JPH0952824A - 末梢血液中の造血幹細胞数を増加するための薬剤 - Google Patents

末梢血液中の造血幹細胞数を増加するための薬剤

Info

Publication number
JPH0952824A
JPH0952824A JP8149765A JP14976596A JPH0952824A JP H0952824 A JPH0952824 A JP H0952824A JP 8149765 A JP8149765 A JP 8149765A JP 14976596 A JP14976596 A JP 14976596A JP H0952824 A JPH0952824 A JP H0952824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
formula
peripheral blood
stem cells
hematopoietic stem
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8149765A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyuichi Nemoto
久一 根本
Yoshikazu Ogino
美和 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP8149765A priority Critical patent/JPH0952824A/ja
Publication of JPH0952824A publication Critical patent/JPH0952824A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】末梢血液中の造血幹細胞数を増加するための薬
剤を提供する。 【解決手段】 【化1】 〔式中X0 は−(CH2 1-5 −または置換基を有して
もよいフェニレン基、aは3ないし7の整数を示し、A
は−CONH−あるいは−NHCO−を示す。Aが−C
ONHのとき、X1 はα−アミノ酸のα−アミノ基およ
びα−カルボキシル基を除いた残基またはω−アミノ酸
のω−アミノ基およびα−カルボキシル基を除いた残基
で、残基中に官能基を有していてもよいものを示す。A
が−NHCO−のとき、X1 は、単結合、CH2 NH、
CH2 Oあるいはハロゲン、水酸基、アルコキシル基で
置換されていてもよい低級アルキレン基を示す。X2
−NH(CH2 4 NH−(CH2 3 −NH−R
02(式中R02は水素、アミノ酸もしくはペプチドのカル
ボキシル基より水酸基を除いた残基を示す。)〕で表さ
れるスパガリン関連化合物およびそれらの薬理学的に許
容される塩を有効成分として含有する末梢血液中の造血
幹細胞数を増加するための薬剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパガリン関連化
合物を有効成分とする末梢血液中の造血幹細胞数を増加
する目的で用いられる薬剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】骨髄移植術に必要な自己再生能を有する
造血幹細胞を骨髄中から採取する際の全身麻酔等による
ドナーの負担は大きい。そこで、末梢血液中から採取す
る方法が現在注目されている。しかし、末梢血液中の造
血幹細胞の割合は、骨髄中の100分の1と言われてお
り、末梢血液中の造血幹細胞の割合を出来る限り高める
ことが好ましい。そのために、自家末梢血幹細胞移植又
は同種末梢血幹細胞移植では、末梢血液中の造血幹細胞
数を増加させる目的で、造血刺激因子の投与が行なわれ
ており、特に癌患者における自家末梢血幹細胞移植で
は、シスプラチン、シクロホスファミド,Ara−C、
エトポシド等の制癌剤と造血刺激因子との併用投与が行
なわれている。(Ruth Pettengell e
t al.,International Journ
al of Hematology vol.60 N
o.1(1995)1−15,Luciana Teo
fili et al.,ExperimentalH
ematology 22:990−995(199
4)Blood,Vol.85,No.6(March
15),1995:pp1413−1415,1666
−1672) スパガリン関連化合物はバチルス属の生産菌より単離さ
れたスパガリンの誘導体で、誘導体の種類により抗腫瘍
活性、免疫増強活性、免疫抑制活性のあることが知られ
ている(特開昭58年第62152号、特開昭61年第
129119号、特開昭64年第90164号)。後記
一般式〔1〕の化合物の多くはこれらの公報に開示さ
れ、更に、〔B−1〕で示される化合物の多くは特開昭
59年第42356号に、〔B−2〕で示される化合物
の多くは特開平2年第131458号に、〔B−3〕で
示される化合物の多くは特開昭63年第45247号お
よび特開平6年第293728号に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、末梢血液中の造
血幹細胞数を増加する目的で用いられる薬剤は副作用や
効果の点で不十分で、新規な安全性の高い薬剤の開発が
切望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らはス
パガリン関連化合物もしくはその塩が、末梢血液中の造
血幹細胞の割合を顕著に高めることを発見し、末梢血液
への造血幹細胞数の増加薬として有望であることを見出
した。
