JPH0960993A - ヴィルミエヒートポンプ - Google Patents

ヴィルミエヒートポンプ

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JPH0960993A
JPH0960993A JP21719495A JP21719495A JPH0960993A JP H0960993 A JPH0960993 A JP H0960993A JP 21719495 A JP21719495 A JP 21719495A JP 21719495 A JP21719495 A JP 21719495A JP H0960993 A JPH0960993 A JP H0960993A
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JP
Japan
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low temperature
high temperature
space
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Application number
JP21719495A
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English (en)
Inventor
Kouichi Hazumi
公一 筈見
Seiji Yoshida
整司 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自由度の高いディスプレーサを有するヴィル
ミエヒートポンプのディスプレーサの中立点を性能の低
下を来たすことなく保持する。 【解決手段】 シリンダ18の中温空間21に隣接した
バッファ室23内のバネ3により振動するディスプレー
サロッド25にディスプレーサ19を連結して共振力に
よりディスプレーサ19が振動するようにし、そのディ
スプレーサロッド25には、その中温空間21の圧力と
バッファ室23の圧力とがほぼ一致するディスプレーサ
19の上死点側の変位位置において、バッファ室23か
ら中温空間21への連通のみを許容する連通手段30
と、中温空間21の圧力とバッファ室23の圧力とがほ
ぼ一致するディスプレーサ19の下死点側の変位位置に
おいて、中温空間21からバッファ室23への連通のみ
を許容する連通手段31を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヴィルミエサイク
ルを利用したヴィルミエヒートポンプにおけるディスプ
レーサの動作位置を安定にする技術分野に属するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ヴィルミエサイクルを用いたヴィルミエ
ヒートポンプには、特開平2ー4174号公報に開示さ
れているように、高温側シリンダ内と低温側シリンダ内
においてそれぞれ往復動する各ディスプレーサが、いず
れもクランクシャフトやコンロッド等で構造的に拘束さ
れているものと、特開平6―35856号公報や特願平
4―53232号に示されているように、少なくとも一
方のディスプレーサをクランクシャフトやコンロッド等
で拘束せず、自由度の高い状態においているものがあ
る。自由度の高いディスプレーサを有するものにも、デ
ィスプレーサの自由度がすこぶる高いものと、バネによ
る振動系を構成した後者のようにディスプレーサの自由
度がやや低いものとがある。
【0003】ヴィルミエヒートポンプは、もともと高効
率で運転音も小さいといった多くの特徴を持つが、特に
上記したようなデイスプレーサの自由度が高いものは機
械損失が少なく効率的に優れている。こうしたタイプの
ヴィルミエヒートポンプでは、その特徴的構成から自由
度が高いディスプレーサの動作位置が不安定になり勝ち
で、シリンダにディスプレーサが衝突することも起きう
るので、ディスプレーサの動作位置を安定にする工夫が
払われてきた。
【0004】ディスプレーサの動作位置を安定にする技
術としては、例えばディスプレーサの一部に孔をあけ、
その孔が振動の中心位置にきた時にシリンダの当該ディ
スプレーサにより区画されている作動空間を連通させる
ものや、特開平6―35856号公報に示されているよ
うに、制御用ピストンによりディスプレーサが振動の中
心位置にきたときにシリンダの当該ディスプレーサによ
り区画されている作動空間を連通させるものがある。
【0005】これらの技術は、いずれも原理的には同じ
で孔又は制御用ピストンで連通することにより連通した
作動空間の圧力をその時点でほぼ平衡させるものであ
る。これにより作動空間の圧力が平衡する位置をほぼ中
心としてディスプレーサが往復動することになり、ディ
スプレーサの動作位置を安定にすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したこれまで行な
われているディスプレーサの動作位置を安定にする技術
の一つでは、ディスプレーサのシリンダに対する沿面距
離を大きくとってシリンダとディスプレーサ間の気密を
保持しなくてはならず、ディスプレーサを長く構成しな
ければならない。他の制御用ピストンによる技術は、制
御用ピストンの構成が面倒で調整が難しくコストが高く
なるうえ、本来の熱力学的サイクルの性能の低下を招き
易いといった問題点を含んでいる。
【0007】即ち、制御用ピストンはそれを組込んだ作
動空間への出没の割合によって当該作動空間の容積が変
動する要素であるため、ディスプレーサの断面積に比べ
て小さい断面積のプランジャとしてかなり緻密に構成し
なければならない。ヴィルミエヒートポンプは、スター
タモータやリニアモータ等により起動させればその後は
自立運転するものであるが、この制御用ピストンを組込
んだ作動空間の容積の変化も自立運転に関与している。
また、ディスプレーサの振動の中心位置では、連通させ
る作動空間同士の圧力差は大きく、このように圧力差の
大きい位置で作動ガスを一方の作動空間から他方の作動
空間へ流すことは熱力学的サイクルに悪影響を及ぼすこ
とになる。
【0008】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、自由
度の高いディスプレーサを有するヴィルミエヒートポン
プのディスプレーサの中立点を、簡素な構成で性能の低
下も来すことなく保持できる技術を確立することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、高温側ディスプレーサは高温側シ
リンダの高温側中温空間に隣接した高温側バッファ室内
で回転するクランクにより往復動する高温側ディスプレ
ーサロッドに連結され、低温側ディスプレーサは、低温
側シリンダの低温側中温空間に隣接した低温側バッファ
室内に支持されたバネにより振動する低温側ディスプレ
ーサロッドに連結され、低温側ディスプレーサが高温側
ディスプレーサに約90度の位相遅れをもって往復動す
