JPH0951583A - 無線式ガス漏れ警報システムの設置場所判定方法、及び設置場所判定装置 - Google Patents

無線式ガス漏れ警報システムの設置場所判定方法、及び設置場所判定装置

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JPH0951583A
JPH0951583A JP20350195A JP20350195A JPH0951583A JP H0951583 A JPH0951583 A JP H0951583A JP 20350195 A JP20350195 A JP 20350195A JP 20350195 A JP20350195 A JP 20350195A JP H0951583 A JPH0951583 A JP H0951583A
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gas
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gas leak
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JP20350195A
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Kazuo Yamada
和夫 山田
Masafumi Oba
雅文 大場
Tsuneto Kimura
恒人 木村
Sho Cho
捷 張
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信機の設置場所候補の適否を判定できると
ともに、設置工事に要する工数を抑えて工事に要する時
間を短縮でき、しかも設置先周辺の環境により従来変動
していた工事に要する時間を平均化できる無線式ガス漏
れ警報システムの設置場所判定方法、及び設置場所判定
装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 設置場所判定装置15は、予め選定され
る受信機9の設置場所候補における受信電波の強さを測
定し、測定した受信電波の強さに基づいて、当該設置場
所候補に受信機9を設置する際の適否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信機付きガス漏
れ警報器と受信機付きマイコンガスメータとを備え、ガ
ス漏れ警報器によって検知されるガス漏れが発生した旨
を、電波を媒介してマイコンガスメータへ無線通信する
ことで、警報を発するとともにガス器具へのガスの流通
を遮断する無線式ガス漏れ警報システムに係り、特に、
受信機を設置するにあたり、選定された受信機の設置場
所候補の適否を判定できる無線式ガス漏れ警報システム
の設置場所判定方法、及び設置場所判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば一般住宅において、ガスを燃料と
するコンロ、瞬間湯沸器などのガス器具を設置する際に
は、ガス漏れを検知すると警報を発するガス漏れ警報器
をガス器具の近傍に併設し、ガス漏れによる火災等の事
故の発生を未然に防止するようにしている。
【0003】一方、最近時、マイクロコンピュータを内
蔵したガスメータ(以下、マイコンガスメータとい
う。)が一般住宅などに普及しつつある。このマイコン
ガスメータにあっては、ガス使用量を検針するという本
来の機能に加えて、例えば、設置先のガス器具の合計消
費量を越えるガス流量があった場合、設置先のガス器具
のうち、最大ガス消費量を呈するガス器具のガス流量に
比して異常に大きいガス流量の増加があった場合、設置
先のガス器具が異常に長時間継続使用された場合等にお
いて、ガス漏れが発生したと認識し、警報を発するとと
もにガス器具へのガスの流通を遮断する機能を備えてい
る。
【0004】さらに最近時、前記したガス漏れ警報器と
マイコンガスメータとの間で無線通信を行わせることに
より、さらなる事故防止効果などの向上を図った無線式
ガス漏れ警報システムが提案されている。
【0005】この無線式ガス漏れ警報システムは、ガス
漏れ警報器に送信機を設ける一方、マイコンガスメータ
