JPH0959654A - ガス化用装置 - Google Patents

ガス化用装置

Info

Publication number
JPH0959654A
JPH0959654A JP21777395A JP21777395A JPH0959654A JP H0959654 A JPH0959654 A JP H0959654A JP 21777395 A JP21777395 A JP 21777395A JP 21777395 A JP21777395 A JP 21777395A JP H0959654 A JPH0959654 A JP H0959654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slag
fine slag
gasification
solid fuel
fine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21777395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3031528B2 (ja
Inventor
Morihiko Sawada
守彦 澤田
Takao Wada
孝夫 和田
Kotaro Katagiri
光太郎 片桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP7217773A priority Critical patent/JP3031528B2/ja
Publication of JPH0959654A publication Critical patent/JPH0959654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3031528B2 publication Critical patent/JP3031528B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 石油コークスまたは石炭からなる固体燃料を
ガス化炉で部分酸化反応した際に生成する未反応の固体
燃料を含むファインスラグをガス化原料の一部に再利用
し、予備湿式粉砕することによって高濃度でかつガス化
効率を高め得るガス化用装置を提供する。 【解決手段】 石油コークスまたは石炭からなる固体燃
料を1次湿式粉砕機で粉砕し、ガス化炉で部分酸化反応
をした際に生成する未反応の固体燃料を前記1次湿式粉
砕機に供給する前に予備粉砕する予備湿式粉砕機を前記
1次湿式粉砕機の前工程に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部分酸化反応用ガス
化炉で発生した未反応の固体燃料を予備湿式粉砕機で予
備粉砕による前処理を行なうようにしたガス化用装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上部にガス化反応室を、下部に冷
却水が張られた発生ガス急冷室を有する竪型ガス化炉を
用いて、天然ガス、原油、C重油、減圧残渣油のような
重質油、石炭および石油コークスなどのガス化原料を部
分酸化反応する方法は、いわゆるテキサコ法として知ら
れている。この方法においては、一般にガス化反応室内
で発生したガスは急冷室内で急冷され、かつ同伴する未
反応のガス化原料が洗浄除去され、急冷室上部の気相部
側壁から抜出される。一方未反応のガス化原料は、急冷
室下部側壁ならびに急冷室最下部に配設されたロックホ
ッパから排出される。
【0003】上記ガス化原料のうち、天然ガスは再度ガ
ス化用原料としてリサイクル必要はないが、しかし、原
油、C重油、重質油(減圧残渣油など)をガス化反応し
た際に発生する未反応のガス化原料の割合は0〜3重量
%(対供給原料比)程度であり後述する石油コークスに
比べて断然少ないものの、再度ガス化用原料としてのリ
サイクルが行なわれていた。
【0004】ところが、石油コークスまたは石炭からな
る固体燃料を原料とする場合は、ガス化原料としての劣
質性、すなわち固定炭素が40%以上(減圧残渣油の場
合は一般に20〜35%)と高いことにより未反応のガ
ス化原料の発生率は重質油に比べ多い。また、未反応の
ガス化原料中には約60%以上の炭素分を含むためガス
化原料の一部に再利用することが知られている。
【0005】すなわち、石油コークスまたは石炭からな
る固体燃料の部分酸化反応を、前述した如く通常のガス
化装置を用いて行なうと未反応のガス化原料の一部は急
冷室の下部側壁に設けられた排出口から、粒度の細か
い、いわゆるファインスラグとしてスラリの形で排出さ
れ、その後熱交換器にて熱交換を行なった後セトラへ供
給される。一方、未反応のガス化原料の大部分は、急冷
室最下部に配設されたロックホッパを経由し、フルイに
より比較的粒度の粗いコーススラグと粒度の細かいファ
インスラグに分級される。コーススラグは、その中に含
まれる炭素分が少なく、系外に排出され、ファインスラ
グはスラリの形でセトラへ供給される。
