JPH09512695A

JPH09512695A - 移動ステーションの送信を同期する方法

Info

Publication number: JPH09512695A
Application number: JP8526632A
Authority: JP
Inventors: ユーハソロネン; ヤーリコスケロ
Original assignee: ノキアテレコミュニカシオンスオサケユキチュア
Priority date: 1995-03-03
Filing date: 1996-03-01
Publication date: 1997-12-16
Also published as: CN1148450A; WO1996027955A1; FI97582B; DE69622946T2; US5913171A; FI97582C; AU702707B2; FI951012A0; DE69622946D1; ATE222432T1; AU4832796A; EP0759237B1; EP0759237A1

Abstract

(57)【要約】第１移動ステーション(MS1)及び第２移動ステーション(MS2)と、直接モードチャンネル上で通信する無線ユニット(MS _SY)とを含む移動無線システムにおいて移動ステーションの送信を同期する方法が提供される。この方法によれば、無線ユニット(MS _SY)は、直接モードチャンネルに同期情報メッセージを送信し、このメッセージは、無線ユニット(MS _SY)により使用される周波数を指示すると共に、上記無線ユニットにより使用される送信周波数の精度が直接モードチャンネルに通常使用される精度を越えることを示す精度情報を含み、移動ステーション(MS1,MS2)は、同期情報メッセージを受信し、そしてそれらの受信器(401)を同期情報メッセージで指示された周波数に同調させ、そして第１移動ステーション(MS1)は、精度情報に応答して、その送信器を同期情報メッセージで指示された周波数に同調させ、そして直接モードチャンネルでの送信を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】移動ステーションの送信を同期する方法発明の分野本発明は、第１及び第２の移動ステーションと、直接モードチャンネル上で通信する無線ユニットとを含む移動無線システムにおいて移動ステーションの送信を同期する方法に係る。先行技術の説明本発明は、移動無線システムの分野に係る。移動無線システムの加入者、即ち加入者ステーション、例えば、移動電話又は移動ステーションは、無線ネットワーク又はシステムに登録され、これにより、無線ネットワークのベースステーションにより維持される制御及びトラフィックチャンネルより成るシステムチャンネルを経て無線ネットワークと通信する。移動無線システムのシステムチャンネルに加えて、いわゆる直接モードチャンネルも無線システムに関連して使用することができ、即ち直接モード動作を適用することもできる。直接モード動作を使用する加入者ステーションは、無線ネットワーク又はそのベースステーションとは直接通信しない。直接モードチャンネルとは、移動電話又は他の通信手段がシステムを介さずに互いに直接通信できるか、或いは中継ステーションを経てシステムのベースステーション又は他の移動ステーションと通信することのできる周波数である。直接モードチャンネルは、一般に、例えば、システムチャンネルを使用できないほどのベースステーションからの長い距離においてポータブル移動電話のグループが互いに通信する状態において使用される。直接モードチャンネルの別の重要な使い方は、システムのサービスエリアのある部分、例えば、無線ネットワークのあるポイント状の部分においてシステムのトラフィックが急激に増加するときに容量を増加するのに使用することである。直接モードチャンネルは、直接又は単信チャンネル或いは単信接続とも称される。直接モードチャンネルは、システムによって通常は全く使用されないチャンネルである。例えば、システムのチャンネルと同じチャンネル間隔、例えば、１２.５ｋＨｚ又は２５ｋＨｚのチャンネルである。直接モードチャンネルで動作している移動電話の中で、送信ステーションは、その送信器をチャンネルに同調し、そしてスピーチ又はデータ情報を送信する。直接モード動作にセットされた他の移動電話は、それらの受信器を同じチャンネルに同調し、従って、その送信を直接受け取ることができる。直接モードチャンネルでの動作は、アナログ又はデジタル変調の原理で行われる。このチャンネル上で送信する移動電話は、使用権及び優先順位に関する情報や、チャンネル上でのグループ動作に関する情報のような信号情報も送信することができる。直接モードチャンネル上では暗号化を行うこともできるし、平易なスピーチを送信することもできる。