に受信機を設けてなる。ガス漏れ警報器によって検知さ
れるガス漏れが発生した旨は、送信機により電波を媒介
して送信される。これを受けて受信機は、ガス漏れが発
生した旨をマイコンガスメータへ送る。マイコンガスメ
ータは、警報を発するとともにガス遮断弁にガス遮断指
令を行い、ガス器具へのガスの流通を遮断させる。
【0006】上述した無線式ガス漏れ警報システムを、
例えば一般住宅に設置するにあたっては、ガス漏れ警報
器は屋内のガス器具近傍などに設けられるが、マイコン
ガスメータは屋外の下記条件を満足する場所に設置され
る。すなわち、マイコンガスメータは、このガスメータ
に設けてあるガス遮断弁の復帰ボタンが操作できるこ
と、検針及び表示ランプの目視確認が容易にできるこ
と、振動及び衝撃を受けないこと、保守点検が容易にで
きること等の諸条件を満足する場所に設置される。特
に、周囲に延焼の恐れがある場所、60℃以上になるよ
うな熱気の影響を受ける場所、水しぶき、蒸気等常に水
気の影響を受ける場所、腐食性ガスの発散する恐れがあ
る場所、変電室内などの高圧電気設備を備える場所等
に、マイコンガスメータを設置することは避けなければ
ならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た諸条件を満足するマイコンガスメータの設置場所を選
定後において、さらにこの無線式ガス漏れ警報システム
の設置場所に関し、システムを正常に稼働させる上で考
慮すべき重要な課題があった。
【0008】すなわち、このシステムにあっては、送信
機と受信機との間で通信が成立することを前提として正
常な稼働が保証される。ここで、システムの正常な稼働
を保証するには、ガス漏れ警報器によって検知されるガ
ス漏れが発生した旨を、マイコンガスメータへ誤りなく
伝えることが必須条件である。したがって、ガス漏れ発
生をマイコンガスメータへ伝える役割を担う、送信機と
受信機との間における電波を媒介とする通信が確実に成
立するか否かが、システムの正常な稼働の鍵になること
が判る。
【0009】ところが例えば、受信機を、送信機よりの
電波が届きにくい場所に設置すれば、送信機と受信機と
の間で通信が正常に行われないことが起こり得る。この
場合、ガス漏れ警報器はガス漏れが発生した旨をマイコ
ンガスメータへ送信しているにも拘らず、マイコンガス
メータはガス遮断弁にガス遮断指令を行わないこととな
り、結果として、システムを正常に稼働させることはで
きない。したがって、上述した諸条件を満足するマイコ
ンガスメータの設置場所を選定後において、さらに受信
機をどこにどのように設置するかがシステムの正常な稼
働を保証する上で重要な鍵となっていた。
【0010】しかし、実際に受信機の設置場所を決定す
るにあたっては、上記した諸条件を満足するマイコンガ
スメータの設置場所の選定後において、まず、この選定
されたマイコンガスメータの設置場所近くの適当とみな
した場所に受信機を設置する。次に、ガス漏れ警報器を
試験的に作動させ、この時ガス遮断弁がガス遮断動作を
行うか否かを監視することにより、この受信機の設置場
所が適切か否かを判定する。このガス漏れ警報器の試験
作動の結果、ガス遮断弁がガス遮断動作を行えば、この
受信機の設置場所は適切であると判定して設置工事を終
了する一方、ガス遮断弁がガス遮断動作を行わなけれ
ば、この受信機の設置場所は適切でないと判定して受信
機を別の場所へ移設し、適切な場所がみつかるまで上記
した判定作業を繰り返し行う。
【0011】ところが、上述した判定作業は無駄が多
く、このため、設置工事に要する工数が増加して工事に
要する時間が長くなりがちであった。しかも、送信機、
及び受信機の設置先周辺の環境等によって、受信機が受
ける電波の強さは大きく相違するため、例えば、A宅で
は3時間で工事を終了したが、B宅では5時間で終了し
たなど、設置工事に要する時間にばらつきが生じてい
た。このばらつきは、工事料金にも当然反映されるが、
しかし、ほぼ同様の工事内容であるにもかかわらず、A
宅とB宅とでは工事料金が異なるのでは需要者の理解を
得られ難く、結局施工者側で負担せざるを得ない。この
ことから、工事料金を高く設定せざるを得ず、最近の低
価格化の流れに背く結果となっていた。
【0012】さらに、例え上記判定作業において受信機