【0005】すなわち、本発明は一般式〔1〕 Gu−X0 −(CH2 a −A−X1 −CO−X2
【0006】〔式中Guはグアニジノ基、X0 は−(C
2 1-5 −または置換基を有してもよいフェニレン
基、aは3ないし7の整数を示し、Aは−CONH−あ
るいは−NHCO−を示し、Aが−CONHのとき、X
1 はα−アミノ酸のα−アミノ基およびα−カルボキシ
ル基を除いた残基またはω−アミノ酸のω−アミノ基お
よびα−カルボキシル基を除いた残基で、残基中に官能
基を有していてもよいものを示す。Aが−NHCO−の
とき、X1 は、単結合、CH2 NH、CH2 O、あるい
はハロゲン、水酸基、アルコキシル基で置換されていて
もよい低級アルキレン基を示す。X2 は−NH(C
2 4 NH−(CH2 3 −NH−R02(式中R02
水素、アミノ酸もしくはペプチドのカルボキシル基より
水酸基を除いた残基を示す。)〕で表されるスパガリン
関連化合物およびそれらの薬理学的に許容される塩を有
効成分として含有する末梢血液中の造血幹細胞数を増加
するための薬剤に関する。本発明でいう末梢血液中の造
血幹細胞数を増加するための薬剤とは、末梢血液への造
血幹細胞の動員作用を有する薬剤をも含めている。
【0007】上記一般式〔1〕に含まれる化合物として
は、たとえば一般式〔B−1〕
【化5】
【0008】〔式中Xは−(CH2 1-5 −または−C
6 4 ─を示し、rは3〜7の整数を示し、R6 はα−
アミノ酸のα−アミノ基から水素原子1個およびα−カ
ルボキシル基からヒドロキシル基を除いた残基またはω
−アミノ酸のω−アミノ基から水素原子1個およびα−
カルボキシル基からヒドロキシル基を除いた残基で、残
基中に官能基を有していてもよいものを示す。〕で表さ
れるスパガリン関連化合物、一般式〔B−2〕
【化6】
【0009】〔式中Yは−(CH2 1-5 −または−C
6 4 −を示し、Wは水素原子またはアミノ酸もしくは
ペプチドのカルボキシル基より水酸基を除いた残基を示
し、またmは0、1または2を示し、nは1または2、
sは3〜7の整数を示す。〕で表されるスパガリン関連
化合物および
【0010】一般式〔B−3〕
【化7】
【0011】〔式中Uは−(CH2 1-3 −または−C
6 4 −を示し、Bは−CONH−あるいは−NHCO
−を示し、R2 は−H、−OH、−OCH3 、−OCH
2 CH3 または−CH2 を示し、R4 は水素原子または
アミノ酸もしくはペプチドのカルボキシル基より水酸基
を除いた残基、tは3〜7の整数を示す。ただし、R4
が水素原子のとき、Bが−CONHである化合物を除
く。〕で表されるスパガリン関連化合物などがあげられ
る。これらの全ての一般式〔1〕に含まれる化合物をま
とめて、以下「本化合物」という。
【0012】一般式〔1〕のX0 がフェニレン基を表す
場合には、そのフェニレン基は置換基を有していてもよ
い。置換基としては、塩素、フッ素、臭素などのハロゲ
ン原子、そして、メチル、エチル、プロピル、t−ブチ
ル、ペンチルなどのC1-5 の低級アルキル基やメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、t−ブトキシ、ペントキシ
などのC1-5 の低級アルコキシ基などが挙げられる。ま
た、X0 の−(CH2 1-5 −としては、−(CH2
3 −または−(CH2 5 −が好ましい。
【0013】一般式〔1〕のAが−CONH−とき、X
1 はα−アミノ酸のα−アミノ基およびα−カルボキシ
ル基を除いた残基またはω−アミノ酸のω−アミノ基お
よびα−カルボキシル基を除いた残基で、残基中に官能
基を有していてもよいものであり、公知のα−またはω
−アミノ酸から誘導される残基であれば特に制限はな
い。
【0014】また、α−またはω−アミノ酸から誘導さ
れる残基において、光学活性炭素を有するものは、L
−、D−及びDL−型のいずれでも使用することができ
る。
【0015】Aが−CONHのときX1 の代表的な具体
例としては、グリシン、α−メトキシグリシン、アラニ
ン、α−アミノ酪酸、プロリン、バリン、ノルバリン、
イソロイシン、アロイソロイシン、ロイシン、ノルロイ
シン、セリン、ホモセリン、スレオニン、アロスレオニ
ン、o−メチルセリン、o−エチルセリン、o−メチル
ホモセリン、o−エチルホモセリン、o−メチルスレオ
ニン、o−エチルスレオニン、o−メチルアロスレオニ
ン、o−エチルアロスレオニン、オルニチン、リジン、
アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタ
ミン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、ヒス
チジン、トリプトファン、システイン、ホモシステイ
ン、S−メチルシステイン、S−エチルシステイン、メ
チオニン、エチオニンなどのα−アミノ酸のα−アミノ
基およびα−カルボキシル基を除いた残基およびβ−ア
ラニン、γ−アミノ酪酸、δ−アミノ吉草酸、ε−アミ
ノカプロン酸などのアミノ酸のω−アミノ基およびα−
カルボキシル基を除いた残基などが挙げられる。
【0016】一般式〔1〕のAが−NHCO−のとき、
1 は単結合、CH2 NH、CH2 Oあるいは置換また
は非置換低級アルキレン基を示す。低級アルキレン基と
しては例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基
などがあげられ、その置換基としては例えばフッ素、塩
素、臭素などのハロゲンや、メトキシル基、エトキシル
基などの低級アルコキシル基や、水酸基があげられる。
