JPH0955628A - 高分解能オフセット・シンセサイザ - Google Patents

高分解能オフセット・シンセサイザ

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JPH0955628A
JPH0955628A JP12289696A JP12289696A JPH0955628A JP H0955628 A JPH0955628 A JP H0955628A JP 12289696 A JP12289696 A JP 12289696A JP 12289696 A JP12289696 A JP 12289696A JP H0955628 A JPH0955628 A JP H0955628A
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mhz
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JP12289696A
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K Caliquist Richard
リチャード・ケー・カリクイスト
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HP Inc
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Hewlett Packard Co
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】原子時計等の出力を受信し、入力周波数に比べ
てわずかにオフセットさせた別の周波数を出力可能な高
分解能オフセット・シンセサイザを提供する。 【解決手段】システム基準信号を受信して、発生信号を
送出する信号発生器と、発生信号を受信して縦続出力信
号を送り出す複数の縦続された周波数補間器とから構成
され、各周波数補間器は、第2の周波数の入力信号を受
信して分周して分周出力信号を発生する周波数分周器
と、該分周器出力信号とシステム基準信号とを入力して
第2の周波数とシステム基準周波数の線形結合周波数成
分を有するRF信号を出力する周波数ミクサと、RF出力
信号をフィルタリングする帯域フィルタとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直接デジタル・シンセ
サイザに関するものであり、とりわけ、スペクトル純度
の良好な出力信号の発生に関するものである。本発明
は、入力信号にわずかな周波数オフセットの付加または
除去を施すものである。
【0002】
【従来の技術】より正確なタイミングによって、データ
転送速度を高めることが可能な「情報スーパハイウェ
イ」、及び、位置精度が時間精度の結果である衛星測位
システム(GPS)を含む領域における我々の日常の活
動は、時間及び周波数の精密な測定、制御、及び、配送
によって影響を受けることになる。精密な時間測定学
は、海王星の20マイル以内に宇宙船ボイジャーを送り
込むのに役立った。これら全ての用途において、1011
分の1〜1015分の1の範囲の周波数確度、及び、10
〜100ナノ秒の時間確度が要求される。
【0003】時間と周波数の関係を理解することが重要
である。周波数は、時間が累積する速度である。時計は
正しい周波数で動作するが、間違った時間を示す可能性
がある。例えば、サマー・タイムにスイッチした後、標
準時間での動作状態にしておかれた時計は、正しい時間
から1時間遅れることになる。その周波数が正確であれ
ば、正しい時間から常に精確に1時間遅れることにな
る。一方、狂った周波数で動作する時計が正しい時間を
示すのはセットしてすぐの間だけであり、その後、しだ
いに遅れるか、あるいは、しだいに進むことになる。
【0004】精密な実験用の時計であれ、家庭用の時計
であれ、その表示時間が基準として用いられる他の時計
と一致するようにセットすることを意味するだけの「同
期」能力は備えている。家庭用の機械式(クォーツ以前
の)時計は、時計が正確な時間を保つように、ユーザに
よる周波数(振り子運動数/分)調整を可能にする「速
/遅」調整装置も備えていた。「同期」として知られる
このプロセスは、同期手段が時間を同じにするのとちょ
うど同じように、周波数を同じにする。
【0005】大部分の高精度計時器は、原子内における
量子力学的遷移に基づく「原子時計」である。米国Na
tional Institute of Scien
ceand Technology(NIST)では、
時間を正確に合わせるため、1組の原子時計が用いられ
ている。これらの時計は、一般に、一次周波数標準であ
り、その周波数はセシウム原子の量子遷移を基準にする
ことによって本質的に正確であり、何らかの基準周波数