直接モード動作を使用する加入者ステーションは、無線ネットワークのベースステーションに直接コンタクトせずに直接モードチャンネルを経て他の加入者ステーションと通信する。又、直接モード動作を使用する加入者ステーションは、中継ステーションを経て互いに通信することもできる。中継ステーションは、それが受け取ったメッセージを再送信する装置の部分である。又、中継ステーションは、無線ネットワークと加入者ステーションとの間にトラフィックを送ることもできる。移動無線システムの分野で知られているＴＥＴＲＡ規格（ＴＥＴＲＡ＝環ヨーロッパトランク無線）によれば、ベースステーション（ＢＳ）の周波数精度は、 ±０.２ｐｐｍ以内でなければならない。それ故、例えば、８００ＭＨｚの周波数では、許容周波数の裕度が±１６０Ｈｚである。周波数の精度は、送信器の実際の周波数が、それに対して決定された公称周波数にいかに正確に関連しているかを指示する。移動ステーション（ＭＳ）は、基本的な精度が±２ｐｐｍであるような周波数精度を有していなければならず、これは、±０.２ｐｐｍの精度を有するベースステーションからの受信信号に対して調整される。従って、移動ステーションが正確であるためには、±１６０Ｈｚの精度が要求される。これは、移動ステーションＭＳの送信周波数がその設定範囲内に入らない限り移動ステーションは送信が許されないことを意味する。直接モード動作においては、全ての移動ステーションがベースステーションを受信できるのではなく、従って、それが送信する周波数に同期できるのではない。この周波数との同期は、送信周波数が受信周波数に比して±０.２ｐｐｍ以内に同調されることを示す。送信及び受信周波数は、異なる周波数チャンネルにあるが、互いに固定の約数にある。しかしながら、直接モード動作においては、同じ周波数チャンネルにおいて動作が行われる。周波数との同期は、受信信号に基づきソフトウェアによって位相エラーを計算しそしてそれにより得た位相エラーをローパスフィルタして、周波数エラーを得ることにより行われる。周波数エラーを最小にすることは、周波数に同期することに対応する。従来、直接モードトラフィックにおける周波数同期の背景にある考え方は、受信側移動ステーション即ち第２の移動ステーションＭＳ２の送信器が、送信側移動ステーション即ち第１の移動ステーションＭＳ１の周波数に常に同期するか、又は修正を全く行わないというものであった。送信の受信側移動ステーションＭＳ２が次に送信者として動作する場合には、それが使用する周波数が、そのときに受信者である第１移動ステーションＭＳ１に対して同期周波数として働かねばならない。しかしながら、移動ステーションＭＳは、受信周波数と厳密に同期することができず、これは、移動ステーションが送信する周波数情報が、前に受け取った周波数情報と異なることを意味する。信号源における多数の変化の結果として、周波数は、公称周波数から更にドリフトし、そしておそらくは割り当てられた周波数チャンネルから外れてしまう。発明の要旨本発明の目的は、移動ステーションを互いに且つベースステーションの送信に対して周波数同期状態に維持し、そして移動ステーションが直接モードチャンネルで通信するときに移動ステーションをそれらに割り当てられた周波数チャンネルに留まらせることである。本発明の別の目的は、移動ステーションが、ベースステーションの範囲外で、且つそれらに割り当てられた周波数チャンネルを外れてドリフトせずに、互いに直接通信できるようにすることである。本発明の更に別の目的は、信号源、即ち移動ステーション、無線ユニット、中継ステーション及びベースステーションといった送信要素が変化する場合でも、直接モードチャンネル上のデジタルデータ転送方法に必要な周波数同期を維持できるようにすることである。送信同期が充分正確に保たれる場合には、ビットエラーの数が低く維持され、送信器の電力を更に効率的に使用することができる。又、本発明の目的は、公知解決策の問題を解消することである。移動ステーションの送信を同期するためのこの新規な形式の方法は、上記無線ユニットが直接モードチャンネルに同期情報メッセージを送信し、このメッセージは、上記無線ユニットにより使用される周波数を指示すると共に、上記無線ユニットにより使用される送信周波数の精度が直接モードチャンネルに通常使用される精度を越えることを示す精度情報を含み、上記移動ステーションは、上記同期情報メッセージを受信し、そして上記同期情報メッセージで指示された周波数にそれらの受信器を同調させ、第１の移動ステーションは、上記精度情報に応答して、その送信器を上記同期情報メッセージで指示された周波数に同調し、そして直接モードチャンネルでの送信を開始するという段階を含むことを特徴とする本発明の方法によって達成される。更に、本発明は、移動無線システムの無線ユニットであって、直接モードチャンネル上で動作する移動ステーションと通信するためのトランシーバと、上記無線ユニットの動作を制御するための制御ユニットとを備えた無線ユニットにも係る。