【0006】セトラでは固形分と液体分を分離する、い
わゆる固液分離が行なわれる。セトラ中心部に供給され
たこれらファインスラグを含むスラリは、セトラ内を中
心部から外周部に流れる間に固形分(ファインスラグ)
と水とに分離され、セトラ上部域で分離された清澄水は
プロセス水として再利用される。また、セトラ下部域に
沈降したファインスラグは、セトラに設けられたレーキ
を連続的に一定速度で駆動することにより、セトラの底
部に堆積することなく、固形分濃度の比較的高いスラリ
としてセトラ下部に配設された配管を通ってセトラ系外
へ排出される。
【0007】排出された前記ファインスラグの一部は、
ガス化用原料の一部に再利用するためにリサイクルタン
クに一旦貯蔵後、新たな固体燃料と一緒にミルなどの粉
砕装置に供給され、湿式粉砕されて、固体燃料・水スラ
リとなる。この固体燃料・水スラリは、ガス化反応室上
部のバーナに供給され、同時に供給された酸素によって
ガス化反応室において高温部分酸化反応が行なわれる。
さらに、前記したセトラ下部から排出された残部のファ
インスラグは脱水機で水と分離され、系外に排出され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、リサイクル
タンクに貯蔵された未反応のガス化用原料を含むファイ
ンスラグを、そのまま新たな固体燃料とともに1次湿式
粉砕機に供給し、粉砕してガス化原料用スラリとした場
合、得られたスラリの流動性は著しく低下する。このた
め、1次湿式粉砕機におけるスラリの排出、バーナまで
の配管輸送上でのハンドリングなどを容易にするため
に、スラリ濃度を低下させるとか、スラリ化に使用する
添加剤量を増加させる場合などの問題がある。このた
め、再利用できるファインスラグの量に制限があり、固
体燃料のガス化効率を十分に高めることが難しい。ある
いは、低濃度の固体燃料・水スラリとしてガス化炉へ供
給すると、二酸化炭素が増加して、冷ガス効率を低くし
た運転となる。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、本発明の目的は石油コークスまたは石炭からなる固
体燃料をガス化炉で部分酸化反応した際に生成する未反
応の固体燃料を含むファインスラグをガス化原料の一部
に再利用し、予備湿式粉砕することによって高濃度でか
つガス化効率を高め得るガス化用装置を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、石油コークスまたは石炭からなる固体
燃料を湿式粉砕機で所定の粒径まで粉砕する1次湿式粉
砕機と、前記1次湿式粉砕機で得られた固体燃料・水ス
ラリを供給して部分酸化反応させるガス化炉と、前記ガ
ス化炉の底部急冷室の側壁から排出された未反応分の固
体燃料を含む副生スラグを固・液分離処理してファイン
スラグを得るセトラと、他方、前記ガス化炉の底部急冷
室の最下部から排出された前記副生スラグをコーススラ
グとファインスラグとに分別するフルイと、前記フルイ
で分別されたファインスラグと水とを分離する前記セト
ラと、前記セトラで分離されたファインスラグの脱水を
行なう脱水機と、前記セトラで分離された残分のファイ
ンスラグと脱水機で得られたファインスラグとを混合す
るリサイクルタンクとから構成されるガス化用装置にお
いて、前記リサイクルタンクに貯蔵された前記ファイン
スラグを前記1次湿式粉砕機に供給する前に予備粉砕す
る予備湿式粉砕機を前記1次湿式粉砕機の前工程に配設
した。
【0011】
【発明の実施の形態】上記構成では、ガス化炉内で発生
した未反応の固体燃料を含む副生スラグの内、炭素分を
多く含有するファインスラグはリサイクルスラリとして
回収され、予備湿式粉砕機で粉砕した後、新たな固体燃
料と一緒に1次湿式粉砕機に供給して再度粉砕するよう
にしたので、流動性が高く、かつ高濃度のガス化用固体
燃料・水スラリが得られるとともに、ファインスラグの
再利用によりガス化効率もアップする。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係るガス化用装置の実施例
を図面を用いて詳細に説明する。
【0013】図1は本発明に係るガス化用装置の系統図
を示す。
【0014】図1において、新たな固体燃料は予備乾式
粉砕機1で粗砕され、1次湿式粉砕機2に供給される。
なお、固体燃料は、石油コークスや石炭などの他に石油
ピッチなどについても使用できる。また、予備乾式粉砕
機1としては、例えばロールクラッシャ、ハンマーミル
などの粉砕機が使用でき、さらに、1次湿式粉砕機2と
して、例えばボールミル、チューブミルなどの粉砕機が
使用できる。
【0015】ガス化炉9から排出されたファインスラグ
を含むリサイクルスラリは、予備湿式粉砕機33で水お
よび添加物とともに細かく粉砕され、引続き1次湿式粉
砕機2に供給され、新たな固体燃料、水および添加物と
ともに湿式粉砕され、所望濃度のガス化用固体燃料・水
スラリが調整されるようになっている。なお、予備湿式
