JPH0954810A - データシンボル読み取り装置 - Google Patents

データシンボル読み取り装置

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Publication number
JPH0954810A
JPH0954810A JP7230670A JP23067095A JPH0954810A JP H0954810 A JPH0954810 A JP H0954810A JP 7230670 A JP7230670 A JP 7230670A JP 23067095 A JP23067095 A JP 23067095A JP H0954810 A JPH0954810 A JP H0954810A
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JP
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symbol
symbol reading
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Application number
JP7230670A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Ishizuka
之宏 石塚
Shuzo Seo
修三 瀬尾
Nobuhiro Tani
信博 谷
Takeharu Shin
丈晴 新
Makoto Nukui
誠 貫井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0954810A publication Critical patent/JPH0954810A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的少ない画素数の撮像素子を用いて、1次
元および2次元のデータシンボルを読み取ることが可能
なデータシンボル読み取り装置を提供する。 【解決手段】データシンボル読み取り装置1は、ミラー
45およびレンズ46からなる光学系44、CCD4
3、CCD駆動回路、増幅回路、A/D変換器、2値化
回路、左側データ用メモリー、右側データ用メモリー、
デコード用データメモリー、制御手段、モータ181、
モータ駆動回路、光源、光源駆動回路、通信用ドライバ
ー、トリガースイッチ、スイッチ回路等により構成され
ている。光学系4のミラー45は、モータ181の回転
軸182に接合されており、バーコード39の読み取り
を行う第1のモードでは、ミラー45の角度を変更し
て、左側、中央部および右側をそれぞれ撮像し、各デー
タを連結してデコードする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば2次元デー
タシンボルのようなコード化された情報を読み取るデー
タシンボル読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、例えばPOSシステム等に適用す
るために、商品情報をバーコード化し、バーコードリー
ダーにより読み取る方法、装置が普及している。しかし
ながら、バーコードの読み取りは、バーの配列方向に走
査を行って1次元的に読み取るものであり、情報量に限
界がある。
【0003】そこで、近年、より多くの情報を担持し得
るものとして、例えば白黒のモザイクパターンが2次元
的に配列された2次元データシンボルと、これを読み取
るデータシンボル読み取り装置が開発されている。この
データシンボル読み取り装置は、大別すると、撮像素
子、例えばCCDのようなエリアセンサーを用いてデー
タシンボルのパターンを2次元的に同時に読み取る構成
のものと、ラインセンサーを用いて1ライン毎に主走査
するとともに、読み取り部とデータシンボルとを主走査
方向と直交する方向に相対的に移動することにより副走
査して2次元的に読み取る構成のものとがある。
【0004】このように、バーコードリーダーの他、2
次元データシンボルを読み取るデータシンボル読み取り
装置が開発されていることから、バーコードと、2次元
データシンボルとが混在する状況が予想され、このた
め、バーコードおよび2次元データシンボルをそれぞれ
読み取ることが可能なデータシンボル読み取り装置が望
まれる。
【0005】この場合、前記2次元データシンボルを読
み取るデータシンボル読み取り装置に撮像素子として用
いられているエリアセンサーにより、バーコードを撮像
し、その画像データを信号処理してデコードするよう構
成することが考えられる。
【0006】しかしながら、一般にバーコードのバー配
列方向の幅は、2次元データシンボルの一辺の幅よりも
長く、分解能の低下から像倍率を減少させることができ
ないので、バーコードを読み取るためには、画素数が多
い大型のエリアセンサーを用いなければならない。この
ため、装置が高価となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、画素
数が比較的少ない撮像素子を用いて、1次元のデータシ
ンボル(バーコード)と、2次元のデータシンボルとを
読み取ることが可能なデータシンボル読み取り装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(13)の本発明により達成される。
【0009】(1) 光学系によりシンボル読み取り領
域内の被写体像を撮像素子に結像させて、1次元のデー
タシンボルまたは2次元のデータシンボルを読み取るこ
とが可能なデータシンボル読み取り装置であって、前記
データシンボルに対するデータシンボル読み取り装置の
相対的な位置を変更することなく、前記シンボル読み取
り領域を移動し得るよう構成したことを特徴とするデー
タシンボル読み取り装置。
【0010】(2) 前記1次元のデータシンボルを読
み取る場合には、前記シンボル読み取り領域を前記1次
元のデータシンボルの配列方向に移動して前記撮像素子
により複数回撮像する上記(1)に記載のデータシンボ
ル読み取り装置。
【0011】(3) 前記複数回撮像したとき、前記撮
像素子からの各画像信号に基づいて前記データシンボル
が表わす情報の解読を行う上記(2)に記載のデータシ
ンボル読み取り装置。
【0012】(4) 光学系によりシンボル読み取り領
域内の被写体像を撮像素子に結像させて、1次元のデー
