JPH0958218A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JPH0958218A JPH0958218A JP7218935A JP21893595A JPH0958218A JP H0958218 A JPH0958218 A JP H0958218A JP 7218935 A JP7218935 A JP 7218935A JP 21893595 A JP21893595 A JP 21893595A JP H0958218 A JPH0958218 A JP H0958218A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- groove
- transverse groove
- offset position
- offset
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C2011/0337—Tread patterns characterised by particular design features of the pattern
- B60C2011/0339—Grooves
- B60C2011/0374—Slant grooves, i.e. having an angle of about 5 to 35 degrees to the equatorial plane
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 直進走行時及びコーナリング走行時における
排水性能を共に向上する。 【解決手段】 タイヤ回転方向が指定されたトレッド面
1に、一方側のオフセット位置P1からタイヤセンター
CLを越えてタイヤ幅方向他方側に延びる横断溝2A
と、他方側のオフセット位置P2からタイヤセンターC
Lを越えてタイヤ幅方向一方側に延びる横断溝2Bとを
タイヤ周方向Tに交互に設け、各横断溝2A,2Bをタ
イヤ反回転方向側直後のオフセット位置P1,P2を通
過するようにしてタイヤ反回転方向側に向けて傾斜さ
せ、そのオフセット位置P1,P2で互いに連通しなが
らタイヤ反回転方向側に向けてV字状に拡開する横断溝
2A,2Bを形成し、その拡開角度θを29〜40°に
したことを特徴とする。
排水性能を共に向上する。 【解決手段】 タイヤ回転方向が指定されたトレッド面
1に、一方側のオフセット位置P1からタイヤセンター
CLを越えてタイヤ幅方向他方側に延びる横断溝2A
と、他方側のオフセット位置P2からタイヤセンターC
Lを越えてタイヤ幅方向一方側に延びる横断溝2Bとを
タイヤ周方向Tに交互に設け、各横断溝2A,2Bをタ
イヤ反回転方向側直後のオフセット位置P1,P2を通
過するようにしてタイヤ反回転方向側に向けて傾斜さ
せ、そのオフセット位置P1,P2で互いに連通しなが
らタイヤ反回転方向側に向けてV字状に拡開する横断溝
2A,2Bを形成し、その拡開角度θを29〜40°に
したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、方向性のトレッド
パターンを設けた空気入りタイヤに関し、更に詳しく
は、直進走行時とコーナリング走行時との排水性能を共
に改善するようにした空気入りタイヤに関する。
パターンを設けた空気入りタイヤに関し、更に詳しく
は、直進走行時とコーナリング走行時との排水性能を共
に改善するようにした空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レースに用いられる空気入りタ
イヤは、路面がドライの状態では、トレッド面をスリッ
ク状にしたタイヤが使用され、路面がウェット状態の場
合には、そのトレッド面に排水用の溝を設けるようにし
ている。上記排水用の溝としては、例えば、主として、
トレッド面にタイヤ周方向に延在する周方向溝を設ける
ことにより、直進走行時における排水性能を確保し、更
に、その周方向溝に対して、タイヤ外側に向けてタイヤ
反回転方向側に傾斜させた方向性を有するサブ溝を配置
し、コーナリング走行時における排水性能を確保する
等、様々な方向性を有するパターンが試みられている
が、ラップタイヤを短縮するため、常により高い排水性
能を備えたタイヤの提案が求められていた。
イヤは、路面がドライの状態では、トレッド面をスリッ
ク状にしたタイヤが使用され、路面がウェット状態の場
合には、そのトレッド面に排水用の溝を設けるようにし
