JPH0952605A - ロール状製品の自動入出庫装置 - Google Patents

ロール状製品の自動入出庫装置

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JPH0952605A
JPH0952605A JP20808395A JP20808395A JPH0952605A JP H0952605 A JPH0952605 A JP H0952605A JP 20808395 A JP20808395 A JP 20808395A JP 20808395 A JP20808395 A JP 20808395A JP H0952605 A JPH0952605 A JP H0952605A
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JP
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roll
shelf
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rolled
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JP20808395A
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Inventor
Toshio Hirasawa
俊雄 平澤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷機の巻取紙、等のロール状製品の自動入
出庫装置に関し、パレットを使用せず傾斜した棚に自重
による転動で収納できると共に搬入、保管、搬出の移動
を自動化する。 【解決手段】 トラック6より搬入された巻取紙7はリ
フター1で受取られ、コンベア2で横方向へ移動する。
横移動中の巻取紙7は移載用アーム9でケージ3に引込
まれ、横方向移動と垂直上昇し、所定の入口まで搬送さ
れ、ケージ3はこれを所定の棚8に引渡す。棚8は角度
θだけ出庫側8bへ傾斜しており、巻取紙7は自重によ
り複数のテーブル11上で転動して制動装置Bb で停止
する。テーブル11は巻取紙7が横方向へ変動するとそ
の位置を修正するように動く。順次連続して収納された
巻取紙7は制動装置Bb の作動により順次ケージ4によ
り取出され、ケージ4が下降、横移動し、コンベア5へ
排出されるので巻取紙の入庫、保管、出庫の移動がスム
ーズとなり、自動化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として印刷等に供
するロール状原紙(巻取紙)を搬入(収納)しておき、
消費(印刷)に対応した所定のタイミングで搬出した
り、あるいは段ボール製造機のロール状原紙収納庫その
他にも応用できるロール状製品の自動入出庫装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は公知の従来型のロール状製品(巻
取紙)の自動倉庫の構成を示す斜視図、図8は図7のS
部の詳細な側面図、図9は図7における棚の一部を示す
詳細な側面図である。これらの詳細を説明するが、ま
ず、新聞輪転機或いは雑誌等の印刷機を用いる印刷工場
においては、図7の受渡し位置Pを示す巻取紙(ロール
状原紙)7の状態で紙を工場に搬入し、連続印刷を施し
た後、所定長さ毎に裁断し、ページ順に積重して目的と
する綴り、製本に形成する。したがって、これら印刷工
場では日々大量に消費する印刷紙として常時多量の巻取
紙7をストックしておく必要がある。この目的から巻取
紙用倉庫(紙庫)としてこれ迄図7に例示した施設が利
用されている。
【0003】これら図において、公知従来型施設(紙
庫)は1組の収納ユニットとしてガイドレール20に沿
って垂直方向に昇降する昇降テーブル21を具備し、か
つ図中左右方向に走行する台車22から成るスタッカー
クレーン19を設備している。又、該台車22の左右両
側に位置し、台車22の走行方向及びテーブル21の昇
降方向に於いて複数個に仕切られた一対の立体的な棚2
3a,23bを配置している。前記昇降テーブル21に
は右側及び左側の棚23側へ伸縮するアーム24が備え
られている。
【0004】次に、上記構成における機能について説明
する。パレット18上へ載置された状態で外部より搬入
された巻取紙等ロール状製品7は先ず紙庫入口部の所定