粉砕機33としては、例えばアトリッションミル、ボー
ルミル、チューブミルなどの粉砕機が使用できる。
【0016】調整された固体燃料・水スラリは、ライン
3を通ってスラリタンク4に送られ、次いでスラリ供給
ポンプ5により、ライン6を通ってバーナ7に送られ
る。高純度酸素(濃度99.6モル%)はライン8を通
ってバーナ7に導入され、固体燃料・水スラリとともに
ガス化炉9の頂部からガス化反応室10に供給されるよ
うになっている。
【0017】ガス化炉9は上段に耐火物10aで内張り
されたガス化反応室10と、下段に発生ガスを急冷する
ために水を張った急冷室12とを備えており、ガス化反
応室10と急冷室12はスロート部11にて連通されて
いる。急冷室12には水が適宜な高さまで張られてお
り、下端がこの水に没するように筒状のディップチュー
ブ12aおよびドラフトチューブ12bが同軸的に設け
られている。
【0018】ガス化反応室10では、温度1,000〜
1,600℃、圧力1〜85Kg/cm2 、望ましくは
温度1,000〜1,500℃、圧力10〜65Kg/
cm2 の条件下で操作される。発生したガスは、急冷室
12の水面上部域に設けられたガス排出口12cからラ
イン13を通って、カーボンスクラバ14の上部に供給
された水との気・液接触によって洗浄され、カーボンス
クラバ14の頂部よりライン16を通って次工程に送ら
れる。またカーボンスクラバ14の底部においては、後
で述べるセトラ25の清澄水の一部がライン18を通っ
て還流され、カーボンスクラバ14の底部の液面を一定
に保つようにすると同時に、底部にある液の一部はライ
ン17を通って急冷室12に還流されるように配管が設
けられている。
【0019】一方、急冷室12の下端域にはガス化反応
の際、発生した未反応の固体燃料を含む副生スラグと水
からなるスラリができるが、急冷室12の最下部に配設
されたロックホッパ20の上下のバルブを開閉すること
によって、ライン19を通ってガス化炉9の系外へ排出
されるようになっている。ロックホッパ20からライン
22を通って排出されたスラリは適宜な目開き、例えば
1.168mm(14メッシュ)のフルイ23で分別・
脱水され、フルイ23を通過したファインスラグを含有
するスラリのみが取り出されるようになっている。
【0020】このスラリはライン24を通ってセトラ2
5へ送出され、フルイ23を通過しなかったフルイ上残
分のいわゆるコーススラグのものは次工程で埋立てなど
で処分されるようになっている。セトラ25へ供給され
たファインスラグを含有するスラリは、セトラ25内で
固・液分離が行なわれ、セトラ25上部からの清澄水は
カーボンスクラバ14に伸びるライン18などに、プロ
セス水として利用される。また、分離されたファインス
ラグなどの固形分まじりのスラリの一部は、セトラ25
の底部からライン27を通じ、一部はリサイクルタンク
30へ送出されるとともに、残部はライン28を通って
脱水機29へ送給され、脱水機29で強制脱水される。
脱水機29で脱水されたファインスラグはリサイクルタ
ンク30へ送出されるようになっている。
【0021】リサイクルタンク30内ではファインスラ
グを適宜な濃度に調整され、ポンプ31によってライン
32を介して予備湿式粉砕機33に供給される。予備湿
式粉砕機33で粉砕されたファインスラグを含有するリ
サイクルスラリは1次湿式粉砕機2で、予め粗砕された
新たな固体燃料と一緒に粉砕されるようになっている。
また、添加剤はライン36を通って1次湿式粉砕機2
または予備湿式粉砕機33へ適宜それぞれ供給される。
こうした添加剤としては分散剤やpH調整剤がある。
【0022】ここで、分散剤としては、例えば、ナフタ
レンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩およびこれら
のホルマリン縮合物:ポリオレフィンスルホン酸塩:ポ
リカルボン酸塩:ポリスチレンスルホン酸塩:ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸塩:ポリオキシエチレ
ンアリールエーテル硫酸エステル塩などを挙げることが
できる。また、pH調整剤としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化アンモニウムなどが使用
可能である。さらに、分散剤、pH調整剤の他にガス化
原料中のアッシュの融点を降下させるのに炭酸カルシウ
ムや酸化鉄などの無機鉱物、石炭灰が添加剤として使用
可能である。
【0023】他方、急冷室12の側壁においては、前記
した副生スラグの内、比較的細かい粒子を含むファイン
スラグのスラリが排出口12dからライン21を通って
取り出され、セトラ25へ送出される。セトラ25へ供
給されたファインスラグを含有するスラリは、セトラ2
5内で固・液分離が行なわれ、セトラ25の上部からの
清澄水はプロセス水として利用され、ライン18を通じ
てカーボンスクラバ14か、あるいは1次湿式粉砕機2
