JPH0959661A - グリース組成物 - Google Patents

グリース組成物

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JPH0959661A
JPH0959661A JP23322695A JP23322695A JPH0959661A JP H0959661 A JPH0959661 A JP H0959661A JP 23322695 A JP23322695 A JP 23322695A JP 23322695 A JP23322695 A JP 23322695A JP H0959661 A JPH0959661 A JP H0959661A
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acid
grease
bearing
carbon atoms
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JP23322695A
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Masahiko Yamazaki
雅彦 山崎
Atsushi Yokouchi
敦 横内
Hideki Koizumi
秀樹 小泉
Michiharu Naka
道治 中
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軸受に封入することにより、優れた高温耐久
性、高速性、防塵性を付与することができ、かつ低価格
なグリース組成物を提供する 【解決手段】40℃での動粘度が45〜450mm2
secの合成油を基油とし、増ちょう剤として次の一般
式(I) 【化1】 (式中のR1は炭素数6〜15の芳香族系炭化水素基、
2およびR3は炭素数6〜20の脂肪族炭化水素基、炭
素数6〜12のシクロヘキシル誘導体基または炭素数6
〜12の芳香族炭化水素基を示し、R2とR3の全量中に
占めるシクロヘキシル誘導体基の割合は、20〜90モ
ル%であり、R2およびR3は同一であっても異なってい
てもよい)で表されるジウレア化合物を10〜24wt
%含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグリース組成物に関
するもので、詳細には、ブラシ付きのいわゆる整流子モ
ータで使用温度が80℃を超えるもの、あるいはdmn
値が30万を超えて使用されるもの、例えば前者の例で
は自動車の電動ファンモータ等に使用される軸受、後者
の例ではクリーナモータに使用される軸受等に封入する
ために適するグリース組成物に関する。また自動車のオ
ルタネータ等に使用される軸受に封入する場合にも効果
がある。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来より知られている電動ファ
ンモータは、図1に示すように、ブラッケット6により
保持された転がり軸受(以下、単に軸受とも称する)1
および2を介して、ロータ4が回転可能に支持され、カ
ーボンブラシ5がロータ4の周上の2箇所に所定の角度
をもって接触して位置した構造になっている。なお前記
転がり軸受1および2は、通常、その両端側に装着され
たシール体3によって密封されている。この電動ファン
モータは、使用環境温度が高いため、転がり軸受1およ
び2に封入されているグリースの劣化が進行しやすい。
しかも、カーボンブラシ5とロータ4周上の整流子(図
示せず)との滑り接触により発生するいわゆるカーボン
ブラシ5の磨耗粉が、前記軸受のシール体3のシール部
を通過して軸受内部へ侵入する。これらのようなグリー
スの劣化やブラシ磨耗粉の軸受内部への侵入により、軸
受転走面に面荒れが生じ、電動ファンモータは早期に回
転不能になりやすい。そのため、耐熱性に優れるフッ素
化合物系のグリースを使用したり、軸受に装着するシー
ルをより密封型のものとしたり、実開昭56−2785
6号公報に示すようなモータ形状を工夫したり、これら
の組合せにより軸受の寿命の延長を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フッ素化合物
系のグリースは高価格であり、近年のコスト削減の要求
に対応できない。また、密封シールを装着した場合も、
高温、あるいは、高速での使用によりシールリップの摩
耗が促進されるため早期に防塵性を無くしてしまう問題
を生ずる。さらに、実開昭56−27856号公報のよ
うにモータの形状を工夫して防塵性を高めようとして
も、高温によるグリースの劣化を防止することはできな
い。本発明は、上記した問題を解決し、軸受に封入する
ことにより、優れた高温耐久性、高速性、防塵性を付与
することができ、かつ低価格なグリース組成物を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明の、
40℃での動粘度が45〜450mm2/secの合成
油を基油とし、増ちょう剤として次の一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】(式中のR1は炭素数6〜15の芳香族系
炭化水素基、R2およびR3は炭素数6〜20の脂肪族炭
化水素基、炭素数6〜12のシクロヘキシル誘導体基ま
