JPH0955176A - X線撮像管 - Google Patents

X線撮像管

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JPH0955176A
JPH0955176A JP22967595A JP22967595A JPH0955176A JP H0955176 A JPH0955176 A JP H0955176A JP 22967595 A JP22967595 A JP 22967595A JP 22967595 A JP22967595 A JP 22967595A JP H0955176 A JPH0955176 A JP H0955176A
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JP
Japan
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ray
input plate
image pickup
plate
pickup tube
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Pending
Application number
JP22967595A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Tonami
寛道 戸波
Tsutomu Kato
務 加藤
Shiro Suzuki
四郎 鈴木
Kenkichi Tanioka
健吉 谷岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造時のベーキング熱でアモルファスセレン
膜が破壊されないような構造とする。 【解決手段】 蛍光体層22とアモルファスセレン膜2
3とが形成されたX線入力板20を真空外囲器11中に
納めたX線撮像管10において、真空外囲器11のX線
入射窓部分12を、X線入力板20の中央部に接触する
ような凹面形状の金属板で形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療の診断ある
いは非破壊材料検査などに用いられる、X線像を直接撮
像して画像信号を得るX線撮像管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、X線像の画像信号を得るために
は、通常、X線イメージインテンシファイアとTVカメ
ラとを組み合わせていた。X線イメージインテンシファ
イアでは、CsI等のX線−可視光線の変換膜と、光電
膜とが備えられ、入射X線が可視光線に変換され、これ
に応じて光電膜から電子が放出し、この電子が増倍させ
られながら出力蛍光膜に結像させられることにより、こ
の出力蛍光膜から可視光の画像が出力する。この可視光
の出力画像を光学系を介してTVカメラの撮像面に結像
させる。TVカメラでは、撮像面(光電変換膜)に入射
光に応じた電荷が蓄積され、これを電子ビームで走査す
ることにより読み出し、電気的な画像信号として出力す
る。
【0003】ところが、このようなX線イメージインテ
ンシファイアとTVカメラとを組み合わせる構成では、
X線像から最終の電気的画像信号が得られるまでには、
上記のようにX線−可視光線−電子−可視光線−光学系
−可視光線−電気信号というように多くの変換工程が含
まれており、そのため変換効率が悪化する傾向にあり、
最終画像のS/N比を低下させる原因となることが避け
られない。それとともに、X線イメージインテンシファ
イアとTVカメラとを組み合わせるため、装置が複雑・
大型化するという問題がある。
【0004】そこで、X線像を直接撮像して画像信号を
得るX線撮像管が考えられている。このX線撮像管は、
X線入力板(ターゲット板)として、ライトガイド板の
両面に蛍光体層とアモルファスセレン膜とをそれぞれ積
層したものを用いる。蛍光体層でX線から可視光への変
換が行なわれ、アモルファスセレン膜で可視光から増幅
された電気信号の変換が行なわれる。蛍光体層で生じた
光はライトガイド板によりアモルファスセレン膜内に導
かれ、電荷が発生し、この電荷がアバランシェ現象によ
り増倍される。こうしてアモルファスセレン膜に形成さ
れた電荷像(入射X線像に対応)が、電子銃から発射さ
れ、この膜上を2次元走査される電子ビームによって読
み出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
X線撮像管では、製造時に問題が生じる。すなわち、X
線入力板や電子銃を真空外囲器中に納めた後、真空外囲
器を真空排気し、電子銃(カソード部分)を真空ベーキ
ングするため、誘導加熱コイルなどにより加熱するが、
そのときの輻射熱によってX線入力板が熱せられる。X
線入力板は周囲で固定されていて、周辺部はその固定部
分を通じて放熱が生じるが、中央部分は空間に浮いた状
態となっているため、その中央部分に熱が蓄積し、結果
的にアモルファスセレンの結晶化温度である60°Cを
超えてしまい、光電変換膜としての機能が破壊されてし
まう。そして、このような破壊を避けようとすれば、ベ
ーキングの加熱条件を下げざるを得ず、そうすると、真
空ガス出しが不十分になって、後に電子ビームが出にく
い、X線撮像管としての寿命が短くなる、等々の不都合
が生じる。
【0006】この発明は、上記に鑑み、製造時の問題を
