JPH0955838A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH0955838A
JPH0955838A JP7209399A JP20939995A JPH0955838A JP H0955838 A JPH0955838 A JP H0955838A JP 7209399 A JP7209399 A JP 7209399A JP 20939995 A JP20939995 A JP 20939995A JP H0955838 A JPH0955838 A JP H0955838A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、受信側ファクシミリ(自機)から
の送出信号の回り込みによるトーン検出誤動作を防止
し、信号に応じたアンプ値およびエネルギー閾値を設定
することにより、送信側ファクシミリから送られてくる
信号を的確に検出できるファクシミリ装置を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 モデムから出力されるAGCアンプ値に
応じてトーン検出フィルタのアンプ値を算出、設定する
アンプ値算出手段およびアンプ値設定手段と、AGCア
ンプ値に応じて検出、非検出を判定するトーン検出フィ
ルタ出力のエネルギー閾値を算出、設定するエネルギー
閾値算出手段およびエネルギー閾値設定手段と、AGC
アンプ値に応じて算出するフィルタアンプ値およびエネ
ルギー閾値の算出式に使用する係数を格納する記憶手段
と、モデムのトーン検出フィルタ構成により係数を設定
する係数設定手段とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信機器に関し、
特にモデムのフィルタに係数を設定し、そのフィルタ出
力に応じてトーン検出を行うファクシミリ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電話回線等の通信回線を利用し
てファクシミリ通信を行う場合には、最初に網制御部に
よる回線の確立をすることが必要となる。すなわち、特
開平5−292286号公報等に示されるように、送信
側ファクシミリが通信回線を介して受信側ファクシミリ
にダイヤリングして発呼した後、CNG(コーリング・
トーン)信号を送出すると、受信側ファクシミリはCN
G信号を検出し、CED(被呼端末識別)信号を送出し
て応答する。送信側ファクシミリは受信側ファクシミリ
がCED信号により応答すると直ちに短縮プロトコルの
開始を通知する信号を送出する。このようにして、ファ
クシミリ間の呼の設定および回線確立が行われ、プロト
コルを短縮するモードが設定されて、以後周知のプロト
コルの伝送制御手順に従って通信を開始する。
【0003】この回線確立の手順におけるCNG等の単
一周波数信号の検出の際には、たとえば「R96FAX MODEM
TONE DETECTOR FILTER TUNING」(Rockwell社、Applic
ation Note Order No.668 January 1985)に示されるよ
うに、モデム内のトーン検出器において、モデム係数を
設定してフィルタを構成させ、フィルタの出力エネルギ
ー値と所定の閾値とを比較して、閾値よりも高い場合に
はトーン検出を行い、閾値よりも低い場合にはトーン非
検出とするようにトーン検出機能を設定する必要があ
る。
【0004】このように電話回線を介して送信側ファク
シミリから送出される単一周波数信号を検出する場合、
受信側ファクシミリが送受信を行っておらず受信が可能
な状態の場合には、送信側ファクシミリから送られてく
る信号が弱いものであっても、AGC機能を備えたトー
ン検出器を用いれば、被検出信号は増幅され、フィルタ
から算出されるエネルギー値は所定の閾値レベル以上と
なり、検出が可能となる。これに対して、受信側ファク
シミリは、CNG信号(1100Hz)を検出後、CE
D信号(2100Hz)を送出している間に、送信側フ
ァクシミリから送出されるプロトコル短縮開始信号(8
00Hz)を検出する必要があり、このように、受信側
ファクシミリが送信側ファクシミリから送られてくる信
号(検出対象信号)とは別の信号を電話回線上に送出し
ている状態では、次のような問題が生じる。すなわち、
受信側ファクシミリが送出している信号が自機の受信端
に回り込み、トーン検出器のAGC機能を動作させてし
