JPH09607A - 紫外線殺菌装置 - Google Patents

紫外線殺菌装置

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JPH09607A
JPH09607A JP7187617A JP18761795A JPH09607A JP H09607 A JPH09607 A JP H09607A JP 7187617 A JP7187617 A JP 7187617A JP 18761795 A JP18761795 A JP 18761795A JP H09607 A JPH09607 A JP H09607A
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sterilized
ultraviolet
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light source
sterilization
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JP7187617A
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Keiji Iimura
惠次 飯村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不特定多数の人々に使用されることが多いカ
ラオケ・マイク等の物品とその特定箇所を、紫外線光線
の殺菌作用により殺菌して清潔にする。 【構成】 物品(被殺菌対象物)Gを収納する箱からな
る被殺菌対象物収納部Aと収納部Aの内部に向けて殺菌
光線を照射できるように配置された紫外線光源Bと収納
部Aに物品を出し入れする出入口部Cに設けられた複数
の帯状体の紫外線遮蔽性カーテンDと物品Gが収納部A
に収納されたことを検出し光源Bの点灯時間を制御する
制御装置Eとを備える。また物品を搭載して収納部Aに
出し入れする取り外し可能なトレイFを備える。またカ
ーテンDの複数の帯状体の下端末近辺に錘Hを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】カラオケ店や公共の場や職場で使
用されることが多い、カラオケ用マイクロホン、パソコ
ン用マウス、フロッピー・ディスク、電話の送受話器、
ボールペン等の物品は、不特定多数の人々の手や口など
の人体が接触したり、接近したりするので、細菌や、カ
ビが付着、繁殖しやすく、清潔ではない。本発明は、こ
れらの物品を紫外線光線の殺菌作用により簡単確実に殺
菌し清潔にする殺菌装置を改良するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の殺菌装置として被殺菌対
象物(物品)を収納する被殺菌対象物収納箱と、収納箱
内に設けた紫外線光源と、収納箱内に被殺菌対象物を出
し入れし、紫外線の透過を遮断する紫外線遮蔽性をもつ
開閉ドアまたは窓とからなる殺菌装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来の殺菌装置で
は、殺菌、除菌したい物品(被殺菌対象物)を被殺菌対
象物収納箱に出し入れするときに、いちいち被殺菌対象
物収納箱の開閉ドアまたは窓の開閉をしなければならず
面倒であった。
【0004】また従来の殺菌装置では、ドアまたは窓の
空いた状態で紫外線光源からの殺菌光線が外部に漏れ
て、眼に長時間はいると害を与える恐れがあるので、ド
ア・スイッチ等を設けて、ドアまたは窓が空いた状態で
は紫外線光源が点灯しないようになっていてドアまたは
窓が完全に閉じた状態で初めて紫外線光源が点灯するよ
うになっているのが通常であった。
【0005】従って、この種の従来の殺菌装置では、例