本発明の無線ユニットは、更に、同期情報メッセージを送信するための送信手段を備え、この同期情報メッセージは、上記無線ユニットにより使用される周波数を指示すると共に、上記無線ユニットにより使用される送信周波数の精度が直接モードチャンネルに通常使用される精度を越えることを示す精度情報を含むことを特徴とする。更に、本発明は、直接モードチャンネルを経て通信する移動ステーションであって、メモリ手段と、トランシーバと、移動ステーションの動作を制御するためのコントローラとを備えた移動ステーションにも係る。本発明の移動ステーションは、受信した同期情報メッセージに含まれた精度情報に応答して、移動ステーションのトランシーバを上記同期情報メッセージで指示される周波数に同調すると共に、移動ステーションが送信するよう作動するための作動手段を備えたことを特徴とする。本発明は、直接モードチャンネルで通信する無線ユニットであって充分正確な送信周波数を有する無線ユニットが、送信が正確であるという情報をその送信に追加するという考え方に基づく。その結果、無線ユニットを監視する移動ステーションは、それらの受信器及び送信器をその無線ユニットにより使用される周波数に同調できることを知る。従って、直接モードチャンネルで通信する全ての無線送信器、即ち移動ステーション及び無線ユニットの各周波数は、そのままとなるか又は本質的に同じ周波数へ変更される。本発明による上記方法の効果は、移動ステーションＭＳの周波数が周波数帯域及び所与のベースステーションの周波数に対して正しい周波数に厳密に保持されることである。これは、デュアルウオッチ（二重監視）設備の動作も改善する。更に、直接モードチャンネルで通信する移動ステーション間の潜在的な通信距離が増大し、そして移動ステーション間の接続の質が改善される。ベースステーションの周波数を所望のスポットにおいてできるだけ正確に維持することは、移動ステーションよりも比較的容易で且つ経済的である。本発明を適用する場合には、移動ステーションの送信周波数を充分正確に保持できるほど正確な周波数区分を各移動ステーションＭＳに形成する必要はなく、移動ステーションは、ベースステーションにより発生されて無線ユニットにより送信される周波数情報を利用することができる。図面の簡単な説明以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態を詳細に説明する。図１は、直接モードチャンネル上で通信する本発明の移動ステーションの機能図である。図２は、本発明による無線ユニットのブロック図である。図３は、本発明の移動ステーションのブロック図である。好ましい実施形態の詳細な説明チャンネルの周波数を厳密に知っている無線ユニットＭＳ_SYの周波数と送信器が同期される場合には、周波数のドリフトを防止することができる。この無線ユニットＭＳ_SYは、チャンネルの周波数を厳密に知っているいかなる移動ステーションでもよい。当該無線ユニットは、通常の移動ステーションＭＳ又は中継ステーションである。両方の周波数精度は、受信側のベースステーションと、正確な周波数を発生するクリスタルオーブンとに基づく。少なくとも１つの移動ステーション（即ち、ＭＳ_SY）がチャンネルの周波数を厳密に知っているようなグループ通話においては、この無線ユニットＭＳ_SYが送信するときに、残りの移動ステーションの周波数が修正される。無線ユニットＭＳ_SYが全く送信しない場合は、同期も行われない。従って、無線ユニットは、他のトラフィックが存在しないときに特定のインターバルで同期信号を送信し、これにより、直接モードチャンネルで現在通信している移動ステーションは、上記無線ユニットの周波数と同期する。従って、無線ユニットＭＳ_SYは、直接モード動作において通信者である必要はなく、通信に参加するだけでもよい。図１は、直接モードチャンネルで通信する無線ユニットＭＳ_SYと、互いに且つ無線ユニットＭＳ_SYと通信する移動ステーションＭＳ１及びＭＳ２とを示している。移動ステーションはベースステーションＢＳへの接続をもたない。無線ユニットＭＳ_SYのみがベースステーションとおそらく通信する。無線ユニットＭＳ_SY は、ベースステーションＢＳと前に通信していたか、又は無線ユニットは、ベースステーションと通信を継続していてもよい。従って、無線ユニットは、ベースステーションの周波数と同期される。本発明によれば、無線ユニットは、充分に正確な周波数をもつことを移動ステーションに通知する。移動ステーションＭＳ１及びＭＳ２が互いに通信しそして無線ユニットＭＳ_SYがアクティブでないときは、送信が必ずしも同期されない。しかしながら、送信が間違った周波数情報に基づいて同期されることがある。