JPH0961085A - 物質及び/又は熱交換塔用の液体分配装置 - Google Patents

物質及び/又は熱交換塔用の液体分配装置

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JPH0961085A
JPH0961085A JP21213695A JP21213695A JPH0961085A JP H0961085 A JPH0961085 A JP H0961085A JP 21213695 A JP21213695 A JP 21213695A JP 21213695 A JP21213695 A JP 21213695A JP H0961085 A JPH0961085 A JP H0961085A
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Yutaka Maeda
豊 前田
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • B01D3/008Liquid distribution

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な液体分配を図ることができる液体分配
装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係る液体分配装置は、液体分配
装置において、主管に、内側に近くなるほど開口面積が
大きくなるように、開口の大きさ又は数を変化させた孔
を形成し、一方、主管の下方に、主管に交差する方向に
伸長する複数の分配管を配置し、主管に形成したそれぞ
れの孔の真下に位置する分配管の部分に、上部が開放さ
れた液受け部を形成すると共に、各分配管の壁部に複数
のノズル孔を形成するという構成を採用して、主管の孔
から落下する液流を分配管の液受け部で受容して分配管
内に液を導入し、次に分配管に形成した孔から液を流下
させることによって、各分配管のノズル孔から均一に液
体を流出させるようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物質及び又は熱交換塔
用の液体分配装置に関する。液体分配装置は、液体と気
体とを互いに向流させて接触させる物質及び/又は熱交
換塔又は装置において、塔又は装置の内部に充填する構
造物、所謂充填材の上に均一に液体を分配する為に用い
るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】液体分
配装置は、液体と気体とを互いに向流させて接触させる
物質及び/又は熱交換塔又は装置において、塔又は装置
の内部に充填する構造物、所謂充填材の上に均一に液体
を分配する為に用いるものである。
【0003】従来、物質及び/又は熱交換塔又は装置で
使用される液体分配装置には多くの種類があり、その分
配方法も多様であるが、そのほとんどが、液体を上方か
ら流下させ、この下方向の流れを水平方向の流れに変換
することによって、液体を水平方向に分配した後、更に
下方に流下させるタイプのものである。液体の流れを水
平方向の流れに変換させて水平方向に液体を分配させた
後に下方に流下させる方法としては、塔断面に平行に複
数の液分配管を配置し、分配管の下部に間隔をおいてノ
ズル孔を設けて該ノズル孔から液を流下させるという方
法がある。あるいは、分配管の上部に間隔をおいてノズ
ル孔を設けて該ノズル孔から液を溢流させる方法があ
り、この方法によれば、各ノズル孔からの液体流出量を
ほぼ均一にすることができる。また、他の方法として、
塔断面に平行に複数のU字型の樋状部材(トラフ)を設
けて、該トラフによって液体を横方向に分配し、トラフ
の上部に設けられたノッチから液体を溢流させる方法が
ある。また、径の大きな塔においては、前述のような液
体分配器を複数個横に並べて配置して、それぞれの液体
分配器の間を管材又は樋状部材によって連絡して、液体
を各液体分配器に均一に分配することもしばしば行われ
ている。
【0004】液分配管によって液体を横方向に分配する
タイプのものは、概して、上方から液体を流下させる縦
管、縦管に接続されて水平に配置されている主管、及び
主管に交差して接続されて水平に配置されている複数の
分配管から構成されている。この通常のタイプの液体分
配器を図14に示す。液体は、縦管1から主管2に流
れ、次に各分配管3に分岐されて、各分配管に配置され
ているノズル孔4から流下する。また、分配管の代わり
に樋状部材を用い、樋状部材の側壁上端部のノッチより
液を流下させる形式のものもある。これらのタイプの液
体分配器においては、分配管に配置されたノズル孔から
流出する液体の液量は、縦管又は主管の中に溜まる液体
の水頭とノズル孔の径及び数によって決定される。この
中で、実際に使用する際に変数として扱われるのが水頭
であり、使用中の水頭の変動によって、液体は流れを変
動させる。水頭が高い場合には液体の流量が増し、逆に
水頭が低い場合には流量が減少し、これに対応して各ノ
ズル孔から流出する液量も増減する。
【0005】これらのタイプの分配器においては、分配
管と主管との接続は、主管の側壁部に、分配管の断面形
状と同じ形状の開口を設けて、これに分配管を直接接続
することによって行われている。このような接続方式に
おいては、各分配管のノズル孔からの液体流出量は、そ
れぞれの分配管と主管との相対的な位置関係に従う。即
ち、ノズル孔からの液体流出量は主管又は縦管中の水頭
によって変化するので、例えば、それぞれの分配管同士
