JPH0956136A - モータ - Google Patents
モータInfo
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- JPH0956136A JPH0956136A JP22471095A JP22471095A JPH0956136A JP H0956136 A JPH0956136 A JP H0956136A JP 22471095 A JP22471095 A JP 22471095A JP 22471095 A JP22471095 A JP 22471095A JP H0956136 A JPH0956136 A JP H0956136A
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- Japan
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- phase
- motor
- magnetized
- coils
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 相切り換えの機構又は回路が不要で低価格な
モータを提供すること。 【解決手段】 各着磁部124S、124Nの角度と
同角度で周方向に配置される無着磁部101を備え、磁
性部112は、1組の前記各着磁部124S、124N
及び無着磁部101がなす周方向の角度内で、3箇所等
ピッチで対向する3相構成であって、巻線113A1、
113A2、113B1、113B2、113C1、1
13C2の接続が、1相の巻回方向が他の2相の巻回方
向と逆方向で、かつ3相が直列である。
モータを提供すること。 【解決手段】 各着磁部124S、124Nの角度と
同角度で周方向に配置される無着磁部101を備え、磁
性部112は、1組の前記各着磁部124S、124N
及び無着磁部101がなす周方向の角度内で、3箇所等
ピッチで対向する3相構成であって、巻線113A1、
113A2、113B1、113B2、113C1、1
13C2の接続が、1相の巻回方向が他の2相の巻回方
向と逆方向で、かつ3相が直列である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータの構造に
関するもので、特に、ある角度範囲での駆動又はモード
切り替え等を行う目的で使用される揺動モータに関する
ものである。
関するもので、特に、ある角度範囲での駆動又はモード
切り替え等を行う目的で使用される揺動モータに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図19は、従来のモータの一例であるD
Cモータの一例を示す軸方向断面図である。このDCモ
ータ10は、インナ11と、マグネット・ケース組立体
12と、ステータ・ケース組立体13とを備えている。
インナ11は、鉄芯15と、鉄芯15に圧入される軸1
4、スペーサ16a、16b及びコンミ17と、鉄芯1
5に巻回されるコイル18とを備えている。マグネット
・ケース組立体12は、一端面が開放された円筒状であ
り、インナ11が収納されるケース19と、ケース19
の端面中央に固定され、ケース19に収納されたインナ
11の軸14を回転自在に支持する軸受け20aと、ケ
ース19に収納されたインナ11の鉄芯15と対向する
ようにケース19の内周面に接着されるマグネット21
とを備えている。
Cモータの一例を示す軸方向断面図である。このDCモ
ータ10は、インナ11と、マグネット・ケース組立体
12と、ステータ・ケース組立体13とを備えている。
インナ11は、鉄芯15と、鉄芯15に圧入される軸1
4、スペーサ16a、16b及びコンミ17と、鉄芯1
5に巻回されるコイル18とを備えている。マグネット
・ケース組立体12は、一端面が開放された円筒状であ
り、インナ11が収納されるケース19と、ケース19
の端面中央に固定され、ケース19に収納されたインナ
11の軸14を回転自在に支持する軸受け20aと、ケ
ース19に収納されたインナ11の鉄芯15と対向する
ようにケース19の内周面に接着されるマグネット21
とを備えている。
【0003】ステータ・ケース組立体13は、円盤状で
あり、ケース19の開放端面を閉塞するケース22と、
ケース22の中央に固定され、ケース19に収納された
インナ11の軸14を回転自在に支持する軸受け20b
と、ケース19に収納されたインナ11のコンミ17と
摺動するようにケース22の一端面に固定されるブラシ
23とを備えている。このような構成において、マグネ
ット・ケース組立体12及びステータ・ケース組立体1
3に対して、インナ11が回転するようになっている。
あり、ケース19の開放端面を閉塞するケース22と、
ケース22の中央に固定され、ケース19に収納された
インナ11の軸14を回転自在に支持する軸受け20b
と、ケース19に収納されたインナ11のコンミ17と
摺動するようにケース22の一端面に固定されるブラシ
23とを備えている。このような構成において、マグネ
ット・ケース組立体12及びステータ・ケース組立体1
3に対して、インナ11が回転するようになっている。
【0004】図20は、従来のモータの一例であるブラ
シレス・モータの一例を示す軸方向断面図である。この
ブラシレス・モータ30は、インナ31と、マグネット
・ケース組立体32と、ステータ・ケース組立体33と
を備えている。インナ31は、軸受け40aと、軸受け
40aが圧入される鉄芯35と、鉄芯35に巻回される
コイル38とを備えている。マグネット・ケース組立体
32は、一端面が開放された円筒状であり、インナ31
が収納されるケース39と、ケース39の端面中央に固
定され、ケース39に収納されたインナ31の軸受け4
0aがスペーサ36を介して回転自在に支持する軸34
と、ケース39に収納されたインナ31の鉄芯35と対
向するようにケース39の内周面に接着されるマグネッ
ト41とを備えている。
シレス・モータの一例を示す軸方向断面図である。この
ブラシレス・モータ30は、インナ31と、マグネット
・ケース組立体32と、ステータ・ケース組立体33と
を備えている。インナ31は、軸受け40aと、軸受け
40aが圧入される鉄芯35と、鉄芯35に巻回される
コイル38とを備えている。マグネット・ケース組立体
32は、一端面が開放された円筒状であり、インナ31
が収納されるケース39と、ケース39の端面中央に固
定され、ケース39に収納されたインナ31の軸受け4
0aがスペーサ36を介して回転自在に支持する軸34
と、ケース39に収納されたインナ31の鉄芯35と対
向するようにケース39の内周面に接着されるマグネッ
ト41とを備えている。
【0005】ステータ・ケース組立体33は、円盤状で
あり、ケース39に収納されたインナ31の鉄芯35を
固定すると共に、ケース39の開放端面を所定のギャッ
プを開けて閉じるケース42と、ケース42の中央に固
定され、ケース39に収納されたインナ31の軸34を
回転自在に支持する軸受け40bとを備えている。この
ような構成において、インナ31及びステータ・ケース
組立体33に対して、マグネット・ケース組立体32が
回転するようになっている。
あり、ケース39に収納されたインナ31の鉄芯35を
固定すると共に、ケース39の開放端面を所定のギャッ
プを開けて閉じるケース42と、ケース42の中央に固
定され、ケース39に収納されたインナ31の軸34を
回転自在に支持する軸受け40bとを備えている。この
ような構成において、インナ31及びステータ・ケース
組立体33に対して、マグネット・ケース組立体32が
回転するようになっている。
【0006】図21は、上述したDCモータ10及びブ
ラシレス・モータ30の軸方向と直角方向の断面図であ
り、各モータ10及び30の構造は同一であるため、同
一構成箇所は符号を合わせて示す。このモータ10(3
0)は、一回転360°内で等分割された2極のマグネ
ット21S(41S)、21N(41N)と、3スロッ
トの鉄芯15(35)を備えている。そして、コイル
は、A相コイル18A(38A)、B相コイル18B
(38B)、C相コイル18C(38C)で構成され、
それぞれは各スロットに巻回されている。
ラシレス・モータ30の軸方向と直角方向の断面図であ
り、各モータ10及び30の構造は同一であるため、同
一構成箇所は符号を合わせて示す。このモータ10(3
0)は、一回転360°内で等分割された2極のマグネ
ット21S(41S)、21N(41N)と、3スロッ
トの鉄芯15(35)を備えている。そして、コイル
は、A相コイル18A(38A)、B相コイル18B
(38B)、C相コイル18C(38C)で構成され、
それぞれは各スロットに巻回されている。
【0007】このような構成のモータ10(30)の各