に合わせるための速/遅調整を必要としないということ
を意味する。完全な時計は存在しないので、各種時計
は、それぞれ、わずかに異なる周波数で動作する。必然
的に、全ての時計がわずかに異なる時間を示すことにな
る。個々の時計は、互いに、他の計量研究所の時計と比
較され、その1組の時計の時間及び周波数の重み付き平
均が計算される。これは、国際原子時間(TAI)とし
て知られている。この点で、それぞれの個別時計が1組
の時計とどれだけ異なるかを判定することが可能であ
る。
【0006】特定の時計の所有者が、1組の時計の平均
にできるだけ近い時間及び周波数の供給源を得たいと思
う場合、問題となる時計に対して、それとTAIとの推
定差に等しく、それと逆の時間及び周波数オフセットを
加えることが可能である。原子時計の時間及び周波数を
変更するのは実行不可能であり、むしろ、外部装置によ
って、事後に時間を遅らせ、あるいは、進めたり、別の
外部装置によって事後に周波数オフセットを加えること
になる。周波数オフセットは、その場所の重力場に基づ
いて、時計の動作速度の不可避的な相対変化を補償す
る。例えば、米国コロラド州ボールダーのNISTの時
計は、重力が低くなるので、海面に比べると、約1013
分の1ほど速くなる。
【0007】ある時計と別の時計の周波数を比較するプ
ロセスは、その差が極めて小さい場合、実施上の問題の
ため困難である。測定学では、2つの周波数を混合する
際に、既知の周波数オフセットをテストを受ける時計の
一方に導入して、2つの周波数を混合する際に前記周波
数との間にうなり音を発生させようにするのが普通であ
り、アラン他が「ピコ秒時間差測定システム(Picoseco
nd Time Difference Measurement System)」(第29回A
nnual Frequency Control Symposium 会報(1975)所
載)で述べている。この場合のオフセットは、50ppm
ほどの大きさになる可能性がある。
【0008】電気通信業界では、地方局が地域交換局に
同調し、地域交換局が、次に、原子時計を備えた全社的
同期センタに同調する階層的時計構成を利用している。
中央オフィスにおける時間、周波数の大部分は、最終的
にはマスタ原子時計に同調するが、たまにこのリンクが
中断されて、一時的な周波数のエラーを生じることがあ
る。この問題を取り扱う装置を構成する上で、周波数オ
フセットを加えることが必要になる場合が多い。
【0009】ページング業界には、いくつかのページン
グ送信器が未知の場所のページャにデータを送信しよう
とする同時放送として知られるプロセスが存在する。多
くの場合、ページャは、2つ以上の送信器の範囲内にい
る。送信器間の干渉を避けるため、それらにわずかな周
波数オフセットを導入して、わずかに周波数が異なるよ
うにすることが必要である。
【0010】測定学の分野では、周波数をオフセットさ
せる一般的な方法が2つある。1つの方法は、制御回路
によって所望のオフセット出力周波数が得られるように
同調される、補助電圧制御式水晶発振器(VCXO)を
構成する方法である。制御回路は、VCXOと基準周波
数との周波数差を測定することによって、この周波数を
得るための正確な同調電圧を決定する。これは、オフセ
ット位相同期ループとして知られる。最近開発されたの
が、カスケード・オフセット位相同期ループであり、
「超高安定周波数標準のアラン偏移測定のために開発さ
れた改良型オフセット発生器(An Improved Offset Gen
erator Developed for Allan Deviation Measurement o
f Ultra Stable Frequency Standards)」(Precision T
ime and Time Interval Symposium,1991)においてハメ
ル(Hamell)他が開示している。これらのオフセット・
シンセサイザの性能は、VCXOの質によって制限され
る。
【0011】周波数オフセットを導入するためのもう1
つの一般的な方法が、位相マイクロステッパである。こ
れは、わずかに周波数の異なる2つの信号間における位
相差が、緩やかに上昇するランプから構成されるという
事実に基づくものである。位相マイクロステッパは、信
号の位相を傾斜を上昇(または下降)させるのに適した
間隔で、小ステップで位相をインクリメントするコント
ローラによって駆動される、デジタル・アナログ変換器
の駆動を受ける移相器から構成される。移相器が、36
0度の位相に達すると、移相器は0にリセットされる
が、これは、完璧におこなわれると、位相に変化がない
ことを表している。実際の装置の場合、移相器の不完全
さのために、リセットによって位相ジャンプが導入され
る。こうした、及び、その他の不完全さによって、これ