のレベルに高低差があると、液体は低い位置の分配管の
ノズル孔から多く流出するようになる。したがって、液
体の均一な分配を達成するためには、各分配管相互間の
レベルを合わせなければならず、液体分配装置の組み立
て工程を簡略化する上でのネックとなっていた。
【0006】また、図14を参照すれば明らかなよう
に、通常は円筒形の交換塔の断面形状に合わせて液体分
配装置を構成するので、液体分配装置は、上からみて略
円形を形成するように構成される。このため、それぞれ
の分配管の長さに差異が生じることになる。つまり、よ
り内側に近い分配管ほどその長さが長くなり、より外側
に近い分配管ほどその長さが短くなる。したがって、そ
れぞれの分配管の先端部のノズル孔にまで均一に液を供
給するためには、主管からそれぞれの分配管へ供給しな
ければならない液量が異なることになる。即ち、より内
側に近い分配管(即ち、全長がより長い分配管)へは、
より多い量の液流を供給しなければならない。この問題
を解決する手段として、それぞれの分配管の径を変えて
流量に適合させることが考えられるが、製作上複雑にな
り、コストアップの原因となる。
【0007】本発明者は、上記のような従来技術の問題
点を解決すべく、幅広い研究を行った結果、液体分配装
置において、主管に、内側に近くなるほど開口面積が大
きくなるように、開口の大きさ又は数を変化させた孔を
形成し、一方、主管の下方に、主管に交差する方向に伸
長する複数の分配管を配置し、主管に形成したそれぞれ
の孔の真下に位置する分配管の部分に、上部が開放され
た液受け部を形成すると共に、各分配管の上部に複数の
ノズル孔を形成するという構成を採用して、主管の孔か
ら落下する液流を分配管の液受け部で受容して分配管内
に液を導入し、次に分配管に形成した孔から液を流下さ
せることによって、各分配管のノズル孔から均一に液体
を流出させることができることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0008】即ち、本発明の第1の態様は、物質及び/
又は熱交換塔の塔内に当該塔の横断面に沿って配置され
た管又はトラフを介して当該塔の横断面部分に亙って被
処理液体を分配供給する液体分配器であって、水平方向
に伸長する主管と、主管の下方に配置され、主管に交差
する方向に伸長する複数の分配管とから構成されてお
り、主管と分配管とが交差する位置に対応する主管の壁
部に、中心部に近いものほどその面積が大きくなるよう
にされている複数の開口を形成し、この主管の開口の下
方に位置する分配管の部分に、上部が開放された液受け
部を形成し、各分配管の壁部に孔が形成されており、主
管の開口から流出する液を分配管の液受け部で受容して
分配管内に液を導入し、分配管内に導入された液が、分
配管の壁部に形成された孔から流下するようになってい
ることを特徴とする液体分配装置に関する。
【0009】以下、本発明に係る液体分配器を、図面を
参照しながら説明する。
【0010】図1は、本発明の一態様に係る液体分配器
を示す図である。図1−aは、垂直方向に伸長する縦管
11、縦管の下端部に接続されており水平方向に伸長す
る主管12、及び、主管の下方に配置され、主管と交差
する方向に伸長する複数の分配管13から構成されてい
る本発明の一態様に係る液体分配器の斜視図である。な
お、縦管11は、本発明の必須構成要件ではなく、主管
中に横方向から液を流入させるような方式を採用するこ
ともできる。主管の壁部の、主管と分配管とが交差する
位置に対応する位置には開口14が形成されている。開
口は、内側のものほど、その開口面積が大きくなるよう
になっている。この開口の下方に位置する分配管の部分
には、上部が開放された構造の液受け部15が形成され
ている。また、分配管の壁部には、複数のノズル孔16
が形成されている。図1−bは、図1−aのA−A’線
に沿った断面図である。主管12とそれぞれの分配管1
3とは、例えば接続部材17によって互いに接続するこ
とができる。
【0011】このように構成された本発明に係る液体分
配装置における液体の流れについて説明すると、分配さ
れる液体は、縦管11の中を下方に向けて流れ、次に主
管12の中を水平方向に流れ、主管の壁部に形成された
開口14から流下する。流下した液体は、その下方の分
配管の液受け部15によって受容され、分配管13中に
導入され、各分配管の壁部に形成されているノズル孔1
6から溢流して、下方に配置されている充填材上に流下
する。
【0012】このような構成を採用することにより、縦
管11からの垂直方向の流れがまず主管12によって横
方向の流れに変換され、主管内部で横方向のベクトルが
消された後に、開口14から流下する。ここで、開口1
4は、内側のものほどその開口面積が大きくなるように
されているので、内側に配置され、その全長が長い分配
管には、より多い量の液流が導入されることになる。こ
れにより、各分配管の長さの差異に起因して液体の均一
分配が妨げられるという従来の問題点が解決される。即
ち、それぞれの分配管の長さに対応した量の液流が導入
されるので、それぞれの分配管の先端にまで、液が均一
に分配されるのである。
【0013】また、主管と分配管とが直接接続されてお
らず、一旦主管から外部に流出した液を分配管の液受け
部で受容して分配管中に導入するという方式(いわば開
放方式)を採用しているので、それぞれの分配管のノズ
ル孔から流出する液流の量は、主管中に溜まる液の水頭
とは関係なく、それぞれの分配管の液受け部に溜まる液
の水頭によって定まることになる。したがって、それぞ