や予備湿式粉砕機33へ適宜供給されるようになってい
る。
【0024】本実施例に用いる固体燃料である石油コー
クスは、固体炭素89.1重量%、アッシュ0.4重量
%、揮発分10.5重量%の組成を有し、燃料比(固体
炭素と揮発分との比)が8.5と高く、反応性が悪く、
通常のガス化温度(1,350〜1,400℃)では石
油コークス中の炭素分の約85%しかガス化されず、残
りの約15%はガス化されずに、副生スラグとしてガス
化炉9から系外に排出されるようになっている。
【0025】本実施例に用いるファインスラグは、固定
炭素68.2重量%、アッシュ分27.3重量%、揮発
分4.5重量%の組成を有し、幾何平均径69.8μm
の大きさである。また、本実施例では、前記ファインス
ラグを18重量%含むリサイクルスラリを予備湿式粉砕
機33として例えばアトリッションミルを用いて幾何平
均径10μmの大きさまで湿式粉砕した後、1次湿式粉
砕機2で前記新たな石油コークスの粗砕したものと混合
し、幾何平均径50μmの大きさまで湿式粉砕したもの
が用いられる。
【0026】ファインスラグと石油コークスとの混合割
合は10重量%と90重量%のものであり、この場合の
スラリ濃度は68重量%となる。こうして得られたスラ
リをガス化炉9に供給すると石油コークス中の炭素分の
95%がガス化した。
【0027】これに対して、表1に示す如く、本実施例
と比較するための比較例としてファインスラグを予備粉
砕せずに、そのまま1次湿式粉砕機2に所定量供給し、
前記新たな石油コークスの粗砕したものを実施例と同一
条件で混合し、同時にスラリとしてハンドリングできる
ようセトラ25上部からの清澄水を加え、幾何平均径5
4μmの大きさになるまで湿式粉砕した。こうして得ら
れたスラリは本実施例のスラリ濃度68重量%より小さ
い63.5重量%のものであり、引続き実施例と同様に
ガス化炉9に供給した場合、石油コークス中の炭素分の
92%がガス化した。
【0028】
【0029】この原因としては、リサイクルスラリを予
備粉砕しない場合には、過酷な操作条件のガス化反応室
10を通ってガス化炉9系外へ排出されたファインスラ
グの外部形状が例えばコンペイ糖のようにいびつで、か
つ、内部が多孔質状を有した、いわゆる融着凝集体を形
成しており、このようないびつな形状のファインスラグ
を1次湿式粉砕機2に投入した場合、予め粗砕された1
5mm以下(幾何平均径6 8mm)の石油コークス粒
間に充填されるファインスラグは見掛け上最粗充填状態
を呈することとなることからファインスラグの絶対供給
量は自ずと限定され、表1に示すように1次湿式粉砕機
2内のスラリ濃度はその分低下せざるを得なくなり、ガ
ス化効率も低下することとなる。
【0030】これに対して、本実施例のようにファイン
スラグを予備湿式粉砕機33で所定の粒度まで予備粉砕
すると、前述した融着凝集体が粉砕によってバラバラな
状態を呈した小粒径となるため、このようなファインス
ラグを1次湿式粉砕機2に新たな石油コークスとともに
投入した場合、粗砕された石油コークス粒間に充填され
るファインスラグは見掛け上最密充填状態を呈すること
となることからスラリ濃度として68重量%のものが得
られることとなり、このようなスラリをガス化炉9に供
給することでガス化効率を高められるのである。
【0031】以上述べたように、ガス化用装置を用いた
リサイクルスラリの部分酸化方法は次のようになる。
【0032】1次湿式粉砕機2に供給される新たな石油
コークスは、前工程の予備乾式粉砕機1で予め15mm
以下の粗粒になるように粗粉砕される。一方、未反応の
ガス化用原料を含むファインスラグを18重量%含有す
るリサイクルスラリを予備湿式粉砕機33で幾何平均径
10μmの大きさまで粉砕した後、1次湿式粉砕機2で
前記新たな石油コークスと混合し粉砕して得られたスラ
リは、ライン3を通ってスラリタンク4に送られ、次い
でスラリ供給ポンプ5によってライン6を介してバーナ
7に送給される。そして、高純度酸素とともにガス化炉
9の頂部からガス化反応室10に供給される。石油コー
クスは温度1,500℃、圧力40Kg/cm2 の操作
条件下で石油コークス粒子を部分酸化により酸素と反応
させると約95%のガス化率が得られる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、本発明では、石油コークスまたは石炭からなる固体
燃料を湿式粉砕機で所定の粒径まで粉砕する1次湿式粉
砕機と、前記1次湿式粉砕機で得られた固体燃料・水ス
ラリを供給して部分酸化反応させるガス化炉と、前記ガ
ス化炉の底部急冷室の側壁から排出された未反応分の固
体燃料を含む副生スラグを固・液分離処理してファイン
スラグを得るセトラと、他方、前記ガス化炉の底部急冷
室の最下部から排出された前記副生スラグをコーススラ
グとファインスラグとに分別するフルイと、前記フルイ
で分別されたファインスラグと水とを分離する前記セト
ラと、前記セトラで分離されたファインスラグの脱水を
行なう脱水機と、前記セトラで分離された残分のファイ
