JPH0954008A - ケーブルの漏油検知方法 - Google Patents
ケーブルの漏油検知方法Info
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- JPH0954008A JPH0954008A JP21086495A JP21086495A JPH0954008A JP H0954008 A JPH0954008 A JP H0954008A JP 21086495 A JP21086495 A JP 21086495A JP 21086495 A JP21086495 A JP 21086495A JP H0954008 A JPH0954008 A JP H0954008A
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Abstract
修することができ、漏油の検知までに流出する絶縁油を
低減して、環境破壊を防止することができるケーブル漏
油検知方法を提供する。 【解決手段】 データ処理制御部6は電流変換器8から
出力される負荷電流と、温度センサ9から出力されるケ
ーブル7の周囲の温度変化等によりケーブル内の絶縁油
の平均温度変化を計算する。この平均温度変化と絶縁油
の体積膨張係数によってケーブル7内の絶縁油の変化量
を算出する。この算出値に、圧力伝送器3から出力され
る供給油圧等による補正を加えて、ケーブルに供給され
る絶縁油の供給量(理論値)を算出し、この算出した絶
縁油の供給量の値と、実際にケーブル7に供給された絶
縁油量の流量計4による計測値とを比較する。そして、
流量計4による実測値が算出した絶縁油量の値より所定
値以上大きい場合には、データ処理制御部6は漏油と判
定する。
Description
れる長距離に亘り架設されたOFケーブル等において、
所定のパラメータにより算出したケーブル内の絶縁油の
変化量と、実際に供給した絶縁油の供給量とを比較する
ことにより、漏油を判定するケーブルの漏油検知方法に
関する。
Fケーブル等が使用されており、圧入した絶縁油の油圧
を一定範囲の値に保つため、ケーブルの一端において絶
縁油を供給したり、回収したりするポンピングプラント
が設置されている(特公昭48−33833号)。ま
た、海底ケーブルのように長距離に亘り架設されたケー
ブルでは、その両端にポンピングプラントを配置してい
る(実公昭44−16832号)。
封入された貯油槽と、絶縁油を送り出す送油ポンプと、
絶縁油の供給及び回収時に夫々開閉するポンプリリーフ
弁及び還流用リリーフ弁とから構成され、これらが絶縁
油供給管により連結されている。このように構成された
ポンピングプラントでは、基本的に以下のような動作を
行う。
1となると、送油ポンプが作動し、ケーブルに絶縁油が
供給される。これにより、油圧が上昇し、ケーブルの油
圧が所定値P2(P2>P1)となるまで送油ポンプは絶
縁油の供給を続ける。
により上昇して所定値P3(P3>P2)となると、還流
リリーフ弁が作動し、余分なケーブルの絶縁油を貯油槽
に戻して、油圧の上昇を抑制する。
が設置されたケーブルにおいて、漏油が発生すると、そ
の漏油の量によっても検知方法は異なるが、通常、以下
のような方法により、漏油の有無を検知する。即ち、送
油ポンプが頻繁に作動している場合の油圧の回復状況を
調査したり、ケーブルに供給した絶縁油の供給量と、そ
のケーブルと同一の負荷が作用している他のケーブルの
絶縁油の供給量とを比較したり、また貯油槽内の絶縁油
量の低下を測定することにより、漏油を検知する。
ような漏油の検知方法では以下のような問題がある。即
ち、長距離に亘り架設されたケーブルにおいては、ポン
ピングプラントが設置されていない一方のケーブル端
(以下、「遠端」という)の油圧を上昇させるために
は、送給ポンプは長時間に亘って作動することが必要で
ある。例えば、50kmのOFケーブルでは、遠端にお
ける油圧上昇を確実に行うためには、3時間以上を要す
る。従って、ポンピングプラントにおける送給ポンプの
作動頻度を調査するだけでは、漏油の検知が遅れてしま
う。それに、このようなケーブルでは、貯油槽の下限値
を設定したり、又は全供給油量の上限値を設定すること
により、貯油槽の油量が前記下限値より小さくなった
り、又は全供給油量が前記上限値を超えた場合に警報等
により漏油を検知できるようにしても、ケーブル内の変
化油量が大きいため、その変化油量の全てが貯油槽から
送給されなければ漏油を検知することができず、多いと
きには検知までに約10キロリットルもの大量の絶縁油
がケーブル外へ流出することとなり、環境破壊を引き起
こす原因となる。
みを調査する場合、ケーブルが長距離に亘って架設され
ていると、漏油量が多くなければ漏油の判定が困難であ
る。
囲土壌の熱容量とによって異なるが、地中に埋設された
ケーブルにおいては、通常数時間から10数時間もの
間、負荷電流の変化による温度変化が生じ、その間送油
ポンプは動き続けるため、送油ポンプの運転頻度又は全
供給油量の値によって漏油の判定をするには長時間を要
する。