ている。上記排水用の溝としては、例えば、主として、
トレッド面にタイヤ周方向に延在する周方向溝を設ける
ことにより、直進走行時における排水性能を確保し、更
に、その周方向溝に対して、タイヤ外側に向けてタイヤ
反回転方向側に傾斜させた方向性を有するサブ溝を配置
し、コーナリング走行時における排水性能を確保する
等、様々な方向性を有するパターンが試みられている
が、ラップタイヤを短縮するため、常により高い排水性
能を備えたタイヤの提案が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、直進
走行時及びコーナリング走行時における排水性能を共に
向上することができる空気入りタイヤを提供することに
ある。
走行時及びコーナリング走行時における排水性能を共に
向上することができる空気入りタイヤを提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、タイヤ回転方向が一方向に指定されたトレッド面
に、タイヤセンターからタイヤ中央領域の一方側に偏位
したオフセット位置から該タイヤセンターを越えてタイ
ヤ幅方向他方側に延びる横断溝と、タイヤセンターから
タイヤ中央領域の他方側に偏位したオフセット位置から
該タイヤセンターを越えてタイヤ幅方向一方側に延びる
横断溝とをタイヤ周方向に沿って所定のピッチで交互に
設けると共に、各横断溝をタイヤ反回転方向側にある直
後のオフセット位置を通過するようにしてタイヤ反回転
方向側に向けて傾斜させ、そのオフセット位置で互いに
連通しながらタイヤ反回転方向側に向けてV字状に拡開
するような横断溝を形成し、そのV字となる横断溝の拡
開角度を29〜40°にしたことを特徴とする。
明は、タイヤ回転方向が一方向に指定されたトレッド面
に、タイヤセンターからタイヤ中央領域の一方側に偏位
したオフセット位置から該タイヤセンターを越えてタイ
ヤ幅方向他方側に延びる横断溝と、タイヤセンターから
タイヤ中央領域の他方側に偏位したオフセット位置から
該タイヤセンターを越えてタイヤ幅方向一方側に延びる
横断溝とをタイヤ周方向に沿って所定のピッチで交互に
設けると共に、各横断溝をタイヤ反回転方向側にある直
後のオフセット位置を通過するようにしてタイヤ反回転
方向側に向けて傾斜させ、そのオフセット位置で互いに
連通しながらタイヤ反回転方向側に向けてV字状に拡開
するような横断溝を形成し、そのV字となる横断溝の拡
開角度を29〜40°にしたことを特徴とする。
【0005】このように一方側にオフセットした横断溝
と他方側にオフセットした横断溝とをタイヤ周方向に交
互に設け、それらを直後のオフセット位置を通過するよ
うに傾斜配置して各オフセット位置で連通させ、そのオ
フセット位置で連通しながらV字状にタイヤ反回転方向
側に向けて拡開する状態となる横断溝の拡開角度を上記
のような範囲に設定するため、直進走行時にタイヤ中央
領域で連通しながらV字状にタイヤ反回転方向側に拡開
する左右の横断溝を介して、高い直進排水性能を発揮さ
せることができる一方、コーナリング走行時には、オフ
セット位置が接地の中央域になるため、そのオフセット
位置から拡開するV字状の横断溝を介して、コーナリン
グ走行時にも高い排水効果を得ることができる。しか
も、オフセット位置が交互になっているため、左右のい
ずれにコーナリング走行する場合でであっても排水性を
確保することができる。
と他方側にオフセットした横断溝とをタイヤ周方向に交
互に設け、それらを直後のオフセット位置を通過するよ
うに傾斜配置して各オフセット位置で連通させ、そのオ
フセット位置で連通しながらV字状にタイヤ反回転方向
側に向けて拡開する状態となる横断溝の拡開角度を上記
のような範囲に設定するため、直進走行時にタイヤ中央
領域で連通しながらV字状にタイヤ反回転方向側に拡開
する左右の横断溝を介して、高い直進排水性能を発揮さ
せることができる一方、コーナリング走行時には、オフ
セット位置が接地の中央域になるため、そのオフセット
位置から拡開するV字状の横断溝を介して、コーナリン
グ走行時にも高い排水効果を得ることができる。しか
も、オフセット位置が交互になっているため、左右のい
ずれにコーナリング走行する場合でであっても排水性を
確保することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
空気入りタイヤのトレッドパターンの一例を示す。図に
おいて、タイヤは矢印R方向に回転するように指示さ