受け渡し位置Pに於いて待機させておき、次に既に受取
り済のロール状製品7を棚23へ引き渡し、空となった
昇降テーブル21を下降させると共に台車22を紙庫入
口部所定受け渡し位置P迄後退させ停止する。続いて、
昇降テーブル21に具備したアーム24を介して前記待
機中の製品7を受け取り、これをテーブル21の中央側
へ移送する。
【0005】その後、入庫しようとする空の棚23の存
在する位置迄台車22を走行移動させて停止し、同状態
で昇降テーブル21を指定位置迄垂直上昇させ、図8に
示すように前記アーム24を介して製品7を載置したパ
レット18と共に図9に示す状態で棚23へ移載収納す
る。
【0006】前述の如く、パレット18へ載置した製品
7は図8に示すように、右側或いは左側へ移動できるア
ーム24の機能により両側に位置する棚23a,23b
のいずれにも収納が可能で、又、アーム24の同機能に
より外部から搬入待機する製品7の受け渡し位置Pも左
右2カ所Pa,Pbへ配設できる。
【0007】台車22は製品7を棚23へ受け渡した後
紙庫入口部製品受け渡し位置迄後退し、同位置にて待機
している次の製品7を受け取る。以後、同操作を繰り返
す事によって順次製品7を所定の棚23へ収納してい
く。尚、製品7の出庫は前記と逆の操作をすれば良い。
【0008】公知の一般的な紙庫は以上の如く構成され
たもので、大量の製品7を収納する場合前記構成のユニ
ットを複数組並設する事になる。
【0009】本形式のものは搬送のための製品受台とし
てパレット18を必要とし、かつ所定スペース毎に仕切
られた収納場所へ製品を収容する構造上、製品7の大き
さにかかわらず、最も大きい製品が収容可能な空間を専
有する事になり、製品間に無駄なスペースができる欠点
がある。
【0010】又、左右に位置する一対の棚23a,23
bに対し中央へ昇降テーブル21を具備した走行台車2
2等スタッカークレーン19を設けるため大きな移動空
域が必要となる。
【0011】その他、特に複数組の収納ユニットを設備
する場合増設が困難で、又、スタッカークレーン19を
各々のユニットへ設備する必要性から同一スペースの倉
庫内へ収容できる製品7の量(数)が少なくなる等の欠
点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術の項に
於いて説明した如く、これ迄の巻取紙用立体倉庫(紙
庫)は巻取紙を輸送手段でトラック等にて搬入した後所
定の受け渡し位置P迄搬送し、奥行方向へ走行する台車
22に設備した昇降テーブル21へ引き渡す。続いて昇
降テーブル21の昇降と台車22の走行により巻取紙7
を所定収納位置迄搬送した後左右に配設した棚23へパ
レット18と共に移載する。
【0013】したがって、構造上巻取紙1本毎に1個の
パレット18を必要とし、収納する巻取紙7相互間にデ
ッドスペースができる。又、一対のラック中央へ前記昇
降テーブル21、台車22から成るスタッカークレーン
19を設備するため構造が複雑になり、かつ大きな設置
スペースが必要となる。つまり、紙庫容積に対して収納
本数が少なくなり、所定本数の巻取紙を収納するに当っ
てより大きな倉庫を建設する必要があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために、次のような手段を講じる。
【0015】(1)出庫側を入庫側に対して低くなるよ
う所定の勾配を持たせて設置し、印刷機に供する巻取紙
等のロール状製品を順次前記入庫側へ搬入し、前記出庫
側へ自重により転動させて連続的に収納する複数の棚
と;トラック等の輸送手段から送り込まれたロール状製
品を受け取り、これを収納すべき所定の前記棚入庫側位
置まで搬送する入庫側搬送手段と;前記棚の出庫側より
搬出される前記ロール状製品を受け取り、搬出コンベア
に送り出す出庫側搬送手段と;前記各棚の入庫側から出
庫側へ所定の間隔で複数設けられ、これら面上を前記ロ
ール状製品が転動すると共に同ロール状製品の転動方向
がずれた時に同棚に対して横幅方向へ移動可能なスライ
ドテーブルと;前記各棚の終端に設けられ、前記ロール
状製品を収納時には停止させ、出庫時に停止を解除して
搬出させる制止手段と;前記各棚の両側壁に沿って設け
られ、前記ロール状製品を転動方向へ導くガイドローラ
とを具備してなることを特徴とするロール状製品の自動
入出庫装置を提供する。
【0016】(2)又、前述の(1)の発明において、
前記各棚の途中には転動するロール状製品の転動を制動
する制動装置を設けたことを特徴とするロール状製品の