るようにしたヴィルミエヒートポンプに対して、その低
温側ディスプレーサロッドに、低温側中温空間の圧力と
低温側バッファ室の圧力とがほぼ一致する低温側ディス
プレーサの上死点側の変位位置において、低温側バッフ
ァ室側から低温側中温空間への連通のみを許容する連通
手段と、低温側中温空間の圧力と低温側バッファ室の圧
力とがほぼ一致する低温側ディスプレーサの下死点側の
変位位置において、低温側中温空間側から低温側バッフ
ァ室への連通のみを許容する連通手段とを設ける手段を
採用する。
【0010】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、高温側ディスプレーサは高温側シリンダの高温側中
温空間に隣接した高温側バッファ室内に支持されたバネ
により振動する高温側ディスプレーサロッドに連結さ
れ、低温側ディスプレーサは低温側シリンダの低温側中
温空間に隣接した低温側バッファ室内で回転するクラン
クにより往復動する低温側ディスプレーサロッドに連結
され、高温側ディスプレーサが低温側ディスプレーサに
約90度の位相進みをもって往復動するようにしたヴィ
ルミエヒートポンプに対して、その高温側ディスプレー
サロッドに、高温側中温空間の圧力と高温側バッファ室
の圧力とがほぼ一致する高温側ディスプレーサの上死点
側の変位位置において、高温側中温空間側から高温側バ
ッファ室への連通のみを許容する連通手段と、高温側中
温空間の圧力と高温側バッファ室の圧力とがほぼ一致す
る高温側ディスプレーサの下死点側の変位位置におい
て、高温側バッファ室側から高温側中温空間への連通の
みを許容する連通手段とを設ける手段を採用する。
【0011】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、高温側ディスプレーサは高温側シリンダの高温側中
温空間に隣接した高温側バッファ室内に支持されたバネ
により振動する高温側ディスプレーサロッドに連結さ
れ、低温側ディスプレーサは低温側シリンダの低温側中
温空間に隣接した低温側バッファ室内に支持されたバネ
により振動する低温側ディスプレーサロッドに連結さ
れ、低温側ディスプレーサが高温側ディスプレーサに約
90度の位相遅れをもって往復動するようにしたヴィル
ミエヒートポンプに対して、その低温側ディスプレーサ
ロッドに、低温側中温空間の圧力と低温側バッファ室の
圧力とがほぼ一致する低温側ディスプレーサの上死点側
の変位位置において、低温側バッファ室側から低温側中
温空間への連通のみを許容する連通手段と、低温側中温
空間の圧力と低温側バッファ室の圧力とがほぼ一致する
低温側ディスプレーサの下死点側の変位位置において、
低温側中温空間側から低温側バッファ室への連通のみを
許容する連通手段とを設け、さらに高温側ディスプレー
サロッドに、高温側中温空間の圧力と高温側バッファ室
の圧力とがほぼ一致する高温側ディスプレーサの上死点
側の変位位置において、高温側中温空間側から高温側バ
ッファ室への連通のみを許容する連通手段と、高温側中
温空間の圧力と高温側バッファ室の圧力とがほぼ一致す
る高温側ディスプレーサの下死点側の変位位置におい
て、高温側バッファ室側から高温側中温空間への連通の
みを許容する連通手段とを設ける手段を採用する。
【0012】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、高温側ディスプレーサは高温側シリンダの高温側中
温空間に隣接した高温側バッファ室内に支持されたバネ
により振動する高温側ディスプレーサロッドに連結さ
れ、低温側ディスプレーサは低温側シリンダの低温側中
温空間に隣接した低温側バッファ室内に支持されたバネ
により振動する低温側ディスプレーサロッドに連結さ
れ、低温側ディスプレーサが高温側ディスプレーサに約
90度の位相遅れをもって往復動するようにしたヴィル
ミエヒートポンプに対して、その高温側バッファ室と低
温側バッファ室を連通させ、高温側ディスプレーサロッ
ドに高温側中温空間の圧力と高温側バッファ室の圧力と
がほぼ一致する高温側ディスプレーサの上死点側の変位
位置において、高温側中温空間側から高温側バッファ室
への連通のみを許容する連通手段と、高温側中温空間の
圧力と高温側バッファ室の圧力とがほぼ一致する高温側
ディスプレーサの下死点側の変位位置において、高温側
バッファ室側から高温側中温空間への連通のみを許容す
る連通手段とを設ける手段を採用する。
【0013】前記課題を達成するために請求項5の発明
は、高温側ディスプレーサは高温側シリンダの高温側中
温空間に隣接した高温側バッファ室内に支持されたバネ
により振動する高温側ディスプレーサロッドに連結さ
れ、低温側ディスプレーサは低温側シリンダの低温側中
温空間に隣接した低温側バッファ室内に支持されたバネ
により振動する低温側ディスプレーサロッドに連結さ
れ、低温側ディスプレーサが高温側ディスプレーサに約
90度の位相遅れをもって往復動するようにしたヴィル
ミエヒートポンプに対して、その高温側バッファ室と低
温側バッファ室を連通させ、低温側ディスプレーサロッ
ドに低温側中温空間の圧力と低温側バッファ室の圧力と
がほぼ一致する低温側ディスプレーサの上死点側の変位
位置において、低温側バッファ室側から低温側中温空間
への連通のみを許容する連通手段と、低温側中温空間の
圧力と低温側バッファ室の圧力とがほぼ一致する低温側
ディスプレーサの下死点側の変位位置において、低温側
中温空間側から低温側バッファ室への連通のみを許容す
る連通手段とを設ける手段を採用する。
【0014】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.図1から図6はこの発明の実施形
態1のヴィルミエヒートポンプに関するものである。始
めに、図1の断面構成図によりにこのヴィルミエヒート
ポンプの基本的構成を説明する。図1に示すようにこの
ヴィルミエヒートポンプは、第1と第2のガス作動装置
1,2と、これらを動作させる高温側クランク機構部と
低温側バネ3とを主体として構成されている。第1のガ
ス作動装置1は高温側シリンダ4と、この高温側シリン
ダ4内を往復動する高温側ディスプレーサ5とを備えて
いる。高温側シリンダ4にはヘリウムガス等の作動ガス
が充填され、高温側ディスプレーサ5はこの高温側シリ
ンダ4内をシリンダヘッド側の高温空間6と、高温側ク
ランク機構部側の高温側中温空間7とに区画している。
【0015】高温側シリンダ4の下端は高温側クランク
機構部の外殻を構成している高温側バッファケース8の
上端に連結されている。この高温側バッファケース8内
の高温側バッファ室9には、高温側クランク10と、こ
の高温側クランク10に連結された高温側コンロッド1
1とによる高温側クランク機構が組込まれている。高温
側バッファ室9の上部には高温側ロッドシール部12が
設けられ、この高温側ロッドシール部12を貫いて、高
温側コンロッド11と高温側ディスプレーサ5とを連結
する高温側ディスプレーサロッド13が往復動可能に設
けられている。高温側中温空間7と高温側バッファ室9
とは通常においては高温側ロッドシール部12により気
