達成しようとする荷電ビーム描画装置である。
【0047】この請求項5によれば、試料面位置に配置
された粒子に対して成形ビームをスキャンしてビームプ
ロファイルを測定し、このビームプロファイルと所望の
ビームプロファイル関数に基づいて作成された基準ビー
ムプロファイルとをマッチングして成形ビームの位置を
検出する。これにより、精度高い成形ビームの位置検出
ができる。
【0048】請求項6によれば、基準データ作成手段
は、楕円ビームプロファイル関数、又はこのビームプロ
ファイル関数に回転成分を持たせた関数を用いる荷電ビ
ーム描画装置である。
【0049】この請求項6によれば、楕円ビームプロフ
ァイル関数、又はこのビームプロファイル関数に回転成
分を持たせた関数を用いて基準画像データを作成する。
【0050】請求項7によれば、電子銃から出射される
荷電ビームの進行路上に照明レンズや成形アパーチャ、
対物レンズを配置し、成形アパーチャにより成形された
成形ビームを試料上に結像して描画を行う荷電ビーム描
画装置において、試料面位置に配置された複数の粒子に
対して成形ビームをスキャンしてそのスキャン波形のピ
ークから各粒子の位置を検出する粒子検出手段と、この
粒子検出手段により検出された各粒子の位置から各粒子
間の間隔を求めて互いに所定間隔以上離れている粒子を
検索する粒子検索手段と、この粒子検索手段により検索
された粒子に対して成形ビームをスキャンし、粒子から
の反射電子を検出してビームプロファイルを測定するプ
ロファイル測定手段と、このプロファイル測定手段によ
り測定されたビームプロファイルにおけるエッジ分解能
を求め、このエッジ分解能が許容値以下となる粒子を選
定する粒子選定手段と、を備えて上記目的を達成しよう
とする荷電ビーム描画装置である。
【0051】この請求項7によれば、試料面位置に配置
された複数の粒子に対して成形ビームをスキャンして各
粒子の位置を検出し、これら粒子の位置から各粒子間の
間隔を求めて互いに所定間隔以上離れている粒子を検索
し、次にこれら粒子に対して成形ビームをスキャンして
ビームプロファイルを測定し、このビームプロファイル
におけるエッジ分解能が許容値以下となる粒子を選定す
る。これにより、短時間でビーム検出用の粒子の選定が
できる。
【0052】請求項8によれば、プロファイル測定手段
は、粒子に対して成形ビーム径の数倍の面を複数方向か
らスキャンし、粒子からの反射電子を検出して複数方向
からの各ビームプロファイルを測定する荷電ビーム描画
装置である。
【0053】この請求項8によれば、粒子に対して成形
ビーム径の数倍の面を複数方向からスキャンし、このと
きの反射電子を検出して複数方向からの各ビームプロフ
ァイルを測定する。
【0054】請求項9によれば、粒子選定手段は、複数
方向の各ビームプロファイルにおける各エッジ分解能を
求め、これらエッジ分解能が全て許容値以下となる粒子
を選定する荷電ビーム描画装置である。
【0055】この請求項9によれば、複数方向の各ビー
ムプロファイルにおける各エッジ分解能を求め、これら
エッジ分解能が全て許容値以下となる粒子を選定する。
【0056】請求項10によれば、電子銃から出射され
る荷電ビームの進行路上に照明レンズや成形アパーチ
ャ、対物レンズを配置し、成形アパーチャにより成形さ
れた成形ビームを試料上に結像して描画を行う荷電ビー
ム描画装置において、照明レンズの励磁を変化させ、か
つこれら励磁値において対物レンズの励磁を焦点合わせ
値よりも大きな値又は小さな値に変化させたときの試料
面位置における成形ビームの各ビームプロファイルを測
定するプロファイル測定手段と、このプロファイル測定
手段により測定された対物レンズ励磁の焦点合わせ値よ
りも大きな値と小さな値とのときにおける各ビームプロ
ファイルの差が最小となる照明レンズの励磁に調整する
照明レンズ調整手段と、試料面位置に配置された粒子に
対して成形ビームをスキャンし、粒子からの反射電子を
検出してビームプロファイルを測定するプロファイル測
定手段と、所望のビームプロファイル関数の画像データ
とビーム形状の設定画像データとの相互相関関数に基づ
いて基準画像データを作成する基準データ作成手段と、
プロファイル測定手段により測定されたビームプロファ
イルと基準画像データとの一致を取って成形ビームの位
置を検出する位置検出手段と、試料面位置に配置された
複数の粒子に対して成形ビームをスキャンしてそのスキ
ャン波形のピークから各粒子の位置を検出する粒子検出
手段と、この粒子検出手段により検出された各粒子の位
置から各粒子間の間隔を求めて互いに所定間隔以上離れ
ている粒子を検索する粒子検索手段と、この粒子検索手
段により検索された粒子に対して成形ビームをスキャン
し、粒子からの反射電子を検出してビームプロファイル
を測定するプロファイル測定手段と、このプロファイル
測定手段により測定されたビームプロファイルにおける
エッジ分解能を求め、このエッジ分解能が許容値以下と
なる粒子を選定する粒子選定手段と、を備えて上記目的
を達成しようとする荷電ビーム描画装置である。
【0057】この請求項10によれば、照明レンズの各
励磁値において対物レンズの励磁を焦点合わせ値よりも
大きな値及び小さな値に変化して試料面位置における各
ビームプロファイルを測定し、対物レンズ励磁の焦点合
わせ値よりも大きな値のときの各ビームプロファイルと
小さな値のときの各ビームプロファイルと差が最小とな
る照明レンズの励磁に調整する。又、試料への描画の前
に粒子に対して成形ビームをスキャンしてビームプロフ
ァイルを測定し、このビームプロファイルと所望のビー
ムプロファイル関数に基づいて作成された基準画像デー
タとをマッチングして成形ビームの位置を検出する。さ
らに、複数の粒子に対して成形ビームをスキャンして各
粒子の位置を検出し、これら粒子の位置から各粒子間の
間隔を求めて互いに所定間隔以上離れている粒子を検索
し、これら粒子に対して成形ビームをスキャンしてビー
ムプロファイルを測定してそのエッジ分解能を求め、こ
のエッジ分解能が許容値以下となる粒子を選定する。
【0058】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参
照して説明する。なお、図22と同一部分には同一符号
を付してその詳しい説明は省略する。
【0059】図1は荷電ビーム描画装置の構成図であ
る。
【0060】反射電子検出器16の出力端子には、信号
増幅器30を介して信号処理回路31及びオシロスコー
プ32が接続されている。
【0061】このうち信号処理回路31には、制御器3
3を介して照明励磁制御器34及び対物レンズ励磁制御
器35が接続されている。
【0062】この信号処理回路31は、対物レンズ7の
励磁を変化させてビームプロファイルを測定し、この測
定された各ビームプロファイルに基づいて第2の照明レ
ンズ3の励磁を調整する機能を有するものである。
【0063】図2はかかる信号処理回路31の具体的な
構成図である。
【0064】CPUから成る制御部34には、プログラ
ムメモリ35及びプロファイルメモリ36が接続され、