の設置場所は適切であると判定されても、この受信機が
受ける電波の強さを知ることはできないために、単に受
信機に電波が届いたことを確認したに過ぎず、このこと
から、設置工事後に通信異常が生起するおそれがある等
の不安が施工者に残り、この不安の解消が関係者の間で
強く要望されていた。
【0013】本発明は、上記した課題を解決するために
なされたものであり、予め選定された場所に受信機を設
置するにあたり、この選定された場所において受信機が
受ける電波の強さを知ることにより、受信機の設置場所
候補の適否を判定できるとともに、設置工事に要する工
数を抑えて工事に要する時間を短縮でき、しかも設置先
周辺の環境により従来変動していた工事に要する時間を
平均化できる無線式ガス漏れ警報システムの設置場所判
定方法、及び設置場所判定装置を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、ガス漏れ発生を検知するガ
ス漏れ検知手段と、ガス漏れ発生時にガス器具へのガス
の流通を遮断するガス遮断手段とを備え、前記ガス漏れ
検知手段に送信機を設ける一方、前記ガス遮断手段に受
信機を設け、前記ガス漏れ検知手段によって検知される
ガス漏れが発生した旨を、前記送信機と前記受信機との
間で電波を媒介して前記ガス遮断手段側へ無線通信する
ことで、警報を発するとともにガス器具へのガスの流通
を遮断するようにした無線式ガス漏れ警報システムであ
って、前記受信機を設置するにあたり、予め選定される
前記受信機の設置場所候補における受信電波の強さを測
定し、該測定した受信電波の強さに基づいて、当該設置
場所候補に前記受信機を設置する際の適否を判定するこ
とを特徴とする無線式ガス漏れ警報システムの設置場所
判定方法である。
【0015】請求項1の発明によれば、受信機を設置す
るにあたり、まず、予め選定される前記受信機の設置場
所候補における受信電波の強さが測定される。そして、
測定した受信電波の強さに基づいて、当該設置場所候補
に前記受信機を設置する際の適否が判定される。
【0016】したがって、きわめて簡易な方法で受信機
の設置場所候補の適否を判定できるため、この結果、受
信機の設置工事に要する工数を抑えて工事に要する時間
を短縮でき、しかも設置先周辺の環境により従来変動し
ていた工事に要する時間を平均化できる。
【0017】また、請求項2の発明は、前記判定結果を
表示することを特徴とする請求項1に記載の無線式ガス
漏れ警報システムの設置場所判定方法である。
【0018】請求項2の発明によれば、前記した判定結
果が表示されるので、受信機を設置しようとする施工者
は、表示された判定結果を参照して受信機の設置場所を
決定すればよい。したがって、施工者にとっての利便性
が格段に向上する。
【0019】さらに、請求項3の発明は、ガス漏れ発生
を検知するガス漏れ検知手段と、ガス漏れ発生時にガス
器具へのガスの流通を遮断するガス遮断手段とを備え、
前記ガス漏れ検知手段に送信機を設ける一方、前記ガス
遮断手段に受信機を設け、前記ガス漏れ検知手段によっ
て検知されるガス漏れが発生した旨を、前記送信機と前
記受信機との間で電波を媒介して前記ガス遮断手段側へ
無線通信することで、警報を発するとともにガス器具へ
のガスの流通を遮断するようにした無線式ガス漏れ警報
システムであって、予め選定される前記受信機の設置場
所における受信電波の強さを測定し、該測定した受信電
波の強さに基づいて、当該設置場所候補に前記受信機を
設置する際の適否を判定する設置場所判定手段を備えて
なることを特徴とする無線式ガス漏れ警報システムの設
置場所判定装置である。
【0020】請求項3の発明によれば、設置場所判定手
段は、予め選定される受信機の設置場所候補における受
信電波の強さを測定し、測定した受信電波の強さに基づ
いて、当該設置場所候補に前記受信機を設置する際の適
否を判定する。
【0021】したがって、きわめて簡易な手段で受信機
の設置場所候補の適否を判定できるため、この結果、受
信機の設置工事に要する工数を抑えて工事に要する時間
を短縮でき、しかも設置先周辺の環境により従来変動し
ていた工事に要する時間を平均化できる。
【0022】そして、請求項4の発明は、前記設置場所
判定手段の判定結果を表示する表示手段をさらに備えて