このようになると、無線ユニットＭＳ_SYがその同期情報メッセージを特定のインターバルで送信し、おそらく同調ずれした移動ステーションＭＳ１及びＭＳ２を本質的に正しい周波数に調整することになる。両方の場合に、無線ユニットは、トラフィックを監視し、そして他のトラフィックが存在しないときに同期メッセージを送信することができる。無線ユニットＭＳ_SYが会話に加わるときには、移動ステーションＭＳ１及びＭＳ２の送信周波数が無線ユニットＭＳ_SYの送信周波数に同期される。その結果、移動ステーションＭＳ１及びＭＳ２が通信するときには、それらの各送信周波数はベースステーションＢＳの周波数と同期されている。中継ステーションが使用される場合には、この中継ステーションがクリスタルオーブンを備えることにより充分正確にされているか、又はこの中継ステーションがベースステーションから正確な周波数を得ているならば、移動ステーションはそれに同期することができる。無線送信器の周波数は時間と共に変化するので、移動ステーションＭＳがベースステーションＢＳと連絡せずに直接モードチャンネルで通信するときには、それに応じて異なる無線ユニットＭＳ_SYに優先順位が与えられることがある。優先順位の付与は、クリスタルの精度に基づいて行われるか、又はベースステーション送信の受信から経過した時間、即ち周波数精度情報に基づいて行われる。このような場合に、同期情報メッセージは、優先順位と共に送られ、特定の時間内にベースステーションからの送信を受け取ったトランシーバが最も高い優先順位を有することになる。又、無線ユニットＭＳ_SY自体がカウンタを維持し、これに基づき、無線ユニットは、カウンタが尽きるときにその同期情報優先順位を下げ、従って、上記無線ユニットの周波数精度が下がったことを示すように送信される同期情報メッセージに含まれる精度情報をセットする。本発明の１つの実施形態では、正しい周波数情報を通知するために同期情報メッセージに１ビットが使用される。これは、例えば、その前の１分又は５分の間にベースステーションを聞くか又は聞いた移動ステーションであって、そのときにその周波数をベースステーション周波数に対して正しく調整した移動ステーションＭＳ１又はＭＳ２が、同期情報メッセージにおいてこのビットを１にセットすることにより上記移動ステーションの送信周波数との同期が可能であることを通知できるようにする。以下、本発明の動作について説明する。最初、移動ステーションＭＳ_SY（無線ユニット）はベースステーションを聞き、そして移動ステーションＭＳ１及びＭＳ２はベースステーションを聞かない。無線ユニットＭＳ_SYは、周波数情報が挿入されたことを指示するビットを有する同期情報メッセージ（１つ又は複数）を送信することにより、直接モードチャンネル上で通信を開始する。無線ユニットＭＳ_SYから受け取った送信に基づいて、移動ステーションＭＳ１及びＭＳ２は、無線ユニットＭＳ_SYの周波数に合致するようにそれらの各受信周波数を調整し、そして更に、受け取った周波数修正情報をそれらのメモリに記憶する。この周波数修正情報は、受信周波数に合致するように送信周波数を調整するために送信器のＤ／Ａコンバータへ送らねばならない数値である。これに続いて、無線ユニットＭＳ_SYは、送信を停止し、そして移動ステーションＭＳ１は、同期メッセージ（１つ又は複数）の送信を開始する。この同期メッセージは、例えば、各送信の始めに送信される。移動ステーションＭＳ１は、その送信周波数を無線ユニットＭＳ_SYの送信に基づいて調整し、即ちその周波数が移動ステーションＭＳ１の受信周波数に一致するようにする。移動ステーションＭＳ１は、その送信に周波数情報ビットを挿入しない。というのは、その送信はベースステーション又は無線ユニットＭＳ_SYの送信の精度に比して正確でないからである。これに続いて、移動ステーションＭＳ２及びＭＳ_SYは、それらの各々の受信周波数を移動ステーションＭＳ１の送信に基づいて調整し、考えられる最良の感度を得るようにする。移動ステーションＭＳ１が送信を停止すると、移動ステーションＭＳ２が送信を開始する。移動ステーションＭＳ２は、その送信周波数を、上記のように記憶された周波数修正情報により無線ユニットＭＳ_SYの送信に基づいて調整するのであって、それが丁度受け取ったところの移動ステーションＭＳ１の送信に基づいて調整するのではない。移動ステーションＭＳ２は、充分に正確な周波数に依存し得ないので、周波数情報ビットを挿入しない。無線ユニットＭＳ_SYは、周波数基準に関する情報、即ち充分正確な周波数に関する情報、即ち精度情報をもつ最新の同期メッセージが無線経路に続いたときからの時間を維持し、即ちカウントする。周波数精度情報は、ここでは、何らかの他の無線ユニットＭＳ_SYによって送信されているかもしれないことに注意されたい。無線ユニットＭＳ_SYは、それ自身が会話の一部を担わない場合には、話の順番の移行中の適当な瞬間にしばらく送信を行い、移動ステーションＭＳ１及びＭＳ２が周波数精度情報を得られるようにする。