ンスラグと脱水機で得られたファインスラグとを混合す
るリサイクルタンクとから構成されるガス化用装置にお
いて、前記リサイクルタンクに貯蔵された前記ファイン
スラグを前記1次湿式粉砕機に供給する前に予備粉砕す
る予備湿式粉砕機を前記1次湿式粉砕機の前工程に配設
したことにより、ガス化効率も高まる。さらに、燃焼性
の悪い固体燃料を使用することができ、ガス化原料源の
適用が広げられるなどの顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るガス化用装置の系統図を
示す。
【符号の説明】
1 予備乾式粉砕機 2 1次湿式粉砕機 7 バーナ 9 ガス化炉 10 ガス化反応室 12 急冷室 14 カーボンスクラバ 20 ロックホッパ 23 フルイ 25 セトラ 29 脱水機 30 リサイクルタンク 33 予備湿式粉砕機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石油コークスまたは石炭からなる固体燃
    料を湿式粉砕機で所定の粒径まで粉砕する1次湿式粉砕
    機と、前記1次湿式粉砕機で得られた固体燃料・水スラ
    リを供給して部分酸化反応させるガス化炉と、前記ガス
    化炉の底部急冷室の側壁から排出された未反応分の固体
    燃料を含む副生スラグを固・液分離処理してファインス
    ラグを得るセトラと、他方、前記ガス化炉の底部急冷室
    の最下部から排出された前記副生スラグをコーススラグ
    とファインスラグとに分別するフルイと、前記フルイで
    分別されたファインスラグと水とを分離する前記セトラ
    と、前記セトラで分離されたファインスラグの脱水を行
    なう脱水機と、前記セトラで分離された残分のファイン
    スラグと脱水機で得られたファインスラグとを混合する
    リサイクルタンクとから構成されるガス化用装置におい
    て、前記リサイクルタンクに貯蔵された前記ファインス
    ラグを前記1次湿式粉砕機に供給する前に予備粉砕する
    予備湿式粉砕機を前記1次湿式粉砕機の前工程に配設し
    たことを特徴とするガス化用装置
JP7217773A 1995-08-25 1995-08-25 ガス化用装置 Expired - Fee Related JP3031528B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7217773A JP3031528B2 (ja) 1995-08-25 1995-08-25 ガス化用装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7217773A JP3031528B2 (ja) 1995-08-25 1995-08-25 ガス化用装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0959654A true JPH0959654A (ja) 1997-03-04
JP3031528B2 JP3031528B2 (ja) 2000-04-10

Family

ID=16709512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7217773A Expired - Fee Related JP3031528B2 (ja) 1995-08-25 1995-08-25 ガス化用装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3031528B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013061736A1 (ja) * 2011-10-24 2013-05-02 三菱重工業株式会社 ガス化システム
CN103695066A (zh) * 2013-12-18 2014-04-02 贵州赤天化集团有限责任公司 无烟煤水煤浆气化炉排放细渣的再利用方法及其结构
KR101943747B1 (ko) * 2017-08-24 2019-01-29 한국서부발전 주식회사 미세 슬래그의 폐열량 재활용 시스템 및 그의 재활용 방법
CN110624506A (zh) * 2019-10-24 2019-12-31 陕西利人之星环保科技有限公司 一种利用煤气化炉渣制备净水剂的方法及得到的净水剂
CN114474819A (zh) * 2022-01-12 2022-05-13 中国矿业大学 一种真空力与压力连续施加的煤气化细渣快速脱水、型块脱模装置及方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013061736A1 (ja) * 2011-10-24 2013-05-02 三菱重工業株式会社 ガス化システム
JPWO2013061736A1 (ja) * 2011-10-24 2015-04-02 三菱重工業株式会社 ガス化システム