密が保持されている。
【0016】高温側シリンダ4の高温空間6と高温側中
温空間7とは、高温側ディスプレーサ5に装着されたデ
ィスプレーサシール14により作動ガスが直接混らない
ようにされており、高温空間6側から高温側中温空間7
側へ順に連設したヒータ15と高温側再生器16と高温
側中温部熱交換器17とによるガス流路により連通して
いる。ヒータ15は通常、作動ガスを400℃〜800
℃に加熱し、高温側中温部熱交換器17は、冷却水によ
り作動ガスを室温程度にまで冷却する。
【0017】第2のガス作動装置2も低温側シリンダ1
8と、この低温側シリンダ18内を往復動する低温側デ
ィスプレーサ19を備えている。低温側シリンダ18に
もヘリウムガス等の作動ガスが充填され、低温側ディス
プレーサ19はこの低温側シリンダ18内をシリンダヘ
ッド側の低温空間20と、それとは反対側の低温側中温
空間21とに区画している。低温側シリンダ18の下端
は低温側バッファケース22の上端に連結され、低温側
バッファケース22内の低温側バッファ室23には低温
側バネ3が装着されている。低温側バッファ室23の上
部には低温側ロッドシール部24が設けられ、この低温
側ロッドシール部24を貫いて、低温側バネ3と低温側
ディスプレーサ19とを連結する低温側ディスプレーサ
ロッド25が振動可能に設けられている。即ち、低温側
ディスプレーサ19と低温側ディスプレーサロッド25
と低温側バネ3とによる振動系が構成されている。低温
側中温空間21と低温側バッファ室23とは通常におい
ては低温側ロッドシール部24により気密が保持されて
いる。
【0018】低温側シリンダ18の低温空間20と低温
側中温空間21とは、低温側ディスプレーサ19に装着
されたディスプレーサシール14により作動ガスが直接
混らないようにされており、低温空間20側から低温側
中温空間21側に順に連設した低温側熱交換器26と低
温側再生器27と低温側中温部熱交換器28とによるガ
ス流路により連通されている。
【0019】第1のガス作動装置1の高温側中温空間7
と、第2のガス作動装置2の低温側中温空間21とは、
連通管29により連通されていて、第1と第2のガス作
動装置1,2に作動ガスの作動する連続した作動空間が
形成されている。高温側ディスプレーサ5は、高温側ク
ランク10の回転により高温側シリンダ4内を往復動
し、低温側ディスプレーサ19は、振動系の重量や低温
側バネ3のバネ定数の設定により、高温側ディスプレー
サ5より約90度の位相遅れをもって低温側シリンダ1
8内を振動する。
【0020】続いて上記した基本的構成のヴィルミエヒ
ートポンプの基本動作について説明する。ヒータ15が
400℃〜800℃に作動ガスを加熱すると、高温側中
温部熱交換器17と低温側中温部熱交換器28とはそれ
ぞれ35℃〜80℃になり、スタータモータ等(図示し
ない)により高温側クランク10を回転させるか、又は
低温側ディスプレーサロッド25をリニアモータ(図示
しない)により動かすことにより起動する。例えば、ス
タータモータで高温側クランク10を回転させて起動さ
せると、高温側ディスプレーサ5は高温側シリンダ4内
を往復動する。これによって発生する圧力変動により、
低温側ディスプレーサ19と低温側ディスプレーサロッ
ド25と低温側バネ3によって構成された振動系に加振
力が働き、低温側ディスプレーサ19が高温側ディスプ
レーサ5に約90度遅れて低温側シリンダ18内を往復
動する。
【0021】作動ガスは、第1のガス作動装置1では高
温側ディスプレーサ5の動きにより高温空間6からヒー
タ15、高温側再生器16、高温側中温部熱交換器17
を経て高温側中温空間7に至る順の移動と、この逆順で
の移動を交互に繰り返し交番する。この時、高温の作動
ガスと中温の作動ガスの占有割合が変化することによっ
て動作空間内に作動ガスの圧力変動が発生する。
【0022】第2のガス作動装置2では低温側ディスプ
レーサ19の動きにより低温空間20から低温側熱交換
器26、低温側再生器27、低温側中温部熱交換器28
を経て低温側中温空間21に至る順の移動と、この逆順
での移動を交互に繰り返す。この間、作動ガスの作動空
間の体積は一定であり、作動ガスの温度と圧力とが変化
する。作動ガスの圧力の変化は第1のガス作動装置1と
第2のガス作動装置2とは連通管29で連通しているた
め瞬時に伝わり、圧力は全作動空間において一様にな
る。
【0023】第1のガス作動装置1の高温側ディスプレ
ーサ5が上死点にある時、高温側再生器16は高温の作
動ガスの通過により加熱され蓄熱されている。高温空間
6は容積がない状態であり、高温側中温空間7に移動し
た作動ガスは低温側シリンダ18の作用を受けて圧力が
上がり発熱し、高温側中温部熱交換器17により放熱さ
れる。この状態は熱的プロセスとしては等温圧縮であ
る。この時、第2のガス作動装置2の低温側ディスプレ
ーサ19は、シリンダヘッド側への移動途中にあり、作
動ガスは低温空間20から低温側中温空間21へ移動し
ている。低温側再生器27は低温空間20からの低温ガ
スに熱を奪われその蓄熱量が減少していく。低温側再生
器27からの受熱により加熱されて低温側中温空間21
へ移動する作動ガスにより、低温側シリンダ18内の作
動ガスの平均温度が上昇し、圧力が上昇する。この状態
は熱的プロセスとしては等容加熱(体積一定の状態変
化)である。
【0024】第1のガス作動装置1の高温側ディスプレ
ーサ5が上死点から下降途中になると、作動ガスは高温
側中温空間7から高温空間6へ移動する。高温側再生器
16は高温側中温空間7からの作動ガスに熱を奪われそ
の蓄熱量が減少していく。高温側再生器16からの受熱
により加熱されて高温空間6へ移動する作動ガスによ
り、高温側シリンダ4内の作動ガスの平均温度が上昇
し、圧力が上昇する。この状態は熱的プロセスとしては
等容加熱である。この時、第2のガス作動装置2の低温
側ディスプレーサ19は上死点になり、低温側再生器2
7は低温の作動ガスの通過により冷却され蓄冷されてい
る。低温空間20は容積がない状態であり、低温側中温
空間21に移動した作動ガスは高温側シリンダ4の作用
を受けて圧力が上がり発熱し、低温側中温部熱交換器2
8により放熱される。この状態は熱的プロセスとしては
等温圧縮である。
【0025】第1のガス作動装置1の高温側ディスプレ
ーサ5が下死点になると、作動ガスは高温側中温空間7
から高温空間へ6へ移動する。高温側再生器16は高温
側中温空間7からの作動ガスに熱を奪われその蓄熱量は
ほぼ無くなっている。高温空間6の容積は最大の状態に
あり、高温側再生器16からの受熱により加熱され高温
空間6に移動した作動ガスは低温側シリンダ18の作用
を受けて圧力が下がり膨張して放熱するが、ヒータ15
から吸熱するので、熱的プロセスとしては等温膨張とな
る。この時、第2のガス作動装置2の低温側ディスプレ
ーサ19は上死点から下降途中になっていて、作動ガス
は低温側中温空間21から低温空間20へ低温側再生器
27により冷却されて移動していく。低温側再生器27
により冷却されて低温空間20へ移動する作動ガスによ