れ、そのトレッド面1には、タイヤセンター(タイヤ接
地端E間の中央)CLからタイヤ中央領域の一方側に偏
位したオフセット位置P1から、タイヤセンターCLを
越えてタイヤ幅方向他方側に延びるストレート状の横断
溝2Aと、タイヤセンターCLからタイヤ中央領域の他
方側に偏位したオフセット位置P2から、そのタイヤセ
ンターCLを越えてタイヤ幅方向一方側に延びるストレ
ート状の横断溝2Bとが、タイヤ周方向Tに沿って所定
のピッチで交互に設けられている。
の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
空気入りタイヤのトレッドパターンの一例を示す。図に
おいて、タイヤは矢印R方向に回転するように指示さ
れ、そのトレッド面1には、タイヤセンター(タイヤ接
地端E間の中央)CLからタイヤ中央領域の一方側に偏
位したオフセット位置P1から、タイヤセンターCLを
越えてタイヤ幅方向他方側に延びるストレート状の横断
溝2Aと、タイヤセンターCLからタイヤ中央領域の他
方側に偏位したオフセット位置P2から、そのタイヤセ
ンターCLを越えてタイヤ幅方向一方側に延びるストレ
ート状の横断溝2Bとが、タイヤ周方向Tに沿って所定
のピッチで交互に設けられている。
【0007】横断溝2Aは、タイヤ反回転方向側にある
直後の横断溝2Bのオフセット位置P2を通過し、その
オフセット位置P2から延びる横断溝2Bがその横断溝
2Aに連通するようにしてタイヤ反回転方向側に傾斜し
ている。横断溝2Bは、タイヤ反回転方向側にある直後
の横断溝2Aのオフセット位置P1を通過し、そのオフ
セット位置P1から延びる横断溝2Aがその横断溝2B
に連通するようにしてタイヤ反回転方向側に傾斜し、各
横断溝2A,2Bはタイヤ反回転方向側にある直後のオ
フセット位置を通るようにしている。各横断溝2A,2
Bは、各オフセット位置P1,P2で接し、そのオフセ
ット位置P1,P2からタイヤ反回転方向側に向けて、
オフセット位置P1,P2を頂点として左右にV字状に
拡開するようになっており、その拡開角度θを29〜4
0°の範囲にしている。
直後の横断溝2Bのオフセット位置P2を通過し、その
オフセット位置P2から延びる横断溝2Bがその横断溝
2Aに連通するようにしてタイヤ反回転方向側に傾斜し
ている。横断溝2Bは、タイヤ反回転方向側にある直後
の横断溝2Aのオフセット位置P1を通過し、そのオフ
セット位置P1から延びる横断溝2Aがその横断溝2B
に連通するようにしてタイヤ反回転方向側に傾斜し、各
横断溝2A,2Bはタイヤ反回転方向側にある直後のオ
フセット位置を通るようにしている。各横断溝2A,2
Bは、各オフセット位置P1,P2で接し、そのオフセ
ット位置P1,P2からタイヤ反回転方向側に向けて、
オフセット位置P1,P2を頂点として左右にV字状に
拡開するようになっており、その拡開角度θを29〜4
0°の範囲にしている。
【0008】また、各横断溝2A,2Bは、タイヤ接地
端Eの近傍で屈曲し、タイヤ幅方向に対する傾斜を小さ
くして、タイヤ接地端Eを越えてタイヤ外側に延在して
いる。これら横断溝2A,2Bにより、トレッド面1に
は、複数のブロック3が区画形成されている。各ブロッ
ク3には、横断溝2A,2BのタイヤセンターCL上の
位置Xからその横断溝とタイヤ幅方向逆側に延びるスト
レート状のサブ溝4がタイヤ周方向Tに所定のピッチで
設けられている。このサブ溝4は、そのタイヤ外側がタ
イヤ反回転方向側に向けて傾斜し、同じ傾斜方向に傾斜
する横断溝2A,2Bに沿って配置され、ブロック3を
2分割するようになっている。このサブ溝4も、タイヤ
接地端Eの近傍で屈曲し、タイヤ幅方向に対する傾斜を
小さくして、タイヤ接地端Eを越えてタイヤ外側に延設
されている。
端Eの近傍で屈曲し、タイヤ幅方向に対する傾斜を小さ
くして、タイヤ接地端Eを越えてタイヤ外側に延在して
いる。これら横断溝2A,2Bにより、トレッド面1に
は、複数のブロック3が区画形成されている。各ブロッ
ク3には、横断溝2A,2BのタイヤセンターCL上の
位置Xからその横断溝とタイヤ幅方向逆側に延びるスト
レート状のサブ溝4がタイヤ周方向Tに所定のピッチで
設けられている。このサブ溝4は、そのタイヤ外側がタ
イヤ反回転方向側に向けて傾斜し、同じ傾斜方向に傾斜
する横断溝2A,2Bに沿って配置され、ブロック3を
2分割するようになっている。このサブ溝4も、タイヤ
接地端Eの近傍で屈曲し、タイヤ幅方向に対する傾斜を
小さくして、タイヤ接地端Eを越えてタイヤ外側に延設
