JPH0963872A - 点火コイルの絶縁構造 - Google Patents

点火コイルの絶縁構造

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JPH0963872A
JPH0963872A JP7216003A JP21600395A JPH0963872A JP H0963872 A JPH0963872 A JP H0963872A JP 7216003 A JP7216003 A JP 7216003A JP 21600395 A JP21600395 A JP 21600395A JP H0963872 A JPH0963872 A JP H0963872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
ignition coil
ignition
insulating
insulation structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP7216003A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiro Miyamoto
誠郎 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 独立点火方式用の点火コイルにおいて、コン
パクトで耐コロナ性及び絶縁性に優れた絶縁構造を提供
すること。 【解決手段】 点火コイル10とこの点火コイル10を
収容配置するコイルケース20との間に、集成マイカ或
いはSiO2−Al23系セラミック等の絶縁性無機物
より形成された筒状の絶縁部材30を介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の内燃
機関に用いられる独立点火方式用の点火コイルの絶縁構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のシリンダ内混合気に点火する
ための点火システムとしては、例えば、一個の点火コイ
ルで発生した高圧電流をディストリビュータによって分
配して、ハイテンションコードを介して適切な気筒に順
次供給するディストリビュータ分配方式の点火システム
がある。
【0003】ところが上記のようなディストリビュータ
分配方式の点火システムでは、高圧電流がハイテンショ
ンコードを介して各気筒に供給されているため、気筒毎
に燃焼をチェックしこれを制御することができず、燃焼
不良等のチェック等を行う自己診断システム(オンボー
ドダイアグノーシス)及び燃費向上に問題があり、ディ
ストリビュータを廃止した様々な点火システムが開発さ
れている。
【0004】このような点火システムの一種として、図
3に示すような独立点火方式のシステムがある。この点
火システムは、底部にプラグ70を備えた内燃機関の各
プラグホール60毎に、それぞれ点火コイル50を収容
配置したコイルケース55を挿嵌している。
【0005】上記点火コイル50は、電磁鋼板を積層し
てなる磁心51と、この周囲にエナメル線を巻回してな
る一次コイル52と、さらにその外周にエナメル線を巻
回してなる二次コイル53とを備えている。
【0006】この点火コイル50を収容配置するコイル
ケース55は熱可塑性樹脂等より形成され、その内部に
エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や絶縁油等が充填されて
いる。
【0007】そして、コイルケース55の上部に接続さ
れたケーブル65を介して、バッテリーから点火コイル
50の一次コイル52に断続的な電流が供給され、これ
により二次コイル53で発生した高圧電流がコイルケー
ス55の下端に設けられた接続部56を介してプラグホ
ール60底部のプラグ70に供給されるように構成され
ている。
【0008】上述したような独立点火方式のシステムで
は、高圧電流がハイテンションコードを介して各気筒に
供給されていないため、気筒毎に燃焼をチェックしこれ
を制御することができ、燃焼不良等のチェック等を行う
自己診断システム(オンボードダイアグノーシス)が良
好に機能すると共に、燃費向上を図ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したような独立点
火方式に用いられる点火コイル50の絶縁は、コイルケ
ース55及びコイルケース55内に封入された絶縁性樹
脂又は絶縁油等により達成されている。
【0010】ところが、このコイルケース55は、内燃
機関のプラグホール60内部に挿嵌されているため、点
火コイル50の二次コイル53とプラグホール60内壁
との間隔が充分にとれないという問題がある。
【0011】このため、コイルケース55からプラグホ
ール60内壁に向かってコロナ放電が生じ易く、このコ
ロナ放電によるコイルケース55やコイルケース55内
の充填物の劣化さらに絶縁性の劣化が問題となってい
た。
【0012】なお、プラグホール60の内径を大きくす
ることによりコロナ放電を抑制する方法もあるが、この
場合には、エンジン設計の自由度が狭まるという問題が
生じる。
【0013】そこで、この発明は上述したような問題を
解決すべくなされたもので、コンパクトな構成で、耐コ
ロナ性及び絶縁性に優れた点火コイルの絶縁構造を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この請求項1記載の点火コイルの絶縁構造は、点火
コイルの周囲に絶縁性無機材料より形成された絶縁部材
を配置したことを特徴とする。
【0015】また、請求項2記載の点火コイルの絶縁構
造は、独立点火方式用の点火コイルと、この点火コイル
を収容配置して内燃機関の各プラグホールに挿嵌される
コイルケースとの間に絶縁性無機材料より形成された絶
縁部材を介在させたことを特徴とする。
【0016】なお、請求項3記載のように、前記絶縁部