り、低温側シリンダ18内の作動ガスの平均温度が上昇
し、圧力が上昇する。この状態は熱的プロセスとしては
等容冷却である。
【0026】第1のガス作動装置1の高温側ディスプレ
ーサ5が下死点からシリンダヘッド側への移動途中にな
ると、作動ガスは高温空間6から高温側中温空間7へ移
動している。高温側再生器16は高温空間6からの高温
の作動ガスによりその蓄熱量を増加させていく。高温側
再生器16により冷却されて高温側中温空間7へ移動す
る作動ガスにより、高温側シリンダ4内の作動ガスの平
均温度が下降し、圧力が減少する。この状態は熱的プロ
セスとしては等容冷却である。この時、第2のガス作動
装置2の低温側ディスプレーサ19は下降していき下死
点になる。低温側ディスプレーサ19が下死点になる
と、作動ガスは低温側中温空間21から低温空間20へ
低温側再生器27に冷却されて移動している。低温空間
20の容積は最大の状態にあり、低温側再生器27によ
り冷却され低温空間20に移動した作動ガスは高温側シ
リンダ4の作用を受けて圧力が下がり膨張して放熱する
が、低温側熱交換器26により吸熱されるので熱的プロ
セスとしては等温膨張となる。
【0027】上記したサイクルが繰り返され高温空間6
と低温空間20では吸熱仕事が、高温側中温空間7と低
温側中温空間21では発熱仕事がそれぞれ発生する。そ
して、高温側中温部熱交換器17と低温側中温部熱交換
器28とから暖房出力が、低温側熱交換器26から冷房
出力がそれぞれ取り出される。上記サイクルによる運転
は、スタータモータなどによる起動後は自立的に行なわ
れる。即ち、高温側ディスプレーサロッド13と低温側
ディスプレーサロッド25は、高温側ディスプレーサ5
と低温側ディスプレーサ19と同様に約90度の位相差
で運動するため作動空間の容積が変化し、内部で発生し
ている圧力変動によって外部に仕事を発生する。この仕
事により、高温側ディスプレーサ5や低温側ディスプレ
ーサ19のディスプレーサシール14や、高温側ロッド
シール部12や低温側ロッドシール部24の摺動摩擦
や、各軸受摺動部の摩擦と釣り合う運転周波数で自立運
転することになる。
【0028】この実施形態1のヴィルミエヒートポンプ
の特徴は、低温側バネ3で支持されている自由度の高い
低温側ディスプレーサ19の動作位置を安定にする中立
点保持手段を備えていることであり、以降においてその
中立点保持手段について詳述する。
【0029】中立点保持手段は、低温側中温空間21の
圧力と低温側バッファ室23の圧力とがほぼ一致する低
温側ディスプレーサ19の上死点側の変位位置におい
て、低温側バッファ室23側から低温側中温空間21へ
の連通のみを許容する第1の連通手段30と、低温側中
温空間21の圧力と低温側バッファ室23の圧力とがほ
ぼ一致する低温側ディスプレーサ19の下死点側の変位
位置において、低温側中温空間21側から低温側バッフ
ァ室23への連通のみを許容する第2の連通手段31と
から構成され、図2に拡大して示すように低温側ディス
プレーサロッド25に対して設けられている。
【0030】第1の連通手段30は、図3に示すよう
に、低温側ディスプレーサ19の上死点側で低温側中温
空間21と低温側バッファ室23の圧力が一致する変位
Rの位置で、出入口が低温側ロッドシール部24を跨い
で低温側中温空間21と低温側バッファ室23とに開口
する連通路32と、この連通路32に組込まれ低温側バ
ッファ室23側から低温側中温空間21へのガスの流通
のみを許容する逆止弁33とにより構成されている(図
4参照)。また、第2の連通手段31は、図3に示すよ
うに、低温側ディスプレーサ19の下死点側で低温側中
温空間21と低温側バッファ室23の圧力が一致する変
位Qの位置で、出入口が低温側ロッドシール部24を跨
いで低温側バッファ室23と低温側中温空間21に開口
する連通路34と、この連通路34に組込まれ低温側中
温空間21側から低温側バッファ室23へのガスの流通
のみを許容する逆止弁35とにより構成されている(図
5参照)。
【0031】低温側中温空間21には先に説明したよう
に圧力変動が生じ、低温側バッファ室23には低温側デ
ィスプレーサロッド25の出入りによる体積変化により
圧力変動が生じる。図3はこの低温側中温空間21の圧
力変動、低温側バッファ室23の圧力変動、低温側ディ
スプレーサ19の変位とクランク角の一般的な関係を示
したものである。一般に低温側バッファ室23の圧力変
動は低温側中温空間21の圧力変動より小さい。上死点
とは低温側ディスプレーサ19が低温空間20側に最も
上昇した位置であり、下死点とは低温側ディスプレーサ
19が低温側中温空間21側に最も下降した位置であ
る。
【0032】上死点側では低温側中温空間21と低温側
バッファ室23の圧力は、図3に示すようにクランク角
Cで一致する。この位置では低温側ディスプレーサロッ
ド25の変位位置は図4に示すようになっている。この
クランク角Cに対応する低温側ディスプレーサロッド2
5の変位位置で、第1の連通手段30が低温側バッファ
室23側から低温側中温空間21へのガスの流通のみを
許容するように連通する。従って、低温側バッファ室2
3と低温側中温空間21とに圧力差が生じ、しかも低温
側バッファ室23側の方が低温側中温空間21より高圧
の時にのみガスの流れが生じ、熱力学的サイクルに悪影
響を及ぼすことなく低温側中温空間21と低温側バッフ
ァ室23の平均圧力をほぼ一定に保持することができ
る。
【0033】低温側ディスプレーサロッド25が上昇中
に低温側中温空間21と低温側バッファ室23の圧力が
等しくなるクランク角Cとなるが、低温側ディスプレー
サ19は振幅運動をしていることから、図3に示すよう
に低温側ディスプレーサロッド25が下降中のクランク
角Dでも同じ変位位置になる。このクランク角Dでは図
3に示すように低温側中温空間21と低温側バッファ室
23との圧力差は大きくなっている。この圧力差の大き
い位置でガスを流通させると、熱力学的サイクルに悪影
響を生じるが、逆止弁33の働きで第1の連通手段30
は閉止状態に維持されガスは流通しない。
【0034】また、下死点側では低温側中温空間21と
低温側バッファ室23の圧力は、図3に示すようにクラ
ンク角Aで一致する。この位置では低温側ディスプレー
サロッド25の変位位置は図5に示すようになってい
る。このクランク角Aに対応する低温側ディスプレーサ
ロッド25の変位位置で、第2の連通手段31が低温側
中温空間21側から低温側バッファ室23へのガスの流
通のみを許容するように連通する。従って、低温側中温
空間21と低温側バッファ室23とに圧力差が生じ、し
かも低温側中温空間21の方が低温側バッファ室23よ
り高圧の時にのみガスの流れが生じ、熱力学的サイクル
に悪影響を及ぼすことなく低温側中温空間21と低温側
バッファ室23の平均圧力をほぼ一定に保持することが
できる。
【0035】低温側ディスプレーサロッド25が下降中
に低温側中温空間21と低温側バッファ室23の圧力が
等しくなるクランク角Aとなるが、低温側ディスプレー
サ19は振幅運動をしていることから、図3に示すよう