回避し得る構造となっていて、そのため高性能・長寿命
とすることが容易な、X線撮像管を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によれば、ライトガイド板の両面にそれぞ
れ形成された蛍光体層およびアモルファスセレン膜より
なるX線入力板と、該X線入力板に向けて電子ビームを
発射する電子銃と、これらX線入力板および電子銃を覆
う外囲器と、上記の電子ビームを上記X線入力板上に走
査するよう偏向させる偏向手段とを有するX線撮像管に
おいて、上記の外囲器のX線入力板付近に設けられたX
線入射窓部分を、少なくとも上記の外囲器を真空吸引す
る時に上記X線入力板の中央付近に接触している構造と
したことが特徴となっている。
【0008】上記のX線入射窓部分は、真空吸引時にX
線入力板の中央付近に接触するよう可撓性を有するよう
に形成しておくことができる。
【0009】また、上記のX線入射窓部分は、最初から
X線入力板の中央付近に接触するような形状に形成して
おいてもよい。
【0010】X線入力板は、その周辺部分を保持される
ことにより真空外囲器中に固定されるため、中央部分は
空間に浮いた形となっている。そのため、真空ベーキン
グ時に熱が加わると、X線入力板の中央部分では熱が逃
げず、蓄熱されるが、少なくとも真空吸引時にはX線入
射窓部分がその中央部分に接触する形状となっているた
め、この接触したX線入力窓部分を通じて、外部への放
熱が行なわれるようになって、蓄熱が避けられる。その
ため、ベーキング時にアモルファスセレンが結晶化する
ような、60°Cの温度に到達することを避けることが
でき、ベーキング加熱条件を上げて真空ガス出しとベー
キングを十分に行なうことが可能となり、結果的に、性
能の優れた、信頼性の高い、長寿命なX線撮像管を容易
に製造することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示す
ように、X線撮像管10は、前面にX線入射窓部分12
を有する真空外囲器11中に、X線入力板(ターゲット
板)20と電子銃13とを納めて構成されている。被写
体(図示しない)を透過したX線が(図の左方向から)
X線入射窓部分12を経てX線入力板20に入射する。
真空外囲器11はガラスで作られているが、X線入射窓
部分12は、ここではたとえば厚さ1mmのアルミニウ
ム板で作られる。そして、このX線入射窓部分12は、
真空外囲器11の外から見たとき凹面となっていて、X
線入力板20(の蛍光体層22)に接触するような形状
に形成されている。
【0012】X線入力板20は、ライトガイド板21
と、その両面にそれぞれ形成された蛍光体層22とアモ
ルファスセレン膜23とからなり、ライトガイド板21
の周囲が支持されることにより真空外囲器11中に固定
される。この蛍光体層22はX線を可視光に変換するた
めのものである。この蛍光体層22を形成する蛍光体と
しては、X線吸収効率および発光効率が高く、粒径が小
さく、しかも潮解性がなく、アモルファスセレン膜23
の分光感度に適合するものが望ましい。さらに、上記の
ようにX線入射窓部分12が接触するため、その接触に
よって破壊されない程度に、比較的機械的強度が高いも
のが望ましい。そのため、たとえば、Gd2O2SやBa
FClなどを使用することができる。
【0013】ライトガイド板21は、蛍光体層22で発
生した光をアモルファスセレン膜23に伝えるためのも
ので、透明ガラス板、望ましくは光ファイバプレート
(FOP)により構成される。光ファイバプレートは、
多数の光ファイバを面方向に並べて一体化したもので、
各光ファイバは面の厚さ方向に延びているため、光ファ
イバプレートの厚さを大きくして強度を高めても、伝達
光を面方向に拡散することがない。そのため、この光フ
ァイバプレートは、機械的強度と光の伝達特性とを両立
させる上で非常に好都合である。
【0014】アモルファスセレン膜23では、光の入射
によってその中で電荷(電子・正孔対)が発生する。ア
モルファスセレン膜23のライトガイド板21の側には
図では省略しているが透明電極が設けられており、電子
銃13との間に印加された高電圧によって生じたアモル
ファスセレン膜23内の強電界により、アバランシェ現
象が生じて電荷がなだれ(アバランシェ)的に増加す
る。入射X線強度が大きい部分では蛍光体層22から強
い光が発生し、そのためその部分では多量の電荷が形成
されるが、入射X線強度が小さいと光は弱く形成される
電荷も少ない。そのため、入射X線強度の2次元分布
(X画像)に対応した電荷の2次元分布(電荷像)がア
モルファスセレン膜23に形成されることになる。
【0015】電子銃13からはX線入力板20に向けて
電子ビームが発射させられると、この電子がアモルファ
スセレン膜23に当たり、その当たった部分の電荷に応
じた電流が透明電極との間に流れる。この電流値はその
電子ビームが当たった箇所での入射X線強度に対応する
ことになる。電子ビームは図示しない偏向コイル(真空
外囲器11の周囲に設けられる)によりX線入力板20
上を2次元的に走査させられるため、X線画像を表わす
画像信号が得られる。
【0016】このようなX線撮像管10を製造すると
き、真空外囲器11中にX線入力板20と電子銃13と
を納めた後、真空外囲器11の後端(電子銃13の側の
端部、図では右端部分)から空気を吸引して真空排気を