れの分配管において液受け部に溜まる液の水頭が同等に
なるように、分配管の長さとそれぞれの分配管に対応す
る主管の開口部の面積とを調節することによって、各分
配管同士のレベルを精密に合わせる必要なしに、各分配
管のノズル孔からの液流出量を均一にすることができ
る。
【0014】また、図2に示すように、本発明の第1の
態様に係る液体分配装置の主管12に代えて、上部が開
放された樋状部材(トラフ)22を用い、主管の開口1
4に代えて、トラフ22の側壁上端部に、内側のものほ
ど切れ込みの面積が大きくなるようにしたノッチ24を
形成するようにしてもよく、この場合も本発明の第1の
態様と同等の効果が得られることは当業者には明らかで
ある。また、側壁上端部にノッチを形成する代わりに側
壁面に開口を形成するようにしても同様の効果が得られ
ることは明らかである。ここで、図2は、本発明のこの
態様に係る液体分配装置の斜視図であり、図2bは、図
2aのB−B’線に沿った断面図である。この場合、縦
管21とトラフ22との接続は、縦管21の下端部とト
ラフ22の底部とを接続することによって行い、縦管の
側壁下端部に開口28を形成して、ここから液流がトラ
フ22内に流れ出るようにするとよい。かかる態様にお
ける液体の流れについて説明すると、縦管21から流下
する液体は、縦管21の開口部28からトラフ22内に
流れ込み、トラフの側壁部に形成されているノッチ24
(又は開口)から下方に流下する。流下した液体は、下
方に配置されている分配管23に形成されている液受け
部25に受容されて分配管内に導入され、ノズル孔26
から溢流して、充填材上に均一に流下する。この態様に
おいても、主トラフと分配管との接続は、接続部材27
によって主トラフの底部と分配管とを接続することによ
って行うことができる。
【0015】また、図3に示すように、本発明の第1の
態様に係る液体分配装置の分配管13に代えて、上部が
開放された樋状部材(分配トラフ)33を用い、該分配
トラフ33の側壁上端部に複数のノッチ36を形成し
て、該ノッチから液が溢流するようにしてもよく、係る
構造も本発明の一態様に含まれる。この場合には、分配
トラフに液受け部を設ける必要性はなく、主管の開口部
34から流下する液を、トラフで受け止めればよい。ま
た、この場合においても、分配トラフの側壁上端部にノ
ッチを形成する代わりに分配トラフの側壁面に開口を設
けてここから液を流下させるようにしてもよい。
【0016】更には、図4に示すように、本発明の第1
の態様に係る液体分配装置の主管12に代えて、ノッチ
44(又は開口)を設けた主トラフ42を用いると共
に、分配管13に代えて、ノッチ46(又は開口)を設
けた分配トラフ43を用いるようにしてもよい。これら
の態様においても、上記の本発明の効果が得られること
は当業者には容易に理解できるところである。
【0017】主管又は主トラフに形成される開口又はノ
ッチは、内側のものほどその開口面積が大きくなるよう
に形成されて、それぞれが対応する分配管(又は分配ト
ラフ)の長さに応じて、そこから流出する液流の量を調
節できるようになっている。この開口面積の調節は、開
口又はノッチ自体の大きさを変化させることによって行
ってもよく、あるいは、当該箇所に形成される開口又は
ノッチの数を変化させることによって行ってもよい。例
えば、図1を参照して説明すると、内側の分配管に対応
する位置においては、形成する開口の数を多くすること
により、当該位置における開口面積を大きくするように
してもよい。
【0018】図1又は図3に示すように、チューブ状の
主管を用いる場合には、主管に形成する開口14,34
は、主管の底部に形成することは避けるべきである。こ
れは、主管の底部に開口を形成した場合には、主管内に
おいて液体の中央部から端部に向かう流れの影響を大き
く受けるために、各開口からの流出液量が不安定にな
り、それぞれの分配管へ安定した量の液流を供給するこ
とができなくなったり、また液量が少ない場合には、中
央部の開口部のみから液が流出し、末端部の開口部にま
で液流が到達しなくなる場合があるからである。これに
対して、図1又は図3に示すように、主管の側部に開口
を形成した場合には、液体は一旦主管内部に溜まった後
に開口から流出するので、それぞれの開口からの流出液
量が不安定になることはなく、それぞれの開口部から均
一に液を流出させることができる。これは、分配管につ
いても同様のことがいえる。更には、以下に説明する第
1主管などについても同様のことがいえる。なお、図1
及び図3においては、主管の側部に開口を形成する態様
が示されているが、例えば、主管の上部に開口を形成
し、そこから樋状部材又は管状部材によって、分配管の
液受け部に液を誘導するようにしてもよい。
【0019】また、主管を二重構造にして、第1主管で
液流の横方向のベクトルを完全に消した後に第2主管に
よって各分配管への分配を行うようにして、各分配管へ
のより均一な液分配を達成することができる。本発明の
係る態様の液体分配装置の一例を図5に示す。図5に示
す液体分配装置は、縦管51、該縦管に接続され横方向
に伸長する第1主管52、該第1主管と同軸方向に伸長
し、第1主管から流下する液を受け止める第2主管5
8、第2主管の下方に配置され、第2主管と交差する方
向に伸長する複数の分配管53から構成されている。第
1主管は、その壁部に複数の液流出口59を有してい
る。第2主管は、第1主管を取り囲むように形成されて
おり、その底部には、下方に配置された分配管に対応す
る位置に、内側のものほど開口面積が大きくなるように