なることを特徴とする請求項3に記載の無線式ガス漏れ
警報システムの設置場所判定装置である。
【0023】請求項4の発明によれば、表示手段は、設
置場所判定手段の判定結果を表示するので、受信機を設
置しようとする施工者は、表示された判定結果を参照し
て受信機の設置場所を決定すればよい。したがって、施
工者にとっての利便性が格段に向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る無線式ガス
漏れ警報システムの設置場所判定方法、及び設置場所判
定装置について、図に基づいて詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明に係る無線式ガス漏れ警報
システムの設置場所判定装置を示す概略ブロック構成
図、図2は、本発明に係る設置場所判定装置を示すブロ
ック構成図、図3は、本発明に係る設置場所判定装置の
要部を示すブロック構成図、図4は、本発明に係る設置
場所判定装置の動作説明に供する図である。
【0026】まず、本発明の無線式ガス漏れ警報システ
ムの設置場所判定装置について、図1に基づいて説明す
る。
【0027】同図に示すように、ガス漏れを検知する
と、警報を発するとともにガス漏れ発生信号を出力する
ガス漏れ警報器1は、送信アンテナ5を有する送信機3
を接続している。ガス漏れ警報器1より出力されるガス
漏れ発生信号は、送信機3へ供給され、この送信機3に
おいて、電波により送信可能な信号形式に変換され、こ
の変換後のガス遮断指令を内容とするガス遮断信号が送
信アンテナ5を介して送信される。なお、送信機3は、
ガス遮断信号を送信するにあたり、送信機3の識別コー
ドである送信機IDを付加して送信する。
【0028】一方、送信アンテナ5を介して送信される
送信機ID付きガス遮断信号は、受信アンテナ7を介し
て受信機9に受信される。この受信機9は、図示しない
ガス器具へのガスの流通を遮断するガス遮断弁13が接
続されたマイコンガスメータ11を接続している。受信
機9が受信した送信機ID付きガス遮断信号は、マイコ
ンガスメータ11へ供給される。これを受けてマイコン
ガスメータ11は、受信信号をCPUが処理可能なディ
ジタル信号形式に変換し、この変換後の信号に基づい
て、受信した送信機IDが予め登録された送信機IDと
一致するか否かを判定し、一致すると判定されればガス
遮断弁13にガス遮断指令を行う等の各種処理を実行す
る。
【0029】上述のように構成された無線式ガス漏れ警
報システムに対し、受信機9の設置場所が適切か否かを
判定する設置場所判定装置15が適用される。この設置
場所判定装置15は、送受信アンテナ17を備えてい
る。設置場所判定装置15は、受信機9の設置場所とし
て適切と考えられるマイコンガスメータ11の近傍など
の場所を予め選定し、この選定された場所に判定装置1
5を位置させた状態下で使用される。この状態下におい
て、設置場所判定装置15は、送受信アンテナ17を介
して判定装置15が受ける電波の強さを測定し、この測
定結果を表示する。この測定結果から、判定装置15の
操作者は、選定された場所が受信機9の設置場所として
適切か否かを知ることができる。さらに、設置場所判定
装置15は、受信機9又はマイコンガスメータ11へ登
録すべき送信機IDを送受信アンテナ17を介して送信
することにより、受信機9又はマイコンガスメータ11
における送信機IDの登録データを設定し、または更新
する機能を有している。
【0030】上記のように機能する設置場所判定装置1
5について、図2を参照してさらに詳細に説明する。
【0031】同図に示すように、送信機3により送信さ
れる送信機ID付きガス遮断信号を受信するために、設
置場所判定装置15は受信アンテナ17aを備えてい
る。この受信アンテナ17aは、受信感度測定回路19
に接続される。受信感度測定回路19は、後に詳述する
ように、送信機ID付きガス遮断信号を受信し、この受
信信号の電波の強さ、すなわち電界強度を測定する。測
定された電界強度を示す信号は、A/D変換回路21へ
送られ、ディジタル形式の信号に変換される。この変換
後の信号は、CPU23へ供給される。CPU23は、
送信アンテナ17bを備えた送信機25と、測定された