タシンボルまたは2次元のデータシンボルを読み取るこ
とが可能なデータシンボル読み取り装置であって、前記
光学系により形成される光路を変更して、前記シンボル
読み取り領域を移動する読取領域変更手段を有すること
を特徴とするデータシンボル読み取り装置。
【0013】(5) 前記読取領域変更手段は、前記シ
ンボル読み取り領域を移動する際、隣接するシンボル読
み取り領域の一部が重複するように作動する上記(4)
に記載のデータシンボル読み取り装置。
【0014】(6) 前記1次元のデータシンボルの読
み取りを行う第1のモードまたは前記2次元のデータシ
ンボルの読み取りを行う第2のモードのいずれかを設定
するモード設定手段を有し、前記モード設定手段により
設定されたモードに従って、前記1次元または2次元の
データシンボルの読み取りを行う上記(4)または
(5)に記載のデータシンボル読み取り装置。
【0015】(7) 少なくとも前記第1のモードで
は、前記読取領域変更手段により前記シンボル読み取り
領域を移動し、この移動毎に前記撮像素子により撮像す
る上記(6)に記載のデータシンボル読み取り装置。
【0016】(8) 前記撮像を複数回行ったときに、
前記撮像素子からの各画像信号を、互いにデータが重複
しないように連結するデータ連結手段を有する上記
(7)に記載のデータシンボル読み取り装置。
【0017】(9) 前記第1のモードにおいて前記1
次元のデータシンボルのマージン区間を検出するマージ
ン検出手段を有し、前記マージン検出手段により検出さ
れた前記マージン区間の数に基づいて、前記シンボル読
み取り領域を移動する上記(7)または(8)に記載の
データシンボル読み取り装置。
【0018】(10) 撮像されたデータシンボルが前
記1次元のデータシンボルまたは前記2次元のデータシ
ンボルのいずれであるかを判別する判別手段と、前記判
別手段により判別されたデータシンボルの次元に応じて
データシンボルの読み取り動作を切り換える読取動作切
換手段とを有する上記(4)ないし(9)のいずれかに
記載のデータシンボル読み取り装置。
【0019】(11) 前記読取領域変更手段は、前記
光学系の光路上に設置された光学部品と、該光学部品を
駆動する駆動手段とを有し、この駆動手段により前記光
学部品を駆動して前記光路を変更する上記(4)ないし
(10)のいずれかに記載のデータシンボル読み取り装
置。
【0020】(12) 前記光学部品は、前記駆動手段
により回転する反射鏡である上記(11)に記載のデー
タシンボル読み取り装置。
【0021】(13) 前記撮像素子は、エリアセンサ
ーである上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の
データシンボル読み取り装置。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデータシンボル読
み取り装置を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明のデータシンボル読み取り
装置の実施例を示す斜視図、図2は、図1に示すデータ
シンボル読み取り装置の断面側面図、図3は、図1に示
すデータシンボル読み取り装置における筐体の底面図、
図4は、図1に示すデータシンボル読み取り装置におけ
る光学系の斜視図、図5は、図1に示すデータシンボル
読み取り装置の回路構成を示すブロック図である。
【0023】これらの図に示すように、本発明のデータ
シンボル読み取り装置1は、手で把持する縦長の把持部
21とその先端側に形成されたL字状のヘッド部22と
で構成されたケーシング2を有しており、把持部21内
には、後述する信号処理回路5、光源駆動回路42およ
び通信用ドライバー16が収納され、ヘッド部22内に
は、シンボル読み取り領域36a、36bおよび36c
からの光を受光する読み取り部4が収納されている。ま
た、ケーシング2の片方の側部には、読み取り部4によ
る読み取り動作を開始させるトリガースイッチ14が設
置されている。
【0024】読み取り部4は、シンボル読み取り領域3
6a〜cを照明する一対の光源(照明装置)41と、撮
像素子であるCCD(charge coupled device )(エリ
アセンサー)43と、シンボル読み取り領域36a〜c
からの光(本実施例では反射光)をCCD43の受光面
に結像するように導く光学系44と、これらを支持する
図示しない支持部材とで構成されている。
【0025】光学系44は、シンボル読み取り領域36
a〜cからの反射光の光路47をほぼ直角方向に屈曲す
るミラー(反射鏡)45と、ミラー45で反射された光
をCCD43の受光面に結像させるレンズ(またはレン
ズ群)46とで構成されている。
【0026】また、ヘッド部22内には、モータ(ステ
ッピングモータ)181が設置されており、前記ミラー
45は、モータ181の回転軸182の先端に、回転軸
182と平行になるよう接合されている。これにより、
ミラー45は、モータ181の駆動により回転軸182
を中心にして正逆いずれの方向へも回転して、その角度
を変更し得るようになっている。このように、前記モー
タ181により、ミラー(光学部品)を回転(駆動)す
る駆動手段が構成される。
【0027】ここで、本実施例では、ミラー45が、図
4中左側、中央部および右側を撮像するための3つの姿
勢(角度)を採り得るように、予め、モータ181の回
転量(ステップ数)と回転方向の組み合わせが設定され
ている。この場合、図4中左側を撮像する場合と、図4
中中央部を撮像する場合とにおいて、それらのシンボル
読み取り領域36a、36bの一部が重複し、図4中中
央部を撮像する場合と、図4中右側を撮像する場合とに
おいて、それらのシンボル読み取り領域36b、36c
の一部が重複するようになっている。
【0028】なお、モータ181は、その回転軸182
が回転してミラーの角度が変更される際、像がCCD4
3の受光面の一辺の方向に移動するような姿勢で設置さ
れている。
【0029】両光源41は、ヘッド部22内の図2中側
方に光路47を介してほぼ対称に設置されている。光源
41としては、例えばLEDのような発光素子、ハロゲ
ンランプ等を用いることができる。なお、光源41の発
光側には、シンボル読み取り領域36上の輝度をより均
一にするために、粗面を有する拡散板(図示せず)が設
置されている。この拡散板は、例えば、後述する透明板
7の一部に粗面加工を施すことにより得られる。このよ
