JPH0963935A - レジストパターン形成方法 - Google Patents

レジストパターン形成方法

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JPH0963935A
JPH0963935A JP7219158A JP21915895A JPH0963935A JP H0963935 A JPH0963935 A JP H0963935A JP 7219158 A JP7219158 A JP 7219158A JP 21915895 A JP21915895 A JP 21915895A JP H0963935 A JPH0963935 A JP H0963935A
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resist
layer
resist film
film
resist pattern
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JP7219158A
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Shigeyasu Mori
重恭 森
Takeo Watanabe
健夫 渡邊
Takashi Fukushima
隆史 福島
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジスト膜をマスクとする反射防止膜のエッ
チング処理の際、レジスト膜の膜減りを低減することが
できるレジストパターン形成方法を得る。 【解決手段】 基板1上に第1層レジスト膜101およ
び第2層レジスト膜102を順次形成する工程と、該両
レジスト膜101,102をパターニングして、所定の
平面パターンを有する2層構造のレジスト膜100を形
成する工程とを含み、該第1層レジスト膜101を、露
光光の基板表面での反射を抑制する反射防止効果を有す
るものとし、該第1層レジスト膜101の構成材料とし
て、ドライエッチング速度が第2層レジスト膜102に
比べて速いレジスト材料を用いるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジストパターン
形成方法に関し、特に高解像度で安定に所定のパターン
を有するレジスト膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路ではその集積化が
進み、LSIより集積度の高いVLSIが実用化されて
いるが、このような集積度の極めて高い集積回路は、導
体配線や電極などの微細化により実現されたものであ
り、現在では最小パターン幅が1μm未満(サブミクロ
ン)のものまで実用化されている。また、開発段階で
は、上記最小パターン幅が0.25μm(クォーターミ
クロン)のものが研究されている。
【0003】ところで、微細なレジストパターンを形成
するための露光光源として、当初は紫外線が用いられて
いたが、波長による制限から、露光光も短波長に移行す
る傾向にあり、遠紫外線、電子線、X線等の放射線を用
いて露光が行われるようになった。しかし、高圧水銀ラ
ンプの出力光は、遠紫外光の波長領域ではかなりその出
力レベルが低下したものとなるという問題があり、この
問題に対応するために、露光光としてエキシマレーザ光
を使用するという検討が行われている。
【0004】また、前述の露光光の短波長化とともにレ
ジスト材料の開発も進められている。高圧水銀ランプの
i線(365nm)の露光光に対するレジスト材料とし
て、感光剤としてナフトキノンジアジド、ベースポリマ
ーとしてフェノールノボラック樹脂を用いた材料系が幅
広く研究され、実用化されている。
【0005】ところが、露光光のさらなる短波長化に対
しては、該レジスト材料では吸収波長の問題で対応でき
ないとされている。
【0006】そこで、KrFエキシマレーザ光(波長2
48nm)以下の波長の露光光に対しては、化学増幅型
レジストが提案されている。これは露光によってレジス
ト中に酸を発生させ、それを触媒として反応を起こして
露光部と未露光部との間で溶解速度差を発生させ、感光
性レジストとして機能させるものである。
【0007】この化学増幅型レジストは、露光によりレ
ジスト中に酸が生ずるという特徴を有するものである
が、この酸が下地基板の影響を受けるために、レジスト
のパターン形成プロセスに不安定な要因を与えてしまう
という問題がある。
【0008】また、この化学増幅型レジストは、その透
過率が高く、ブリーチング効果,つまり光を受けた部分
の透過率がどんどん高くなるという効果がないために、
下地基板からの反射光の影響をまともに受けて、パター
ン形状を劣化させるという問題がある。
【0009】すなわち、ブリーチング効果がないレジス
トでは、レジストの下部まで露光光が十分届くよう、レ
ジスト自体の光の透過率を非常に高く設定して露光処理
を行うので、基板表面からの露光光の反射光の影響も大
きく、下地の表面形状の影響をまともに受けることとな
る。一方、ブリーチング効果を有するレジストでは、光
を受けた部分の透過率が大きくなるので、レジスト自体
の光の透過率をあまり大きく設定しなくても、露光時に
はレジストの露光部分はその表面から順次透過率が大き
くなっていき、露光光がレジストの下部まで達すること
となる。このようにブリーチング効果を有するレジスト
では、それ自体の透過率をあまり高く設定する必要がな
いので、下地基板からの反射光の影響を抑えることがで
きる。
【0010】また、化学増幅型レジストのようにブリー
チング効果がないレジストでは、上記のように下地から
の反射光の影響を受け易いことから、レジスト膜の下地
の段差形状が、その上のレジストのパターン形状に大き
く影響するという問題がある。
【0011】例えば、図4(a)に示すように、その表
面が凸凹状になっている基板1上にレジスト10を塗布
し、これを所定の開口パターンを有する遮光マスク20
を用いて露光する場合、露光光の基板表面での乱反射
や、レジスト表面と基板表面の間に形成される定在波に
よって、基板表面の段差上でのレジストパターン形状
は、下地の状態に大きく影響されたものとなる。つま
り、上記乱反射により、レジストの露光すべきでない部
分が露光されることとなり、マスクパターンに対応した
