JPH09512881A - 自動空圧ポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ポンプの駆動部に供給されたオイルが廃水に漏洩されるか、ポンプから送出された高圧の廃水によりフィルター部が損傷されることを防止し得る自動空圧ポンプを提供することである。タンク（３０）内の液体が下限水位（Ｓ１）に到達すると、水位感知部（４０）の出力を受けたマイコンによりソレノイドバルブ（７２、７３）が開放され、真空ポンプ（Ｐ２）が作動してタンク（３０）内に液体が流入され、タンク（３０）内の液体が上限水位（Ｓ２）に到達すると、ソレノイドバルブ（７１）が開放され、空気圧縮機（Ｃ）が稼動されタンク（３０）内に圧縮空気を供給させてタンク（３０）内の液体がフィルター部（Ｆ）に排出されるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】 自動空圧ポンプ 技術分野 本発明は自動空圧ポンプに係り、特に液状の産業廃棄物又は下水汚泥のような 廃水をタンクに供給して、タンクに廃水が満たされると、タンク内に圧縮空気を 供給してタンク内の廃水を外部へ送出させる自動空圧ポンプに関するものである 。 従来技術 従来の廃水浄化装置は、廃水に含有された汚泥を漉すフィルター部と前記フィ ルター部から廃水を送出するポンプとから構成されたもので、廃水浄化装置の稼 動中に前記フィルター部に廃水の汚泥が付着されるため、インペラー型、ピスト ン型、ベーン型ポンプ等のような駆動型ポンプを使用してフィルター部に廃水を 高圧で送出する。 発明の簡単な開示 しかしながら、フィルター部に過度の圧力が加わってフィルター部が容易に損 傷されるだけでなく、駆動型ポンプにも無理な力が作用して騒音が発生し、ポン プの駆動部に供給されたオイルが廃水に漏洩される問題点があった。 従って、本発明は前記従来の問題点を解決するために案出されたもので、タン ク内の空気圧を調節してタンク内に廃水を流入させた後、タンク内に供給された 廃水を廃水浄化用フィルター部に送出させるとともに、タンク内の空気圧が所定 圧力以上である場合は、稼動を停止させて、ポンプの駆動部に供給されたオイル が廃水に漏洩されるか、ポンプから送出された高圧の廃水によりフィルター部が 損傷されることを防止し得る自動空圧ポンプを提供することにある。 前記目的を達成するための本発明は、下部に液体供給管及び液体排出管が、上 部に空気供給管及び第１、２空気排出管がそれぞれ連結されたタンクと、前記タ ンクに設置され、タンク内の水位及び空気圧をそれぞれ感知する水位感知部及び 圧力感知部と、前記空気供給管及び第１、２空気排出管にそれぞれ設置されたソ レノイドバルブと、前記液体供給管及び液体排出管にそれぞれ設置されたチェッ クバルブと、前記空気供給管に連結された空気圧縮機と、前記第２供給排出管に 連結された真空ポンプと、前記液体供給管を介してタンクに液体を供給する液体 ポンプと、前記水位感知部と圧力感知部の出力を受けて、前記ソレノイドバルブ 、空気圧縮機、真空ポンプ及び液体ポンプをそれぞれ制御するマイコンとから構 成されることを特徴とする。 図面の簡単な説明 幾つかの好ましい実施例に関する以下の説明においては、添付の図面を参照す ることになるが、図は、本発明による自動空圧ポンプを示す断面図である。 好ましい実施例の説明 以下、添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。 本発明は、タンク３０の下側に液体供給管１０と液体排出管２０がそれぞれ連 結されており、タンク３０の上側に空気供給管６１と第１、第２空気排出管６２ 、６３がそれぞれ連結されている。前記液体供給管１０には、液体をタンク３０ に供給する液体ポンプＰ１が連結され、液体がタンク３０から液体ポンプＰ１に 逆流することを防止するチェックバルブ１１が設置されている。前記液体排出管 ２０には、タンク３０から排出される液体を濾過させるフィルター部Ｆが連結さ れており、液体がフィルター部Ｆからタンクに逆流することを防止するチェック バルブ２１が設置されている。 前記空気供給管６１及び第２空気化移出管６２、６３には、それぞれソレノイ ドバルブ７１、７２、７３が設置されており、前記空気供給管６１にはタンク３ ０に圧縮空気を供給する空気圧縮機Ｃが連結されており、前記第２空気排出管６ ３にはタンク３０の空気を排出させる真空ポンプＰ２が連結されている。 