らの装置の出力に障害を生ずることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、原子
時計または他の発生源からの周波数を受信し、精密な制
御下で、入力周波数に比べてわずかにオフセットさせた
別の周波数を出力することが可能な高分解能オフセット
・シンセサイザを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】高分解能オフセット・シ
ンセサイザは、入力周波数を受信し、精密な制御下で、
入力周波数に対してわずかにオフセットさせた別の周波
数を出力することが可能である。該シンセサイザは、直
列接続された周波数補間器の縦続系列である。各周波数
補間器は、N分周周波数分周器、周波数ミクサ、及び、
帯域フィルタから構成される。ミクサの入力は、周波数
分周器に接続されている。各周波数補間器は、引き続
き、周波数の分解能を高め、同時に、先行周波数補間器
からのスプリアス側波帯、位相ノイズ、または、位相ド
リフトを抑圧する。
【0014】高分解能オフセット・シンセサイザは、ス
テップ・サイズが極小で、スペクトル純度の高い、狭帯
域の周波数を発生する。実施例の1つでは、直接デジタ
ル・シンセサイザのような信号発生器によって、2MH
zの信号が送り出され、3分周されて、667kHzの
入力信号が生じる。この入力信号を10.667MHz
にアップコンバートし、数回にわたって分周して、66
7kHzに戻すことによって、直接デジタル・シンセサ
イザの分解能及びスプリアス抑圧が改良される。次に、
最終の10.667MHzのオフセット周波数と667
kHzを混合することによって、10MHzの出力信号
が生じることになる。
【0015】うなり音法を用いることによって、周波数
差の測定に高分解能オフセット・シンセサイザを利用す
ることが可能になる。オフセット・シンセサイザは、同
等の、逆のオフセットを導入することによってエラーの
除去に用いることもできるし、あるいは、他の目的で、
周波数に故意にオフセットを導入するために用いること
も可能である。直列長を延ばすことによって、所望のオ
フセット・ステップを実現することが可能である。
【0016】
【実施例】以下の記載において6x、8x、10x、12
x、10Ax等のxは下付の添え字と等価であり、従って
これらは6x、8x、10x、12x、10Ax等と同じで
ある。図1には、高分解能オフセット・シンセサイザ2
のシステム図が示されている。直接デジタル・シンセサ
イザ(DDS)または、周波数または位相変調器等の信
号発生器4は、縦続系列6をなすM個の周波数補間器6
xに接続される。M個の周波数補間器6xが、直列に接続
される。
【0017】縦続系列6をなすM個の周波数補間器6x
は、それぞれ、N分周の周波数分周器8x、周波数ミク
サ10x、及び、帯域フィルタ12xを含んでいる。周波
数分周器8xは、信号発生器2または周波数補間器6xと
いった先行段に接続される(ここで、x>1)。周波数
ミクサ10xは、中間周波数(IF)入力10Ax、局部
発振器(LO)入力10Bx、及び、無線周波数(R
F)出力10Cxを備えている。IF入力10Axは、周
波数分周器8xに接続され、一方、LO入力10Bx
は、先行補間器の出力またはシンセサイザの基準周波数
入力(システム基準周波数Fref )に接続することが可
能で局部ある。RF出力10Cxは、帯域フィルタ12x
に接続される。
【0018】各周波数補間器6xは、ステップ・サイズ
をNだけ縮小し、スペクトル純度を20logN(dB
c)だけ向上させる。同調範囲の限界は、周波数補間器
の数及び用いられるフィルタの帯域幅によって決まる。
N=16の場合、5つの周波数補間器によって、理論的
にはスペクトル純度が120dB向上するが、これは、
測定学及び通信におけるほとんどの用途に十分である。
【0019】図2には、図1に示す汎用周波数補間器が
示されている。周波数分周器8xは、周波数F0の第1の
入力信号を受信し、周波数F0/Nの第2の信号を発生
する。周波数ミクサ10xは、第2の信号と周波数F1の
第2の入力信号を結合する。ミクサのRF出力信号は、
周波数がF1+F0/Nの成分とF1−F0/Nの成分であ
る。中心周波数がF2の帯域フィルタ12xは、ミクサの
RF出力信号にフィルタリングを施して、F1−F0/N
のスプリアス出力を除去し、F1+F0/Nの所望の出力
を残す。
【0020】図3Aと図3Bには、ノイズのある2MHz
のDDS信号を利用して、クリーンな10MHzの出力
信号を発生する図1の高分解能オフセット・シンセサイ
ザ2の実施例が示されている。DDS4は縦続系列6を
なす5つの周波数補間器(M=5)に接続されている。
縦続系列6をなす補間器は、さらに、最終段16に接続
される。
【0021】第1の補間器61の場合、周波数分周器81
は3分周し、帯域フィルタ121の中心周波数は10.
