JPH0954059A - 感湿素子とその製造方法 - Google Patents

感湿素子とその製造方法

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JPH0954059A
JPH0954059A JP20418095A JP20418095A JPH0954059A JP H0954059 A JPH0954059 A JP H0954059A JP 20418095 A JP20418095 A JP 20418095A JP 20418095 A JP20418095 A JP 20418095A JP H0954059 A JPH0954059 A JP H0954059A
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JP
Japan
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humidity
moisture
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cationic monomer
sensitive
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JP20418095A
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English (en)
Inventor
Mitsutoshi Hirata
田 光 寿 平
Kazuo Yamanaka
中 一 男 山
Shinichi Adachi
達 伸 一 安
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SATO KEIRYOKI Manufacturing
SATO KEIRYOKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SATO KEIRYOKI Manufacturing
SATO KEIRYOKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応性カチオニックモノマーを含む高分子を
重合させた共重合体で感湿膜が形成された感湿素子の温
度50℃以上での高湿雰囲気における耐久性を向上させ
ると共に、感湿素子の応答性や再現性を損なわずに、そ
の素子を結露などによる水濡れ状態から迅速に復帰させ
る。 【解決手段】 感湿素子の感湿膜を形成する反応性カチ
オニックモノマーとしてN,N−ジメチルアミノプロピ
ルアクリルアミドの4級塩を用いる。また、反応性カチ
オニックモノマーを含む高分子を重合させた共重合体か
ら成る感湿膜の表面にホルマル架橋処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中の水分量に
応じた電気抵抗値の変化によって湿度を検出する感湿素
子とその製造方法に関する。
【従来の技術】
【0002】従来から広く一般に用いられている感湿素
子は、絶縁基板上に設けた一対の電極間に反応性カチオ
ニックモノマーを含む高分子を重合させた共重合体から
成る感湿膜が設けられ、その感湿膜の電気抵抗値の変化
によって湿度を検出するようになっている(特開昭55
−10502号,特願平6−303827号)。この種
の感湿素子は、反応性カチオニックモノマー及びビニル
モノマーの高分子に、重合開始剤を加えてそれらを重合
させ、その重合体溶液を一対の電極が設けられた絶縁基
板の表面に塗布して感湿膜を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、反応性カチオ
ニックモノマーとビニルモノマーとを重合させた共重合
体から成る感湿膜は、高温高湿雰囲気(温度50℃以
上、相対湿度90%以上)での耐久性が低く、短時間で
高分子自身が膨潤したり、溶解してしまうという欠点が
ある。このため、図4のグラフに示すように、感湿素子
の初期感湿特性(A)と、浸水試験(沸騰水100℃・
浸水10分・1サイクル)経過後の感湿特性(B)との
間にも大きな差が生じ、それが検出誤差を生ずる原因と
なっていた。また、高温(50℃以上)雰囲気で結露な
どによる水濡れの状態が長く続くと、感湿膜が絶縁基板
の表面から剥離したり、溶解して流失してしまうという
欠点もあり、それが耐久寿命を短くする原因の一つとな
っていた。