本発明で低級といった場合、炭素数1〜6程度のもの、
好ましくは1〜3程度のものを意味する。
【0017】一般式〔1〕で表される化合物は、酸と塩
を形成してもよいが、塩を形成するための酸として非毒
性であれば無機酸、有機酸のいずれでもよい。無機酸と
しては特に制限はないが、塩酸、硫酸、硝酸などが好ま
しい。有機酸も特に制限はないが、メタンスルホン酸、
エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸などが好まし
い。
【0018】次に、一般式〔B−1〕のスパガリン関連
化合物において、R6 はα−アミノ酸のα−アミノ基か
ら水素原子1個およびα−カルボキシル基からヒドロキ
シル基を除いた残基またはω−アミノ酸のω−アミノ基
から水素原子1個およびα−カルボキシル基からヒドロ
キシル基を除いた残基で、残基中に官能基を有していて
もよいものであり、公知のα−またはω−アミノ酸から
誘導される残基であれば特に制限はない。
【0019】また、α−またはω−アミノ酸から誘導さ
れる残基において、光学活性炭素を有するものはL−、
D−及びDL−型のいずれでも使用することができる。
【0020】R6 の残基のためのアミノ酸の代表的な具
体例としては、前記一般式〔1〕のX1 のところで挙げ
たα−およびω−アミノ酸が挙げられる。
【0021】一般式〔B−1〕のスパガリン関連化合物
の代表的な具体例を表1〜2に列挙する。なお、一般式
〔B−1〕のR6 が不斉炭素原子を有する場合、その立
体配置はS、RまたはSRのいずれでもよい。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】本発明の一般式〔B−2〕において、Wと
しては例えば水素原子または下記アミノ酸もしくは下記
ペプチドのカルボキシル基から水酸基を除いた残基など
が挙げられる。なお、アミノ酸残基の立体配置はグリシ
ン、β−アラニンおよびγ−アミノ酪酸を除き、S、R
またはSR型を示す。
【0025】(1)アミノ酸 アラニン、アルギニン、オルニチン、アスパラギン酸、
アスパラギン、システイン、シスチン、グルタミン酸、
グルタミン、ピログルタミン酸、ヒスチジン、リジン、
グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、イソロイシ
ン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、フェニ
ル置換フェニルアラニン、セリン、ホモセリン、スレオ
ニン、チロシン、トリプトファン、バリン、フェニルグ
リシン、パラヒドロキシフェニルグリシン、4−ヒドロ
キシメチル−3−ヒドロキシフェニルグリシン、β−ア
ラニン、γ−アミノ酪酸、α−アミノ酪酸、3−アミノ
−2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸など
【0026】(2)ペプチド 上記(1)のアミノ酸が単独あるいは組み合った2〜3
個のアミノ酸が縮合したジあるいはトリペプチドなどが
望ましい。
【0027】例えばアラニルアラニン、ロイシルロイシ
ン、バリルバリン、フェニルアラニルフェニルアラニ
ン、チロシルチロシン、フェニルグリシルフェニルグリ
シン、グリシルグリシン、イソロイシルイソロイシン、
ロイシルフェニルアラニン、フェニルアラニルロイシ
ン、ロイシルフェニルグリシン、フェニルグリシルロイ
シン、グリシルグリシルグリシン、フェニルグリシルフ
ェニルグリシルフェニルグリシン、フェニルアラニルフ
ェニルアラニルフェニルアラニンおよびロイシルロイシ
ルロイシンなどが挙げられる。
【0028】好ましいアミノ酸もしくはペプチドとして
は、フェニルグリシン、フェニルアラニン、ロイシン、
アスパラギン酸、トリプトファン、アラニンおよびこれ
らのアミノ酸が2〜3個縮合したペプチドなどである。
より好ましいものとしては、フェニルグリシン、ロイシ
ルロイシンなどである。
【0029】本発明の一般式〔B−2〕の代表的化合物
としては、例えば以下の表3〜5に示した化合物が挙げ
られる。一般式〔B−2〕において*印を付した炭素原
子の立体配置はS、RまたはSRのいずれでもよい。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】但し、表中のphGはC6 5 −CH(N
2 )CO−を、Leu−Leuは(CH3 2 CHC
2 CH(NH2 )CONHCH(CH2 CH(C
3 2)CO−を示す。
【0034】本発明の一般式〔B−3〕におけるR4
しては水素原子または前記一般式〔B−2〕のところで
挙げたアミノ酸もしくはペプチドのカルボキシル基より
水酸基を除いた残基が挙げられる。尚、一般式〔B−
3〕で示される化合物は、R4が水素原子で、Bが−C
ONH−である化合物を含まない。
【0035】以下にR4 の代表的な基を示す。 式 R01、R02−C6 4 −(CH2 r −CH(N
2 )CO− 〔式中のrは0または1、R01およびR02はフェニル基
上の置換基を示し、R01は−Hまたは−OH、R02は−
Hまたは−CH2 OHを示す。〕で示される基、
【0036】式 R03−(CH2 b −CH(R04
CO− 〔式中のbは0〜4の整数、R03は−H、−COOH、
−OH、−NH2 または−CONH2 、R04は−Hまた
は−NH2 を示し、すくなくともR03およびR04のいず
れか一方は−NH2 を示す。〕で示される基、
【0037】式 H−(Z)y − 〔式中のyは1または2、Zは−NHCH(CH2 CH