かつ制御部34から発せられる各指令により処理部3
7、プロファイル測定部38及び照明レンズ調整部39
が作動するものとなっている。
【0065】このうちプログラムメモリ35には、図3
に示す第2の照明レンズ調整フローチャートに従ったプ
ログラムが予め記憶されている。
【0066】又、制御部34には、各入力部40、41
及び出力部43が接続され、このうち一方の入力部40
には信号増幅器30の出力端子が接続され、他方の入力
部41にはキーボード43及びマウス44が接続されて
いる。又、出力部43には主制御器33が接続されてい
る。
【0067】上記プロファイル測定部38は、第2の照
明レンズ3の励磁を変化させ、これら励磁の変化値毎
に、対物レンズ7の励磁を焦点合わせ(ジャストフォー
カス)値よりも大きな値から小さな値の範囲で変化さ
せ、このときの試料15の面位置における成形ビームの
各ビームプロファイルを測定する機能を有している。
【0068】ここで、第2の照明レンズ3の励磁変化
は、クロスオーバ像が対物レンズ7の主面上に結像され
る励磁値(この最適な励磁値を調整値と称する)、対物
レンズ7の主面の前後にそれぞれ結像される各励磁値に
変化させている。
【0069】なお、ビームプロファイルの測定は、図2
4に示すように試料面15の面位置に載置された金粒子
20に対して成形ビームをスキャンし、金粒子20から
の反射電子を反射電子検出器16により検出し、その検
出信号を信号増幅器30により増幅して信号処理回路3
1及びオシロスコープ32に送ることにより行うものと
なっている。
【0070】ここで、第2の照明レンズ3の励磁の大き
さに対する成形ビーム及びクロスオーバ像の関係につい
て図4を参照して説明する。
【0071】なお、点線aは成形ビームにおいて対物レ
ンズ7の励磁によるジャストフォーカスの結像系を示し
ている。
【0072】又、実線b1はクロスオーバ像において対
物レンズの励磁によるジャストフォーカスの結像系を示
している。
【0073】一点破線b2はクロスオーバ像において対
物レンズの励磁によるジャストフォーカス値よりも小さ
な値のときの結像系を示し、二点破線b3はクロスオー
バ像において対物レンズの励磁によるジャストフォーカ
ス値よりも大きな値のときの結像系を示している。
【0074】(a) 図4(a) は第2の照明レンズ3の励磁
が調整値に調整された場合で、クロスオーバ像は対物レ
ンズ7の主面にある。この場合、対物レンズ7の励磁を
変えてもクロスオーバ像の位置は変化せず、成形ビーム
のみが焦点ぼけを生じる。
【0075】(b) 図4(b) は第2の照明レンズ3の励磁
が調整値よりも小さい場合で、クロスオーバ像は、対物
レンズ7の主面位置よりも後側つまり対物レンズ7の主
面位置よりも下がる。
【0076】この状態に、対物レンズ7の励磁を変化さ
せると、そのクロスオーバ像は、対物レンズ7の励磁が
小さいときに試料15上に結像する。
【0077】成形ビームは、第2の照明レンズ3の励磁
値によって変化しないので、対物レンズ7の励磁の変化
に対して焦点ぼけを生じる。
【0078】(c) 図4(c) は第2の照明レンズ3の励磁
が調整値よりも大きい場合で、クロスオーバ像は、対物
レンズ7の主面位置よりも前側つまり対物レンズ7の主
面位置よりも上がる。
【0079】この状態に、対物レンズ7の励磁を変化さ
せると、そのクロスオーバ像は、対物レンズ7の励磁が
大きいときに試料15面上に結像する。
【0080】成形ビームは、第2の照明レンズ3の励磁
値によって変化しないので、対物レンズ7の励磁の変化
に対して焦点ぼけを生じる。
【0081】照明レンズ調整部39は、プロファイル測
定部38により測定された対物レンズ7の励磁の焦点合
わせ値よりも大きな値のときの各ビームプロファイルと
小さな値のときの各ビームプロファイルとの差が最小と
なるように第2の照明レンズ3の励磁を調整する機能を
有している。
【0082】すなわち、照明レンズ調整部39は、対物
レンズ7の励磁の焦点合わせ値よりも大きな値のときの
各ビームプロファイルと小さな値のときの各ビームプロ
ファイルとの面積差を求め、これら面積差の合計値が最
小となる第2の照明レンズ3の励磁を決める機能を有し
ている。
【0083】なお、処理部37は、入力部40を通して
入力される反射電子検出器16の検出信号を信号処理し
てビームプロファイルとしてプロファイルメモリ36に
記憶する機能を有している。
【0084】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0085】電子銃1から出射された荷電ビームによる
クロスオーバ像は、第1の照明レンズ2、第2の照明レ
ンズ3、第1の投影レンズ4、第2の投影レンズ5及び
縮小レンズ6により5回結像され、第2の照明レンズ3
の励磁が適切であれば最終的に対物レンズ7の主面に結
像される。
【0086】これと共に電子銃1から出射された荷電ビ
ームは、第1の成形アパーチャ12を通過し、この後、
成形偏向器9により偏向されて第2の成形アパーチャ1
3を通過することにより、これら第1及び第2の成形ア
パーチャを組み合わせたアパーチャ形状に形成される。
【0087】この成形ビームは、第2の成形アパーチャ
13上に結像され、この後に縮小レンズ6及び対物レン
ズ7により試料15面上に結像される。
【0088】ところで、ビームプロファイルにクロスオ
ーバ像が現れないようにする調整は次のように行われ
る。
【0089】すなわち、制御部34は、図3に示す第2
の照明レンズ調整のフローチャートのプログラムを実行
してプロファイル測定部38及び照明レンズ調整部39
に対して指令を発する。
【0090】先ず、プロファイル測定部38は、ステッ
プ#1において第2の照明レンズ3の励磁の変化量ΔC
L2 をセットするとともに対物レンズ7の励磁の変化量
ΔOLをセットし、続くステップ#2において第2の照
明レンズ3のマニュアルによる励磁の調整値CL2Mをセ
ットする。
【0091】次にプロファイル測定部38は、ステップ
#3において第2の照明レンズ3の励磁値CL2 をセッ
トする。この励磁値CL2 は、 CL2 =CL2M−(ΔCL2 /2)+(ΔCL2 /m)×j …(1) である。ここで、mは自然数であり、j=0〜mであ
る。
【0092】次にプロファイル測定部38は、ステップ
#4において成形ビームを試料15の面上にフォーカシ
ングする。このフォーカシングしたときの対物レンズ7
に対する励磁値つまりフォーカシング値をOLjとす
る。
【0093】次にプロファイル測定部38は、ステップ
#5において対物レンズ7に対する励磁値OLをセット
する。この励磁値OLは、 OL=OLj−(ΔOL/2)+(ΔOL/n)×i …(2) である。なお、nは偶数であり、i=0〜nである。
【0094】しかるに、プロファイル測定部38は、i
を0〜nの範囲で変化させてステップ#5及び#6を繰
り返し実行し、これらi=0〜nにおける対物レンズ7
の各励磁値OLにおける各ビームプロファイルを測定す
る。
【0095】すなわち、第2の照明レンズ3に対する励