相A、B、Cが発生するトルクは、図22に示すよう
に、回転により変化する。従って、同一方向へトルクを
発生させるためには、各相A、B、Cに流す電流を制御
する必要がある。そのため、DCモータ10では、コン
ミ17とブラシ23による相切り換え機構を必要とし、
ブラシレス・モータ30では、通電タイミングを検出し
て合成し、それに従って通電を制御する相切り換え回路
を必要とする。このようなDCモータ10及びブラシレ
ス・モータ30を、ある角度範囲での駆動又はモード切
り替え等を行う目的で使用される揺動モータ、例えば電
気的な構成によるフォーカスやシャッターの駆動又はモ
ード切り替えを行うカメラ用のモータとして使用する場
合は、例えば図23及び図24に示す制御回路により、
モータ10(30)の回転角度を検出し、回転方向を制
御する必要がある。
相A、B、Cが発生するトルクは、図22に示すよう
に、回転により変化する。従って、同一方向へトルクを
発生させるためには、各相A、B、Cに流す電流を制御
する必要がある。そのため、DCモータ10では、コン
ミ17とブラシ23による相切り換え機構を必要とし、
ブラシレス・モータ30では、通電タイミングを検出し
て合成し、それに従って通電を制御する相切り換え回路
を必要とする。このようなDCモータ10及びブラシレ
ス・モータ30を、ある角度範囲での駆動又はモード切
り替え等を行う目的で使用される揺動モータ、例えば電
気的な構成によるフォーカスやシャッターの駆動又はモ
ード切り替えを行うカメラ用のモータとして使用する場
合は、例えば図23及び図24に示す制御回路により、
モータ10(30)の回転角度を検出し、回転方向を制
御する必要がある。
【0008】図23は、DCモータ10用の制御回路の
一例を示すブロック図である。この制御回路50は、D
Cモータ10の回転位置を検出する位置センサ51と、
位置センサ51からの検出回転位置に従って、DCモー
タ10の回転方向を指令する制御回路52と、制御回路
52からの回転方向指令に従って、DCモータ10に電
流を通電するロジック回路53及び増幅器54を有する
モータ駆動Hブリッジ55とを備えている。図24は、
ブラシレス・モータ30用の制御回路の一例を示すブロ
ック図である。この制御回路60は、ブラシレス・モー
タ30の回転位置を検出する位置センサ61と、位置セ
ンサ61からの検出回転位置に従って、ブラシレス・モ
ータ30の回転方向を指令する制御回路62と、通電タ
イミングを検出するホール素子66と、ホール素子66
からの通電タイミングを合成し、制御回路62からの回
転方向指令に従って、ブラシレス・モータ30の各相コ
イル38A、38B、38Cに電流を通電するロジック
回路63及び増幅器64を有するブラシレス・モータ駆
動IC65とを備えている。
一例を示すブロック図である。この制御回路50は、D
Cモータ10の回転位置を検出する位置センサ51と、
位置センサ51からの検出回転位置に従って、DCモー
タ10の回転方向を指令する制御回路52と、制御回路
52からの回転方向指令に従って、DCモータ10に電
流を通電するロジック回路53及び増幅器54を有する
モータ駆動Hブリッジ55とを備えている。図24は、
ブラシレス・モータ30用の制御回路の一例を示すブロ
ック図である。この制御回路60は、ブラシレス・モー
タ30の回転位置を検出する位置センサ61と、位置セ
ンサ61からの検出回転位置に従って、ブラシレス・モ
ータ30の回転方向を指令する制御回路62と、通電タ
イミングを検出するホール素子66と、ホール素子66
からの通電タイミングを合成し、制御回路62からの回
転方向指令に従って、ブラシレス・モータ30の各相コ
イル38A、38B、38Cに電流を通電するロジック
回路63及び増幅器64を有するブラシレス・モータ駆
動IC65とを備えている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のモータ
を、ある角度範囲での駆動又はモード切り替え等を行う
目的で使用される揺動モータとして使用する場合は、前
述した相切り換えの機構又は回路を必要とするため、高
価格になるという欠点があった。ここで、相切り換えの
機構又は回路を省略し、ある角度だけ回転させることは
可能であるが、図22に示すA相トルクのように、電気
角で180°毎に発生トルクの方向が変化する上、正弦
波状のトルクとなり、一定トルクを発生させるためのト
ルク制御が複雑となる。
を、ある角度範囲での駆動又はモード切り替え等を行う
目的で使用される揺動モータとして使用する場合は、前
述した相切り換えの機構又は回路を必要とするため、高
価格になるという欠点があった。ここで、相切り換えの
機構又は回路を省略し、ある角度だけ回転させることは
可能であるが、図22に示すA相トルクのように、電気
角で180°毎に発生トルクの方向が変化する上、正弦
波状のトルクとなり、一定トルクを発生させるためのト
ルク制御が複雑となる。
【0010】この発明は、上記課題を解消するためにな
されたものであり、相切り換えの機構又は回路が不要で
低価格なモータを提供することを目的としている。
されたものであり、相切り換えの機構又は回路が不要で
低価格なモータを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明に
あっては、異なる極で着磁され、周方向に等角度で配置
される各着磁部と、巻線を有し、前記各着磁部と径方向
に対向して配置され、前記各着磁部と磁路を形成する磁
性部とを備えたモータにおいて、前記各着磁部の角度と
同角度で周方向に配置される無着磁部を備え、前記磁性
部を、1組の前記各着磁部及び無着磁部がなす周方向の
角度内で、3箇所等ピッチで対向する3相構成であっ
て、前記巻線の接続が、1相の巻回方向が他の2相の巻
回方向と逆方向で、かつ3相が直列となるようにするこ
とにより達成される。
あっては、異なる極で着磁され、周方向に等角度で配置
される各着磁部と、巻線を有し、前記各着磁部と径方向
に対向して配置され、前記各着磁部と磁路を形成する磁
性部とを備えたモータにおいて、前記各着磁部の角度と
同角度で周方向に配置される無着磁部を備え、前記磁性
部を、1組の前記各着磁部及び無着磁部がなす周方向の
角度内で、3箇所等ピッチで対向する3相構成であっ
て、前記巻線の接続が、1相の巻回方向が他の2相の巻
回方向と逆方向で、かつ3相が直列となるようにするこ
とにより達成される。
【0012】上記構成によれば、無着磁部を設けている
ので、上向きの磁束の変化が緩やかとなり、トルクの発
生幅を広くすることができると共に、磁性部を3相構成
としているので、発生トルクの変化をフラットにするこ
とができる。
ので、上向きの磁束の変化が緩やかとなり、トルクの発
生幅を広くすることができると共に、磁性部を3相構成
としているので、発生トルクの変化をフラットにするこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形
態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に
述べる実施の形態は、この発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、こ
の発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限
定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるも
のではない。
態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に
述べる実施の形態は、この発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、こ
の発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限
定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるも
のではない。
【0014】図1は、この発明のモータの一形態を示す
軸方向断面図である。このモータ100は、インナ11
0と、マグネット・ケース組立体120と、ステータ・
ケース組立体130とを備えている。インナ110は、
軸111と、軸111に圧入される鉄芯112と、鉄芯
112に巻回されるコイル113とを備えている。マグ
ネット・ケース組立体120は、一端面が開放された円
筒状であり、インナ110が収納されるケース121
と、ケース121の端面中央に固定され、ケース121
に収納されたインナ110の軸111をスペーサ122
を介して回転自在に支持する軸受け123と、ケース1
21に収納されたインナ110の鉄芯112と対向する