形成された開口54が形成されている。それぞれの分配
管53の、この開口54の下方に対応する位置には、上
部が開放された液受け部55が形成され、それぞれの分
配管53の壁部には、ノズル孔56が形成されている。
【0020】このような構成の液体分配装置における液
の流れについて説明すると、主管51から流下する液体
は、第1主管52によって横方向の液流に変換され、第
1主管の内部に溜まる。第1主管内部に溜まった液は、
第1主管の壁部に形成されている液流出口59から溢流
して下方に流下する。第1主管を取り囲むように形成さ
れている第2主管58によって、流下する液が受け止め
られ、第2主管58の底部に形成されている開口54か
ら下方に流下する。流下した液は、開口の真下に位置す
るそれぞれの分配管53の液受け部54によって受容さ
れ、それぞれの分配管53中に導入され、分配管の壁部
に形成されているノズル孔56から溢流して、下方に流
下する。
【0021】このような構成によれば、第1主管におい
て液流の横方向の流れが消された後に、液流出口59か
ら下方に流下するので、第1主管によって横方向に展開
された液が均一に第2主管内に導入され、第2主管の底
部に形成された開口54から各分配管へ導入されるの
で、主管内の横方向の流れのベクトルによる液流出量の
乱れがなくなり、各分配管への供給液量が安定するよう
になる。これにより、より均一な液体分配が達成され
る。各開口の大きさを変化させることの効果は、上記に
説明した通りである。
【0022】図5のように主管を構成した態様の液体分
配装置においても、分配管に代えて上部を開放した分配
トラフを用いてもよい。この態様を図6に示す。各構成
部材の機能などは上述に説明した通りである。
【0023】また、図5及び図6においては、第1主管
を取り囲むように樋状の形状の第2主管を配置した構成
を採用しているが、他の構成を採用することもできる。
考えられる種々の態様を図7に示す。図7aは、図5に
示す液体分配装置の縦管51、第1主管52及び第2主
管58の断面図である。この樋状の第2主管58に代え
て、図7bに示すように、管状の第2主管58’を、第
1主管を被包するように配置することもできる。また、
管状の第2主管58’は、樋状の部材の中に第1主管を
収容した後に樋状部材の上部開口部に蓋材を設置するこ
とによって構成してもよい。また、図7cに示すよう
に、主管の内部に板材60を配置して、該板材に複数の
液流出口61を設けるようにしてもよい。この場合に
は、縦管51から流下する液は、まず板材60によって
形成される流路に沿って流れて主管の端まで分配され、
液流出口61から下方に流下する。次に、主管内に形成
されている開口54を通って、下方の液分配管に導かれ
る。このような構成を採用することによっても、まず、
板材によって形成される流路で横方向の流れのベクトル
が緩和された後に、それぞれの開口から下方に流下する
ようになるので、各分配管への供給液量が、液流の横方
向のベクトルによって不安定になることが抑制される。
【0024】また、分配管を2重構造にして液体の更な
る均一分配を図ることができる。かかる態様を図8に示
す。図8は、本発明の液体分配装置における分配管の他
の態様を示すものである。図8に示す分配管は、分配管
71の中央の上部に、上部が開放された液受け部73が
形成されており、また、管の内部には板材72が配置さ
れていて、内部の流路が二重に構成されている。板材7
2には複数の液流出口74が形成されており、また分配
管の上部の壁面にはノズル孔75が形成されている。液
受け部73によって受容された液流はまず分配管の底面
によって形成される流路に導かれ(図8b参照)、この
流路に溜まる。次に、溜まった液は、板材に形成された
液流出口74から溢流し、次に分配管の壁面に形成され
ているノズル孔75から溢流して、下方に流下する。分
配管をこのように構成することにより、分配管内におけ
る液の横方向へのベクトルが消されることにより、分配
管内部の液流によって各ノズル孔からの液流出量が不安
定になることが避けられ、各ノズル孔から液体が均一に
流出するようになり、液体のより一層の均一分配が図ら
れる。なお、図3及び図4に示すような、分配管の代わ
りに分配トラフを用いる態様においても、分配トラフに
おいて上記と同様の構成を採用することにより分配トラ
フの各ノッチからの液の均一分配を図ることができるこ
とはいうまでもない。
【0025】主管の壁部に形成する開口の面積を変化さ
せる手段として、開口自体の面積を変化させることや、
当該箇所における開口の数を変化させることによって当
該箇所における開口全体の面積を変化させることは、上
記に説明した通りであるが、その他の手段として、図9
に示すように、開口部に開口面積調節部材81を設けて
これによって開口の面積を微調整することができる。図
9に示す態様においては、開口面積調節部材81は、扇
型の部材で形成され、その頂点が固定されて回転するよ
うになっている。開口14の開口面積の調節は、調節部
材81を適宜回転させて開口の露出部を調整することに
よって行うことができる。これは、ノッチから液を流下
させる態様のものにおいても同様であり、その場合に
は、ノッチの下端部に扇型の部材の頂点を固定すること
によって、図9に示すものと同様の機能を有する開口面
積調節部材を構成することができる。
【0026】本発明に係る液体分配装置において、例え
ば図1に示す態様のように主管の側部に開口14を形成
する代わりに、図10に示すように、主管12の底部に