磁は、ステップ#3において既に図4(a) に示すような
ジャストフォーカスの調整値にセットされており、この
第2の照明レンズ3の調整値において対物レンズ7の励
磁を変化させる。
【0096】この対物レンズ7の励磁の変化は、対物レ
ンズ7のジャストフォーカス値を中心として小さな値か
ら大きな値の範囲で行う。
【0097】このような各対物レンズ7の励磁値におい
て、成形ビームを図24に示すように試料15の面上の
金粒子20に対してスキャンし、このときに金粒子20
からの生じる反射電子を反射電子検出器16により検出
し、その検出信号を信号増幅器30を通して信号処理回
路31及びオシロスコープ32に送る。
【0098】この信号処理回路31は、反射電子検出器
16からの検出信号を入力して処理部37に渡す。この
処理部37は、反射電子検出器16の検出信号を信号処
理してビームプロファイルとしてプロファイルメモリ3
6に記憶する。
【0099】図5(a) は第2の照明レンズ3の励磁をジ
ャストフォーカスの調整値にセットして対物レンズ7の
励磁を焦点合わせ値より小さい値から大きい値の範囲で
変化させたときの各ビームプロファイル波形を示してい
る。
【0100】これらビームプロファイル波形は、対物レ
ンズ7の励磁を変化させてもクロスオーバ像がでないの
で、対物レンズの焦点合わせ値を中心として対称的なプ
ロファイルとなる。
【0101】次に照明レンズ調整部39は、ステップ#
6においてこれらビームプロファイルの各面積So 、S
1 、…Sn/2 、…Sn-1 、Snを演算し求める。
【0102】ここで、ビームプロファイルの各面積So
〜S(n-2)/2 は対物レンズ7の励磁が焦点合わせ値の面
積Sn/2 より小さい範囲であり、各面積S(n+2)/2 〜S
nは対物レンズ7の励磁が焦点合わせ値の面積Sn/2 よ
り小さい範囲である。
【0103】次に照明レンズ調整部39は、ステップ#
6において、対物レンズ7の励磁の焦点合わせ値より小
さい範囲のビームプロファイルの各面積So 〜S(n-2)/
2 と焦点合わせ値より大きい範囲の各面積S(n+2)/2 〜
Snとの各面積差をそれぞれ求め、これら面積差の合計
値ΔSjを求める。
【0104】この差の合計値ΔSjは、 ΔSj=|So −Sn|+|S1 −Sn-1 |+ … +|S(n-2)/2 −S(n+2)/2 | …(3) により表される。
【0105】すなわち、図6に示すように対物レンズ7
の励磁の最も小さいビームプロファイル面積So と最も
大きいビームプロファイル面積Snとの差|So −Sn
|を求め、同様にして次に励磁の小さいビームプロファ
イル面積S1 と次に大きいビームプロファイル面積Sn-
1 との差を求め、以下同様にしてビームプロファイル面
積S(n-2)/2 とS(n+2)/2 との差までを求め、これら面
積の差を合計する。
【0106】次に制御部34は、ビームプロファイル測
定が全て終了したかを判断し、終了しなければ再びステ
ップ#3に戻る。
【0107】再び、プロファイル測定部38は、ステッ
プ#3において第2の照明レンズ3の励磁値CL2 をセ
ットする。この励磁値CL2 は、上記式(1) により例え
ばジャストフォーカスの調整値によりも小さな値にセッ
トされる。
【0108】次にプロファイル測定部38は、ステップ
#4において成形ビームを試料15の面上にフォーカシ
ングし、次にステップ#5及び#6を繰り返し実行して
各ビームプロファイルを測定する。
【0109】すなわち、第2の照明レンズ3に対する励
磁は図4(b) に示すようにジャストフォーカスの調整値
によりも小さな値にセットされており、この第2の照明
レンズ3の調整値において対物レンズ7の励磁を対物レ
ンズ7の焦点合わせ値を中心として小さな値から大きな
値の範囲で行う。
【0110】図5(b) はかかる対物レンズ7の励磁を変
化させたときの各ビームプロファイル波形を示してい
る。これらビームプロファイル波形は、対物レンズ7の
励磁が焦点合わせ値よりも小さいときにクロスオーバ像
がでるので、その波高は高くなる。
【0111】次に照明レンズ調整部39は、ステップ#
6においてこれらビームプロファイルの各面積So 、S
1 、…Sn/2 、…Sn-1 、Snを演算し求め、ステップ
#7において対物レンズ7の励磁の焦点合わせ値より小
さい範囲のビームプロファイルの各面積So 〜S(n-2)/
2 と焦点合わせ値より大きい範囲の各面積S(n+2)/2〜
Snとの各差をそれぞれ求め、これら差の合計値ΔSj
を求める。
【0112】再び、プロファイル測定部38は、ステッ
プ#3に戻って第2の照明レンズ3の励磁値CL2 をジ
ャストフォーカスの調整値によりも大きな値にセット
し、以下同様に、対物レンズ7の励磁を変化させて各ビ
ームプロファイルを測定し、かつ対物レンズ7の励磁の
焦点合わせ値より小さい範囲のビームプロファイルの各
面積So 〜S(n-2)/2 と焦点合わせ値より大きい範囲の
各面積S(n+2)/2 〜Snとの各差をそれぞれ求め、これ
ら差の合計値ΔSjを求める。
【0113】次に照明レンズ調整部39は、ステップ#
8に移り、図7に示すように各ビームプロファイル面積
の差の合計値ΔSjの2次回帰曲線の近似を行い、次の
ステップ#9において2次回帰曲線における極小点から
第2の照明レンズ3の励磁値(調整値)CL2jを求め
る。
【0114】次に照明レンズ調整部39は、ステップ#
10において2次回帰曲線から求めた第2の照明レンズ
3の励磁値CL2jを主制御器33を通して照明励磁部3
4にセットする。
【0115】この結果、ビームプロファイルにクロスオ
ーバ像が現れない調整が行われる。
【0116】このように上記第1の実施の形態において
は、第2の照明レンズ3の励磁をセットし、このときの
対物レンズ7の励磁を変化させて各ビームプロファイル
を測定し、このうち対物レンズ励磁の焦点合わせ値より
も大きな範囲の値のときの各ビームプロファイルと小さ
な範囲の値のときの各ビームプロファイルと各面積差が
最小となる第2の照明レンズ3の励磁に調整するように
したので、自動的にビームプロファイルにクロスオーバ
像が現れないようにクロスオーバ像を対物レンズ7の主
面位置に精度高く合わせられる。
【0117】そのうえ、各ビームプロファイルの面積差
の合計値ΔSjの2次回帰曲線の近似を行い、この2次
回帰曲線における極小点から第2の照明レンズ3の励磁
値CL2jを求めるので、高精度でクロスオーバ像を対物
レンズ7の主面位置に合わせることができ、成形ビーム
を照射するときの光学的再現性を従来よりも100倍以
上向上できる。
【0118】この結果、試料15面上のビームプロファ
イルにクロスオーバ像が現れず、試料15面上における
成形ビームのフォーカシング精度、非点補正精度を高く
でき、描画精度を高くできる。
【0119】又、試料15としての半導体ウエハにおけ
る描画面全面の高さが一様に設定されない場合でも、ビ
ームプロファイルが一様に変わることになり描画精度を
向上できる。
【0120】なお、上記第1の実施例は、次の通りに変
形してもよい。
