JPH0951260A - Fetドライブ回路 - Google Patents

Fetドライブ回路

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JPH0951260A
JPH0951260A JP8148604A JP14860496A JPH0951260A JP H0951260 A JPH0951260 A JP H0951260A JP 8148604 A JP8148604 A JP 8148604A JP 14860496 A JP14860496 A JP 14860496A JP H0951260 A JPH0951260 A JP H0951260A
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fet
voltage
gate
source
input capacitor
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Seiichi Takahashi
清一 高橋
Masahiko Matsumoto
匡彦 松本
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FETに最適なオン駆動のゲート電圧を安定
的に印加できるFETドライブ回路を提供する。 【解決手段】 FETドライブ回路1のFET2のゲー
トに入力コンデンサ4を接続し、FETのゲート・ソー
ス間にクランプダイオード6を設けた。トランス10の出
力V2 によりFET2がオンし、FET2のゲート・ソ
ース間および入力コンデンサ4には電荷がチャージす
る。トランス10の出力V2 が反転すると、FET2のゲ
ート・ソース間および入力コンデンサ4の電荷が放電す
る。FET2のゲート電圧VG がソース側から見て設定
電圧まで減少したとき、クランプダイオード6がスイッ
チオンし、FET2のゲート電圧VG を設定電圧にクラ
ンプする。オフ時のゲート電圧VG のクランプにより、
FET2のオン時におけるFET2のゲート電圧VG
FET2のオン期間に関係なく一定の電圧になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
等に組み込まれるFETドライブ回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、FET(電界効果トラン
ジスタ)ドライブ回路は様々な回路に組み込まれてい
る。その一例として、図7には、FETドライブ回路1
が組み込まれたフォワードコンバータタイプのスイッチ
ング電源回路の主要構成が示されている。同図におい
て、トランス10の一次コイル11側には、入力電源14と、
入力スイッチQ1 (図7ではMOS−FETで形成され
ている)とが備えられ、トランス10の二次コイル12側は
出力電源回路18となっており、出力電源回路18の出力側
には負荷が接続されている。また、上記入力スイッチQ
1 にはパルス幅制御回路8が接続されている。
【0003】上記出力電源回路18は、二次コイル12と、
FET(MOS−FET)2のFETドライブ回路1
と、ダイオードD1 と、チョークコイルLと、平滑コン
デンサ16とを有して構成されている。この出力電源回路
18は、上記入力スイッチQ1 がオンすると、二次コイル
12が、一次コイル11の電圧を一次コイル11の巻数n1
対する二次コイル12の巻数n2 の割合(昇圧比(n2
1 ))で昇圧出力し、この出力をFET2により整流
し、ダイオードD1 およびチョークコイルLおよび平滑
コンデンサ16によって平滑し、ほぼ定電圧の出力電圧V
OUT として負荷に供給する。図7の回路で入力スイッチ
1 がオンすると、FETドライブ回路1では、FET
2のゲート・ソース間に、二次コイル12の出力電圧V2
(AC入力)により、ゲート側がソース側よりも高い電
位となる正方向のオン駆動のゲート電圧(ドライブ電
圧)が二次コイル12の出力電圧V2 とほぼ同じ大きさで
印加され、FET2はオン状態となる。
【0004】また、入力スイッチQ1 がオフのときに
は、チョークコイルLの電磁エネルギが負荷とダイオー