に低温側ディスプレーサロッド25が上昇中のクランク
角Bでも同じ変位位置になる。このクランク角Bでは図
3に示すように低温側中温空間21と低温側バッファ室
23との圧力差は大きくなっている。この圧力差の大き
い位置でガスを流通させると、熱力学的サイクルに悪影
響を生じるが、逆止弁35の働きで第2の連通手段31
は閉止状態に維持されガスは流通しない。この第2の連
通手段31の逆止弁35の作用により、クランク角Aで
低温側中温空間21側の平均圧力が高ければガスを流通
させ平均圧力が一定に保持され中立点の調整が行なわれ
る。そして、低温側バッファ室23側の圧力が高い場合
には、低温側中温空間21と低温側バッファ室23の圧
力が一致するクランク角Cで、前記した第1の連通手段
30の逆止弁33の働きで平均圧力が一定に保持され中
立点の調整が行なわれる。
【0036】低温側バッファ室23の平均圧力が低温側
中温空間21の平均圧力より高い場合には、低温側バッ
ファ室23の圧力変動は図6のXで示すように全体が高
圧力側にシフトした波形になる。この場合、クランク角
Cの位置だけで低温側中温空間21と低温側バッファ室
23とが連通され、低温側バッファ室23から低温側中
温空間21へガスが流れることにより平均圧力が一致
し、中立点が保持される。また、低温側中温空間側21
の平均圧力が低温側バッファ室23の平均圧力より高い
場合には、低温側バッファ室23の圧力変動は図6のY
で示すように全体が低圧力側にシフトした波形になる。
この場合、クランク角Aの位置だけで低温側中温空間2
1と低温側バッファ室23とが連通され、低温側中温空
間21側から低温側バッファ室23へガスが流れること
により平均圧力が一致し、中立点が保持される。従っ
て、自由度の高い低温側ディスプレーサ19の中立点を
簡素な構成で、ヴィルミエヒートポンプの性能の低下を
来すことなく安定に保持でき、運転中に低温側ディスプ
レーサ19が低温側シリンダ18に衝突するようなこと
が無くなる。
【0037】発明の実施の形態2.図7と図8はこの発
明の他の実施形態2のヴィルミエヒートポンプに関する
ものである。このヴィルミエヒートポンプは、高温側デ
ィスプレーサを自由度の高い構成とし、低温側ディスプ
レーサに拘束性を持たせたもので、先に示した実施形態
1のヴィルミエヒートポンプとは高温側ディスプレーサ
と低温側ディスプレーサの動作手段が逆の構成となって
いる。この部分の構成を除く基本的構成及び基本動作は
実施形態1のヴィルミエヒートポンプと同じであるの
で、同一部分には同一の符号を用いそれらについての説
明は省略する。
【0038】この実施形態2のヴィルミエヒートポンプ
は図7に示すように低温側シリンダ18の下端は低温側
クランク機構部の外殻を構成している低温側バッファケ
ース22の上端に連結されている。この低温側バッファ
ケース22内の低温側バッファ室23には、低温側クラ
ンク36と、この低温側クランク36に連結された低温
側コンロッド37とによる低温側クランク機構が組込ま
れている。低温側バッファ室23の上部には低温側ロッ
ドシール部24が設けられ、この低温側ロッドシール部
24を貫いて、低温側コンロッド37と低温側ディスプ
レーサ19とを連結する低温側ディスプレーサロッド2
5が往復動可能に設けられている。低温側中温空間21
と低温側バッファ室23とは通常においては低温側ロッ
ドシール部24により気密が保持されている。
【0039】また、高温側シリンダ4の下端は高温側バ
ッファケース8の上端に連結され、高温側バッファケー
ス8内の高温側バッファ室9には高温側バネ38が装着
されている。高温側バッファ室9の上部には高温側ロッ
ドシール部12が設けられ、この高温側ロッドシール部
12を貫いて、高温側バネ38と高温側ディスプレーサ
5とを連結する高温側ディスプレーサロッド13が振動
可能に設けられている。即ち、高温側ディスプレーサ5
と高温側ディスプレーサロッド13と高温側バネ38と
による振動系が構成されている。高温側中温空間7と高
温側バッファ室9とは通常においては高温側ロッドシー
ル部12により気密が保持されている。これ以外の基本
的構成及び冷温熱を生成する基本動作は実施形態1のも
のと同じであるのでそれらの説明は省略する。
【0040】この実施形態2のヴィルミエヒートポンプ
の特徴は、高温側バネ38で支持されている自由度の高
い高温側ディスプレーサ5の動作位置を安定にする中立
点保持手段を備えていることであり、以降においてその
中立点保持手段について詳述する。
【0041】中立点保持手段は、高温側中温空間7の圧
力と高温側バッファ室9の圧力とがほぼ一致する高温側
ディスプレーサ5の上死点側の変位位置において、高温
側中温空間7側から高温側バッファ室9への連通のみを
許容する第1の連通手段39と、高温側中温空間7の圧
力と高温側バッファ室9の圧力とがほぼ一致する高温側
ディスプレーサ5の下死点側の変位位置において、高温
側バッファ室9側から高温側中温空間7への連通のみを
許容する第2の連通手段40とから構成され、図8に拡
大して示すように高温側ディスプレーサロッド13に対
して設けられている。
【0042】第1の連通手段39は、図9に示すように
高温側ディスプレーサ5の上死点側で高温側中温空間7
と高温側バッファ室9の圧力が一致する変位Tの位置
で、出入口が高温側ロッドシール部12を跨いで高温側
バッファ室9と高温側中温空間7に開口する連通路41
と、この連通路41に組込まれ高温側中温空間7側から
高温側バッファ室9側へのガスの流通のみを許容する逆
止弁42とにより構成されている(図8参照)。また、
第2の連通手段40は、図9に示すように高温側ディス
プレーサ5の下死点側で高温側中温空間7と高温側バッ
ファ室9の圧力が一致する変位Sの位置で、出入口が高
温側ロッドシール部12を跨いで高温側中温空間7と高
温側バッファ室9とに開口する連通路43と、この連通
路43に組込まれ高温側バッファ室9側から高温側中温
空間7へのガスの流通のみを許容する逆止弁44とによ
り構成されている(図8参照)。
【0043】高温側中温空間7には先に説明したように
圧力変動が生じ、高温側バッファ室9には高温側ディス
プレーサロッド13の出入りによる体積変化により圧力
変動が生じる。図9はこの高温側中温空間7の圧力変
動、高温側バッファ室9の圧力変動、高温側ディスプレ
ーサ5の変位とクランク角の一般的な関係を示したもの
である。一般に高温側バッファ室9の圧力変動は高温側
中温空間7の圧力変動より小さい。
【0044】上死点側では高温側中温空間7と高温側バ
ッファ室9の圧力は、図9に示すようにクランク角Gで
一致する。このクランク角Gに対応する高温側ディスプ
レーサロッド13の変位位置で、第1の連通手段39が
高温側中温空間7側から高温側バッファ室9へのガスの
流通のみを許容するように連通する。従って、高温側中
温空間7と高温側バッファ室9とに圧力差が生じ、しか
も高温側中温空間7側の方が高温側バッファ室9側より
高圧の時にのみガスの流れが生じ、熱力学的サイクルに
悪影響を及ぼすことなく高温側中温空間7と高温側バッ