自動入出庫装置を提供する。
【0017】(3)又、前述の(1)の発明において、
前記制止手段はシリンダで作動する2本のアームからな
り、一方のアームが突出時には棚終端のロール状製品を
停止させると共に他方のアームを引込めて同終端の次の
ロール状製品を自由な状態とし、前記一方のアームが引
込んで前記終端のロール状製品を自由な状態として搬出
させると、他方のアームが突出して前記次のロール状製
品を停止させることを特徴とするロール状製品の自動入
出庫装置を提供する。
【0018】(4)又、前述の(1)の発明において、
前記入庫側搬送手段はロール状製品を受け取り、収納す
べき棚の所定の横幅方向へ送行すると共に棚段方向へ昇
降し、所定の入庫側へ渡す入庫側ケージよりなることを
特徴とするロール状製品の自動入出庫装置を提供する。
【0019】(5)又、前述の(4)の発明において、
前記入庫側搬送手段はトラック等の輸送手段から送り込
まれたロール状製品を高さ調整可能なリフターを介して
受け取り、前記入庫側ケージに渡すことを特徴とするロ
ール状製品の自動入出庫装置を提供する。
【0020】(6)更に、前述の(1)の発明におい
て、前記出庫側搬送手段は前記棚の横幅方向へ走行する
と共に、棚段方向へ昇降し、所定の棚から出庫側に搬出
されるロール状製品を受け取り、搬出コンベアに渡す出
庫側ケージによりなることを特徴とするロール状製品の
自動入出庫装置も提供する。
【0021】本発明は前述のような構成により、その
(1)の発明においては、ロール状製品がトラック等輸
送手段から入庫側搬送手段で受け取られ、同手段はロー
ル状製品を所定の収納すべき棚の入庫側位置まで搬送す
る。以降、順次入庫側へ引き渡されたロール状製品は入
庫側から棚のスライドテーブル上を自重により順次下流
出庫側へ転動するが、転動中には棚側面のガイドローラ
に導かれ、下流側へ移送し、又、ロール状製品の回転軸
が進行方向と直角にならずに位置が変動し、棚側面に接
触して転動しにくくなると、その位置でロール状製品を
支持しているスライドテーブルが横移動してその位置を
調整し、正しい方向に修正するのでスームズな転動がで
きる。
【0022】各棚の終端には制止手段が設けられている
ので、最初に転動してきたロール状製品はこの位置で停
止、保持され、以降、転動してくるロール状製品は順次
互に密着状態で最初のロール状製品の停止で保持され、
自動的に連続して順次棚に収納される。
【0023】ロール状製品を出庫する場合には、所定の
棚の制止手段が最初のロール状製品の停止を解放し、次
のものを棚に停止させて順次必要個数だけ出庫側搬送手
段に引渡す。出庫側搬送手段はこれらを順次搬出用コン
ベアに移し、送り出す。これらの入庫側、出庫側搬送手
段、棚の収納管理、制止手段の制御は制御装置で制御し
ても良いし、又一部を手動で行っても良い。
【0024】このような(1)の発明によれば、収納場
所迄、つまり、棚奥行方向へ移送するパレット、スタッ
カークレーン、等の搬送手段が不要になる。しかも、ロ
ール状製品は互いに密着状態、或いはわずかの隙間を持
って各棚に収納されるため棚の容積に対して収納本数を
大幅に向上(増加)させる事が可能となった。又、構造
上パレットを使用しないため棚は横幅方向及び上下方向
に於いて密接した状態で設置する事ができ、無駄なスペ
ースがなくなる。加えて横幅方向及び高さ方向への増設
が容易にできる。
【0025】(2)の発明によれば、(1)の発明にお
いて、各棚の途中にロール状製品の転動を制動する装置
を設けるのでその転動速度を弱め、調節して先に停止、
収納されているロール状製品に強い力で衝突することを
避けることができ、前述の(1)の作用、効果に加え、
順次、安全に接触状態を保ち、収納することができる。
【0026】(3)の発明によれば、(1)の発明にお
いて、その停止手段をシリンダで作動するアームの伸縮
により、最初のロール状製品を停止させている時には、
それに続くロール状製品を自由な状態に解放して最初の
ロール状製品の停止とその接触で静止状態を保持させ、
最初のロール状製品を解放して搬出する時には、次のも
のを停止させてそれ以降のロール状製品を静止状態に保
持させるので、前述の(1)の作用、効果に加え、二個
同時送りを防止して安全性を確保する。
【0027】(4)及び(5)の発明では、(1)の発
明と同様の作用、効果を奏するが、入庫側搬送手段が横
方向へ移動すると共に棚段方向へ昇降する入庫側ケージ
で構成されており、ロール状製品をトラック、等から受