ようにケース121の内周面に接着されるマグネット1
24とを備えている。
軸方向断面図である。このモータ100は、インナ11
0と、マグネット・ケース組立体120と、ステータ・
ケース組立体130とを備えている。インナ110は、
軸111と、軸111に圧入される鉄芯112と、鉄芯
112に巻回されるコイル113とを備えている。マグ
ネット・ケース組立体120は、一端面が開放された円
筒状であり、インナ110が収納されるケース121
と、ケース121の端面中央に固定され、ケース121
に収納されたインナ110の軸111をスペーサ122
を介して回転自在に支持する軸受け123と、ケース1
21に収納されたインナ110の鉄芯112と対向する
ようにケース121の内周面に接着されるマグネット1
24とを備えている。
【0015】ステータ・ケース組立体130は、円盤状
であり、ケース121の開放端面を閉塞するケース13
1と、ケース131の中央に固定され、ケース121に
収納されたインナ110の軸111をスペーサ132を
介して回転自在に支持する軸受け133とを備えてい
る。このような構成において、マグネット・ケース組立
体120及びステータ・ケース組立体130に対して、
インナ110が回転するようになっており、このモータ
100は、インナー・ロータ・タイプのモータである。
であり、ケース121の開放端面を閉塞するケース13
1と、ケース131の中央に固定され、ケース121に
収納されたインナ110の軸111をスペーサ132を
介して回転自在に支持する軸受け133とを備えてい
る。このような構成において、マグネット・ケース組立
体120及びステータ・ケース組立体130に対して、
インナ110が回転するようになっており、このモータ
100は、インナー・ロータ・タイプのモータである。
【0016】図3は、図1に示す構造を有するこの発明
のモータの第1の形態を示す軸方向と直角方向の断面図
である。このモータ100は、4極のマグネット124
S、124N、124S、124Nと、6スロットの鉄
芯112を備えている。N極のマグネット124NとS
極のマグネット124Sと空間のみの無着磁部101と
が、反時計回りに半回転180°内で等分割で配置さ
れ、残りの半回転180°内も同様の構成で配置されて
いる。そして、コイルは、A相コイル113A1、B相
コイル113B1、C相コイル113C1、A相コイル
113A2、B相コイル113B2、C相コイル113
C2の順で構成され、図5に示すように、各スロットに
A相コイル113A1、113A2の巻方向と逆方向に
B相コイル113B1、113B2及びC相コイル11
3C1、113C2が巻回され、かつA相コイル113
A1、113A2、B相コイル113B1、113B
2、C相コイル113C1、113C2は直列に接続さ
れている。尚、図5では、A相コイル113A1、11
3A2をA(12)と表し、A相コイル113A1、1
13A2の巻方向と逆方向のB相コイル113B1、1
13B2及びC相コイル113C1、113C2をB
(12)バー及びC(12)バーと表している。
のモータの第1の形態を示す軸方向と直角方向の断面図
である。このモータ100は、4極のマグネット124
S、124N、124S、124Nと、6スロットの鉄
芯112を備えている。N極のマグネット124NとS
極のマグネット124Sと空間のみの無着磁部101と
が、反時計回りに半回転180°内で等分割で配置さ
れ、残りの半回転180°内も同様の構成で配置されて
いる。そして、コイルは、A相コイル113A1、B相
コイル113B1、C相コイル113C1、A相コイル
113A2、B相コイル113B2、C相コイル113
C2の順で構成され、図5に示すように、各スロットに
A相コイル113A1、113A2の巻方向と逆方向に
B相コイル113B1、113B2及びC相コイル11
3C1、113C2が巻回され、かつA相コイル113
A1、113A2、B相コイル113B1、113B
2、C相コイル113C1、113C2は直列に接続さ
れている。尚、図5では、A相コイル113A1、11
3A2をA(12)と表し、A相コイル113A1、1
13A2の巻方向と逆方向のB相コイル113B1、1
13B2及びC相コイル113C1、113C2をB
(12)バー及びC(12)バーと表している。
【0017】図4は、図1に示す構造を有するこの発明
のモータの第2の形態を示す軸方向と直角方向の断面図
である。このモータ100は、4極のマグネット124
S、124N、124S、124Nと、6スロットの鉄
芯112を備えている。N極のマグネット124NとS
極のマグネット124Sと無着磁部102とが、反時計
回りに半回転180°内で等分割で配置され、残りの半
回転180°内も同様の構成で配置されている。そし
て、コイルは、A相コイル113A1、B相コイル11
3B1、C相コイル113C1、A相コイル113A
2、B相コイル113B2、C相コイル113C2の順
で構成され、図5に示すように、各スロットにA相コイ
ル113A1、113A2の巻方向と逆方向にB相コイ
ル113B1、113B2及びC相コイル113C1、
113C2が巻回され、かつA相コイル113A1、1
13A2、B相コイル113B1、113B2、C相コ
イル113C1、113C2は直列に接続されている。
のモータの第2の形態を示す軸方向と直角方向の断面図
である。このモータ100は、4極のマグネット124
S、124N、124S、124Nと、6スロットの鉄
芯112を備えている。N極のマグネット124NとS
極のマグネット124Sと無着磁部102とが、反時計
回りに半回転180°内で等分割で配置され、残りの半
回転180°内も同様の構成で配置されている。そし
て、コイルは、A相コイル113A1、B相コイル11
3B1、C相コイル113C1、A相コイル113A
2、B相コイル113B2、C相コイル113C2の順
で構成され、図5に示すように、各スロットにA相コイ
ル113A1、113A2の巻方向と逆方向にB相コイ
ル113B1、113B2及びC相コイル113C1、
113C2が巻回され、かつA相コイル113A1、1
13A2、B相コイル113B1、113B2、C相コ
イル113C1、113C2は直列に接続されている。
【0018】上述した各実施の形態は、図1に示す構造
及び図3又は図4に示す構造を有するものについて説明
したが、図2に示す構造及び図3又は図4に示す構造を
有するものについても同様の実施の形態が考えられる。
図2は、この発明のモータの別の形態を示す軸方向断面
図である。このモータ200は、インナ210と、マグ
ネット・ケース組立体220と、ステータ・ケース組立
体230とを備えている。インナ210は、軸受け21
1と、軸受け211が圧入される鉄芯212と、鉄芯2
12に巻回されるコイル213とを備えている。マグネ
ット・ケース組立体220は、一端面が開放された円筒
状であり、インナ210が収納されるケース221と、
ケース221の端面中央に貫通固定され、ケース221
に収納されたインナ210の軸受け211がスペーサ2
22を介して回転自在に支持する軸223と、ケース2
21に収納されたインナ210の鉄芯212と対向する
ようにケース221の内周面に接着されるマグネット2
24とを備えている。
及び図3又は図4に示す構造を有するものについて説明
したが、図2に示す構造及び図3又は図4に示す構造を
有するものについても同様の実施の形態が考えられる。
図2は、この発明のモータの別の形態を示す軸方向断面
図である。このモータ200は、インナ210と、マグ
ネット・ケース組立体220と、ステータ・ケース組立
体230とを備えている。インナ210は、軸受け21
1と、軸受け211が圧入される鉄芯212と、鉄芯2
12に巻回されるコイル213とを備えている。マグネ
ット・ケース組立体220は、一端面が開放された円筒
状であり、インナ210が収納されるケース221と、
ケース221の端面中央に貫通固定され、ケース221
に収納されたインナ210の軸受け211がスペーサ2
22を介して回転自在に支持する軸223と、ケース2
21に収納されたインナ210の鉄芯212と対向する
ようにケース221の内周面に接着されるマグネット2
24とを備えている。
【0019】ステータ・ケース組立体230は、円盤状
であり、ケース221に収納されたインナ210の鉄芯
212を固定すると共に、ケース221の開放端面を所
定のギャップを開けて閉じるケース231と、ケース2
31の中央に固定され、ケース221に収納されたイン
ナ210の軸223を回転自在に支持する軸受け232
とを備えている。このような構成において、インナ21
0及びステータ・ケース組立体230に対して、マグネ
ット・ケース組立体220が回転するようになってお