ファ室9の平均圧力をほぼ一定に保持することができ
る。
【0045】高温側ディスプレーサロッド13が下降中
に高温側中温空間7と高温側バッファ室9の圧力が等し
くなるクランク角Gとなるが、高温側ディスプレーサ5
は振幅運動をしていることから、図9に示すように高温
側ディスプレーサロッド13が上昇中のクランク角Fで
も同じ変位位置になる。このクランク角Fでは高温側中
温空間7と高温側バッファ室9との圧力差は大きくなっ
ている。この圧力差の大きい位置でガスを流通させる
と、熱力学的サイクルに悪影響を生じるが、逆止弁42
の働きで第1の連通手段39は閉止状態に維持されガス
は流通しない。
【0046】また、下死点側では高温側中温空間7と高
温側バッファ室9の圧力は、図9に示すようにクランク
角Eで一致する。このクランク角Eに対応する高温側デ
ィスプレーサロッド13の変位位置で、第2の連通手段
40が高温側バッファ室9側から高温側中温空間7側へ
のガスの流通のみを許容するように連通する。従って、
高温側中温空間7と高温側バッファ室9とに圧力差が生
じ、しかも高温側バッファ室9側の方が高温側中温空間
7側より高圧の時にのみガスの流れが生じ、熱力学的サ
イクルに悪影響を及ぼすことなく高温側中温空間7と高
温側バッファ室9の平均圧力をほぼ一定に保持すること
ができる。
【0047】高温側ディスプレーサロッド13が上昇中
に高温側中温空間7と高温側バッファ室9の圧力が等し
くなるクランク角Eとなるが、高温側ディスプレーサ5
は振幅運動をしていることから、図9に示すように高温
側ディスプレーサロッド13が下降中のクランク角Hで
も同じ変位位置になる。このクランク角Hでは図9に示
すように高温側中温空間7と高温側バッファ室9との圧
力差は大きくなっている。この圧力差の大きい位置でガ
スを流通させると、熱力学的サイクルに悪影響を生じる
が、逆止弁44の働きで第2の連通手段40は閉止状態
に維持されガスは流通しない。この第2の連通手段40
の逆止弁44の作用により、クランク角Eで高温側バッ
ファ室9の平均圧力が高ければガスを流通させ平均圧力
が一定に保持され中立点の調整が行なわれる。そして、
高温側中温空間7側の圧力が高い場合には、高温側中温
空間7と高温側バッファ室9の圧力が一致するクランク
角Gで、前記した第1の連通手段39の逆止弁42の働
きで平均圧力が一定に保持され中立点の調整が行なわれ
る。
【0048】高温側バッファ室9の平均圧力が高温側中
温空間7の平均圧力より高い場合には、高温側バッファ
室9の圧力変動は全体が高圧力側にシフトした波形にな
る。この場合、クランク角Gの位置だけで高温側中温空
間7と高温側バッファ室9とが連通され、高温側バッフ
ァ室9から高温側中温空間7へガスが流れることにより
平均圧力が一致し、中立点が保持される。また、高温側
中温空間7側の平均圧力が高温側バッファ室9の平均圧
力より高い場合には、高温側バッファ室9の圧力変動は
全体が低圧力側にシフトした波形になる。この場合、ク
ランク角Eの位置だけで高温側中温空間7と高温側バッ
ファ室9とが連通され、高温側中温空間7から高温側バ
ッファ室9へガスが流れることにより平均圧力が一致
し、中立点が保持される。従って、自由度の高い高温側
ディスプレーサ5の中立点を簡素な構成で、ヴィルミエ
ヒートポンプの性能の低下を来すことなく安定に保持で
き、運転中に高温側ディスプレーサ5が高温側シリンダ
4に衝突するようなことが無くなる。
【0049】発明の実施の形態3.図10はこの発明の
他の実施形態3のヴィルミエヒートポンプに関するもの
である。このヴィルミエヒートポンプは、低温側ディス
プレーサ19と高温側ディスプレーサ5をともに自由度
の高い構成としたもので、先の実施形態2で示した第1
のガス作動装置1と実施形態1で示した第2のガス作動
装置とにより構成されている。従って、実施形態1並び
に実施形態2のヴィルミエヒートポンプと同一部分には
同一の符号を用いそれらについての説明は省略する。
【0050】この実施形態3のヴィルミエヒートポンプ
の特徴は、高温側バネ38で支持されている自由度の高
い高温側ディスプレーサ5と、低温側バネ3で支持され
ている自由度の高い低温側ディスプレーサ19との動作
位置をそれぞれ安定にする高温側と低温側の中立点保持
手段を備えていることである。
【0051】高温側の中立点保持手段は実施形態2で示
したものと同様に、高温側中温空間7の圧力と高温側バ
ッファ室9の圧力とがほぼ一致する高温側ディスプレー
サ5の上死点側の変位位置において、高温側中温空間7
側から高温側バッファ室9側への連通のみを許容する第
1の連通手段39と、高温側中温空間7の圧力と高温側
バッファ室9の圧力とがほぼ一致する高温側ディスプレ
ーサ5の下死点側の変位位置において、高温側バッファ
室9側から高温側中温空間7への連通のみを許容する第
2の連通手段40とから構成され、図10に示すように
高温側ディスプレーサロッド13に対して設けられてい
る。
【0052】また、低温側の中立点保持手段は実施形態
1で示したものと同様に、低温側中温空間21の圧力と
低温側バッファ室23の圧力とがほぼ一致する低温側デ
ィスプレーサ19の上死点側の変位位置において、低温
側バッファ室23側から低温側中温空間21への連通の
みを許容する第1の連通手段30と、低温側中温空間2
1の圧力と低温側バッファ室23の圧力とがほぼ一致す
る低温側ディスプレーサ19の下死点側の変位位置にお
いて、低温側中温空間21から低温側バッファ室23へ
の連通のみを許容する第2の連通手段31とから構成さ
れている。
【0053】これ以外の構成は実施形態1又は実施形態
2のものと同じであり、また冷温熱を生成する基本動作
も実施形態1,2のものと同じであるのでそれらの説明
は省略する。この実施形態3のヴィルミエヒートポンプ
は、高温側ディスプレーサ5も低温側ディスプレーサ1
9も自由度が高く、しかも高温側バッファ室9と低温側
バッファ室23とは別の空間になっているため、高温側
バッファ室9の平均圧力と低温側バッファ室23の平均
圧力をそれぞれ、高温側中温空間7の平均圧力と低温側
中温空間21の平均圧力とに一致させる必要がある。高
温側は高温側の中立点保持手段により実施形態2で示し
たものと同様の動作により、高温側バッファ室9の平均
圧力が高温側中温空間7の平均圧力に一致され、低温側
は低温側の中立点保持手段により実施形態1で示したも
のと同様の動作により、低温側バッファ室23の平均圧
力が低温側中温空間21の平均圧力に一致される。これ
により、高温側ディスプレーサ5も低温側ディスプレー
サ19もともに中立点が保持される。従って、自由度の
高い高温側ディスプレーサ5と低温側ディスプレーサ1
9の中立点を簡素な構成で、ヒートポンプとしての性能
の低下も来すことなく安定に保持でき、運転中に高温側
ディスプレーサ5及び低温側ディスプレーサ19が高温
側シリンダ4や低温側シリンダ18に衝突するようなこ
とが無くなる。
【0054】発明の実施の形態4.図11はこの発明の
他の実施形態4のヴィルミエヒートポンプに関するもの