この方法は、移動ステーションＭＳ１及びＭＳ２がそれらの各々の送信を、受信周波数が正しい基準であるかどうか考慮せずに受信周波数に基づいて調整する場合にも適用できる。周波数精度情報を有して、直接モードチャンネルで通信する移動ステーションが多数ある場合には、それらが全てその周波数情報ビットをそれらの送信に挿入することができ、即ち周波数精度情報をもつことを通知することができる。これは、他の移動ステーション及び無線ユニットが、周波数精度情報を最後に送信した送信者と同期することを意味する。無線ユニットは、その送信周波数を、主としてベースステーション又はそのクリスタルオーブンから得た周波数精度情報に基づいて同調する。従って、無線ユニットは、周波数精度情報を有することに関する情報をその送信に与える。さもなくば、無線ユニットは、周波数精度情報を有することに関する情報をその送信に与えない。直接モード動作がベースステーションＢＳのサービスエリア外で行われる場合には、クリスタルオーブンが設けられていて周波数精度情報を要素に与えることのできる移動ステーションＭＳ１が現在通信していなければ、周波数精度情報を有することを通知することのできる要素（移動ステーション、無線ユニット）がないという点で問題が生じる。動作は、上記の原理に基づいて行われるが、直接モード動作の開始者は、その第１の送信に精度情報、即ちそれを示すビットを使用することができる。これは、参加する移動ステーションの全ての送信をほぼ完全に同期することができる。移動ステーションＭＳのいずれかがベースステーションの周波数に関する情報を得たときは、それが周波数情報を他の全てに送信する。以下、直接モードチャンネルで動作する移動ステーションＭＳがいずれもベースステーションＢＳのサービスエリア内にない状態において本発明の動作を説明する。従って、移動ステーションは、周波数精度データをベースステーションから得ることができない。その結果、本発明による動作は、次のように行われる。移動ステーションＭＳ１は、周波数についての精度情報、即ち、例えば、挿入された必要な１ビットを含む同期情報メッセージを送信することにより直接モードチャンネル上で動作を開始する。これは、移動ステーションＭＳ_SY及びＭＳ２が移動ステーションＭＳ１の送信に合致するようにそれらの各々の受信周波数を調整し、そして得られた周波数修正情報を記憶することを意味する。これに続いて、移動ステーションＭＳ１が送信を停止するときに、第２の移動ステーションＭＳ２が同期メッセージの送信を開始する。移動ステーションＭＳ２は、移動ステーションＭＳ１の送信に基づいてその送信周波数を調整し、ＭＳ２は周波数情報ビットを挿入しない。これに続いて、移動ステーションＭＳ１及びＭＳ_SYは、移動ステーションＭＳ２の送信周波数に基づいてそれらの各々の受信周波数を調整し、考えられる最良の感度を得る。次いで、移動ステーションＭＳ２は送信を停止し、これにより、ＭＳ_SYが送信を開始する。無線ユニットＭＳ_SYは、その送信周波数を、上記のように記憶された周波数修正情報により移動ステーションＭＳ１の送信に基づいて調整するのであって、移動ステーションＭＳ２の送信に基づいて調整するのではない。無線ユニットＭＳ_SYは、充分正確な周波数に基づくことができないので、周波数情報ビットを挿入しない。次いで、無線ユニットＭＳ_SYが送信を停止しそして移動ステーションＭＳ１が送信を開始するときには、移動ステーションＭＳ１は、正確な周波数についての知識を最初から有していないので、周波数情報ビットをそれ以上挿入しない。又、移動ステーションＭＳ２は、デュアルウオッチ設備によりベースステーションの周波数を監視できることも考えられる。これは、同期メッセージ及びそれに含まれた精度情報を送信して、正確な周波数を他のものに通知できることを意味する。又、これは、直接モード動作に加わりそして正確な周波数の知識を有している新たな移動ステーションＭＳについても言えることである。以下、受信側即ちＲＸ側の無線ユニット及び移動ステーショントランシーバについて説明する。本発明の方法によれば、受信者は、その受信周波数を、送信者による同期に基づいて常に調整する。無線ユニット又は移動ステーションは、直接モード動作を開始する同期メッセージを受け取り、このメッセージは、精度情報、即ち挿入される必要なビットを含んでいる。この精度情報に基づいて、受信側移動ステーションにより周波数修正情報が記憶される。その後の同期メッセージの受信においては、上記の精度情報が検査され、そして精度情報を示すビットが挿入された場合は、移動ステーションは、周波数修正情報を記憶する。しかしながら、精度を示すビットが挿入されない場合には、その前の周波数修正情報が有効に保たれる。