り、このモータ200は、アウター・ロータ・タイプの
モータである。
であり、ケース221に収納されたインナ210の鉄芯
212を固定すると共に、ケース221の開放端面を所
定のギャップを開けて閉じるケース231と、ケース2
31の中央に固定され、ケース221に収納されたイン
ナ210の軸223を回転自在に支持する軸受け232
とを備えている。このような構成において、インナ21
0及びステータ・ケース組立体230に対して、マグネ
ット・ケース組立体220が回転するようになってお
り、このモータ200は、アウター・ロータ・タイプの
モータである。
【0020】図3は、図2に示す構造を有するこの発明
のモータの第3の形態を示す軸方向と直角方向の断面図
である。このモータ200は、4極のマグネット224
S、224N、224S、224Nと、6スロットの鉄
芯212を備えている。N極のマグネット224NとS
極のマグネット224Sと空間のみの無着磁部201と
が、反時計回りに半回転180°内で等分割で配置さ
れ、残りの半回転180°内も同様の構成で配置されて
いる。そして、コイルは、A相コイル213A1、B相
コイル213B1、C相コイル213C1、A相コイル
213A2、B相コイル213B2、C相コイル213
C2の順で構成され、図5に示すように、各スロットに
A相コイル213A1、213A2の巻方向と逆方向に
B相コイル213B1、213B2及びC相コイル21
3C1、213C2が巻回され、かつA相コイル213
A1、213A2、B相コイル213B1、213B
2、C相コイル213C1、213C2は直列に接続さ
れている。
のモータの第3の形態を示す軸方向と直角方向の断面図
である。このモータ200は、4極のマグネット224
S、224N、224S、224Nと、6スロットの鉄
芯212を備えている。N極のマグネット224NとS
極のマグネット224Sと空間のみの無着磁部201と
が、反時計回りに半回転180°内で等分割で配置さ
れ、残りの半回転180°内も同様の構成で配置されて
いる。そして、コイルは、A相コイル213A1、B相
コイル213B1、C相コイル213C1、A相コイル
213A2、B相コイル213B2、C相コイル213
C2の順で構成され、図5に示すように、各スロットに
A相コイル213A1、213A2の巻方向と逆方向に
B相コイル213B1、213B2及びC相コイル21
3C1、213C2が巻回され、かつA相コイル213
A1、213A2、B相コイル213B1、213B
2、C相コイル213C1、213C2は直列に接続さ
れている。
【0021】図4は、図2に示す構造を有するこの発明
のモータの第4の形態を示す軸方向と直角方向の断面図
である。このモータ200は、4極のマグネット224
S、224N、224S、224Nと、6スロットの鉄
芯212を備えている。N極のマグネット224NとS
極のマグネット224Sと無着磁部202とが、反時計
回りに半回転180°内で等分割で配置され、残りの半
回転180°内も同様の構成で配置されている。そし
て、コイルは、A相コイル213A1、B相コイル21
3B1、C相コイル213C1、A相コイル213A
2、B相コイル213B2、C相コイル213C2の順
で構成され、図5に示すように、各スロットにA相コイ
ル213A1、213A2の巻方向と逆方向にB相コイ
ル213B1、213B2及びC相コイル213C1、
213C2が巻回され、かつA相コイル213A1、2
13A2、B相コイル213B1、213B2、C相コ
イル213C1、213C2は直列に接続されている。
のモータの第4の形態を示す軸方向と直角方向の断面図
である。このモータ200は、4極のマグネット224
S、224N、224S、224Nと、6スロットの鉄
芯212を備えている。N極のマグネット224NとS
極のマグネット224Sと無着磁部202とが、反時計
回りに半回転180°内で等分割で配置され、残りの半
回転180°内も同様の構成で配置されている。そし
て、コイルは、A相コイル213A1、B相コイル21
3B1、C相コイル213C1、A相コイル213A
2、B相コイル213B2、C相コイル213C2の順
で構成され、図5に示すように、各スロットにA相コイ
ル213A1、213A2の巻方向と逆方向にB相コイ
ル213B1、213B2及びC相コイル213C1、
213C2が巻回され、かつA相コイル213A1、2
13A2、B相コイル213B1、213B2、C相コ
イル213C1、213C2は直列に接続されている。
【0022】上述した第1の形態から第4の形態のモー
タ100、200のトルク発生について図6を参照して
説明する。図6は、モータ100、200の着磁部と無
着磁部を直線状に展開し、コイルが巻回された鉄芯を1
箇所抜き出して対向させ、相対的に鉄芯が図中矢印方向
に移動したときの、鉄芯に巻回されたコイルと鎖交する
磁束波形及びこの磁束波形を微分して得られるトルク波
形を、着磁部及び無着磁部の境及び中央にa〜fの記号
を付して対応させている。図中、a〜aの間で右上がり
の傾斜を示す磁束波形部分と右下がりの傾斜を示す磁束
波形部分は、およそ2:1の比率となっている。このた
め、右上がりの傾斜の傾きは、右下がりの傾斜の傾きの
1/2となり、トルクのピーク値は1/2となる。しか
しながら、同方向に発生するトルクの範囲は、右上がり
の傾斜を示すトルク波形部分と右下がりの傾斜を示すト
ルク波形部分を比較すると、およそ2:1の比率とな
り、広い角度範囲で平坦なトルクを得ることができる。
ここで、モータの発生するゴギング・トルク(マグネッ
トと鉄芯により発生するトルクの脈動)は鉄芯のスロッ
ト数とマグネットの極数により発生し、マグネットの1
極の角度が大きいほど、ゴギング・トルクも大きくな
る。しかしながら、上記実施の形態では、マグネット1
24、224の1極の角度が比較的小さくでき、またゴ
ギング・トルクの発生数も比較的大きいため、ゴギング
・トルクの低減目的で実施されるマグネットのスキュー
角を小さくすることができ、製造上有利となる。
タ100、200のトルク発生について図6を参照して
説明する。図6は、モータ100、200の着磁部と無
着磁部を直線状に展開し、コイルが巻回された鉄芯を1
箇所抜き出して対向させ、相対的に鉄芯が図中矢印方向
に移動したときの、鉄芯に巻回されたコイルと鎖交する
磁束波形及びこの磁束波形を微分して得られるトルク波
形を、着磁部及び無着磁部の境及び中央にa〜fの記号
を付して対応させている。図中、a〜aの間で右上がり
の傾斜を示す磁束波形部分と右下がりの傾斜を示す磁束
波形部分は、およそ2:1の比率となっている。このた
め、右上がりの傾斜の傾きは、右下がりの傾斜の傾きの
1/2となり、トルクのピーク値は1/2となる。しか
しながら、同方向に発生するトルクの範囲は、右上がり
の傾斜を示すトルク波形部分と右下がりの傾斜を示すト
ルク波形部分を比較すると、およそ2:1の比率とな
り、広い角度範囲で平坦なトルクを得ることができる。
ここで、モータの発生するゴギング・トルク(マグネッ
トと鉄芯により発生するトルクの脈動)は鉄芯のスロッ
ト数とマグネットの極数により発生し、マグネットの1
極の角度が大きいほど、ゴギング・トルクも大きくな
る。しかしながら、上記実施の形態では、マグネット1
24、224の1極の角度が比較的小さくでき、またゴ
ギング・トルクの発生数も比較的大きいため、ゴギング
・トルクの低減目的で実施されるマグネットのスキュー
角を小さくすることができ、製造上有利となる。
【0023】モータの各相A、B、Cのコイルの巻方向
が全て同方向に巻回されているときは、各相A、B、C
で発生するトルクの位相関係は図7に示す実線及び点線
の波形図となる。ところが、上述したモータ100、2
00の各相A、B、Cのコイルの場合、B相及びC相の
コイルの巻方向はA相のコイルの巻方向とは逆方向に巻
回されているので、B相及びC相で発生するトルクの位
相関係は図8に示す点線の波形図となる。そして、B相
及びC相のコイルは直列接続されているので、その合成
波形は図8に示す実線の波形図となり、図6に示すA相
のみのトルク波形と等しくなる。従って、モータ10
0、200全体で発生するトルクはA相のみで発生する
トルクの2倍となる。
が全て同方向に巻回されているときは、各相A、B、C
で発生するトルクの位相関係は図7に示す実線及び点線
の波形図となる。ところが、上述したモータ100、2
00の各相A、B、Cのコイルの場合、B相及びC相の
コイルの巻方向はA相のコイルの巻方向とは逆方向に巻
回されているので、B相及びC相で発生するトルクの位
相関係は図8に示す点線の波形図となる。そして、B相
及びC相のコイルは直列接続されているので、その合成
波形は図8に示す実線の波形図となり、図6に示すA相