である。このヴィルミエヒートポンプは、図11示すよ
うに実施形態3で示したヴィルミエヒートポンプの高温
側バッファ室9と低温側バッファ室23とを連通路45
で連通させ、高温側にのみ実施形態3で示した中立点保
持手段を設けたものである。これ以外の構成は実施形態
3のものと同じである。従って、実施形態3のものと同
一部分については、同一の符号を用いそれらの説明は省
略する。
【0055】このヴィルミエヒートポンプでは高温側バ
ッファ室9と低温側バッファ室23とが連通路45で連
通しているため、高温側バッファ室9と低温側バッファ
室23とは同じ圧力変動をすることになる。従って、高
温側バッファ室9の平均圧力を高温側中温空間7の平均
圧力に一致させれば、高温側ディスプレーサ5と低温側
ディスプレーサ19の中立点をともに保持することがで
き、中立点保持手段を簡素にすることができる。ヴィル
ミエヒートポンプとしての基本動作は実施形態1のもの
と同じであり、中立点の保持動作は実施形態2のものと
同じであるので、それらの説明は省略する。
【0056】発明の実施の形態5.図12はこの発明の
他の実施形態5のヴィルミエヒートポンプに関するもの
である。このヴィルミエヒートポンプは、図12に示す
ように実施形態3で示したヴィルミエヒートポンプの高
温側バッファ室9と低温側バッファ室23とを連通路4
5で連通させ、低温側にのみ実施形態3で示した中立点
保持手段を設けたものである。これ以外の構成は実施形
態3のものと同じである。従って、実施形態3のものと
同一部分については、同一の符号を用いそれらの説明は
省略する。
【0057】このヴィルミエヒートポンプでは高温側バ
ッファ室9と低温側バッファ室23とが連通路45で連
通しているため、高温側バッファ室9と低温側バッファ
室23とは同じ圧力変動をすることになる。従って、低
温側バッファ室23の平均圧力を低温側中温空間21の
平均圧力に一致させれば、低温側ディスプレーサ19と
高温側ディスプレーサ5の中立点をともに保持すること
ができ、中立点保持手段を簡素にすることができる。ヴ
ィルミエヒートポンプとしての基本動作は実施形態1の
ものと同じであり、中立点の保持動作も実施形態1のも
のと同じであるのでそれらの説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1のヴィルミエヒートポン
プを示す断面構成図である。
【図2】図1の低温側ディスプレーサロッドの拡大断面
図である。
【図3】ヴィルミエヒートポンプの低温側中温空間の圧
力変動、低温側バッファ室の圧力変動、低温側ディスプ
レーサの変位とクランク角の一般的な関係を示した説明
図である。
【図4】図1の低温側ディスプレーサロッドの変位Rの
位置の拡大断面図である。
【図5】図1の低温側ディスプレーサロッドの変位Qの
位置の拡大断面図である。
【図6】図1のヴィルミエヒートポンプの低温側ディス
プレーサの変位と低温側中温空間及び低温側バッファ室
の圧力変動を示す説明図である。
【図7】この発明の実施形態2のヴィルミエヒートポン
プを示す断面構成図である。
【図8】図7の高温側ディスプレーサロッドの拡大断面
図である。
【図9】図7のヴィルミエヒートポンプの高温側ディス
プレーサの変位と高温側中温空間及び高温側バッファ室
の圧力変動を示す説明図である。
【図10】この発明の実施形態3のヴィルミエヒートポ
ンプを示す断面構成図である。
【図11】この発明の実施形態4のヴィルミエヒートポ
ンプを示す断面構成図である。
【図12】この発明の実施形態5のヴィルミエヒートポ
ンプを示す断面構成図である。
【符号の説明】
1 第1のガス作動装置 2 第2のガス作動装置 3 低温側バネ 4 高温側シリンダ 5 高温側ディスプレーサ 6 高温空間 7 高温側中温空間 9 高温側バッファ室 10 高温側クランク 11 高温側コンロッド 12 高温側ロッドシール部 13 高温側ディスプレーサロッド 15 ヒータ 16 高温側再生器 17 高温側中温部熱交換器 18 低温側シリンダ 19 低温側ディスプレーサ 20 低温空間 21 低温側中温空間 23 低温側バッファ室 24 低温側ロッドシール部 25 低温側ディスプレーサロッド 27 低温側再生器 28 低温側中温部熱交換器 30 第1の連通手段 31 第2の連通手段 32 連通路 33 逆止弁 34 連通路 35 逆止弁 36 低温側クランク 37 低温側コンロッド 38 高温側バネ 39 第1の連通手段 40 第2の連通手段 41 連通路 42 逆止弁 43 連通路 44 逆止弁 45 連通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動する高温側ディスプレーサにより
    作動ガスで満たされた内部が高温空間と高温側中温空間
    とに区画された高温側シリンダと、往復動する低温側デ
    ィスプレーサにより作動ガスで満たされた内部が低温空
    間と低温側中温空間とに区画された低温側シリンダとを
    備え、上記高温空間と上記高温側中温空間と上記低温空
    間と上記低温側中温空間と再生器及び熱交換器を含む作
    動ガスが作動する作動空間を有し、上記高温側ディスプ
    レーサは、上記高温側中温空間に隣接した高温側バッフ
    ァ室内で回転するクランクにより往復動する高温側ディ
    スプレーサロッドに連結され、上記低温側ディスプレー
    サは、上記低温側中温空間に隣接した低温側バッファ室
    内に支持されたバネにより振動する低温側ディスプレー
    サロッドに連結され、上記低温側ディスプレーサが上記
    高温側ディスプレーサに約90度の位相遅れをもって往
    復動するようにしたヴィルミエヒートポンプであって、
    その上記低温側ディスプレーサロッドに対して、上記低
    温側中温空間の圧力と上記低温側バッファ室の圧力とが
    ほぼ一致する低温側ディスプレーサの上死点側の変位位
    置において、低温側バッファ室側から低温側中温空間へ
    の連通のみを許容する連通手段と、上記低温側中温空間
    の圧力と上記低温側バッファ室の圧力とがほぼ一致する
    低温側ディスプレーサの下死点側の変位位置において、
    低温側中温空間側から低温側バッファ室への連通のみを
    許容する連通手段とを設けたことを特徴とするヴィルミ
    エヒートポンプ。
  2. 【請求項2】 往復動する高温側ディスプレーサにより
    作動ガスで満たされた内部が高温空間と高温側中温空間
    とに区画された高温側シリンダと、往復動する低温側デ
    ィスプレーサにより作動ガスで満たされた内部が低温空
    間と低温側中温空間とに区画された低温側シリンダとを
    備え、上記高温空間と上記高温側中温空間と上記低温空
    間と上記低温側中温空間と再生器及び熱交換器を含む作
    動ガスが作動する作動空間を有し、上記低温側ディスプ
    レーサは、上記低温側中温空間に隣接した低温側バッフ
    ァ室内で回転するクランクにより往復動する低温側ディ