電界強度を表示する液晶表示回路27と、プログラムを
格納するROM、及びデータを記憶するRAMよりなる
メモリ29と、数値入力に用いられる10キー回路31
と、送信機IDの設定等のモード切換えに用いられるス
イッチ回路33と、CPU23、及び液晶表示回路27
などの各部へ電力を供給する電源回路35とを接続して
いる。CPU23は、A/D変換回路21よりディジタ
ル形式の電界強度を示す信号を入力し、測定した電界強
度を液晶表示回路27に表示させる指令を行うととも
に、マイコンガスメータ11に登録される送信機IDを
設定、または更新する等の処理を実行する。
【0032】次に、設置場所判定装置15の内部に設け
られる受信感度測定回路19を、電波としてFM波を採
用した場合について、図3を参照して説明する。
【0033】同図に示すように、送信機3により送信さ
れる送信機ID付きガス遮断信号は、受信アンテナ17
aを介して、スーパーヘテロダイン方式の受信感度測定
回路19に入力される。受信感度測定回路19は、前処
理回路36と電界強度検出部38とよりなる。前処理回
路36は、受信アンテナ17aに誘起した高周波電圧を
適宜増幅した後に、受信電波の周波数を増幅、及び選択
が容易な中間周波数に変換してさらに増幅し、この増幅
後の電波を検波して元の信号波を出力する。
【0034】ここで、電界強度検出部38における検出
原理について説明すると、電界強度の検出は、変調信号
帯域外の雑音レベルを検出することにより行われる。な
ぜならば、FM受信機では、受信機入力レベル(電界強
度に比例)が増加すると、雑音レベルは低下するからで
ある。したがって、変調信号及びその高調波の影響のな
い変調信号帯域外の雑音レベルを検出することにより、
電界強度を検出することができることが判る。
【0035】上記検出原理を用いた電界強度検出部38
に、前処理回路36より出力される信号波が入力され
る。電界強度検出部38は、バッファアンプ37と、バ
ンドパスフィルタ39と、ノイズ検波回路41と、DC
アンプ42とよりなる。この電界強度検出部38におい
て、前処理回路36より出力される信号波は、バッファ
アンプ37により適宜その振幅が増幅され、バンドパス
フィルタ39により変調信号帯域外の周波数を呈する雑
音が抽出され、ノイズ検波回路41により雑音を対象と
する検波がなされ、DCアンプ42により帯域外雑音レ
ベルに比例したDC電圧が出力される。このDC出力電
圧は、A/D変換回路21によりディジタル形式の信号
に変換される。ここで、帯域外雑音レベルは、前述した
ように、受信した電波の強さ、すなわち電界強度と相関
があるため、帯域外雑音レベルに比例したDC電圧は、
電界強度に換算することができる。A/D変換回路21
で変換後の信号入力を受けて、CPU23は、帯域外雑
音レベルと電界強度との相関を示すテーブル、または相
関式をメモリ29より読出して、このテーブル、または
相関式を参照して電界強度を演算し、演算した電界強度
を液晶表示回路27に表示させる指令を行う。なお、液
晶表示回路27は、図4に示すレベルメータ45を備え
た液晶表示部43を含んでおり、このレベルメータ45
により、設置場所判定装置15が受信した電波の強さ
は、5段階の明暗レベルで表示される。したがって、設
置場所判定装置15の操作者は、レベルメータ45の表
示を見ることにより、測定対象として選定された設置場
所候補の適否を即座に判断することができる。
【0036】次に、本発明に係る設置場所判定装置15
の動作を説明する。まず、設置場所判定装置15の操作
者は、無線式ガス漏れ警報システムのうち、ガス漏れ警
報器1、送信機3、及びマイコンガスメータ11などを
設置後に、受信機9を設置するのに適切な場所を選定す
る。受信機9の設置場所としては、例えば、マイコンガ
スメータ11の近傍などの適切とみなせる場所が選定さ
れる。この選定された場所に設置場所判定装置15を位
置させた状態下で、操作者は、判定装置15を動作させ
て電界強度の測定を行う。
【0037】設置場所判定装置15のスイッチ回路33
により電界強度の測定モードが選択されると、受信感度
測定回路19は、受信アンテナ17aを介してFM波で
ある電波を受信する。受信電波は、前処理回路36に入
力され、これを受けて前処理回路36は、受信アンテナ