まい、受信すべき送信側ファクシミリからの信号に対し
て動作しなくなってしまう問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来技
術においては、仮に自機(受信側ファクシミリ)から送
出される信号の回り込みを考慮せずにトーン検出フィル
タの設定を行うと、送信側ファクシミリから送られてく
る信号レベルが小さいものである場合、フィルタから算
出されるエネルギー値も閾値より小さいものとなり、ト
ーン検出が不可能となる。また、回り込む信号のレベル
は、自機からの送出レベル、回線負荷等によっても変化
するため、トーン検出機能が正常に動作するか否かは、
常に不安定な状態となる。
【0006】このような問題点を解決するために、自機
(受信側ファクシミリ)が信号を送出している場合にも
送信側ファクシミリから送られてくる信号のトーン検出
が可能な値でフィルタにアンプ値あるいはエネルギー閾
値を一律に設定すると、自機からの回り込みレベルが小
さい場合、あるいは信号を送出していない場合には、ノ
イズにより誤検出を起こしたり、検出周波数幅が広くな
りすぎる可能性がある。そのため、フィルタの設定を均
一にすることには検出機能上問題があった。そこで、自
機が信号を送出しているか否かの状態に応じて、フィル
タに設定するアンプ値あるいはエネルギー閾値を、たと
えばオペレータが手動で切り換えるようにする機構が考
えられるが、設定値を切り換える操作が繁雑となり、か
つ操作に時間を要するという問題が生じる。
【0007】本発明は、上述したような問題点を解決
し、自機からの回り込み信号に応じたフィルタアンプ値
およびエネルギー閾値を設定することにより、送信側フ
ァクシミリから送られてくる信号を的確にトーン検出で
きるファクシミリ装置を提供することを目的とする。特
に、請求項1および2の発明では、入力される信号がノ
イズ等の検出対象外の信号に比べ、十分小さい場合でも
信号の検出が可能となるように、入力される信号レベル
に応じてフィルタアンプ値を算出、設定することを目的
とする。
【0008】また、請求項3および4の発明では、入力
される信号がノイズ等の検出対象外の信号に比べ、十分
小さく、フィルタから算出されるエネルギー平均値が十
分な値とならない場合でも信号の検出が可能となるよう
に、入力される信号レベルに応じてエネルギー閾値を算
出、設定することを目的とする。また、請求項5の発明
では、請求項2および4に示される算出方法において、
検出周波数毎に算出式の係数が異なることに着目し、算
出式の係数をRAMに持ち、フィルタ構成により係数を
設定することを目的とする。
【0009】また、請求項6の発明では、送信側ファク
シミリから送られてくる信号レベルに関わりなく、トー
ン検出が可能となるように、自機から信号を送出してい
る場合と信号を送出していない場合のフィルタアンプ値
とを設定して、検出を所望する周波数に応じたアンプ値
によりフィルタを構成することを目的とする。また、請
求項7の発明では、請求項6に示される複数係数値設定
手段において、CPUからのビット操作により係数を選
択して、検出を所望する周波数に応じたアンプ値により
フィルタを構成することを目的とする。
【0010】また、請求項8の発明では、フィルタによ
り算出されるエネルギー値が小さい場合でも、トーン検
出が可能となるように、自機から信号を送出している場
合と信号を送出していない場合のエネルギー閾値とを設
定して、検出を所望する周波数に応じたエネルギー閾値
によりフィルタを構成することを目的とする。さらに、
請求項9の発明では、請求項8に示される複数エネルギ
ー閾値設定手段において、CPUからのビット操作によ
りエネルギー閾値を選択して、検出を所望する周波数に
応じたエネルギー閾値によりフィルタを構成することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
モデムのフィルタにフィルタ係数を設定し、該フィルタ
出力のエネルギー値によりトーン検出を行うファクシミ
リ装置において、モデムから出力されるAGCアンプ値
に応じてトーン検出に使用する前記フィルタのアンプ値
を設定するアンプ値設定手段を有する。
【0012】請求項2記載の発明は、前記AGCアンプ
値に応じて設定するフィルタアンプ値をAGCアンプ値
をもとに演算により算出するアンプ値算出手段を有す
る。請求項3記載の発明は、モデムのフィルタにフィル
タ係数を設定し、該フィルタ出力のエネルギー値により