うな光源41には、これを点灯する光源駆動回路42が
接続されている。
【0030】CCD43では、多数のフォトダイオード
画素が行列状に配置され、各画素のそれぞれが受光した
光の光量に応じた電荷を蓄積し、この電荷を所定時に順
次転送するように構成されている。この転送された電荷
は、読み取られた画像の画像信号を構成する。なお、C
CD43の受光面の形状は、ほぼ長方形になっている。
【0031】シンボル読み取り領域36a〜cは、読み
取り面(データシンボル38やバーコード39が位置す
る面(基準面))37上に形成される本装置固有の領域
であって、光源41による光の照射がなされ、かつその
反射光をCCD43により受光し、データを読み取るこ
とができる領域(CCD43の受光面に対応する領域)
である。
【0032】モータ181が図4中時計回りに回転して
ミラー45が図4中左側を向き所定角度傾斜すると、シ
ンボル読み取り領域は、バーコード39の配列方向に沿
って図4中左側に移動する。すなわち、図4中左側にシ
ンボル読み取り領域36aが形成される。
【0033】また、モータ181が図4中反時計回りに
回転してミラー45が図4中右側を向き所定角度傾斜す
ると、シンボル読み取り領域は、バーコード39の配列
方向に沿って図4中右側に移動する。すなわち、図4中
右側にシンボル読み取り領域36cが形成される。
【0034】このように、前記ミラー45およびモータ
181により、シンボル読み取り領域を移動する読取領
域変更手段が構成される。なお、前述したように、ミラ
ー45が、予め設定されている所定の位置(図4中左
側、中央および右側の3箇所)で停止し、これにより、
図4中左側、中央部および右側の3箇所をCCD43に
より撮像し得るようになっている。
【0035】本実施例では、図3に示すように、データ
シンボル(シンボルコード)(2次元のデータシンボ
ル)38は、x行×y列(x、yは、それぞれ2以上の
整数)に配列された黒色または白色(または透明)のモ
ザイク(セル)で構成されている。このモザイクの黒色
または白色は、例えば2進法における0または1を表
し、この組み合わせにより所望の情報が特定される。
【0036】また、本実施例では、図4に示すように、
バーコード(1次元のデータシンボル)39は、一方向
(図4中左右方向)に配列された幅が異なる黒色のバー
と、幅が異なる白色のスペースとの組み合わせにより構
成されている。このバーの黒色とスペースの白色、およ
びそれぞれの幅の組み合わせにより、0と1の組み合わ
せからなる一連の2進数の情報が特定される。なお、バ
ーコード39の一端には、所定間隙を介して配置された
一対の黒色バー392、392からなるスタートシンボ
ル391が設けられ、他端には、所定間隙を介して配置
された一対の黒色バー394、394からなるストップ
シンボル393が設けられている。データシンボル38
およびバーコード39は、それぞれ、図示のような構成
のものに限定されないことは、言うまでもない。
【0037】以上のように構成された読み取り部4にお
いて、光源駆動回路42の作動により光源41が点灯し
て両光源41から発せられた光は、シンボル読み取り領
域36a〜cに照射され、その反射光が光学系44を介
してCCD43の受光面上に結像され、この受光光量に
応じた画像信号(アナログ信号)が出力される。
【0038】ケーシング2のヘッド部22は、読み取り
部4をシンボル読み取り領域36a〜cから所定の距離
(光路長)に保つための、すなわち、シンボル読み取り
領域36a〜c上に置かれたデータシンボル38やバー
コード39の像を光学系44によりCCD43の受光面
に結像させる距離を規定するためのガイド部材として、
読み取り部4からシンボル読み取り領域36a〜c側へ
延長された筐体3を有している。この筐体3は、光源4
1からの照明光の光路およびシンボル読み取り領域36
a〜cからの反射光の光路47をほぼ囲むように構成さ
れており、そのシンボル読み取り領域36a〜cと平行
な断面(横断面)は、四角形をなしている。
【0039】また、筐体3は、その先端が読み取り面3
7に当接したとき、シンボル読み取り領域36a〜cか
らの光が光学系44によりCCD43の受光面に結像す
るような長さに設定されている。
【0040】筐体3の先端には、矩形の先端開口31が
形成されている。また、筐体3の内部(先端開口31よ
り内側)には、防塵機能を有する透明板7が、光路47
とほぼ垂直方向に設置されている。この透明板7は、光
源41の図2中下側付近の位置に、筐体3の内部空間を
先端開口31側の空間4aと読み取り部4側の空間4b
とに区画するように設置されている。透明板7として
は、各種ガラスや各種プラスチックで構成されたものが
使用可能である。このような透明板7を設けることによ
り、塵、埃等の異物や湿気等が読み取り部4側の空間4
bへ侵入することが防止される。
【0041】さて、データシンボル読み取り装置1にお
いて、ケーシング2内には、読み取り部4からの画像信
号を処理する信号処理回路5が、例えばプリント基板上
に設けられている。図5に示すように、この信号処理回
路5は、主に、CCD駆動回路6、増幅回路8、2値化
回路10、左側データ用メモリー9、右側データ用メモ
リー11、デコード用データメモリー12、制御手段
(CPU)15およびこれらの電気接続ラインで構成さ
れている。
【0042】また、制御手段15には、光源駆動回路4
2、モータ駆動回路183、通信用ドライバー16、ト
リガースイッチ14および電源スイッチ(メインスイッ
チ)等のスイッチ回路13がそれぞれ接続され、さら
に、必要に応じ、LED(発光素子)、LCD(液晶表
示素子)またはCRTのような表示装置(図示せず)等
が接続されている。また、前記モータ駆動回路183に
は、モータ181が接続されている。
【0043】また、データシンボル読み取り装置1は、
バーコード(1次元のデータシンボル)の読み取りを行
う第1のモード(1次元のデータシンボル読み取りモー
ド)または2次元のデータシンボルの読み取りを行う第
2のモード(2次元のデータシンボル読み取りモード)
のいずれかを設定するモード設定手段と、撮像されたデ
ータシンボルがバーコード(1次元のデータシンボル)
または2次元のデータシンボルのいずれであるかを判別
する判別手段と、この判別手段により判別されたデータ
シンボルの次元に応じてデータシンボルの読み取り動作
を切り換える読取動作切換手段とを有している。
【0044】本実施例における前記判別手段は、2次元