されている。
【0009】また、V字となる横断溝2A,2Bからそ
の横断溝が傾斜する方向側となるタイヤ外側に向けてタ
イヤ幅方向に延在するストレート状のラグ溝5がタイヤ
周方向Tに所定のピッチで設けられている。タイヤ接地
端Eを越えて延びるこのラグ溝5は、タイヤ外側をタイ
ヤ反回転方向側に向けて傾斜させ、トレッドパターンの
1ピッチ内にタイヤセンターCLの左右のトレッド面1
に各4本配列されている。各同じ方向側に傾斜する横断
溝の傾斜角度(タイヤ幅方向に対する)より傾斜が小さ
くなっている。
の横断溝が傾斜する方向側となるタイヤ外側に向けてタ
イヤ幅方向に延在するストレート状のラグ溝5がタイヤ
周方向Tに所定のピッチで設けられている。タイヤ接地
端Eを越えて延びるこのラグ溝5は、タイヤ外側をタイ
ヤ反回転方向側に向けて傾斜させ、トレッドパターンの
1ピッチ内にタイヤセンターCLの左右のトレッド面1
に各4本配列されている。各同じ方向側に傾斜する横断
溝の傾斜角度(タイヤ幅方向に対する)より傾斜が小さ
くなっている。
【0010】上記ラグ溝5の1本(ラグ溝5a)は、サ
ブ溝4が延設される横断溝2A,2Bのタイヤセンター
CL上の位置Xから、そのサブ溝の延在方向と反対側の
タイヤ外側に向けて延在している。このラグ溝5aは、
ブロック3を分割するサブ溝4と交差して延設され、横
断溝2A,2Bの屈曲部よりタイヤ外側に延びる横断溝
部2a,2bに直線状となるようにして連通している。
ブ溝4が延設される横断溝2A,2Bのタイヤセンター
CL上の位置Xから、そのサブ溝の延在方向と反対側の
タイヤ外側に向けて延在している。このラグ溝5aは、
ブロック3を分割するサブ溝4と交差して延設され、横
断溝2A,2Bの屈曲部よりタイヤ外側に延びる横断溝
部2a,2bに直線状となるようにして連通している。
【0011】これにタイヤ反回転方向側で隣接するラグ
溝5bは、オフセット位置P1,P2からそのオフセッ
トした側のタイヤ外側に向けて、ブロック3を分割する
サブ溝4と交差して延在している。このラグ溝5bにタ
イヤ反回転方向側で隣接するラグ溝5cは、その延長ラ
インがタイヤセンターCL上の位置Xと交差するように
して、横断溝2A,2Bから該横断溝2A,2Bが延び
る側にあるタイヤ外側に向けて延設されている。サブ溝
4の屈曲部よりタイヤ外側に延びるサブ溝部4aに直線
状となるようにして連通している。
溝5bは、オフセット位置P1,P2からそのオフセッ
トした側のタイヤ外側に向けて、ブロック3を分割する
サブ溝4と交差して延在している。このラグ溝5bにタ
イヤ反回転方向側で隣接するラグ溝5cは、その延長ラ
インがタイヤセンターCL上の位置Xと交差するように
して、横断溝2A,2Bから該横断溝2A,2Bが延び
る側にあるタイヤ外側に向けて延設されている。サブ溝
4の屈曲部よりタイヤ外側に延びるサブ溝部4aに直線
状となるようにして連通している。
【0012】そして、ラグ溝5cにタイヤ反回転方向側
で隣接するラグ溝5dは、一方側のラグ溝5bの延長ラ
インがタイヤセンターCLと交差する位置を、その延長
ラインが通るようにして、横断溝2A,2Bから該横断
溝2A,2Bが延びる側にあるタイヤ外側に向けて延在
していると共に、内端がタイヤ内側近傍のサブ溝4に連
通するようにして横断溝2A,2Bからタイヤ内側に延
びている。
で隣接するラグ溝5dは、一方側のラグ溝5bの延長ラ
インがタイヤセンターCLと交差する位置を、その延長
ラインが通るようにして、横断溝2A,2Bから該横断
溝2A,2Bが延びる側にあるタイヤ外側に向けて延在
していると共に、内端がタイヤ内側近傍のサブ溝4に連
通するようにして横断溝2A,2Bからタイヤ内側に延
びている。
【0013】タイヤ周方向に隣接する前後の一方に偏位
したオフセット位置P1間の長さがトレッドパターンの
1ピッチとして構成され、その略中央に他方に偏位した
オフセット位置P2が配置されている。このように本発
明は、タイヤ中央領域の一方側のオフセット位置P1か
らタイヤセンターCLを越えてタイヤ幅方向他方側に延
びる横断溝2Aと、他方側のオフセット位置P2からタ
イヤセンターCLを越えてタイヤ幅方向一方側に延びる
横断溝2Bとをタイヤ周方向に交互に設け、それら各横
断溝を直後のオフセット位置を通過するように傾斜配置
し、各横断溝をオフセット位置で連通させた方向性のト
レッドパターンを形成し、そのオフセット位置で連通し
ながらV字状にタイヤ反回転方向側に向けて拡開する状