ドD1 を通る経路で流れる。この入力スイッチQ1 のオ
フ時に、一次コイル11にはオン時とは逆極性のフライバ
ックパルスが発生する結果、二次コイル12の極性が反転
し、FET2のゲート・ソース間にゲート側がソース側
よりも低い電位となる負方向のゲート電圧が印加され、
FET2はオフ状態となる。
【0005】さらに、前記パルス幅制御回路8とチョー
クコイルLの出力端との間には比較回路9が接続されて
いる。この比較回路9には基準電圧が与えられており、
比較回路9は、前記出力電源回路18の出力電圧VOUT
検出し、前記基準電圧と出力電圧VOUT との比較に基づ
いた比較電圧をパルス幅制御回路8に出力する回路構成
を有している。
【0006】パルス幅制御回路8は、一定周期のオン・
オフのパルス信号(矩形波信号)を入力スイッチQ1
加え、入力スイッチQ1 をオン・オフさせるもので、前
記比較回路9の比較電圧に基づいて、下記のように、出
力電圧V0UT の安定化を図るための入力スイッチQ1
オン・オフ制御を行う。例えば、出力電源回路18の出力
電圧VOUT が目標の負荷供給電圧よりも低下したときに
は、その低下量を補償するように入力スイッチQ1 のオ
ン期間のパルス幅を長くして入力スイッチQ1のオンパ
ルス比(パルス信号の一周期幅に占めるオンパルス幅の
割合)を大きくし、出力電圧VOUT の低下分を補償し、
出力電圧VOUT の安定化を図る。
【0007】また、反対に、出力電圧VOUT が目標の負
荷供給電圧よりも高くなったときには、入力スイッチQ
1 のオン期間のパルス幅を短くして入力スイッチQ1
オンパルス比を小さくし、出力電圧VOUT の上昇分を補
正し、出力電圧VOUT の安定化を図る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の如
く、FET2には二次コイル12の出力電圧V2 とほぼ同
程度のオン駆動のゲート電圧が印加される。しかしなが
ら、出力電圧V2 の大きさ、つまり、トランス10の昇圧
比(n2 /n1 )は出力電源回路18の出力電圧VOUT
負荷の仕様電圧となるように設定されているために、二
次コイル12の出力電圧V2 がFET2の適切なオン駆動
のゲート電圧の範囲を越えてFET2が駆動されるとい
う問題があった。
【0009】上記問題を解決するために、図7の点線で
示すように、FET2のゲートに入力コンデンサ4を接
続したものが知られている。周知のように、FET2は
ゲート・ソース間に内部容量Ci を有しており、FET
2のゲートに入力コンデンサ4を接続した場合、内部容
量Ci を有したコンデンサCi に入力コンデンサ4が直
列に接続したAC結合と等価となり、二次コイル12の出
力電圧V2 はFET2の内部コンデンサCi と入力コン
デンサ4とに分圧され、FET2には入力コンデンサ4
の静電容量とFET2の内部容量との比に基づいて出力
電圧V2 の分圧が印加する。したがって、FET2の適
切なオン駆動のゲート電圧とほぼ同程度の電圧がFET
2に印加されるように図ることができる。
【0010】しかしながら、入力コンデンサ4をFET
2のゲートに接続したFETドライブ回路1では、下記
のような問題があり、満足のいくものではなかった。図
8の(a)や(b)には、FET2のゲート電圧の波形
例が示されている。同図に示すオン駆動のゲート電圧
は、上記の如く、ゲート入力がAC結合のために直流成
分がカットされているため、同図の(a)や(b)に示
す正(+)方向の面積Aと負(−)方向の面積Bとが等
しくなるように決定され、入力スイッチQ1 のオンパル
ス比が出力電源回路18の出力電圧VOUT の安定化を図る
ために変動すると、次のように変動してしまう。
【0011】例えば、入力スイッチQ1 のオンパルス比
が1/4で、FET2には図8の(a)に示すようなゲ
ート電圧が印加されていたところ、出力電源回路18の出
力電圧VOUT が低下し、出力電圧VOUT の安定化を図る
ために入力スイッチQ1 のオンパルス幅が長くなって入
力スイッチQ1 のオンパルス比が、例えば、1/2と大
きくなると、これに伴い、FET2のゲート電圧のオン
パルス幅tが同図の(b)に示すように長くなり、FE
T2のオンパルス比(t/T)が大きくなる。すると、