【0121】例えば、荷電ビーム描画装置であれば図1
に示す電子光学系に限ることはなく、又、電磁レンズに
限らず静電レンズを用いてもよい。
【0122】(2) 次に本発明の第2の実施の形態につい
て説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付し
てその詳しい説明は省略する。
【0123】図8は荷電ビーム描画装置の構成図であ
る。
【0124】電子銃1から出射される荷電ビームの進行
路上には、縮小レンズ6と対物レンズ7との間に副偏向
器10aが配置され、対物レンズ7とともに主偏向器1
0bが配置されている。
【0125】これら荷電ビームの進行路上に配置される
成形偏向器9、副偏向器10a及び主偏向器10bに
は、それぞれ成形偏向制御器40、副偏向制御器41及
び主偏向制御器42が接続されて各励磁が制御されてい
る。
【0126】これに荷電ビーム光学系の下方には、試料
を載置するXYテーブル43が設けられ、これがXYテ
ーブル制御器44により移動制御される。
【0127】このXYテーブル制御器44は、XYテー
ブル43の下面に設置された測長用ミラー45からの反
射レーザ光を受光して距離Plを測長する測長用レーザ
発振器46からの測長信号を入力してXYテーブル43
を移動制御する機能を有している。
【0128】なお、距離Plは、測長用レーザ発振器4
6と測長用ミラー45との間の距離である。
【0129】XYテーブル43上には、粒子台47が設
けられ、この粒子台47上に複数の金粒子20が載置さ
れている。
【0130】一方、反射電子検出器16の出力端子に
は、信号増幅器30を介して信号処理回路48及びオシ
ロスコープ32が接続されている。
【0131】従って、ビームプロファイルの測定は、上
記同様に金粒子20に対して成形ビームQをスキャン
し、金粒子20からの反射電子を反射電子検出器16に
より検出し、その検出信号を信号増幅器30により増幅
して信号処理回路48及びオシロスコープ32に送るこ
とにより行うものとなっている。
【0132】又、これら信号処理回路48、成形偏向制
御器40、副偏向制御器41及び主偏向制御器42は、
主制御器49により動作制御されている。
【0133】このうち信号処理回路48は、主制御器4
9による動作制御により測定されたビームプロファイル
と基準ビームプロファイルとをパターンマッチングして
成形ビームQの位置を検出する位置検出手段としての機
能を有している。
【0134】図9はかかる信号処理回路48の具体的な
構成図である。
【0135】CPUから成る制御部50には、プロファ
イルメモリ51及びデータメモリ52が接続され、かつ
制御部50から発せられる各指令により処理部53、基
準データ作成部54及び位置検出部55が作動するもの
となっている。
【0136】又、制御部50には、各入力部56、57
及び出力部58が接続され、一方の入力部56には信号
増幅器30の出力端子が接続され、他方の入力部57に
はキーボード59及びマウス60が接続されている。
又、出力部58には主制御器49が接続されている。
【0137】処理部53は、入力部56を通して入力さ
れる反射電子検出器16の検出信号を信号処理してビー
ムプロファイルとしてプロファイルメモリ51に記憶す
る機能を有している。
【0138】基準データ作成部54は、データメモリ5
2に記憶されているビームプロファイル関数に基づいて
基準ビームプロファイルを作成する機能を有している。
【0139】ここで、データメモリ52に記憶されてい
るビームプロファイル関数は、図10に示す楕円ビーム
プロファイル関数G、及び図11に示すように楕円ビー
ムプロファイル関数Gに回転成分を持たせた楕円ビーム
プロファイル関数Gとなっている。
【0140】この楕円ビームプロファイル関数Gは、
【数1】
【0141】により表され、回転成分を持たせた楕円ビ
ームプロファイル関数Gは、
【数2】
【0142】により表される。
【0143】又、データメモリ52には、ビーム形状設
計画像データが記憶されている。
【0144】従って、基準データ作成部54は、データ
メモリ52から楕円ビームプロファイル関数G及びビー
ム形状設計画像データを読み出し、これら楕円ビームプ
ロファイル関数Gとビーム形状設計画像データとの相互
相関関数から基準ビームプロファイルの画像データを作
成する機能を有している。
【0145】位置検出部55は、基準データ作成部54
により作成された基準ビームプロファイルの画像データ
とプロファイルメモリ51に記憶されている測定ビーム
プロファイルのデータとをパターンマッチングして成形
ビームQの位置を検出する機能を有している。
【0146】なお、信号処理回路48には、上記第1の
実施例におけるプロファイル測定部38及び照明レンズ
調整部39の各機能を備えてもよい。すなわち、プロフ
ァイル測定部38は、第2の照明レンズ3の励磁を変化
させ、これら励磁の変化値毎に、対物レンズ7の励磁を
焦点合わせ値よりも大きな値から小さな値の範囲で変化
させ、このときの試料15の面位置における成形ビーム
の各ビームプロファイルを測定する機能である。
【0147】照明レンズ調整部39は、プロファイル測
定部38により測定された対物レンズ7の励磁の焦点合
わせ値よりも大きな値のときの各ビームプロファイルと
小さな値のときの各ビームプロファイルと面積差を求
め、これら面積差の合計値が最小となる第2の照明レン
ズ3の励磁を決める機能である。
【0148】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0149】電子銃1から出射された荷電ビームによる
クロスオーバ像は、第1の照明レンズ2、第2の照明レ
ンズ3、第1の投影レンズ4、第2の投影レンズ5及び
縮小レンズ6により5回結像され、最終的に対物レンズ
7の主面に結像される。
【0150】これと共に電子銃1から出射された荷電ビ
ームは、第1の成形アパーチャ12を通過し、この後、
成形偏向器9により偏向されて第2の成形アパーチャ1
3を通過することにより、これら第1及び第2の成形ア
パーチャを組み合わせたアパーチャ形状Qaに形成され
る。
【0151】この成形ビームは、第2の成形アパーチャ
13上に結像され、この後に縮小レンズ6及び対物レン
ズ7により金粒子20上に照射される。このとき成形ビ
ームは、副偏向器10a及び主偏向器10bによる偏向
作用により金粒子20上にスキャンされる。
【0152】このとき反射電子検出器16は、金粒子2
0から生じる反射電子を検出し、その検出信号を信号増
幅器30を通して信号処理回路48及びオシロスコープ
32に送る。
【0153】この信号処理回路48の処理部53は、反
射電子検出器16の検出信号を信号処理し、例えば図2
6に示す真球でない測定ビームプロファイルとしてプロ
ファイルメモリ51に記憶する。
【0154】一方、基準データ作成部54は、データメ
モリ52から楕円ビームプロファイル関数G及びビーム
形状設計画像データを読み出し、これら楕円ビームプロ
ファイル関数Gとビーム形状設計画像データとの相互相