のであって、短時間に漏油を検知して早期にケーブルを
改修することができ、漏油の検知までに流出する絶縁油
を低減して、環境破壊を防止することができるケーブル
の漏油検知方法を提供することを目的とする。
油検知方法は、ケーブルの負荷電流を因子の一つとして
ケーブルの温度変化を求めこのケーブルの温度変化とケ
ーブルへの絶縁油の供給油圧を基にケーブルへの絶縁油
の供給量を算出する工程と、この絶縁油の供給量の算出
値と実測値とを比較して実測値の方が所定量を超えて多
い場合に漏油と判定する工程とを有することを特徴とす
る。
ケーブルの温度変化を求め、このケーブルの温度変化を
基にケーブル内の絶縁油の変化量を求める。そして、こ
の絶縁油の変化量を、ケーブルへの絶縁油の供給油圧を
基に、絶縁油の供給量理論値に換算する。そこで、絶縁
油の供給量の実測値が理論値より所定量を超えて多い場
合に漏油が発生していると判定する。これにより、迅速
に漏油を検知できる。
を参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に
使用するポンピングプラントを示すブロック図である。
この図1に示すように、ポンピングプラントにおいて
は、絶縁油12が封入された貯油槽1と、絶縁油を供給
又は回収する油圧調整部2と、絶縁油の流れ方向及び流
量を計測する流量計4とが給油管10を介して直列に連
結されており、給油管10の先端にはケーブル7が連結
されている。
てこの検出結果をデータ処理制御部6に伝達する油量伝
送器5が設置されており、油圧調整部2と流量計4との
間には給油管10の油圧を測定する圧力伝送器3が設置
されている。更に、ケーブル7の先端部にはケーブル7
の負荷電流を計測する電流変換器8が接続されており、
ケーブル7の近傍にはその周囲温度、即ちケーブルが大
気中にある場合の大気温度又はケーブルが埋設されてい
る場合におけるそのルート中の大地温度を計測する温度
センサ9が設けられている。そして、この油量伝送器
5、圧力伝送器3、電流変換器8及び温度センサ9はい
ずれもデータ処理制御部6と通信線11を介して接続さ
れている。なお、油圧調整部2も通信線11を介してデ
ータ処理制御部6に接続されており、油圧調整部2では
データ処理制御部6により絶縁油の供給及び回収並びに
油圧が制御されている。
プラントの動作についてデータ処理制御部6の制御動作
と共に説明する。先ず、データ処理制御部6において、
電流変換器8から出力される負荷電流と、温度センサか
ら出力されるケーブル周囲の温度変化と、必要に応じて
ケーブル内外各部の熱抵抗及び比熱とによりケーブル内
の絶縁油の平均温度変化が計算される。また、この平均
温度変化と絶縁油の体積膨張係数によってケーブル7内
の絶縁油の変化量を算出する。なお、ケーブルの周囲温
度の代わりに、ケーブル上の数カ所における温度デー
タ、又は光ファイバ等による全長の温度分布データ等か
ら算出されるケーブル自体の表面温度を使用することに
より、絶縁油の変化量における計算精度をより一層向上
させることができる。
器3から出力される供給油圧をベースとして、ケーブル
の等価圧縮弾性係数と前記絶縁油の変化量にケーブルの
長手方向の油圧分布による補正を加えて、ケーブルへの
絶縁油の供給量(理論値)を計算する。
の値と、実際にケーブルに供給された絶縁油量の流量計
4による計測値とがデータ処理制御部6において比較さ
れる。この場合、油量計算及び流量計の誤差並びに誤発
信防止の裕度を考慮しても、流量計4による実測値が算
出した絶縁油量の値より、例えば約20%以上大きい場
合に、データ処理制御部6は漏油と判定して警報を発信
する。なお、この場合、ケーブルのサイズ、埋設土壌に
おける長さ方向の不均質性及び測定系の誤差等を考慮す
る必要もあり、約20%をしきい値として、これを超え
た場合を漏油と判定するが、ケーブル設置後のならし運
転における実績により、適正なしきい値を設定する必要
がある。また、データ処理制御部6では想定される漏油
速度も算出する。
ンプが作動して、ケーブルの圧力弾性に応じた絶縁油が
ケーブルに急激に送り込まれると、油圧が急速に上昇す
るため、油圧変化に伴うケーブル内の油量補正計算を適
正に行って漏油判定の誤差を防止する必要がある。
ングプラントを設置するのではなく、その両端に図1に
示すポンピングプラントを配置すると、各ポンピングプ
ラントにおいて、上述のように算出された絶縁油の供給
量と実際に計測された供給量とを比較することにより、
漏油の発生位置を特定することができる。これは、ケー
ブル内の絶縁油の圧力降下を、ケーブルの流動抵抗と絶
縁油の流量との積とし、この場合のケーブル両端の油圧
が同一であるとすると、温度及び圧力を考慮した絶縁油
の給油量が、ポンピングプラントから漏油の発生位置ま
での距離と反比例の関係となるからである。
り貯油槽1内に現存している絶縁油12の量を算出する
ことができるため、この算出された油量と実際に現存し
ている油量とを比較することにより、漏油を判定するこ
とができる。この場合、実際の絶縁油12の量と算出さ
れた油量との差が大きくなくても漏油を判定することが