ゲート電圧が正(+)方向の面積Aと負(−)方向の面
積Bとが等しくなるように決定されるので、FET2の
オンパルス比1/4のときよりも、オフ時のゲート電圧
はマイナス方向に高くなり、また、オン時のゲート電圧
(オン駆動のゲート電圧)が低くなる。
【0012】上記のように、入力コンデンサ4をFET
2のゲートに接続したFETドライブ回路1では、入力
スイッチQ1 のオンパルス比の変動、つまり、FET2
のオン期間(オンパルス比)の変動に伴いFET2のオ
ン駆動のゲート電圧が変動してしまうという虞があっ
た。
【0013】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、入力スイッチQ1 のオンパ
ルス比の変動、つまり、FETのオン期間の変動に起因
するFETのオン駆動のゲート電圧の変動を防止し、常
に適切なオン駆動のゲート電圧をFETに印加すること
ができるFETドライブ回路を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は次のような構成をもって前記課題を解決する
手段としている。すなわち、第1の発明は、ゲート・ソ
ース間に内部容量を持つFETをドライブするFETド
ライブ回路において、前記FETのゲートに入力コンデ
ンサが接続され、FETのゲート・ソース間には該FE
Tのオフ期間にゲート電圧がソース側から見て予め定め
た設定の電圧まで減少したときにオンさせてFETのゲ
ート・ソース間電圧を設定の直流電圧にクランプするス
イッチ素子が設けられている構成をもって前記課題を解
決する手段としている。
【0015】また、第2の発明は、ゲート・ソース間に
内部容量を持つFETをドライブするFETドライブ回
路において、前記FETのゲートに入力コンデンサが接
続され、前記FETのオフ期間に前記入力コンデンサの
入力端側電圧がFETのゲート側から見て予め定めた設
定の電圧まで減少したときにオンさせて入力コンデンサ
の両端電圧を設定の直流電圧にクランプするスイッチ素
子が前記入力コンデンサに並列に接続されている構成を
もって前記課題を解決する手段としている。
【0016】さらに、第3の発明は、第1又は第2の発
明を構成するスイッチ素子はFETから入力コンデンサ
に向かう逆電流の向きを順方向としたクランプダイオー
ドによって形成されている構成をもって前記課題を解決
する手段としている。
【0017】さらに、第4の発明は、ゲート・ソース間
に内部容量を持つFETをドライブするFETドライブ
回路において、前記FETのゲートに入力コンデンサが
接続され、FETのゲート・ソース間にはツェナーダイ
オードのアノード側とクランプダイオードのアノード側
を直列に接続した直列接続体がツェナーダイオードのカ
ソード側をFETのゲート側にして設けられ、上記ツェ
ナーダイオードとクランプダイオードの直列接続体はF
ETのオン期間にFETのゲート電圧がソース側から見
て予め定めた設定の電圧まで増加したときにオンしてF
ETのゲート・ソース間電圧を設定の直流電圧にクラン
プするスイッチ素子と成している構成をもって前記課題
を解決する手段としている。
【0018】さらに、第5の発明は、第1又は第2又は
第3又は第4の発明を構成するスイッチ素子には直列に
該スイッチ素子のオン時に流れる電流を制限する抵抗体
が接続されている構成をもって前記課題を解決する手段
としている。
【0019】上記構成の発明において、例えば、FET
がオンとなるときには入力コンデンサおよびFETのゲ
ート・ソース間には電荷がチャージされる。FETがオ
フとなるときには、入力コンデンサおよびFETのゲー
ト・ソース間にはFETのオフ時とは逆極性の電圧が印
加され、上記FETのオン時に入力コンデンサおよびF
ETのゲート・ソース間にチャージされた電荷が放電
し、FETのゲート電圧および入力コンデンサの入力端
側電圧がソース側から見て減少していく。
【0020】そして、FETのゲート・ソース間に該F
ETのオフ期間にスイッチオンするスイッチ素子を設け
た回路においては、FETのゲート電圧がソース側から
見て予め定めた設定の電圧まで減少したときにスイッチ
素子がオンし、FETのゲート電圧を設定の直流電圧に