露光パターンを得ることができない。また、定在波はレ
ジスト表面から基板表面までの距離が異なると、その強
さが異なることとなり、下地の凸凹によりレジスト各部
での露光強度にむらが生じ、この結果、現像時に露光部
分あるいは非露光部分が完全に溶解されず、露光パター
ンに対応したレジストパターンを得ることが困難とな
る。
【0012】このような課題を解決したレジストパター
ンの形成方法として、レジスト膜を、反射防止膜を介し
て基板上に形成する方法が提案されており、例えば、特
公平6−12452号公報ではそのような試みを論じて
いる。
【0013】図4(b)は、上記のような反射防止膜を
用いるレジストパターン形成方法を説明するための図で
ある。図4(b)に示すように、基板1上には反射防止
膜10aを介してレジスト10を形成し、該レジスト1
0を遮光マスク20により所定パターンに露光する。そ
の後、該レジスト10を現像し、該現像したレジスト1
0をマスクとして、反射防止膜10aをドライエッチン
グにより選択的に除去して、所定パターンを有するレジ
スト膜を形成する。
【0014】この方法では、このレジスト10を遮光マ
スク20を用いて露光する際には、露光光Lは反射防止
膜10aにて吸収され、基板表面に到達する光が低減さ
れる。また、基板に到達して反射された光も、該反射防
止膜10aにより吸収されることとなる。このため、露
光光の基板表面での反射光のレジストへの影響が低減さ
れ、反射光のレジストパターンへの悪影響が抑えられ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記反射防
止膜は、これとレジストと間にエッチング選択性を有す
るものではないことから、図4(b)に示すように反射
防止膜の下地の表面に段差等が有る場合、該反射防止膜
の膜厚が均一にならない。このため上記のように上層の
レジスト10をマスクにして反射防止膜10aをドライ
エッチングするレジストパターン形成方法は、上記のよ
うな下地、つまり表面が凸凹になっている基板に対して
は適用しにくいという問題がある。
【0016】また一方では、現在実用化されているナフ
トキノンジアジド/フェノールノボラック系のレジスト
や、化学増幅型レジストは、下地表面からの反射光を露
光パターンの形成に使って、良好なパターン形状を得る
ものであり、これらのレジストを用いた方法では、下地
表面からの反射光が十分得られないとすると、パターン
形状の劣化を招いてしまうという問題もある。
【0017】例えば、化学増幅型レジストの場合、これ
にはブリーチング効果がないため、露光光がレジストの
上部に比べて下部で細くなり、ネガ型の場合、現像後の
レジスト残部102の断面形状が図3(a)に示すよう
な逆3角形形状になってしまうという問題がある。
【0018】また、化学増幅型レジストでは、レジスト
の基板との界面近傍部に発生した酸が反射防止膜に補足
される。このため、ネガ型の場合、該界面近傍部分で
は、露光部分が現像液に対して溶け難くいものとなると
いう膜質の変化が十分なものとならず、現像後のレジス
ト残部の下端部両側部に、図3(a)のような食い込み
(矢印Xで示す部分)を生ずる。ポジ型のレジストで
は、ネガ型レジストとは全く逆の現象が現れ、レジスト
残部の断面形状は、図3(a)のレジスト除去部分に対
応した形状となる。
【0019】また、このような反射防止膜による反射防
止効果を低減するために、反射防止膜を薄くし、下地か
らの反射光の一部を使ってパターン形成を行うようにす
ると、同一基板上に膜質の異なる膜が混在し、各膜の反
射率が異なる場合、このような膜厚の薄い反射防止膜は
適用しにくいという問題がある。
【0020】このように従来のレジストパターン形成方
法では、レジスト膜の下地表面からの反射光がレジスト
のパターニングに及ぼす悪影響をなくすため、レジスト
膜を反射防止膜を介して基板上に形成するようにする
と、レジスト膜をマスクとする反射防止膜のエッチング
処理により、レジスト膜の膜減りが生じてレジストパタ
ーンが所望のパターンからずれてしまうという問題があ
る。
【0021】また、化学増幅型レジストでは、レジスト
の基板との界面近傍部に発生した酸が反射防止膜に補足
され、これによりレジスト膜の断面形状の劣化を招くと
いう問題がある。
【0022】また、反射防止膜をレジスト膜の下地とし
て形成したことにより、基板からの反射光が低減され、
下地表面の影響を受けた反射光によるレジストパターン
の劣化は抑えれる一方で、該反射光を利用して露光を行
うタイプのレジストでは、下地からの反射光が弱くなる
ため、そのパターン形状が劣化するという問題がある。
【0023】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、レジスト膜をマスクとする反射
防止膜のエッチング処理の際、レジスト膜の膜減りを低
減することができるレジストパターン形成方法を得るこ
とを目的(第1の目的)とする。
【0024】また、本発明は、化学増幅型レジストの反
射防止膜近傍部分で発生した酸が反射防止膜にトラップ
されることによるパターン形状の劣化を回避できるレジ
ストパターン形成方法を得ることを目的(第2の目的)
とする。
【0025】また、本発明は、下地からの露光光の反射
光が反射防止膜により低減しても、該反射光を利用して
露光を行うタイプのレジストのパターン劣化を回避する
ことができるレジストパターン形成方法を得ることを目
的(第3の目的)とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係るレジストパターン形成方法は、基板上に第1層レジ
スト膜および第2層レジスト膜を順次形成する工程と、
該両レジスト膜を露光,現像処理によりパターニングし
て、所定の平面パターンを有する2層構造のレジスト膜
を形成する工程とを含み、該第1層レジスト膜が、露光
光の基板表面での反射を抑制する反射防止効果を有し、
かつ該第1層レジスト膜が、ドライエッチング速度が該
第2層レジスト膜に比べて速いレジスト材料から構成さ
れているものである。そのことにより上記目的が達成さ
れる。
【0027】この発明(請求項2)は、請求項1記載の
レジストパターン形成方法において、前記基板上に前記
第1層レジスト膜及び第2層レジスト膜を順次形成した
後該両レジスト膜をパターニングする工程では、該第2