7MHzであり、周波数ミクサ101は10MHzの入
力信号を受信する。縦続系列における第2、第3、第
4、及び、第5の周波数補間器62ー65の場合、周波数
分周器82ー85は16分周し、帯域フィルタ122ー1
5の中心周波数は10.7MHzであり、周波数ミク
サ102ー105は、10MHzの入力信号を受信する。
【0022】最終段16には、最終周波数ミクサ20の
IF入力20Aに接続された、15分周する周波数分周
器18が含まれている。LO入力20Bは、縦続系列6
をなす補間器に接続される。周波数ミクサ20のRF出
力20Cは、中心周波数が10MHzである。
【0023】各16分周周波数補間器62ー65の場合、
周波数ミクサ102ー105に後続する帯域フィルタ12
2ー125は、高スペクトル純度を達成する上で不可欠で
ある。フィルタリングには、帯域幅限界、温度ドリフ
ト、マイクロホニック雑音、位相ノイズ、及び、コスト
といった、考慮しなければならないいくつかのトレード
・オフが存在する。LCまたは水晶フィルタといった他
のフィルタを用いることも可能であるが、その安定性
で、「セラミック」圧電フィルタすなわちセラミックフ
ィルタが望ましい。セラミック・フィルタは、LCフィ
ルタには狭すぎ、水晶フィルタには広すぎる帯域幅に最
適である。さらに、セラミック・フィルタは、LCフィ
ルタよりも安定しているが、位相ノイズ及びマイクロホ
ニック雑音の問題を回避するのに十分な幅を備えてい
る。該フィルタは市販されており、安価である。
【0024】この実施例の場合、中心周波数が10.7
MHzのセラミック圧電フィルタが望ましい。この周波
数のものは、市販されている。該フィルタの中心は1
0.7MHzであるが、200kHzの帯域幅によっ
て、最小限の挿入損失で、10.666HMzの通過を
可能にしている。各16分周周波数補間器によって、前
段からのノイズ及びスプリアス信号が24dB低減され
る。16:1の周波数補間器の出力における結果は、1
0.666MHzの極めて純度の高い信号であり、周波
数ステップが16:1の周波数補間器に対する入力信号
よりもはるかに小さい。信号発生器4がDDSの場合、
出力信号には、一般に所望の出力よりわずかに50dB
低いだけのスプリアス信号が含まれている。しかし、こ
の実施例の場合、スプリアス信号は57dB低減させる
ことが可能である。追加16分周周波数補間器6xを追
加することによって、スプリアス抑圧を強化することも
可能である。
【0025】実際には、10.7MHzフィルタは、周
波数変調回路の設計を目的としたものであるため、一定
した群遅延を得るには、振幅応答を丸まりを有すること
になる。いくつかのセラミック圧電フィルタを縦続接続
する場合、丸まりはいっそう顕著になる。不整合のイン
ピーダンスでフィルタを成端することによってこの丸ま
りを矯正することが可能である。他の設計による矯正に
は、10.7MHzフィルタと直列にオプションのコン
デンサまたはインダクタを追加することによって、フィ
ルタの中心周波数を変化させることが含まれる。
【0026】16分周周波数は、デジタル・ハードウェ
アにおける実施が容易であり、極めて低い偶数調波の出
力が得られる。74xx161型回路を提供する任意の
論理ファミリを利用することが可能である。
【0027】最終段16において、スペクトル純度を劣
化させることなく、クリーンな10.666MHz信号
が変換され、10MHzの信号に戻される。10.66
7MHz(オフセットあり)信号と非オフセット66
6.7kHz信号を混合することによって、10MHz
の信号が得られる。666.7kHzの信号は、10M
Hz信号を15分周の周波数分周器18で分周すること
によって発生する。
【0028】図4Aと図4Bとには、図3Aと図3Bとに示
した高分解能オフセット・シンセサイザ2の第1の代替