クランプする。また、入力コンデンサに並列にスイッチ
素子を設けた回路においては、入力コンデンサの入力端
側電圧がFETのゲート側から見て予め定めた設定の電
圧まで減少したときにスイッチ素子がオンし、入力コン
デンサの両端電圧を設定の直流電圧にクランプし、FE
Tのゲート電圧をクランプした状態と同様にする。
【0021】上記のように、FETのオフ期間における
FETのゲート電圧を設定の直流電圧にクランプするこ
とにより、FETのオフ期間におけるFETのゲート電
圧が決定し、FETのオン駆動のゲート電圧も一定の電
圧に決定される。したがって、FETのオン駆動のゲー
ト電圧の決定にはFETのオン期間(オンパルス比)は
関係がなくなり、FETのオン期間の変動に起因するF
ETのオン駆動のゲート電圧の変動が回避される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明における実施の形態
例を図面に基づいて説明する。以下に説明する各実施の
形態例のFETドライブ回路は、従来例と同様にスイッ
チング電源回路に組み込まれたものであり、以下に説明
する各実施の形態例の説明において、従来例で前述した
図7の回路構成と同一名称部分には同一符号を付し、そ
の重複説明は省略する。
【0023】第1の実施の形態例を図1に基づいて説明
する。第1の実施の形態例において特徴的なことは、F
ET2のゲート・ソース間にスイッチ素子であるクラン
プダイオード6のカソードをFET2のゲート側にして
設け、FET2のオフ期間にクランプダイオード6がス
イッチオンし、入力スイッチQ1 のオンパルス比の変
動、つまり、FET2のオン期間(オンパルス比t/
T)の変動に起因するFET2のオン駆動のゲート・ソ
ース間電圧(ゲート電圧)VG の変動を回避する構成と
したことである。
【0024】上記クランプダイオード6は、FET2の
ソース側からゲート側に向かう電流の向き、つまり、F
ET2から入力コンデンサ4に向かう逆電流の向きが順
方向となるように設けられており、予め定めた設定電圧
F が印加されたときに(ソース側から見たFET2の
ゲート電圧が電圧−VF となったときに)スイッチオン
状態となるように形成され、FET2のオン期間の変動
に起因するFET2のオン駆動のゲート電圧VG の変動
を次のように回避する。
【0025】ただし、従来例で述べたように、FET2
のゲート・ソース間は内部容量Ciを有していることか
ら、ここでは、図2に示すようにFET2をコンデンサ
13に置き換えて、上記FET2のオン駆動のゲート電圧
G の変動回避動作について説明する。
【0026】入力スイッチQ1 がオンすると、図2の
(a)に示すように、入力コンデンサ4からコンデンサ
13(FET2)に向かう正方向の電圧が入力コンデンサ
4およびコンデンサ13(FET2)に印加され、入力コ
ンデンサ4およびコンデンサ13には電荷がチャージさ
れ、FET2がオンする。このとき、クランプダイオー
ド6はスイッチオフ状態である。
【0027】入力スイッチQ1 がオフすると、オン時と
は逆極性の電圧が入力コンデンサ4およびコンデンサ13
(FET2)に印加し、図2の(b)に示すように、入
力スイッチQ1 のオン時(FET2のオン時)に入力コ
ンデンサ4およびコンデンサ13(FET2)にチャージ
された電荷がコンデンサ13から入力コンデンサ4に向か
う逆電流の向きで流れ出し、FET2はオフする。
【0028】そして、図2の(c)に示すように、コン
デンサ13のゲート側電圧(FET2のゲート電圧)VG
がソース側から見て前記設定電圧−VF となったとき、
前記の如く、クランプダイオード6がスイッチオンとな
り、電流の殆どがクランプダイオード6を介して流れ始
め、コンデンサ13のゲート側電圧(FET2のゲート電
圧)VG がソース側から見た設定電圧−VF で入力スイ
ッチQ1 のオンパルス比(FET2のオン期間)に関係
なくクランプされる。
【0029】ところで、入力スイッチQ1 のオフ時(F
ET2のオフ時)におけるFET2のゲート電圧VG
一定の電圧にクランプされたときには、入力スイッチQ
1 のオン時(FET2のオン時)におけるFET2のオ
ン駆動のゲート電圧VG は下記の式に従って決定され
る。