層レジスト膜の露光,現像を行って第2層レジスト膜を
パターニングし、その後該パターニングされた第2層レ
ジスト膜をマスクとして、第1層レジスト膜をドライエ
ッチングするようにしている。
【0028】この発明(請求項3)は、請求項1記載の
レジストパターン形成方法において、前記反射防止効果
を有する第1層レジスト膜の構成材料として、ポリグリ
シルメタクリレート及びその誘導体と、アゾ化合物及び
ジスリルピリジン化合物のうちの少なくとも一方を含む
熱硬化剤とを含有する硬化性樹脂組成物を使用するもの
である。
【0029】この発明(請求項4)は、請求項2記載の
レジストパターン形成方法において、前記反射防止効果
を有する第1層レジスト膜をドライエッチングする際、
酸素を含むエッチングガスを使用するものである。
【0030】この発明(請求項5)は、請求項1又は2
記載のレジストパターン形成方法において、前記反射防
止効果を有する第1層レジスト膜を、500〜3500
オングストロームの厚さに形成するものである。
【0031】この発明(請求項6)は、請求項2記載の
レジストパターン形成方法において、前記反射防止効果
を有する第1層レジスト膜を、その反射防止効果が増大
するよう、色素として200℃以上で安定性のある化合
物を添加した構成としたものである。
【0032】この発明(請求項7)は、請求項6記載の
レジストパターン形成方法において、前記色素としてア
ントラキノン及びアントラキノン誘導体を用いるもので
ある。
【0033】この発明(請求項8)は、請求項1記載の
レジストパターン形成方法において、前記反射防止効果
を有する第1層レジスト膜に酸発生剤を添加するように
している。そのことにより上記第2の目的が達成され
る。
【0034】この発明(請求項9)は、請求項8記載の
レジストパターン形成方法において、前記酸発生剤とし
て、ヨードニウム塩、スルフォニウム塩、ジフェニルジ
スルフォン化合物、及びこれらの誘導体を使用するもの
である。
【0035】この発明(請求項10)は、請求項1記載
のレジストパターン形成方法において、前記反射防止効
果を有する第1層レジスト膜に発光剤を添加するように
したものである。そのことにより上記第3の目的が達成
される。
【0036】この発明(請求項11)は、請求項10記
載のレジストパターン形成方法において、前記発光剤と
して、蛍光あるいは燐光を発光する化合物を使用するも
のである。
【0037】この発明(請求項12)は、請求項11記
載のレジストパターン形成方法において、前記蛍光ある
いは燐光を発光する化合物として、アントラセン、キサ
ントン、ベンゾフェノン、チオキサントン、及びこれら
の誘導体を使用するものである。
【0038】この発明(請求項13)は、請求項1記載
のレジストパターン形成方法において、前記反射防止効
果を有する第1層レジスト膜に酸を添加するようにした
ものである。
【0039】この発明(請求項14)は、請求項13記
載のレジストパターン形成方法において、前記第2層レ
ジスト膜を、露光によって酸を発生する酸発生剤を含有
するものとし、前記第1層レジスト膜に添加する酸を、
該第2層のレジスト膜の露光によってその内部に発生す
る酸の強度pKaと同じ酸強度を持つものとしたもので
ある。
【0040】この発明(請求項15)は、請求項8又は
13記載のレジストパターン形成方法において、前記第
2層レジスト膜として、酸発生剤を含有するものを使用
するものである。
【0041】この発明(請求項16)は、請求項3記載
のレジストパターン形成方法において、前記第1層レジ
スト膜として使用する硬化性樹脂組成物を、前記ポリグ
リシルメタクリレート及びその誘導体に高分子付加反応
によって、アゾ化合物及びジスリルピリジン化合物の少
なくとも一方を付加する際に、その付加率により、その
生成物の透過率を調整した構成としている。
【0042】以下、本発明の作用について説明する。
【0043】この発明(請求項1,2)においては、基
板上にレジストパターンを形成する際、レジスト(第2
層レジスト膜)の塗布前に反射防止膜(第1層レジスト
膜)を基板に塗布するので、下地の表面状態や下地から
の反射光の第2層レジスト膜への影響をなくすことがで
きる。
【0044】また、この反射防止膜をドライエッチング
速度が第2層レジスト膜に比べて速いレジスト材料によ
り構成しているため、第2層レジスト膜をマスクとする
反射防止膜のエッチング処理の際、第2層レジスト膜の
膜減りを低減することができる。
【0045】この発明(請求項3)においては、レジス
トパターンとエッチング選択性のある反射防止膜として
は、ポリグリシルメタクリレート類と、特定のアゾ系及
びジスリルピリジン系化合物の少なくとも1つを含む熱
硬化剤とを含有する硬化性樹脂組成物を使用するので、
反射防止膜の透過率を、その構成材料のベンゼン環の導
入率を調整することにより調整できる。
【0046】この発明(請求項4)においては、反射防
止膜のドライエッチングにおいて酸素を含むガスをエッ
チャントとして使うので、レジスト(第2層レジスト
膜)と反射防止膜(第1層レジスト膜)とのエッチング
選択性を得ることができる。
【0047】この発明(請求項5)においては、反射防
止膜の膜厚を、500オングストローム以上としている
ので、下地からの反射の影響を低減でき、また、下地と
レジストの相互作用、例えば下地表面の凸凹や下地の構
成材料によるレジストへの影響をなくすことができる。
【0048】また反射防止膜の膜厚を、3500オング
ストローム以下にしているので、レジスト膜をマスクと
する反射防止膜のエッチング処理を、レジスト膜の大幅
な膜減り招くことなく行うことができる。
【0049】この発明(請求項6,7)においては、反
射防止膜に色素を添加しているため、その透過率のみを
独立して調節できる。また、該色素として、200℃以
上に耐熱性を持つ化合物、例えばアントラキノン及びア
ントラキノン誘導体等を用いているので、反射防止膜が
レジストとの相互混合を防ぐために200℃以上の温度
でプリベークされる際、色素が分解したり、昇華したり
するのも回避できる。この発明(請求項8,9)におい
ては、反射防止膜(第1層レジスト)に酸発生剤を添加
するようにしたので、化学増幅型レジストの反射防止膜
近傍部分で発生した酸が反射防止膜にトラップされるこ