えばカラオケ店用マイクロホン、職場のパソコン用マウ
ス、マイクロホン、職場のパソコン用マウス、電話器の
送受話器などの通常コード(電線)が本体に接続、固定
されている物品の殺菌したい箇所のみ(例えばマイクロ
ホン、マウス、送受話器など)を、殺菌することが不可
能であった。これらの物品を殺菌したい場合、例えばマ
イクロホンとそのコード、マウスとそのコード、電話器
と送受話器とその間のコードを一緒に被殺菌対象物収納
箱に入れて殺菌せざるを得なかった。
【0006】これらの被殺菌対象物をコードごと一緒に
被殺菌対象物収納部に入れて殺菌しようとする場合に
は、収納箱の体積を大きくする必要があり、また殺菌に
必要とする時間が長くなるか、大出力の紫外線光源を必
要とし、実用的ではない。
【0007】本発明は、殺菌、除菌したい物品(被殺菌
対象物)を収納する箱からなる被殺菌対象物収納部と、
収納部の内部に向けて殺菌光線を照射できるように配置
した紫外線光源とを備えた殺菌装置において、被殺菌対
象物を被殺菌対象物収納部に出し入れするときに、いち
いち被殺菌対象物収納部の開閉ドアまたは窓の開閉を行
う必要がなく、更に物品の殺菌したい箇所のみを殺菌で
きるようにしたことを主な目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の殺菌装置100では、被殺菌対象物Gを
収納する箱からなる被殺菌対象物収納部Aと、被殺菌対
象物収納部Aの内部に向けて殺菌光線を照射できるよう
に配置した紫外線光源Bと、収納部Aに被殺菌対象物G
を出し入れする出入口部Cに、被殺菌対像物Gの出し入
れが容易にできる自己閉塞性を持たせるために設けた、
柔軟性、弾力性のある複数の帯状体からなる紫外線遮蔽
性カーテンDと、被殺菌対象物Gが収納部Aに収納され
たことを検出し、紫外線光源Bの点灯時間を制御する制
御装置Eとを設けている。
【0009】上記紫外線光源Bとしては蛍光灯の蛍光塗
料の塗布をやめ、外管に使用するガラスとして石英など
の紫外線透過ガラスを使用した通常の殺菌ランプ(低圧
水銀ランプ)が使用できる。この殺菌ランプ(ガーミデ
ィカル・ランプ)の低圧水銀の放電によって放射される
波長2600オングストローム(angstrom)付
近、2500−2800オングストロームの紫外線(U
V光線:ウルトラバイオレット・レイ)は強力な殺菌効
果があることが周知であり、本発明ではこの殺菌ランプ
を利用している。
【00010】また本発明の他の殺菌装置100では、
被殺菌対象物Gを搭載して収納部Aに被殺菌対象物Gを
出し入れする、表面を紫外線反射性としたトレイFを備
えている。
【0011】また本発明の他の殺菌装置100では、紫
外線遮蔽カーテンDの複数の帯状体の下端末近辺D20
に錘Hを設けている。
【0012】また本発明の更に他の殺菌装置100で
は、紫外線遮蔽カーテンDの複数の帯状体の下端末近辺
D20に錘Hを設けると共に、出入り口Cの下端に沿っ
て帯状体、棒状体Iを設け、上記の錘Hと帯状体、棒状
体Iのいずれか一方を磁石とし他方を磁性体とするか、
又は両方を磁石としている。
【0013】
【作用】上記のように構成された殺菌装置100の被殺
菌対象物収納部Aの内部に、出入口部Cに設けられた紫
外線遮蔽性カーテンDを経由して、被殺菌対象物Gの全
体または殺菌したい箇所のみを収納すると、被殺菌対象
物Gが収納部Aに収納されたことが電気的に検出され、
紫外線光源Bの点灯時間を制御する制御装置Eにより紫
外線光源Bが予め設定された時間点灯し、紫外線光源B
から出射した殺菌光線が被殺菌対象物Gを照射し殺菌す
る。
【0014】殺菌が完了してから、被殺菌対象物Gは紫
外線遮蔽性カーテンDを経由して、収納したときと同様
に収納部Aから外部に容易に取り出すことができる。紫
外線光源Bが点灯している途中で被殺菌対象物Gを取り
出した場合には、収納部A内部に被殺菌対象物Gが存在
