JPH0957719A - 螺旋溝を有する成形体の鋳込み成形法 - Google Patents

螺旋溝を有する成形体の鋳込み成形法

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JPH0957719A
JPH0957719A JP21335295A JP21335295A JPH0957719A JP H0957719 A JPH0957719 A JP H0957719A JP 21335295 A JP21335295 A JP 21335295A JP 21335295 A JP21335295 A JP 21335295A JP H0957719 A JPH0957719 A JP H0957719A
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molding
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spiral groove
mold
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JP21335295A
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Hisao Ueda
尚郎 上田
Hiroya Ishizuka
博弥 石塚
Takeo Sasaki
丈夫 佐々木
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 螺旋溝を有する成形体をスリップキャスティ
ング法により容易に成形する。 【解決手段】 円柱形の鋳込空間4を有する吸液性の成
形型3内に、軟質材よりなる螺旋形の中子5配置した
後、スラリーを供給し、成形後、外周に中子5が巻き付
いたまま成形体7を取り出し、この成形体7から中子5
を取り外す。 【効果】 螺旋形中子5が外周に巻き付いた状態にて成
形体7が脱型されるので、この中子5を巻き剥すように
して取り外すことにより、螺旋溝を有した成形体7を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックス製ド
リル刃などの外周に螺旋溝を有した成形体を成形する鋳
込み成形法に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックス製品の製造方法として、石
膏型等の成形型内に原料粉末を液体中に分散したスラリ
ーを供給し、分散媒のみを成形型に吸収させて成形型内
に固化物(成形体)を形成するスリップキャスティング
法が従来より広く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3
(a)に示すセラミックス製ドリル刃などのように、外
周面に螺旋溝8を有する成形体7は、従来のスリップキ
ャスティング法によっては成形することができなかっ
た、即ち、石膏型をどのような割型にて構成しても、成
形体をかじらせることなく割型から脱型して螺旋溝を有
するものを成形することはできなかった。
【0004】このため、セラミックス製ドリル刃を製造
する場合には、円柱形状に成形した成形体の外周面に、
螺旋溝を研削などの後加工によって形成する必要があ
り、製造に著しく手間がかかっていた。
【0005】本発明は、螺旋溝を有する成形体をスリッ
プキャスティング法により容易に成形することができる
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の螺旋溝を有する
成形体の鋳込み成形法は、円柱形の鋳込空間を有する多
孔質の成形型の該鋳込空間内に軟質材よりなる螺旋形の
中子を該鋳込空間の内周に沿って配置し、次いで、該鋳
込空間内にスラリーを供給し、該鋳込空間内に成形体を
形成した後、外周に前記螺旋形中子が巻き付いたまま該
成形体を該成形型から取り出し、この成形体から中子を
除去することにより螺旋溝を有した成形体を得るように
したことを特徴とするものである。
【0007】かかる鋳込み成形法によると、螺旋形中子
が外周に巻き付いた状態にて成形体が脱型されるので、
例えば、この中子を巻き剥すようにして取り外すことに
より、螺旋溝を有した成形体を得ることができる。
【0008】この中子としては、プラスチック又はゴム
製のものが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。
【0010】図1〜3は、本発明の螺旋溝を有する成形
体の鋳込み成形法の一実施例方法を示すものであり、図
1,2は部分断面正面図、図3(a),(b)は正面図
である。
【0011】本実施例の方法においては、まず、上型1
と下型2とからなる成形型(本実施例では石膏型)3の