け取り、棚の所定位置まで横移動ができ、必要な段数を
ケージで上昇して搬送し、所定の棚の入庫側へ簡単な制
御で収納することができる。更に、(5)においてはリ
フターを介在させたのでトラック、等からロール状製品
を入庫側ケージで受け取る時に、高さ調節が可能でケー
ジへのスムーズな引渡しができる。
【0028】(6)の発明によれば、(1)の発明と同
様の作用、効果を奏するが、出庫側搬送手段は、前述の
(4)の入庫側搬送手段と同じく横移動すると共に昇降
する出庫側ケージで構成されており、所定の棚より搬出
されるロール状製品をその位置まで出庫側ケージが上昇
して受け取り、下降して必要な位置まで横移動して搬出
コンベアに送り出すのでロール状製品をスムーズに出庫
することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の一形態に係るロール状製品の自動入出庫装置の全体
の配置を示す平面図、図2はその側面図である。図1、
図2に示す実施の形態は新聞や雑誌等の印刷に供する巻
取紙、その他種々ロール状製品の入出庫用の施設(倉
庫)に関するものである。
【0030】両図において、本装置は紙庫ラックRの入
口部に位置したリフター1、コンベア2及びケージ3を
具備し、更に、該紙庫ラックRの出口部に於いてケージ
4、コンベア5を設備している。
【0031】前記したリフター1はトラック6等の運搬
手段を介して外部より搬入されてくるロール状製品7
(以下、巻取紙7として説明する。)を受け取った後次
工程のコンベア2へ移載するもので、トラックの型式及
び巻取紙7の荷降ろしに伴う荷台高さの変動に対応して
図示省略の制御盤により適宜昇降すべく制御されるよう
になっている。
【0032】即ち、該リフター1は巻取紙7を受け取っ
た後次工程のコンベア2の高さに対応するレベル迄上昇
(或いは下降)し、レベルが一致するとその位置で停止
して位置合せを行い、図示省略の移載手段を介してテー
ブル上の巻取紙7をコンベア2上へ移載する。なお、ト
ラック等の荷台高さを規定すると該リフター1は省略す
ることもできる。
【0033】該コンベア2は収納する棚8の場所(方
向)の入口部に設けられたケージ3へ巻取紙7を移送す
べく前或いは後へ走行すべく制御される。
【0034】次のケージ3は移載用アーム9を具備し、
走行途上のコンベア2から横幅方向に走行待機し、巻取
紙7を取り込んだ後、紙庫ラックR上下(棚段)方向へ
移動し目的とする棚8位置迄移送できるようになってい
る。コンベア2から取込んだ巻取紙7を紙庫ラックRの
空棚に収納する場合の棚の選定、その位置までの左右、
上下移動は図示省略の制御装置又はコンピュータにより
制御される。紙庫ラックRは図2に示すように出庫側棚
8bの床高さを入庫側棚8aの床高さに対しやや低く構
成しており、搬入した巻取紙7が自重による転動にて出
庫側8bへ自動的に移動するようになっている。
【0035】図3は紙庫ラックRの詳細な側面図で、巻
取紙7の転動速度制動装置部を示し、図4(a)はその
矢視X−Xの平面図、図4(b)は(a)の側面図をそ
れぞれ示す。これら図において、各棚8には転動する巻
取紙7の接触抵抗を軽減すべく、図4(a),(b)に
示すように左右両側壁部に沿って複数のガイドローラ1
0を具備しており、又、床面には奥行方向にて分割した
複数組のテーブル11を並設している。
【0036】該テーブル11は後述するように各々単独
で棚8の横幅方向へ移動でき、巻取紙7が転動する場合
の斜行に伴う接触抵抗が緩和できるようになっている。
このテーブル11は又収納途上の巻取紙7が載っていな
いフリーの状態では常に棚8の中央へ復帰し、待機する
構造となっている。次に、前述のガイドローラ10とテ
ーブル11について詳細に詳しく説明する。
【0037】図5はテーブル11とガイドローラ10を
備え、巻取紙7を保持した状態の棚の平面図で、テーブ
ル11の位置が変動した場合の図、図6はそのY−Y矢
視図である。従来、ロール状製品、即ち、巻取紙7を広
い傾斜床に多数保存する時、床が広いスペースであり、
巻取紙7が多少曲っていても問題がなかったが、本発明
の実施の形態のように棚8を複数段にする場合、巻取紙
7のころがり方向に沿って両側に側壁又は案内枠を設け
る必要がある。この時、巻取紙7のころがり方向が曲っ
ていた時、巻取紙7は側壁又は案内枠に当り、ころがり
が止まってしまう。そこで本発明の実施の形態において
は、側壁にガイドローラ10を設け、巻取紙7が当った