のデータシンボルの輪郭を検出できたか否かの判断と、
マージン区間を2つ以上検出することができたか否かの
判断と、データを連結することができたか否かの判断
と、適正なデコードデータが得られたか否かの判断とを
行うもので、その主機能は、制御手段15により達成さ
れる。また、前記モード設定手段および読取動作切換手
段の主機能もそれぞれ前記制御手段15により達成され
る。
【0045】次に、データシンボル読み取り装置1の動
作を説明する。この場合、まず、概要を説明する。デー
タシンボル読み取り装置1において、トリガースイッチ
14をオンとすると、2次元のデータシンボルを読み取
るための第2のモードに設定し、読み取りを開始する。
そして、2次元の切り出しエラーの場合または適正なデ
コードデータが得られない場合には、バーコード(1次
元のデータシンボル)を読み取るための第1のモードに
設定して、読み取りを開始する。
【0046】第2のモードでは、ミラー45を図4中、
中央に回転させて、CCD43により中央部を撮像す
る。信号処理回路5では、後述するように所定の信号処
理が行われる。この信号処理回路5にて処理された信号
は、必要なデータにデコードされた後、通信用ドライバ
ー16により、外部に設置された例えばパソコンやワー
クステーションのようなホストコンピュータ17に入力
される。このようなホストコンピュータ17において
は、入力されたデータの格納および集計等が行われる。
【0047】また、第1のモードでは、まず、ミラー4
5を図4中、中央に回転させて、CCD43により中央
部を撮像する。信号処理回路5では、後述するように所
定の信号処理が行われる。この場合、一定幅以上の白色
領域をマージン区間として検出するマージン検出を行
い、マージン区間が2つ以上検出された場合には、隣接
する2つのマージン区間に挟まれたデータ領域をデコー
ド領域と認識して、このデコード領域内のデータ(2値
化データ)に対してデコードを行う。
【0048】また、マージン区間が2つ以上検出されな
い場合には、さらに、ミラー45を図4中左側に回転さ
せて、CCD43により左側を撮像し、所定の信号処理
を行い、次いで、ミラー45を図4中右側に回転させ
て、CCD43により右側を撮像し、所定の信号処理を
行う。そして、前記中央部、左側および右側の3画面分
の画像データ(2値化データ)を連結し(データ連結を
行い)、この後、デコード領域内のデータ(2値化デー
タ)に対してデコードを行う。
【0049】なお、前記左側データ用メモリー9、右側
データ用メモリー11、デコード用データメモリー12
および制御手段15により、マージン区間を検出するマ
ージン検出手段と、画像データ(2値化データ)を連結
するデータ連結手段とが構成される。
【0050】次に、前記第1のモードにおけるマージ
ン検出およびデータ連結の概要を説明する。 マージン検出 1画面分の2値化データのうち、所定ライン上の画素デ
ータ(2値化データ)を始端から1つずつ順次読み込
み、その都度、読み込んだ画素データが白色画素データ
か否かを判断する。そして、黒色画素データになるま
で、または、画素データの終端まで、白色画素データ数
Wをカウントする。次いで、前記白色画素データ数W
と、予め設定されているマージン(マージン量)に対応
する画素数とを比較し、白色画素データ数Wがマージン
に対応する画素数より大きい場合には、前記白色画素デ
ータの区間(一定幅以上の白色領域)を「マージン区
間」とする。
【0051】データ連結 図12は、左データと中央データの連結を説明するため
の概念図である。なお、図12中の左側を「データの始
端側」、右側を「データの終端側」として説明する。ま
た、以下、図4中左側、中央部および右側を撮像したと
きのデータをそれぞれ、単に、「左データ」、「中央デ
ータ」および「右データ」という。
【0052】まず、左データの終端からX区間(個)の
画素データ(2値化データ)と、中央データの始端から
X区間(個)の画素データ(2値化データ)とを比較す
る。図12に示すように、例えば、比較するデータ数
(画素データの数)Xの初期値が5(X=5)の場合に
は、左データの終端から5区間の画素データと、中央デ
ータの始端から5区間の画素データとを比較する。
【0053】この場合、データが一致していないので、
Xを1つインクリメントし(X=6)、左データの終端
から6区間の画素データと、中央データの始端から6区
間の画素データとを比較する。
【0054】この場合もデータが一致していないので、
Xを1つインクリメントし(X=7)、左データの終端
から7区間の画素データと、中央データの始端から7区
間の画素データとを比較する。
【0055】この場合にはデータが一致しているので、
中央データの始端から7区間の画素データ(重複してい
る画素データ)を削除し、その中央データを左データの
終端に連結する。
【0056】中央データと右データとを連結する場合に
も、前記と同様に、中央データの終端からX区間(個)
の画素データと、右データの始端からX区間(個)の画
素データとを比較し、前記X区間の画素データが一致す
るか否かを判断して、データが一致する場合には、右デ
ータの始端からX区間の画素データ(重複している画素
データ)を削除し、その右データを中央データの終端に
連結する。
【0057】モータ駆動回路183は、モータ181に
電力を供給してモータ181を所定量(ステップ数)回
転させる駆動回路であり、その作動は、制御手段15に
より制御される。
【0058】光源駆動回路42は、光源41に電力を供
給して点灯する回路であり、その作動は、制御手段15
により制御される。前記電源スイッチあるいはトリガー
スイッチ14のオンにより、制御手段15は、光源駆動
回路42を作動させ、これにより光源41が点灯する。
ここで、光源41の点灯時間は、光源駆動回路42によ
り所望に設定されている。
【0059】また、電源スイッチのオンによって、制御
手段15は、CCD駆動回路6を作動させる。CCD駆
動回路6からCCD43へは、CCD水平駆動パルス
と、CCD垂直駆動パルスとが出力され、CCD43で
の電荷の蓄積および転送が制御される。
【0060】また、CCD駆動回路6では、クロック信
号を生成し、さらにこの信号に水平同期信号および垂直
同期信号を複合した信号(複合クロック信号)を制御手
段15へ送出する。
【0061】読み取り部4のCCD43から順次出力さ
れる画像信号(アナログ信号)は、増幅回路8により増