【0030】VG =(C2 /(Ci +C2 ))×V2
【0031】ただし、C2 は入力コンデンサ4の静電容
量、Ci はFET2のゲート・ソース間の内部容量、V
2 は二次コイル12の出力電圧である。
【0032】すなわち、上記の如く、FET2のオフ時
におけるFET2のゲート電圧VGが入力スイッチQ1
のオン期間に関係なく設定電圧−VF にクランプされる
ため、FET2のオン駆動のゲート電圧VG は、入力ス
イッチQ1 のオン期間に関係なく、一定の電圧に決定さ
れる。
【0033】したがって、負荷の仕様電圧に基づいて二
次コイル12の出力電圧V2 、つまり、トランス10の昇圧
比(n2 /n1 )が決定され、また、FET2の内部容
量Ci が設定されている条件の下で、FET2のオン駆
動のゲート電圧VG がFET2の最適なオン駆動の電圧
となるように、入力コンデンサ4の静電容量C2 、およ
び、クランプダイオード6がスイッチオンとなる設定の
電圧VF つまりFET2のオフ時におけるソース側から
見たFET2のクランプのゲート電圧−VF をそれぞれ
設定することにより、FET2の最適なオン駆動のゲー
ト電圧VG が得られ、かつ、FET2のオン期間の変動
に起因するFET2のオン駆動のゲート電圧VG の変動
が回避される。
【0034】本実施の形態例によれば、FET2のゲー
ト・ソース間にクランプダイオード6を設け、FET2
のオフ時にクランプダイオード6がスイッチオンするこ
とによって、FET2のオフ時のFET2のゲート電圧
G を設定の電圧にクランプする構成としたので、FE
T2のオン駆動のゲート電圧VG がFET2のオン期間
に関係なく最適な値として決定され、FET2のオン期
間の変動に起因するFET2のオン駆動のゲート電圧V
G の変動を回避することができる。
【0035】図3には、第2の実施の形態例が示されて
いる。本実施の形態例が前記第1の実施の形態例と異な
る特徴的なことは、クランプダイオード6のカソードと
FET2のゲートとの間に直列に抵抗体20を設けたこと
である。抵抗体20は、クランプダイオード6のオン時に
流れる図3に示す電流I3 を制御する。
【0036】本実施の形態例によれば、前記第1の実施
の形態例と同様に優れた効果を得ることができ、また、
抵抗体20をクランプダイオード6に直列に接続すること
によって、クランプダイオード6のオン時に流れる電流
が制限されるので、耐久電流(定格電流)が小さいダイ
オードをクランプダイオード6として用いることができ
る。また、クランプダイオード6の保護を図ることがで
きる。
【0037】図4には、第3の実施の形態例が示されて
いる。本実施の形態例が前記第1の実施の形態例と異な
る特徴的なことは、クランプダイオード6がカソードを
入力コンデンサ4の入力側に向けて入力コンデンサ4に
並列に接続されていることである。
【0038】上記クランプダイオード6は、FET2か
ら入力コンデンサ4に向かう逆電流の向きが順方向とな
るように設けられており、FET2のオフ時にFET2
のゲート側から見て設定の電圧−VD が印加されたと
き、つまり、入力コンデンサ4の入力端電圧VC がFE
T2のゲート側から見て電圧−VD まで減少したときに
スイッチオン状態となって、入力コンデンサ4の両端電
圧を電圧VD にクランプし、FET2のゲート電圧VG
をもクランプされた状態と同様にする。
【0039】本実施の形態例によれば、クランプダイオ
ード6を入力コンデンサ4に並列に設け、FET2のオ
フ時に入力コンデンサ4の両端電圧を設定電圧VD にク
ランプするので、FET2のオフ時におけるFET2の
ゲート電圧VG もクランプされた状態と同様になり、F
ET2のオフ時におけるFET2のゲート電圧VG が前
記第1の実施の形態例同様に一定の電圧(例えばVG
−VF )に決定することができる。
【0040】したがって、前記第1の実施の形態例で述
べたように、FET2のオン駆動のゲート電圧VG も一
定の電圧に決定することができ、前記第1の実施の形態
例同様に、FET2のオン時にFET2に最適なゲート
電圧が印加でき、かつ、FET2のオン期間の変動に起
因するFET2のオン駆動のゲート電圧VG の変動を回
避することができる。