トーン検出を行うファクシミリ装置において、モデムか
ら出力されるAGCアンプ値に応じて検出、非検出を判
定するトーン検出フィルタ出力のエネルギー閾値を設定
するエネルギー閾値設定手段を有する。
【0013】請求項4記載の発明は、前記AGCアンプ
値に応じて設定するエネルギー閾値をAGCアンプ値を
もとに演算により算出するエネルギー閾値算出手段を有
する。請求項5記載の発明は、前記AGCアンプ値に応
じて算出するフィルタアンプ値およびエネルギー閾値の
算出式に使用する係数を記憶手段に格納し、モデムのト
ーン検出フィルタ構成により該係数を設定する係数設定
手段を有する。
【0014】請求項6記載の発明は、検出を所望する周
波数に応じて設定される係数によりフィルタを構成し、
該フィルタから算出されるエネルギーの大きさにより前
記所望の単一周波数を検出するトーン検出器を具備し、
該フィルタのアンプ値に相当する前記係数を複数個設定
することが可能な複数係数設定手段を有する。請求項7
記載の発明は、前記トーン検出器において、前記複数個
設定された係数のうち、エネルギー計算に使用する設定
値をビット操作により選択するアンプ値選択手段を有す
る。
【0015】請求項8記載の発明は、検出を所望する周
波数に応じて設定される係数によりフィルタを構成し、
該フィルタから算出されるエネルギーの大きさにより単
一周波数を検出するトーン検出器を具備し、該トーン検
出を判定するエネルギー閾値を複数個設定することが可
能な複数エネルギー閾値設定手段を有する。請求項9記
載の発明は、前記トーン検出器において、前記複数個設
定されたエネルギー閾値のうち、エネルギー計算に使用
する設定値をビット操作により選択するエネルギー閾値
選択手段を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1は本発明に係るファクシミリ装置の一実施
例を示すブロック図である。図1において、1は原稿画
像を読み取り画情報を取り出すスキャナ、2は画像を記
録紙に記録するプロッタ、3は一次元(MH)、二次元
(MR、MMR)符号化方式等の既知の符号化方式によ
り、送信する画情報を符号化によりデータ圧縮を行う一
方、受信した画情報を復号化して元の画情報を再生する
符号化復号部、4は画情報を変復調して伝送するととも
に、伝送制御のための各種手順信号を伝送するモデム、
5は電話回線と電話機9が接続され、発着信のための所
定の回線を制御する網制御部、6は装置の動作状態を表
示するとともに、オペレータが各種操作を行う操作表示
部であり、7はCPU、ROM、RAM等を含み、上記
各部を制御するシステム制御部、8は上記各部が相互間
で各種制御信号やデータをやり取りするシステムバスで
ある。
【0017】図2に本発明の請求項1から5のいずれか
に記載のファクシミリ装置に係るトーン検出器のフィル
タ構成の第1の実施例を示す。モデム4内に設けられた
トーン検出器20は、一般的に利用される検出器を本発
明に適用したもので、2つのフィルタ11、12とエネ
ルギー平均化フィルタ13および閾値コンパレータ14
から構成される。A1、A2は本発明により設定される
トーン検出器を構成するフィルタのアンプ値であり、B
1、B2、B3、B4は検出したい周波数により設定さ
れる係数である。また、C1、C2はこのフィルタから
算出されるエネルギーの平均値を算出する係数である。
さらに、D1は算出されたエネルギー値を参照して、検
出の可否を判断するためのエネルギー閾値であり、本発
明により設定されるものである。
【0018】フィルタ11および12では、入力信号I
NPUTに対して同様の信号処理が行われる。入力信号
(INPUT)は、はじめにフィルタアンプ値A1(A
2)が乗算され、所定の遅延信号が加算された後、2倍
されて次段へ出力される。出力される信号は所定時間遅
延(Z)され、所望の周波数により設定される係数B
1、B2あるいはB3、B4が乗算されて入力信号に加
算される。フィルタ2では出力信号の絶対値を取る(A
BS)処理がされる。エネルギー平均化フィルタ13で
は、平均値算出係数C1が乗算された後、所定の遅延信
号が加算され、次段へ出力される。この出力される信号
は所定時間遅延され、所定の係数C2が乗算されて入力
信号に加算される。閾値コンパレータ14では、入力さ
れた信号のエネルギー値と予め算出された閾値との比較
により検出信号(FR1)の出力が判断される。 (請求項1、請求項2)図3は、上述したトーン検出器