幅され、図示しないA/D変換器によりデジタル画像信
号に変換されて2値化回路10に入力される。
【0062】2値化回路10では、デジタル画像信号が
しきい値データと比較されて2値化される。2値化回路
10より出力された2値化データは、制御手段15に内
蔵されているアドレスカウンタにより、デコード用デー
タメモリー12の所定のアドレスに記憶される。このア
ドレスカウンタは、前記CCD駆動回路6から入力され
る複合クロック信号によって駆動する。
【0063】第2のモードでは、デコード用データメモ
リー12からは、前記アドレスカウンタに指定されたア
ドレス(デコード用データメモリー12への記憶時とは
読み出し順序が逆の場合がある)に従って、データが順
次読み出され、1画面分のデータに対し、制御手段15
の演算部において、例えば、像の反転、輪郭検出(デー
タシンボル38に関する情報のみの抽出)、ドロップア
ウト補正、回転等の必要な画像処理を行い、さらに、制
御手段15に内蔵されるデコーダにて、データシンボル
38の体系に応じたデータにデコードする。このデコー
ドされたデータ(デコードデータ)は、通信用ドライバ
ー16を介して、ホストコンピュータ17へ出力され
る。なお、第1のモードについては、ここでの説明は省
略する。
【0064】次に、データシンボル読み取り装置1の制
御手段15の制御動作について説明する。図6、図7お
よび図8は、制御手段15の動作を示すフローチャート
である。以下、このフローチャートに基づいて説明す
る。
【0065】トリガースイッチ14がオンすると、第2
のモードに設定し、ミラー45を中央位置に回転させて
(ステップ101)、CCD43により中央位置を撮像
する(ステップ102)。次いで、CCD43からの画
像データ(画像信号)を2値化し、この2値化データ
(2値化信号)をデコード用データメモリー12に書き
込む(ステップ103)。
【0066】次いで、前記2値化データに対して、前述
した輪郭検出等の所定の画像処理を行う(ステップ10
4)。なお、データシンボル38は、その輪郭を判別し
得るように4辺外周が黒色となっており、データシンボ
ル38の最外周の黒色の画素に対応する2値化データを
追跡抽出してデータシンボル38の輪郭を検出し、この
データシンボル38の輪郭を構成する黒色の画素によっ
て囲まれる領域をデコード領域と認識する。
【0067】次いで、2次元の切り出しOKか否かを判
断する(ステップ105)。ステップ105では、デー
タシンボル38の最外周の黒色の画素に対応する2値化
データの追跡を行った結果、始点から1周して再び始点
に戻ることができた場合(データシンボル38の輪郭を
検出することができた場合)には、2次元の切り出しO
Kと判断し、追跡が途中で中断した場合および追跡を開
始することができなかった場合(データシンボル38の
輪郭を検出することができなかった場合)には、2次元
の切り出しエラー(NG)と判断する。
【0068】例えば、シンボル読み取り領域36bにデ
ータシンボル38が包含された状態で撮像した場合に
は、2次元の切り出しOKと判断され、シンボル読み取
り領域36bからデータシンボル38がはみ出した状態
およびシンボル読み取り領域36b内にデータシンボル
38が全くない状態で撮像した場合には、2次元の切り
出しエラーと判断される。なお、バーコード39を撮像
した場合でも、2次元の切り出しOKと判断されること
があるが、この場合には、後述するステップ107にお
いてデコードエラーと判断され、ステップ109へ移行
する。
【0069】前記ステップ105において2次元の切り
出しOKと判断した場合には、切り出されたデコード領
域内の2値化データに対してデコード(データシンボル
38が表わす情報の解読)を行う(ステップ106)。
【0070】次いで、デコードOKか否かを判断する
(ステップ107)。ステップ107では、適正なデコ
ードデータが得られた場合には、デコードOKと判断
し、適正なデコードデータが得られない場合には、デコ
ードエラー(NG)と判断する。
【0071】前記ステップ107においてデコードOK
と判断した場合には、デコードデータを通信用ドライバ
ー16を介してホストコンピュータ17へ送信(出力)
する(ステップ108)。
【0072】また、前記ステップ105において2次元
の切り出しエラーと判断した場合、または、前記ステッ
プ107においてデコードエラーと判断した場合には、
第1のモードに設定し、モータ駆動回路183によりモ
ータ181を所定ステップ駆動して、ミラー45を中央
位置に回転させる(ステップ109)。
【0073】次いで、CCD43により中央位置を撮像
する(ステップ110)。次いで、CCD43からの画
像データ(画像信号)を2値化する(ステップ11
1)。
【0074】次いで、2値化データ(2値化信号)をデ
コード用データメモリー12の中央領域に格納する(ス
テップ112)。次いで、前記2値化データに基づい
て、マージン検出を行う(ステップ113)。なお、こ
のサブルーチン(マージン検出)については、後に詳述
する。
【0075】次いで、マージン区間数M≧2か否かを判
断する(ステップ114)。ステップ114において、
マージン区間数M<2、すなわち、マージン区間数Mが
0または1と判断した場合には、モータ駆動回路183
によりモータ181を所定ステップ駆動して、ミラー4
5を図4中左方向(図4中時計回り)に回転させる(ス
テップ115)。
【0076】次いで、CCD43により左方向を撮像す
る(ステップ116)。次いで、CCD43からの画像
データを2値化する(ステップ117)。次いで、2値
化データを左側データ用メモリー9に格納する(ステッ
プ118)。
【0077】次いで、モータ駆動回路183によりモー
タ181を所定ステップ駆動して、ミラー45を図4中
右方向(図4中反時計回り)に回転させる(ステップ1
19)。次いで、CCD43により右方向を撮像する
(ステップ120)。
【0078】次いで、CCD43からの画像データを2
値化する(ステップ121)。次いで、2値化データを
右側データ用メモリー11に格納する(ステップ12
2)。次いで、データ連結を行う(ステップ123)。
なお、このサブルーチン(データ連結)については、後
に詳述する。
【0079】次いで、データ連結OKか否かを判断する
(ステップ124)。ステップ124では、左データと
中央データの連結および中央データと右データの連結の