(CH3 2 )−CO−または−NC4 7 −CO−を
示し、y=2のとき、両者はペプチド結合をしているも
のとする。ただし、−NC4 7 −は1,2−ピロリジ
ニレン基を示す。〕で示される基または、
【0038】式 C6 5 −CH2 CH(NH2 )−
CH(OH)CO− で示される基などである。
【0039】一般式〔B−3〕の化合物の中で好ましい
化合物としては、一般式〔B−3〕におけるUが−C6
4 −、Bが−CONH−、R2 が−CH2 OH、、R
4 が(LまたはD)C6 5 −CH(NH2 )CO−、
(L)C6 5 CH2 CH(NH2 )CO−、(L)p
−HO−C6 4 −CH2 CH(NH2 )CO−、
(L)CH3 CH(NH2 )CO−、(L)(CH3
2 CHCH2 CH(NH2)CO−、または(L,L)
(CH3 2 CHCH2 CH(NH2 )CONHCH
(CH2 CH(CH3 2 )CO−である化合物または
その薬理学的に許容される塩などが挙げられる。
【0040】一般式〔B−3〕の化合物の例示 本発明の一般式〔B−3〕におけるBが−CONH−で
ある化合物としては、例えば表6〜10の化合物が挙げ
られる。
【0041】
【表6】
【0042】
【表7】
【0043】
【表8】
【0044】
【表9】
【0045】
【表10】
【0046】〔B−3〕において、Bが−NHCO−の
化合物としては、表5−表10に対応する化合物が同様
にあげられる。
【0047】本化合物は酸と塩を形成し、そして、塩を
形成するための酸は薬理学的に許容されるものであれば
無機酸、有機酸のどちらでもよい。無機酸としては、例
えば塩酸、硫酸、硝酸、燐酸などが好ましい。有機酸と
しては、例えば酢酸、プロピオン酸、コハク酸、フマル
酸、マレイン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルタル酸、クエ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、メタ
ンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン
酸、アスパラギン酸、グルタミン酸などが好ましい。
【0048】本化合物はいずれも公知化合物あるいはそ
の類縁化合物で公知の方法もしくはそれに準じた方法で
製造することができる。
【0049】上記〔B−1〕〜〔B−3〕の化合物の中
で好ましい化合物としては、一般式〔1〕において、X
0 が−(CH2 3-5 −またはフェニレン基、aは3な
いし7の整数、Aが−CONH−、X1 が−CH(O
H)−、−CH(OCH3 )−、−CH2 CH(OH)
CH2 −または−CH(CH2 OH)−、X2 が−NH
(CH2 4 NH(CH2 3 NH2 または−NH(C
2 4 NH(CH2 3 NH−Leuであるスパガリ
ン関連化合物が挙げられる。
【0050】これらの化合物の中でより活性の高いもの
としては下記化合物およびそれらの薬理学的に許容され
る塩が挙げられる。 Gu−(CH2 6 −CONHCH(OH)CONH
(CH2 4 NH(CH23 −NH2 (化合物番号B
−1−9) Gu−C6 4 −(CH2 3 −CONHCH(CH2
OH)CONH(CH24 NH(CH2 3 NH
2 (化合物番号B−1−5) Gu−C6 4 −(CH2 3 CONHCH(CH2
H)CONH(CH2 4 NH(CH2 3 NH−Le
u(化合物番号B−3−2) Gu−(CH2 8 −CONHCH(CH2 OH)CO
NH(CH2 4 NH(CH2 3 −NH2 (化合物番
号B−1−2) Gu−(CH2 10−CONHCH2 CH(OH)CH
2 CONH(CH2 4NH(CH2 3 NH2 (化合
物番号B−2−40) Gu−(CH2 6 −CONHCH(OCH3 )CON
H(CH2 4 NH(CH2 3 NH2 (化合物番号B
−1−10) 〔式中Guはグアニジノ基(H2 NC(NH)NH
−)、Leuはロイシル残基((CH2 2 CHCH2
CH(NH2 )CO−)を表す。)
【0051】本化合物が末梢血液中の造血幹細胞数を増
加するための薬剤として使用される場合は単独または賦
形剤あるいは担体と混合して注射剤、経口剤または座剤
などとして投与される。賦形剤および担体としては、薬
剤学的に許容されるものが選ばれ、その種類および組成
は投与経路や投与方法によって決まる。例えば液状担体
として水、アルコール類もしくは大豆油、ピーナッツ
油、ゴマ油、ミネラル油などの動植物油または合成油が
用いられる。固体担体としては、乳糖、マルトース、シ
ュクロースなどの糖類、アミノ酸類、ヒドロキシセルロ
ースなどのセルロース誘導体、ステアリン酸マグネシウ
ムなどの有機酸塩などが使用される。
【0052】注射剤で用いる賦形剤としては、マンニト
ール、マルトース、デキストラン、乳糖、シクロデキス
トリン、コンドロイチン硫酸、ゼラチン、ヒト血清アル
ブミンが挙げられ、その中で、マルトース、乳糖、コン
ドロイチン硫酸、ゼラチン、ヒト血清アルブミンが好ま
しい。これらの賦形剤と共に凍結乾燥製剤とし、それを
投与時に注射用の適当な溶剤、例えば滅菌水、生理食塩
水、ブドウ糖液、電解質液、アミノ酸液などの静脈投与
用液体に溶解して投与することもできる。
【0053】また、本発明における製剤の組成中にpH
調製等の目的で、酸やアルカリまたは適量の緩衝剤を加
えてもよい。
【0054】製剤中における本化合物の含量は製剤によ
り種々異なるが、通常0.1〜100重量%、好ましく
は1〜98重量%である。例えば注射液では、通常0.