のアンプ値設定手段、およびアンプ値算出手段の動作を
説明するためのフローチャートである。
【0019】システム制御部7内のCPUは、自機が信
号を送出中に相手側より送られてくる信号を検出する場
合、自機が信号を送出開始(S101)してから、たと
えば信号レベルが安定するまでの所定時間、約50ms
ec経過後(S102)にモデム4からAGCアンプ値
を読み込む(S103)。次に、読み込んだAGCアン
プ値からフィルタアンプ値を下記の数式(1)にしたが
って算出する(S104)。
【0020】 (a−AGCアンプ値)=フィルタアンプ値 ・・・(1) ここで、aの値は、フィルタの構成によりCPUより設
定されるものである。次に、フィルタアンプ値の上限値
もしくは下限値を設定し、上限値以下もしくは下限値以
上のフィルタアンプ値が設定される。すなわち、読み込
んだAGCアンプ値が小さく(回り込みレベルが大きい
場合)、算出したフィルタアンプ値がある一定の値以上
となった場合には、フィルタの演算上の関係で計算結果
がオーバーフローしてしまう恐れがあるため、オーバー
フローしない程度の大きさに上限値を設定し、フィルタ
アンプ値が上限値以上の値となった時(S105)に
は、図2に示したフィルタ11、12のアンプ値A1お
よびA2に上限値AMP1を設定する(S106)。
【0021】また、読み込んだAGCアンプ値が大きく
(回り込みレベルが小さい場合)、フィルタアンプ値が
ある一定値以下となった場合には、フィルタから算出さ
れるエネルギー平均値の結果が小さくなり、閾値を越え
ないものとなってしまうため、下限値を設定し、算出し
たフィルタアンプ値が下限値以下の値となった時(S1
07)には、フィルタ11、12のアンプ値A1および
A2に下限値AMP2を設定する(S108)。
【0022】また、算出したフィルタアンプ値が上限値
以下(S105)、下限値以上(S107)の場合に
は、上式により算出されたフィルタアンプ値を他のパラ
メータとともに、モデム4に設定する(S109)。 (請求項3、請求項4)図4は、上述したトーン検出器
のエネルギー閾値設定手段、およびエネルギー閾値算出
手段の動作を説明するためのフローチャートである。
【0023】システム制御部7内のCPUは、自機が信
号を送出中に相手側より送られてくる別の信号を検出す
る場合、自機が信号を送出開始(S201)してから、
たとえば信号レベルが安定するまでの所定時間、約50
msec経過後(S202)にモデム4からAGCアン
プ値を読み込む(S203)。次に、読み込んだAGC
アンプ値からエネルギー閾値を下記の数式(2)にした
がって算出する(S204)。
【0024】 b*(AGCアンプ値)2=エネルギー閾値 ・・・(2) ここで、bの値は、フィルタの構成によりCPUより設
定されるものである。次に、エネルギー閾値の上限値も
しくは下限値を設定し、上限値以下もしくは下限値以上
のエネルギー閾値が設定される。すなわち、AGCアン
プ値が大きく(回り込みレベルが小さい場合)、算出し
た閾値がある一定の値以上となった場合には、フィルタ
算出結果のエネルギー平均値が閾値を越えなくなってし
まい、検出できなくなってしまうため、上限値を設定
し、算出したエネルギー閾値が上限値以上の値となった
時(S205)には、図2に示した閾値コンパレータ1
4のエネルギー閾値D1に上限値TH1を設定する(S
206)。
【0025】また、AGCアンプ値が小さく(回り込み
レベルが大きい場合)、算出した閾値がある一定の値以
下となった場合には、ノイズ等の入力でフィルタ算出結
果のエネルギー平均値が閾値を越えてしまい、誤検出す
るため、下限値を設定し、算出したエネルギー閾値が下
限値以下の値となった時(S207)には、閾値コンパ
レータ14のエネルギー閾値D1に下限値TH2を設定
する(S208)。
【0026】また、算出した閾値が上限値以下(S20
5)、下限値以上(S207)の場合には、上式により
算出されたエネルギー閾値を他のパラメータとともに、
モデム4に設定する(S209)。 (請求項5)このようなアンプ値算出手段およびエネル
ギー閾値算出手段において、各々の演算に用いられる係
数を、たとえばシステム制御部7内のRAM等の記憶手
段にあらかじめ格納し、係数設定手段(CPU)によ
り、モデム4のトーン検出フィルタ構成に応じた係数を
読み出し、設定する。このような構成により、送信側フ
ァクシミリから送られてくる信号のトーン検出に最適な