移動ステーションが、例えば、デュアルウオッチ設備の間にベースステーションを監視する場合には、受信した周波数修正情報がメモリに記憶され、移動ステーションは、タイムカウンタを作動させる。これに基づいて、送信に上記ビットを挿入するか、又はタイムカウンタがゼロになった場合にそれをゼロと定めることができ、これにより、上記移動ステーションの送信がもはや正確でないことを知る。以下、送信側即ちＴＸ側の無線ユニット及び移動ステーショントランシーバについて説明する。送信を開始する際に、直接モード動作を開始する者は、ベースステーションから情報を最近受信したか否かに関わりなく、送信情報メッセージに精度情報ビットを挿入する。その目的は、直接モードチャンネルで通信する全ての移動ステーションを同じ周波数で同期させることである。送信周波数は、当該無線ユニット又は移動ステーションがベースステーションからの送信を最後に受け取ったときに得た修正情報によって調整される。その後、送信者が特定の時間内にベースステーションからの送信を受け取った場合には、その送信周波数をベースステーションの送信に基づいて調整し、そして精度を指示する周波数情報ビットを同期メッセージに挿入する。送信者が特定の時間内にベースステーションからの送信を受け取らない場合には、送信者は、精度を示す周波数情報ビットを同期メッセージに挿入しない。図２は、移動無線システムの無線ユニット２０を示しており、この無線ユニットは、直接モードチャンネルで動作する移動ステーションと通信するためのトランシーバ２１と、上記無線ユニットの動作を制御するための制御ユニット２２とを備えている。無線ユニットは、トランシーバ及びアンテナ２４により、直接モードチャンネルで通信する移動ステーション、ベースステーション及び考えられる中継ステーションと通信する。本発明による無線ユニットは、更に、この無線ユニットにより使用される周波数を指示する同期情報メッセージであって、この無線ユニットからの送信周波数の精度が直接モードチャンネルに通常使用される精度を越えることを示す精度情報を含んでいる同期情報メッセージを送信するための送信手段２３を備えている。本発明の無線ユニットにおいては、上記送信手段２３は、上記同期情報メッセージを所望のインターバルで送信するように構成される。本発明の無線ユニットにおいては、上記送信手段２３は、上記無線ユニットの送信周波数の精度が直接モードチャンネルに通常使用される精度を越えない場合でも、送信される同期情報メッセージに上記精度情報を挿入するように構成される。図３は、本発明による移動ステーションのブロック図である。この図は、直接モードチャンネル上で通信する典型的な無線ユニット４００、例えば、加入者が操作する移動電話、移動ステーション又は加入者ステーションを示している。トランシーバ（ＴＸ／ＲＸ）４０１の機能は、任意の場合に使用される無線チャンネルに適合させることである。トランシーバ４０１にはアンテナ４０２が接続され、このアンテナは無線経路ＲＰに接続される。通常は、６０−１０００ＭＨｚの範囲（ＶＨＦ及びＵＨＦ帯域）の無線周波数が使用されるが、他の周波数を用いることもできる。無線経路ＲＰにはアナログ変調を使用することができ、従って、変調方法は通常は位相変調である。他の種類の変調方法も適用できる。信号送信の目的で、例えば、高速周波数シフトキーイング変調（ＦＦＳＫ）を使用することができる。無線経路の送信は、デジタルであってもよい。ユーザインターフェイス４０５は、電気音響変換手段、通常は、スピーカ４０６及びマイクロホン４０７と、おそらくは通話の開始、終了及びダイヤル操作に関連したボタンとを備えている。トランク式システム及び特に直接モードチャンネルでは、無線経路ＲＰ上の会話が順次に行われるのが効果的であるから、加入者ユニットは、通常、順次話をする間に押圧保持しなければならないプッシュ・ツー・トーク（押して話す）（ＰＴＴ）ボタンを備えている。このプッシュ・ツー・トークボタンは、図３には示されていない。コントローラ４０３の目的は、無線ユニットの動作を制御することである。コントローラ４０３は、ユーザインターフェイス４０５に接続され、そこから、例えば、通話の開始及び終了に関連したインパルスを得る。ユーザインターフェイス４０５を経て、コントローラ４０３は、移動電話及び／又は移動無線システムの動作に関連した音声／音響又は視覚記号をユーザに与えることもできる。コントローラ４０３は、トランシーバＴＸ／ＲＸ４０１に接続される。トランシーバにより使用されるチャンネルは、コントローラ４０３により決定され、これは、トランシーバ４０１が、コントローラ４０３により決定されたチャンネル即ち無線周波数及び適当なタイムスロットに同調することを意味する。本発明による無線ユニットは、直接モードチャンネルの周波数に同調することができる。又、トランシーバ４０１は、コントローラ４０３により制御されて切り換えられる。