1〜30重量%、好ましくは1〜10重量%の有効成分
を含むようにする。経口投与する場合には、前記固体担
体もしくは液状担体と共に錠剤、カプセル剤、粉剤、顆
粒剤、液剤、ドライシロップ剤などの形態で用いられ
る。一般に、錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤は5〜1
00重量%、好ましくは25〜98重量%の有効成分を
含む。
【0055】投与量は患者の年齢、体重、症状、治療目
的などにより決定されるが、治療量は一般的に、非経口
投与で1〜100mg/kg・日、経口投与で5〜500mg
/kg・日である。本化合物は比較的低毒性で、しかも、
連続投与による重症な臓器障害がないことが特徴であ
る。
【0056】〔作用〕一般式〔B−1〕、〔B−2〕お
よび〔B−3〕で表されるスパガリン関連化合物が末梢
血液中の造血幹細胞の割合を高める作用について実験例
で示す。
【0057】実験例 本化合物の投与によるマウスにお
ける末梢血幹細胞数の増加 実験方法 RADIATION RESEACH 14,213−
222(1961)のTillとMcCullochの
方法に準じて行なった。具体的には以下の通りである。
実験には、雌性C3H/HeNマウスを用いた。本化合
物は、10mg/kgを1日3回、3日間連日腹腔内投
与し、投与終了後5日目に採血を行った。対照群は無投
与群とした。末梢血中の単核細胞は、マウスリンパ球比
重分離液M−SMF(商品名、日本抗体研究所製)で分
離し、多分化能造血幹細胞(colony−formi
ng−units in spleen,CFU−S)
数を以下のように肉眼で測定した。致死線量(920r
ad)のX線を照射した同系マウスに、上記のとおり分
離した細胞を1〜10×105 個移植し、移植後11日
目に、脾臓を取り出しその脾コロニー数をBouin氏
液で固定し、肉眼で測定した。脾コロニー数はCFU−
S数と等数とみなし、106 個単核細胞中のCFU−S
数を算出した。結果を表11に示す。
【0058】
【表11】 本化合物の投与によるマウスにおける末梢血幹細胞数の増加 ────────────────────────────── 化合物番号 106 個単核細胞中の CFU−S数 ────────────────────────────── 対照群 0.6 ± 0.2 B─1− 9 16 ± 4.3** B─1─ 2 9 ± 1.5** B─1─ 5 9 ± 3.6* B─3─ 2 7 ± 2.2** B─2─40 4 ± 2.1* B─1─10 3 ± 1.3* ────────────────────────────── *p<0.005 ,**p<0.001 (t−検定)
【0059】
【実施例】以下に本発明の実施例を具体的に示すが、本
発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 注射剤 化合物番号B−1−9 10重量部、乳糖20重量部、
1N−塩酸および注射用蒸留水(適量)によりpH4.
0に調製した薬液500重量部を得る。この調製した薬
液をメンブランフィルターで除菌ろ過した後、注射用ガ
ラス容器に分注し、凍結乾燥する。凍結乾燥終了後、1
バイアルに化合物番号B−1−9 100mgを含む凍結
乾燥注射用製剤を得る。
【0060】実施例2 顆粒剤 化合物番号B−1−9 50重量部、乳糖600重量
部、結晶セルロース330重量部およびヒドロキシプロ
ピルセルロース20重量部をよく混和し、ロール型圧縮
機(ローラーコンパクター登録商標)を用いて圧縮し、
破砕して、16メッシュと60メッシュの間に入るよう
に篩過し、顆粒とした。
【0061】実施例3 錠剤 化合物番号B−1−9 30重量部、結晶乳糖120重
量部、結晶セルロース147重量部およびステアリン酸
マグネシウム3重量部をV型混合機で混合した後、打錠
し、1錠300mgの錠剤を得た。
【0062】実施例4 10−{N−(11−グアニジノウンデカノイル)−γ
−アミノ−β−(S)−ヒドロキシブタノイル}−1,
5,10−トリアザデカン・3塩酸塩(化合物番号B−
2−40)の合成
【0063】(イ)10−{N−(11−グアニジノウ
ンデカノイル)−γ−アミノ−β−(S)−ヒドロキシ
ブタノイル}−1,5−ジ−ベンジルオキシカルボニル
−1,5,10−トリアザデカン・塩酸塩 11−グアニジノウンデカン酸・塩酸塩3.3g(1
1.71mmol)をジメチルホルムアミド40mlに
溶かし、氷冷下N−ヒドロキシコハク酸イミド1.63
mg(14.05mmol)とN,N’−ジシクロヘキ
シルカルボジイミド2.92g(14.05mmol)
を加え、室温で一夜反応される。析出物をろ別し、ろ液
はそのまま次の反応に使用する。
【0064】油状の10−(γ−アミノ−β−(S)−
ヒドロキシブタノイル)−1,5−ジ−ベンジルオキシ
カルボニル−1,5,10−トリアザデカン・塩酸塩
5.5g(9.76mmol相当)をジメチルホルムア
ミド40mlに溶かし、氷冷下トリエチルアミン1.1
9g(11.71mmol)を加え、次いで上述の11
−グアニジノウンデカン酸塩酸塩N−ヒドロキシコハク
酸イミドエステルのジメチルホルムアミド溶液を加え、
室温で一夜反応させる。反応液を減圧濃縮し、油状の残
渣をn−ヘキサン100mlで2回洗浄したのち減圧濃
縮する。
【0065】得られた油状物をシリカゲル60(メルク
社製)によるカラムクロマトグラフィーに付し、クロロ
ホルム−メタノール−17%アンモニア水(6:2.