関関数から基準ビームプロファイルの画像データを作成
する。
【0155】図12はこれら楕円ビームプロファイル関
数Gとビーム形状設計画像データとの相互相関関数から
作成される基準ビームプロファイルを示しており、この
基準ビームプロファイルのx方向のエッジ分解能はy方
向のエッジ分解能よりも大きいことが分かる。
【0156】又、基準データ作成部54は、データメモ
リ52から回転成分を持つ楕円ビームプロファイル関数
G及びビーム形状設計画像データを読み出すと、図13
に示すようにこれら楕円ビームプロファイル関数Gとビ
ーム形状設計画像データとの相互相関関数から基準ビー
ムプロファイルの画像データを作成する。
【0157】この基準ビームプロファイルは、回転成分
θを持っているので、対角でない部分のエッジ分解能が
回転成分θに対応した変化を示す。
【0158】ここで、楕円の形状の表す各径a、b、回
転成分θは、測定されたビームプロファイルの形状分布
と等しくなるように選択される。なお、この選択は、キ
ーボード59又はマウス60により選択入力される。
【0159】このように基準ビームプロファイルが作成
されると、位置検出部55は、この作成された基準ビー
ムプロファイルの画像データとプロファイルメモリ51
に記憶されている測定ビームプロファイルのデータとを
受け、これら基準ビームプロファイルと測定ビームプロ
ファイルとを一致させるように(以下ではパターンマッ
チングを例にする)して成形ビームQの位置を検出す
る。
【0160】このとき、測定ビームプロファイルと基準
ビームプロファイルとは、x方向y方向の各エッジ分解
能がそれぞれ同一であり、パターンマッチングにより成
形ビームQの位置を誤差を発生せずに検出される。
【0161】このように上記第2実施の形態において
は、金粒子20に対して成形ビームQをスキャンしてビ
ームプロファイルを測定し、この測定ビームプロファイ
ルと楕円ビームプロファイル関数Gに基づいて作成され
た基準ビームプロファイルとをパターンマッチングして
成形ビームQの位置を検出するので、測定ビームプロフ
ァイルと基準ビームプロファイルとにおいてx方向y方
向の各エッジ分解能がそれぞれ異なることなく、パター
ンマッチングにより成形ビームQの位置を誤差なく精度
高く位置検出ができる。
【0162】又、回転成分θを持った楕円ビームプロフ
ァイル関数Gを用いるので、楕円の形状の表す各径a、
b、回転成分θを選択することにより基準ビームプロフ
ァイルを測定ビームプロファイルに合わせることがで
き、成形ビームQの位置検出の精度を従来よりも2倍以
上高くできる。
【0163】さらに、上記第1の実施の形態におけるプ
ロファイル測定部38及び照明レンズ調整部39の各機
能を備えることにより、自動的にビームプロファイルに
クロスオーバ像が現れないようにクロスオーバ像を対物
レンズ7の主面位置に精度高く合わせられる。
【0164】従って、成形ビームQの位置検出の精度を
高くし、かつクロスオーバ像を対物レンズ7の主面位置
に精度高く合わせることができるので、試料15に対す
る描画精度をさらに向上できる。
【0165】(3) 次に本発明の第3の実施の形態につい
て説明する。なお、図8と同一部分には同一符号を付し
てその詳しい説明は省略する。
【0166】図14は荷電ビーム描画装置の構成図であ
る。
【0167】粒子台47には、図15に示すように複数
の金粒子20が載置されている。
【0168】一方、主制御器70は、副偏向制御器41
及び主偏向制御器42を制御して成形ビームQを偏向し
たとき、副偏向器10a及び主偏向器10bに対する励
磁の大きさから距離Pdを求め、かつXYテーブル制御
器44から送られてくる距離Plを受け、これら距離P
d及び距離Plから金粒子20の位置を求める機能を有
している。
【0169】信号処理回路71は、主制御器70の制御
により粒子台47に載置されている複数の金粒子20か
らビーム検出用の粒子として適切な金粒子20を選定す
る機能を有している。
【0170】図15はかかる信号処理回路71の具体的
な構成図である。
【0171】CPUから成る制御部72には、プロファ
イルメモリ73及び粒子選定メモリ74が接続され、か
つ制御部72から発せられる各指令によりプロファイル
測定部75、粒子検出部76、粒子検索部77及び粒子
選定部78が作動するものとなっている。
【0172】又、制御部72には、各入力部79、80
及び出力部81が接続され、一方の入力部79には信号
増幅器30の出力端子が接続され、他方の入力部80に
はキーボード81及びマウス82が接続されている。
又、出力部81には主制御器70が接続されている。
【0173】プロファイル測定部75は、入力部79を
通して入力される反射電子検出器16の検出信号を信号
処理して測定ビームプロファイルとしてプロファイルメ
モリ73に記憶する機能を有している。
【0174】粒子検出部76は、複数の金粒子20に対
して成形ビームQをスキャンしたときのそのスキャン波
形のピークを検出し、このピーク検出の旨を主制御器7
0に送出する機能を有している。
【0175】この主制御器70は、ピーク検出の旨を受
けたとき、上記の如く距離Pd及び距離Plから金粒子
20の位置座標Pijk (Xijk 、Yijk )を算出するも
のとなる。なお、i=1〜l、j=1〜m、k=1〜n
である。又、P=Pl+Pdで示される静止座標系とす
る。
【0176】このように粒子検出部76により金粒子2
0の位置検出を行う場合、主制御器70は副偏向制御器
41及び主偏向制御器42による励磁を制御し、かつX
Yテーブル制御器44はXYテーブル43を移動制御
し、成形ビームQのスキャン範囲を図17に示すように
l×mに分割した各ブロックBlmごとに行うものとなっ
ている。
【0177】ここで、各ブロックBlm内における成形ビ
ームQのスキャンは、副偏向制御器41により励磁制御
で行い、各ブロックの選択は主偏向制御器42による励
磁及びXYテーブル43の移動制御により行う。
【0178】粒子検索部77は、粒子検出部76により
検出された各金粒子20の位置座標Pijk から各金粒子
20の間隔δを求め、互いに所定間隔以上離れている金
粒子20を検索する機能を有している。
【0179】各金粒子20の間隔δは、次式を算出して
求め、隣接する各ブロックBlm間の各金粒子20に対し
ても行う。
【0180】
【数3】
【0181】従って、粒子検索部77は、各金粒子20
の間隔δのうち最小値δmin が許容値δT 以上であれば
合格としてその金粒子20を検索する機能を有してい
る。
【0182】この金粒子20の検索の後、主制御器70
は、検索された金粒子20に対して成形ビームQをスキ
ャンし、金粒子20からの反射電子を検出してビームプ
ロファイルを測定する機能を有している。
【0183】この場合、主制御器70は、成形ビームQ
を金粒子20に対してビーム径の5倍程度の領域にスキ
ャンさせて金粒子20の重心を求め、金粒子20の重心
を通るX方向及びY方向の各ビームプロファイルを測定
する機能を有している。
【0184】粒子選定部78は、この測定されたビーム