態となる横断溝2A,2Bの拡開角度θを上記の範囲に
したので、直進走行時にタイヤ中央領域で連通しながら
V字状にタイヤ反回転方向側に拡開する横断溝2A,2
Bにより、高い排水性能を確保する一方、コーナリング
走行時には、オフセット位置が接地中央域となるので、
そのオフセット位置から拡開するV字状の横断溝2A,
2Bにより、コーナリング走行時においても高い排水性
能を得ることが可能になる。しかも、オフセット位置P
1、P2が交互に配置されているので、左右のいずれの
コーナリング走行であっても対処できる。
したオフセット位置P1間の長さがトレッドパターンの
1ピッチとして構成され、その略中央に他方に偏位した
オフセット位置P2が配置されている。このように本発
明は、タイヤ中央領域の一方側のオフセット位置P1か
らタイヤセンターCLを越えてタイヤ幅方向他方側に延
びる横断溝2Aと、他方側のオフセット位置P2からタ
イヤセンターCLを越えてタイヤ幅方向一方側に延びる
横断溝2Bとをタイヤ周方向に交互に設け、それら各横
断溝を直後のオフセット位置を通過するように傾斜配置
し、各横断溝をオフセット位置で連通させた方向性のト
レッドパターンを形成し、そのオフセット位置で連通し
ながらV字状にタイヤ反回転方向側に向けて拡開する状
態となる横断溝2A,2Bの拡開角度θを上記の範囲に
したので、直進走行時にタイヤ中央領域で連通しながら
V字状にタイヤ反回転方向側に拡開する横断溝2A,2
Bにより、高い排水性能を確保する一方、コーナリング
走行時には、オフセット位置が接地中央域となるので、
そのオフセット位置から拡開するV字状の横断溝2A,
2Bにより、コーナリング走行時においても高い排水性
能を得ることが可能になる。しかも、オフセット位置P
1、P2が交互に配置されているので、左右のいずれの
コーナリング走行であっても対処できる。
【0014】また、横断溝2A,2Bにより区画形成さ
れたブロック3を分割するようにして、横断溝2A,2
Bからその横断溝とタイヤ幅方向逆側に延びるサブ溝4
をタイヤ反回転方向側に向けて傾斜するように、タイヤ
周方向Tに所定のピッチで配置することにより、上記排
水効果を一層改善することができる。また、横断溝2
A,2Bからその横断溝が傾斜する方向側となるタイヤ
外側に向けてタイヤ幅方向に傾斜して延在するラグ溝5
をタイヤ周方向Tに所定のピッチで設けることにより、
より排水効果を高め、雨量が多いウェット路面を走行す
る際の使用を好適にすることができる。
れたブロック3を分割するようにして、横断溝2A,2
Bからその横断溝とタイヤ幅方向逆側に延びるサブ溝4
をタイヤ反回転方向側に向けて傾斜するように、タイヤ
周方向Tに所定のピッチで配置することにより、上記排
水効果を一層改善することができる。また、横断溝2
A,2Bからその横断溝が傾斜する方向側となるタイヤ
外側に向けてタイヤ幅方向に傾斜して延在するラグ溝5
をタイヤ周方向Tに所定のピッチで設けることにより、
より排水効果を高め、雨量が多いウェット路面を走行す
る際の使用を好適にすることができる。
【0015】上記拡開角度θが29°未満であると、コ
ーナリング走行時における高い排水効果を得ることが困
難となり、また、40°を越えると、逆に直進走行時に
おける排水性の改善効果を得ることが難しくなる。本発
明では、上述した実施例において、上記オフセット位置
P1,P2は、タイヤセンターCLからのタイヤ幅方向
における距離cを、コーナリング走行時の排水性の観点
から、共にタイヤ接地幅の5〜10%にするのが好まし
い。
ーナリング走行時における高い排水効果を得ることが困
難となり、また、40°を越えると、逆に直進走行時に
おける排水性の改善効果を得ることが難しくなる。本発
明では、上述した実施例において、上記オフセット位置
P1,P2は、タイヤセンターCLからのタイヤ幅方向
における距離cを、コーナリング走行時の排水性の観点
から、共にタイヤ接地幅の5〜10%にするのが好まし
い。
【0016】また、上記実施例では、一方に偏位した前
後のオフセット位置P1間の長さを1ピッチとして等間
隔にしたが、その1ピッチの長さを異ならせるようにし
てもよい。上記横断溝2A,2Bは、図1に示すよう
に、タイヤ周方向Tに対して、左右対称な傾斜となるよ
うに配設するのが好ましいが、それに限定されるもので
はない。
後のオフセット位置P1間の長さを1ピッチとして等間
隔にしたが、その1ピッチの長さを異ならせるようにし
てもよい。上記横断溝2A,2Bは、図1に示すよう