実施例が示されている。位相検出段24は、縦続系列6
をなすM個の周波数補間器に接続されている。位相検出
段24には、15分周する周波数分周器26が含まれて
いる。周波数分周器26は、周波数ミクサ28のIF入
力28Aに接続されている。LO入力28Bは、縦続系
列6をなす補間器に接続されている。RF出力28C
は、位相検出器30の第1の位相入力に接続されてい
る。位相検出器30には、さらに、第2の位相入力と、
ループ積分器32に接続された位相出力が含まれてい
る。ループ積分器32は、電圧制御式発振器(VCX
O)34に接続されている。VCXO34の出力は、位
相検出器30の第2の入力に接続されている。
【0029】VCXO34は、10MHzで発振する。
位相検出器30は、位相検出前に、整数低調波ではな
く、直接10MHzで動作する。周波数分周によって、
位相検出器及びループ・フィルタのノイズ・フロアが有
効に上昇する。VCXO経路における周波数分周器を回
避することによって、ノイズ・フロアは最小限になる。
位相検出器が取り扱う唯一の信号は、所望の信号から6
66kHzの間隔があいている。位相検出段24の位相
同期ループ帯域幅は、約50kHzである。これは、十
分に広いので、信号がオーブンで処理した高品質の水晶
発振器から生じたものであっても、該ループによって、
10MHz入力信号のようにクリーンになるポイントま
で、極めて安価なVCXOの位相ノイズ、マイクロホニ
ック雑音、スプリアス側波帯等でさえ抑圧することが可
能である。
【0030】図5Aと図5Bとには、図3Aと図3Bとに示
す高分解能オフセット・シンセサイザ2の第2の代替実
施例が示されている。この実施例では、10MHzの入
力から2.048MHzの出力が発生する。最終段16
は、縦続系列をなす補間器の出力と5分周する周波数分
周器36の間に接続される。結果生じる出力信号は、
2.048MHzのオフセット信号である。
【0031】最終段には、周波数ミクサ20のIF入力
20Aに接続された、25分周する第1の周波数分周器
18が含まれている。LO入力20Bと周波数分周器1
8は、10.667MHzの入力信号を受信する。RF
出力20Cは、10.24MHzの帯域フィルタ22に
接続されている。
【0032】図6Aと図6Bとには、図3Aと図3Bとに示
す高分解能オフセット・シンセサイザの第3の代替実施
例が示されている。この実施例では、10.7MHzの
入力信号から51.84MHzの出力信号が発生する。
2分周する周波数分周器38が、縦続系列6をなす補間
器と最終段16との間に接続されている。最終段16
は、さらに、9逓倍する周波数逓倍器40に接続されて
いる。結果生じる出力信号は、51.84MHzのオフ
セット信号である。
【0033】最終段16には、縦続系列6をなす補間器
と周波数ミクサ20のIF入力20Aの間に接続され
た、25分周する第3の周波数分周器18が含まれてい
る。LO入力20Bが第1の周波数分周器18に接続さ
れている。5.76MHzの帯域フィルタ22が、RF
出力20Cと第2の周波数分周器36の間に接続する。
【0034】図7Aと図7Bとには、図3Aと図3Bとに示
す高分解能オフセット・シンセサイザの第4の代替実施
例が示されている。この実施例の場合、10MHzの出
力は、2.048MHzの入力信号から発生する。DD
S2は、縦続系列6をなす5つの周波数補間器(M=
5)と5逓倍する周波数逓倍器42の間に接続されてい
る。縦続系列6をなす補間器は、さらに最終段16に接
続されている。周波数逓倍器42は、2.048MHz
の入力信号を受信し、10.24MHzの信号を発生す
る。
【0035】第1の補間器61の場合、周波数分周器81
は3分周し、帯域フィルタ121は、中心周波数が1
0.7MHzであり、周波数ミクサ101は、10.2
4MHzの入力信号を受信する。縦続系列6における第