とによるパターン形状の劣化を回避できる。なお、添加
する酸発生剤としては、オニウム塩、非オニウム塩系酸
発生剤を使用する。また、オニウム塩としてヨードニウ
ム塩、スルフォニウム塩、これらの誘導体、非オニウム
塩としてジフェニルジスルフォン系、及びその誘導体を
使用する。
【0050】つまり、化学増幅型レジストと反射防止膜
との相互作用、つまり上記酸の反射防止膜でのトラップ
により、ネガ型レジストではパターン裾に食い込みが発
生し、ポジ型レジストに対してパターンに裾引きが発生
し、これによりパターン形状が劣化するという問題があ
る。これに対して、酸発生剤を反射防止膜に添加するこ
とでレジストと反射防止膜との界面でレジスト中の酸濃
度を高くし、パターン形状の劣化を防ぐことができる。
【0051】この発明(請求項10,11,12)にお
いては、反射防止膜に発光剤を添加することで下地から
の反射光を減らした分を、反射防止膜からの発光で補っ
てパターン形状を劣化することを防ぐことができる。そ
の発光剤として蛍光、燐光を発光する化合物を使用し、
具体的な化合物としてアントラセン、キサントン、ベン
ゾフェノン、チオキサントン、及びその誘導体を使用す
る。
【0052】この発明(請求項13)においては、反射
防止膜に酸を加えるので、化学増幅型レジストで発生し
た酸の、反射防止膜にトラップされる量が少なくなる。
これにより、ネガ型レジストに対しては逆テーパ形状を
改善して側壁が垂直な形状とし、反射防止膜とレジスト
の密着性を高めることができる。また、ポジ型レジスト
に対しては順テーパ形状を改善して側壁が垂直な形状に
し、さらに、酸が反射防止膜にトラップされることによ
り露光部でレジストが皮一枚残るという問題を解消でき
る。
【0053】この発明(請求項14)においては、反射
防止膜に加える酸の強度が、第2層レジスト膜である化
学増幅レジストに含有される酸発生剤から露光によって
発生する酸と同程度の酸強度を持つので、化学増幅レジ
ストの、反射防止膜近傍での酸減少による悪影響を、反
射防止膜中の酸により効果的に抑えることができる。こ
の発明(請求項15)においては、第2層のレジストと
して、酸発生剤を含有する化学増幅レジストを用いるの
で、酸発生剤、酸を第1層の反射防止膜に添加するパタ
ーン形成方法が有効なものとなる。
【0054】この発明(請求項16)においては、ポリ
グリシルメタクリレート類の骨格に、特定のアゾ系及び
ジスリルピリジン系の少なくとも一方の化合物を導入す
る際に、その導入率を自由に変えてその透過率を自由に
設定できる硬化性樹脂組成物を使用するので、下地の反
射率,段差形状を考慮しながら第1層レジスト膜の透過
率を設定でき、非常に有用である。
【0055】
【発明の実施の形態】まず、本発明の基本原理について
説明する。
【0056】下地での露光光の反射を防止する効果を有
する第1層レジストを用いたパターン形成方法におい
て、第1層レジストのドライエッチ速度を、その上に形
成される第2層レジストに比べて速くすることで、第1
層レジストを、第2層レジストをマスクとしてエッチン
グする際の、第2層レジストの膜減りを抑えることがで
き、形状の良いレジストパターンを得ることができる。
【0057】下地の段差により第1層レジストの膜厚が
不均一になった場合、第1層レジストのドライエッチの
オーバーエッチ量を、均一な膜厚の第1層レジストをエ
ッチングする場合より増やさなければず、レジストの減
り、パターン寸法のバラツキが大きくなってしまうが、
第1層レジストのドライエッチング速度が第2層レジス
トのそれよりも大きければ、オーバーエッチ量も小さく
てすみ、パターン形状を劣化させるには至らない。
【0058】また、有機物質のドライエッチング速度
は、ベンゼン環の導入率に依存している。第2層レジス
トをマスクにして第1層レジスト(反射防止膜)をドラ
イエッチする場合、第2層レジストに対して第1層レジ
ストのベンゼン環の導入率を低くすることによって、第
1層レジストのドライエッチ速度を第2層レジストより
速くなり、これにより形状の良いレジストパターンを得
ることができる。この方法は、段差により不均一で異な
った膜厚を持つ反射防止膜上での第2層レジストのパタ
ーン形成に適用できる。上記方法では、第2層レジスト
の膜減りを極力抑えることができ、レジストパターン寸
法のバラツキを抑えることができる。
【0059】また、ポリグリシルメタクリレート及びそ
の誘導体と、少なくともアゾ化合物及びジスリルピリジ
ン化合物の少なくとも一方を含む熱硬化剤とを含有する
硬化性樹脂組成物は、ナフトキノンジアジド/フェノー
ルノボッラク系レジストや、化学増幅型レジストと比較
してドライエッチング速度が、その構造のために速く、
有用な反射防止膜となり得る。また、硬化性樹脂組成物
は、ベンゼン環の導入率を自由に変えることができるた
めに、透過率を変えることができるので反射防止膜とし
て有用である。
【0060】また、第1層レジスト(反射防止膜)のド
ライエッチングに酸素を含むガスを使うことで、第2層
レジストと第1層レジスト(反射防止膜)にエッチング
選択性をだすことができる。酸素ガスをエッチアントと
して使用する場合、酸素プラズマを主要なエッチアント
とすると、被エッチング材料の特性の違いを有効に引き
出して、エッチング速度の違いを引き出し易い。
【0061】また、第1層レジスト(反射防止膜)の膜
厚は、マスクとなる第2層レジストの膜厚、下地の反射
率、段差等の下地形状、第2層レジストとのエッチング
選択比に依存して決定されるものであり、このようなパ
ターン形成技術では、第1層レジスト(反射防止膜)の
膜厚は、500〜3500オングストロームにすること
が適切である。
【0062】第1層レジスト(反射防止膜)の透過率
は、下地の反射率、下地の形状、反射防止膜の膜厚等を
考慮したとき、適切でない場合がある。この時は、透過
率を下げるために色素を加えればよいが、第1層レジス
ト(反射防止膜)と第2層レジストの界面での混合を防
ぐために、第1層レジスト(反射防止膜)を200℃以
上でキュアーすることが必要である。ところが、添加す
る色素に耐熱性がないと分解又は昇華してしまい色素と
しての機能を失う。このため、色素として耐熱性化合物
を用いなければならない。
【0063】前述の色素として、アントラキノン及びア
ントラキノン誘導体は要求される耐熱性を有する物質で