【0004】湿度を計測中、結露は一般的な測定条件の
中で頻繁に起こり得る現象なので、これを避けることは
非常に困難である。従来の感湿素子は、図5のグラフに
示すように、結露状態を再現させるために感湿素子を1
分間浸水させた後、相対湿度96%(25℃)の雰囲気
でその湿度を測定した場合、感湿膜の特性が復帰せず測
定できない。このように、感湿膜が結露などで一度膨潤
を起こしてしまうと、人為的に乾燥させない限りそのま
まの状態では90%以上の高湿雰囲気での測定は不可能
である。
【0005】したがって、耐久性及び耐結露性を向上さ
せるために、反応性カチオニックモノマーとビニルモノ
マーを重合させて成る重合体溶液を絶縁基板上に塗布し
乾燥して焼き付けた後、その上から重クロム酸アンモン
等の重クロム酸塩溶液を塗布してベーキングし、それに
紫外線などを照射して架橋処理を施すことも行われてい
る。しかし、これは、常温常湿ではある程度の効果が認
められるが、高温高湿雰囲気に長期間耐え得ることがで
きず、温度50℃以上の高湿雰囲気では、感湿素子の応
答性や再現性が完全に損なわれ実用にはたえがたい。
【0006】そこで、本発明は、温度50℃以上での高
湿雰囲気にも長期間耐え得る感湿素子を提供すると共
に、感湿素子の応答性や再現性を損なわずにその感湿素
子を結露などによる水濡れ状態から迅速に復帰させるこ
とを技術的課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明による感湿素子は、絶縁基板上に設けた一
対の電極間に反応性カチオニックモノマーを含む高分子
を重合させた共重合体から成る感湿膜が設けられた感湿
素子において、前記反応性カチオニックモノマーとして
N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドの4級
塩を用いたことを特徴とする。本発明によれば、耐久性
に優れており、100℃の高温雰囲気で結露状態が長く
続いても、膨潤して絶縁基板上から剥離したり、溶解し
て流失するおそれがないことが実験により確認された。
【0008】また、本発明による感湿素子の製造方法
は、反応性カチオニックモノマーを含む高分子を重合さ
せた共重合体から成る感湿膜の表面にホルマル架橋処理
を施すことを特徴としている。本発明によれば、結露な
どによる水濡れ状態からの自己復帰性が優れ、高湿雰囲
気において迅速に湿度を検出できることが実験により確
認された。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について具
体的に説明する。なお、図1は本発明による感湿素子の
感湿特性を示すグラフ、図2は本発明による感湿素子の
浸水サイクル試験結果を示すグラフである。
【0010】本発明による感湿素子は、絶縁基板上に設
けた一対の電極間に反応性カチオニックモノマーを含む
高分子を重合させた共重合体で成る感湿膜が設けられた
点において、従来の感湿素子と共通するが、反応性カチ
オニックモノマーとして、N,Nジメチルアミノプロピ
ルアクリルアミドの4級塩を用いた点に特徴がある。つ
まり、本発明は、例えば反応性カチオニックモノマーと
してN,Nジメチルアミノプロピルアクリルアミドの4
級塩を30〜60部用い、これにビニルモノマーとして
メタクリル酸メチルモノマーを20〜40部、さらに2
−ヒドロキシエチルメタクリレートモノマーを20〜4
0部、重合開始剤として過酸化ベンゾイル3部、溶媒と
してメタノール70部を用いて、それらを反応容器に入
れて約60℃に加熱保持し、約2乃至4時間程度共重合
させる。
【0011】その後、共重合によって得られた重合体溶
液を、アセトン等の溶液に添加して共重合体を沈澱さ
せ、沈澱物を取り出して乾燥させる。次に、その乾燥し
た沈澱物を有機溶剤で溶解して感湿膜を形成するための
塗布液を製出する。この塗布液中に、一対の櫛歯状電極
が対向配設された感湿素子用の絶縁基板を塗布して、そ
の絶縁基板の表面に薄膜状に付着させ、それを120℃
の雰囲気中で約12時間加熱乾燥させて感湿膜を形成す
る。
【0012】以上の如くして得られた感湿素子は、従来
品に比べて高温高湿雰囲気における耐久性が著しく優れ
ており、特に実施例のように、N,Nジメチルアミノプ
ロピルアクリルアミドの4級塩を30〜60部、メタク
リル酸メチルモノマーを20〜40部、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレートモノマーを20〜40部の比率で