コントローラ４０３は、トランシーバ４０１により信号メッセージを受信及び送信する。本発明による無線ユニット、即ち移動ステーション４００は、例えば、少なくとも１つのベースステーションと、加入者ステーションと、おそらくは１つ以上の中継ステーションであって、直接モードチャンネルで通信する加入者ステーション間にトラフィックを送るか又はベースステーションと加入者ステーションとの間にトラフィックを送る中継ステーションとを有する無線ネットワークより成る無線システムに使用することができる。上記無線ユニットは、メモリ手段４１１と、トランシーバ４０１と、移動ステーションの動作を制御するコントローラ４０３とを備えている。本発明の移動ステーションは、同期情報メッセージに含まれた精度情報に応答して、その同期情報メッセージにより決定された周波数に移動ステーションのトランシーバを同調すると共に、移動ステーションを送信状態へと作動させるための作動手段４１０を備えている。更に、本発明の移動ステーションは、上記同期情報メッセージに応答して、その同期情報メッセージに含まれた精度情報、及び周波数修正情報をメモリ手段４１１に記憶し、上記移動ステーションのトランシーバを同期させるように構成される。更に、本発明の移動ステーションは、上記同期情報メッセージに応答して、その同期情報メッセージに含まれた最新の考えられる精度情報、及び周波数修正情報をメモリ手段４１１に記憶し、上記移動ステーションのトランシーバを同期させるように構成される。添付図面及びこれを参照した説明は、本発明の考え方を単に示すものに過ぎない。移動ステーションを同期するための本発明の方法は、請求の範囲内でその細部を変更することができる。本発明は、主として移動無線システム、特にＴＥＴＲＡに関連して上記したが、他の形式の移動無線システムにも適用できる。本発明の１つの実施形態によれば、周波数の精度を維持するために例えばクリスタルオーブンを有する装置は、周波数精度情報を有する移動ステーションＭＳとして働く。これは、移動ステーションの送信を、ベースステーションの有効到達領域外でも正確に同期できることを意味する。上記１ビット情報、即ち精度情報に変わって、多数のビットを使用し、これにより、「正確な」信号を送信する移動ステーション又は無線ユニットの各々が、正確な信号を発生するベースステーションＢＳからの送信を受け取ったときにそれを指示する時間情報を追加することができる。この時間情報に基づき、送信側の移動ステーションは、最後の５分以内にベースステーションから送信を受け取ったステーションに最高の優先順位を与え、そして最後の３０分以内にそのようになったステーションに最低の優先順位を与えことにより、質の程度を与えることができる。従って、受信者は、最高の優先順位をもつ送信に基づいてそれらの送信周波数を調整することができる。このようなビットは、異なる精度レベルのクリスタルを有する移動ステーションに優先順位を与えるように適用することができる。優先順位の決定において、本発明の１つの実施形態は、いかに多くの中間ステーションを介して周波数精度情報が得られたかを考慮する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims

【特許請求の範囲】１．第１移動ステーション(MS1)及び第２移動ステーション(MS2)と、直接モードチャンネル上で通信する無線ユニット(MS _SY)とを含む移動無線システムにおいて移動ステーションの送信を同期する方法において、上記無線ユニット(MS _SY)は、直接モードチャンネルに同期情報メッセージを送信し、このメッセージは、上記無線ユニット(MS _SY)により使用される周波数を指示すると共に、上記無線ユニットにより使用される送信周波数の精度が直接モードチャンネルに通常使用される精度を越えることを示す精度情報を含み、上記移動ステーション(MS1,MS2)は、上記同期情報メッセージを受信し、そして上記移動ステーション(MS1,MS2)は、それらの受信器(401)を上記同期情報メッセージで指示された周波数に同調させ、そして上記第１移動ステーション(MS1)は、上記精度情報に応答して、その送信器を上記同期情報メッセージで指示された周波数に同調させ、そして第１移動ステーション(MS1)は、直接モードチャンネルでの送信を開始する、という段階を含むことを特徴とする方法。２．上記第１移動ステーション(MS1)が直接モードチャンネル上での上記送信を遮断すると、上記第２移動ステーション(MS2)は、上記無線ユニット(MS _SY)により送られた同期情報メッセージに含まれた周波数に合致するように上記精度情報に応答してその送信周波数を同調させ、そして送信を開始する請求項１に記載の方法。３．上記第２移動ステーション(MS2)は、上記同期情報メッセージに基づいて得た周波数修正情報により、上記無線ユニットにより送られた同期情報メッセージで指示された周波数に合致するように上記精度情報に応答してその送信周波数を同調させる請求項１又は２に記載の方法。