たは炭素数6〜12の芳香族炭化水素基を示し、R2
3の全量中に占めるシクロヘキシル誘導体基の割合
は、20〜90モル%であり、R2およびR3は同一であ
っても異なっていてもよい)で表されるジウレア化合物
を10〜24wt%含有することを特徴とするグリース
組成物、によって達成される。
【0007】以下、本発明に係るグリース組成物を詳細
に説明する。本発明のグリース組成物に使用される基油
は、合成油であり特に限定されないが、高温安定性を考
え、合成炭化水素油、合成エーテル油もしくは合成エス
テル油またはこれらの混合物であることが好ましく、よ
り好ましくは合成炭化水素油である。合成炭化水素油と
しては、ポリ−α−オレフィン油、α−オレフィンとエ
チレンとのコオリゴマー合成油等が挙げられる。合成エ
ーテル油としては、ジフェニル、トリフェニル、テトラ
フェニルのC12〜C20の(ジ)アルキル鎖が誘導され
た、フェニルエーテル油等が挙げられる。特に高温高速
耐久性を考慮すれば、(ジ)アルキルポリフェニルエー
テル油が好ましい。
【0008】合成エステル油としては特に限定されない
が、二塩基酸と分枝アルコールの反応から得られるジエ
ステル油、芳香族系三塩基酸と分枝アルコールの反応か
ら得られる芳香族エステル油、多価アルコールと一塩基
酸の反応から得られるヒンダードエステル油が好適に用
いられる。耐熱性(使用条件が高温高速下)を考慮する
と芳香族エステル油、ヒンダードエステル油の中から選
択され、単独または混合して用いるのが特に好ましい。
ジエステル油としては、ジオクチルアジペート(DO
A)、ジイソブチルアジペート(DIBA)、ジブチル
アジペート(DBA)、ジオクチルアゼレート(DO
Z)、ジブチルセバケート(DBS)、ジオクチルセバ
ケート(DOS)、メチル・アセチルリシノレート(M
AR−N)等が挙げられる。芳香族エステル油として
は、トリオクチルトリメリテート(TOTM)、トリデ
シルトリメリテート、テトラオクチルピロメリテート等
が挙げられる。
【0009】ヒンダードエステル油としては、以下に示
す多価アルコールと一塩基酸を適宜反応させて得られる
ものが挙げられる。多価アルコールに反応させる一塩基
酸は単独でもいいし、複数用いてもよい。さらに、多価
アルコールと二塩基酸・一塩基酸の混合脂肪酸とのオリ
ゴエステルであるコンプレックスエステルとして用いて
も良い。多価アルコールとしては、トリメチロールプロ
パン(TMP)、ペンタエリスリトール(PE)、ジペ
ンタエリスリトール(DPE)、ネオペンチルプリコー
ル(NPG)、2−メチル−2−プロピル−1,3−プ
ロパンジオール(MPPD)等が挙げられる。一塩基酸
としては、主にC4からC18の一価脂肪酸が用いられ
る。具体的には、例えば酪酸、吉草酸、カプロン酸、カ
プリル酸、エナント酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウ
ンデカン酸、ラウリン酸、ミスチリン酸、パルミチン
酸、牛脂脂肪酸、スレアリン酸、カプロレイン酸、ウン
デシレン酸、リンデル酸、ツズ酸、フィゼテリン酸、ミ
リストレイン酸、パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、
オレイン酸、エライジン酸、アスクレピン酸、バクセン
酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、サビニン
酸、リシノール酸などがある。
【0010】本発明のグリース組成物に使用される基油
の、40℃での動粘度は45〜450mm2/secである
が、好ましくは100〜300mm2/secである。40
℃での基油動粘度が45mm2/secより低いとグリース
の高温安定性が劣り、450mm2/secより高いもの
は、耐熱性の良好な合成炭化水素油は無く、基油として
一般的でない。
【0011】本発明のグリース組成物の増ちょう剤は前
記一般式(I)で示されるジウレア化合物からなるもの
である。前記一般式(I)のR1は炭素数6〜15の芳
香族系炭化水素基であり、その具体例としては、
【0012】
【化3】
【0013】であるが、熱安定性、酸化安定性に優れた
特性を有する構造ならば特に限定されない。前記一般式
(I)のR2およびR3は炭素数6〜20の脂肪族炭化水
素基、炭素数6〜12のシクロヘキシル誘導体基または
炭素数6〜12の芳香族炭化水素基を示す。
【0014】炭素数6〜20の脂肪族炭化水素基の具体
例としては、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデ
シル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシ
ル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、オクタデシニ
ル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘキセニル基、ヘ
プテニル基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、
ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テト
ラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、
へプタデセニル基、オクタデセニル基、ノナデセニル
基、エイコセニル基、エチルヘキシル基などで表される
直鎖または側鎖構造からなるものなどである。
【0015】炭素数6〜12のシクロヘキシル誘導体基
の具体例としては、シクロヘキシル基、メチルシクロヘ
キシル基、ジメチルシクロヘキシル基、エチルシクロヘ
キシル基、ジエチルシクロヘキシル基、プロピルシクロ
ヘキシル基、イソプロピルシクロヘキシル基、ブチルシ
クロヘキシル基、アミルシクロヘキシル基、ヘキシルシ
クロヘキシル基等が挙げられるが、好ましくはシクロヘ
キシル基である。
【0016】炭素数6〜12の芳香族炭化水素基の具体
例としては、フェニル基、トルイル基、キシリル基、t
−ブチルフェニル基、ベンジル基などで、特に1価の芳
香族炭化水素基が適している。
【0017】一般式(I)中のR2とR3は同一であって
も異なっていてもよい。また、一般式(I)中のR2
3の全量中に占めるシクロヘキシル誘導体基の割合
は、20〜90モル%であり、好ましくは30〜70モ
ル%である。前記一般式(I)で示されるジウレア化合
物からなる増ちょう剤のグリース中の含有量は10〜2
4wt%、好ましくは11〜18wt%である。増ちょ
う剤の含有量を前記の範囲としたのは、軸受に封入した
場合に軸受内部において転動体の両側に程よくグリース
を保持させ、かつ、せん断安定性を適度に有することで
ブラシの磨耗粉等の異物の転走面への侵入を防ぐ、いわ
ゆるグリースシールの効果を得るためである。本発明の
ジウレア化合物よりなる増ちょう剤の製造方法は任意で
あるが、例えばアミンをイソシアネートと10〜200
℃で反応させることにより一段階で製造できる。この際
に揮発性の溶媒を使用してもよいが、基油を溶媒として
使用するとそのまま本発明の組成物が得られる。
【0018】本発明のグリース組成物に対して、さらに
その優れた性能を高めるため、必要に応じて公知の添加
剤を使用することができる。この添加剤としては例え
ば、金属石けん、ベントン、シリカゲルなどの他の増ち
ょう剤;アミン系、フェノール系、イオウ系、ジチオリ
ン酸亜鉛(ZnDTP)系などの酸化防止剤;塩素系、
イオウ系、リン系、ジチオリン酸亜鉛、有機モリブデン
などの極圧剤;脂肪酸、植物油などの油性剤;石油スル
ホネート、ジノニルナフタレンスルホネート、ソルビタ
ンエステルなどの錆止め剤;ベンゾトリアゾール、亜硝
酸ソーダなどの金属不活性剤;ポリメタクリレート、ポ
リイソブチレン、ポリスチレンなどの粘度指数向上剤な
どが挙げられ、これらを単独または2種以上組あわせて
添加することができる。
【0019】特に、アミン系及びZnDTP系などの酸
化防止剤を添加することが、さらに高温安定性に優れた
ものとなるので好ましい。アミン系酸化防止剤の具体例
としては、N−フェニル−α−ナフチルアミン、N−フ
ェニル−β−ナフチルアミン、N−オクチル−β−ナフ
チルアミン等のナフチルアミン系酸化防止剤、あるいは
N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,
N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン等の
ジアリール−p−フェニレンジアミン系酸化防止剤、N
−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジア
ミン、N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチ
ル)−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−
シクロヘキシル−p−フェニレンジアミン等のアリール
アルキル−p−フェニレンジアミン系酸化防止剤、ある
いはジフェニルアミン、アルキレーテッドジフェニルア
ミン、4,4’−ジオクチルジフェニルアミン等のジフ
ェニルアミン系酸化防止剤、あるいはフェニレンジアミ
ン、フェノチアジン等の種々のアミン系酸化防止剤が挙
げられる。
【0020】ZnDTP系酸化防止剤の具体例として
は、亜鉛ジオクチルジチオフォスフェート、ジイソアミ
ルジチオフォスフェート、亜鉛ジヘキシルジチオフォス
フェート、亜鉛ジイソブチルジチオフォスフェート、亜
鉛ブチルイソオクチルジチオフォスフェート、亜鉛ジ
(4−メチル−2−ペンチル)ジチオフォスフェート、
亜鉛ジ(テトラプロペニルフェニル)ジチオフォスフェ
ート、亜鉛ジ(2−エチル−1−ヘキシル)ジチオフォ
スフェート、亜鉛ジ(エチルフェニル)ジチオフォスフ
ェート、亜鉛ジ(オクタデシル)ジチオフォスフェート
等が挙げられる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明のグリース組成物は、図1
に示すような電動ファンモータ7に使用される軸受1お
よび2等に封入するために、好適に使用される。図1に
示す電動ファンモータ7は、80℃以上の高温環境下に
加え、このモータの回転により生じるカーボンブラシ5
の磨耗粉が高密度に発生した環境下で使用される。しか
し、本発明のグリース組成物を軸受1および2等に封入
することにより、該軸受は優れた高温耐久性、高速性、
防塵性を有することができる。本発明のグリース組成物