のみのトルク波形と等しくなる。従って、モータ10
0、200全体で発生するトルクはA相のみで発生する
トルクの2倍となる。
【0024】図9は、図1に示す構造を有するこの発明
のモータの第5の形態を示す軸方向と直角方向の断面図
である。このモータ100は、2極のマグネット124
S、124Nと、6スロットの鉄芯112を備えてい
る。空間のみの無着磁部103とS極のマグネット12
4SとN極のマグネット124Nとが、時計回りに一回
転360°内で等分割で配置されている。そして、コイ
ルは、A相コイル113A1、113A2、B相コイル
113B1、113B2、C相コイル113C1、11
3C2の順で構成され、図5に示すように、各スロット
にA相コイル113A1、113A2の巻方向と逆方向
にB相コイル113B1、113B2及びC相コイル1
13C1、113C2が巻回され、かつA相コイル11
3A1、113A2、B相コイル113B1、113B
2、C相コイル113C1、113C2は直列に接続さ
れている。
のモータの第5の形態を示す軸方向と直角方向の断面図
である。このモータ100は、2極のマグネット124
S、124Nと、6スロットの鉄芯112を備えてい
る。空間のみの無着磁部103とS極のマグネット12
4SとN極のマグネット124Nとが、時計回りに一回
転360°内で等分割で配置されている。そして、コイ
ルは、A相コイル113A1、113A2、B相コイル
113B1、113B2、C相コイル113C1、11
3C2の順で構成され、図5に示すように、各スロット
にA相コイル113A1、113A2の巻方向と逆方向
にB相コイル113B1、113B2及びC相コイル1
13C1、113C2が巻回され、かつA相コイル11
3A1、113A2、B相コイル113B1、113B
2、C相コイル113C1、113C2は直列に接続さ
れている。
【0025】図10は、図1に示す構造を有するこの発
明のモータの第6の形態を示す軸方向と直角方向の断面
図である。このモータ100は、2極のマグネット12
4S、124Nと、6スロットの鉄芯112を備えてい
る。無着磁部104とS極のマグネット124SとN極
のマグネット124Nとが、時計回りに一回転360°
内で等分割で配置されている。そして、コイルは、A相
コイル113A1、113A2、B相コイル113B
1、113B2、C相コイル113C1、113C2の
順で構成され、図5に示すように、各スロットにA相コ
イル113A1、113A2の巻方向と逆方向にB相コ
イル113B1、113B2及びC相コイル113C
1、113C2が巻回され、かつA相コイル113A
1、113A2、B相コイル113B1、113B2、
C相コイル113C1、113C2は直列に接続されて
いる。
明のモータの第6の形態を示す軸方向と直角方向の断面
図である。このモータ100は、2極のマグネット12
4S、124Nと、6スロットの鉄芯112を備えてい
る。無着磁部104とS極のマグネット124SとN極
のマグネット124Nとが、時計回りに一回転360°
内で等分割で配置されている。そして、コイルは、A相
コイル113A1、113A2、B相コイル113B
1、113B2、C相コイル113C1、113C2の
順で構成され、図5に示すように、各スロットにA相コ
イル113A1、113A2の巻方向と逆方向にB相コ
イル113B1、113B2及びC相コイル113C
1、113C2が巻回され、かつA相コイル113A
1、113A2、B相コイル113B1、113B2、
C相コイル113C1、113C2は直列に接続されて
いる。
【0026】上述した各実施の形態は、図1に示す構造
及び図9又は図10に示す構造を有するものについて説
明したが、図2に示す構造及び図9又は図10に示す構
造を有するものについても同様の実施の形態が考えられ
る。図9は、図2に示す構造を有するこの発明のモータ
の第7の形態を示す軸方向と直角方向の断面図である。
このモータ200は、4極のマグネット224S、22
4N、224S、224Nと、6スロットの鉄芯212
を備えている。空間のみの無着磁部203とS極のマグ
ネット224SとN極のマグネット224Nとが、時計
回りに一回転360°内で等分割で配置されている。そ
して、コイルは、A相コイル213A1、213A2、
B相コイル213B1、213B2、C相コイル213
C1、213C2の順で構成され、図5に示すように、
各スロットにA相コイル213A1、213A2の巻方
向と逆方向にB相コイル213B1、213B2及びC
相コイル213C1、213C2が巻回され、かつA相
コイル213A1、213A2、B相コイル213B
1、213B2、C相コイル213C1、213C2は
直列に接続されている。
及び図9又は図10に示す構造を有するものについて説
明したが、図2に示す構造及び図9又は図10に示す構
造を有するものについても同様の実施の形態が考えられ
る。図9は、図2に示す構造を有するこの発明のモータ
の第7の形態を示す軸方向と直角方向の断面図である。
このモータ200は、4極のマグネット224S、22
4N、224S、224Nと、6スロットの鉄芯212
を備えている。空間のみの無着磁部203とS極のマグ
ネット224SとN極のマグネット224Nとが、時計
回りに一回転360°内で等分割で配置されている。そ
して、コイルは、A相コイル213A1、213A2、
B相コイル213B1、213B2、C相コイル213
C1、213C2の順で構成され、図5に示すように、
各スロットにA相コイル213A1、213A2の巻方
向と逆方向にB相コイル213B1、213B2及びC
相コイル213C1、213C2が巻回され、かつA相
コイル213A1、213A2、B相コイル213B
1、213B2、C相コイル213C1、213C2は
直列に接続されている。
【0027】図10は、図2に示す構造を有するこの発
明のモータの第8の形態を示す軸方向と直角方向の断面
図である。このモータ200は、4極のマグネット22
4S、224N、224S、224Nと、6スロットの
鉄芯212を備えている。無着磁部204とS極のマグ
ネット224SとN極のマグネット224Nとが、時計
回りに一回転360°内で等分割で配置されている。そ
して、コイルは、A相コイル213A1、213A2、
B相コイル213B1、213B2、C相コイル213
C1、213C2の順で構成され、図5に示すように、
各スロットにA相コイル213A1、213A2の巻方
向と逆方向にB相コイル213B1、213B2及びC
相コイル213C1、213C2が巻回され、かつA相
コイル213A1、213A2、B相コイル213B
1、213B2、C相コイル213C1、213C2は
直列に接続されている。
明のモータの第8の形態を示す軸方向と直角方向の断面
図である。このモータ200は、4極のマグネット22
4S、224N、224S、224Nと、6スロットの
鉄芯212を備えている。無着磁部204とS極のマグ
ネット224SとN極のマグネット224Nとが、時計
回りに一回転360°内で等分割で配置されている。そ
して、コイルは、A相コイル213A1、213A2、
B相コイル213B1、213B2、C相コイル213
C1、213C2の順で構成され、図5に示すように、
各スロットにA相コイル213A1、213A2の巻方
向と逆方向にB相コイル213B1、213B2及びC
相コイル213C1、213C2が巻回され、かつA相
コイル213A1、213A2、B相コイル213B
1、213B2、C相コイル213C1、213C2は
直列に接続されている。
【0028】上述した第5の形態から第8の形態のモー
タ100、200のトルク発生について図11を参照し
て説明する。図11は、モータ100、200の着磁部
と無着磁部を直線状に展開し、1相分の隣接する2個の
コイルが巻回された鉄芯、例えば113A1(213A
1)、113A2(213A2)を抜き出して対向さ
せ、相対的に鉄芯が図中矢印方向に移動したときの、鉄
芯に巻回されたコイルと鎖交する各磁束波形、各磁束波
形を合成した磁束波形及びこの合成磁束波形を微分して
得られるトルク波形を示す。この合成磁束波形は、この
形態のモータ100、200の鉄芯を3スロットとした
場合と同じ波形となる。
タ100、200のトルク発生について図11を参照し
て説明する。図11は、モータ100、200の着磁部
と無着磁部を直線状に展開し、1相分の隣接する2個の
コイルが巻回された鉄芯、例えば113A1(213A
1)、113A2(213A2)を抜き出して対向さ
せ、相対的に鉄芯が図中矢印方向に移動したときの、鉄
芯に巻回されたコイルと鎖交する各磁束波形、各磁束波
形を合成した磁束波形及びこの合成磁束波形を微分して
得られるトルク波形を示す。この合成磁束波形は、この
形態のモータ100、200の鉄芯を3スロットとした