フィルタアンプ値およびエネルギー閾値を設定すること
ができる。
【0027】次に、図5に本発明の請求項6から9のい
ずれかに記載のファクシミリ装置に係るトーン検出器の
フィルタ構成の第2の実施例を示す。トーン検出の処理
手順は第1の実施例と同等であるので説明を省略する。
図5において、A11、A12およびB11、B12
は、本発明により設定されるトーン検出器を構成するフ
ィルタのアンプ値である。C11、C12、C13、C
14は検出したい周波数により設定される係数である。
また、D11、D12はこのフィルタから算出されるエ
ネルギーの平均値を算出するものである。さらに、E1
1、E12はフィルタにより算出されたエネルギー値を
参照して、検出の可否を判断するためのエネルギー閾値
であり、本発明により設定されるものである。ここで、
フィルタ21、22に設定されるフィルタアンプ値、お
よび閾値コンパレータ24に設定されるエネルギー閾値
は各々2値を有しており、自機の信号送出状態に応じて
切り換えられる。
【0028】以下にその詳細を説明する。 (請求項6、請求項7)図6は、上述した第2の実施例
のトーン検出器に用いられる複数アンプ値設定手段、お
よびアンプ値選択手段の動作を説明するためのフローチ
ャートである。これらの動作はいずれもシステム制御部
7中のCPUにより処理される。
【0029】CPUは、トーン検出を行う際に必要な種
々の係数を設定する。その際、検出したい周波数に対す
るフィルタアンプ値をトーン検出器に対して設定する
(S301)。続いてステップS302において、自機
が信号(トーン)を送出しているか否かを判断し、信号
を送出していない場合には、トーン検出器の所定ビット
Fのフラグを”0”として(S304)、フィルタのア
ンプ値をA11、A12に設定する。また、信号を送出
している場合には、トーン検出器の所定ビットFのフラ
グを”1”として(S303)、フィルタのアンプ値を
B11、B12に設定する。
【0030】トーン検出器は信号を検出することによ
り、所定ビットG(検出ビット)を”1”に設定する。
CPUは、このトーン検出器の所定ビットGを監視する
ことにより信号を検出したか、否かを判断する。ここ
で、ビットFは、複数(2種類)のフィルタアンプ値の
うちどれを選択するかを制御するビットであり、CPU
によって制御される。 (請求項8、請求項9)図7は、上述した第2の実施例
のトーン検出器に用いられるトーン検出器の複数エネル
ギー閾値設定手段、およびエネルギー閾値選択手段の動
作を説明するためのフローチャートである。これらの動
作はいずれもシステム制御部7中のCPUにより処理さ
れる。
【0031】CPUは、トーン検出を行う際に必要な種
々の係数を設定する。その際、検出したい周波数に対す
るフィルタアンプ値をトーン検出器に対して設定する
(S401)。続いてステップS402において、自機
が信号(トーン)を送出しているか否かを判断し、信号
を送出していない場合には、トーン検出器の所定ビット
Hのフラグを”0”として(S404)、検出判定のた
めのエネルギー閾値をE11に設定する。また、信号を
送出している場合には、トーン検出器の所定ビットHの
フラグを”1”として(S403)、検出判定のための
エネルギー閾値をE12に設定する。
【0032】トーン検出器は信号を検出することによ
り、所定ビットG(検出ビット)を”1”に設定する。
CPUは、このトーン検出器の所定ビットGを監視する
ことにより信号を検出したか、否かを判断する。このよ
うにして、自機が信号を送出している場合とそうでない
場合とでフィルタアンプ値またはエネルギー閾値を切り
換える。この設定値の切り換え動作は、システム制御部
7内のCPUのビット操作により制御される。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、アンプ値
設定手段により、モデムから出力されるAGCアンプ値
に応じてトーン検出に使用するモデムのフィルタのアン
プ値を設定するので、自機から送出される回り込み信号
のレベルが大きい場合にも、送信側ファクシミリから送
られてくる信号が小さいレベルであっても(信号レベル
に関わりなく)トーン検出することができる。
【0034】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載のアンプ値設定手段により設定されるAGCア
ンプ値をアンプ値算出手段を用いることにより、所定の
係数とAGCアンプ値から算出するので、自機から送出