2、第3、及び、第4の周波数補間器62,...,5の場
合、周波数分周器82,...,5は、25分周し、帯域フィ
ルタ122,...,5は、中心周波数が10.7MHzであ
り、周波数ミクサ102,...,5は、10.24MHzの
入力信号を受信する。最終段16には、最終周波数ミク
サ20のIF入力20Aに接続された16分周する最終
周波数分周器18が含まれている。LO入力20B及び
最終周波数分周器18は、縦続系列6をなす補間器から
10.667MHzの信号を受信する。中心周波数が1
0MHzの帯域フィルタ22は、RF出力20Cに接続
されている。帯域フィルタ22の出力は、10MHzの
オフセット出力信号である
【0036】図8Aと図8Bとには、図7Aと図7Bとに示
す高分解能オフセット・シンセサイザ2の代替実施例が
示されている。この実施例では、2.048MHzの入
力信号から2.048MHzのオフセット信号が発生す
る。5分周する周波数分周器36が、最終段16に接続
されている。最終段16では、周波数分周器18は局部
基準周波数を24分周する。中心周波数が10.24M
Hzの帯域フィルタ22は、周波数ミクサ出力20Cに
接続されている。
【0037】図9Aと図9Bとには、図8Aと図8Bとに示
す高分解能オフセット・シンセサイザ2の代替実施例が
示されている。この実施例では、2.048MHzの入
力信号から51.84MHzのオフセット信号が発生す
る。2分周する周波数分周器38が、縦続系列6をなす
補間器と最終段16の間に接続されている。最終段16
は、さらに、9逓倍する周波数逓倍器40に接続されて
いる。
【0038】最終段16では、最終周波数分周器18が
25分周を行い、縦続系列6をなす補間器と最終周波数
ミクサ20のIF入力20Aの間に接続されている。L
O入力20Bは、2分周する周波数分周器36に接続さ
れている。中心周波数が5.76MHzの帯域フィルタ
22が、RF出力20に接続されている。
【0039】発明の理解を助けるため、以下に本発明の
実施態様のいくつかを記す。 (実施態様1)システム基準周波数を有するシステム基
準信号を受信して、第1の周波数を有する発生信号を送
り出す働きをする信号発生器4と、信号発生器に接続さ
れて、発生信号を受信し、縦続出力信号を送り出す働き
をする縦続系列をなす複数の周波数補間器6xから構成
され、各周波数補間器6xは、第2の周波数の入力信号
を受信し、第2の周波数の分数である第3の周波数を有
する分周出力信号を発生する働きをする周波数分周器8
xと、周波数分周器8xに接続された中間周波数(IF)
入力10Ax、システム基準信号を受信する局部発振器
(LO)入力10Bx、第2の周波数とシステム基準周
波数の線形結合である第4の周波数の無線周波数(R
F)出力信号を発生する働きをするRF出力10Cxを
備えた周波数ミクサ10xと、RF出力に接続されて、
RF出力信号にフィルタリングを施す働きをする帯域フ
ィルタ12xとを備えたことを特徴とする、高分解能オ
フセット・シンセサイザ2。
【0040】(実施態様2)さらに、局部基準信号を受
信する第1の周波数分周器18と、第1の周波数分周器
18に接続されたIF入力20A、縦続系列6をなす周
波数補間器に電気的に接続するLO入力20B、及び、
RF出力20Cを備えた最終周波数ミクサ20と、RF
出力20Cに接続する最終帯域フィルタ22とが含まれ
ていることを特徴とする、実施態様1に記載の高分解能
オフセット・シンセサイザ2。 (実施態様3)さらに、最終帯域フィルタ22に接続す
る出力周波数分周器36が含まれることと、局部基準周
波数信号がカスケード出力信号であることを特徴とす
る、実施態様2に記載の高分解能オフセット・シンセサ
イザ2。
【0041】(実施態様4)さらに、縦続系列6をなす
周波数補間器とLO入力20Bの間に接続する第2の周