うちの少なくとも一方がOKの場合には、データ連結O
Kと判断し、左データと中央データの連結および中央デ
ータと右データの連結のいずれもがエラー(NG)の場
合には、データ連結エラー(NG)と判断する。
【0080】前記ステップ124において、データ連結
エラーと判断した場合には、所定のエラー処理を行う。
なお、このエラー処理では、例えば、NG表示を行う。
また、前記ステップ124においてデータ連結OKと判
断した場合には、連結された2値化データに基づいて、
マージン検出を行う(ステップ125)。
【0081】次いで、マージン区間数M≧2か否かを判
断する(ステップ126)。前記ステップ126におい
て、マージン区間数M<2、すなわち、マージン区間数
Mが0または1と判断した場合には、所定のエラー処理
を行う。
【0082】また、前記ステップ126においてマージ
ン区間数M≧2と判断した場合、または、前記ステップ
114においてマージン区間数M≧2と判断した場合に
は、マージン区間とマージン区間とに挟まれた画像デー
タ領域をデコード領域と認識し、そのデコード領域内の
2値化データに対してデコード(バーコード39が表わ
す情報の解読)を行う(ステップ127)。
【0083】次いで、デコードOKか否かを判断する
(ステップ128)。ステップ128では、適正なデコ
ードデータが得られた場合には、デコードOKと判断
し、適正なデコードデータが得られない場合には、デコ
ードエラー(NG)と判断する。
【0084】前記ステップ128においてデコードエラ
ーと判断した場合には、所定のエラー処理を行う。ま
た、前記ステップ128においてデコードOKと判断し
た場合には、デコードデータを通信用ドライバー16を
介してホストコンピュータ17へ送信する(ステップ1
29)。
【0085】次いで、モータ駆動回路183によりモー
タ181を所定ステップ駆動して、ミラー45を中央位
置に回転させる(ステップ130)。以上でこのプログ
ラムは終了する。
【0086】次に、前記ステップ113および125に
おけるマージン検出と、前記ステップ123におけるデ
ータ連結の際の制御手段15の制御動作について説明す
る。
【0087】(1)[マージン検出] 図9は、マージン検出の際の制御手段15の動作を示す
フローチャートである。以下、このフローチャートに基
づいて説明する。まず、マージン区間数Mをカウントす
る図示しないマージンカウンターをリセットする(M=
0)(ステップ201)。
【0088】次いで、画素データ数Cをカウントする図
示しないデータカウンターをリセットする(C=0)
(ステップ202)。次いで、黒色画素データ数Bをカ
ウントする図示しない黒カウンターをリセットする(B
=0)(ステップ203)。
【0089】次いで、白色画素データ数Wをカウントす
る図示しない白カウンターをリセットする(W=0)
(ステップ204)。次いで、所定のラインについて、
始端から画素データを1つ読み込む(ステップ20
5)。
【0090】次いで、前記画素データが白色画素データ
か否かを判断する(ステップ206)。ステップ206
において画素データが白色画素データであると判断した
場合には、黒カウンターをリセットする(B=0)(ス
テップ207)。
【0091】次いで、白カウンターの白色画素データ数
Wを1つインクリメントする(ステップ208)。次い
で、全データ終了したか否か、すなわち、データカウン
ターの画素データ数Cが、1ライン上の始端から終端ま
での全画素データ数に達したか否かを判断する(ステッ
プ209)。
【0092】ステップ209において全データ終了して
いないと判断した場合には、データカウンターの画素デ
ータ数Cを1つインクリメントし(ステップ210)、
ステップ205に戻り、再度、ステップ205以降を実
行する。この場合、ステップ205では、同一ライン上
で、かつ1つ終端側の画素データを読み込む。
【0093】また、ステップ209において全データ終
了したと判断した場合には、白カウンターの白色画素デ
ータ数Wが、予め設定されているマージンに対応する画
素数より大きいか否かを判断する(ステップ211)。
【0094】また、ステップ206において画素データ
が黒色画素データであると判断した場合には、黒カウン
ターの黒色画素データ数B=0か否かを判断する(ステ
ップ212)。
【0095】ステップ212において黒色画素データ数
B=0と判断した場合には、白カウンターの白色画素デ
ータ数Wが、予め設定されているマージンに対応する画
素数より大きいか否かを判断する(ステップ213)。
【0096】ステップ211において白色画素データ数
Wがマージンに対応する画素数より大きいと判断した場
合、または、ステップ213において白色画素データ数
Wがマージンに対応する画素数より大きいと判断した場
合には、前記白色画素データの区間を「マージン区間」
とし、マージンカウンターのマージン区間数Mを1つイ
ンクリメントする(ステップ214)。
【0097】また、このステップ214では、検出した
マージン区間の位置情報を制御手段15に内蔵されてい
る図示しないメモリーに記憶する。具体的には、デコー
ド用データメモリー12内のマージン区間のアドレスを
記憶しておき、そのアドレスを使って、前記ステップ1
27においてデコードを行う。例えば、デコード用デー
タメモリー12の「10100番地」〜「10200番
地」および「11000番地」〜「11100番地」
が、それぞれマージン区間と判定されたときは、これら
のアドレスから「10201番地」〜「10999番
地」をデコード領域(データ区間)として、前記「10
201番地」〜「10999番地」のデータに対してデ
コードを行う。
【0098】また、ステップ212において黒色画素デ
ータ数B=0ではないと判断した場合、または、ステッ
プ213において白色画素データ数Wがマージンに対応
する画素数以下と判断した場合には、白カウンターをリ
セットする(W=0)(ステップ215)。次いで、黒
カウンターの黒色画素データ数Bを1つインクリメント
する(ステップ216)。
【0099】ステップ214またはステップ216の
後、全データ終了したか否か、すなわち、データカウン
ターの画素データ数Cが、1ライン上の始端から終端ま
での全画素データ数に達したか否かを判断する(ステッ
プ217)。
【0100】ステップ217において全データ終了して
いないと判断した場合には、データカウンターの画素デ