しないことが電気的に検出され、紫外線光源Bは点灯を
停止(滅灯)する。
【0015】
【実施例】本発明の各種の実施例を以下に図面を参照し
て詳細に説明する。
【0016】本発明の一実施例を、以下に図1、図2、
図3、図4を参照して詳細に説明する。図1は、この実
施例の殺菌装置の主に外観を説明する、一部を切り欠い
た概略的斜視図、図2は図1のX−X線に沿って切断し
た概略的な断面図、図3はこの殺菌装置の収納部の出入
り口を説明する概略的斜視図、図4はこの殺菌装置の主
に電気的制御部を説明する電気的回路図である。
【0017】図1および図2において、全体として10
0で示す本発明の一実施例の紫外線殺菌装置は、主とし
て被殺菌対象物Gを収納する箱の上部に設けた被殺菌対
象物収納部Aと被殺菌対象物収納部Aの内部に向けて殺
菌光線を照射できるように収納部A内に配置した紫外線
光源Bと、収納部Aに被殺菌対象物Gを出し入れする収
納部Aの開口部である出入口部Cに設けられた紫外線遮
蔽性カーテンDと、被殺菌対象物Gを収納する箱の下部
に設けられ、被殺菌対象物Gが収納部Aに収納されたこ
とを検知し紫外線光源Bの点灯時間を制御する制御装置
Eとから構成される。
【0018】被殺菌対象物収納部Aの内壁(頂面即ち天
井A10、側面A20、底面A30)はアルミニュー
ム、ステンレス・スチールなどの紫外線反射性の金属
箔、金属板で構成し、図1、図2ではマイクロホンが例
示された被殺菌対象物Gを、紫外線光源Bから出射した
紫外線の直射光10と、内壁(A10、A20、A3
0)からの反射光B20とにより効率良く照射し殺菌す
る。被殺菌対数物収納部Aの底面A30には、取り外し
可能な少なくとも表面がアルミニューム、ステンレス・
スチールなどの紫外線反射性を持ち、トレイFの表面F
1に多数の突起を設けたトレイ(盆、受け皿)Fが配置
されており、トレイFの表面F1上に被殺菌対象物Gを
搭載できるようになっている。被殺菌対象物収納部Aの
底面30は、箱の上部にある被殺菌対象物収納部Aと、
箱の下部にある制御装置Eを仕切る仕切り壁となる。こ
の収納部Aの底面A30の一部に設けられた凹部にマイ
クロ・スイッチKとバネLとが取り付けられている。従
って底面A30に一端が固定されたバネLの他端上にト
レイFの一部が乗り、トレイFの上に被殺菌対象物Gが
乗っていることになる。そしてトレイFの上に被殺菌対
象物Gを乗せると、被殺菌対象物Gの重みによりバネL
がちぢんでマイクロ・スイッチKが動作し、その接点を
閉じる。
【0019】図1、図2では被殺菌対象物Gとして、マ
イクロホンが例示され、マイクロホンGは周知のように
音声電気変換器を収納するヘッドG1と握り部すなわち
ハンド・グリップ(Hand grip)G2とプラグ
付コードG3とからなる。この例ではカラオケ店用マイ
クロホンGの様に不特定多数の人々が使用して、人々が
マイクに向かって歌を歌うときに発声と同時に口から飛
び出た吐く息、唾に含まれる例えば風邪の原因となるビ
ールス菌などの各種の細菌やカビがマイクGのヘッドG
1と握り部G2に付着し、更に増殖した極めて不潔かつ
不衛生的なヘッドG1と握り部G2のみを、コードG3
を除いて殺菌できる。
【0020】上記紫外線光源Bとしては、蛍光灯の蛍光
塗料の塗布をやめ外管に使用するガラスとして透明石英
すなわち透明溶融石英(トランスペアレント・ヒューズ
ド・クォーツ、Transparent Fused
Quarts)などの、紫外線透過ガラスを使用した通
常の低圧水銀ランプ、すなわち殺菌ランプ(ガーミディ
カル・ランプ、Germidical Lamp)が使
用できる。この低圧水銀ランプBは低圧水銀の放電によ
って放射される波長2600オングストローム(Ang
strom)付近の2500から2800オングストロ
ームの紫外線(UV光線:Ultraviolet R
