JPH09512633A - 取扱条件管理方法およびそのためのデバイス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 １つ以上の対象物の取扱条件を管理する方法およひそのためのデバイスを開示する。この方法は、対象物か元来有する質をできるだけ維持することができるようにするために、予め決められた条件下で取扱うべき、各パッケージやそのパッケージのスタックといった１つ以上の対象物の温度をチェックすることを含むか、あるいは、時間の関数として温度をチェックすることを含む。デバイスは対象物の中に挿入するか、あるいは、対象物のスタックにある２つの対象物の間に挿入する。デバイスは、ケーシング(１)の２つの向かい合った壁(３,４)の間にスロット型スペース(２)を有する実質的に平面状で細長いケーシング(１)、およびスロット型スペース(２)に出し入れすることができて、予め決められた条件に対する過不足を変色によって示す手段(６)を一端に備えた細長いスライド成形体(５)からなる。手段(６)の色は、その後にケーシング(１)のスロット型スペース(２)中に挿入されたスライド成形体(５)をスペース(２)から引き出して視覚で確認する。視覚による確認の間、手段(６)の色はスライド成形体(５)上のカラースケールと比較するのが適切である。デバイスのケーシング(１)の一端(７の位置)には孔が開けられているのが好ましい。また、ケーシング中に挿入するときに手段(６)が接触するケーシング内面の少なくとも一部には、ケーシングの縦方向に伸びる嶺(８)が設けられているのが適当である。

Description

【発明の詳細な説明】 取扱条件管理方法およびそのためのデバイス 本発明は、時間および／または温度管理方法およびそのためのデバイスに関す る。より詳細には、本発明は、予め決められた特定条件下で取扱うべき１つ以上 の対象物、例えば冷蔵物または冷凍物を入れたパッケージまたはそのパッケージ のスタックなどの取扱条件を管理する方法およびそのためのデバイスに関する。 本明細書において、「取扱」という用語は、対象物の貯蔵、輸送およびこれに 類する処理に関する。また、本明細書において「取扱条件」および「条件」とい う用語は、対象物を取扱う際の温度か、時間および温度（すなわち、取扱中の対 象物に対する時間と温度の全影響または影響の集積）のいずれかに関する。 温度に対する影響を受けやすいことから、質の劣化を防ぐために特定の温度で 貯蔵または取扱う必要がある対象物や製品は非常に多い。例えば、食品、薬剤、 ワクチン、血液製品、写真用フィルムなどがこれに該当する。牛乳や野菜などの 冷蔵食品や、肉、魚、アイスクリームなどの冷凍食品等の食品は製品の典型例で ある。例えば、販売店に到着したときに急速冷凍製品の質が良好であるためには 、製造元を出荷してから販売店に到着するまでの間、製品が例えば約−15℃〜− 18℃を上回らない温度にしなければならない。冷蔵食品の場合は、約４℃〜８℃ を上回らないようにしなければならない。例えば冷凍食品は、製造元から消費者 に到るまで、製造元における貯蔵、製造元から卸しへの輸送、卸しでの貯蔵、卸 しから小売りへの輸送、小売りでの貯蔵といった多くの取扱段階を経ている。各 段階において、急速冷凍食品は劣化を防ぐために、例えば約−15℃〜−18℃を上 回らない温度で正確に取扱わなければならない。輸送や貯蔵といった段階のそれ ぞれにおいて、製品の温度は定期的に検査する。 その検査方法のひとつに、針を備えた電子温度計を急速冷凍製品を有するパッ ケージのスタックに挿入して温度計の温度を読みとる方法がある。しかしながら 、この方法には幾つかの欠点がある。まず、電子温度計の製造購入コストが高く て、操作用バッテリーを定期的に交換する必要がある。そして、正確に検査する ためには温度計を補正しなければならない。そして、温度計を補正して正確な温 度を 表示することができるようにするためには、測定毎に温度計の針を冷凍製品入り パッケージのスタック中に数分間挿入したままにしておかなければならない。特 に食品などの急速冷凍食品はパレット上にスタックするのが一般的である。各パ レットの製品は少なくとも１回は検査しなければならないため、長距離トラック または貯蔵室への荷積みなどを含めた検査にかかる時間はかなり長くなり、費用 も高い。 したがって、このような管理を迅速で安く行うことが求められている。また、 好ましくは、製品の取扱いが消費性に関してその製品に適用される規制の範囲内 であることを保証するために、製品取扱管理を行うことも求められている。