場合と同じ波形となる。
【0029】図中、右上がりの傾斜を示す磁束波形部分
と右下がりの傾斜を示す磁束波形部分は、およそ2:1
の比率となっている。このため、右上がりの傾斜の傾き
は、右下がりの傾斜の傾きの1/2となり、トルクのピ
ーク値は1/2となる。しかしながら、同方向に発生す
るトルクの範囲は、右上がりの傾斜を示すトルク波形部
分と右下がりの傾斜を示すトルク波形部分を比較する
と、およそ2:1の比率となり、広い角度範囲で平坦な
トルクを得ることができる。従って、3スロットの構成
のモータと同じ効果を6スロットの構成のモータで実現
することができる。さらに、1相分のコイルの巻回数を
2スロットに分散するため、コイル113、213の高
さを低くすることができ、モータ100、200の軸方
向の厚さを薄くすることができる。逆に、コイル11
3、213のスペースが同じであれば、コイルの巻回数
を増やせるため、モータ100、200の特性を向上さ
せることができる。また、2極6スロット構成のため、
コギング・トルクが12周期/1回転となり、コギング
のピーク値を低減することができる。よって、スキュー
着磁を行わなくても良く、発生トルクを低下させること
はない。また、スキュー着磁を行う場合でも、ゴギング
周期が大きいため、スキュー角を小さくすることがで
き、製造上有利となる。
と右下がりの傾斜を示す磁束波形部分は、およそ2:1
の比率となっている。このため、右上がりの傾斜の傾き
は、右下がりの傾斜の傾きの1/2となり、トルクのピ
ーク値は1/2となる。しかしながら、同方向に発生す
るトルクの範囲は、右上がりの傾斜を示すトルク波形部
分と右下がりの傾斜を示すトルク波形部分を比較する
と、およそ2:1の比率となり、広い角度範囲で平坦な
トルクを得ることができる。従って、3スロットの構成
のモータと同じ効果を6スロットの構成のモータで実現
することができる。さらに、1相分のコイルの巻回数を
2スロットに分散するため、コイル113、213の高
さを低くすることができ、モータ100、200の軸方
向の厚さを薄くすることができる。逆に、コイル11
3、213のスペースが同じであれば、コイルの巻回数
を増やせるため、モータ100、200の特性を向上さ
せることができる。また、2極6スロット構成のため、
コギング・トルクが12周期/1回転となり、コギング
のピーク値を低減することができる。よって、スキュー
着磁を行わなくても良く、発生トルクを低下させること
はない。また、スキュー着磁を行う場合でも、ゴギング
周期が大きいため、スキュー角を小さくすることがで
き、製造上有利となる。
【0030】モータの各相A、B、Cのコイルの巻方向
が全て同方向に巻回されているときは、各相A、B、C
で発生するトルクの位相関係は図7に示す実線及び点線
の波形図となる。ところが、上述したモータ100、2
00の各相A、B、Cのコイルの場合、B相及びC相の
コイルの巻方向はA相のコイルの巻方向とは逆方向に巻
回されているので、B相及びC相で発生するトルクの位
相関係は図8に示す点線の波形図となる。そして、B相
及びC相のコイルは直列接続されているので、その合成
波形は図8に示す実線の波形図となり、図11に示すA
相のトルク波形と等しくなる。従って、モータ100、
200全体で発生するトルクはA相で発生するトルクの
2倍となる。
が全て同方向に巻回されているときは、各相A、B、C
で発生するトルクの位相関係は図7に示す実線及び点線
の波形図となる。ところが、上述したモータ100、2
00の各相A、B、Cのコイルの場合、B相及びC相の
コイルの巻方向はA相のコイルの巻方向とは逆方向に巻
回されているので、B相及びC相で発生するトルクの位
相関係は図8に示す点線の波形図となる。そして、B相
及びC相のコイルは直列接続されているので、その合成
波形は図8に示す実線の波形図となり、図11に示すA
相のトルク波形と等しくなる。従って、モータ100、
200全体で発生するトルクはA相で発生するトルクの
2倍となる。
【0031】図12は、図1に示す構造を有するこの発
明のモータの第9の形態を示す軸方向と直角方向の断面
図である。このモータ100は、2極のマグネット12
4S、124Nと、9スロットの鉄芯112を備えてい
る。空間のみの無着磁部105とS極のマグネット12
4SとN極のマグネット124Nとが、時計回りに一回
転360°内で等分割で配置されている。そして、コイ
ルは、A相コイル113A1、113A2、113A
3、B相コイル113B1、113B2、113B3、
C相コイル113C1、113C2、113C3の順で
構成され、図14に示すように、各スロットにA相コイ
ル113A1、113A2、113A3の巻方向と逆方
向にB相コイル113B1、113B2、113B3及
びC相コイル113C1、113C2、113C3が巻
回され、かつA相コイル113A1、113A2、11
3A3、B相コイル113B1、113B2、113B
3、C相コイル113C1、113C2、113C3は
直列に接続されている。尚、図14では、A相コイル1
13A1、113A2、113A3をA(123)と表
し、A相コイル113A1、113A2、113A3の
巻方向と逆方向のB相コイル113B1、113B2、
113B3及びC相コイル113C1、113C2、1
13C3をB(123)バー及びC(123)バーと表
している。
明のモータの第9の形態を示す軸方向と直角方向の断面
図である。このモータ100は、2極のマグネット12
4S、124Nと、9スロットの鉄芯112を備えてい
る。空間のみの無着磁部105とS極のマグネット12
4SとN極のマグネット124Nとが、時計回りに一回
転360°内で等分割で配置されている。そして、コイ
ルは、A相コイル113A1、113A2、113A
3、B相コイル113B1、113B2、113B3、
C相コイル113C1、113C2、113C3の順で
構成され、図14に示すように、各スロットにA相コイ
ル113A1、113A2、113A3の巻方向と逆方
向にB相コイル113B1、113B2、113B3及
びC相コイル113C1、113C2、113C3が巻
回され、かつA相コイル113A1、113A2、11
3A3、B相コイル113B1、113B2、113B
3、C相コイル113C1、113C2、113C3は
直列に接続されている。尚、図14では、A相コイル1
13A1、113A2、113A3をA(123)と表
し、A相コイル113A1、113A2、113A3の
巻方向と逆方向のB相コイル113B1、113B2、
113B3及びC相コイル113C1、113C2、1
13C3をB(123)バー及びC(123)バーと表
している。
【0032】図13は、図1に示す構造を有するこの発
明のモータの第10の形態を示す軸方向と直角方向の断
面図である。このモータ100は、2極のマグネット1
24S、124Nと、9スロットの鉄芯112を備えて
いる。無着磁部106とS極のマグネット124SとN
極のマグネット124Nとが、時計回りに一回転360
°内で等分割で配置されている。そして、コイルは、A
相コイル113A1、113A2、113A3、B相コ
イル113B1、113B2、113B3、C相コイル
113C1、113C2、113C3で構成され、図1
4に示すように、各スロットにA相コイル113A1、
113A2、113A3の巻方向と逆方向にB相コイル
113B1、113B2、113B3及びC相コイル1
13C1、113C2、113C3が巻回され、かつA
相コイル113A1、113A2、113A3、B相コ
イル113B1、113B2、113B3、C相コイル
113C1、113C2、113C3は直列に接続され
ている。
明のモータの第10の形態を示す軸方向と直角方向の断
面図である。このモータ100は、2極のマグネット1
24S、124Nと、9スロットの鉄芯112を備えて
いる。無着磁部106とS極のマグネット124SとN
極のマグネット124Nとが、時計回りに一回転360
°内で等分割で配置されている。そして、コイルは、A
相コイル113A1、113A2、113A3、B相コ
イル113B1、113B2、113B3、C相コイル
113C1、113C2、113C3で構成され、図1
4に示すように、各スロットにA相コイル113A1、
113A2、113A3の巻方向と逆方向にB相コイル
113B1、113B2、113B3及びC相コイル1
13C1、113C2、113C3が巻回され、かつA
相コイル113A1、113A2、113A3、B相コ
イル113B1、113B2、113B3、C相コイル
113C1、113C2、113C3は直列に接続され
ている。
【0033】上述した各実施の形態は、図1に示す構造
及び図12又は図13に示す構造を有するものについて