に、タイヤ周方向Tに対して、左右対称な傾斜となるよ
うに配設するのが好ましいが、それに限定されるもので
はない。
【0017】また、本発明では、横断溝2A,2Bの溝
幅が最も広く、それに続いて、ラグ溝5の溝幅が広く、
サブ溝4の溝幅が最も狭く構成されるが、図1のよう
に、ラグ溝5a,5c間に位置するサブ溝4の溝幅を横
断溝2A,2Bの溝幅と同じように広く、また、サブ溝
4の屈曲部よりタイヤ外側に延びるサブ溝部4aの溝幅
を、それに連通するラグ溝5cと同じ溝幅にするのがよ
い。また、横断溝2A,2Bの屈曲部よりタイヤ外側に
延びる横断溝部2a,2bの溝幅は、それに連通するラ
グ溝5aの溝幅と同じにすることができる。なお、本発
明は、ウェット路面を走行するレーシング用タイヤとし
て好適に使用することができるが、これに限定されるも
のではない。
幅が最も広く、それに続いて、ラグ溝5の溝幅が広く、
サブ溝4の溝幅が最も狭く構成されるが、図1のよう
に、ラグ溝5a,5c間に位置するサブ溝4の溝幅を横
断溝2A,2Bの溝幅と同じように広く、また、サブ溝
4の屈曲部よりタイヤ外側に延びるサブ溝部4aの溝幅
を、それに連通するラグ溝5cと同じ溝幅にするのがよ
い。また、横断溝2A,2Bの屈曲部よりタイヤ外側に
延びる横断溝部2a,2bの溝幅は、それに連通するラ
グ溝5aの溝幅と同じにすることができる。なお、本発
明は、ウェット路面を走行するレーシング用タイヤとし
て好適に使用することができるが、これに限定されるも
のではない。
【0018】
【実施例】タイヤサイズを210/650R19にし、
図1に示す方向性のトレッドパターンにおいて、拡開角
度θを変えた際の直進排水性とコーナリング排水性の評
価試験を、以下に示す測定条件により行ったところ、図
2に示す結果を得た。なお、オフセット位置は共に接地
幅の10%である。 直進排水性 ウェット状態のレースコースにおいて、所定区間の直進
コースを走行した際のラップタイムを測定し、その結果
を従来のタイヤを100とする指数値で評価した。この
値が大きい程直進排水性が優れている。 コーナリング排水性 ウェット状態のレースコースにおいて、所定区間のコー
ナリング走行時におけるラップタイムを測定し、その結
果を従来のタイヤを100とする指数値で評価した。こ
の値が大きい程コーナリング排水性が優れている。
図1に示す方向性のトレッドパターンにおいて、拡開角
度θを変えた際の直進排水性とコーナリング排水性の評
価試験を、以下に示す測定条件により行ったところ、図
2に示す結果を得た。なお、オフセット位置は共に接地
幅の10%である。 直進排水性 ウェット状態のレースコースにおいて、所定区間の直進
コースを走行した際のラップタイムを測定し、その結果
を従来のタイヤを100とする指数値で評価した。この
値が大きい程直進排水性が優れている。 コーナリング排水性 ウェット状態のレースコースにおいて、所定区間のコー
ナリング走行時におけるラップタイムを測定し、その結
果を従来のタイヤを100とする指数値で評価した。こ
の値が大きい程コーナリング排水性が優れている。
【0019】図2から明らかなように、拡開角度θが略
28°を越えるとコーナリング走行時における排水性能
が改善され、また、拡開角度θが略41°を越えると、
直進走行時における排水性能が低下する。従って、これ
らの結果から、コーナリング走行時及び直進走行時の排
水性能を総合評価すると、図3に示す結果となり、拡開
角度θを29〜40°にした本発明は、直進走行時及び
コーナリング走行時における排水性能を共に向上するこ
とが可能になる。
28°を越えるとコーナリング走行時における排水性能
が改善され、また、拡開角度θが略41°を越えると、
直進走行時における排水性能が低下する。従って、これ
らの結果から、コーナリング走行時及び直進走行時の排
水性能を総合評価すると、図3に示す結果となり、拡開
角度θを29〜40°にした本発明は、直進走行時及び
コーナリング走行時における排水性能を共に向上するこ
とが可能になる。
【0020】
【発明の効果】上述のように本発明の空気入りタイヤ
は、タイヤ回転方向が一方向に指定されたトレッド面
に、タイヤセンターからタイヤ中央領域の一方側に偏位
したオフセット位置から該タイヤセンターを越えてタイ
ヤ幅方向他方側に延びる横断溝と、タイヤセンターから
タイヤ中央領域の他方側に偏位したオフセット位置から
該タイヤセンターを越えてタイヤ幅方向一方側に延びる
横断溝とをタイヤ周方向に沿って所定のピッチで交互に