円柱形状の鋳込み空間4内に螺旋形の中子5を配置する
(図1)。この中子5は、ゴム又はプラスチックよりな
り、半円形断面形状の線状体を螺旋状に巻回した形状と
なっており、該半円の直径に対応する面5Aが円柱形鋳
込み空間4の内周面4Aに密着するように配置される。
【0012】次に、この鋳込み空間4に注入口6からス
ラリーを供給し、スラリー中の液分を石膏型3に吸収さ
せ、鋳込み空間4内に成形体7を形成する。
【0013】なお、スラリーの鋳込みに際しては、真空
脱泡によりスラリー中に混入している微細な気泡を除去
し、真空鋳込成形装置又は圧力鋳込成形装置を用いて成
形型内の鋳込み空間にスラリーを充填するのが好まし
い。
【0014】次いで、図2のように上型1と下型2とを
分離し、中子5が巻き付いた成形体7を石膏型3から取
り出す。そして、図3(a),(b)のように、この成
形体7から中子5を巻き出すようにして取り外すことに
より、螺旋溝8を有した成形体7を得る。
【0015】なお、本発明において、成形型としては、
吸液性の材料で構成されるものであれば良く、前記石膏
型の他、多孔質樹脂又は多孔質セラミックスよりなるも
のを用いることができる。この成形型は、鋳込み空間の
長手方向に沿って、均等に2分割(又は3分割以上)し
た合わせ型とし、スラリー鋳込用の注入口は、成形型の
鋳込み空間の長手方向の端部に設けるのが好ましい。
【0016】一方、このような成形型内に配置する螺旋
形の中子としては、プラスチック又はゴムよりなるもの
が、取り扱い性、耐久性に優れ、成形型内への配置、成
形体からの取り除しが容易な上に、複数回繰り返し使用
できることから好適であるが、中子は成形体の脱脂工程
の熱処理温度で消失する高分子系の樹脂製とし、繰り返
し使用することなく、脱脂工程で燃焼除去するようにす
ることもできる。
【0017】なお、図1〜3に示す方法により、セラミ
ックス製ドリル刃を製造する場合には、例えば、Si3
4 などの粉末にAlN,Y23 ,Al23 などの
焼結助剤を加えたサイアロン組成の原料粉末、或いは、
このサイアロン組成物70〜75容量部に、TiN又は
TiCを25〜30容量部加えた原料粉末に、固形分濃
度60〜75重量%となるように水又はアルコール等の
分散媒を加え、更に分散・解膠剤を固形分に対して0.
1〜1.0重量%、バインダーを1.0〜5重量%、必
要に応じて更に消泡剤を添加してボールミルで十分に混
合して鋳込用スラリーを調製する。
【0018】この鋳込用スラリーを図1に示す如く、成
形型の鋳込み空間内に注入し、得られた成形体を脱型し
て中子を取り外した後、乾燥後、脱脂処理し、その後、
常法に従って、常圧焼結又はHIPにより焼成し、得ら
れた焼結体を必要に応じて機械加工することにより、製
品を得る。
【0019】なお、図1〜3に示す方法では、1個の螺
旋形中子を用いているが、通常、ドリル刃の成形におい
ては、螺旋形中子を2個用い、二重の螺旋溝を形成す
る。この場合、個々の螺旋形中子がからみ合い、成形型
の鋳込み空間内周面に正確に配置するのが困難であれ
ば、鋳込み空間の長手方向の端部において、2つの螺旋
形中子を係留するなどして配置構造を工夫する必要があ
る。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
【0021】実施例1 Si34 粉末に、AlN,Y23 ,Al23 を焼
結助剤として下記配合で加え、焼成後サイアロン組成と
なる原料粉末を調製した。
【0022】サイアロン組成物配合(重量%) Si34 (シュタルク社製「LC−10」) :86 AlN (徳山曹達社製「Fグレード」) : 2 Y23 (信越化学工業社製「SUグレード」) : 7 Al23 (昭和電工社製「UA 5105」) : 5 この原料粉末に、スラリー固形分濃度70重量%になる
ようイオン交換水を加え、更に、分散・解膠剤としてポ
リカルボン酸アンモニウム塩(中京油脂社製「D−30
5」)を固形分に対して0.5重量%添加し、バインダ
ーとしてポリアクリル酸ワックスエマルジョン(中京油
脂社製「WE−518」)を2.0重量%添加し、更に
消泡剤(シリコーン系)として信越化学社製「KM−8
9」を0.1重量%添加し、ボールミルで約20時間混
合し、鋳込用スラリーとした。
【0023】この鋳込用スラリーを真空脱泡して、スラ
リー中に混入した微細な気泡を除去した後に、鋳込成形
機(高木製作所社製「真空鋳込成形装置」又は「圧力鋳
込成形装置」)に充填した。
【0024】図1に示す如く、ポリエチレンやシリコン
ゴム製の螺旋形中子を石膏型内に配置し、これを鋳込用
型締め機にセットし、スラリーを加圧注入して成形し
た。その後、成形体を脱型し、更に成形体と一体化して
いる中子を端部より巻き外すことで、螺旋溝を有する成
形体を得た。