時には抵抗を少なくし、ころがりやすいようにしてい
る。
【0038】図5に示すように、斜めにころがってきた
巻取紙7がガイドローラ10′のa点にぶつかり、変動
したとすると、寸法bだけ巻取紙7を矢印c方向に押し
戻さなければ巻取紙はころがることができない。
【0039】そこで、図6に示すように巻取紙7がころ
がる床面に巻取紙7の走行軸方向の面に移動可能なスラ
イドできるテーブル11を設けている。テーブル11は
その下面を台車30により支えられ、巻取紙7の軸方向
に移動可能になっており、また両側の固定体より、ばね
31およびばね32により両方へ引っ張られている。従
ってテーブル11に巻取紙7が乗る前はテーブル11は
左右の中央に位置している。
【0040】次に、巻取紙7がテーブル11に乗り、図
5に示すようにガイドローラ10′のa点に当たり、ガ
イドローラ10′の出代bだけ巻取紙7が矢印c方向に
押されると、テーブル11のばね31を更に伸ばし、矢
印c方向に動くことができる。c方向へ動いた後巻取紙
7はころがり、下流のテーブル11に乗り移る。
【0041】下流のテーブル11は左右方向の中央で待
機しているのでここでも同じことが起きれば同様に対応
できる。なお、巻取紙7のころがり方向が矯正され、真
直ぐころがる状態になればこの作動を利用することなく
下流へころがって行く。このように、巻取紙7が斜めに
転動し、側壁面に当っても止まることなく連続して棚8
に収納することができる。
【0042】なお、ガイドローラは図4(a),(b)
に示す円筒形状のガイドローラ10のみならず、図6に
示すように一般にキャスタと呼ばれるローラの回転軸が
負荷のかかる方向により自由に首振りをするローラ1
0′にすることもできる。
【0043】又、図3に示すようにその他の機能として
棚8床部の途中に於いて、スライドテーブル11間に必
要なスペースを設け、入庫中の巻取紙7の転動スピード
をコントロールする制動装置Bが設けられている。図3
に示す制動装置Ba は支点軸12を中心として揺動する
アーム13をシリンダ14にて支持すべく構成したもの
で、アーム13の先端を前記のスペースより突出させ、
この先端へ巻取紙7が接触し、かつ押圧する事によって
シリンダ14が収縮する構造となっている。
【0044】つまり、転動する巻取紙7は前記シリンダ
14によるアーム13の反力にて制動されるもので、シ
リンダ14の圧力を適宜調整する事によって通過する巻
取紙7の転動速度を減速するダンパとして、又、完全に
停止させるストッパとして設定する事ができる。
【0045】図3中最下端に位置する制動装置Bb は支
点軸16両側に一対のアーム15a,15bを具備した
もので、シリンダ17を伸長させる事によってアーム1
5aが引込み、アーム15bが突出して下端(先頭)の
巻取紙7aを送り出すと共に次段の巻取紙7bをアーム
15bの突出によってその位置にて一旦停止させるよう
になっている。つまり、一個送り出す時には次の巻取紙
を停止させ、二個送りを防止する事ができる。
【0046】尚、最下段(先頭)の巻取紙7aを搬出し
た後制動装置Bb のシリンダ17を収縮すれば、アーム
15bが下降し次段の巻取紙7bが通過して逆に上昇し
た前端側アーム15aにて保持される事になり、以降の
巻取紙7を順送りしてこれで保持できる。
【0047】図1に戻り、上記のような作動によって棚
8から送り出された巻取紙7は下方に位置するケージ4
へ引き渡され、更にコンベア5へ移載された後、印刷装
置等次の部所へ搬送されていく。このような棚8を幅方
向、上下方向に複数設けて立体的な棚として収容能力を
拡大することができる。
【0048】以上説明した本発明の実施の形態に係るロ
ール状製品の自動入出庫装置を要約すると、次のような
構成となる。
【0049】(1)巻取紙搬入側に位置してトラック6
等輸送手段を介して送り込まれた巻取紙7を受け取るリ
フター1、該リフター1から移載された巻取紙7を施設
横幅方向へ搬送するコンベア2、該コンベア2から移載
された巻取紙7を所定の棚8(ラック)迄搬送すべく棚
列(横幅)方向へ走行すると共に棚段(上下)方向へ昇
降するケージ3を具備する。
【0050】(2)該ケージ3から移載された巻取紙7
を順次収納する棚8(ラック)及び該棚8の巻取紙7搬
出側に位置して前記搬入側と同機能を有するケージ4、
コンベア5を設備する。
【0051】(3)前記巻取紙7を収納する棚8(ラッ
ク)の構造として出庫側を入庫側に対してやや低くなる