現在 、殆どの国で製造者に義務づけられている製造物責任の点からも、このことは重 要である。 本発明は、簡単で安価に製造することができ、常に対象製品の温度に等しく、 しかもデバイスの温度補正による遅れなく迅速に温度管理を行うことができるデ バイスによって、上記要望を満たし、従来法に固有の欠点を解消することを目的 とする。 製品の取扱条件をより完全に管理し、それによって製品の質をより完全に管理 したい場合は、温度だけを検査するのではなく、本発明によって温度と時間を検 査すればよい。より詳細に述べれば、製品取扱時間中に製品が置かれた温度条件 を集積すればよい。 本発明によれば、予め決められた特定条件下で取扱うべき、１つのパッケージ またはそのパッケージのスタックなどの１つ以上の対象物の取扱条件を管理する 方法であって；ケーシングの２つの向かい合った壁の間にスロット型スペースを 有する実質的に平面状で細長いケーシング、およびスロット型スペースに出し入 れすることができて、温度感応性組成物および時間温度感応性組成物から選択さ れる１つ以上の組成物を含み、予め決められた条件に対する過不足を変色によっ て示す手段を一端に備えた細長いスライド成形体からなるデバイスを対象物に挿 入し、さらに、前記手段の色を視覚で確認するためにケーシングのスロット型ス ペースに挿入したスライド成形体を前記スロット型スペースから管理目的で取り 出すことを特徴とする方法が提供される。 また、本発明によれば、予め決められた特定条件下で取扱うべき、１つのパッ ケージまたはそのパッケージのスタックなどの１つ以上の対象物の取扱条件を管 理するためのデバイスであって；前記デバイスは、ケーシングの２つの向かい合 った壁の間にスロット型スペースを有する実質的に平面状で細長いケーシング、 およびスロット型スペースに出し入れすることができて、温度感応性組成物およ び時間温度感応性組成物から選択される１つ以上の組成物を含み、予め決められ た条件に対する過不足を変色によって示す手段を一端に備えた細長いスライド成 形体からなることを特徴とするデバイスが提供される。 本発明のその他の特徴は、以下の明細書および請求の範囲の記載から明らかで あろう。 以下において、本発明の理解を助けるために添付の図面に記載される本発明の 好ましい態様を参照しながら本発明を説明する。 図面のうち、図１は本発明のデバイスのケーシングとスライド成形体の上平面 図であり、図２は図１の線II−IIにおけるケーシングの断面図であり、図３は部 品を組み立てたときの図１のデバイスの平面図であり、図４は図３の線IV−IVに おける縦断面図であり、図５はパッケージのスタックを運ぶ積込みパレットとそ のスタックに挿入した本発明のデバイスの斜視図である。 前に説明し図１からも明らかなように、本発明のデバイスは、２つの向かい合 う壁３，４の間にスロット型スペース２を有する実質的に平面状で細長いケーシ ング１と、スロット型スペース２に出し入れ可能であって予め決められた検査す べき条件に対する過不足を色の変化で示す手段６を一端に備えた細長いスライド 成形体５を有する。 また、図１−４に示すように、ケーシング１の一端には、ケーシング１にスラ イド成形体５を挿入したときに手段６が同一平面に位置するように（７に）孔が 開けられている。ケーシングの孔により形成される開口部７は、温度検査を行う 対象物と手段６の温度をできるだけ迅速に一致させるために設けられている。図 では、孔が３つの孔あき開口部として示されているが、対象物と手段６の温度が 望ましく迅速に一致するような適切なデザインも広く包含することを理解すべき である。 本発明の一実施態様では、手段６は可逆性温度感応性組成物を含む。可逆性温 度感応性組成物は、本明細書の一部としてここに引用する英国特許第1,557,742 号明細書の記載にしたがったものであるのが好ましい。この可逆性温度感応性組 成物は、凍結または凍結点未満の選択された温度において変色やpH変化が生ずる ようになっている水性組成物である。この組成物には、バッファーを含んでおり 、凍結点よりも高い第１温度と凍結点以下の第２温度の間の温度変化によってpH が変化する水溶液を有する第１成分が含まれている。また、この組成物には、凍 結によるpH変化に作用するように凍結水溶液のプロトン導電率を変化させる調節 剤が追加成分として含まれ、さらに、pH変化によって色が変化する１つ以上のpH 指示薬も含まれている。調節剤には、アルコール、カルボン酸またはこれらの前 駆体を用いることができる。