設けると共に、各横断溝をタイヤ反回転方向側にある直
後のオフセット位置を通過するようにしてタイヤ反回転
方向側に向けて傾斜させ、そのオフセット位置で互いに
連通しながらタイヤ反回転方向側に向けてV字状に拡開
するような横断溝を形成し、そのV字となる横断溝の拡
開角度を29〜40°にしたので、直進走行時とコーナ
リング走行時との排水性能を共に改善することができ
る。
は、タイヤ回転方向が一方向に指定されたトレッド面
に、タイヤセンターからタイヤ中央領域の一方側に偏位
したオフセット位置から該タイヤセンターを越えてタイ
ヤ幅方向他方側に延びる横断溝と、タイヤセンターから
タイヤ中央領域の他方側に偏位したオフセット位置から
該タイヤセンターを越えてタイヤ幅方向一方側に延びる
横断溝とをタイヤ周方向に沿って所定のピッチで交互に
設けると共に、各横断溝をタイヤ反回転方向側にある直
後のオフセット位置を通過するようにしてタイヤ反回転
方向側に向けて傾斜させ、そのオフセット位置で互いに
連通しながらタイヤ反回転方向側に向けてV字状に拡開
するような横断溝を形成し、そのV字となる横断溝の拡
開角度を29〜40°にしたので、直進走行時とコーナ
リング走行時との排水性能を共に改善することができ
る。
【図1】本発明の空気入りタイヤにおけるトレッド面の
一例を示す要部展開図である。
一例を示す要部展開図である。
【図2】拡開角度θを変えた際の直進排水性とコーナリ
ング排水性の評価試験の結果を示すグラフ図である。
ング排水性の評価試験の結果を示すグラフ図である。
【図3】図2の結果に基づいた総合評価の結果を示すグ
ラフ図である。
ラフ図である。
1 トレッド面 2A,2B 横断
溝 3 ブロック 4 サブ溝 5 ラグ溝 CL タイヤセン
ター P1,P2 オフセット位置 R タイヤ回転方
向 T タイヤ周方向 θ 拡開角度
溝 3 ブロック 4 サブ溝 5 ラグ溝 CL タイヤセン
ター P1,P2 オフセット位置 R タイヤ回転方
向 T タイヤ周方向 θ 拡開角度
Claims (4)
- 【請求項1】 タイヤ回転方向が一方向に指定されたト
レッド面に、タイヤセンターからタイヤ中央領域の一方
側に偏位したオフセット位置から該タイヤセンターを越
えてタイヤ幅方向他方側に延びる横断溝と、タイヤセン
ターからタイヤ中央領域の他方側に偏位したオフセット
位置から該タイヤセンターを越えてタイヤ幅方向一方側
に延びる横断溝とをタイヤ周方向に沿って所定のピッチ
で交互に設けると共に、各横断溝をタイヤ反回転方向側
にある直後のオフセット位置を通過するようにしてタイ
ヤ反回転方向側に向けて傾斜させ、そのオフセット位置
で互いに連通しながらタイヤ反回転方向側に向けてV字
状に拡開するような横断溝を形成し、そのV字となる横
断溝の拡開角度を29〜40°にした空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記横断溝により区画形成されたブロッ
クを分割するようにして、該横断溝からその横断溝とタ
イヤ幅方向逆側に延びるサブ溝をタイヤ反回転方向側に
向けて傾斜させ、タイヤ周方向に所定のピッチで配置し
た請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 タイヤ周方向に隣接する前後の前記一方
に偏位したオフセット位置間の略中央に前記他方に偏位
したオフセット位置を配置した請求項1または2に記載
の空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 前記横断溝からその横断溝が傾斜する方
向側となるタイヤ外側に向けてタイヤ幅方向に傾斜して
延在するラグ溝をタイヤ周方向に所定のピッチで設けた
請求項1乃至3に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7218935A JPH0958218A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7218935A JPH0958218A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0958218A true JPH0958218A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16727638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7218935A Pending JPH0958218A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0958218A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015059942A1 (ja) | 2013-10-24 | 2015-04-30 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
1995
- 1995-08-28 JP JP7218935A patent/JPH0958218A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015059942A1 (ja) | 2013-10-24 | 2015-04-30 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
US10131188B2 (en) | 2013-10-24 | 2018-11-20 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2650040B2 (ja) | 乗用車用空気入りタイヤ | |
JPH0318242Y2 (ja) | ||
JPH09156316A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP2004352023A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4262817B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH10230712A (ja) | オール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤ | |
JP4209993B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3336512B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3958426B2 (ja) | 方向性傾斜溝を備えた乗用車用空気入りラジアル・タイヤ | |
JP4404398B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3916453B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US5967210A (en) | Pneumatic tires having an asymmetric directional pattern | |
JPH06143935A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4107385B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2001030720A (ja) | 空気入りタイヤ | |
GB2239845A (en) | A pneumatic vehicle tyre tread pattern | |
JP2749879B2 (ja) | 非対称トレッドを備えた空気入りタイヤ | |
JP6424415B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH04215504A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP2900264B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2000264021A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3860308B2 (ja) | オール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤ | |
JPH0958218A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4400817B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JPH03271003A (ja) | 空気入りタイヤ |