あり、これらを用いてレジストパターンを形成すること
は有効である。
【0064】化学増幅型レジストを単層で使用する場合
は、該レジスト自身にブリーチング効果がないために下
地の反射光を使ってパターン形状を整えるが、化学増幅
型レジストに反射防止膜を適用する場合、下地からの反
射光がなくなるためにレジストパターン形状を劣化させ
る。これを改善するために、化学増幅型レジストに酸発
生剤を添加し、露光によって反射防止膜に酸を発生させ
てそれをレジスト中に拡散させるようにする。これによ
り、第2層レジストのパターン形状の劣化を防ぐと共
に、第2層のレジストと第1層レジスト(反射防止膜)
との密着性を向上させる効果を発現できる。
【0065】前述の酸発生剤としては、オニウム塩であ
るか、非オニウム塩であるかを問わず双方とも有効に機
能する。オニウム塩としてヨードニウム塩、スルフォニ
ウム塩、及びこれらの誘導体を、また、非オニウム塩と
してジフェニルジスルフォン、及びその誘導体を使用す
る。
【0066】前述のように反射防止膜を用いたレジスト
パターン形成方法では、化学増幅型レジストを用いた場
合に限らず、下地からの反射光がないためにパターン形
状を劣化させる問題がある。この問題は、反射防止膜に
発光剤を添加することによって、下地からの反射光でな
く、反射防止膜からの発光光をパターン形成に使うこと
が可能となり、パターンの形状を改善することができ
る。
【0067】前述の発光剤として蛍光、燐光を発光する
化合物を使用し、具体的には、例えば、アントラセン、
キサントン、ベンゾフェノン、チオキサントン、及びこ
れらの誘導体を使用する。
【0068】前述の反射防止膜に酸を加えることは、化
学増幅型レジストに対して効果を持つ。反射防止膜から
酸が該レジスト中に拡散することによって、ネガ型レジ
ストに対しては逆テーパ形状を改善し、その側壁が垂直
な形状とし、反射防止膜とレジストの密着性を高めるこ
とができる。また、ポジ型レジストに対しては順テーパ
形状を改善し、側壁が垂直な形状とし、さらに露光部で
レジストが皮一枚残るという問題を解決できる。
【0069】前記酸の強度は、第2層レジストである化
学増幅レジストに含有される酸発生剤から露光によって
発生する酸と同程度の酸強度を持つものが有効である。
pKa値で表すと酸発生剤から発生する酸の強度pKa
の0.5〜2倍の強度pKaを持つ酸を使用することが
有効である。
【0070】酸発生剤、酸を第1層レジスト(反射防止
膜)に添加するパターン形成方法においては、第2層レ
ジストとして、酸発生剤を含有する化学増幅レジストを
用いることが有効である。
【0071】さらに、ポリグリシルメタクリレート類の
骨格に、特定のアゾ系及びジスリルピリジン系の少なく
とも一方の化合物を導入する際に、その導入率を自由に
変えてその透過率を自由に設定できる硬化性樹脂組成物
を、第1層レジストとして使用することは、下地の反射
率、段差形状を考慮しながら、第1層レジストの透過率
を設定でき、非常に有用である。
【0072】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。
【0073】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1によるレジストパターン形成方法を説明するための
図であり、図1(a),図1(b)は実施の形態1のレ
ジストパターン形成方法によりレジスト膜が形成される
様子を示している。図1(c),図1(d)は、実施の
形態1と比較される比較例1のレジストパターン形成方
法によりレジスト膜が形成される様子を示している。
【0074】図において、100は上記実施の形態1の
方法により基板1上に形成された、所定の平面パターン
を有するレジスト膜で、第1層レジストである反射防止
膜101と、第2層レジストである化学増幅型ネガレジ
スト102とからなる2層構造となっている。
【0075】次に、上記レジスト膜の形成方法について
説明する。
【0076】6インチのシリコン基板1に120℃で6
0秒間、へキサメチルジシラザン(HMDS)蒸気を用
いて、脱水べーク及び疎水化処理を施し、その後に、反
射防止膜(ARC−10:住友化学(株)製)101を
3500rpmの回転速度でスピンコートした。続い
て、基板上に塗布した反射防止膜101をホットプレー
ト上で240℃,5分間プリベークし、層厚0.1μm
の第1層レジストである反射防止膜101を形成した。
【0077】さらに、反射防止膜101を形成した基板
に対して、再び120℃で60秒間、へキサメチルジシ
ラザン(HMDS)蒸気を用いて、脱水ベーク及び疎水
化処理を施し、その後に、該反射防止膜101上に化学
増幅型ネガレシスト(C04:三菱化成(株)製)溶液
を4300rpmの回転速度でスピンコートした。続い
て、該ネガ型レジストをホットプレート上で110℃,
60秒間プリベークし、層厚1.0μmの第2層レジス
ト膜102を形成した。
【0078】次に、第2層レジスト102と反射防止膜
101を塗布した基板1に対して、遠紫外線(248n
mのKrFエキシマレーザ光)を用いて、NA:0.4
5のステッパにより露光量30mJ/cm2の光照射を
行った。ここで、NAはステッパのレンズの開口を示す
値で、ステッパの解像力等の性能の目安となるものであ
り、ステッパとしては、NAの値が0.4〜0.6のも
のが主流で、その値が大きいほど、高解像度のものとな
る。
【0079】そして、該第2層レジストに対して110
℃で60秒間、露光後ベーク処理を行った後、0.14
Nのテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(T
MAH)現像液(XP−89−114:シプレイ・ファ
ーイースト(株)製)を用いて、該第2層レジスト10
2を現像し、そのポストベークを行って、図1(a)に
示すようなパターンを有する第2層レジスト102を得
た。
【0080】続いて、この第2層レジスト102をマス
クとして、反射防止膜101のドライエッチを行って、
所定パターンを有する2層構造のレジスト膜100を形
成した。ここでは、ドライエッチ装置として、P500
0E(アプライトマテリアル(株)製)を用い、エッチ
ングガスとして、CHF3ガス(40sccm)と、O2
ガス(10sccm)の混合ガスを用いて、圧力50m