ay)を発生し強力な殺菌効果を示す。上記紫外線光源
Bは、図1、図2では、被殺菌対象物収納部Aの内部の
天井A10の近辺に吊り下げられて固定されている。
【0021】上記紫外線遮蔽カーテンDは、被殺菌対象
物Gの出し入れが容易にできる自己閉塞性を持たせるた
めに、柔軟性、弾力性のあるシート、フィルムからなる
紫外線の透過を遮蔽する多数の帯状体からなり、収納部
Aの出入口部Cに設けられている。紫外線遮蔽カーテン
Dは、上端末部分D10が固定部材Mを用いて収納部A
の天井A10に固定され、その下端末部分D20が、収
納部Aの底面近辺に接触または接近し、多数の帯状のシ
ート、フィルムはお互いに隙間なく配列している。従っ
て収納部A内に配置した紫外線光源Bから放射された紫
外線B10、B20は外部へほとんど漏れない。
【0022】紫外線遮蔽カーテンDしとしては、紫外線
遮断性の粉末を、ゴム弾性体、プラスチックなどの柔軟
性、弾力性のあるシート、フィルム内に分散したものが
用いられる。上記の紫外線遮断性の粉末としては、カー
ボン・ブラック、アセチレンブラックなどの、紫外線を
良く吸収する黒色の炭素粉末、および/またはアルミニ
ューム、酸化チタンなどの紫外線を良く反射する白色の
金属、金属化合物粉末などが用いられる。紫外線遮蔽カ
ーテンDの柔軟性、弾力性のあるシート、フィルムとし
て、シリコーン・ゴム、ふっ素樹脂、ポリエステル樹
脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂などの長時間の
紫外線照射に対して柔軟性、弾力性がほとんど失われな
い耐紫外線特性の材料を用いるのが望ましい。これに対
して、天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)
などの通常の合成ゴムは、長時間の紫外線照射に対して
劣化し柔軟性、弾力性がほとんど失われる耐紫外線特性
の悪い材料なので、そのままでは使用できない。このよ
うに耐紫外線特性の悪い材料の柔軟性、弾力性シート、
フィルムを用いる場合には、シート、フィルムの収納部
Aと対向する側すなわちシート、フィルムの紫外線の照
射を受ける内面に紫外線を良く反射し遮断するアルミニ
ュームなどの金属を蒸着するか、アルミニューム、ステ
ンレス・スチールなどの紫外線反射性の金属箔を貼り着
ければよい。多数の帯状のシート、フィルムはお互いに
隙間なく配列しているので、収納部A内に配置した紫外
線光源Bからの紫外線B10、B20は、外部へほとん
ど漏れない。またガラス繊維、ポリエステル繊維などの
耐紫外線特性の良い布によって補強した耐紫外線特性の
良い柔軟性、弾力性シート、フィルムを用いることがで
きる。
【0023】この実施例では、図2および図3に示すよ
うに紫外線遮薮カーテンDの下端末部分D11に錘Hが
取り付けられていて、紫外線遮断カーテンDを経由して
被殺菌対象物Gを出し入れた直後に紫外線遮断カーテン
Dを元の遮蔽状態にもどす。更にこの実施例では、錘H
を磁石に吸引する鉄などの磁性体とし、かつ収納部Aの
底面A30の出入り口Cの下端に沿って設けられた凹溝
部に、ゴム磁石、フェライト磁石などの帯状、棒状の磁
石Jを取り付けて、錘Hの重力と磁気吸引力とにより、
より確実に紫外線遮蔽カーテンDを元の遮蔽状態に戻
す。又は上記錘Hを磁石とし、上記帯状、棒状の磁石J
を鉄などの磁性体としてもその効果は同等である。又さ
らに上記錘Hと上記帯状、棒状の磁石Jとを共に磁石と
すれば、紫外線遮蔽カーテンDを元の遮蔽状態に戻す効
果が増す。この場合、両方の磁石の互いに隣接する側の
磁極を反対にしなければならないことは勿論である。
【0024】この殺菌装置100では、被殺菌対象物G
として、図1、図2でマイクロホンを例示しているが、
その外に例え職場のパソコン用マウス、電話器の送受話
器などの通常コード(電線)が本体に接続、固定されて