5:0.5v/v)の混液で展開すると油状物4.9g
(収率64.72%)が得られる。
【0066】NMR(CD3 OD+D2 O、exter
nal TMS) δ=1.2〜2.2(m、22H)、2.2〜2.8
(m、4H)、3.1〜3.8(m、12H)、4.0
〜4.6(m、H)、5.25(s、2H)、5.28
(s、2H)、7.56(s、10H). TLC(クロロホルム:メタノール:17%アンモニア
水=6:2.5:0.5%) Rf=0.42
【0067】(ロ)10−{N−(11−グアニジノウ
ンデカノイル)−γ−アミノ−β−(S)−ヒドロキシ
ブタノイル}−1,5−ジ−ベンジルオキシカルボニル
−1,5,10−トリアザデカン・塩酸塩4.7g
(6.05mmol)をメタノール60mlに溶かし、
酢酸1.3gとパラジウム黒0.7gを加えて室温、常
圧で4時間接触還元を行う。
【0068】反応後触媒をろ別し、ろ液を減圧濃縮する
と油状物4.0g(収率定量的)が得られる。この油状
物を蒸留水60mlに溶かし、CM−セファデックス
(登録商標)C−25(Na+ )350mlを充填した
カラムに付し、蒸留水1800mlと0.8M塩化ナト
リウム水溶液1800mlとの間のグラジェント溶出法
で溶出し、目的物を含むフラクションを集め減圧で濃縮
乾固し、乾固物にメタノールを加えて不溶物の塩化ナト
リウムをろ別する。得られた油状物からの目的物の精製
は、次のようにして行う。
【0069】残存する少量の塩化ナトリウムを除去する
ために得られた油状物をメタノール20mlに溶かし、
セファッデクス(登録商標)LH−20 200mlを
充填したカラムに付し、メタノールで溶出し、目的物を
含むフラクションを集め、減圧で濃縮する。得られた油
状物を蒸留水35mlに溶かし、不溶物をろ別後凍結乾
燥すると目的物2.63g(収率74.93%)が得ら
れる。
【0070】NMR(D2 O、200MHz) δ=1.18〜1.46(m、12H)、1.47〜
1.83(m、8H)、1.98〜2.19(m、2
H)、2.21〜2.54(m、4H)、3.03〜
3.4(m、12H)、4.03〜4.20(m、
H). IR(KBr) ν(cm- )=3310、3160、2930、285
0、1640、1545、1455、1410. 〔α〕20 D +1.4°(C=1.00、H2 O)
【0071】実施例5 10−{N−(11−グアニジノウンデカノイル)−γ
−アミノ−β−(S)−ヒドロキシブタノイル}−1−
L−ロイシル−L−ロイシル−1,5,10−トリアザ
デカン・3塩酸塩(化合物番号B−2−39)の合成
【0072】(イ)10−{N−(11−グアニジノウ
ンデカノイル)−γ−アミノ−β−(S)−ヒドロキシ
ブタノイル}−1−(N−tert−ブチルオキシカル
ボニル−L−ロイシル−L−ロイシル)−1,5,10
−トリアザデカン・2塩酸塩の合成 10−{N−(11−グアニジノウンデカノイル)−γ
−アミノ−β−(S)−ヒドロキシブタノイル}−1,
5,10−トリアザデカン・3塩酸塩 1.28g
(2.22mmol)をメタノール40mlに溶かし、
氷冷下トリエチルアミン0.25g(2.47mmo
l)を加える。次いで、N−tert−ブチルオキシカ
ルボニル−L−ロイシル−L−ロイシルとN−ヒドロキ
シコハク酸イミドとのエステル0.99g(2.24m
mol)を加え、氷冷下で2時間反応させる。反応液を
減圧濃縮し、残渣をアセトンで2回デカンテーションし
たのち減圧濃縮すると白色結晶2.1g(収率定量的)
が得られる。
【0073】IR(KBr) ν(cm- )=3270、2930、1645、154
0、1450、1360、1240、1165.
