JPH0963194A - 自動等化器 - Google Patents

自動等化器

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JPH0963194A
JPH0963194A JP21603395A JP21603395A JPH0963194A JP H0963194 A JPH0963194 A JP H0963194A JP 21603395 A JP21603395 A JP 21603395A JP 21603395 A JP21603395 A JP 21603395A JP H0963194 A JPH0963194 A JP H0963194A
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signal
data
equalizer
circuit
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JP21603395A
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Katsuhiko Matsushita
克彦 松下
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模を大きくすることなく高精度の期待
値を生成して高精度な波形歪補償等が行える自動等化器
を提供する。 【解決手段】 絶対値回路71aと、加算器71bと、
除算器71cと、乗算器71eと、遅延回路71dとを
備え、期待値XT を、 XT ={(N−1)×XT-DT+|ST |}/N により求める期待値算出回路71を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号を
記録再生する装置或いは通信装置等に用いられる等化器
であって、特にパラメーターを自動的に最適設定できる
自動等化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディジタル信号の再生や通信に
際して発生するディジタルデータのエラーを低減するた
めに波形等化器が用いられる。例えば、ディジタルVT
Rなどの記録再生装置の再生系では、トランスバーサル
フィルタなどで構成される波形等化器により、記録再生
での高域の劣化や波形歪みを補償してディジタルデータ
が正しく検出されるようにしている。
【0003】そして、上記波形等化器においては、その
用いられる機器の伝送系に適したものとするために、予
めそのパラメーターは製品出荷時などにおいて適正に調
整された上で固定されるのが通例である。
【0004】ところが、例えば、記録再生装置では、磁
気ヘッドと磁気テープや光ピックアップと光ディスクな
どの特性の経時変化や環境変化などの様々な要因によっ
て再生系の周波数特性に変動が生じる。このような変動
があるとその波形等化器はその伝送系に適したものでは
なくなってしまい、エラーが増加する。このため、波形
等化器としては、再生系の周波数特性の変動に対応して
常に最適な状態を維持できる機能を備えた自動等化器が
望まれるようになっている。
【0005】従来の自動等化器としては、信号誤り率を
評価関数として波形等化器の特性パラメーターを自動的
に変化させるものが知られている(特開平2−2397
31号公報(H04B3/06)参照)。
【0006】しかしながら、上記従来の自動等化器で
は、等化器を最適な状態に設定できるものの、信号の誤
り率を評価関数としているために、特性パラメータを決
定するためのデータ量がかなり多く必要になり、このた
め最適な状態に収束するまでの時間が長くなるという欠
点がある。
【0007】そこで、本願出願人は、最適な状態に収束
するまでの時間を短くすることが可能な自動等化器に関
する出願を先に行った。この先の出願では、ディジタル
VTRの自動等化器が示されており、また、このディジ
タルVTRにおいて、データ検出は、パーシャルレスポ
ンスクラスIVが用いた例を示している。
【0008】図3はパーシャルレスポンスクラスIVを
説明する図であり、同図の(a)には信号の変換要素を
示し、同図の(b)には各要素により変換された信号波