いる物品の殺菌したい箇所のみをコードを除いて殺菌す
ることが可能となる。なお被殺菌対象物Gとして、ワイ
ヤレス・マイク、ボールペン、携帯電話器、トランシー
バー、OA用機器のキーボード、フロッピー・ディス
ク、テレビジョン受像器などの各種リモート・コントロ
ール装置、理容店で使う髭剃り用剃刀、理容店やゴルフ
場で使う整髪用櫛、歯ブラシ、スリッパ、靴のインソー
ル、例えばタオル、下着、カーペット、靴下、寝間着、
カーテン、などの繊維製品、食器、包丁などの台所用
品、手術道具、注射器、針治療の針など殺菌したいもの
は何でも殺菌できることは勿論である。
【0025】図4は、この殺菌装置100の主に電気的
制御部を説明する電気的回路図であり、Aは被殺菌対象
物Gを収納する箱からなる被殺菌対象物収納部、A30
は収納部Aの底面を構成し、被殺菌対象物Gを搭載する
紫外線反射性のトレイ、Bは収納部Aの内部に向けて殺
菌光線を照射できるように収納部A内に設置した殺菌ラ
ンプなどの紫外線光源、Dは出入口部Cに設けられ収納
部Aに被殺菌対象物Gを容易に出し入れができる自己閉
塞性を持ち、かつ紫外線の透過を遮蔽する、紫外線遮蔽
カーテン、Eは被殺菌対象物Gが収納部Aに収納された
ことを検知し、紫外線光源Bの点灯時間を制御する制御
装置である。
【0026】この制御装置Eの一例を図4に示す電気的
回路図によって説明すると、E10は商用電源のコンセ
ントに接続される、電源コード付の電源プラグ、E11
は電源スイッチ、E12は紫外線光源Bの点灯時間を制
御する電気タイマー、E13は電気タイマーE12と連
動E14するON/OFF接点(スイッチ)、E15は
電源スイッチE11と電気タイマーのスイッチE13と
マイクロ・スイッチKとが全てON状態であることをを
知らせるネオン管のパイロット・ランプ、E16はパイ
ロット・ランプE15の安定抵抗器、D17はネオンや
アルゴンガスを小さなガラス管内に封入しバイメタルを
利用した可動電極を固定電極に対向して取り付けられ点
灯スイッチの動作を自勤的に行う点灯管(グロー・スイ
ッチ)、E18は殺菌ランプBの放電によって生じる雑
音を防止するコンデンサー、E19は鉄心に銅線を巻い
たチョーク・コイルからなり、電磁誘導を利用して放電
開始時の高電圧を発生させ、また殺菌ランプBの点灯中
は過度の放電電流が流れないように交流に対する抵抗と
して働く、安定器である。またB1、B2は殺菌ランプ
B内の両端末に取り付けられたフィラメント兼電極であ
る。
【0027】上記電気タイマーE12としては、市販の
モーター・タイマー、アナログ・タイマー、デジタル・
タイマーが用いられる。モーター・タイマーは時間設定
用のツマミを回すと可動心が一緒に回り、商用電源周波
数に同期して回転するモータの力で、可動針が元の位置
に戻ったときに出力が出るものである。アナログ・タイ
マーはコンデンサーCと抵抗Rとの時定数回路のCの充
電状態をレベルで検出し、あるレベルに遠すると出力を
出すか、またはCB発振で生成されたパルスをカウンタ
ーで受け取り、一定値に達すると出力を出し、CR発振
の可変抵抗Rの抵抗値をツマミで変えて発振周波数を変
えて設定時間を変更できるものである。またデジタル・
タイマーはマイコンと発振素子を搭載し、発振素子より
時限要素を得ているので時間精度が極めて高く、また設
定時間などもデジタル表示できるものである。
【0028】まず電源プラグE10を商用電源のコンセ
ントに接続し、電電スイッチE11をON状態にしてお
く。電気タイマーE12の時間設定を、例えば30秒か
ら120秒の一定値に設定する。電気タイマーE12と
連動E14するON/OFF接点(スイッチ)は最初は
OFF状態である。マイクロホンとして例示された被殺
菌対象物Gを、紫外線遮蔽カーテンDを経由して収納部
AのトレイFに搭載して収納するとトレイFの下に設け