行なうとともに電子銃(カソード部分)13の真空ベー
キングを行なう。そのため、ベーキング用コイル30を
使用し、このコイル30に高周波電流を流すことによっ
て誘導加熱する。このベーキングのための加熱により、
その輻射熱が真空中を伝わってX線入力板20に伝達さ
れる。X線入力板20は上記の通りその周囲が支持され
ているものの中央部は空中に浮かんだ形になっていて、
その伝達された熱が中央部で蓄積されることになるが、
上記のようにこのX線入力板20の中央部にはX線入射
窓部分12が接触しているため、このX線入射窓部分1
2を介して外部に放熱されることになる。この真空外囲
器11の後端の真空排気用開口は、真空ベーキングが終
了したら封止される。
【0017】その結果、真空ベーキング時にX線入力板
20の中央部分がアモルファスセレンの結晶化温度60
°Cを超えることを避けることができる。これにより、
真空ガス出しを十分に行なうことができて、後に、電子
ビームが出にくくなったり、X線撮像管としての寿命が
短くなったりというような不都合が生じることを防止で
き、信頼性の高いX線撮像管を容易に製造できる。な
お、X線入射窓部分12を介して真空外囲器11の外部
に導かれた熱は、空気の対流により、あるいはペルチェ
効果素子を使用することにより、効果的に逃がすことが
できる。
【0018】図2は別の実施の形態を示すものである。
この図2では、X線入射窓部分12は通常のX線撮像管
10と同様に外部に膨出した凸面状に形成されている
が、可撓性が良好で機械的強度の高い金属薄板により形
成される。そのため、真空排気することにより変形して
凹み、真空ベーキング時には図1のような形状、つまり
X線入力板20の中央部分に接触するような形状とな
る。このように変形するX線入射窓部分12はたとえば
厚さ0.1mmのチタン板により形成することができ
る。他のX線入力板20や電子銃13等の構成は図1と
同様である。
【0019】そこで、この図2の場合も、X線入射窓部
分12は真空ベーキング時には図1と同じ形状となるた
め、X線入力板20の中央部分の熱が、そこに接触した
X線入射窓部分12を通じて外部に逃げることになり、
アモルファスセレン膜23がその機能を果たさないほど
に熱により破壊されてしまう事態を避けることができ
る。なお、このX線入射窓部分12は、最低限、真空ベ
ーキング時にのみへこんでX線入力板20に接触すれば
よいので、真空ベーキングが終了した後は元の図2のよ
うな凸面の形状に戻っても、あるいはそのままへこんだ
凹面の形状となっていてもよい。
【0020】なお、この発明は上記に限定されることな
く、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々に変更でき
ることはもちろんである。たとえばライトガイド板21
の構成や蛍光体層22の材料などは他のものを採用でき
る。また、X線入射窓部分12の材質・厚さ等も他のも
のとすることが可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のX線撮
像管によれば、製造時のベーキング工程でアモルファス
セレンの破壊を防止しながらベーキングおよび真空排気
を十分に行なうことができるため、長寿命化できるとと
もに、信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるX線撮像管の製造時における
模式的な断面図。
【図2】この発明にかかる他のX線撮像管の製造時にお
ける模式的な断面図。
【符号の説明】
10 X線撮像管 11 真空外囲器 12 X線入射窓部分 13 電子銃 20 X線入力板(ターゲット板) 21 ライトガイド板 22 蛍光体層 23 アモルファスセレン膜 30 ベーキング用コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 四郎 東京都世田谷区砧1−10−11日本放送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 谷岡 健吉 東京都世田谷区砧1−10−11日本放送協会 放送技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライトガイド板の両面にそれぞれ形成さ
    れた蛍光体層およびアモルファスセレン膜よりなるX線
    入力板と、該X線入力板に向けて電子ビームを発射する
    電子銃と、これらX線入力板および電子銃を覆う外囲器
    と、上記の電子ビームを上記X線入力板上に走査するよ
    う偏向させる偏向手段とを有するX線撮像管において、
    上記の外囲器のX線入力板付近に設けられたX線入射窓
    部分は、少なくとも上記の外囲器を真空吸引する時に上
    記X線入力板の中央付近に接触している構造となってい
    ることを特徴とするX線撮像管。
JP22967595A 1995-08-15 1995-08-15 X線撮像管 Pending JPH0955176A (ja)

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JP22967595A JPH0955176A (ja) 1995-08-15 1995-08-15 X線撮像管

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