説明したが、図2に示す構造及び図12又は図13に示
す構造を有するものについても同様の実施の形態が考え
られる。図12は、図2に示す構造を有するこの発明の
モータの第11の形態を示す軸方向と直角方向の断面図
である。このモータ200は、2極のマグネット224
S、224Nと、9スロットの鉄芯212を備えてい
る。空間のみの無着磁部205とS極のマグネット22
4SとN極のマグネット224Nとが、時計回りに一回
転360°内で等分割で配置されている。そして、コイ
ルは、A相コイル213A1、213A2、213A
3、B相コイル213B1、213B2、213B3、
C相コイル213C1、213C2、213C3の順で
構成され、図14に示すように、各スロットにA相コイ
ル213A1、213A2、213A3の巻方向と逆方
向にB相コイル213B1、213B2、213B3及
びC相コイル213C1、213C2、213C3が巻
回され、かつA相コイル213A1、213A2、21
3A3、B相コイル213B1、213B2、213B
3、C相コイル213C1、213C2、213C3は
直列に接続されている。
及び図12又は図13に示す構造を有するものについて
説明したが、図2に示す構造及び図12又は図13に示
す構造を有するものについても同様の実施の形態が考え
られる。図12は、図2に示す構造を有するこの発明の
モータの第11の形態を示す軸方向と直角方向の断面図
である。このモータ200は、2極のマグネット224
S、224Nと、9スロットの鉄芯212を備えてい
る。空間のみの無着磁部205とS極のマグネット22
4SとN極のマグネット224Nとが、時計回りに一回
転360°内で等分割で配置されている。そして、コイ
ルは、A相コイル213A1、213A2、213A
3、B相コイル213B1、213B2、213B3、
C相コイル213C1、213C2、213C3の順で
構成され、図14に示すように、各スロットにA相コイ
ル213A1、213A2、213A3の巻方向と逆方
向にB相コイル213B1、213B2、213B3及
びC相コイル213C1、213C2、213C3が巻
回され、かつA相コイル213A1、213A2、21
3A3、B相コイル213B1、213B2、213B
3、C相コイル213C1、213C2、213C3は
直列に接続されている。
【0034】図13は、図2に示す構造を有するこの発
明のモータの第12の形態を示す軸方向と直角方向の断
面図である。このモータ200は、2極のマグネット2
24S、224Nと、9スロットの鉄芯212を備えて
いる。無着磁部206とS極のマグネット224SとN
極のマグネット224Nとが、時計回りに一回転360
°内で等分割で配置されている。そして、コイルは、A
相コイル213A1、213A2、213A3、B相コ
イル213B1、213B2、213B3、C相コイル
213C1、213C2、213C3で構成され、図1
4に示すように、各スロットにA相コイル213A1、
213A2、213A3の巻方向と逆方向にB相コイル
213B1、213B2、213B3及びC相コイル2
13C1、213C2、213C3が巻回され、かつA
相コイル213A1、213A2、213A3、B相コ
イル213B1、213B2、213B3、C相コイル
213C1、213C2、213C3は直列に接続され
ている。
明のモータの第12の形態を示す軸方向と直角方向の断
面図である。このモータ200は、2極のマグネット2
24S、224Nと、9スロットの鉄芯212を備えて
いる。無着磁部206とS極のマグネット224SとN
極のマグネット224Nとが、時計回りに一回転360
°内で等分割で配置されている。そして、コイルは、A
相コイル213A1、213A2、213A3、B相コ
イル213B1、213B2、213B3、C相コイル
213C1、213C2、213C3で構成され、図1
4に示すように、各スロットにA相コイル213A1、
213A2、213A3の巻方向と逆方向にB相コイル
213B1、213B2、213B3及びC相コイル2
13C1、213C2、213C3が巻回され、かつA
相コイル213A1、213A2、213A3、B相コ
イル213B1、213B2、213B3、C相コイル
213C1、213C2、213C3は直列に接続され
ている。
【0035】上述した第9の形態から第12の形態のモ
ータ100、200のトルク発生について図15を参照
して説明する。図15は、モータ100、200の着磁
部と無着磁部を直線状に展開し、1相分の隣接する3個
のコイルが巻回された鉄芯、例えば113A1(213
A1)、113A2(213A2)、113A3(21
3A3)を抜き出して対向させ、相対的に鉄芯が図中矢
印方向に移動したときの、鉄芯に巻回されたコイルと鎖
交する各磁束波形、各磁束波形を合成した磁束波形及び
この磁束波形を微分して得られるトルク波形を示す。こ
の合成磁束波形は、この形態のモータ100、200の
鉄芯を3スロットとした場合と同じ波形となる。
ータ100、200のトルク発生について図15を参照
して説明する。図15は、モータ100、200の着磁
部と無着磁部を直線状に展開し、1相分の隣接する3個
のコイルが巻回された鉄芯、例えば113A1(213
A1)、113A2(213A2)、113A3(21
3A3)を抜き出して対向させ、相対的に鉄芯が図中矢
印方向に移動したときの、鉄芯に巻回されたコイルと鎖
交する各磁束波形、各磁束波形を合成した磁束波形及び
この磁束波形を微分して得られるトルク波形を示す。こ
の合成磁束波形は、この形態のモータ100、200の
鉄芯を3スロットとした場合と同じ波形となる。
【0036】図中、右上がりの傾斜を示す磁束波形部分
と右下がりの傾斜を示す磁束波形部分は、およそ2:1
の比率となっている。このため、右上がりの傾斜の傾き
は、右下がりの傾斜の傾きの1/2となり、トルクのピ
ーク値は1/2となる。しかしながら、同方向に発生す
るトルクの範囲は、右上がりの傾斜を示すトルク波形部
分と右下がりの傾斜を示すトルク波形部分を比較する
と、およそ2:1の比率となり、広い角度範囲で平坦な
トルクを得ることができる。従って、3スロットの構成
のモータと同じ効果を9スロットの構成のモータで実現
することができる。さらに、1相分のコイルの巻回数を
3スロットに分散するため、コイル113、213の高
さを低くすることができ、モータ100、200の軸方
向の厚さを薄くすることができる。逆に、コイル11
3、213のスペースが同じであれば、コイルの巻回数
を増やせるため、モータ100、200の特性を向上さ
せることができる。また、2極9スロット構成のため、
コギング・トルクが18周期/1回転となり、コギング
のピーク値を低減することができる。よって、スキュー
着磁を行わなくても良く、発生トルクを低下させること
はない。また、スキュー着磁を行う場合でも、ゴギング
周期が大きいため、スキュー角を小さくすることがで
き、製造上有利となる。
と右下がりの傾斜を示す磁束波形部分は、およそ2:1
の比率となっている。このため、右上がりの傾斜の傾き
は、右下がりの傾斜の傾きの1/2となり、トルクのピ
ーク値は1/2となる。しかしながら、同方向に発生す
るトルクの範囲は、右上がりの傾斜を示すトルク波形部
分と右下がりの傾斜を示すトルク波形部分を比較する
と、およそ2:1の比率となり、広い角度範囲で平坦な
トルクを得ることができる。従って、3スロットの構成
のモータと同じ効果を9スロットの構成のモータで実現
することができる。さらに、1相分のコイルの巻回数を
3スロットに分散するため、コイル113、213の高
さを低くすることができ、モータ100、200の軸方
向の厚さを薄くすることができる。逆に、コイル11
3、213のスペースが同じであれば、コイルの巻回数
を増やせるため、モータ100、200の特性を向上さ
せることができる。また、2極9スロット構成のため、
コギング・トルクが18周期/1回転となり、コギング
のピーク値を低減することができる。よって、スキュー
着磁を行わなくても良く、発生トルクを低下させること
はない。また、スキュー着磁を行う場合でも、ゴギング
周期が大きいため、スキュー角を小さくすることがで
き、製造上有利となる。
【0037】モータの各相A、B、Cのコイルの巻方向
が全て同方向に巻回されているときは、各相A、B、C
で発生するトルクの位相関係は図7に示す実線及び点線
の波形図となる。ところが、上述したモータ100、2
00の各相A、B、Cのコイルの場合、B相及びC相の
コイルの巻方向はA相のコイルの巻方向とは逆方向に巻
回されているので、B相及びC相で発生するトルクの位
相関係は図8に示す点線の波形図となる。そして、B相
及びC相のコイルは直列接続されているので、その合成
波形は図8に示す実線の波形となり、図15に示すA相