られたマイクロ・スイッチKが被殺菌対象物Gの重量を
検出してON状態となる。従って電源プラグの一方E1
0a→配線E20→マイクロ・スイッチK→配線E21
→電気タイマーE12→スイッチE13→スイッチE1
1→配線E24→電源プラグの他方E10bという直列
な回路が構成され、電気タイマE12が動作を開始す
る。同時に電気タイマE12と安定抵抗E16を介して
並列に接続されているパイロット・ランプE15が点灯
する。
【0029】次いで点灯管E17の両電極E17a、E
17bには電源電圧が加えられる。即ち電源プラグE1
0の一方E10aは、順次、配線E20→マイクロスイ
ッチK(接点ON)→配線E21→配線E22→殺菌ラ
ンプB内の一方の端末に取り付けられたフィらメント兼
電極B1→配線E23に接続され、点灯管E17の一方
の電極17aに至る。また電源プラグE10の他方E1
0bは順次配線E24→電源スイッチE11(接点O
N)→電気タイマーE12と連動E14するON/OF
F接点E13(接点ON)→配線E25→安定器E19
→配線E26→殺菌ランプB内の他方の端末に取り付け
られたフィらメント兼電極B2→配線E27に接続さ
れ、点灯管E17の他方の電極E17bに至る。
【0030】上記のようにして当初互いに離れている点
灯管E17の両電極E17a、E17bに電源電圧が加
えられると、点灯管E17内ではグロー放電が生じ発熱
する。次いで、この熱によってバイメタル電極E17b
が変形し、バイメタル電極E17bは固定電極E17a
と自動的に接触し、点灯管E17はON状態となる。両
電極E17a、E17bが接触するとグロー放電は停止
され、点灯管E17内は自然に冷えてバイメタル電極E
17bは元の形に復帰して両電極E17a、E17bは
離れ、スイッチは初期のOFF状態となる。
【0031】点灯管E17がスイッチON状態の間で
は、順次、電源プラグE10の一方E10a、配線E2
0、マイクロ・スイッチK(接点ON)、配線E21、
配線E22、殺菌ランプB内の一方のフィラメント兼電
極B1、配線E23、点灯管E17、配線E27、殺菌
ランプB内の他方のフィらメント兼電極B2、配線E2
6、安定器E19、電気タイマE12と連動E14する
ON/OFF接点E13(接点ON)、配線E25、電
源スイッチE11(接点ON)、電源プラグE10の他
方10aという回路が構成され、即ちこの間に殺菌ラン
プBの両フィラメント兼電極B1、B2は、両フィラメ
ントから発生するジュール熱により熱電子を放出させ
る。次いで点灯管E17が元のスイッチOFF状態とな
ると、安定器E19のチョーク・コイルの電磁誘導を利
用して、この両電極B1、B2間に高電圧を発生させ、
殺菌ランプB内に放電を起きさせ、これを持続させる。
【0032】殺菌ランプBの石英ガラス管内には、水銀
とアルゴン・ガスが封入されており殺菌ランプBの両電
極B1、B2間に高電圧を加えると、まずアルゴン・ガ
スによって放電が生じ、この放電の熱によって水銀が蒸
発し、水銀蒸気が石英ガラス管内に充満する。この水銀
蒸気に電子が衝突すると、水銀原子が励起して主として
紫外線を発生する。発生した紫外線を、紫外線を良く透
過する石英ガラス管から外部に放射させて殺菌に利用す
る。
【0033】図5は、紫外線遮蔽カーテンDを二重とし
た本発明の他の実施例を示し、図5Aは一部を切り欠い
た斜視図、図5Bは図5AのY−Y線に沿って切断した
断面図である。図5A、図5Aに示すようにこの実施例
では紫外線遮薮カーテンDが第1列のD1と第2列のカ
ーテンD2との二重カーテンからなる。特に両方の紫外
線遮蔽カーテンD1とD2とは、図5AのY−Y線に沿
って投影した場合カーテンを構成する帯状体の横幅が互
いに重なりあうように配列されていることに注目された
い。また両方のカーテンD1とD2とは上端末部がカー
テン固定部材Mによって固定されている。したがって