プロファイルにおけるX方向のエッジ分解能r1、r2
及びY方向のエッジ分解能r3、r4を求め、これらエ
ッジ分解能r1〜r4が許容値rT 以下となる金粒子2
0を合格として選定する機能を有している。
【0185】又、この粒子選定部78は、合格として選
定した金粒子20の座標(X、Y)、各金粒子20の間
隔δのうち最小値δmin 、エッジ分解能r1〜r4を粒
子選定メモリ74に記憶して粒子選定表を作成する機能
を有している。
【0186】なお、信号処理回路71には、上記第1の
実施例におけるプロファイル測定部38及び照明レンズ
調整部39、さらに上記第2の実施例における基準デー
タ作成部54及び位置検出部55の各機能を備えてもよ
い。すなわち、プロファイル測定部38は、第2の照明
レンズ3の励磁を変化させ、これら励磁の変化値毎に、
対物レンズ7の励磁を焦点合わせ値よりも大きな値から
小さな値の範囲で変化させ、このときの試料15の面位
置における成形ビームの各ビームプロファイルを測定す
る機能である。
【0187】照明レンズ調整部39は、プロファイル測
定部38により測定された対物レンズ7の励磁の焦点合
わせ値よりも大きな値のときの各ビームプロファイルと
小さな値のときの各ビームプロファイルと面積差を求
め、これら面積差の合計値が最小となる第2の照明レン
ズ3の励磁を決める機能である。
【0188】基準データ作成部54は、楕円ビームプロ
ファイル関数G及びビーム形状設計画像データを読み出
し、これら楕円ビームプロファイル関数Gとビーム形状
設計画像データとの相互相関関数から基準ビームプロフ
ァイルの画像データを作成する機能である。
【0189】位置検出部55は、基準データ作成部54
により作成された基準ビームプロファイルの画像データ
と測定ビームプロファイルのデータとをパターンマッチ
ングして成形ビームQの位置を検出する機能である。
【0190】なお、反射電子検出器16から出力され検
出信号を増幅する信号増幅器30のゲイン・レベル調整
は、成形ビームQの各ブロックBlmに対するスキャンご
とに行い、画像データの最大値と最小値が飽和レベルに
ならないように、又、入力範囲内に広範囲に入力される
ように調整する。
【0191】粒子台47上には、金粒子20と比較して
大きな異物があり、この異物からの信号レベルが最大値
になることも有り得るので、予め使用できる金粒子20
の大きさに合せたゲイン・レベルの最大値を求め、これ
を越えないように制限を設ける。この制限を設けること
により誤って大きな異物を検出することはない。
【0192】又、金粒子20と同等レベルの大きさの異
物に対しては、ビームプロファイルのエッジ分解能によ
って判別される。
【0193】次に上記の如く構成された装置での金粒子
20の選定作用について説明する。
【0194】電子銃1から出射された荷電ビームによる
クロスオーバ像は、第1の照明レンズ2、第2の照明レ
ンズ3、第1の投影レンズ4、第2の投影レンズ5及び
縮小レンズ6により5回結像され、最終的に対物レンズ
7の主面に結像される。
【0195】これと共に電子銃1から出射された荷電ビ
ームは、第1の成形アパーチャ12を通過し、この後、
成形偏向器9により偏向されて第2の成形アパーチャ1
3を通過することにより、これら第1及び第2の成形ア
パーチャを組み合わせたアパーチャ形状Qaに形成され
る。
【0196】この成形ビームは、第2の成形アパーチャ
13上に結像され、この後に縮小レンズ6及び対物レン
ズ7により金粒子20上に照射される。このとき成形ビ
ームは、副偏向器10a及び主偏向器10bによる偏向
作用により金粒子20上にスキャンされる。
【0197】この場合、主制御器70は、副偏向制御器
41及び主偏向制御器42による励磁を制御し、かつX
Yテーブル制御器44はXYテーブル43を移動制御
し、成形ビームQのスキャン範囲を図17に示すように
l×mに分割した各ブロックBlmごとに行う。
【0198】ここで、各ブロックBlm内における成形ビ
ームQのスキャンは、副偏向制御器41による副偏向器
10aの励磁制御で行い、各ブロックBlmの選択は主偏
向制御器42による主偏向器10bの励磁及びXYテー
ブル43の移動制御により行う。
【0199】この場合、成形ビームQのスキャンは、各
ブロックB11、B12、B13、…B1m、B21、B22、…B
2m、…Blmの順で、各ブロックBlm内を面状に行う。
【0200】このように成形ビームQを各ブロックBlm
ごとにスキャンしたとき、反射電子検出器16は、金粒
子20から生じる反射電子を検出し、その検出信号を信
号増幅器30を通して信号処理回路71及びオシロスコ
ープ32に送る。
【0201】この信号処理回路71の粒子検出部76
は、複数の金粒子20に対して成形ビームQをスキャン
したときのそのスキャン波形のピークを検出し、このピ
ーク検出の旨を主制御器70に送出する。
【0202】この主制御器70は、ピーク検出の旨を受
けたとき、成形ビームQの照射位置までの距離Pd及び
XYテーブル43までの距離Plから金粒子20の位置
座標Pijk (Xijk 、Yijk )を算出する。
【0203】この金粒子20の位置座標Pijk を求める
とき、同一ブロックBlm内に複数の金粒子20があれ
ば、複数のスキャン波形のピークが生じ、これらピーク
ごとに位置座標Pijk を求める。
【0204】図18はブロック内で検出された各金粒子
20の座標、例えば座標(X111 ,Y111 )(X112 ,
Y112 )(X113 ,Y113 )を示している。
【0205】次に粒子検索部77は、粒子検出部76に
より検出された各金粒子20の座標Pijk から各金粒子
20の間隔δを上記式(6) を演算して求め、これら金粒
子20の間隔δのうち最小値δmin が許容値δT 以上で
あれば合格としてその金粒子20を検索する。
【0206】すなわち、金粒子20が所定間隔以上離れ
ていなければ、成形ビームQの光軸がずれた場合、金粒
子20の座標がずれてしまい、目的以外の金粒子20を
検索するからである。なお、金粒子20の座標がずれが
10μm以内であれば許容できる。
【0207】次に金粒子20の検索が終了すると、主制
御器70は、検索された金粒子20に対し、成形ビーム
Qをビーム径の5倍程度の領域でスキャンさせて図19
に示すように金粒子20の重心を求め、この重心を通る
X方向及びY方向の各ビームプロファイルを測定する。
【0208】すなわち、プロファイル測定部75は、入
力部79を通して入力される反射電子検出器16の検出
信号を信号処理してビームプロファイルとしてプロファ
イルメモリ73に記憶する。このビームプロファイルの
測定は、検索された全ての金粒子20に対して測定され
る。
【0209】次に粒子選定部78は、これら測定された
ビームプロファイルにおいて図20(a) に示すようにX
方向のエッジ分解能r1、r2、及び同図(b) に示すよ
うにY方向のエッジ分解能r3、r4を求める。
【0210】次に粒子選定部78は、これらエッジ分解
能r1〜r4が許容値rT 以下であるかを判断し、全て