【0074】(ロ)10−{N−(11−グアニジノウ
ンデカノイル)−γ−アミノ−β−(S)−ヒドロキシ
ブタノイル}−1−(N−tert−ブチルオキシカル
ボニル−L−ロイシル−L−ロイシル)−1,5,10
−トリアザデカン 2.1g(2.22mmol相当)
をメタノール10mlと水10mlの混合溶媒に溶か
し、氷冷下4N−塩酸−ジオキサン溶液10mlを加
え、室温で3〜5時間反応させる。反応液を減圧で濃縮
し、得られた油状物を蒸留水30mlに溶かし、CM−
セファデックス(登録商標)C−25(Na+ )200
mlを充填したカラムに付し、蒸留水1000mlと
1.0M塩化ナトリウム水溶液1000mlとの間のグ
ラジェント溶出法で溶出し、目的物を含むフラクション
を集め減圧で濃縮乾固し、乾固物にメタノールを加えて
不溶物の塩化ナトリウムをろ別する。得られた油状物か
らの目的物の精製は、次のようにして行う。
【0075】残存する少量の塩化ナトリウムと不純物を
除去するために得られた油状物を蒸留水30mlに溶解
し、三菱化成HP−20(登録商標)120mlを充填
したカラムに付し、蒸留水120mlと20%メタノー
ル水溶液120mlとの間のグラジェント溶出法で溶出
し、目的物を含むフラクションを集め減圧濃縮した。得
られた油状物を蒸留水10mlに溶かし、不溶物をろ別
後凍結乾燥すると、目的物0.622g(収率34.5
4%)が得られる。
【0076】NMR(D2 O、200NHz) δ=0.85〜1.04(m、12H)、1.18〜
1.45(m、12H)、1.46〜1.82(m、1
4H)、1.82〜2.02(m、2H)、2.21〜
2.53(m、4H)、2.96〜3.41(m、12
H)、3.91〜4.20(m、2H)、4.27〜
4.39(m、H). IR(KBr) ν(cm- )=3270、3070、2930、286
0、1645、1540、1455、1365.
【0077】
【発明の効果】本発明のスパガリン関連化合物は、末梢
血液中の多分化能造血幹細胞に対し優れた増加効果を示
したことにより、末梢血液への造血幹細胞動員作用薬あ
るいは造血幹細胞の増加薬として有用であり、末梢造血
幹細胞移植等に応用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 5/062 A61K 37/02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔1〕 【化1】 〔式中X0 は−(CH2 1-5 −または置換基を有して
    もよいフェニレン基、aは3ないし7の整数を示し、A
    は−CONH−あるいは−NHCO−を示す。Aが−C
    ONHのとき、X1 はα−アミノ酸のα−アミノ基およ
    びα−カルボキシル基を除いた残基またはω−アミノ酸
    のω−アミノ基およびα−カルボキシル基を除いた残基
    で、残基中に官能基を有していてもよいものを示す。A
    が−NHCO−のとき、X1 は単結合、CH2 NH、C
    2 O、あるいはハロゲン、水酸基、アルコキシル基で
    置換されていてもよい低級アルキレン基を示す。、X2
    はNH(CH2 4 NH−(CH2 3 −NH−R
    02(式中R02は水素、アミノ酸もしくはペプチドのカル
    ボキシル基より水酸基を除いた残基を示す。)。〕で表
    されるスパガリン関連化合物およびそれらの薬理学的に
    許容される塩を有効成分として含有する末梢血液中の造
    血幹細胞数を増加するための薬剤。
  2. 【請求項2】一般式〔B−1〕 【化2】 〔式中Xは−(CH2 1-5 または−C6 4 −を示
    し、rは3〜7の整数を示し、R6 はα−アミノ酸のα
    −アミノ基から水素原子1個およびα−カルボキシル基
    からヒドロキシル基を除いた残基またはω−アミノ酸の
    ω−アミノ基から水素原子1個およびα−カルボキシル
    基からヒドロキシル基を除いた残基で、残基中に官能基
    を有していてもよいものを示す。)で表されるスパガリ
    ン関連化合物およびそれらの薬理学的に許容される塩を
    有効成分として含有する請求項1の末梢血液中の造血幹
    細胞数を増加するための薬剤。
  3. 【請求項3】一般式〔B−2〕 【化3】 〔式中Yは−(CH2 1-5 −または−C6 4 −を示
    し、Wは水素原子またはアミノ酸もしくはペプチドのカ
    ルボキシル基より水酸基を除いた残基を示し、またmは
    0、1または2を示し、nは1または2、sは3〜7の
    整数を示す。〕で表されるスパガリン関連化合物およ
    び、それらの薬理学的に許容される塩を有効成分として
    含有する請求項1の末梢血液中の造血幹細胞数を増加す
    るための薬剤。
  4. 【請求項4】一般式〔B−3〕 【化4】 〔式中Uは−(CH2 1-5 −または−C6 4 −を示
    し、Bは−CONH−あるいは−NHCO−を示す。R
    2 は−H、−OH、−OCH3 、−OCH2 CH3 また
    は−CH2 OHを示し、R4 は水素原子またはアミノ酸
    もしくはペプチドのカルボキシル基より水酸基を除いた
    残基、tは3〜7の整数を示す。ただし、R4 が水素原
    子のとき、Bが−CONH−である化合物を除く。〕で
    表されるスパガリン関連化合物およびそれらの薬理学的
    に許容される塩を有効成分として含有する請求項1の末
    梢血液中の造血幹細胞数を増加するための薬剤。
  5. 【請求項5】一般式〔1〕において、X0 が−(C
    2 3-5 −またはフェニレン基、aは3ないし7の整
    数、Aは−CONH−あるいは−NHCO−を示し、X
    1 が−CH(OH)−、−CH(OCH3 )−、−CH
    2 CH(OH)CH2または−CH(CH2 OH)−、
    2 は−NH(CH2 4 NH(CH2 3 NH2 また
    は、−NH(CH2 4 NH(CH2 3 NH−Leu
    であるスパガリン関連化合物またはそれらの薬理学的に
    許容される塩を有効成分として含有する請求項1の末梢
    血液中の造血幹細胞数を増加するための薬剤。
  6. 【請求項6】式 Gu−(CH2 6 −CONHCH(OH)CONH
    (CH2 4 NH(CH23 −NH2 〔式中Guはグアニジノ基を示す。〕で表されるスパガ
    リン関連化合物またはそれらの薬理学的に許容される塩
    を有効成分として含有する末梢血液中の造血幹細胞数を
    増加するための薬剤。
  7. 【請求項7】式 Gu−C6 4 (CH2 3 −CONHCH(CH2
    H)CONH(CH2 4 −NH(CH2 3 NH2 〔式中Guはグアニジノ基を示す。〕で表されるスパガ
    リン関連化合物またはそれらの薬理学的に許容される塩
    を有効成分として含有する末梢血液中の造血幹細胞数を
    増加するための薬剤。
  8. 【請求項8】式 Gu−C6 4 (CH2 3 −CONHCH(CH2