図5に示すこの実施例では紫外線に対する遮蔽性が向上
し、図3に示す一重の紫外線遮蔽カーテンDと比較し
て、紫外線が外部に漏れることをほとんど無くすことが
できる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるよう効果を発揮する。
【0035】本発明の紫外線殺菌装置100では、従来
のこの種の紫外線殺菌装置のように開閉ドアまたは窓が
無いので、殺菌、除菌したい物品(被殺菌対象物)Gを
被殺菌対象物収納箱に出し入れするときに、いちいち被
殺菌対象物収納箱のドアまたは窓の開閉をする面倒が無
くなった。
【0036】本発明の紫外線殺菌装置100では、従来
のこの種の紫外線殺菌装置と異なり例えばカラオケ店用
マイクロホン、職場のパソコン用マウス、マイクロホ
ン、職場のパソコン用マウス、電話器の送受話器などの
通常コード(電線)が本体に接続、固定されている物品
Gの殺菌したい箇所G1、G2のみ(例えばマイクロホ
ン、マウス、送受話器など)を、殺菌することが可能と
なった。従ってこれらの被殺菌対象物Gをコードごと一
緒に被殺菌対象物収納部Aに入れて殺菌しする必要性が
無いので、被殺菌対象物収納部Aの体積を大きくする必
要が無くなり、紫外線殺菌装置100全体の大きさを小
型化することができ、ポータブル化することもできる。
また本発明の紫外線殺菌装置100では、殺菌に必要と
する時間を短くでき、大出力の紫外線光源を必要としな
い。
【0037】本発明の紫外線殺菌装置100では、紫外
線遮蔽カーテンDが被殺菌対象物Gの出し入れが容易に
できる自己閉塞性を持たせるために、柔軟性、弾力性の
あるシート、フィルムからなる紫外線の透過を遮蔽する
多数の帯状体からなり、収納部Aの出入口部Cに設けら
れていて、紫外線遮蔽カーテンDは、上端末部分D10
が固定部材Mを用いて収納部Aの天井A10に固定さ
れ、その下端末部分D20が、収納部Aの底面近辺に接
触または接近し、多数の帯状のシート、フィルムはお互
いに隙間なく配列しているので、収納部A内に配置した
紫外線光源Bから放射された紫外線B10、B20は外
部へほとんど漏れないので、人の眼に紫外線が入ること
がほとんどないので安全である。
【0038】本発明の紫外線殺菌装置100の一実施例
では、紫外線遮蔽カーテンDの下端末部分D11に錘H
が取り付けられているので、紫外線遮断カーテンDを経
由して被殺菌対象物Gを出し入れた直後に、紫外線遮断
カーテンDを元の遮蔽状態に戻し、収納部A内に配置し
た紫外線光源Bから放射された紫外線は外部へほとんど
漏れないようにしているので、安全性を向上させてい
る。更に他の実施例では、錘Hを磁石に吸引する鉄など
の磁性体とし、かつ収納部Aの底面A30の出入り口C
の下端に沿って設けられた凹溝部に、帯状、棒状の磁石
Jを取り付けて錘Hの重力と磁気吸引力とにより、より
確実に紫外線遮蔽カーテンDを元の遮蔽状態に戻し、更
に安全性を向上させている。又さらに上記錘Hと上記帯
状、棒状の磁石Jとを共に磁石とすれば、紫外線遮蔽カ
ーテンDを元の遮蔽状態に戻す効果が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の紫外線殺菌装置100の一実施例を
説明する一部を切り欠いた概略的斜視図である。
【図2】図1のX−X線に沿って切断した概略的な断面
図である。
【図3】この発明の紫外線殺菌装置100の一実施例の
被殺菌対象物収納部Aの出入り口Cを説明する概略的斜
視図である。
【図4】この発明の紫外線殺菌装置100の一実施例の
主に電気的制御部を説明する電気的回路図である。
【図5】この発明の紫外線殺菌装置100の、紫外線遮
蔽カーテンDの他の例を示し、図5Aは概略斜視図、図
5Bは図5AのY−Yに沿って切断した概略断面図であ
る。
【符号の説明】