torr、RFパワー700W、磁場80G、温度20
℃の条件で、上記反射防止膜101をエッチングした。
【0081】この時、反射防止膜101は第2層レジス
ト102に対して1.4倍の速度でエッチングされ、こ
の結果、図1(b)に示すように第2層レジスト102
のパターン形状を損なうことなく、反射防止膜101の
エッチングを行うことができた。
【0082】(比較例1)反射防止膜として、上記実施
の形態1におけるARC−10(住友化学(株)製)に
代えて、UV−07(ブリューワサイエンス社製)10
1aを用い、プリベークとして、反射防止膜101aを
200℃で60秒間キュアーすること以外は、実施の形
態1と同一の条件で、レジストパターンを形成した。
【0083】ここでは、反射防止膜(UV−07)10
1aは、第2層レジスト102に対して1.0倍の速度
でエッチングされるものである。
【0084】レジスト膜100aのパターン形状は、僅
かにサイドエッチがはいるために、図1(c)に示すよ
うに、反射防止膜101aのエッチング後に得られたレ
ジスト膜100aのパターンは、上記実施の形態1のも
のに比べると、より細ったパターン形状となっていた。
【0085】また、上記反射防止膜101a上に第2層
レジスト102をパターニングした後、サイドエッチン
グが入りにくいエッチング条件で、該反射防止膜101
aをエッチングしてみると、図1(d)に示すように、
第2層レジストの頭が減った膜減りの顕著なレジスト膜
100bが得られた。このようなレジスト膜100bを
マスクとして用いて、レジスト膜下側の被エッチング層
をエッチングすることは、レジスト膜の有効膜厚が薄い
ために不可能になった。
【0086】(実施の形態2)この実施の形態2のレジ
ストパターン形成方法は、上記実施の形態1における反
射防止膜(ARC−10)に代えて、ポリグリシルメタ
クリレート類と、特定のアゾ系及びジスリルピリジン系
の少なくとも一方の化合物を含む熱硬化剤とを含有する
硬化性樹脂組成物を使用したもので、他の条件は実施の
形態1と同様にレジストパターンを形成した。
【0087】その結果、反射防止膜101は、第2層レ
ジスト102に対して1.5倍の速度でエッチングさ
れ、ライン幅及びスペースが0.26μmである第2層
レジストのパターンの形状を損なうことなく、反射防止
膜のエッチングを行うことができた。
【0088】(比較例2)上記実施の形態2と比較され
る比較例2は上記比較例1と同一である。
【0089】上記実施の形態2のレジストパターン形成
方法においても、この比較例2のものとは異なり、反射
防止膜101のエッチング速度が、第2層レジストのも
のに比べて大きく、レジスト膜のパターン形状は良好な
ものとなっている。
【0090】(実施の形態3)図2は本発明の実施の形
態3によるレジストパターン形成方法を説明するための
図であり、図2(b)は実施の形態3のレジストパター
ン形成方法において第2層レジストが形成される様子を
示している。図2(a)は、実施の形態3と比較される
比較例3のレジストパターン形成方法においてレジスト
膜が形成される様子を示している。
【0091】この実施の形態3では、上記実施の形態1
における反射防止膜であるARC−10に、色素として
1wt%のアントラキノンを添加した反射防止膜113
を用いる。また、ここでは基板として、高反射基板であ
る、表面にAl−Si−Cu層1aを2000オングス
トロームの厚さにスパッタ法によりデポジションした基
板1を用いる。そして、他の条件は実施の形態1と同様
にしてレジストパターンを形成した。
【0092】すなわち、該基板1のAl−Si−Cu層
1a上に反射防止膜113を形成し、その上に、実施の
形態1と同一材料からなる第2層レジスト103を形成
した後、該第2層レジスト103を露光,現像によりパ
ターニングした。そして、該パターニングした第2層レ
ジスト103をマスクとして、反射防止膜113をエッ
チングした。
【0093】その結果、図2(b)に示すように、パタ
ーニングされた第2層レジスト103は、その下部に食
い込みも無く、側壁が垂直な形状のものとなっていた。
【0094】ここでは、反射防止膜113は、第2層レ
ジスト103に対して1.4倍の速度でエッチングさ
れ、ライン幅とスペースがともに0.32μmである、
第2層レジスト103のパターン形状を損なうことな
く、反射防止膜113のエッチングを行うことができ
た。
【0095】(比較例3)上記実施の形態3のレジスト
パターン形成方法において、反射防止膜を用いずに、基
板1表面上に形成したAl−Si−Cu層1a上でレジ
ストパターンを形成した。
【0096】その結果、図2(a)に示すように、下地
からの高い反射のために、パターニングされた第2層レ
ジスト(化学増幅型レジスト)103aは、その側壁が
垂直にならず、また、下地との相互作用によって、その
下部両側部に食い込みが発生し、0.4μm幅以下のパ
ターンのものは剥離してしまった。
【0097】(実施の形態4)図3は本発明の実施の形
態4によるレジストパターン形成方法を説明するための
図であり、図3(b)は実施の形態4のレジストパター
ン形成方法により第2層レジストが形成される様子を示
している。図3(a)は、実施の形態4と比較される比
較例4のレジストパターン形成方法により第2層レジス
トが形成される様子を示している。
【0098】この実施の形態4では、上記実施の形態1
における反射防止膜であるARC−10に酸発生剤とし
て1wt%のジフェニルヨードニウムトリフレートを添
加したものを反射防止膜114として用いる。そして、
上記実施の形態1と同様にして、レジストパターンを形
成した。
【0099】すなわち、該基板1上に上記反射防止膜1
14を形成し、その上に、実施の形態1と同一材料から
なる第2層レジスト104を形成した後、該第2層レジ
スト104を露光,現像によりパターニングした。そし
て、該パターニングした第2層レジスト104をマスク
として、反射防止膜114をエッチングした。
【0100】その結果、図3(b)に示すように、下地
との相互作用による食い込みもなく、側壁が垂直に切り
立ったパターン形状の第2層レジスト104が得られ
た。
【0101】ここで、反射防止膜114は、レジスト膜
104に対して1.4倍の速度でエッチングされ、ライ
ン幅とスペースがともに0.24μmであるレジスト膜