開口を形成し、これに例えば円筒形の立ち上げ部材91
を取り付け、立ち上げ部材91の上端部にノッチを形成
して、ここから液を下方に流下させるようにしてもよ
い。このばあい、各開口からの液流出量の調節は、形成
するノッチの数やノッチの大きさを変化させることによ
って行うことができる。このような態様は、処理すべき
液流が少なく、主管の内部に十分な液を溜めることがで
きないような場合に好都合である。なおこの場合におい
ては、立ち上げ部材91の上端部にノッチを形成する代
わりに側壁面に開口を形成することによっても同様の効
果を得ることができる。
【0027】例えば図8に示す態様のように、開口を通
して液を下から上に溢流させるようになっている部分に
おいては、図11に示すように、開口100を覆うよう
にカバー101を形成して、液流が上方に吹き上がるの
を防止することができる。また、開口を通して液を上か
ら下に流下させるようになっている部分においては、図
12に示すように、例えば板材を十字型に組み合わせる
ことによって構成される渦流防止部材106を開口10
5の上に配置して、流下する液流が渦流を形成すること
を防止することができる。このように渦流を防止するこ
とにより、乱流が発生して液流が不安定になるのを防止
することができるようになる。
【0028】また、図5又は図6に示すような第1主管
及び第2主管を用いるような態様においては、第1主管
の側部に液体案内板111を取り付けたり、あるいは第
1主管の上部に形成された液流出口113を覆うように
カバー112を取り付けることができる(図13参
照)。カバー112によって、液流が上に吹き上がるこ
とを防止することができ、また液体案内板111を配置
することにより、第1主管から第2主管への液の流下の
際に、第2主管内の液面を乱すことを防ぐことができ
る。
【0029】
【発明の効果】上記に説明したように、本発明に係る液
体分配器は、各分配管の長さに対応するように主管の開
口部面積が調整されているので、それぞれの分配管のノ
ズル孔から液を均一に分配することができ、また、主管
と分配管とが直接接続されておらず、一旦外部に放出さ
れた液を分配管で受容するような方式を採用しているの
で、それぞれの分配管における水頭は、各分配管のサイ
ズのみによって決定することになるので、各分配管同士
のレベルを同一に調整する必要なしに、各分配管のノズ
ル孔からの液流出量を均一にして、均一な液体分配を図
ることが可能になる。
【0030】本発明の実施態様は、以下の通りである。
【0031】1.図1に示されるような、物質及び/又
は熱交換塔の塔内に当該塔の横断面に沿って配置された
管を介して当該塔の横断面部分に亙って被処理液体を分
配供給する液体分配装置であって、水平方向に伸長する
管状の主管と、主管の下方に配置され、主管に交差する
方向に伸長する複数の管状の分配管とから構成されてお
り、主管と分配管とが交差する位置に対応する主管の壁
部に、中心部に近いものほどその面積が大きくなるよう
にされている複数の開口が形成されており、この主管の
開口の下方に位置する分配管の部分に、上部が開放され
た液受け部が形成されており、各分配管の壁部に孔が形
成されており、主管の開口から流出する液を分配管の液
受け部で受容して分配管内に液を導入し、分配管内に導
入された液が、分配管の壁部に形成された孔から流下す
るようになっていることを特徴とする液体分配装置。
【0032】2.図2に示されるような、物質及び/又
は熱交換塔の塔内に当該塔の横断面に沿って配置された
管及びトラフを介して当該塔の横断面部分に亙って被処
理液体を分配供給する液体分配装置であって、上部が開
放された樋状の形状を有する水平方向に伸長する主トラ
フと、主トラフの下方に配置され、主トラフに交差する
方向に伸長する複数の管状の分配管とから構成されてお
り、主トラフと分配管とが交差する位置に対応する主ト
ラフの側壁部に、中央に近いものほどその面積が大きく
なるようにされている複数のノッチ又は開口が形成され
ており、この主トラフの側壁に形成されたノッチ又は開
口の下方に位置する分配管の部分に、上部が開放された
液受け部が形成されており、各分配管の壁部に孔が形成
されており、主トラフのノッチ又は開口から流出する液
を分配管の液受け部で受容して分配管内に液を導入し、
分配管内に導入された液が、分配管の壁部に形成された
孔から流下するようになっていることを特徴とする液体
分配装置。
【0033】3.図3に示されるような、物質及び/又
は熱交換塔の塔内に当該塔の横断面に沿って配置された
管及びトラフを介して当該塔の横断面部分に亙って被処
理液体を分配供給する液体分配器であって、水平方向に
伸長する管状の主管と、主管の下方に配置され、上部が
開放された樋状の形状を有する主管に交差する方向に伸
長する複数の分配トラフとから構成されており、主管と
分配トラフとが交差する位置に対応する主管の壁部に、
中心部に近いものほどその面積が大きくなるようにされ
ている複数の開口が形成されており、各分配トラフの側
壁部にノッチ又は開口が形成されており、主管の開口か
ら流出する液を分配トラフの上部開放部分に受容して分
配トラフ内に液を導入し、分配トラフ内に導入された液
が、分配トラフの側壁部に形成されたノッチ又は開口か
ら流下するようになっていることを特徴とする液体分配
装置。
【0034】4.図4に示されるような、物質及び/又
は熱交換塔の塔内に当該塔の横断面に沿って配置された
管及びトラフを介して当該塔の横断面部分に亙って被処
理液体を分配供給する液体分配装置であって、上部が開
放された樋状の形状を有する水平方向に伸長する主トラ