材を継ぎ目の無い筒形状とするのが好ましい。
【0017】さらに、請求項4記載のように、前記絶縁
性無機材料としては、集成マイカ又はSiO2−Al2
3系セラミックがあげられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる一実施形
態の点火コイルの絶縁構造について図1及び図2を参照
して説明する。
【0019】図1に示すように、この点火コイルの絶縁
構造は、点火コイル10と、この点火コイル10を収容
配置するコイルケース20と、点火コイル10とコイル
ケース20との間に介在された絶縁部材30とを備え、
上記点火コイル10及び絶縁部材30を収容配置したコ
イルケース20は、内燃機関のプラグホール40内に挿
嵌されている。
【0020】上記点火コイル10は、電磁鋼板11とこ
の電磁鋼板10の周囲にエナメル線を巻回してなる一次
コイル12と、さらにこの周囲にエナメル線を巻回して
なる二次コイル13とを備えている。
【0021】また、この点火コイル10を収容配置する
コイルケース20は、上下両端側が閉塞状とされた筒状
に形成され、その上端側から一次コイル12に電気的に
接続されたケーブル45が引出されると共に、下端側に
プラグ35との接続のための接続部26が形成されてい
る。
【0022】そして、バッテリー(図示省略)からケー
ブル45を介して一次コイル12に供給された断続的な
電流により、二次コイル13で発生した高圧電流が接続
部26を介してプラグ35に供給される。
【0023】また、点火コイル10とコイルケース20
との間に介在された絶縁部材30は、図2に示すよう
に、厚さ1〜2mm程度の筒状とされ、絶縁性無機材料
より形成されている。
【0024】上記絶縁性無機材料としては、セラミック
やマイカ等が挙げられ、その中でも、SiO2−Al2
3系セラミックや集成マイカが安価で好適である。
【0025】以上のように構成された点火コイルの絶縁
構造によると、例えば、ある一定の強度のコロナ放電内
に、樹脂を放置した場合、1000〜2000時間で絶
縁破壊を起こすが、セラミックや集成マイカ等を同じ強
度のコロナ放電内に何千時間放置しても絶縁破壊は生じ
ない。
【0026】このように耐コロナ性に優れた絶縁性無機
材料よりなる絶縁部材30を点火コイル10の周囲に配
置しているため、従来のようにプラグホールの内径を大
きくしてコロナ放電を抑制する必要がなく、コンパクト
な構成で、耐コロナ性に優れ、かつ、長期に亘る絶縁性
に優れた点火コイルの絶縁構造を得ることができる。
【0027】ところで、点火に必要な容量放電は、点火
二次回路自体の分布容量やプラグ自体のもつ静電容量に
蓄積された電荷による静電エネルギーに依存するもので
あるが、通常、独立点火方式の点火コイルは、この容量
放電のエネルギーが小さく、内燃機関内の混合気の着火
性に悪影響を及ぼす。
【0028】ところが、この点火コイルの絶縁構造によ
ると、樹脂の比誘電率と比べて格段に大きい比誘電率を
有する絶縁部材20を点火コイル10とプラグホール4
0との間に介在させているため、点火二次回路の分布容
量が増大し、内燃機関の着火性が良くなるという効果も
得られる(例えば、通常、樹脂の比誘電率は2.0〜
5.5であるが、セラミックの誘電率は8.8〜13で
ある)。
【0029】また、絶縁性無機物は耐熱性にも優れるた
め、高温にさらされやすい内燃機関のプラグホール40
内に配置するのに適している。
【0030】さらに、絶縁部材30に継ぎ目がある場合
には、その継ぎ目から二次コイル13の高圧電流によっ
て絶縁破壊が生じやすいが、絶縁部材30を継ぎ目のな
い筒状とすれば、絶縁破壊も生じにくく、より絶縁性に
優れる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1及び
2記載の点火コイルの絶縁構造によると、点火コイルの
周囲に絶縁性無機材料より形成された絶縁部材を配置し
ているため、コンパクトな構成で、絶縁部材の耐コロナ
性が得られ、長期に亘る絶縁性が確保される。
【0032】また、請求項3記載のように、絶縁部材を
継ぎ目の無い筒形状とすると、高圧電流による絶縁破壊
が起こりにくくなる。
【0033】さらに、請求項4記載のように、前記絶縁
性無機材料として、集成マイカ又はSiO2−Al23
系セラミックを用いれば、安価な絶縁構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態を示す図である。
【図2】同上の絶縁部材を示す斜視図である。
【図3】従来例を示す図である。
【符号の説明】
10 点火コイル 20 コイルケース 30 絶縁部材 40 プラグホール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立点火方式用の点火コイルの周囲に絶
    縁性無機材料より形成された絶縁部材を配置したことを
    特徴とする点火コイルの絶縁構造。
  2. 【請求項2】 独立点火方式用の点火コイルと、この点
    火コイルを収容配置して内燃機関の各プラグホールに挿
    嵌されるコイルケースとの間に絶縁性無機材料より形成
    された絶縁部材を介在させたことを特徴とする点火コイ
    ルの絶縁構造。
  3. 【請求項3】 前記絶縁部材が継ぎ目のない筒形状であ
    ることを特徴とする請求項2記載の点火コイルの絶縁構
    造。
  4. 【請求項4】 前記絶縁性無機材料が集成マイカ又はS
    iO2−Al23系セラミックであることを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の点火コイルの絶縁構造。
JP7216003A 1995-08-24 1995-08-24 点火コイルの絶縁構造 Pending JPH0963872A (ja)

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