重合させた3元重合体で形成すると、耐久性・耐結露性
が格段に良い結果が得られる。
【0013】この感湿素子を図1のグラフに示すよう
に、感湿素子の初期感湿特性(A)と、高温・高湿下で
の加速試験として浸水試験(沸騰水100℃・浸水10
分・1サイクル)経過後の感湿特性(B)とを比較して
も両者間に殆ど差はみとめられなかった。また、感湿素
子を100℃の沸騰水に10分間浸水させた後、25℃
の相対湿度60%の雰囲気下で測定し、これを繰り返し
て測定値の誤差を調べた結果を図2に示す。その結果に
よると、8サイクルまで測定値に全く誤差がなく、30
サイクル経過後は最大−2%程度の誤差にとどまること
が確認された。したがって、従来のように感湿膜の上か
ら耐久性を付与するための架橋処理などを施す必要がな
いので、感湿素子の応答性や再現性などの基本特性を損
なわずに耐久性・耐結露性を向上させることが可能とな
った。
【0014】次に、本発明による感湿素子の製造方法に
ついて具体的に説明する。なお、図3は本発明の方法で
製造した感湿素子の復帰性を示すグラフである。
【0015】本発明方法は、例えば、反応性カチオニッ
クモノマーとビニルモノマーの共重合体で成る感湿膜又
は反応性カチオニックモノマーとビニルモノマーと2−
ヒドロキシエチルメタクリレートとを重合させた3元重
合体から成る感湿膜の表面に、ホルマル架橋処理を施
す。このような架橋処理を施した感湿素子は、従来に比
べて結露などによる水濡れからの復帰性が著しく向上
し、ドライヤーなどで人為的に感湿素子を乾燥させなく
ても初期特性に自己復帰するので、連続的に測定が可能
である。図3は、その感湿素子を1分間浸水させた後、
相対湿度96%(25℃)の雰囲気中に放置して復帰性
を調べた結果であり、約2〜3時間後には従来の特性に
復帰し、正確な湿度を検出できるようになった。このよ
うに、ホルマル架橋処理を施せば、応答性や再現性など
の基本特性を損なわずに、結露などによる水濡れ状態か
らの自己復帰性を向上させることができる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、反応性カチオニック
モノマーとしてN,N−ジメチルアミノプロピルアクリ
ルアミドの4級塩を用いて感湿膜を形成させた本発明に
よる感湿素子は、応答性や再現性などの基本特性を損な
わずに、高温高湿雰囲気における感湿膜の耐久性・耐結
露性を著しく向上させることができると共に、高温高湿
雰囲気で正確に湿度を測定することが可能となった。さ
らに、感湿膜の表面にホルマル架橋処理を施すと、結露
などによる水濡れからの自己復帰性が向上し、結露後も
迅速に湿度の検出が可能になるという大変優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による感湿素子の感湿特性を示すグラ
フ。
【図2】本発明による感湿素子の浸水サイクル試験結果
を示すグラフ。
【図3】本発明の方法で製造した感湿素子の復帰性を示
すグラフ。
【図4】従来の感湿素子の感湿特性を示すグラフ。
【図5】従来の方法で製造した感湿素子の復帰性を示す
グラフ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に設けた一対の電極間に反応
    性カチオニックモノマーを含む高分子を重合させた共重
    合体から成る感湿膜が設けられた感湿素子において、前
    記反応性カチオニックモノマーとしてN,N−ジメチル
    アミノプロピルアクリルアミドの4級塩を用いたことを
    特徴とする感湿素子。
  2. 【請求項2】 絶縁基板上に設けた一対の電極間に反応
    性カチオニックモノマーを含む高分子を重合させた共重
    合体から成る感湿膜の表面に、ホルマル架橋処理を施す
    ことを特徴とする感湿素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記共重合体が、反応性カチオニックモ
    ノマーとビニルモノマーと2−ヒドロキシエチルメタク
    リレートとを重合させた3元共重合体である請求項1記
    載の感湿素子又は請求項2記載の感湿素子の製造方法。
JP20418095A 1995-08-10 1995-08-10 感湿素子とその製造方法 Withdrawn JPH0954059A (ja)

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