JPH0951824A - パイプ固定具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプの取付け高さを、簡単かつ経済的に調
節し得るパイプ固定具を提供することにある。 【解決手段】 底部２ａが取付ねじにより陳列台11側に
取り付けられる筒状体２と、パイプの挿入用穴４が形成
された頭部５の下方に筒状体２の上方開口部２ｂから内
部に挿入し得るガイド部６が形成された固定具本体７と
から構成し、筒状体２と固定具本体７の頭部５との間
に、挿脱自在な所定厚さのリング部材８を具備したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば陳列台など
に載置された物品の落下防止用パイプを固定するための
パイプ固定具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、陳列台などにおいては、陳列さ
れた物品の落下防止のために周囲にパイプがパイプ固定
具を介して取り付けられている。

【０００３】従来、このようなパイプ固定具は、図４に
示すように、円形の固定用フランジ部５１と、このフラ
ンジ部５１の中央から一体に立設され、かつ球形の頭部
にパイプの挿入用穴（図示せず）が形成された取付部５
２とから構成されていた。

【０００４】したがって、陳列台６１の周囲にパイプ６
２を取り付ける場合、まず所定位置に、例えばコーナ部
にフランジ部５１を取付ねじ５３により固定し、そして
取付部５２の頭部に形成された挿入用穴内にパイプ６２
の端部を挿入していた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
パイプ固定具の構成によると、パイプ固定具全体が一体
的に構成されているため、パイプの固定位置に応じて複
数の種類（コーナ部、中間部、端部）について製作する
必要があり、しかもパイプの設置高さおよびパイプの径
が異なった場合にも、全ての種類に応じて製作しなけれ
ばならず、非常に不経済であった。

【０００６】そこで、本発明は上記問題を解消し得るパ
イプ固定具を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のパイプ固定具は、底部が取付具により支持
部材側に取り付けられる筒状の取付体と、パイプの挿入
用穴が形成された頭部の下方に上記取付体の上方開口部
から内部に挿入し得るガイド部が形成された固定具本体
とから構成し、かつ上記取付体と固定具本体の頭部との
間に、挿脱自在な所定厚さの環状部材を具備させたもの
である。

【０００８】上記構成において、パイプの種類に応じて
固定具本体だけを交換することができ、また固定具本体
と筒状体との間に環状部材を挿入することにより、パイ
プの取付高さを調節することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明のパイプ固定具にお
ける実施の形態を図面に基づき説明する。図１は陳列台
を示しており、この陳列台（支持部材）１１の所定位
置、すなわちコーナ部および中間位置には、陳列された
物品の落下防止用パイプ１２を固定するパイプ固定具１
が設けられている。なお、以下の説明においては、中間
位置に取り付けられるパイプ固定具１について説明す
る。

【００１０】このパイプ固定具１は、図２および図３に
示すように、上端に開口部（上方開口部）２ｂが形成さ
れるとともに中央に取付ねじ（取付具の一例で、図示せ
ず）の取付用ねじ穴３が形成された底壁部２ａを有する
所定高さの筒状体（取付体）２と、パイプ１２の挿入用
穴４が形成された頭部５の下方に上記筒状体２の開口部
２ｂから内部に挿入し得る円柱状（筒状の場合も含む）
のガイド部６が形成された固定具本体７とから構成さ
れ、かつ上記筒状体２と固定具本体７の頭部６との間に
挿脱自在にされた所定厚さのリング部材（環状部材）８
が複数個（図面上では２個示している）具備されてい
る。

【００１１】さらに、上記筒状体２の側部の途中には、
ねじ穴９が形成されるとともに、このねじ穴９には、先
端部が開口部２ｂ内に挿入されたガイド部６の側部に押
圧し得る止めねじ１０が装着されている。

【００１２】したがって、陳列台１１の周囲にパイプ１
２を取り付ける場合、まずパイプ固定具１の筒状体２を
取付ねじにより固定する。次に、固定具本体７のガイド
部６を筒状体２の開口部２ｂから挿入して筒状体２の上
方に載置するが、この時、筒状体２と固定具本体７の頭
部６との間には、パイプ１２の挿入位置が所定高さとな
るように、リング部材８が所定個数（１個または複数
個）挿入される。

【００１３】次に、固定具本体７を回転させてその頭部
５に形成された挿入用穴４の向きを調整し、止めねじ１
０により、固定具本体６を筒状体２側に固定する。そし
て、挿入用穴４にパイプ１２を挿入すれば、陳列物品の
落下防止用パイプ１２を陳列台１１に固定することがで
きる。

【００１４】このように、パイプ１２の挿入用穴４が形
成された固定具本体７を、陳列台１１に直接取り付けら
れる筒状体２に係脱自在に取り付けるようにしたので、
パイプの種類に応じて変更するのは固定具本体７だけで
よく、従来のように、パイプ固定具全体を交換する必要
がない。

【００１５】また、パイプ１２の取付け高さを調節する
場合、固定具本体７と筒状体２との間に挿入されるリン
グ部材８の個数により行うことができ、やはり従来のよ
うに、パイプ固定具全体を交換する必要がなく、また例
えば高さが異なる筒状体２を用意して、筒状体２ごと交
換するものに比べて、非常に経済的である。

【００１６】なお、上記説明において、筒状体２を陳列
台１１上に固定するのに、取付用ねじ穴３を筒状体２側
に形成して取付ねじをねじ込むようにしたが、例えば取
付用ねじ穴を単に穴だけにして、筒状体２の内側から取
付ねじを陳列台１１側にねじ込むようにして取り付ける
こともできる。

【００１７】

【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、パ
イプの挿入用穴が形成された固定具本体を、陳列台に直
接取り付けられる取付体に取り外し可能に設けるととも
に、この固定具本体と取付体との間に、高さ調節用のリ
ング部材を挿入するようにしたので、パイプの取付け高
さを変更する場合、従来のように、パイプ固定具全体を
交換する必要がなく、また高さが異なる取付体を用意す
る場合に比べて、非常に経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態におけるパイプ固定具の使
用例を示す斜視図である。

【図２】同パイプ固定具の一部切欠側面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。

【図４】従来例のパイプ固定具の斜視図である。

【符号の説明】

１ パイプ固定具 ２ 筒状体 ２ａ 底壁部 ２ｂ 開口部 ４ 挿入用穴 ５ 頭部 ６ ガイド部 ７ 固定具本体 ８ リング部材 １０ 止めねじ １１ 陳列台 １２ パイプ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】底部が取付具により支持部材側に取り付け
   られる筒状の取付体と、パイプの挿入用穴が形成された
   頭部の下方に上記取付体の上方開口部から内部に挿入し
   得るガイド部が形成された固定具本体とから構成し、か
   つ上記取付体と固定具本体の頭部との間に、挿脱自在な
   所定厚さの環状部材を具備させたことを特徴とするパイ
   プ固定具。