17aに誘起した高周波電圧を適宜増幅し、受信電波の
周波数を増幅、及び選択が容易な中間周波数に変換して
さらに増幅し、この増幅後の電波を検波して元の信号波
を出力する。
【0038】前処理回路36より出力された信号波は、
電界強度検出部38に入力される。電界強度検出部38
は、入力された信号波に対し、バッファアンプ37によ
り適宜その振幅を増幅し、バンドパスフィルタ39によ
り変調信号帯域外の周波数を呈する雑音を抽出し、ノイ
ズ検波回路41により雑音を対象とする検波を行い、D
Cアンプ42により帯域外雑音レベルに比例したDC電
圧を出力する。このDC出力電圧は、A/D変換回路2
1によりディジタル形式の信号に変換される。
【0039】A/D変換回路21で変換後の信号入力を
受けて、CPU23は、帯域外雑音レベルと電界強度と
の相関を示すテーブル、または相関式をメモリ29より
読出して、このテーブル、または相関式を参照して電界
強度を演算し、演算した電界強度を液晶表示回路27に
表示させる指令を行う。なお、液晶表示回路27は、図
4に示すレベルメータ45を備えた液晶表示部43を含
んでおり、このレベルメータ45により、設置場所判定
装置15が受信した電波の強さは、5段階の明暗レベル
で表示される。このレベルメータ45において、例え
ば、受信した電波の強さが2段階の明レベル止まりの強
さの場合、この時の2段階の明レベルは、受信電波の強
さが充分でないことを示す「否」の領域に含まれること
から、この設置場所候補は、受信電波の強さが充分でな
いため受信機9の設置場所として適していないことが判
る。一方、例えば、受信した電波の強さが5段階全て明
レベルの場合、この時の5段階の明レベルは、受信電波
の強さが充分であることを示す「良」の領域に含まれる
ことから、この設置場所候補は、受信電波の強さが充分
であるため受信機9の設置場所として適していることが
判る。
【0040】したがって、設置場所判定装置15の操作
者は、レベルメータ45の表示を見ることにより、選定
された設置場所候補の適否を即座に判断することができ
る。
【0041】なお、レベルメータ45に、受信電波の強
さを5段階の明暗レベルで表示するのに加えて、選定さ
れた設置場所候補の適否を直接表示するか、または、音
声により選定された設置場所候補の適否を報知すること
もできる。
【0042】本実施の形態の説明中、無線通信に用いら
れる電波としてFM波を例示したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えば、AM波、SSB波など
の電波を用いることもできる。この場合、例えば電波と
してAM波を採用すれば、Sメータの原理を用いて受信
電波の強さを測定すればよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、受信機を設置
するにあたり、まず、予め選定される前記受信機の設置
場所候補における受信電波の強さが測定される。そし
て、測定した受信電波の強さに基づいて、当該設置場所
候補に前記受信機を設置する際の適否が判定される。
【0044】したがって、きわめて簡易な方法で受信機
の設置場所候補の適否を判定できるため、この結果、受
信機の設置工事に要する工数を抑えて工事に要する時間
を短縮でき、しかも設置先周辺の環境により従来変動し
ていた工事に要する時間を平均化できる。
【0045】また、請求項2の発明によれば、前記した
判定結果が表示されるので、受信機を設置しようとする
施工者は、表示された判定結果を参照して受信機の設置
場所を決定すればよい。したがって、施工者にとっての
利便性が格段に向上する。
【0046】さらに、請求項3の発明によれば、設置場
所判定手段は、予め選定される受信機の設置場所候補に
おける受信電波の強さを測定し、測定した受信電波の強
さに基づいて、当該設置場所候補に前記受信機を設置す
る際の適否を判定する。
【0047】したがって、きわめて簡易な手段で受信機
の設置場所候補の適否を判定できるため、この結果、受
信機の設置工事に要する工数を抑えて工事に要する時間
を短縮でき、しかも設置先周辺の環境により従来変動し
ていた工事に要する時間を平均化できる。
【0048】さらにまた、請求項4の発明によれば、表
示手段は、設置場所判定手段の判定結果を表示するの