を封入した転がり軸受に、接触密封タイプのシール、も
しくは、非接触のいわゆるシールド板を併用すれば、よ
り防塵性に優れたものとなる。
【0022】
【実施例】以下、本発明のグリース組成物を実施例およ
び比較例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこ
れらの実施例に何等限定されるものではない。〔実施例
1〜7および比較例1〜7〕 表1および表2に示す、実施例1〜7および比較例1〜
7のグリース組成物を試験用転がり軸受に封入し、図1
に示すブラシ付きモータ(電動ファンモータ)を想定し
た試験機により試験をおこなった。 試験用転がり軸受 608ZZ(シールド板付き) 試験温度 145℃ 回転数 6000rpm グリース封入量 0.25g
【0023】試験項目及び試験方法: (1)100時間回転後の封入グリース減少率;試験前
後の軸受総重量の差より求めた。なお、軸受より洩れ出
たグリースは拭き取ってから計量した。〔減少率=
{(試験前重量−試験後重量)/0.25}×100〕
の計算式により求め、15wt%以下を、適合の目安とす
る。 (2)1000時間回転後のブラシ粉混入率;試験軸受
内よりグリース全量を採取し、クロロホルムに分散させ
た後、遠心分離によりブラシ粉を沈降、分離する。10
0℃にて残留クロロホルム溶液を蒸発させたあとの、ブ
ラシ粉の重量を測定した。〔混入率=(ブラシ粉の重量
/0.25)×100〕の計算式により求め、0.4wt
%以下を、適合の目安とする。 (3)焼付きまでの時間;軸受が回転不能になるまでの
時間を診た。2500hr. 以上を、適合の目安とする。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】実施例1〜7においては、いずれも試験軸
受の焼付きまでの時間が2500hr. 以上で長寿命を示
し、グリースシール効果及びグリースの高温高速での安
定性の指標となるグリース減少率、ブラシ粉混入率とも
に低い値である。これに対し比較例1では、グリースの
基油粘度が低いため蒸発損失が大きい。比較例2では、
増ちょう剤量が過大のため流動性が悪く、軸受内部にブ
ラシ粉が多く混入するため早期に試験軸受の焼付きが生
じる。比較例3では高粘度基油によるせん断発熱が大き
く、粘度500mm2/s以上のものとなると、合成炭化水
素油では熱安定性が劣るため、試験軸受が早期に焼付き
を生じ、寿命時間が短い。比較例4では、増ちょう剤量
が少ないため、グリースの流失による封入グリースの減
少により、試験軸受の寿命が短い。比較例5では、増ち
ょう剤のシクロヘキシル基の比率が高いためグリースの
流動性が悪く、比較例2と同様の理由で、試験軸受が早
期に焼付きを生じ、寿命が短い。比較例6は、増ちょう
剤のシクロヘキシル基の比率が低く、比較例4と同様、
グリース流失により試験軸受の寿命が短い、比較例7で
は、比較例2と同様、封入グリースの流失は少ないもの
の、グリースシールの効果に劣るため、試験軸受の寿命
時間が短くなっていると思われる。
【0027】
【発明の効果】本発明のグリース組成物は、40℃での
動粘度が45〜450mm2/secの合成油を基油と
することにより、高温安定性が優れ耐熱性が良好なもの
となる。また、増ちょう剤として一般式(I)で示され
るジウレア化合物をグリース中に10〜24wt%含有
することにより、軸受に封入した場合の軸受内部におい
て転動体の両側に程よくグリースを保持させ、かつ、せ
ん断安定性を適度に有することで異物の転走面への侵入
を防ぐ、いわゆるグリースシールの効果を有することが
できる。本発明のグリース組成物を軸受に封入すること
により、低コストで、該軸受に優れた高温耐久性、高速
性、防塵性を付与することができ、長寿命を示すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグリース組成物を封入するのに適した
軸受の一使用例を示す図。
【符号の説明】
1,2 転がり軸受 3 シール体 4 ロータ 5 カーボンブラシ 6 ブラケット 7 電動ファンモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 40:02 50:10 (72)発明者 中 道治 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】40℃での動粘度が45〜450mm2
    secの合成油を基油とし、増ちょう剤として次の一般
    式(I) 【化1】 (式中のR1は炭素数6〜15の芳香族系炭化水素基、
    2およびR3は炭素数6〜20の脂肪族炭化水素基、炭
    素数6〜12のシクロヘキシル誘導体基または炭素数6
    〜12の芳香族炭化水素基を示し、R2とR3の全量中に
    占めるシクロヘキシル誘導体基の割合は、20〜90モ
    ル%であり、R2およびR3は同一であっても異なってい
    てもよい)で表されるジウレア化合物を10〜24wt
    %含有することを特徴とするグリース組成物。
JP23322695A 1995-08-21 1995-08-21 グリース組成物 Pending JPH0959661A (ja)

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