形を示している。以下、パーシャルレスポンスクラスI
Vについて上記の図3を用いて簡単に説明する。入力信
号(A)は、デジタル変調(I−NRZI方式)によっ
て信号(B)に変調されてヘッドテープ系にて記録され
る。そして、これを再生した信号(C)はトランスバー
サルフィルタを経ることにより波形等化された信号
(D)となり、更にアナログ1ビット遅延されて信号
(E)となり、比較器によって出力信号(F)を得る。
即ち、図の例では、“…,1,0,1,…”となる入力
信号(A)は、最終的に出力信号(F)において“…,
1,0,1,…”となり、再生が行われたことになる。
【0009】図4に自動等化器を示す。再生信号(1
0)は、再生アンプ1にて増幅されて再生信号(12)
とされた後、2系統に分けられ、一方は等化回路2に入
力され、他方はクロック再生回路3に入力される。クロ
ック再生回路3からは、再生信号に同期したクロックが
生成され、データ検出回路4および差分抽出回路5に入
力される。
【0010】等化回路2は、増幅された再生信号(1
2)を波形等化し、この波形等化した信号(13)をデ
ータ検出回路4に出力する。
【0011】図5は等化回路2を示したブロック図であ
る。等化回路2は、再生信号(12)の信号入力線上に
設けられた遅延素子20,21,22,23と、再生信
号(12)及び上記の遅延素子20,22,23にて遅
延された出力を入力し、これに各々設定されたタップ係
数を乗算した値を出力する利得調整回路25,26,2
7,28と、これら利得調整回路25〜28の出力及び
遅延素子21の出力を加算して出力する加算器24とを
備えて成る。
【0012】上記利得調整回路のうち利得調整回路2
5,28のタップ係数は固定になっているが、利得調整
回路26,27については、タップ係数変更回路7から
のタップ係数変更信号によって各々タップ係数が変更さ
れるようになっている。
【0013】データ検出回路4は、アナログ1ビット遅
延出力(17)及び識別データ(14)を差分抽出回路
5に出力するとともに、再生出力データ(11)を出力
するものである。
【0014】図6はデータ検出回路4を示したブロック
図である。データ検出回路4は、アナログ1ビット遅延
回路41、検出レベル作成回路42、比較器43、及び
データ検出部44を備えて成る。
【0015】アナログ1ビット遅延回路41は、前述の
パーシャルレスポンスクラスIVにおける信号(E)の
生成動作を行うものであり、アナログ1ビット遅延出力
(17)を生成する。
【0016】検出レベル作成回路42は、アナログ1ビ
ット遅延出力(17)が−1,0,1のうちどの値とな
るかの基準となる検出レベル(61),(62)を比較
器43に出力する。
【0017】比較器43は、アナログ1ビット遅延出力
(17)と、検出レベル(61),(62)とを入力
し、−1,0,1のいずれかである識別データ(14)
を差分抽出回路5に出力する。識別データ(14)は,
上記の出力(17)が検出レベル(61)より高ければ
“1”とされ、検出レベル(61)と(62)の間であ
れば“0”とされ、検出レベル(62)より低ければ
“−1”とされる。
【0018】データ検出部44は、識別データ(14)
を入力し、“−1”に対して“1”を、“0”に対して
“0”を、“1”に対して“1”を再生出力データ(1
1)として出力する。
【0019】差分抽出回路5は、アナログ1ビット遅延
出力(17)と識別データ(14)とを入力し、期待値
(63),(64),(65)を生成するとともに、差
分データ(15)を判定回路6に出力するようになって
いる。
【0020】図7は、差分抽出回路5を示したブロック
図である。差分抽出回路5は、A/D変換器30、期待
値算出回路31,32,33、切替え器34、及び差分
演算回路35を備える。
【0021】A/D変換器30は、アナログ1ビット遅
延出力(17)をディジタル化した値を期待値算出回路
31,32,33、及び差分演算回路35に出力する。
【0022】期待値算出回路31,32,33は、識別
データ“−1”,“0”,“1”ごとの期待値(6
3),(64),(65)をそれぞれ演算により求め
る。例えば、期待値算出回路31は、データ“−1”と
判断されたときのアナログ1ビット遅延出力(17)を