で、受信機を設置しようとする施工者は、表示された判
定結果を参照して受信機の設置場所を決定すればよい。
したがって、施工者にとっての利便性が格段に向上する
というきわめて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る無線式ガス漏れ警報シス
テムの設置場所判定装置を示す概略ブロック構成図であ
る。
【図2】図2は、本発明に係る設置場所判定装置を示す
ブロック構成図である。
【図3】図3は、本発明に係る設置場所判定装置の要部
を示すブロック構成図である。
【図4】図4は、本発明に係る設置場所判定装置の動作
説明に供する図である。
【符号の説明】
1 ガス漏れ警報器 3 送信機 5 送信アンテナ 7 受信アンテナ 9 受信機 11 マイコンガスメータ 13 ガス遮断弁 15 設置場所判定装置 17 送受信アンテナ 17a 受信アンテナ 17b 送信アンテナ 19 受信感度測定回路 21 A/D変換回路 23 CPU 25 送信機 27 液晶表示回路 29 メモリ 31 10キー回路 33 スイッチ回路 35 電源回路 36 前処理回路 37 バッファアンプ 38 電界強度検出部 39 バンドパスフィルタ 41 ノイズ検波回路 42 DCアンプ 43 液晶表示部 45 レベルメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 張 捷 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス漏れ発生を検知するガス漏れ検知手
    段と、ガス漏れ発生時にガス器具へのガスの流通を遮断
    するガス遮断手段とを備え、前記ガス漏れ検知手段に送
    信機を設ける一方、前記ガス遮断手段に受信機を設け、
    前記ガス漏れ検知手段によって検知されるガス漏れが発
    生した旨を、前記送信機と前記受信機との間で電波を媒
    介して前記ガス遮断手段側へ無線通信することで、警報
    を発するとともにガス器具へのガスの流通を遮断するよ
    うにした無線式ガス漏れ警報システムであって、 前記受信機を設置するにあたり、予め選定される前記受
    信機の設置場所候補における受信電波の強さを測定し、 該測定した受信電波の強さに基づいて、当該設置場所候
    補に前記受信機を設置する際の適否を判定することを特
    徴とする無線式ガス漏れ警報システムの設置場所判定方
    法。
  2. 【請求項2】 前記判定結果を表示することを特徴とす
    る請求項1に記載の無線式ガス漏れ警報システムの設置
    場所判定方法。
  3. 【請求項3】 ガス漏れ発生を検知するガス漏れ検知手
    段と、ガス漏れ発生時にガス器具へのガスの流通を遮断
    するガス遮断手段とを備え、前記ガス漏れ検知手段に送
    信機を設ける一方、前記ガス遮断手段に受信機を設け、
    前記ガス漏れ検知手段によって検知されるガス漏れが発
    生した旨を、前記送信機と前記受信機との間で電波を媒
    介して前記ガス遮断手段側へ無線通信することで、警報
    を発するとともにガス器具へのガスの流通を遮断するよ
    うにした無線式ガス漏れ警報システムであって、 予め選定される前記受信機の設置場所における受信電波
    の強さを測定し、該測定した受信電波の強さに基づい
    て、当該設置場所候補に前記受信機を設置する際の適否
    を判定する設置場所判定手段を備えてなることを特徴と
    する無線式ガス漏れ警報システムの設置場所判定装置。
  4. 【請求項4】 前記設置場所判定手段の判定結果を表示
    する表示手段をさらに備えてなることを特徴とする請求
    項3に記載の無線式ガス漏れ警報システムの設置場所判
    定装置。
JP20350195A 1995-08-09 1995-08-09 無線式ガス漏れ警報システムの設置場所判定方法、及び設置場所判定装置 Pending JPH0951583A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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