104のパターンの形状を損なうことなく、反射防止膜
114のエッチングを行うことができた。
【0102】(比較例4)反射防止膜として、上記実施
の形態4における酸発生剤を添加したARC−10(住
友化学(株)製)114に代えて、UV−07(ブリュ
ーワサイエンス社製)101aを用い、プリベークとし
て、反射防止膜101aを200℃で60秒間キュアー
すること以外は、実施の形態4と同一の条件で、レジス
トパターンを形成した。
【0103】ここでは、反射防止膜(UV−07)10
1aは、第2層レジスト104に対して1.0倍の速度
でエッチングされるものである。
【0104】この場合、第2層レジスト104は、その
断面形状が逆台形形状となり、ライン幅とスペースがと
もに0.3μmのパターンを解像するのが限界であった
(図3(a)参照)。
【0105】(実施の形態5)この実施の形態5では、
上記実施の形態1における反射防止膜であるARC−1
0に、蛍光剤として1wt%のベンゾフェノンを添加し
たものを、反射防止膜として用いる。
【0106】そして実施の形態1と同様にして、反射防
止膜及びその上の第2層レジストをパターニングしてみ
ると、図3(b)に示すように、下地との相互作用によ
る食い込みもなく、垂直に切り立った形状の第2層レジ
ストが得られた。
【0107】この実施の形態5においても、反射防止膜
は、レジストに対して1.4倍の速度でエッチングさ
れ、ライン幅及びスペースがともに0.24μmである
第2層レジストのパターン形状を損なうことなく反射防
止膜のエッチングを行うことができた。
【0108】(比較例5)反射防止膜として、上記実施
の形態5における、蛍光剤を添加したARC−10(住
友化学(株)製)に代えて、UV−07(ブリューワサ
イエンス社製)を反射防止膜として用い、プリベークと
して、該反射防止膜を200℃で60秒間キュアーする
こと以外は、実施の形態5と同一の条件で、レジストパ
ターンを形成した。
【0109】ここでは、反射防止膜(UV−07)は、
第2層レジストに対して1.0倍の速度でエッチングさ
れるものである。
【0110】この場合、第2層レジストは、その断面形
状が逆台形形状となり、ライン幅とスペースがともに
0.3μmのパターンを解像するのが限界であった(図
3(a)参照)。
【0111】(実施の形態6)この実施の形態6では、
上記実施の形態1における反射防止膜であるARC−1
0に、酸として0.lwt%のベンゼンスルフォン酸を
添加したものを反射防止膜として用いる。
【0112】そして上記実施の形態1と同様にして、反
射防止膜及びその上の第2層レジストをパターニングし
てみると、図3(b)に示すように、下地との相互作用
による食い込みもなく、垂直に切り立った形状の第2層
レジストが得られる。
【0113】この実施の形態においても、反射防止膜
は、レジストに対して1.4倍の速度でエッチングさ
れ、ライン幅及びスペースがともに0.26μmの第2
層レジストのパターン形状を損なうことなく、反射防止
膜のエッチングを行うことができた。
【0114】(比較例6)反射防止膜として、上記実施
の形態6における、酸を添加したARC−10(住友化
学(株)製)に代えて、UV−07(ブリューワサイエ
ンス社製)を用い、プリベークとして、反射防止膜を2
00℃で60秒間キュアーすること以外は、実施の形態
6と同一の条件で、レジストパターンを形成した。
【0115】ここでは、反射防止膜(UV−07)は、
第2層レジストに対して1.0倍の速度でエッチングさ
れるものである。
【0116】この場合、第2層レジストは、その断面形
状が逆台形形状となり、ライン幅とスペースがともに
0.3μmのパターンを解像するのが限界であった(図
3(a)参照)。
【0117】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、レジスト
膜をマスクとする反射防止膜のエッチング処理の際、レ
ジスト膜の膜減りを低減することができるレジストパタ
ーン形成方法を得ることができる。
【0118】また、本発明によれば、化学増幅型レジス
トの反射防止膜近傍部分で発生した酸が反射防止膜にト
ラップされることによるパターン形状の劣化を回避でき
るレジストパターン形成方法を得ることができる。
【0119】また、本発明によれば、下地からの露光光
の反射光が反射防止膜により低減しても、該反射光を利
用して露光を行うタイプのレジストのパターン劣化を回
避することができるレジストパターン形成方法を得るこ
とができる。
【0120】このようの本発明のレジストパターン形成
方法を用いることにより、段差を有する下地基板上、高
反射基板上、各種の膜が混在する基板上でのレジスト膜
のパターン形成が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態1によるレジストパ
ターン形成方法を説明するための図であり、図1
(a),図1(b)は実施の形態1のレジストパターン
形成方法によりレジスト膜が形成される様子を示し、図
1(c),図1(d)は、実施の形態1と比較される比
較例1のレジストパターン形成方法によりレジスト膜が
形成される様子を示している。
【図2】本発明の実施の形態3によるレジストパターン
形成方法を説明するための図であり、図2(b)は実施
の形態3のレジストパターン形成方法により第2層レジ
ストが形成される様子を示し、図2(a)は、実施の形
態3と比較される比較例3のレジストパターン形成方法
によりレジスト膜が形成される様子を示している。
【図3】本発明の実施の形態4〜6によるレジストパタ
ーン形成方法を説明するための図であり、図3(b)は
実施の形態4〜6のレジストパターン形成方法により第
2層レジストが形成される様子を示し、図3(a)は、
実施の形態4〜6と比較される比較例4〜6のレジスト
パターン形成方法によりレジスト膜が形成される様子を
示している。
【図4】従来のレジストパターン形成方法を説明するた
めの図であり、図4(a)は下地上に直にレジストを形
成する方法を示し、図4(b)は、下地上に反射防止膜
を介してレジストを形成する方法を示している。
【符号の説明】
1 基板 1a Al−Si−Cu層 100 2層構造のレジスト膜 101,113,114 反射防止膜(第1層レジス