アルコールの中でも、特にメタノール、エタノール 、グリコールおよびグリセロールを例示することができる。カルボン酸としては 、ギ酸、酢酸、コハク酸、クエン酸およびグルタミン酸を例示することができる 。アルコールまたはカルボン酸の前駆体としては、例えばリパーゼ−エステラー ゼ−グリセリルトリカプロエートなどの、酵素反応によって各々アルコールとカ ルボン酸を生成する酵素−基質混合物を例示することができる。 本発明の他の実施態様では、手段６は取扱時間の関数として取扱温度について 取扱条件を管理するために不可逆性時間温度感応性組成物を含む。この時間温度 感応性組成物は過去に知られており、本明細書の一部としてここに引用する米国 特許第4,043,871号明細書および米国特許第4,284,719号明細書に記載されるてい るように好ましい設計もなされている。後者の米国特許に記載されているように 、手段６は、通常の破裂性隔壁によって分離された２つの小さな密閉プラスチッ クアンプル内に分配した時間温度感応性組成物を含んでいてもよい。一方のプラ スチックアンプルには酵素とpH指示薬の水溶液が含まれ、もう一方のプラスチッ クアンプルには水性媒体中に懸濁した基質が含まれている。時間温度検査を開始 するときに、一方のプラスチックアンプルに圧力を加えて破裂性隔壁を壊す。こ れによって、プラスチックアンプルの内容物は互いに接触し、アンプルの内容物 が混合して酵素反応が開始する。この酵素反応は、温度と時間に依存しながら反 応生成物（例えば基質がトリカプロインで酵素がリパーゼであるときはカプロ ン酸）を生成する。含まれているpH指示薬は、酸などの反応生成物が特定量を越 えたことを変色によって示すようになっている。 急速冷凍物などの検査の際に、英国特許第1,557,742号明細書の好ましい温度 感応性組成物または米国特許第4,284,719号明細書の好ましい時間温度感応性組 成物を手段６として使用すると、手段６が凍結して体積が増えてしまう。このよ うな体積増加によって手段６が壁３および４の間のスロット型スペース２に詰ま ってしまうことがないように、壁３および４にはケーシングの縦方向に嶺８（図 ２）を設けておくのが好ましい。このような嶺は、ケーシング１に挿入するとき に手段６が接触するケーシング内面の少なくとも一部に設けておくのが好ましい 。こうすれば、手段とケーシング内面の接触表面が小さくいため（嶺の頂だけで ある）、スライド成形体５をケーシング１に出し入れしやすくなる。 本発明のデバイスのケーシングとスライド成形体は数種類の材料から製造する ことができるが、デバイスが適切に機能するようにするためには、特定の特別材 料を選択するのが好ましい。急速冷凍物を入れるパッケージのスタックなどの対 象物のスタック中に挿入したときに、デバイスは積み重ねによってケーシング１ に加わる圧力に耐えることができなければならない。このため、ケーシングはそ の圧力に耐え得るような寸法安定性材料で形成されている必要がある。さらに、 ケーシングは、周囲から温度感応性手段６の位置に熱が不必要に伝わらないよう に熱伝導性が低い材料でできている必要がある。このため、ケーシングやスライ ド成形体５に相応しい材料は、プラスチック、紙、板紙およびスターチからなる 群より選択する。金属は、寸法安定性はあるが熱伝導率が高いために好適性は劣 る。好ましい材料である紙、板紙およびスターチには、環境に悪影響を及ぼさな いという長所もある。 本発明のデバイスを図５に示すように対象物のスタック中に挿入するとき、取 扱条件を検査するためにスロットを有するケーシング１からスライド成形体５を 引き出せなくなるように挿入してはならない点が重要である。このため、ケーシ ングの一端（外側）には、ケーシングの縦軸から下向きに直角またはほぼ直角に 曲がったアバットメント９が設けられている。アバットメント９は、ケーシング １がアバッタメント９よりも奥までスタック中に入らないようにする止めとして の役割を果たしている。同様に、スライド成形体５の外側も図４に示すように下 向きに曲がったアバットメントに設計しておくのが便利であるが、このような形 状にしなくても構わない。 本発明のデバイスは、冷蔵または急速冷凍食品の大きなパック（マスターパッ ク）などの個別対象物の管理に用いることもできる。対象物のスタックを検査す るときと同様にして、２つの対象物の間にデバイスを挿入する代わりにデバイス を対象物そのものの中に挿入する。対象物はデバイスを挿入することを考慮して 調製しておくのが適切である。