される回り込み信号のレベルに応じて送信側ファクシミ
リから送られてくる信号のトーン検出に最適なアンプ値
を設定することができる。
【0035】また、請求項3記載の発明によれば、エネ
ルギー閾値設定手段により、モデムから出力されるAG
Cアンプ値に応じて検出、非検出を判定するトーン検出
フィルタ出力のエネルギー閾値を設定するので、自機か
ら送出される回り込み信号のレベルが大きい場合にも、
送信側ファクシミリから送られてくる信号が小さいレベ
ルであっても(信号レベルに関わりなく)トーン検出す
ることができる。
【0036】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項3記載のエネルギー閾値設定手段により設定されるエ
ネルギー閾値をエネルギー閾値算出手段を用いることに
より、所定の係数とAGCアンプ値から算出するので、
自機から送出される回り込み信号のレベルに応じて送信
側ファクシミリから送られてくる信号のトーン検出に最
適なエネルギー閾値を設定することができる。
【0037】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項2および4記載のアンプ値算出手段およびエネルギー
閾値算出手段により演算に用いられる係数を記憶手段
(RAM)に格納し、係数設定手段を用いることによ
り、モデムのトーン検出フィルタ構成に応じた係数を読
み出し、設定するので、送信側ファクシミリから送られ
てくる信号のトーン検出に最適なフィルタアンプ値およ
びエネルギー閾値を設定することができる。
【0038】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1記載のアンプ値設定手段に代えてフィルタアンプ値
に相当する係数を複数個設定することができる複数係数
値設定手段を用いることにより、検出を所望する周波数
に応じたフィルタアンプ値を複数設定してフィルタを構
成することができる。すなわち、自機から信号を送出し
ている場合と信号を送出していない場合のアンプ値とを
設定でき、自機からの信号の送出状況に応じてフィルタ
アンプ値を切り換えることによりフィルタから算出され
るエネルギー値を所定の値にすることができるので、自
機から送出される回り込み信号のレベルが大きい場合に
も、送信側ファクシミリから送られてくる信号が小さい
レベルであっても(信号レベルに関わりなく)トーン検
出することができる。
【0039】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項6記載の複数係数値設定手段により設定されるフィル
タアンプ値をアンプ値選択手段を用いることにより、エ
ネルギー計算に使用するアンプ値を、検出を所望する周
波数に応じてCPUからのビット操作により選択するこ
とができるので、複数のフィルタアンプ値の切り換えが
容易となり、切り換え処理に対する負担が軽減される。
【0040】また、請求項8記載の発明によれば、請求
項3記載のエネルギー閾値設定手段に代えてエネルギー
閾値を複数個設定することができる複数エネルギー閾値
設定手段を用いることにより、検出を所望する周波数に
応じたエネルギー閾値を複数設定してフィルタを構成す
ることができる。すなわち、自機から信号を送出してい
る場合と信号を送出していない場合のエネルギー閾値と
を設定でき、自機からの信号の送出状況に応じてエネル
ギー閾値を切り換えることができるので、フィルタから
算出されるエネルギー値が小さい場合でもトーン検出す
ることができる。
【0041】さらに、請求項9記載の発明によれば、請
求項8記載の複数エネルギー閾値設定手段により設定さ
れるエネルギー閾値をエネルギー閾値選択手段を用いる
ことにより、エネルギー計算に使用するエネルギー閾値
を、検出を所望する周波数に応じてCPUからのビット
操作により選択することができるので、複数のエネルギ
ー閾値の切り換えが容易となり、切り換え処理に対する
負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置の一実施例を示すブ
ロック図。
【図2】本発明のファクシミリ装置に適用されるトーン
検出器の第1の実施例を示すフィルタ構成図。
【図3】本発明のファクシミリ装置に適用される第1の
実施例のトーン検出器のフィルタアンプ値設定手順を示
すフローチャート。
【図4】本発明のファクシミリ装置に適用される第1の