    スプレーサロッドに連結され、上記高温側ディスプレー
    サは、上記高温側中温空間に隣接した高温側バッファ室
    内に支持されたバネにより振動する高温側ディスプレー
    サロッドに連結され、上記高温側ディスプレーサが上記
    低温側ディスプレーサに約90度の位相進みをもって往
    復動するようにしたヴィルミエヒートポンプであって、
    その上記高温側ディスプレーサロッドに対して、上記高
    温側中温空間の圧力と上記高温側バッファ室の圧力とが
    ほぼ一致する高温側ディスプレーサの上死点側の変位位
    置において、高温側中温空間側から高温側バッファ室へ
    の連通のみを許容する連通手段と、上記高温側中温空間
    の圧力と上記高温側バッファ室の圧力とがほぼ一致する
    高温側ディスプレーサの下死点側の変位位置において、
    高温側バッファ室側から高温側中温空間への連通のみを
    許容する連通手段とを設けたことを特徴とするヴィルミ
    エヒートポンプ。
  3. 【請求項3】 往復動する高温側ディスプレーサにより
    作動ガスで満たされた内部が高温空間と高温側中温空間
    とに区画された高温側シリンダと、往復動する低温側デ
    ィスプレーサにより作動ガスで満たされた内部が低温空
    間と低温側中温空間とに区画された低温側シリンダとを
    備え、上記高温空間と上記高温側中温空間と上記低温空
    間と上記低温側中温空間と再生器及び熱交換器を含む作
    動ガスが作動する作動空間を有し、上記高温側ディスプ
    レーサは、上記高温側中温空間に隣接した高温側バッフ
    ァ室内に支持されたバネにより振動する高温側ディスプ
    レーサロッドに連結され、上記低温側ディスプレーサ
    は、上記低温側中温空間に隣接した低温側バッファ室内
    に支持されたバネにより振動する低温側ディスプレーサ
    ロッドに連結され、上記低温側ディスプレーサが上記高
    温側ディスプレーサに約90度の位相遅れをもって往復
    動するようにしたヴィルミエヒートポンプであって、そ
    の上記低温側ディスプレーサロッドに対して、上記低温
    側中温空間の圧力と上記低温側バッファ室の圧力とがほ
    ぼ一致する低温側ディスプレーサの上死点側の変位位置
    において、低温側バッファ室側から低温側中温空間への
    連通のみを許容する連通手段と、上記低温側中温空間の
    圧力と上記低温側バッファ室の圧力とがほぼ一致する低
    温側ディスプレーサの下死点側の変位位置において、低
    温側中温空間側から低温側バッファ室への連通のみを許
    容する連通手段とを設け、上記高温側ディスプレーサロ
    ッドに対して、上記高温側中温空間の圧力と上記高温側
    バッファ室の圧力とがほぼ一致する高温側ディスプレー
    サの上死点側の変位位置において、高温側中温空間側か
    ら高温側バッファ室への連通のみを許容する連通手段
    と、上記高温側中温空間の圧力と上記高温側バッファ室
    の圧力とがほぼ一致する高温側ディスプレーサの下死点
    側の変位位置において、高温側バッファ室側から高温側
    中温空間への連通のみを許容する連通手段とを設けたこ
    とを特徴とするヴィルミエヒートポンプ。
  4. 【請求項4】 往復動する高温側ディスプレーサにより
    作動ガスで満たされた内部が高温空間と高温側中温空間
    とに区画された高温側シリンダと、往復動する低温側デ
    ィスプレーサにより作動ガスで満たされた内部が低温空
    間と低温側中温空間とに区画された低温側シリンダとを
    備え、上記高温空間と上記高温側中温空間と上記低温空
    間と上記低温側中温空間と再生器及び熱交換器を含む作
    動ガスが作動する作動空間を有し、上記高温側ディスプ
    レーサは、上記高温側中温空間に隣接した高温側バッフ
    ァ室内に支持されたバネにより振動する高温側ディスプ
    レーサロッドに連結され、上記低温側ディスプレーサ
    は、上記低温側中温空間に隣接した低温側バッファ室内
    に支持されたバネにより振動する低温側ディスプレーサ
    ロッドに連結され、上記低温側ディスプレーサが上記高
    温側ディスプレーサに約90度の位相遅れをもって往復
    動するようにしたヴィルミエヒートポンプであって、そ
    の上記高温側バッファ室と上記低温側バッファ室を連通
    させるとともに、上記高温側ディスプレーサロッドに対
    して、上記高温側中温空間の圧力と上記高温側バッファ
    室の圧力とがほぼ一致する高温側ディスプレーサの上死
    点側の変位位置において、高温側中温空間側から高温側
    バッファ室への連通のみを許容する連通手段と、上記高
    温側中温空間の圧力と上記高温側バッファ室の圧力とが
    ほぼ一致する高温側ディスプレーサの下死点側の変位位
    置において、高温側バッファ室側から高温側中温空間へ
    の連通のみを許容する連通手段とを設けたことを特徴と
    するヴィルミエヒートポンプ。
  5. 【請求項5】 往復動する高温側ディスプレーサにより
    作動ガスで満たされた内部が高温空間と高温側中温空間
    とに区画された高温側シリンダと、往復動する低温側デ
    ィスプレーサにより作動ガスで満たされた内部が低温空
    間と低温側中温空間とに区画された低温側シリンダとを
    備え、上記高温空間と上記高温側中温空間と上記低温空
    間と上記低温側中温空間と再生器及び熱交換器を含む作
    動ガスが作動する作動空間を有し、上記高温側ディスプ
    レーサは、上記高温側中温空間に隣接した高温側バッフ
    ァ室内に支持されたバネにより振動する高温側ディスプ
    レーサロッドに連結され、上記低温側ディスプレーサ
    は、上記低温側中温空間に隣接した低温側バッファ室内
    に支持されたバネにより振動する低温側ディスプレーサ
    ロッドに連結され、上記低温側ディスプレーサが上記高
    温側ディスプレーサに約90度の位相遅れをもって往復
    動するようにしたヴィルミエヒートポンプであって、そ
    の上記高温側バッファ室と上記低温側バッファ室を連通
    させるとともに、上記低温側ディスプレーサロッドに対
    して、上記低温側中温空間の圧力と上記低温側バッファ
    室の圧力とがほぼ一致する低温側ディスプレーサの上死
    点側の変位位置において、低温側バッファ室側から低温
    側中温空間への連通のみを許容する連通手段と、上記低
    温側中温空間の圧力と上記低温側バッファ室の圧力とが
    ほぼ一致する低温側ディスプレーサの下死点側の変位位
    置において、低温側中温空間側から低温側バッファ室へ
    の連通のみを許容する連通手段とを設けたことを特徴と
    するヴィルミエヒートポンプ。
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