例えば、対象物の中央に窪みまたは開口部を設け ることができる。 前に説明したように、予め決められた取扱条件の過不足は温度感応性手段６の 変色によって示される。特定の時間における温度管理だけが必要な場合は、手段 ６は可逆性温度感応性組成物、好ましくは英国特許第1,557,742号明細書の教示 による可逆性温度感応性組成物からなる。一方、温度を時間の関数として管理し たい場合、すなわち時間経過に伴う温度変化の集積をしたい場合は、手段６は不 可逆性時間温度感応性組成物、好ましくは米国特許第4,284,719号明細書の教示 による不可逆性時間温度感応性組成物からなる。スライド成形体５上で組成物を アレンジするために、組成物はスライド成形体５に取り付けられたプラスチック などの適切な材料でできたカプセルやアンプルといった容器に入れる。 スライド成形体５に２つ以上の容器を取り付けることもできる。これらの容器 には、上記タイプが異なる組成物、すなわち異なる温度感応性組成物および／ま たは異なる時間温度感応性組成物が入っていてもよい。このように、容器には互 いに異なる時間温度感応性組成物が含まれていて、予め決められた取扱条件（す なわち見積もられた品質保持時間）について異なる程度を消費したことを変色に よって示すようにしてもよい。各容器には、互いに異なる２種以上、好ましくは ３種の組成物が含まれているのが適切である。例えば、管理する製品が製品の品 質が種々の程度に劣化する時間温度条件に置かれたときにそれぞれ変色するよう な３種の時間温度感応性酵素組成物を、各アンプルにアレンジすることができる 。第１アンプル中の組成物を、見積もられた保持品質の10〜30％、好ましくは約 25％が劣化した時間／温度の組み合わせに製品が置かれたときに変色するように 調 製し、第２アンプル中の組成物を保持品質の30〜60％、好ましくは約50％が劣化 したときに変色するように調製し、最後に第３アンプル中の組成物を保持品質の 60〜100％、好ましくは約75％が劣化したときに変色するように調製することが できる。手段６がこのような数種の時間温度感応性組成物を含んでいるデバイス は、図１に示す方法で設計することができる。ただし、手段６は単一のカプセル またはアンプルから構成されるのではなく、使用する組成物の種類に応じた数の カプセルまたはアンプルから構成されるように設計する。このとき、数種類の時 間温度感応性組成物を使用することができるだけでなく、手段６には同様に異な る温度で変色する数種の温度感応性組成物が含まれていても、温度感応性組成物 と時間温度感応性組成物が組み合わせて含まれていてもよいことを付言しておく 。特に好ましい組み合わせは、上述の３種類の時間温度感応性組成物と１つの温 度感応性組成物との組み合わせである。こうすれば、製品の取扱条件について実 際上十分な情報を得ることができ、腐敗しやすい製品の場合に製品を壊す前に測 定を可能にする警告システムを提供することができる。このシステムは製品の取 扱条件に関する情報を直ちに提供するものであるため、製品が置かれていた取扱 条件に基づいて製品を供給するために使用することができる。これは、異なる取 扱条件に置かれていたか否かを問わずに、製造した順に供給する現在のシステム とは異なるものである。 予め決められた条件を管理したい場合は、手段６の色を視覚で確認することに よって行う。前に記載したように、所定の温度を越えるかあるいは下回る場合、 または特定の時間／温度条件を越えるかあるいは越えない場合に、手段６は変色 によってこれを示す。例えば、手段６は予め決められた温度（例えば約−18℃） において橙色を有するが、これよりも低い温度では淡黄色であり、これより高い 温度では紫色であるものであってもよい。条件を越えているか否かを視覚による 確認中に迅速に決定することができるようにするために、手段の色を標準色、す なわち予め決められた温度またはその上下の温度に対応する色を示すカラースケ ール、または受容しうる時間温度条件または受容しえない時間温度条件に対応す る色を示すカラースケールと比較するのが適当である。そのようなカラースケー ル10を、図１に示すようにスライド成形体５の上にアレンジするのが好ましい。 前に記載したように設計が簡単で安価な材料でできたデバイスは、比較的低コ ストで製造することができる。このような低コストで環境に悪影響を及ぼさない デバイス製造材料でできているために、デバイスを使い捨てにすることができる 。このことは、特定の対象物のスタックを温度管理するために用いたら、デバイ スをリサイクルする必要がないことを意味している。 