【0025】得られた成形体は、乾燥割れが生じないよ
う、空中湿度を調整しながら十分に乾燥した後、大気炉
中で600℃にて3時間の脱脂処理を行った。その後、
窒素ガス雰囲気中、1750℃で4時間の条件で焼成
し、緻密な焼結品とした。この焼結体は、必要に応じて
機械加工(外周、端部をダイヤモンド砥石を使用して研
削、研磨加工)を施して最終製品に仕上げた。
【0026】実施例2 実施例1において、サイアロン組成の原料粉末70重量
部にTiN(日本新金属社製「TiN−01」)を30
重量部添加混合したものを原料粉末としたこと以外は、
実施例1と同様にスラリー調製及び鋳込み成形を行い、
脱型後中子を取り外し、不活性雰囲気中(Arガス)で
600℃で脱脂した後、窒素ガス雰囲気中1750℃で
3時間焼成し、緻密な焼結品とした。この焼結体は、必
要に応じて機械加工(外周、端部をダイヤモンド砥石を
使用して研削、研磨加工)を施して最終製品に仕上げ
た。
【0027】実施例3 実施例1において、サイアロン組成の原料粉末75重量
部にTiC(日本新金属社製「TiC−007」)を2
5重量部添加混合したものを原料粉末としたこと以外
は、実施例1と同様にスラリー調製及び鋳込み成形を行
い、脱型後中子を取り外し、大気中で300℃で脱脂し
た後、窒素ガス雰囲気中1750℃で2時間焼成し、さ
らに1000kg/cm2 の窒素ガス中、1700℃で
2時間HIP処理し、緻密な焼結品とした。この焼結体
は、必要に応じて機械加工(外周、端部をダイヤモンド
砥石を使用して研削、研磨加工)を施して最終製品に仕
上げた。
【0028】上記実施例1〜3においては、いずれも、
スリップキャスティング法により、螺旋溝を有するドリ
ル刃形状の成形体を容易かつ高精度に製造することがで
きた。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の螺旋溝を有
する成形体の鋳込み成形法によれば、セラミックス製ド
リル刃のような螺旋溝を有する成形体をスリップキャス
ティング法により、容易かつ高精度に歩留りよく製造す
ることができる。
【0030】本発明によれば、螺旋溝形成のための研削
等の後加工が不要となり、加工コストの低減、生産性の
向上が図れる。
【0031】なお、中子としては非吸水性のプラスチッ
ク又はゴム製であることが好ましく、このような中子で
あれば、成形型内への配置及び成形型からの取り外しを
容易に行うことができ、また、中子の繰り返し使用も可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の螺旋溝を有する成形体の鋳込み成形法
の一実施例方法を示すスラリー供給前の状態の部分断面
正面図である。
【図2】本発明の螺旋溝を有する成形体の鋳込み成形法
の一実施例方法を示す脱型時の部分断面正面図である。
【図3】図3(a)は、図1,2に示す方法により製造
された成形体の正面図、図3(b)は取り外された中子
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 成形型(石膏型) 4 鋳込み空間 5 中子 6 注入口 7 成形体 8 螺旋溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱形の鋳込空間を有する多孔質の成形
    型の該鋳込空間内に軟質材よりなる螺旋形の中子を該鋳
    込空間の内周に沿って配置し、 次いで、該鋳込空間内にスラリーを供給し、該鋳込空間
    内に成形体を形成した後、外周に前記螺旋形中子が巻き
    付いたまま該成形体を該成形型から取り出し、 この成形体から中子を除去することにより螺旋溝を有し
    た成形体を得るようにしたことを特徴とする螺旋溝を有
    する成形体の鋳込み成形法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記中子はプラスチ
    ック又はゴム製であることを特徴とする螺旋溝を有する
    成形体の鋳込み成形法。
JP21335295A 1995-08-22 1995-08-22 螺旋溝を有する成形体の鋳込み成形法 Withdrawn JPH0957719A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002544014A (ja) * 1999-05-07 2002-12-24 イギリス国 炭化ホウ素鋳造体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002544014A (ja) * 1999-05-07 2002-12-24 イギリス国 炭化ホウ素鋳造体

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