ータ数Cを1つインクリメントし(ステップ218)、
ステップ205に戻り、再度、ステップ205以降を実
行する。この場合、ステップ205では、同一ライン上
で、かつ1つ終端側の画素データを読み込む。
【0101】また、ステップ211において白色画素デ
ータ数Wがマージンに対応する画素数以下と判断した場
合、または、ステップ217において全データ終了した
と判断した場合には、リターンする。
【0102】(2)[データ連結] 図10および図11は、データ連結の際の制御手段15
の動作を示すフローチャートである。以下、このフロー
チャートに基づいて説明する。まず、比較するデータ数
Xの初期値を設定する(ステップ301)。前記Xの初
期値は、本実施例では、例えば、50とする。
【0103】次いで、X>a(一定値)か否かを判断す
る(ステップ302)。前記aは、左データと中央デー
タの連結において、比較するデータ数Xの上限であり、
本実施例では、例えば、a=100とする。
【0104】ステップ302においてX≦aと判断した
場合には、左データの終端からX区間(X個)の画素デ
ータと、中央データの始端からX区間(X個)の画素デ
ータとを比較する(ステップ303)。
【0105】次いで、データが一致しているか否か、す
なわち、データの並び(組み合わせ)が同一か否かを判
断する(ステップ304)。ステップ304においてデ
ータが一致していないと判断した場合には、比較するデ
ータ数Xを1つインクリメントし(ステップ305)、
ステップ302に戻り、再度、ステップ302以降を実
行する。
【0106】また、ステップ304においてデータが一
致していると判断した場合には、中央データの始端から
X区間の画素データ(重複している画素データ)を削除
する(ステップ306)。このステップ306では、デ
コード用データメモリー12の中央領域に記憶されてい
る中央データ(2値化データ)のうち、始端からX区間
の画素データを消去する。
【0107】次いで、中央データを左データの終端に連
結する(ステップ307)。このステップ307では、
左側データ用メモリー9から左データ(2値化データ)
を読み出し、その左データをデコード用データメモリー
12の左領域に書き込み、これにより、デコード用デー
タメモリー12上で、左データの終端と中央データの始
端とを連結する。
【0108】また、ステップ302においてX>aと判
断した場合には、左データと中央データの連結エラー
(NG)とする(ステップ308)。ステップ307ま
たはステップ308の後、比較するデータ数Xの初期値
を設定する(ステップ309)。前記Xの初期値は、本
実施例では、例えば、50とする。
【0109】次いで、X>b(一定値)か否かを判断す
る(ステップ310)。前記bは、中央データと右デー
タの連結において、比較するデータ数Xの上限であり、
本実施例では、例えば、b=100とする。
【0110】ステップ310においてX≦bと判断した
場合には、中央データの終端からX区間(X個)の画素
データと、右データの始端からX区間(X個)の画素デ
ータとを比較する(ステップ311)。
【0111】次いで、データが一致しているか否か、す
なわち、データの並び(組み合わせ)が同一か否かを判
断する(ステップ312)。ステップ312においてデ
ータが一致していないと判断した場合には、比較するデ
ータ数Xを1つインクリメントし(ステップ313)、
ステップ310に戻り、再度、ステップ310以降を実
行する。
【0112】また、ステップ312においてデータが一
致していると判断した場合には、右データの始端からX
区間の画素データ(重複している画素データ)を削除す
る(ステップ314)。このステップ314では、右側
データ用メモリー11に記憶されている右データ(2値
化データ)のうち、始端からX区間の画素データを消去
する。
【0113】次いで、右データを中央データの終端に連
結する(ステップ315)。このステップ315では、
右側データ用メモリー11から右データを読み出し、そ
の右データをデコード用データメモリー12の右領域に
書き込み、これにより、デコード用データメモリー12
上で、中央データの終端と右データの始端とを連結す
る。
【0114】また、ステップ310においてX>bと判
断した場合には、中央データと右データの連結エラー
(NG)とする(ステップ316)。ステップ315ま
たはステップ316の後、リターンする。以上、本発明
のデータシンボル読み取り装置を、図示の実施例に基づ
いて説明したが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデータシ
ンボル読み取り装置によれば、画素数が比較的少ない撮
像素子を用いて、広い領域を撮像することができ、特
に、1次元のデータシンボル(バーコード)と、2次元
のデータシンボルとの2種のデータシンボルを読み取る
ことができる。また、画素数が比較的少ない小型の撮像
素子を用いることにより、装置を小型化することができ
る。
【0116】また、撮像されたデータシンボルが1次元
のデータシンボルまたは2次元のデータシンボルのいず
れであるかを判別する判別手段を有し、この判別手段に
より撮像されたデータシンボルの次元に応じてデータシ
ンボルの読み取り動作を切り換える場合には、第1のモ
ードと、第2のモードとの切り換えを手動で行うデータ
シンボル読み取り装置に比べ、操作が簡略化するととも
に、適正かつ確実に読み取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータシンボル読み取り装置の実施例
を示す斜視図である。
【図2】図1に示すデータシンボル読み取り装置の断面
側面図である。
【図3】図1に示すデータシンボル読み取り装置におけ
る筐体の底面図である。
【図4】図1に示すデータシンボル読み取り装置におけ
る光学系の斜視図である。
【図5】図1に示すデータシンボル読み取り装置の回路
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明における制御手段の動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明における制御手段の動作を示すフローチ
ャート(図6の続き)である。
【図8】本発明における制御手段の動作を示すフローチ
ャート(図7の続き)である。
【図9】本発明において、マージン検出の際の制御手段