のトルク波形と等しくなる。従って、モータ100、2
00全体で発生するトルクはA相で発生するトルクの2
倍となる。
が全て同方向に巻回されているときは、各相A、B、C
で発生するトルクの位相関係は図7に示す実線及び点線
の波形図となる。ところが、上述したモータ100、2
00の各相A、B、Cのコイルの場合、B相及びC相の
コイルの巻方向はA相のコイルの巻方向とは逆方向に巻
回されているので、B相及びC相で発生するトルクの位
相関係は図8に示す点線の波形図となる。そして、B相
及びC相のコイルは直列接続されているので、その合成
波形は図8に示す実線の波形となり、図15に示すA相
のトルク波形と等しくなる。従って、モータ100、2
00全体で発生するトルクはA相で発生するトルクの2
倍となる。
【0038】上述した各実施の形態においては、図16
〜図18に示すように、トルク発生範囲が逆トルク発生
範囲の約2倍になるので、回転角度の範囲を広く採るこ
とができる。また、発生トルクの平坦な範囲が70%以
上あるので、トルク制御が容易となり、制御回路の構成
を単純化することができる。さらに、モータを構成する
形状の制約が少ないので、マグネットと鉄芯の対向配
置、又は揺動部分の自由な構成を実現することができ
る。そして、揺動部分を自由に構成することができるた
め、揺動部分にプーリ、ギヤ、リム駆動等の機構を取り
付けて駆動力を取り出すように構成することができる。
〜図18に示すように、トルク発生範囲が逆トルク発生
範囲の約2倍になるので、回転角度の範囲を広く採るこ
とができる。また、発生トルクの平坦な範囲が70%以
上あるので、トルク制御が容易となり、制御回路の構成
を単純化することができる。さらに、モータを構成する
形状の制約が少ないので、マグネットと鉄芯の対向配
置、又は揺動部分の自由な構成を実現することができ
る。そして、揺動部分を自由に構成することができるた
め、揺動部分にプーリ、ギヤ、リム駆動等の機構を取り
付けて駆動力を取り出すように構成することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、揺動モータとして使用する場合に相切り換えの機構
又は回路が不要となるので、低価格なものとすることが
できる。
ば、揺動モータとして使用する場合に相切り換えの機構
又は回路が不要となるので、低価格なものとすることが
できる。
【図1】この発明のモータの一形態を示す軸方向断面
図。
図。
【図2】この発明のモータの別の一形態を示す軸方向断
面図。
面図。
【図3】図1又は図2に示すモータの一形態の第1の径
方向断面図。
方向断面図。
【図4】図1又は図2に示すモータの一形態の第2の径
方向断面図。
方向断面図。
【図5】図3又は図4に示すモータの一形態の巻線の結
線を示す斜視図。
線を示す斜視図。
【図6】図3又は図4に示すモータの一形態の磁束波形
とトルク波形を示す図。
とトルク波形を示す図。
【図7】各相のトルク発生の位相関係を示す図。
【図8】2相のトルク合成波形を示す図。
【図9】図1又は図2に示すモータの一形態の第3の径
方向断面図。
方向断面図。
【図10】図1又は図2に示すモータの一形態の第4の
径方向断面図。
径方向断面図。
【図11】図9又は図10に示すモータの一形態の磁束
波形とトルク波形を示す図。
波形とトルク波形を示す図。
【図12】図1又は図2に示すモータの一形態の第5の
径方向断面図。
径方向断面図。
【図13】図1又は図2に示すモータの一形態の第6の
径方向断面図。
径方向断面図。
【図14】図12又は図13に示すモータの一形態の巻
線の結線を示す斜視図。
線の結線を示す斜視図。
【図15】図12又は図13に示すモータの一形態の磁
束波形とトルク波形を示す図。
束波形とトルク波形を示す図。
【図16】図3又は図4に示すモータの一形態の極数と
スロット数との関係を示す図。
スロット数との関係を示す図。
【図17】図9又は図10に示すモータの一形態の極数
とスロット数との関係を示す図。
とスロット数との関係を示す図。
【図18】図12又は図13に示すモータの一形態の極
数とスロット数との関係を示す図。
数とスロット数との関係を示す図。
【図19】従来のモータの一例を示す軸方向断面図。
【図20】従来のモータの別の一例を示す軸方向断面
図。
図。
【図21】図19又は図20に示すモータの一例の径方
向断面図。
向断面図。
【図22】従来のモータの各相の発生トルクを示す波形
図。
図。
【図23】従来のモータの制御回路の一例を示す図。
【図24】従来のモータの制御回路の別の一例を示す
図。
図。
10、30、100、200 モータ 11、31、110、210 インナ 12、32、120、220 マグネット・ケース組立
体 13、33、130、230 ステータ・ケース組立体 14、34、111、223 軸 15、35、112、212 鉄芯 18、38、113、213 コイル 21、41、124、224 マグネット
体 13、33、130、230 ステータ・ケース組立体 14、34、111、223 軸 15、35、112、212 鉄芯 18、38、113、213 コイル 21、41、124、224 マグネット
Claims (7)
- 【請求項1】 異なる極で着磁され、周方向に等角度で
配置される各着磁部と、 巻線を有し、前記各着磁部と径方向に対向して配置さ
れ、前記各着磁部と磁路を形成する磁性部とを備えたモ
ータにおいて、 前記各着磁部の角度と同角度で周方向に配置される無着
磁部を備え、 前記磁性部は、1組の前記各着磁部及び無着磁部がなす
周方向の角度内で、3箇所等ピッチで対向する3相構成
であって、前記巻線の接続が、1相の巻回方向が他の2
相の巻回方向と逆方向で、かつ3相が直列であることを
特徴とするモータ。 - 【請求項2】 異なる極で着磁され、周方向に等角度で
配置される各着磁部と、 巻線を有し、前記各着磁部と径方向に対向して配置さ
れ、前記各着磁部と磁路を形成する磁性部とを備えたモ
ータにおいて、 前記各着磁部の角度と同角度で周方向に配置される無着
磁部を備え、 前記磁性部は、1組の前記各着磁部及び無着磁部がなす
周方向の角度内で、6箇所等ピッチで対向し、かつ1相
分が隣接する2箇所で構成される3相構成であって、前
記巻線の接続が、1相の巻回方向が他の2相の巻回方向
と逆方向で、かつ3相が直列であることを特徴とするモ
ータ。 - 【請求項3】 前記1相分の2箇所の磁性部に巻回され
る巻線は、巻回方向が同一であって、直列接続である請
求項2に記載のモータ。 - 【請求項4】 前記1相分の2箇所の磁性部に巻回され
る巻線は、同時に巻回されている請求項2に記載のモー
タ。 - 【請求項5】 異なる極で着磁され、周方向に等角度で
配置される各着磁部と、 巻線を有し、前記各着磁部と径方向に対向して配置さ
れ、前記各着磁部と磁路を形成する磁性部とを備えたモ
ータにおいて、 前記各着磁部の角度と同角度で周方向に配置される無着
磁部を備え、 前記磁性部は、1組の前記各着磁部及び無着磁部がなす
周方向の角度内で、9箇所等ピッチで対向し、かつ1相
分が隣接する3箇所で構成される3相構成であって、前
記巻線の接続が、1相の巻回方向が他の2相の巻回方向
と逆方向で、かつ3相が直列であることを特徴とするモ
ータ。 - 【請求項6】 前記1相分の3箇所の磁性部に巻回され
る巻線は、巻回方向が同一であって、直列接続である請
求項5に記載のモータ。 - 【請求項7】 前記1相分の3箇所の磁性部に巻回され
る巻線は、同時に巻回されている請求項5に記載のモー
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22471095A JPH0956136A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22471095A JPH0956136A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0956136A true JPH0956136A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16818040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22471095A Pending JPH0956136A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0956136A (ja) |
-
1995
- 1995-08-09 JP JP22471095A patent/JPH0956136A/ja active Pending
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