のエッジ分解能r1〜r4が許容値rT 以下となる金粒
子20を合格として選定する。
【0211】この金粒子20の選定の後、粒子選定部7
8は、合格とした金粒子20の座標(X、Y)、各金粒
子20の間隔δのうち最小値δmin 、エッジ分解能r1
〜r4を粒子選定メモリ74に記憶し、図21に示す粒
子選定表を作成する。
【0212】このように上記第3の実施の形態において
は、複数の金粒子20に対して成形ビームQをスキャン
して各金粒子20の座標を検出し、これら金粒子20の
座標から各金粒子20間の間隔を求めて互いに所定間隔
以上離れている金粒子20を検索し、次に各金粒子20
に対して成形ビームQをスキャンしてビームプロファイ
ルを測定し、このビームプロファイルにおけるエッジ分
解能r1〜r4が許容値rT 以下となる金粒子20を選
定するので、ビーム検出用の金粒子20を従来よりも1
0分の1の短時間でかつ自動的に選定ができる。
【0213】又、この金粒子20の選定は、各金粒子2
0間の間隔やビームプロファイルにおける各エッジ分解
能を求めて行うので、ビーム検出用として最適な金粒子
20を確実に選定できる。
【0214】又、ビーム検出用として選定された各金粒
子20の座標、各金粒子20の間隔δのうち最小値δmi
n 、エッジ分解能r1〜r4を粒子選定表として記憶す
るので、ビーム検出用の各金粒子20の把握が簡単とな
り、かつ金粒子20の交換時期を予測できるようにな
る。
【0215】そのうえ、上記第1の実施の形態における
プロファイル測定部38及び照明レンズ調整部39の各
機能を備えることにより、自動的にビームプロファイル
にクロスオーバ像が現れないようにクロスオーバ像を対
物レンズ7の主面位置に精度高く合わせられる。
【0216】さらに上記第2の実施の形態における基準
データ作成部54及び位置検出部55の各機能を備える
ことにより、測定ビームプロファイルと基準ビームプロ
ファイルとにおいてx方向y方向の各エッジ分解能がそ
れぞれ異なることなく、パターンマッチングにより成形
ビームQの位置を誤差なく精度高く位置検出ができる。
【0217】従って、成形ビームQの位置検出の精度を
高くし、かつクロスオーバ像を対物レンズ7の主面位置
に精度高く合わせることができるので、試料15に対す
る描画精度をさらに向上できる。
【0218】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、試
料に対する描画精度を高くできる荷電ビーム描画装置を
提供できる。
【0219】又、本発明によれば、ビームプロファイル
にクロスオーバ像が現れないようにクロスオーバ像を対
物レンズの主面位置に精度高く合わせることができる荷
電ビーム描画装置を提供できる。
【0220】又、本発明によれば、精度高い成形ビーム
の位置検出ができる荷電ビーム描画装置を提供できる。
【0221】又、本発明によれば、短時間でビーム検出
用の粒子を選定できる荷電ビーム描画装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる荷電ビーム描画装置の第1の実
施の形態を示す構成図。
【図2】信号処理回路の具体的な構成図。
【図3】第2の照明レンズ調整のフローチャート。
【図4】第2の照明レンズの励磁に対する成形ビーム及
びクロスオーバ像の関係図。
【図5】対物レンズ励磁を変化させたときのビームプロ
ファイルを示す図。
【図6】各ビームプロファイルセン面積差を示す図。
【図7】2次回帰曲線から得られる第2の照明レンズ励
磁の調整値を示す図。
【図8】本発明に係わる荷電ビーム描画装置の第2の実
施の形態を示す構成図。
【図9】信号処理回路の具体的な構成図。
【図10】楕円ビームプロファイル関数の模式図。
【図11】回転成分を持たせた楕円ビームプロファイル
関数の模式図。
【図12】基準ビームプロファイルの作成を示す模式
図。
【図13】回転成分を有する基準ビームプロファイルの
作成を示す模式図。
【図14】本発明に係わる荷電ビーム描画装置の第3の
実施の形態を示す構成図。
【図15】金粒子の載置を状態を示す図。
【図16】信号処理回路の具体的な構成図。
【図17】成形ビームをスキャンする各ブロックを示す
図。
【図18】金粒子の座標を示す図。
【図19】金粒子に対する重心でのプロファイル測定を
示す図。
【図20】ビームプロファイルのエッジ分解能を示す
図。
【図21】ビーム検出用として最適な金粒子の粒子選定
表を示す図。
【図22】従来の荷電ビーム描画装置の構成図。
【図23】成形アパーチャの構成図。
【図24】ビームプロファイルの測定方法を示す図。
【図25】真球の場合のビームプロファイルの模式図。
【図26】真球でない場合のビームプロファイルの模式
図。
【図27】基準のビームプロファイルの模式図。
【図28】ガウシアン分布関数を示す図。
【図29】ビーム形状設計画像データの模式図。
【符号の説明】
1…電子銃、2…第1の照明レンズ、3…第2の照明レ
ンズ、4…第1の投影レンズ、5…第2の投影レンズ、
6…縮小レンズ、7…対物レンズ、9…成形偏向器、1
0…対物偏向器、10a…副偏向器、10b…主偏向
器、12…第1の成形アパーチャ、13…第2の成形ア
パーチャ、15…試料、16…反射電子検出器、31…
信号処理回路、32…オシロスコープ、33…制御器、
34…照明励磁器、35…対物レンズ励磁器、38…プ
ロファイル測定部、39…照明レンズ調整部、48…信
号処理回路、54…基準データ作成部、55…位置検出
部、71…信号処理回路、75…プロファイル測定部、
76…粒子検出部、77…粒子検索部、78…粒子選定
部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃から出射される荷電ビームの進行
    路上に照明レンズや成形アパーチャ、対物レンズを配置
    し、前記成形アパーチャにより成形された成形ビームを
    試料上に結像して描画を行う荷電ビーム描画装置におい
    て、 前記照明レンズの励磁を変化させ、かつこれら励磁にお
    いて前記対物レンズの励磁を焦点合わせ値よりも大きな
    値又は小さな値に変化させたときの前記試料面位置にお
    ける前記成形ビームの各ビームプロファイルを測定する
    プロファイル測定手段と、 このプロファイル測定手段により測定された前記対物レ
    ンズ励磁の焦点合わせ値よりも大きな値のときの各ビー
    ムプロファイルと小さな値のときの各ビームプロファイ
    ルとの差が最小となる前記照明レンズの励磁に調整する
    照明レンズ調整手段と、を具備したことを特徴とする荷
    電ビーム描画装置。
  2. 【請求項2】 プロファイル測定手段は、照明レンズの
    励磁値を少なくともクロスオーバ像が対物レンズ主面上
    に結像される値、及び対物レンズ主面の前後にそれぞれ
    結像される各値に変化させ、かつこれら励磁値において
    前記対物レンズの励磁を焦点合わせ値よりも大きな値又
    は小さな値に変化させたときの前記試料面位置における