波数分周器38と、最終帯域フィルタ22に接続し、フ
ィルタリングを施したRF出力信号を逓倍する働きをす
る出力周波数逓倍器40とが含まれていることを特徴と
する、実施態様2に記載の高分解能オフセット・シンセ
サイザ2。 (実施態様5)さらに、信号発生器4に接続し、システ
ム基準信号を発生する働きをする信号周波数逓倍器42
が含まれていることを特徴とする、実施態様4に記載の
高分解能オフセット・シンセサイザ2。
【0042】(実施態様6)さらに、信号発生器4に接
続し、システム基準信号を発生する働きをする信号周波
数逓倍器42が含まれており、局部基準信号がカスケー
ド出力信号であることを特徴とする、実施態様2に記載
の高分解能オフセット・シンセサイザ2。 (実施態様7)さらに、最終帯域フィルタ22に接続す
る出力周波数分周器36が含まれ、局部基準信号がシス
テム基準信号であることを特徴とする、実施態様6に記
載の高分解能オフセット・シンセサイザ。
【0043】(実施態様8)さらに、IF入力28A、
縦続系列6をなす周波数補間器に接続するLO入力28
B、及び、RF出力28Cを備えた最終周波数ミクサ2
8と、基準信号を受信し、IF入力28Aに接続する第
1の周波数分周器26と、RF出力28Cに接続する第
1の位相入力、第2の位相入力、及び、位相出力を備え
た位相検出器30と、位相出力に接続し、ループ出力を
備えたループ積分器32と、ループ出力に接続し、第2
の位相入力に接続するオシレータ出力を備えた電圧制御
発振器から構成されることを特徴とする、実施態様1に
記載の高分解能オフセット・シンセサイザ2。
【図面の簡単な説明】
【図1】高分解能オフセット・シンセサイザのシステム
図である。
【図2】図1に示す汎用周波数補間器を示すブロック図
である。
【図3A】10MHzの出力信号を発生する高分解能オ
フセット・シンセサイザの実施例の前段を示すブロック
図である。
【図3B】10MHzの出力信号を発生する高分解能オ
フセット・シンセサイザの実施例の後段を示すブロック
図である。
【図4A】図3Aと図3Bとに示す高分解能オフセット・
シンセサイザの第1の代替実施例の前段を示すブロック
図である。
【図4B】図3Aと図3Bとに示す高分解能オフセット・
シンセサイザの第1の代替実施例の後段を示すブロック
図である。
【図5A】図3Aと図3Bとに示す高分解能オフセット・
シンセサイザの第2の代替実施例である10MHzの入
力信号から2.048MHzの出力信号を発生する高分
解能オフセット・シンセサイザの前段のブロック図であ
る。
【図5B】図3Aと図3Bとに示す高分解能オフセット・
シンセサイザの第2の代替実施例である10MHzの入
力信号から2.048MHzの出力信号を発生する高分
解能オフセット・シンセサイザの後段のブロック図であ
る。
【図6A】図3Aと図3Bとに示す高分解能オフセット・
シンセサイザの第3の代替実施例である10.7MHz
の入力信号から51.84MHzの出力信号を発生する
高分解能オフセット・シンセサイザの前段のブロック図
である。
【図6B】図3Aと図3Bとに示す高分解能オフセット・
シンセサイザの第3の代替実施例である10.7MHz
の入力信号から51.84MHzの出力信号を発生する
高分解能オフセット・シンセサイザの後段のブロック図
である。
【図7A】図3Aと図3Bとに示す高分解能オフセット・
シンセサイザの第4の代替実施例である2.048MH
zの入力信号から10MHzの出力信号を発生する高分
解能オフセット・シンセサイザの前段のブロック図であ
る。
【図7B】図3Aと図3Bとに示す高分解能オフセット・
シンセサイザの第4の代替実施例である2.048MH
zの入力信号から10MHzの出力信号を発生する高分
解能オフセット・シンセサイザの後段のブロック図であ
る。
【図8A】図7Aと図7Bとに示す高分解能オフセット・