４．上記同期情報メッセージを送信する前に、上記無線ユニット(MS _SY)は、移動無線システムのベースステーション(BS)から得た同期情報に基づいてその送信を同期させる請求項１、２又は３のいずれかに記載の方法。５．上記精度情報は、上記無線ユニット(MS _SY)がベースステーション(BS)から同期情報を受け取って以来どれ程の時間が経過したかを示す請求項１、２、３又は４のいずれかに記載の方法。６．上記同期情報メッセージを送信する前に、上記無線ユニット(MS _SY)は、そのクリスタルオーブンから得た同期情報に基づいてその送信を同期させる請求項１、２又は３のいずれかに記載の方法。７．上記精度情報は、上記無線ユニット(MS _SY)の送信周波数がいかに正確であるかを示す請求項１、２、３、４、５又は６のいずれかに記載の方法。８．上記無線ユニット(MS _SY)は、上記同期情報メッセージを所望のインターバルで送信する請求項１、２、３、４、５、６又は７のいずれかに記載の方法。９．上記無線ユニット(MS _SY)は、別の同期情報メッセージを最後に受け取ってから特定の時間の後に上記同期情報メッセージを送信する請求項１、２、３、４、５、６、７又は８のいずれかに記載の方法。 10．上記無線ユニット(MS _SY)は、該無線ユニットからの送信周波数の精度が直接モードチャンネルに通常使用される精度を越えなくてもその同期情報メッセージに精度情報を挿入し、そしてこの精度情報に応答して、移動ステーション(MS1 ,MS2)は、それらの各々の受信器及び送信器(401)を上記同期情報で指示された周波数に同調させる請求項１、２、３、４、５、６、７、８又は９のいずれかに記載の方法。 11．上記移動ステーション(MS1,MS2)は、上記同期情報メッセージに応答して、その同期情報メッセージに含まれた精度情報と、上記周波数修正情報をそれらの各メモリ(411)に記憶し、上記移動ステーションの各受信器及び送信器を同期させる請求項１、２、３、４、５、６、７、８、９又は１０のいずれかに記載の方法。 12．上記移動ステーション(MS1,MS2)は、上記同期情報メッセージに応答して、受け取った最新の同期情報メッセージの精度情報と、上記周波数修正情報をそれらの各メモリ(411)に記憶し、上記移動ステーションの各受信器及び送信器を同期させる請求項１１に記載の方法。 13．移動無線システムの無線ユニット(MS _SY;20)であって、直接モードチャンネル上で動作する移動ステーション(MS1,MS2)と通信するためのトランシーバ (21)と、上記無線ユニットの動作を制御するための制御ユニット(22)とを備えた無線ユニットにおいて、同期情報メッセージを送信するための送信手段(23)を備え、上記同期情報メッセージは、上記無線ユニット(MS _SY;20)により使用される周波数を指示すると共に、上記無線ユニットにより使用される送信周波数の精度が直接モードチャンネルに通常使用される精度を越えることを指示する精度情報を含むことを特徴とする無線ユニット。 14．上記送信手段(23)は、上記同期情報メッセージを所望のインターバルで送信するように構成される請求項１３に記載の無線ユニット(MS _SY;20)。 15．上記送信手段(23)は、上記無線ユニット(MS _SY;20)の送信周波数の精度が直接モードチャンネルに通常使用される精度を越えなくても、送信される同期情報メッセージに上記精度情報を挿入するように構成される請求項１３又は１４に記載の無線ユニット(MS _SY;20)。 16．直接モードチャンネルを経て通信する銅ステーション(MS1,MS2;400)であって、メモリ手段(411)と、トランシーバ(401)と、移動ステーションの動作を制御するためのコントローラ(403)とを備えた移動ステーションにおいて、受信した同期情報メッセージに含まれた精度情報に応答して、移動ステーションのトランシーバを上記同期情報メッセージで指示された周波数に同調すると共に、移動ステーションを送信状態へと作動するための作動手段(410)を備えたことを特徴とする移動ステーション。 17．上記移動ステーション(MS1,MS2;400)は、上記同期情報メッセージに応答して、その同期情報メッセージに含まれた精度情報と、周波数修正情報をそのメモリ手段(411)に記憶し、上記移動ステーショントランシーバを同期させる請求項１６に記載の方法。 18．上記移動ステーション(MS1,MS2;400)は、上記同期情報メッセージに応答して、その同期情報メッセージに含まれた最新の考えられる精度情報と、上記周波数修正情報をそのメモリ手段(411)に記憶し、上記移動ステーションのトランシーバを同期させる請求項１７に記載の移動ステーション。