の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明において、データ連結の際の制御手段
の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明において、データ連結の際の制御手段
の動作を示すフローチャート(図10の続き)である。
【図12】本発明における左データと中央データの連結
を説明するための概念図である。
【符号の説明】
1 データシンボル読み取り装置 2 ケーシング 21 把持部 22 ヘッド部 3 筐体 31 先端開口 36a〜36c シンボル読み取り領域 37 読み取り面 38 データシンボル(2次元のデータシン
ボル) 39 バーコード(1次元のデータシンボ
ル) 391 スタートシンボル 392 黒色バー 393 ストップシンボル 394 黒色バー 4 読み取り部 4a、4b 空間 41 光源 42 光源駆動回路 43 CCD(エリアセンサー) 44 光学系 45 ミラー 46 レンズ 47 光路 5 信号処理回路 6 CCD駆動回路 7 透明板 8 増幅回路 9 左側データ用メモリー 10 2値化回路 11 右側データ用メモリー 12 デコード用データメモリー 13 スイッチ回路 14 トリガースイッチ 15 制御手段(CPU) 16 通信用ドライバー 17 ホストコンピュータ 181 モータ(ステッピングモータ) 182 回転軸 183 モータ駆動回路 101〜130 ステップ 201〜218 ステップ 301〜316 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新 丈晴 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 貫井 誠 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系によりシンボル読み取り領域内の
    被写体像を撮像素子に結像させて、1次元のデータシン
    ボルまたは2次元のデータシンボルを読み取ることが可
    能なデータシンボル読み取り装置であって、 前記データシンボルに対するデータシンボル読み取り装
    置の相対的な位置を変更することなく、前記シンボル読
    み取り領域を移動し得るよう構成したことを特徴とする
    データシンボル読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記1次元のデータシンボルを読み取る
    場合には、前記シンボル読み取り領域を前記1次元のデ
    ータシンボルの配列方向に移動して前記撮像素子により
    複数回撮像する請求項1に記載のデータシンボル読み取
    り装置。
  3. 【請求項3】 前記複数回撮像したとき、前記撮像素子
    からの各画像信号に基づいて前記データシンボルが表わ
    す情報の解読を行う請求項2に記載のデータシンボル読
    み取り装置。
  4. 【請求項4】 光学系によりシンボル読み取り領域内の
    被写体像を撮像素子に結像させて、1次元のデータシン
    ボルまたは2次元のデータシンボルを読み取ることが可
    能なデータシンボル読み取り装置であって、 前記光学系により形成される光路を変更して、前記シン
    ボル読み取り領域を移動する読取領域変更手段を有する
    ことを特徴とするデータシンボル読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記読取領域変更手段は、前記シンボル
    読み取り領域を移動する際、隣接するシンボル読み取り
    領域の一部が重複するように作動する請求項4に記載の
    データシンボル読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記1次元のデータシンボルの読み取り
    を行う第1のモードまたは前記2次元のデータシンボル
    の読み取りを行う第2のモードのいずれかを設定するモ
    ード設定手段を有し、前記モード設定手段により設定さ
    れたモードに従って、前記1次元または2次元のデータ
    シンボルの読み取りを行う請求項4または5に記載のデ
    ータシンボル読み取り装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記第1のモードでは、前記
    読取領域変更手段により前記シンボル読み取り領域を移
    動し、この移動毎に前記撮像素子により撮像する請求項
    6に記載のデータシンボル読み取り装置。
  8. 【請求項8】 前記撮像を複数回行ったときに、前記撮
    像素子からの各画像信号を、互いにデータが重複しない
    ように連結するデータ連結手段を有する請求項7に記載
    のデータシンボル読み取り装置。
  9. 【請求項9】 前記第1のモードにおいて前記1次元の
    データシンボルのマージン区間を検出するマージン検出
    手段を有し、前記マージン検出手段により検出された前
    記マージン区間の数に基づいて、前記シンボル読み取り
    領域を移動する請求項7または8に記載のデータシンボ
    ル読み取り装置。
  10. 【請求項10】 撮像されたデータシンボルが前記1次
    元のデータシンボルまたは前記2次元のデータシンボル
    のいずれであるかを判別する判別手段と、 前記判別手段により判別されたデータシンボルの次元に
    応じてデータシンボルの読み取り動作を切り換える読取
    動作切換手段とを有する請求項4ないし9のいずれかに
    記載のデータシンボル読み取り装置。
  11. 【請求項11】 前記読取領域変更手段は、前記光学系
    の光路上に設置された光学部品と、該光学部品を駆動す
    る駆動手段とを有し、この駆動手段により前記光学部品
    を駆動して前記光路を変更する請求項4ないし10のい
    ずれかに記載のデータシンボル読み取り装置。
  12. 【請求項12】 前記光学部品は、前記駆動手段により
    回転する反射鏡である請求項11に記載のデータシンボ
    ル読み取り装置。
  13. 【請求項13】 前記撮像素子は、エリアセンサーであ
    る請求項1ないし12のいずれかに記載のデータシンボ
    ル読み取り装置。
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