    H)CONH(CH2 4 −NH(CH2 3 NH−L
    eu 〔式中Guはグアニジノ残基、Leuはロイシル残基を
    示す。〕で表されるスパガリン関連化合物またはそれら
    の薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する末
    梢血液中の造血幹細胞数を増加するための薬剤。
  9. 【請求項9】式 Gu−(CH2 6 −NHCO−CH2 −CONH(C
    2 4 −NH(CH23 −NH2 〔式中Guはグアニジノ基を示す。〕で表されるスパガ
    リン関連化合物またはそれらの薬理学的に許容される塩
    を有効成分として含有する末梢血液中の造血幹細胞数を
    増加するための薬剤。
JP8149765A 1995-06-05 1996-05-22 末梢血液中の造血幹細胞数を増加するための薬剤 Pending JPH0952824A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8149765A JPH0952824A (ja) 1995-06-05 1996-05-22 末梢血液中の造血幹細胞数を増加するための薬剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16014095 1995-06-05
JP7-160140 1995-06-05
JP8149765A JPH0952824A (ja) 1995-06-05 1996-05-22 末梢血液中の造血幹細胞数を増加するための薬剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0952824A true JPH0952824A (ja) 1997-02-25

Family

ID=26479548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8149765A Pending JPH0952824A (ja) 1995-06-05 1996-05-22 末梢血液中の造血幹細胞数を増加するための薬剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0952824A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004538303A (ja) * 2001-07-31 2004-12-24 アノーメッド インコーポレイティド 前駆/幹細胞を動員する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004538303A (ja) * 2001-07-31 2004-12-24 アノーメッド インコーポレイティド 前駆/幹細胞を動員する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2894160B1 (en) Compound with effects of thrombolysis, free radical scavenging and thrombus-targeting as well as preparation method and use thereof
WO2022183993A1 (zh) 一种前列腺特异性膜抗原靶向化合物及其制备方法和应用
EP0950665A1 (en) Modified physiologically active proteins and medicinal compositions containing the same
JPH08511017A (ja) 新規なペプチド誘導体
CN101906140B (zh) 脂肪链和yigsr五肽缀合物及其合成方法和应用
JPH08502261A (ja) 多重多価抗血栓症剤
KR100251496B1 (ko) 헥사펩티드
RU2362579C1 (ru) Фармацевтическая композиция на основе пептида, обладающего противоопухолевым действием
EP0241797B1 (en) Novel spergualin-related compounds and process for producing the same
JPH0952824A (ja) 末梢血液中の造血幹細胞数を増加するための薬剤
EP1590317B1 (de) Enantiomerenreines (4s,8s)- und (4r, 8r)-4-p-nitrobenzyl-8-methyl-3, 6, 9-triaza- sp 3 /sp n, sp 6 /sp n, sp 9 /sp n-tricarboxymethyl-1, 11-undecandisäure und deren abkömmlinge, verfahren zu deren herstellung und verwendung zur herstellung pharmazeutischer mittel
US7183430B2 (en) Compounds which can block the response to chemical substances or thermal stimuli or mediators of inflammation of nociceptors, production method thereof and compositions containing same
US20070048252A1 (en) Conjugates of the hydrophilic polymer and the molecules from boxwood extraction, and pharmaceutical compositions of the conjugates
JPH0820533A (ja) 細菌性ショック治療剤
EP0309971A2 (en) New spergualin-related compound and pharmaceutical composition
JPH0687738A (ja) 抗真菌剤
US5137917A (en) Spergualin-related compound and use thereof
JPH06192076A (ja) 抗原虫薬
JPH06306096A (ja) ペプチド誘導体及びその用途
WO1994004140A1 (en) Antiprotozoan drug
JPH02131458A (ja) 新スパガリン関連化合物、その製造法及びその用途
CN115581690A (zh) 厚朴酚或和厚朴酚的芳环氨基取代衍生物在用于制备抗心肌缺血药物中的应用、药物组合物
JPH07228565A (ja) スパガリン類縁体及びその用途
JP3190765B2 (ja) ペプチド誘導体及びその用途
CA2988593A1 (en) Drug delivery and imaging chemical conjugate, formulations and methods of use thereof