シンセサイザの代替実施例である2.048MHzの入
力信号から2.048MHzのオフセット信号を発生す
る高分解能オフセット・シンセサイザの前段のブロック
図である。
【図8B】図7Aと図7Bとに示す高分解能オフセット・
シンセサイザの代替実施例である2.048MHzの入
力信号から2.048MHzのオフセット信号を発生す
る高分解能オフセット・シンセサイザの後段のブロック
図である。
【図9A】図8Aと図8Bとに示す高分解能オフセット・
シンセサイザの代替実施例である2.048MHzの入
力信号から51.84MHzのオフセット出力信号を発
生する高分解能オフセット・シンセサイザの前段のブロ
ック図である。
【図9B】図8Aと図8Bとに示す高分解能オフセット・
シンセサイザの代替実施例である2.048MHzの入
力信号から51.84MHzのオフセット出力信号を発
生する高分解能オフセット・シンセサイザの後段のブロ
ック図である。
【符号の説明】
2 高分解能オフセット・シンセサイザ 6 縦続系列 6x(=6x) 周波数補間器 8x(=8x) 周波数分周器 10x(=10x) 周波数ミクサ 10Ax(=10Ax) IF入力 10Bx(=10Bx) LO入力 10Cx(=10Cx) RF出力 12x(=12x) 帯域フィルタ 16 最終段 18 周波数分周器 20 最終周波数ミクサ 20A IF入力 20B LO入力 20C FR出力 22 帯域フィルタ 24 位相検出段 26 周波数分周器 28 周波数ミクサ 28A IF入力 28B LO入力 28C FR出力 30 位相検出器 32 ループ積分器 34 電圧制御式オシレータ 36 周波数分周器 38 周波数分周器 40 周波数逓倍器 42 周波数逓倍器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】システム基準周波数を有するシステム基準
    信号を受信して、第1の周波数を有する発生信号を送り
    出す働きをする信号発生器と、 信号発生器に接続されて、発生信号を受信し、縦続出力
    信号を送り出す働きをする縦続系列をなす複数の周波数
    補間器から構成され、 各周波数補間器は、 第2の周波数の入力信号を受信し、第2の周波数の分数
    である第3の周波数を有する分周出力信号を発生する働
    きをする周波数分周器と、 周波数分周器に接続された中間周波数入力と、システム
    基準信号を受信する局部発振器入力、第2の周波数とシ
    ステム基準周波数の線形結合である第4の周波数の無線
    周波数出力信号を発生する働きをする無線周波数出力を
    備えた周波数ミクサと、 無線周波数出力に接続されて、無線周波数出力信号にフ
    ィルタリングを施す働きをする帯域フィルタとを備えた
    ことを特徴とする、 高分解能オフセット・シンセサイザ。
JP12289696A 1995-05-30 1996-05-17 高分解能オフセット・シンセサイザ Pending JPH0955628A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009017096A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Mitsubishi Electric Corp 高周波発振源
CN114019857A (zh) * 2021-10-28 2022-02-08 华中师范大学 一种基于相位内插的高精度相位调节与测量系统及方法
CN115208384A (zh) * 2022-09-15 2022-10-18 中国电子科技集团公司第二十九研究所 一种低杂散dds扩频装置及方法

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