実施例のトーン検出器のエネルギー閾値設定手順を示す
フローチャート。
【図5】本発明のファクシミリ装置に適用されるトーン
検出器の第2の実施例を示すフィルタ構成図。
【図6】本発明のファクシミリ装置に適用される第2の
実施例のトーン検出器のフィルタアンプ値設定手順を示
すフローチャート。
【図7】本発明のファクシミリ装置に適用される第2の
実施例のトーン検出器のエネルギー閾値設定手順を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 プロッタ 3 符号化復号部 4 モデム 5 網制御装置 6 操作表示部 7 システム制御部 8 システムバス 9 電話機 10 ファクシミリ装置 11、21 フィルタ1 12、22 フィルタ2 13、23 エネルギー平均化フィルタ 14、24 閾値コンパレータ 20、30 トーン検出器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モデムのフィルタにフィルタ係数を設定
    し、該フィルタ出力のエネルギー値によりトーン検出を
    行うファクシミリ装置において、モデムから出力される
    AGC(自動利得制御)アンプ値に応じてトーン検出に
    使用する前記フィルタのアンプ値を設定するアンプ値設
    定手段を有することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】前記AGCアンプ値に応じて設定するフィ
    ルタアンプ値をAGCアンプ値をもとに演算により算出
    するアンプ値算出手段を有していることを特徴とする請
    求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】モデムのフィルタにフィルタ係数を設定
    し、該フィルタ出力のエネルギー値によりトーン検出を
    行うファクシミリ装置において、モデムから出力される
    AGCアンプ値に応じて検出、非検出を判定するトーン
    検出フィルタ出力のエネルギー閾値を設定するエネルギ
    ー閾値設定手段を有することを特徴とするファクシミリ
    装置。
  4. 【請求項4】前記AGCアンプ値に応じて設定するエネ
    ルギー閾値をAGCアンプ値をもとに演算により算出す
    るエネルギー閾値算出手段を有していることを特徴とす
    る請求項3記載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】前記AGCアンプ値に応じて算出するフィ
    ルタアンプ値およびエネルギー閾値の算出式に使用する
    係数を記憶手段に格納し、モデムのトーン検出フィルタ
    構成により該係数を設定する係数設定手段を有している
    ことを特徴とする請求項2または4記載のファクシミリ
    装置。
  6. 【請求項6】検出を所望する周波数に応じて設定される
    係数によりフィルタを構成し、該フィルタから算出され
    るエネルギーの大きさにより前記所望の単一周波数を検
    出するトーン検出器を具備し、該フィルタのアンプ値に
    相当する前記係数を複数個設定することが可能な複数係
    数設定手段を有することを特徴とするファクシミリ装
    置。
  7. 【請求項7】前記トーン検出器において、前記複数個設
    定された係数のうち、エネルギー計算に使用する設定値
    をビット操作により選択するアンプ値選択手段を有する
    ことを特徴とする請求項6記載のファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】検出を所望する周波数に応じて設定される
    係数によりフィルタを構成し、該フィルタから算出され
    るエネルギーの大きさにより単一周波数を検出するトー
    ン検出器を具備し、該トーン検出を判定するエネルギー
    閾値を複数個設定することが可能な複数エネルギー閾値
    設定手段を有することを特徴とするファクシミリ装置。
  9. 【請求項9】前記トーン検出器において、前記複数個設
    定されたエネルギー閾値のうち、エネルギー計算に使用
    する設定値をビット操作により選択するエネルギー閾値
    選択手段を有することを特徴とする請求項8記載のファ
    クシミリ装置。
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