ト) 102,103,104 第2層レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 573 21/302 J

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に第1層レジスト膜および第2層
    レジスト膜を順次形成する工程と、 該両レジスト膜を露光,現像処理によりパターニングし
    て、所定の平面パターンを有する2層構造のレジスト膜
    を形成する工程とを含み、 該第1層レジスト膜は、露光光の基板表面での反射を抑
    制する反射防止効果を有し、かつ該第1層レジスト膜
    は、ドライエッチング速度が該第2層レジスト膜に比べ
    て速いレジスト材料から構成されているレジストパター
    ン形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレジストパターン形成方
    法において、 前記基板上に前記第1層レジスト膜及び前記第2層レジ
    スト膜を順次形成した後該両レジスト膜をパターニング
    する工程では、 該第2層レジスト膜の露光,現像を行って該第2層レジ
    スト膜をパターニングし、その後該パターニングされた
    第2層レジスト膜をマスクとして、該第1層レジスト膜
    をドライエッチングするレジストパターン形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のレジストパターン形成方
    法において、 前記反射防止効果を有する第1層レジスト膜の構成材料
    として、 ポリグリシルメタクリレート及びその誘導体と、アゾ化
    合物及びジスリルピリジン化合物のうちの少なくとも一
    方を含む熱硬化剤とを含有する硬化性樹脂組成物を使用
    するレジストパターン形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のレジストパターン形成方
    法において、 前記反射防止効果を有する第1層レジスト膜をドライエ
    ッチングする際、 酸素を含むエッチングガスを使用するレジストパターン
    形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載のレジストパターン
    形成方法において、 前記反射防止効果を有する第1層レジスト膜は、500
    〜3500オングストロームの厚さに形成するレジスト
    パターン形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のレジストパターン形成方
    法において、 前記反射防止効果を有する第1層レジスト膜は、 その反射防止効果が増大するよう、色素として200℃
    以上で安定性のある化合物を添加したものであるレジス
    トパターン形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のレジストパターン形成方
    法において、 前記色素としてアントラキノン及びアントラキノン誘導
    体を用いるレジストパターン形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のレジストパターン形成方
    法において、 前記反射防止効果を有する第1層レジスト膜に酸発生剤
    を添加するようにしたレジストパターン形成方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のレジストパターン形成方
    法において、 前記酸発生剤として、ヨードニウム塩、スルフォニウム
    塩、ジフェニルジスルフォン化合物、及びこれらの誘導
    体を使用するレジストパターン形成方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のレジストパターン形成
    方法において、 前記反射防止効果を有する第1層レジスト膜に発光剤を
    添加するようにしたレジストパターン形成方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のレジストパターン形
    成方法において、 前記発光剤として、蛍光あるいは燐光を発光する化合物
    を使用するレジストパターン形成方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のレジストパターン形
    成方法において、 前記蛍光あるいは燐光を発光する化合物として、アント
    ラセン、キサントン、ベンゾフェノン、チオキサント
    ン、及びこれらの誘導体を使用するレジストパターン形
    成方法。
  13. 【請求項13】 請求項1記載のレジストパターン形成
    方法において、 前記反射防止効果を有する第1層レジスト膜に酸を添加
    するようにしたレジストパターン形成方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のレジストパターン形
    成方法において、 前記第2層レジスト膜は、露光によって酸を発生する酸
    発生剤を含有するものであり、 前記第1層レジスト膜に添加する酸は、該第2層のレジ
    スト膜の露光によってその内部に発生する酸の強度pK
    aと同じ強度を持つものであるレジストパターン形成方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項8又は13記載のレジストパタ
    ーン形成方法において、 前記第2層レジスト膜として、酸発生剤を含有するもの
    を使用するレジストパターン形成方法。
  16. 【請求項16】 請求項3記載のレジストパターン形成
    方法において、 前記第1層レジスト膜として使用する硬化性樹脂組成物
    は、 前記ポリグリシルメタクリレート及びその誘導体に高分
    子付加反応によって、アゾ化合物及びジスリルピリジン
    化合物の少なくとも一方を付加する際に、その付加率に
    より、その生成物の透過率を調整したものであるレジス
    トパターン形成方法。
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