できる。例えば、絶縁油量12の算出値が30キロリッ
トルである場合、漏油によって、貯油槽1に封入されて
いる絶縁油12の量が約1キロリットル程度減少すれば
漏油であることを判定することができる。
OFケーブル又はPOFケーブル等のように内部が絶縁
油で満たされているケーブル全てについて適用すること
ができ、またポンピングプラント以外であっても、油槽
方式の給油を採用している給油方法にも適用することが
できる。
所定のパラメータにより算出したケーブルへの絶縁油の
供給量と、実際に供給した絶縁油の供給量とを比較する
ことにより、短時間に漏油を検知することができ、また
ケーブルの両端から給油することにより、漏油の発生位
置を特定して早期にケーブルを改修することができるた
め、漏油の検知までに流出する絶縁油量を低減して、環
境破壊を防止することができる。
を示すブロック図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーブルの負荷電流を因子の一つとして
ケーブルの温度変化を求めこのケーブルの温度変化とケ
ーブルへの絶縁油の供給油圧を基にケーブルへの絶縁油
の供給量を算出する工程と、この絶縁油の供給量の算出
値と実測値とを比較して実測値の方が所定量を超えて多
い場合に漏油と判定する工程とを有することを特徴とす
るケーブルの漏油検知方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7210864A JP2854822B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | ケーブルの漏油検知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7210864A JP2854822B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | ケーブルの漏油検知方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0954008A true JPH0954008A (ja) | 1997-02-25 |
JP2854822B2 JP2854822B2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=16596372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7210864A Expired - Lifetime JP2854822B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | ケーブルの漏油検知方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2854822B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013170855A (ja) * | 2012-02-18 | 2013-09-02 | Viscas Corp | Ofケーブル線路の劣化診断方法及びそれに好適なofケーブル線路用設備 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0228529A (ja) * | 1988-07-19 | 1990-01-30 | Furukawa Electric Co Ltd:The | Ofケーブル線路の漏油検知方法 |
JPH0755626A (ja) * | 1993-08-06 | 1995-03-03 | Mitsubishi Electric Corp | 液体漏れ検出装置及び液体漏れ検出方法 |
-
1995
- 1995-08-18 JP JP7210864A patent/JP2854822B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0228529A (ja) * | 1988-07-19 | 1990-01-30 | Furukawa Electric Co Ltd:The | Ofケーブル線路の漏油検知方法 |
JPH0755626A (ja) * | 1993-08-06 | 1995-03-03 | Mitsubishi Electric Corp | 液体漏れ検出装置及び液体漏れ検出方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013170855A (ja) * | 2012-02-18 | 2013-09-02 | Viscas Corp | Ofケーブル線路の劣化診断方法及びそれに好適なofケーブル線路用設備 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2854822B2 (ja) | 1999-02-10 |
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