フと、主トラフの下方に配置され、上部が開放された樋
状の形状を有する主トラフに交差する方向に伸長する複
数の分配トラフとから構成されており、主トラフと分配
トラフとが交差する位置に対応する主トラフの側壁部
に、中央に近いものほどその面積が大きくなるようにさ
れている複数のノッチ又は開口が形成されており、各分
配トラフの側壁部にノッチ又は開口が形成されており、
主トラフのノッチ又は開口から流出する液を分配トラフ
の上部開放部分に受容して分配トラフ内に液を導入し、
分配トラフ内に導入された液が、分配トラフの側壁部に
形成されたノッチ又は開口から流下するようになってい
ることを特徴とする液体分配装置。
【0035】5.図5に示されるような、物質及び/又
は熱交換塔の塔内に当該塔の横断面に沿って配置された
管及びトラフを介して当該塔の横断面部分に亙って被処
理液体を分配供給する液体分配器であって、水平方向に
伸長する第1主管又は第1主トラフと、該第1主管又は
第1主トラフと同軸状に且つそれを取り囲むように配置
されている第2主管又は第2主トラフと、これら主管又
は主トラフに交差する方向に伸長する複数の管状の分配
管とから構成されており、第1主管又は第1主トラフに
は、液をそこから流下させるための液流出口又はノッチ
が形成され、主管又は主トラフと分配管とが交差する位
置に対応する第2主管又は第2主トラフの壁部に、中心
部に近いものほどその面積が大きくなるようにされてい
る複数の開口又はノッチが形成されており、この主管又
は主トラフの壁部に形成された開口又はノッチの下方に
位置する分配管の部分に、上部が開放された液受け部が
形成されており、各分配管の壁部にノズル孔が形成され
ており、第1主管又は主トラフの液流出口又はノズルか
ら流下する液を第2主管又は主トラフで受容した後、第
2主管又は主トラフに形成されている開口又はノッチか
ら下方に流下させ、この流下した液を分配管の液受け部
で受容して分配管内に液を導入し、分配管内に導入され
た液が、分配管の壁部に形成されたノズル孔から流下す
るようになっていることを特徴とする液体分配装置。
【0036】6.図6に示されるような、物質及び/又
は熱交換塔の塔内に当該塔の横断面に沿って配置された
管及びトラフを介して当該塔の横断面部分に亙って被処
理液体を分配供給する液体分配器であって、水平方向に
伸長する第1主管又は第1主トラフと、該第1主管又は
第1主トラフと同軸状に且つそれを取り囲むように配置
されている第2主管又は第2主トラフと、上部が開放さ
れた樋状の形状を有し、これら主管又は主トラフに交差
する方向に伸長する複数の分配トラフとから構成されて
おり、第1主管又は第1主トラフには、液をそこから流
下させるための液流出口又はノッチが形成され、主管又
は主トラフと分配トラフとが交差する位置に対応する第
2主管又は第2主トラフの壁部に、中心部に近いものほ
どその面積が大きくなるようにされている複数の開口又
はノッチが形成されており、各分配トラフの側壁部にノ
ッチ又は開口が形成されており、第1主管又は主トラフ
の液流出口又はノズルから流下する液を第2主管又は主
トラフで受容した後、第2主管又は主トラフに形成され
ている開口又はノッチから下方に流下させ、この流下し
た液を分配トラフの上部開放部に受容して分配トラフ内
に液を導入し、分配トラフ内に導入された液が、分配ト
ラフの側壁部に形成されたノッチ又は開口から流下する
ようになっていることを特徴とする液体分配装置。
【0037】7.図7cに示されるように、主管又は主
トラフの内部に板材が配置されて、主管又は主トラフ内
に第1流路及び第2流路が形成され、該板材に液流出口
が形成されて両流路が液体連絡しており、液がまず第1
流路に導入された後に、該液流出口を通って第2流路に
導入され、その後主管又は主トラフに形成された開口又
はノッチから下方に流下して、分配管又は分配トラフに
受容されるように構成されている上記第1項〜第4項の
いずれかに記載の液体分配装置。
【0038】8.図8に示されるように、分配管の内部
に水平に板材が配置されて、下部の第1流路及びその上
部の第2流路が形成され、該板材に液流出口が形成され
て両流路が液体連絡しており、液受け部によって受容さ
れた液がまず下部の第1流路に導入され、第1流路を満
たした後に該板材に形成されている液流出口を通って第
2流路に導入され、その後、分配管の壁部に形成されて
いるノズル孔から流出するように構成されている上記第
1項、第2項又は第5項のいずれかに記載の液体分配装
置。
【0039】9.主管又は主トラフの開口又はノッチ
が、中心部に近いものほど、開口の大きさ又はノッチの
大きさを大きくすることによってその面積が大きくなる
ようにされている上記第1項〜第8項のいずれかに記載
の液体分配装置。
【0040】10.主管又は主トラフの開口又はノッチ
が、中心部に近いものほど、当該箇所における数を増や
すことによって、当該箇所における全体の開口面積が大
きくなるようにされている上記第1項〜第8項のいずれ
かに記載の液体分配装置。
【0041】11.図9に示されるような、主管又は主
トラフの開口又はノッチの開口面積を調節する開口面積
調節部材が、それぞれの開口又はノッチに取り付けられ
ている上記第1項〜第8項のいずれかに記載の液体分配
装置。
【0042】12.図10に示されるように、主管又は
主トラフの底部に開口が形成されており、該開口部分
に、側壁上端部にノッチが形成されているか又は側壁に
開口が形成されている立ち上げ部材が配置されている上