前記タンク３０の上側にはタンタ３０内の液体の水位を感知する水位感知部４ ０が設置されており、前記水位感知部４０はタンク内の下限水位Ｓ１を感知する 下限水位感知センサー４２と上限水位Ｓ２を感知する上限水位感知センサー４１ とから構成されている。 又、タンク３０の上側には、タンク３０内の空気圧力を感知する低圧感知セン サー５１と高圧感知センサー５２とから構成された圧力感知部５０が設置されて おり、タンク３０内の空気圧力を表す圧力計７０と、必要な場合、受動でタンク ３０内の空気を排出させるための空気排出バルブ８０とが連結されている。 こにように構成された空圧ポンプを制御するため、マイコン（MICOM）が設置 されている。前記マイコンは前記水位感知部４０と圧力感知部５０の出力を受け て、タンク３０内の液体が下限水位Ｓ１に到達した場合は、第１空気排出管６２ のソレノイドバルブ７２を開放させ、必要によってソレノイドバルブ７３を開放 させるとともに、真空ポンプＰ２を稼動させて液体がタンク３０内に流入される ようにする一方、タンク３０内の液体が上限水位S２に到達した場合は、前記ソ レノイドバルブ７２、７３を閉鎖させるとともに、液体ポンプＰ１及ぶ真空ポン プＰ２の稼動を中止させた後、ソレノイドバルブ７１を開放させ、空気圧縮機Ｃ を稼動させてタンク３０内に圧縮空気を供給してタンク３０内の液体がフィルタ ー部Ｆに排出されるようにし、タンク内の空気圧力が一定圧力以上である場合は 、空圧ポンプの前記システムの作動を中止させて、高圧の液体の排出によるフィ ルター部Ｆの損傷を未然に防止する。 このように構成された本発明の作用を説明すると次のようである。 初期状態で液体ポンプＰ１を作動させて、液体が液体供給管１０を介してタン ク３０内に流入されると、タンク３０に流入された液体は液体排出管２０を介し てフィルター部Ｆに排出されて浄化される。フィルター部Ｆに汚泥のような固形 物が詰まると、フィルター部Ｆを通過する液体量が段々減少するので、液体が漸 次タンク３０内に満たされる。タンク３０内の水位が下限水位Ｓ１に到達すると 、マイコンによりソレノイドバルブ７２が開放されて水位が上昇するにつれてタ ンク３０内の空気が第１空気排出管７２を介して外部へ排出される。この際に、 タンク３０内に液体を迅速に流入させるため、ソレノイドバルブ７３を開放させ るとともに真空ポンプＰ２を稼動させてタンク３０内の空気圧を負圧の状態に維 持させることができる。 タンク３０内の水位が上限水位Ｓ２に到達すると、液体ポンプＰ１及び真空ポ ンプＰ２の稼動を中止させるとともに、ソレノイドバルブ７２、７３を閉鎖させ 、ソレノイドバルブ７１を開放させた後、空気圧縮機Ｃが作動して、圧縮空気が 空気供給管６１を介してタンク３０内に供給される。これにより、タンク３０内 の液体が液体排出管２０を介してフィルター部Ｆに排出される。タンク３０内の 液体が排出されて下限水位Ｓ１に到達すると、空気圧縮機Ｃの作動が中止され、 ソレノイドバルブ７１が閉鎖された後、前記過程が繰り返される。又、タンク３ ０内の空気圧が一定圧力以上である場合は、マイコンにより本発明の自動空圧ポ ンプの作動が中止されてフィルター部Ｆを保護するとともに、空気排出バルブ８ ０を開放させてタンク３０内の空気を外部へ排出させることにより自動空圧ポン プの安全を図る。 本発明は廃水浄化処理用のポンプとしてだけでなく、高圧で流体を送出する、 例えば、高層建物の上水供給用のポンプとしても使用することができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 下部に液体供給管及び液体排出管が、上部に空気供給管及び第１、２空 気排出管がそれぞれ連結されたタンクと、前記タンクに設置され、タンク内の水 位及び空気圧をそれぞれ感知する水位感知部及び圧力感知部と、前記空気供給管 及び第１、２空気排出管にそれぞれ設置され、タンク内の水位に応じて開閉され るソレノイドバルブと、前記液体供給管及び液体排出管にそれぞれ設置されたチ ェックバルブと、前記空気供給管に連結され、タンク内の水位が上限水位から下 限水位に到達するまで作動される空気圧縮機と、前記第２供給排出管に連結され 、タンク内の水位が下限水位から上限水位に到達するまで、必要によって作動さ れる真空ポンプと、前記液体供給管を介してタンクに液体を供給する液体ポンプ と、前記水位感知部と圧力感知部の出力を受けて、前記ソレノイドバルブ、空気 圧縮機、真空ポンプ及び液体ポンプをそれぞれ制御するマイコンとから構成され ることを特徴とする自動空圧ポンプ。