【0041】図5には第4の実施の形態例が示されてい
る。この実施の形態例では、同図に示すように、入力コ
ンデンサ4に抵抗体5が並列に接続されまた、FET2
のゲート・ソース間にはツェナーダイオード7のアノー
ド側とクランプダイオード6のアノード側を直列に接続
した直列接続体がツェナーダイオード7のカソード側を
FET2のゲート側にして接続されており、それ以外の
構成は前記各実施の形態例と同様であり、その重複説明
は省略する。
【0042】上記クランプダイオード6とツェナーダイ
オード7の直列接続体はスイッチ素子を構成しており、
このスイッチ素子は、FET2のオン時に、FET2の
ゲート電圧VG が該FET2の最適なオン駆動の電圧V
g となったときにスイッチオンし、FET2のオン時に
おけるFET2のゲート電圧VG を該FET2の最適な
オン駆動の電圧Vg にクランプするように構成されてい
る。
【0043】なお、入力コンデンサ4に抵抗体5を並列
に接続することによって、入力コンデンサ4によってカ
ットされる直流電圧成分もFET2のゲート側に印加さ
れることになり、FET2のゲート電圧VG は上記抵抗
体5を設けない場合より上記直流電圧成分の電圧分だけ
嵩上げされることになる。
【0044】この実施の形態例によれば、FET2のゲ
ート・ソース間に、FET2のゲート電圧VG がFET
2の最適なオン駆動電圧となったときにスイッチオンす
るスイッチ素子、つまり、クランプダイオード6とツェ
ナーダイオード7の直列接続体を設けたので、入力スイ
ッチQ1 がスイッチオンし、入力コンデンサ4からFE
T2に向かう正方向の電圧が入力コンデンサ4およびF
ET2に印加して入力コンデンサ4およびFET2の内
部容量Ci に電荷がチャージされ始め、FET2のゲー
ト電圧VG がソース側から見て最適なオン駆動電圧まで
増加したときに上記スイッチ素子がスイッチオンし、電
流の殆どがスイッチ素子を介して流れ始め、FET2の
ゲート電圧VG をFET2のオン期間に関係なく最適な
オン駆動電圧にクランプすることができる。このことか
ら、前記各実施の形態例同様に、FET2のオン期間の
変動に起因するFET2のオン駆動のゲート電圧VG
変動を回避することができる。
【0045】なお、本発明は上記各実施の形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、上記第1〜第3の実施の形態例では、スイッチ素
子がクランプダイオード6で構成されていたが、FET
2のオフ時にFET2のゲート電圧をクランプするよう
にスイッチオン・オフする構成の他のスイッチ素子を用
いてもよい。例えば、図6には、スイッチ素子Q2 がM
OS−FETで構成された例が示されている。このスイ
ッチ素子Q2 は、入力スイッチQ1 がオンのとき(FE
T2がオンのとき)スイッチオフの状態となり、入力ス
イッチQ1 がオフのとき(FET2がオフのとき)FE
T2のゲート電圧VG が設定電圧となったときにスイッ
チオンの状態となるようにスイッチオン・オフが制御さ
れ、FET2のオフ時にスイッチオンすることにより、
FET2のオフ期間のゲート電圧をFET2のオン駆動
のゲート電圧が最適な値となる設定電圧にクランプし、
上記各実施の形態例同様に優れた効果を奏する。
【0046】また、上記各実施の形態例は、スイッチン
グ電源回路に組み込まれたFETドライブ回路を例にし
て説明したが、本発明のFETドライブ回路は様々な回
路に組み込まれるものである。
【0047】さらに、上記第2の実施の形態例では、抵
抗体20をクランプダイオード6のカソード側に直列に接
続していたが、クランプダイオード6のアノード側に抵
抗体20を直列に接続してもよく、この場合にも、上記第
2の実施の形態例同様の効果を得ることができる。
【0048】さらに、上記第3の実施の形態例では、入
力コンデンサ4にクランプダイオード6だけを並列に接
続したが、第2の実施の形態例同様に、クランプダイオ
ード6に抵抗体20を直列に接続した直列接続体を入力コ
ンデンサ4に並列に接続してもよい。このような場合に
は、第3の実施の形態例における効果に加えて、耐久電
流が小さい素子をスイッチ素子として用いることがで
き、また、クランプダイオード6の保護を図ることがで