    前記成形ビームの各ビームプロファイルを測定すること
    を特徴とする請求項1記載の荷電ビーム描画装置。
  3. 【請求項3】 プロファイル測定手段は、試料面位置に
    配置された粒子に対して成形ビームをスキャンし、前記
    粒子からの反射電子を検出してビームプロファイルを得
    ることを特徴とする請求項1記載の荷電ビーム描画装
    置。
  4. 【請求項4】 照明レンズ調整手段は、前記対物レンズ
    励磁の焦点合わせ値よりも大きい励磁値と小さい励磁値
    との各ビームプロファイルの面積差を求め、これら面積
    差の合計値が最小となる照明レンズの調整値を判断する
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電ビーム描画装置。
  5. 【請求項5】 電子銃から出射される荷電ビームの進行
    路上に照明レンズや成形アパーチャ、対物レンズを配置
    し、前記成形アパーチャにより成形された成形ビームを
    試料上に結像して描画を行う荷電ビーム描画装置におい
    て、 試料面位置に配置された粒子に対して前記成形ビームを
    スキャンし、前記粒子からの反射電子を検出してビーム
    プロファイルを測定するプロファイル測定手段と、 所望のビームプロファイル関数に基づいて基準ビームプ
    ロファイルを作成する基準データ作成手段と、 前記プロファイル測定手段により測定されたビームプロ
    ファイルと前記基準ビームプロファイルとの一致を取っ
    て前記成形ビームの位置を検出する位置検出手段と、を
    具備したことを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  6. 【請求項6】 基準データ作成手段は、楕円ビームプロ
    ファイル関数、又はこのビームプロファイル関数に回転
    成分を持たせた関数を用いることを特徴とする請求項5
    記載の荷電ビーム描画装置。
  7. 【請求項7】 電子銃から出射される荷電ビームの進行
    路上に照明レンズや成形アパーチャ、対物レンズを配置
    し、前記成形アパーチャにより成形された成形ビームを
    試料上に結像して描画を行う荷電ビーム描画装置におい
    て、 試料面位置に配置された複数の粒子に対して前記成形ビ
    ームをスキャンしてそのスキャン波形のピークから前記
    各粒子の位置を検出する粒子検出手段と、 この粒子検出手段により検出された前記各粒子の位置か
    ら前記各粒子間の間隔を求めて互いに所定間隔以上離れ
    ている前記粒子を検索する粒子検索手段と、 この粒子検索手段により検索された前記粒子に対して前
    記成形ビームをスキャンし、前記粒子からの反射電子を
    検出してビームプロファイルを測定するプロファイル測
    定手段と、 このプロファイル測定手段により測定されたビームプロ
    ファイルにおけるエッジ分解能を求め、このエッジ分解
    能が許容値以下となる前記粒子を選定する粒子選定手段
    と、を具備したことを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  8. 【請求項8】 プロファイル測定手段は、粒子に対して
    成形ビーム径の数倍の面を複数方向からスキャンし、前
    記粒子からの反射電子を検出して前記複数方向からの各
    ビームプロファイルを測定することを特徴とする請求項
    7記載の荷電ビーム描画装置。
  9. 【請求項9】 粒子選定手段は、複数方向の各ビームプ
    ロファイルにおける各エッジ分解能を求め、これらエッ
    ジ分解能が全て許容値以下となる粒子を選定することを
    特徴とする請求項7記載の荷電ビーム描画装置。
  10. 【請求項10】 電子銃から出射される荷電ビームの進
    行路上に照明レンズや成形アパーチャ、対物レンズを配
    置し、前記成形アパーチャにより成形された成形ビーム
    を試料上に結像して描画を行う荷電ビーム描画装置にお
    いて、 前記照明レンズの励磁を変化させ、かつこれら励磁値に
    おいて前記対物レンズの励磁を焦点合わせ値よりも大き
    な値又は小さな値に変化させたときの前記試料面位置に
    おける前記成形ビームの各ビームプロファイルを測定す
    るプロファイル測定手段と、 このプロファイル測定手段により測定された前記対物レ
    ンズ励磁の焦点合わせ値よりも大きな値と小さな値との
    ときにおける各ビームプロファイルの差が最小となる前
    記照明レンズの調整値を判断して調整する照明レンズ調
    整手段と、 前記試料面位置に配置された粒子に対して前記成形ビー
    ムをスキャンし、前記粒子からの反射電子を検出してビ
    ームプロファイルを測定するプロファイル測定手段と、 所望のビームプロファイル関数の画像データとビーム形
    状の設定画像データとの相互相関関数に基づいて基準画
    像データを作成する基準データ作成手段と、 前記プロファイル測定手段により測定されたビームプロ
    ファイルと前記基準画像データとの一致を取って前記成
    形ビームの位置を検出する位置検出手段と、 前記試料面位置に配置された複数の粒子に対して前記成
    形ビームをスキャンしてそのスキャン波形のピークから
    前記各粒子の位置を検出する粒子検出手段と、 この粒子検出手段により検出された前記各粒子の位置か
    ら前記各粒子間の間隔を求めて互いに所定間隔以上離れ
    ている前記粒子を検索する粒子検索手段と、 この粒子検索手段により検索された前記粒子に対して前
    記成形ビームをスキャンし、前記粒子からの反射電子を
    検出してビームプロファイルを測定するプロファイル測
    定手段と、 このプロファイル測定手段により測定されたビームプロ
    ファイルにおけるエッジ分解能を求め、このエッジ分解
    能が許容値以下となる前記粒子を選定する粒子選定手段
    と、を具備したことを特徴とする荷電ビーム描画装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007188950A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Nuflare Technology Inc 偏向収差補正電圧の演算方法及び荷電粒子ビーム描画方法
JP2007279686A (ja) * 2006-03-13 2007-10-25 Kuresutetsuku:Kk 電子ビーム記録装置
US7432515B2 (en) 2005-01-24 2008-10-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Charged particle beam lithography apparatus and method

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