以上において、本発明を好ましい実施態様を参照しながら説明してきたが、本 発明はこのような特定の実施態様に限定されるものではなく、添付の請求の範囲 の範囲内において改変してもよいことを理解すべきである。したがって、例えば 前述の温度感応性組成物を含む温度感応部は、図に示すような円形アンプル６で ある必要はなく、スライド成形体５の縦方向にアレンジした縦長カラムで構成さ れていてもよい。温度感応性手段６は、温度感応性染料またはその他の温度変化 によって変色する温度感応性材料で構成されていてもよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ 【要約の続き】 が適切である。デバイスのケーシング(１)の一端(７の 位置)には孔が開けられているのが好ましい。また、ケ ーシング中に挿入するときに手段(６)が接触するケーシ ング内面の少なくとも一部には、ケーシングの縦方向に 伸びる嶺(８)が設けられているのが適当である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 予め決められた特定条件下で取扱うべき、１つのパッケージまたはその パッケージのスタックなどの１つ以上の対象物の取扱条件を管理する方法であっ て、 ケーシング(１)の２つの向かい合った壁(３,４)の間にスロット型スペース(２ )を有する実質的に平面状で細長いケーシング(１)、およびスロット型スペース( ２)に出し入れすることができて、温度感応性組成物および時間温度感応性組成 物から選択される１つ以上の組成物を含み、予め決められた条件に対する過不足 を変色によって示す手段(６)を一端に備えた細長いスライド成形体(５)からなる デバイスを対象物に挿入し、さらに、前記手段(６)の色を視覚で確認するために ケーシング(１)のスロット型スペース(２)に挿入したスライド成形体(５)を前記 スロット型スペース(２)から管理目的で取り出すことを特徴とする方法。 ２． 視覚による確認の際に、手段(６)の色をスライド成形体(５)上のカラー スケール(10)と比較することを特徴とする請求項１の方法。 ３． 予め決められた特定条件下で取扱うべき、１つのパッケージまたはその パッケージのスタックなどの１つ以上の対象物の取扱条件を管理するためのデバ イスであって、 前記デバイスは、ケーシング(１)の２つの向かい合った壁(３,４)の間にスロ ット型スペース(２)を有する実質的に平面状で細長いケーシング(１)、およびス ロット型スペース(２)に出し入れすることができて、温度感応性組成物および時 間温度感応性組成物から選択される１つ以上の組成物を含み、予め決められた条 件に対する過不足を変色によって示す手段(６)を一端に備えた細長いスライド成 形体(５)からなることを特徴とするデバイス。 ４． 手段(６)が、凍結時または凍結点未満の選択された温度において制御さ れた変色とpH変化をする少なくとも１つの温度感応性組成物を含み、該組成物が 、凍結点より高い第１温度と凍結点以下の第２温度の間の温度変化によってpHが 変化するバッファー含有水溶液を含む第１成分を有し、追加成分として凍結によ るpH変化に作用するように凍結水溶液のプロトン導電率を変化させる調節剤とpH 変化により変色を示す１つ以上のpH指示薬を含むことを特徴とする請求項３のデ バ イス。 ５． 手段(６)が、酵素、酵素基質およびpH指示薬を含む１つ以上の時間温度 感応性酵素組成物、および時間および温度の関数として色が変化する機能を有す る酵素組成物を含むことを特徴とする請求項３または４のデバイス。 ６． 手段(６)が、予め決められた異なる条件下で色が変化する３種類の異な る酵素組成物を含有することを特徴とする請求項５のデバイス。 ７． 手段(６)が、３種類の異なる時間温度感応性酵素組成物および１つの温 度感応性組成物を含有することを特徴とする請求項４または６のデバイス。 ８． スライド成形体(５)をケーシング(１)に挿入したときに温度感応性手段 (６)と同一平面になるように、ケーシング(１)の一端(７の位置)に孔が開けられ ていることを特徴とする請求項３−７のいずれかのデバイス。 ９． ケーシング(１)に挿入するときに温度感応性手段(６)が接触するケーシ ング内面の少なくとも一部に、ケーシングの縦方向に伸びる嶺(８)を設けたこと を特徴とする請求項３−８のいずれかのデバイス。 10． ケーシング(１)が熱伝導率が低い寸法安定性材料で構成されていること を特徴とする請求項３−９のいずれかのデバイス。