きるという第2の実施の形態例同様の効果を奏すること
ができる。
【0049】さらに、上記第4の実施の形態例では入力
コンデンサ4に並列に抵抗体5を設けたが、この抵抗体
5は省略してもよく、この場合にも、上記各実施の形態
例同様に、FET2のオン期間に関係なくFET2のゲ
ートに最適なオン駆動のゲート電圧を安定的に印加する
ことができるという優れた効果を奏することができる。
【0050】さらに、上記第4の実施の形態例では、F
ET2のゲート・ソース間にクランプダイオード6とツ
ェナーダイオード7の直列接続体のみを設けたが、クラ
ンプダイオード6とツェナーダイオード7の直列接続体
に、図5の点線に示すように、抵抗体20を直列に接続
し、このクランプダイオード6とツェナーダイオード7
と抵抗体20の直列接続体をFET2のゲート・ソース間
に設けるようにしてもよい。この場合には、上記第4の
実施の形態例同様の優れた効果に加えて、耐久電流が小
さいクランプダイオード6とツェナーダイオード7を用
いることができ、また、クランプダイオード6とツェナ
ーダイオード7の保護を図ることができるという前記第
2の実施の形態例同様の効果を奏することができる。
【0051】さらに、上記各実施の形態例では、FET
2がMOS−FETで形成されている例を示したが、F
ET2は、高電圧、大電流に耐久性が高いIGBT(In
sulated Gate Bipolar Transistor )等の様々なFET
素子で形成することが可能であり、上記各実施の形態例
同様にクランプダイオード6等のスイッチ素子等を備え
ることによって、上記各実施の形態例同様の優れた効果
を奏することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、FETのゲートに入力
コンデンサが接続され、FETのゲート・ソース間には
該FETのオフ期間にゲート電圧がソース側から見て予
め定めた設定の電圧まで減少したときにオンさせてFE
Tのゲート・ソース間電圧を設定の直流電圧にクランプ
するスイッチ素子が設けられている、あるいは、前記F
ETのオフ期間に前記入力コンデンサの入力端側電圧が
FETのゲート側から見て予め定めた設定の電圧まで減
少したときにオンさせて入力コンデンサの両端電圧を設
定の直流電圧にクランプするスイッチ素子が前記入力コ
ンデンサに並列に接続されている構成にあっては、FE
Tのオフ期間にFETのゲート・ソース間電圧をFET
のオン期間に関係なく設定の直流電圧にクランプするこ
とができる。したがって、FETのオン駆動のゲート・
ソース間電圧がFETのオン期間に関係なく一定の電圧
によって決定され、FETのオン期間の変動に起因する
FETのオン駆動のゲート・ソース間電圧の変動を回避
することができる。
【0053】上記スイッチ素子がFETから入力コンデ
ンサに向かう逆電流の向きを順方向としたクランプダイ
オードによって構成されている発明にあっても、上記同
様に、FETのオフ期間にFETのゲート・ソース間電
圧をFETのオン期間に関係なく設定の電圧にクランプ
することができ、このことにより、FETのオン駆動の
ゲート・ソース間電圧がFETのオン期間に関係なく一
定の電圧によって決定され、FETのオン期間の変動に
起因するFETのオン駆動のゲート・ソース間電圧の変
動を回避することができる。
【0054】FETのオン時にスイッチオンするツェナ
ーダイオードとクランプダイオードの直列接続体から成
るスイッチ素子がFETのゲート・ソース間に設けられ
ている構成にあっては、FETのオン期間にFETのゲ
ート・ソース間電圧をFETのオン期間に関係なくFE
Tの最適なオン駆動のゲート・ソース間電圧にクランプ
することが可能となり、上記同様に、FETのオン期間
の変動に起因したFETのオン駆動のゲート・ソース間
電圧の変動を回避することができる。
【0055】スイッチ素子には直列に該スイッチ素子の
オン時に流れる電流を制限する抵抗体が接続されている
構成においては、抵抗体の抵抗成分によって大きな電流
がスイッチ素子に流れるのを防止することができ、スイ
ッチ素子の保護を図ることができる。また、大きな電流
が流れる回路に組み込まれる場合にも耐久電流(定格電