100 紫外線殺菌装置 A 被殺菌対象物収納部 B 紫外線光源 C 出入口部 D、D1、D2 紫外線遮蔽カーテン E 制御部 F トレイ G 被殺菌対象物 H 錘 J 磁石 K マイクロスイッチ L バネ M カーテン固定部材 E10 電源プラグ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被殺菌対象物を収納する箱からなる被殺菌
    対象物収納部(A)と、 被殺菌対象物収納部(A)の内部に向けて殺菌光線を照
    射できるように配置された紫外線光源(B)と、 収納部(A)に被殺菌対象物を出し入れする出入口部
    (C)に設けられた、複数の帯状体からなる紫外線遮蔽
    性カーテン(D)と、 被殺菌対象物が収納部(A)に収納されたことを検出し
    紫外線光源(B)の点灯時間を制御する制御装置(E)
    とを備えたことを特徴とする紫外線殺菌装置。
  2. 【請求項2】被殺菌対象物を収納する箱からなる被殺菌
    対象物収納部(A)と、 被殺菌対象物収納部(A)の内部に向けて殺菌光線を照
    射できるように配置された紫外線光源(B)と、 収納部(A)に被殺菌対象物を出し入れする出入口部
    (C)に設けられた、複数の帯状体からなる紫外線遮蔽
    性カーテン(D)と、 被殺菌対象物が収納部(A)に収納されたことを検出
    し、紫外線光源(B)の点灯時間を制御する制御装置
    (E)と、 被殺菌対象物を搭載して収納部(A)に被殺菌対象物を
    出し入れする表面を紫外線反射性とした取り外し可能な
    トレイ(F)とを備えたことを特徴とする紫外線殺菌装
    置。
  3. 【請求項3】被殺菌対象物を収納する箱からなる被殺菌
    対象物収納部(A)と、 被殺菌対象物収納部(A)の内部に向けて殺菌光線を照
    射できるように配置された紫外線光源(B)と、 収納部(A)に被殺菌対象物を出し入れする出入口部
    (C)に設けられた、複数の帯状体からなる紫外線遮蔽
    性カーテン(D)と、 被殺菌対象物が収納部(A)に収納されたことを検出
    し、紫外線光源(B)の点灯時間を制御する制御装置
    (E)とを備え、 かつ紫外線遮蔽カーテン(D)の複数の帯状体の下端末
    近辺に錘(H)を設けたことを特徴とする紫外線殺菌装
    置。
  4. 【請求項4】被殺菌対象物を収納する箱からなる被殺菌
    対象物収納部(A)と、 被殺菌対象物収納部(A)の内部に向けて殺菌光線を照
    射できるように配置された紫外線光源(B)と、 収納部(A)に被殺菌対象物を出し入れする出入口部
    (C)に設けられた、複数の帯状体からなる紫外線遮蔽
    性カーテン(D)と、 被殺菌対象物が収納部(A)に収納されたことを検知
    し、紫外線光源(B)の点灯時間を制御する制御装置
    (E)とを備え、 かつ紫外線遮蔽カーテン(D)の複数の帯状体の下端末
    近辺に錘(H)を設けると共に、出入り口(C)の下端
    に沿って帯状体、棒状体(I)を設け、上記の錘(H)
    と帯状体、樺状体(I)のいずれか一方を磁石とし他方
    を磁性体とするか、又は両方を磁石としたことを特徴と
    する紫外線殺菌装置。
JP7187617A 1995-06-20 1995-06-20 紫外線殺菌装置 Pending JPH09607A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108853536A (zh) * 2018-07-24 2018-11-23 朋志鹏 一种采血车用消毒装置
JP2021041094A (ja) * 2019-09-13 2021-03-18 吉彦 山本 殺菌装置

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