L個(L>1)保持し、そのレベルの平均値(或いは2
乗平均値)を期待値(63)とする。同様に、期待値算
出回路32,33は、データ“0”,“1”と判断され
たアナログ1ビット遅延出力(17)のL個のレベルの
平均をそれぞれ期待値(64),(65)とする。
【0023】この具体的動作を期待値算出回路33につ
いて説明する。この算出回路33はL個分のディジタル
データ格納部を有しており、識別データ(14)が
“1”のときのディジタル化された遅延出力(17)を
取り込んで最も古いデータの格納部分に書き込み、これ
を含めた新たなL個の値の合計値をLで割った値を期待
値(65)として出力する。即ち、識別データ(14)
が“1”とされる毎にデータを更新してL個の移動平均
を算出する。他の期待値算出回路31,32についても
同様である。
【0024】切替え器34は、識別データ(14)のデ
ータに従って期待値算出回路31,32,33の出力を
切り換えて差分演算回路35に出力する。例えば、識別
データ(14)が“1”であれば、期待値算出回路33
が選択され、その出力である期待値(65)が差分演算
回路35に入力されることになる。識別データとして他
のデータ“0”,“−1”が入力されればそれに従った
切替えがなされる。
【0025】差分値演算回路35は、アナログ1ビット
遅延出力(17)をディジタル化した値と、期待値(6
3),(64),(65)のうち上記の切替え器34で
選択された期待値との差分を演算して差分データ(1
5)を出力する。
【0026】判定回路6は、差分抽出回路5から順次出
力されてくる差分データ(15)を入力し、これに基づ
いて等化誤差を算出し、更に、この等化誤差からタップ
係数変更信号をタップ係数変更回路7に出力する。タッ
プ係数変更回路7は上記の変更信号に基づいてタップ係
数(16a),(16b)を出力する。
【0027】具体的には、判定回路6は、M個分の差分
データ格納部を有しており、M個の差分データの総和か
ら等化誤差を算出してこの等化誤差を記憶し、新たなタ
ップ係数変更信号を求め、これをタップ係数変更回路7
に出力する。そして、この新たなタップ係数変更信号に
よるタップ係数(16a),(16b)で得られるその
後のM個の差分データの総和から再び等化誤差を算出し
てこれを記憶し、これと前回記憶した等化誤差との比較
で、等化誤差が小さくなる方向に再び新たなタップ係数
変更信号を求め、これをタップ係数変更回路7に出力す
ることを繰り返す。
【0028】次に、上記のタップ係数変更の一連の動作
について図8を用いて詳しく述べる。図8は、アナログ
1ビット遅延出力(17)と、検出レベル(61),
(62)と、期待値(63),(64),(65)との
関係を示したグラフである。図中のa1 ,a2 ,…,a
15は、クロック再生回路3によるクロックに基づきデー
タ検出回路4から出力されるアナログ1ビット遅延出力
(17)の検出位置を示している。
【0029】信号位置a1 では、信号レベルは検出レベ
ル(62)より低いのでデータ“−1”というように検
出される。ここで、このデータ“−1”に対する期待値
は期待値(63)であり、その差分データは図中のΔa
1 となる。その次の信号位置a2 での信号レベルは検出
レベル(61)より高いのでデータ“1”というように
検出され、このデータ“1”に対する期待値は期待値
(65)であるのでその差分データはΔa2 となる。ま
た、信号位置a3 では信号レベルは検出レベル(6
1),(62)の間であるのでデータ“0”というよう
に検出され、このデータ“0”に対する期待値は期待値
(64)であり、その差分データはΔa3 となる。以
下、同様に差分データが求められていく。
【0030】上記差分データの算出処理をM回行うこと
により、差分データ列(Δa1 ,Δa2 ,…,Δam
が得られ、これを累積加算して等化誤差S0 を得る。次
に、利得調整回路26のタップ係数(16a)をC-1
してこれをそのまま(タップ係数変更信号は不変更)維
持し、利得調整回路27のタップ係数(16b)をC 1
として、C1 +ΔC1 となるようにタップ係数変更信号
を生成する。その後、上記処理を同じくM回行うことに
よって新たな等化誤差S1 を得る。ここで、S 0 >S1