よう傾斜させて設備し、ケージ3から移載された巻取紙
7が自重で出庫側へ転動して順次収納できるよう構成す
ると共に該棚8の一部へ巻取紙7の転動状態を制動、制
止する装置Ba ,Bb 、棚8の左右両側壁部に位置した
ガイドローラ10及び底部に位置して左右(横幅)方向
に移動可能なスライドテーブル11を具備する。
【0052】(4)前記巻取紙7の搬送、移載を自動的
に行わせる制御装置を設備する。
【0053】前述のような構成により、(1)パレット
18を使用せず、図2に示すように所定の勾配θを持た
せた紙庫ラックRの棚8上へ巻取紙7を自重による転動
を手段として直接搬入するため搬入装置が不要で、又、
複数の製品を密着、或いはそれに近い状態で収納でき、
紙庫ラックR容積に対し収納本数おを飛躍的に向上させ
る事ができる特徴がある。
【0054】(2)更に、従来型のスタッカークレーン
19が不要なため棚8を互いに密接した状態で設置する
事ができ、全体的スペースを小型化できると共に必要に
応じて増設も簡単に行える。
【0055】(3)これらにより倉庫建設費の大幅なコ
ストダウン(原価低減)が可能で、特に都会のように地
価の高い所では従来型に比べ、大きなメリット(設備費
の低減効果)が得られる。
【0056】本発明の倉庫は以上説明の実施の形態の如
く構成されたものであるが、収納する製品として例示し
た巻取紙7以外に段ボール製造機のロール状原紙、鋼
管、ヒューム管等々種々のロール状製品に対して広範囲
に応用する事ができる。
【0057】なお、本実施の形態において、ケージ3に
よる巻取紙7の所定の収納棚位置への搬送、収納した巻
取紙7のデータ管理(所定紙庫ラックへの配分、在庫管
理、等)、制動装置による巻取紙7への搬出、ケージ4
の作動制御、等は図示省略の制御装置又はコンピュータ
へロール状製品(巻取紙)の諸データを入力する事によ
って各部運転が自動的に制御されるようになっているが
一部をマニュアル(手動)にて操作し、施設の建設費を
低減する事もできる。
【0058】又、紙庫ラックR部に具備した転動速度の
制動装置、側壁部のガイド装置等々は同機能を有する他
の方法に変更しても良い。又、これら本発明は上記の実
施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内に於いて種々変更を加え得るもので
ある。
【0059】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように、本発明
は、出庫側を入庫側に対して低くなるように勾配を付け
た棚、入庫側搬送手段、出庫側搬送手段、棚に設けたス
ライドテーブル、ロール状製品の制止手段及びガイドロ
ーラを設けたロール状製品の自動入出庫装置を特徴と
し、又、棚に制動装置を付加した構成、停止手段をシリ
ンダで作動するアームからなる構成、入庫側、出庫側搬
送手段をそれぞれ横移動及び昇降するケージからなる構
成、更に、入庫側ケージにリフターを付加した構成も提
供するので次のような効果を奏する。
【0060】(1)棚に傾斜を付しているため、ロール
状製品は自重による転動にて自動的に棚に収納する事が
できる。そのため、従来のようにスタッカークレーン、
等の搬送設備、動力が不要となる。又、パレットを使用
せずラック上へロール状製品を密着、或いはそれに近い
状態で収納するため棚の容積に対して収納本数を飛躍的
に増加させる事ができる。特に、施設の横幅方向へ、
又、高さ方向に於いて必要に応じて増設が容易にでき
る。(施設の設置スペースを縮少できる。)上記の効果
により構造が簡単で、しかも狭い設置スペース内に於い
て大量の巻取紙を収納する事ができる。このため特に都
会等地価の高い場所では従来型に比べてはるかに安価に
設置できる等の効果がある。
【0061】(2)このような自動入出庫装置に制動装
置を設ければ、転動するロール状製品の転動を制動する
ことができるので棚上で安全に停止させることができ
る。
【0062】(3)制止手段をシリンダとアームで構成
すれば簡単な機構でロール状製品を停止、保持させるこ
とができ、二個同時送りも防止することができ、安全性
が向上する。
【0063】(4)入庫側、出庫側搬送手段に横方向へ
移動すると共に上下方向へ移動できるケージを採用すれ
ば、ロール状製品の棚への入庫、出庫側への搬送、制御
が容易となる。又、入庫側ケージにリフターを組合せれ
ば、ロール状製品の搬入時に、レベルの調整が出来て作
業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るロール状製品の自