記第1項〜第11項のいずれかに記載の液体分配装置。
【0043】13.図11に示されるように、それを通
って下方から上方へ液流が溢流するための孔において、
液の吹き出しを防止するためのカバーが取り付けられて
いる上記第1項〜第12項のいずれかに記載の液体分配
装置。
【0044】14.図12に示されるように、それを通
って上方から下方へ液流が流下するための孔において、
渦流の発生を防止する渦流防止装置が取り付けられてい
る上記第1項〜第13項のいずれかに記載の液体分配装
置。
【0045】15.図13に示されるように、第1主管
において、主管上部に液流出口が形成されており、該液
流出口の上に液吹き出し防止用のカバーが取り付けられ
ている上記第5項又は第6項に記載の液体分配装置。
【0046】16.図13に示されるように、第1主管
において、主管の側壁部に液誘導部材が取り付けられて
いる上記第5項、第6項又は第15項のいずれかに記載
の液体分配装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一態様に係る液体分配装置を示す図で
ある。図1aは、本発明の一態様に係る液体分配装置を
示す斜視図であり、図1bは、図1aのA−A’線に沿
った断面図である。
【図2】本発明の他の態様に係る液体分配装置を示す図
である。図2aは、本発明に係る液体分配装置を示す斜
視図であり、図2bは、図2aのB−B’線に沿った断
面図である。
【図3】本発明の他の態様に係る液体分配装置を示す図
である。
【図4】本発明の他の態様に係る液体分配装置を示す図
である。
【図5】本発明の他の態様に係る液体分配装置を示す図
である。
【図6】本発明の他の態様に係る液体分配装置を示す図
である。
【図7】本発明の一態様の液体分配装置における縦管と
主管の種々の構成を示す断面図である。
【図8】本発明の一態様の液体分配装置における分配管
の構造を示す図である。図8aは、係る態様の分配管の
構造を示す斜視図であり、図8bは、図8aのC−C’
線に沿った断面図であり、図8cは、図8aのD−D’
線に沿った断面図である。
【図9】本発明の液体分配装置における主管の開口面積
を調節する手段の一態様を示す図である。
【図10】本発明の液体分配装置において用いることの
できる立ち上げ部材の概念を示す図である。
【図11】本発明の液体分配装置において用いることの
できる液流出口用のカバーの概念を示す図である。
【図12】本発明の液体分配装置において用いることの
できる渦流防止装置の一例を示す図である。
【図13】本発明の液体分配装置における主管の構造の
一態様を示す図である。
【図14】当該技術において従来公知の液体分配器の一
例を示す図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物質及び/又は熱交換塔の塔内に当該塔
    の横断面に沿って配置された管を介して当該塔の横断面
    部分に亙って被処理液体を分配供給する液体分配装置で
    あって、水平方向に伸長する管状の主管と、主管の下方
    に配置され、主管に交差する方向に伸長する複数の管状
    の分配管とから構成されており、主管と分配管とが交差
    する位置に対応する主管の壁部に、中心部に近いものほ
    どその面積が大きくなるようにされている複数の開口が
    形成されており、この主管の開口の下方に位置する分配
    管の部分に、上部が開放された液受け部が形成されてお
    り、各分配管の壁部に孔が形成されており、主管の開口
    から流出する液を分配管の液受け部で受容して分配管内
    に液を導入し、分配管内に導入された液が、分配管の壁
    部に形成された孔から流下するようになっていることを
    特徴とする液体分配装置。
  2. 【請求項2】 物質及び/又は熱交換塔の塔内に当該塔
    の横断面に沿って配置された管及びトラフを介して当該
    塔の横断面部分に亙って被処理液体を分配供給する液体
    分配装置であって、上部が開放された樋状の形状を有す
    る水平方向に伸長する主トラフと、主トラフの下方に配
    置され、主トラフに交差する方向に伸長する複数の管状
    の分配管とから構成されており、主トラフと分配管とが
    交差する位置に対応する主トラフの側壁部に、中央に近
    いものほどその面積が大きくなるようにされている複数
    のノッチ又は開口が形成されており、この主トラフの側
    壁に形成されたノッチ又は開口の下方に位置する分配管
    の部分に、上部が開放された液受け部が形成されてお
    り、各分配管の壁部に孔が形成されており、主トラフの
    ノッチ又は開口から流出する液を分配管の液受け部で受
    容して分配管内に液を導入し、分配管内に導入された液
    が、分配管の壁部に形成された孔から流下するようにな
    っていることを特徴とする液体分配装置。
  3. 【請求項3】 物質及び/又は熱交換塔の塔内に当該塔
    の横断面に沿って配置された管及びトラフを介して当該
    塔の横断面部分に亙って被処理液体を分配供給する液体
    分配器であって、水平方向に伸長する管状の主管と、主
    管の下方に配置され、上部が開放された樋状の形状を有
    する主管に交差する方向に伸長する複数の分配トラフと
    から構成されており、主管と分配トラフとが交差する位
    置に対応する主管の壁部に、中心部に近いものほどその
    面積が大きくなるようにされている複数の開口が形成さ