となったときは、利得調整回路27のタップ係数C1
ΔC1 を更に同一方向へΔC1 変化させてC1 +2ΔC
1 となるようにタップ係数変更信号を生成する。逆に、
0 <S1 となったときは、利得調整回路27のタップ
係数がC 1 −ΔC1 となるようにタップ係数変更信号を
生成する。なお、S0 =S1 となった場合は利得調整回
路27のタップ係数はどちらに変更させてもよい。
【0031】利得調整回路27のタップ係数の変更をP
回(Pは1以上)繰り返した後、利得調整回路26のタ
ップ係数C-1の変更を同様にP回繰り返す。そして、こ
の一対回のタップ係数の変更動作を更に何回か繰り返す
ことにより、高精度な等化特性の設定が可能となる。
【0032】以上のように、信号誤り率ではなくて上記
の等化誤差を求めてパラメータを設定するものであるか
ら、上記等化誤差を求めるために必要となるデータ量は
信号誤り率を求める場合のデータ量に較べて少なくて済
み、短時間で高精度な等化特性の設定が可能となる。例
えば、上記のMを103 個としても、従来の信号の誤り
率を評価関数とする場合に較べ、特性パラメータを決定
するためのデータ量はかなり少なく、最適な状態に収束
するまでの時間が短くなる。また、アナログ1ビット遅
延出力(17)の信号レベルから識別データごとの期待
値を生成するので、上記信号レベルが変動する場合(記
録再生装置において倍速(2倍,3倍,1/2倍等)再
生を行う場合)にも対応することができる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
自動等化器では、期待値の生成を、アナログ1ビット遅
延出力をL個(L>1)保持し、そのレベルの平均値
(或いは2乗平均値)を求めて期待値としている。高精
度の期待値を得るためには、前記Lを大きくする必要が
あるが、このLを大きくすると、その分メモリが必要に
なるなど、回路規模が大きくなる欠点がある。また、上
述のごとく、アナログ1ビット遅延出力(17)の信号
レベルから識別データごとの期待値を生成するので、信
号レベルが変動する特殊再生にも対応できるものの、よ
り高精度の期待値が求められる。
【0034】本発明は、上記の事情に鑑み、回路規模を
大きくすることなく高精度の期待値を生成して高精度な
波形歪補償等が行える自動等化器を提供することを目的
とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明の自動等化器は、
上記の課題を解決するために、パラメータの変更が可能
な等化器と、前記等化器の出力信号からデータを識別す
る識別手段と、識別されたデータごとに設定された時点
Tでの期待値XT と上記等化器の出力信号に基づく信号
レベルとの差分を抽出する差分抽出手段と、前記の差分
データから等化誤差を生成する誤差情報生成手段と、前
記等化誤差に基づき当該誤差が小さくなるように前記等
化器のパラメータを設定するパラメータ設定手段と、時
点TよりΔT時間前の期待値をXT-DT、時点Tでの信号
レベルをST 、Nを2以上の数とするとき、前記期待値
T を、XT ={(N−1)×XT-DT+|ST |}/N
により求める期待値算出回路とを備えた。
【0036】ここで、前記期待値XT を{(N−1)×
T-DT+|ST |}/Nにより求めるには、期待値XT
を遅延させる手段、この遅延により得られたXT-DT
(N−1)を乗算する手段、Nで割り算する除算手段、
及びST の絶対値を求める手段を備えればよい。
【0037】このように、時点Tでの期待値XT は、時
点TよりΔT時間前の期待値XT-DTによって求められる
ので、出力信号を数多く保持してその平均値から期待値
を求める場合に比べ、回路規模を小さくできる。
【0038】また、前記の期待値算出回路は、識別され
たデータが“1”又は“−1”のときには、前記演算に
より求めたXT 又はその逆符号値を期待値とし、識別さ
れたデータが“0”のときには、“0”レベルを固定的
に期待値とするように構成されていてもよい。これによ
り、期待値算出回路を識別されたデータごとに設ける必
要がなくなるので、回路規模の一層の縮小が図れる。
【0039】また、前記Nが任意に設定されるように構
成されていてもよい。これにより、特殊再生や通常再生