動入出庫装置の平面図である。
【図2】図1に示すロール状製品の自動入出庫装置の側
面図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係るロール状製品の自
動入出庫装置の転動速度制御部の側面図である。
【図4】図3の矢視図とその側面図で、(a)はX−X
矢視図、(b)は(a)の側面図である。
【図5】本発明の実施の一形態に係るロール状製品の自
動入出庫装置の巻取紙の保持状態を示す平面図である。
【図6】図5におけるY−Y矢視図である。
【図7】従来の巻取紙用自動倉庫の斜視図である。
【図8】図7におけるS部詳細を示す側面図である。
【図9】図7における巻取紙を収納した棚の部分拡大図
である。
【符号の説明】
1 リフター 2,5 コンベア 3,4 ケージ 6 トラック 7 巻取紙(ロール状製品) 8 棚 9 移載用アーム 10,10′ ガイドローラ 11 テーブル 13,15 アーム 14,17 シリンダ 30 台車 31,32 ばね

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出庫側を入庫側に対して低くなるよう所
    定の勾配を持たせて設置し、印刷機に供する巻取紙等の
    ロール状製品を順次前記入庫側へ搬入し、前記出庫側へ
    自重により転動させて連続的に収納する複数の棚と;ト
    ラック等の輸送手段から送り込まれたロール状製品を受
    け取り、これを収納すべき所定の前記棚入庫側位置まで
    搬送する入庫側搬送手段と;前記棚の出庫側より搬出さ
    れる前記ロール状製品を受け取り、搬出コンベアに送り
    出す出庫側搬送手段と;前記各棚の入庫側から出庫側へ
    所定の間隔で複数設けられ、これら面上を前記ロール状
    製品が転動すると共に同ロール状製品の転動方向がずれ
    た時に同棚に対して横幅方向へ移動可能なスライドテー
    ブルと;前記各棚の終端に設けられ、前記ロール状製品
    を収納時には停止させ、出庫時に停止を解除して搬出さ
    せる制止手段と;前記各棚の両側壁に沿って設けられ、
    前記ロール状製品を転動方向へ導くガイドローラとを具
    備してなることを特徴とするロール状製品の自動入出庫
    装置。
  2. 【請求項2】 前記各棚の途中には転動するロール状製
    品の転動を制動する制動装置を設けたことを特徴とする
    請求項1記載のロール状製品の自動入出庫装置。
  3. 【請求項3】 前記制止手段はシリンダで作動する2本
    のアームからなり、一方のアームが突出時には棚終端の
    ロール状製品を停止させると共に他方のアームを引込め
    て同終端の次のロール状製品を自由な状態とし、前記一
    方のアームが引込んで前記終端のロール状製品を自由な
    状態として搬出させると、他方のアームが突出して前記
    次のロール状製品を停止させることを特徴とする請求項
    1記載のロール状製品の自動入出庫装置。
  4. 【請求項4】 前記入庫側搬送手段はロール状製品を受
    け取り、収納すべき棚の所定の横幅方向へ送行すると共
    に棚段方向へ昇降し、所定の入庫側へ渡す入庫側ケージ
    よりなることを特徴とする請求項1記載のロール状製品
    の自動入出庫装置。
  5. 【請求項5】 前記入庫側搬送手段はトラック等の輸送
    手段から送り込まれたロール状製品を高さ調整可能なリ
    フターを介して受け取り、前記入庫側ケージに渡すこと
    を特徴とする請求項4記載のロール状製品の自動入出庫
    装置。
  6. 【請求項6】 前記出庫側搬送手段は前記棚の横幅方向
    へ走行すると共に、棚段方向へ昇降し、所定の棚から出
    庫側に搬出されるロール状製品を受け取り、搬出コンベ
    アに渡す出庫側ケージよりなることを特徴とする請求項
    1記載のロール状製品の自動入出庫装置。
JP20808395A 1995-08-15 1995-08-15 ロール状製品の自動入出庫装置 Withdrawn JPH0952605A (ja)

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Cited By (4)

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