    れており、各分配トラフの側壁部にノッチ又は開口が形
    成されており、主管の開口から流出する液を分配トラフ
    の上部開放部分に受容して分配トラフ内に液を導入し、
    分配トラフ内に導入された液が、分配トラフの側壁部に
    形成されたノッチ又は開口から流下するようになってい
    ることを特徴とする液体分配装置。
  4. 【請求項4】 物質及び/又は熱交換塔の塔内に当該塔
    の横断面に沿って配置された管及びトラフを介して当該
    塔の横断面部分に亙って被処理液体を分配供給する液体
    分配装置であって、上部が開放された樋状の形状を有す
    る水平方向に伸長する主トラフと、主トラフの下方に配
    置され、上部が開放された樋状の形状を有する主トラフ
    に交差する方向に伸長する複数の分配トラフとから構成
    されており、主トラフと分配トラフとが交差する位置に
    対応する主トラフの側壁部に、中央に近いものほどその
    面積が大きくなるようにされている複数のノッチ又は開
    口が形成されており、各分配トラフの側壁部にノッチ又
    は開口が形成されており、主トラフのノッチ又は開口か
    ら流出する液を分配トラフの上部開放部分に受容して分
    配トラフ内に液を導入し、分配トラフ内に導入された液
    が、分配トラフの側壁部に形成されたノッチ又は開口か
    ら流下するようになっていることを特徴とする液体分配
    装置。
  5. 【請求項5】 物質及び/又は熱交換塔の塔内に当該塔
    の横断面に沿って配置された管及びトラフを介して当該
    塔の横断面部分に亙って被処理液体を分配供給する液体
    分配器であって、水平方向に伸長する第1主管又は第1
    主トラフと、該第1主管又は第1主トラフと同軸状に且
    つそれを取り囲むように配置されている第2主管又は第
    2主トラフと、これら主管又は主トラフに交差する方向
    に伸長する複数の管状の分配管とから構成されており、
    第1主管又は第1主トラフには、液をそこから流下させ
    るための液流出口又はノッチが形成され、主管又は主ト
    ラフと分配管とが交差する位置に対応する第2主管又は
    第2主トラフの壁部に、中心部に近いものほどその面積
    が大きくなるようにされている複数の開口又はノッチが
    形成されており、この主管又は主トラフの壁部に形成さ
    れた開口又はノッチの下方に位置する分配管の部分に、
    上部が開放された液受け部が形成されており、各分配管
    の壁部にノズル孔が形成されており、第1主管又は主ト
    ラフの液流出口又はノズルから流下する液を第2主管又
    は主トラフで受容した後、第2主管又は主トラフに形成
    されている開口又はノッチから下方に流下させ、この流
    下した液を分配管の液受け部で受容して分配管内に液を
    導入し、分配管内に導入された液が、分配管の壁部に形
    成されたノズル孔から流下するようになっていることを
    特徴とする液体分配装置。
  6. 【請求項6】 物質及び/又は熱交換塔の塔内に当該塔
    の横断面に沿って配置された管及びトラフを介して当該
    塔の横断面部分に亙って被処理液体を分配供給する液体
    分配器であって、水平方向に伸長する第1主管又は第1
    主トラフと、該第1主管又は第1主トラフと同軸状に且
    つそれを取り囲むように配置されている第2主管又は第
    2主トラフと、上部が開放された樋状の形状を有し、こ
    れら主管又は主トラフに交差する方向に伸長する複数の
    分配トラフとから構成されており、第1主管又は第1主
    トラフには、液をそこから流下させるための液流出口又
    はノッチが形成され、主管又は主トラフと分配トラフと
    が交差する位置に対応する第2主管又は第2主トラフの
    壁部に、中心部に近いものほどその面積が大きくなるよ
    うにされている複数の開口又はノッチが形成されてお
    り、各分配トラフの側壁部にノッチ又は開口が形成され
    ており、第1主管又は主トラフの液流出口又はノズルか
    ら流下する液を第2主管又は主トラフで受容した後、第
    2主管又は主トラフに形成されている開口又はノッチか
    ら下方に流下させ、この流下した液を分配トラフの上部
    開放部に受容して分配トラフ内に液を導入し、分配トラ
    フ内に導入された液が、分配トラフの側壁部に形成され
    たノッチ又は開口から流下するようになっていることを
    特徴とする液体分配装置。
  7. 【請求項7】 主管又は主トラフの内部に板材が配置さ
    れて、主管又は主トラフ内に第1流路及び第2流路が形
    成され、該板材に液流出口が形成されて両流路が液体連
    絡しており、液がまず第1流路に導入された後に、該液
    流出口を通って第2流路に導入され、その後主管又は主
    トラフに形成された開口から下方に流下して、分配管又
    は分配トラフに受容されるように構成されている請求項
    1〜4のいずれかに記載の液体分配装置。
JP21213695A 1995-08-21 1995-08-21 物質及び/又は熱交換塔用の液体分配装置 Pending JPH0961085A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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