などの場合に応じて前記Nを設定して最適な期待値の生
成を行うことができる。
【0040】また、前記Nが2のべき数であってもよ
い。これによれば、前記のNの除算をビットシフトによ
り実現できるので、更に回路規模を縮小できる。
【0041】また、本発明の自動等化器は、パラメータ
の変更が可能な等化器と、前記等化器の出力信号からデ
ータを識別する識別手段と、識別されたデータごとに設
定された期待値と上記等化器の出力信号に基づく信号レ
ベルとの差分を抽出する差分抽出手段と、前記信号レベ
ルと所定レベルとを比較して前記信号レベルが所定レベ
ル以上のときに許可信号を出力するレベル判定部と、前
記許可信号が与えられたときの前記の差分データを用い
て等化誤差を生成する誤差情報生成手段と、前記等化誤
差に基づき当該誤差が小さくなるように前記等化器のパ
ラメータを設定するパラメータ設定手段とを具備した。
【0042】ここで、例えば、特殊再生時のように再生
信号レベルが大きく変化する場合には、再生信号レベル
の低い信号から得られた差分データまでが等化誤差の算
出に使用されることになり、これによって求められた等
化誤差の精度は劣化する。しかし、前記のレベル判定部
が備えられたことで、特殊再生時にも自動等化を行うた
めの等化誤差が高精度で得られ、高精度の自動等化が可
能になる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0044】図1は、本発明の自動等化器のタップ係数
変更のための構成部分を示すブロック図である。図示し
ない等化器の出力信号は、A/D変換器70にてディジ
タル信号化(以下、このディジタル信号を出力信号(8
0)という)される。出力信号(80)は、期待値算出
回路71、データ検出回路72、及び差分算出回路73
にそれぞれ入力される。
【0045】期待値算出回路71は、出力信号(80)
を入力し、差分抽出に必要とされる期待値を求める。期
待値は、データ検出回路72からの識別データ(81)
に基づいて、“1”,“0”,“−1”ごとに求められ
るが、この実施の形態では、識別データ“1”について
期待値を求め、“−1”についてはその逆符号の値と
し、“0”については、0レベルに固定された値とする
ようにしている。具体的構成については、後に詳しく説
明する。
【0046】データ検出回路72は、出力信号(80)
と検出レベル信号とを比較することによってデータを識
別する。即ち、“1”か“0”か“−1”の識別を行
い、当該識別データ(81)を期待値算出回路71に供
給するとともに、“1”→“1”、“0”→“0”、
“−1”→“1”の処理を行って“1”又は“0”から
なる再生出力データ(85)を出力するようになってい
る。なお、この実施の形態では、期待値算出回路71か
らの期待値(82)を入力し、その1/2の値を前記の
検出レベル信号としている。
【0047】差分算出回路73は、前記識別データごと
に設定された期待値算出回路71からの期待値(82)
と出力信号(80)との差分を求め、この差分データ
(83)を累積加算器74に出力する。
【0048】累積加算器74は、差分データ(83)を
M回累積加算することにより、自動等化を行うための誤
差情報信号(84)を生成するようになっている。ま
た、累積加算器74は、レベル判定回路76からの判定
信号(86)を入力し、この判定信号(86)が累積加
算を許可する内容のときのみ差分データ(83)の累積
加算を行うように制御される。
【0049】レベル判定回路76は、期待値算出回路7
1から期待値(82)を入力する。この期待値(82)
は再生信号レベルとみることができる。そして、この再
生信号レベルとみることができる期待値(82)と所定
のレベル信号とを比較し、期待値(82)が所定のレベ
ル以上のときのみ、前記累積加算器74の累積加算を許
可する内容の前記判定信号(86)を生成するようにな
っている。
【0050】タップ係数制御回路75は、前記の誤差情
報信号(84)を入力し、この誤差情報信号(84)に
基づいて、例えば、従来例の項で示した手法を用いて図
示しない等化器のタップ係数の変更制御を行うようにな
っている。
【0051】図2は、前記の期待値算出回路71を示し
たブロック図である。絶対値回路71aは、出力信号
(80)を入力する。なお、以下においては、出力信号
を(S T )と表記する。そして、この出力信号(ST
の絶対値|ST |を生成し、加算器71bに出力する。
加算器71bは、前記の絶対値|ST |に乗算器71e
の出力を加算するようになっている。
【0052】乗算器71eは、遅延回路71dによって
時点TよりΔT(クロック周期の整数倍)時間前の期待
値XT-DTを入力し、この期待値XT-DTに(N−1)を乗
算する。Nは2以上の数(例えば、N=16)に設定さ
れ、また、この実施の形態では、例えば、特殊再生時と
通常再生時とでNを変更できるようになっている。ま
た、遅延回路71dは、期待値XT をΔTだけ遅延させ
て前記期待値XT-DTを出力する。
【0053】除算器71cは、加算器71bの出力
{(N−1)×XT-DT+|ST |}を前記Nで除算す
る。ここで、Nが2のべき数であるときには、除算器7
1cはシフトレジスタにより構成できる。そして、切換
器71fは、前記除算器71cの出力{(N−1)×X
T-DT+|ST |}/Nと、前記遅延回路71dの出力で
ある期待値XT-DTとを入力し、これらのいずれかを識別
データ(81)の内容に基づいて選択して出力するよう
になっている。
【0054】具体的には、識別データ(81)の内容が
“1”又は“−1”のときには、除算器71cの出力
{(N−1)×XT-DT+|ST |}/Nが選択され、こ
れが期待値XT として出力される。なお、上記の{(N
−1)×XT-DT+|ST |}/Nの演算による期待値X
T は、識別データ(81)の内容が“1”であるときに
ついてのものである。識別データ(81)の内容が“−
1”の場合用に別に期待値算出回路(図2と同様の回路
で構成できる)を設けてもよいが、この実施の形態で
は、識別データ(81)の内容が“−1”のときには、
前記期待値XT の逆符号値を用いる。識別データ(8
1)の内容が“0”のとき(即ち、データ“0”のと
き)には、切換器71fによってΔT時間前の期待値X
T-DTを選択し、期待値の更新は行わない。また、このよ
うに識別データ(81)の内容が“0”のときには、期
待値は“0”であればよいので、図示しない0レベル値
出力回路から0レベルを出力すればよい。
【0055】このように、時点Tでの期待値XT は、時
点TよりΔT時間前の期待値XT-DTによって求めるよう
にしているので、出力信号を数多く保持してその平均値
から期待値を求める場合に比べ、回路規模の縮小が図れ
る。
【0056】そして、この実施の形態においては、前記
のXT ={(N−1)×XT-DT+|ST |}/Nの演算
は、一つの期待値算出回路71により行われ、識別され
たデータが“1”又は“−1”のときには、前記演算に
より求めたXT 又はその逆符号値を期待値とするように
したので、回路規模の一層の縮小が図れる。
【0057】また、前記Nを2のべき数する場合には、
前記の除算回路71cをシフトレジスタにより構成し、
Nの除算をビットシフトにより実現できるので、更に回
路規模を縮小できる。
【0058】更に、この実施の形態では、レベル判定回
路76を備え、再生信号レベルとみることができる期待
値(82)と所定のレベル信号とを比較し、期待値(8
2)が所定のレベル以上のときのみ、前記累積加算器7
4の累積加算を許可するようにしている。ここで、例え
ば、特殊再生時のように再生信号レベルが大きく変化す
る場合には、再生信号レベルの低い信号から得られた差
分データ(83)までが累積加算されてしまうことにな
り、これによって求められた誤差情報信号(84)の精
度は劣化する。しかし、前記のレベル判定回路76が備
えられたことで、特殊再生時にも自動等化を行うための
誤差情報信号(84)が高精度で得られ、高精度の自動
等化が可能になる。
【0059】また、特殊再生時では再生信号レベルの変
化が大きくなるが、このような特殊再生時においては、
除算器71cのNを、通常再生時と同じ(例えば、4倍
速程度ではN=16のままとする)か或いは小さく設定
する(例えば、20倍速程度ではN=4とする)。通常
再生の場合は、Nは安定性の点からは大きい程よいが、
回路規模との関係で前記16程度とするのがよい。一
方、前記のように、N=4のごとくNを小さく設定する
場合には、期待値生成における過去の期待値の重み付け
が軽くなり、現時点での再生信号レベルST の重み付け
が相対的に大きくなる。従って、再生信号レベルの変化
が大きい場合であっても期待値の追従性が良くなり、高
精度の誤差情報信号が得られることになる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、回路規
模を大きくすることなく高精度の期待値を生成して高精
度な波形歪補償等が行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動等化器のタップ係数変更のための
構成部分を示すブロック図である。
【図2】本発明の自動等化器の期待値算出回路を示すブ
ロック図である。
【図3】パーシャルレスポンスレベルIVの説明図であ
る。
【図4】従来の自動等化器を示すブロック図である。
【図5】等化器を示すブロック図である。
【図6】データ検出回路を示すブロック図である。
【図7】差分抽出回路を示すブロック図である。
【図8】アナログ1ビット遅延出力と検出レベルと期待
値との関係、並びに差分データを示すグラフである。
【符号の説明】
71 期待値算出回路 72 データ検出回路 73 差分算出回路 74 累積加算回路 75 タップ係数制御回路 76 レベル判定回路 71a 絶対値回路 71b 加算器 71c 除算器 71d 遅延回路 71e 乗算器 71f 切換器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パラメータの変更が可能な等化器と、前
    記等化器の出力信号からデータを識別する識別手段と、
    識別されたデータごとに設定された時点Tでの期待値X
    T と上記等化器の出力信号に基づく信号レベルとの差分
    を抽出する差分抽出手段と、前記の差分データから等化
    誤差を生成する誤差情報生成手段と、前記等化誤差に基
    づき当該誤差が小さくなるように前記等化器のパラメー
    タを設定するパラメータ設定手段と、時点TよりΔT時
    間前の期待値をXT-DT、時点Tでの信号レベルをST
    Nを2以上の数とするとき、前記期待値XT を、 XT ={(N−1)×XT-DT+|ST |}/N により求める期待値算出回路とを備えたことを特徴とす
    る自動等化器。
  2. 【請求項2】 前記の期待値算出回路は、識別されたデ
    ータが“1”又は“−1”のときには、前記演算により
    求めたXT 又はその逆符号値を期待値とし、識別された
    データが“0”のときには、“0”レベルを固定的に期
    待値とするように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の自動等化器。
  3. 【請求項3】 前記Nが任意に設定されるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の自動等化器。
  4. 【請求項4】 前記Nが2のべき数であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動等化
    器。
  5. 【請求項5】 パラメータの変更が可能な等化器と、前
    記等化器の出力信号からデータを識別する識別手段と、
    識別されたデータごとに設定された期待値と上記等化器
    の出力信号に基づく信号レベルとの差分を抽出する差分
    抽出手段と、前記信号レベルと所定レベルとを比較して
    前記信号レベルが所定レベル以上のときに許可信号を出
    力するレベル判定部と、前記許可信号が与えられたとき
    の前記の差分データを用いて等化誤差を生成する誤差情
    報生成手段と、前記等化誤差に基づき当該誤差が小さく
    なるように前記等化器のパラメータを設定するパラメー
    タ設定手段とを具備したことを特徴とする自動等化器。
JP21603395A 1995-08-24 1995-08-24 自動等化器 Pending JPH0963194A (ja)

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