流)が小さいスイッチ素子を用いることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態例を示す説明図である。
【図2】第1の実施の形態例におけるFETのゲート電
圧をクランプする動作を示す説明図である。
【図3】第2の実施の形態例を示す説明図である。
【図4】第3の実施の形態例を示す説明図である。
【図5】第4の実施の形態例を示す説明図である。
【図6】その他の実施の形態例を示す説明図である。
【図7】従来例を示す説明図である。
【図8】従来の課題を示す説明図である。
【符号の説明】
1 FETドライブ回路 2 FET 4 入力コンデンサ 6 クランプダイオード 7 ツェナーダイオード 20 抵抗体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート・ソース間に内部容量を持つFE
    TをドライブするFETドライブ回路において、前記F
    ETのゲートに入力コンデンサが接続され、FETのゲ
    ート・ソース間には該FETのオフ期間にゲート電圧が
    ソース側から見て予め定めた設定の電圧まで減少したと
    きにオンさせてFETのゲート・ソース間電圧を設定の
    直流電圧にクランプするスイッチ素子が設けられている
    ことを特徴とするFETドライブ回路。
  2. 【請求項2】 ゲート・ソース間に内部容量を持つFE
    TをドライブするFETドライブ回路において、前記F
    ETのゲートに入力コンデンサが接続され、前記FET
    のオフ期間に前記入力コンデンサの入力端側電圧がFE
    Tのゲート側から見て予め定めた設定の電圧まで減少し
    たときにオンさせて入力コンデンサの両端電圧を設定の
    直流電圧にクランプするスイッチ素子が前記入力コンデ
    ンサに並列に接続されていることを特徴とするFETド
    ライブ回路。
  3. 【請求項3】 スイッチ素子はFETから入力コンデン
    サに向かう逆電流の向きを順方向としたクランプダイオ
    ードによって構成されていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載のFETドライブ回路。
  4. 【請求項4】 ゲート・ソース間に内部容量を持つFE
    TをドライブするFETドライブ回路において、前記F
    ETのゲートに入力コンデンサが接続され、FETのゲ
    ート・ソース間にはツェナーダイオードのアノード側と
    クランプダイオードのアノード側を直列に接続した直列
    接続体がツェナーダイオードのカソード側をFETのゲ
    ート側にして設けられ、上記ツェナーダイオードとクラ
    ンプダイオードの直列接続体はFETのオン期間にFE
    Tのゲート電圧がソース側から見て予め定めた設定の電
    圧まで増加したときにオンしてFETのゲート・ソース
    間電圧を設定の直流電圧にクランプするスイッチ素子と
    成していることを特徴とするFETドライブ回路。
  5. 【請求項5】 スイッチ素子には直列に該スイッチ素子
    のオン時に流れる電流を制限する抵抗体が接続されてい
    る請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載
    のFETドライブ回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000232775A (ja) * 1999-02-11 2000-08-22 Delta Electronics Inc Pwm(パルス幅変調)コンバータにおいてスイッチング損失を低減するためのソフトスイッチングセル
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FR2934439A1 (fr) * 2008-07-25 2010-01-29 Continental Automotive France Dispositif convertisseur continu-continu

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