CN103695066A (zh) * 2013-12-18 2014-04-02 贵州赤天化集团有限责任公司 无烟煤水煤浆气化炉排放细渣的再利用方法及其结构
CN103695066B (zh) * 2013-12-18 2016-03-16 贵州赤天化集团有限责任公司 无烟煤水煤浆气化炉排放细渣的再利用方法及其结构
KR101943747B1 (ko) * 2017-08-24 2019-01-29 한국서부발전 주식회사 미세 슬래그의 폐열량 재활용 시스템 및 그의 재활용 방법
CN110624506A (zh) * 2019-10-24 2019-12-31 陕西利人之星环保科技有限公司 一种利用煤气化炉渣制备净水剂的方法及得到的净水剂
CN110624506B (zh) * 2019-10-24 2022-04-08 陕西利人之星环保科技有限公司 一种利用煤气化炉渣制备净水剂的方法及得到的净水剂
CN114474819A (zh) * 2022-01-12 2022-05-13 中国矿业大学 一种真空力与压力连续施加的煤气化细渣快速脱水、型块脱模装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3031528B2 (ja) 2000-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2550392C2 (ru) Устройство и способ для производства синтез-газа из подготовленной биомассы путем газификации во взвешенном потоке
CN101855326B (zh) 用于由高灰分煤生产低灰分清洁煤的改进的选矿方法
CN101440310B (zh) 一种粉煤流化床分级气化的工艺
US4146366A (en) Method of removing gangue materials from coal
US3597347A (en) Process for retorting carbonaceous material
US4215232A (en) Production of hydraulic cements and cement-forming materials
JPH0257840B2 (ja)
JP3031528B2 (ja) ガス化用装置
JPH0121855B2 (ja)
US4392981A (en) Partial oxidation with recycle of recovered carbon
US4705536A (en) Partial oxidation of vanadium-containing heavy liquid hydrocarbonaceous and solid carbonaceous fuels
JP3067130B2 (ja) 固体燃料・水スラリの製造法
CN105647590A (zh) 双段煤气发生炉纯氧连续气化发电联产合成氨、尿素的方法
JPH0428764B2 (ja)
JPH09505092A (ja) 石油コークス供給原料のガス化方法
KR100743646B1 (ko) 석탄과 오일을 혼합한 혼합 액상연료 제조장치, 이를 이용한 혼합 액상연료 제조방법 및 이에 의하여 제조된 혼합 액상연료
JP2002529591A (ja) 媒濾過ケークの処理方法
US4708819A (en) Reduction of vanadium in recycle petroleum coke
US20200248083A1 (en) Gasification of post-consumer tires and solid fossil fuels to produce organic compounds
JPH0224879B2 (ja)
EP0130849B1 (en) Process for producing a high concentration coal-water slurry
JPH10121067A (ja) 廃棄物・水スラリ燃料の製造方法
CA1220323A (en) Process and apparatus for fluidized calcination of diamide lime, and desulfurizing agent
JP5354182B2 (ja) 未燃カーボンを含むスラグの処理方法
US20200248084A1 (en) Gasification of tires and solid fossil fuels in a permitted gasifier

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080210

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 12

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees