JPH09512318A - 液圧系統、特に内燃機関のためのエンジンブレーキ - Google Patents

液圧系統、特に内燃機関のためのエンジンブレーキ

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JPH09512318A
JPH09512318A JP7527366A JP52736695A JPH09512318A JP H09512318 A JPH09512318 A JP H09512318A JP 7527366 A JP7527366 A JP 7527366A JP 52736695 A JP52736695 A JP 52736695A JP H09512318 A JPH09512318 A JP H09512318A
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JP7527366A
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アイゼンバッハー エゴン
ウンガー マンフレート
ヴィリッヒ ブルクハルト
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マンネスマン レックスロート ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/06Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for braking

Abstract

(57)【要約】 [課題]液圧式の系統、特に内燃機関(9)のためのエンジンブレーキであって、少なくとも1つの液圧式の作動部材(11)と、圧力媒体を低圧範囲(34)から高圧範囲(28)へ搬送可能である押除けポンプ(15)と、制御導管(12)を介して前記作動部材(11)に接続された制御出口(13)を有する分配器装置(14)とを有し、前記制御出口(13)が高圧範囲(28)から圧力で負荷可能でかつ低圧範囲(34)と接続可能である形式のものにおいて、比較的に小さな行程容積を有する押除けポンプを使用し、エンジンブレーキとして使用した場合に内燃機関の全回転数範囲に亙って、所望の制動作用が達成されるようにすること。 [構成]高圧範囲(28)に向かって開く逆止弁(85)を有し、該逆止弁(85)を介して制御導管(12)が、高圧範囲(28)からの制御導管(12)の圧力負荷の終了後と、低圧範囲(34)との制御導管(12)の接続前とに高圧範囲(28)と接続可能であること。

Description

【発明の詳細な説明】 液圧系統、特に内燃機関のためのエンジンブレーキ 本発明は液圧系統、特に内燃機関のためのエンジンブレーキとして使用できか つ請求項1の上位概念に記載した特徴を有する液圧系統を出発点としている。 エンジンブレーキとして使用されるこのような系統はDE4121435A1 号によって公知である。この場合には内燃機関の各シリンダにいわゆる減圧弁が 配属されている。この減圧弁はシリンダの作業ピストンの押出し行程の外側で、 特に圧縮行程の終わりで、作動部材として役立つ液圧ピストンの圧力負荷により 開放制御される。この系統のための圧力媒体源は圧力媒体が低圧範囲から高圧範 囲に搬送可能である押除けポンプ、特にラジアルピストンポンプである。分配装 置は減圧弁の数に相応する数の制御出口を有し、これらの制御出口の各々は制御 導管を介して1つの液圧ピストンと結合されている。制動運転では制御出口は分 配装置を介して、内燃機関の回転数に直線的に依存するサイクル時間で高圧から 圧力で負荷されかつ低圧と接続される。内燃機関の回転数に対するサイクル時間 の依存性は、例えば簡単な形式で、分配装置が制御出口に対し回転可能な分配器 ロータを有し、この分配器ロータが減速伝動装置を介して内燃機関により直接的 に内燃機関の回転数の1/2 で駆動されることで達成される。 実地において模型を用いて行われた試験では、内燃機関のすべての回転数で制 動作用が所望の強さでは達成されないことが証明された。この回転数範囲におい ては、使用された押除けポンプにより吐出された圧力媒体量は高圧範囲において 所望の圧力を維持するためには十分ではない。原則的には行程容積の大きい押除 けポンプを使用することが考えられる。しかしながらこの結果としては、内燃機 関の平常運転において、すなわち制動しようとせずかつ高圧範囲が放圧されてい るときに、押除けポンプが内燃機関の有効出力を減少させる高いけん引出力を吸 収することになる。他面においては、これまですでに小さな押除けポンプによっ て搬送された圧力媒体量で十分であった回転数範囲において大きな油量が高圧範 囲における圧力をコントロールする圧力制限弁を介して流出しかつその際に強く 加熱される。これによって新しい問題が発生する。 したがって本発明の目的は、液圧系統、特に内燃機関のためのエンジンブレー キとして使用されかつ請求の範囲の上位概念に記載されている特徴を有する液圧 系統を改良して、比較的に小さな行程容積を有する押除けポンプを維持し、制御 出口を圧力で負荷しかつ圧力負荷を除去しようとするサイクル時間の全範囲に亙 って作動部材の所望の制御が得られるようにし、した がって液圧系統をエンジンブレーキとして使用した場合に内燃機関の全回転数範 囲に亙って所望の制動作用が達成されるようにすることである。 この目的は、請求項1によれば、請求項1の上位概念の特徴を有し、さらに請 求項1の特徴にしたがって、高圧範囲に向かって開く逆止弁が所属し、この逆止 弁を介して1つの制御出口から1つの作動部材に通じる制御導管が、高圧範囲か らのその圧力負荷の終わりのあとでかつそれが低圧範囲と接続される前に高圧範 囲と接続可能であることにより達成された。 本発明はまず、1つの制御導管が圧力波過程に基づき高圧範囲から圧力負荷さ れた場合には当該制御導管内に高圧範囲における圧力よりも著しく高い圧力、例 えば当該圧力の2倍の圧力が発生することができるという思想を根底としている 。これに相応して、高圧範囲からの圧力負荷の開始にあたって制御導管が油で充 たされておりかつ制御導管内に例えば1.5バールの低圧範囲の圧力が支配して いることから出発すると、圧力負荷の間には、作動部材の移動による容積拡大量 に制御導管内に高圧範囲において支配する圧力を形成するために必要である補償 油量を加え、この圧力を2倍にするために前記補償油量をもう一度加えたものに 相当する油量が制御導管へ流れる。いまや逆止弁によっては制御導管における油 の圧縮に続く膨張の間に制御導管から帰流する油を、制御導管が低圧範囲へ放圧 される前に高圧範囲へ導くことが可能である。これによって、制御導管の各圧力 負荷に際して高圧範囲から低圧範囲に達する油量が減少するので、比較的に小さ い行程容積を有する押除けポンプを圧力媒体源として使用することができる。し たがって逆止弁は圧力媒体が制御導管から高圧範囲へ帰流することを許すが、他 面においては、制御導管において前進及び後退する高圧範囲からの膨張波のあと で改めて圧縮波及び該圧縮波に続く膨張波が励起され、この結果、高圧範囲から 低圧範囲への油のけん引が一層増強されることを阻止する。これによって作動部 材はサイクル時間の全範囲において所望の形式で制御される。本発明によって構 成された内燃機関のためのエンジンブレーキにおいては所望の制動作用は内燃機 関の全回転数範囲に亙って得られる。 本発明の液圧系統の有利な構成は請求項2以下に記載されている。例えば請求 項2によれば、圧力で個別に負荷可能な制御導管の数に相当する数の逆止弁が存 在し、これらの逆止弁の各々が1つの制御導管を高圧範囲に向かって開くために 役立っている。この場合には1つの制御導管は所属の逆止弁の入口と継続的に接 続されていることができる。この場合には逆止弁はわけなく、制御出口及び制御 導管に関して不動の位置に配置することができる。 分配器装置が少なくとも1つの制御出口に対向して 回転する分配器ロータを有していると、請求項3に記載されているように、制御 出口と該制御出口に接続された制御導管が高圧範囲に接続可能である逆止弁を分 配器ロータに配置することも可能である。このような配置は、内燃機関のための エンジンブレーキの場合にはたいていそうであるように複数の制御出口が存在し ている場合に大きな利点を有している。何故ならば自動車の内燃機関は通常はシ リンダの数に相当する数の減圧弁を有する多シリンダ内燃機関であるからである 。複数の制御出口は請求項4によれば分配器ロータに配置された同じ逆止弁を介 して高圧範囲と接続可能である。したがって複数の制御出口のために1つの逆止 弁を設ける必要しかない。 分配器ロータはDE4121435A1により公知の形式で、1つの制御出口 が高圧範囲から圧力で負荷可能である圧力切欠きと、制御出口が低圧範囲と接続 可能である放圧切欠きとを有していることができる。この場合には制御出口は有 利には請求項5に記載されているように圧力切欠きと放圧切欠きとの間にありか つこれらの切欠きとは離れた減圧切欠きと、この減圧切欠きの後ろに接続された 、分配器ロータに配置された逆止弁とを介して高圧範囲と接続可能である。特に 有利であると証明されていることは、請求項6に記載したように、圧力切欠きと 減圧切欠きとの間に存在するシールウエブが分配器ロータの回転方向で見て、切 欠きに向き合った制御出口よりも短いことである。すなわちこの場合には、制御 出口は圧力切欠きから減圧切欠きに交代する場合に閉じられないので、場合によ ってはすでに制御導管から帰流する圧力媒体ですら閉じられた壁にあたらない。 これによって分配器ロータに対する力のピーク及び制御導管における圧力波は回 避される。 減圧切欠きの範囲においては、1つのシールウエブだけが減圧切欠きと圧力切 欠きとの間に存在しているのではない。シールウエブは減圧切欠きを低圧範囲と 高圧範囲とからも分離することができる。したがって全体としては減圧切欠きの 範囲におけるシール面はきわめて大きいので、低圧よりも大きい圧力のための作 用面も大きくかつシールウエブがその対応面から離れる傾向が生じる。作用面を 小さくするためには減圧切欠きと高圧範囲との間に半径方向又は軸方向にある分 配器ロータのシールウエブには請求項7によれば低圧範囲と接続された放圧溝が 設けられている。 圧力切欠きをその長さの1部に亙って半径方向又は軸方向で高圧範囲から分離 するシールウエブ内にも、有利な形式で、低圧範囲と接続された放圧溝が設けら れている。この場合、この構成は先きの請求項の特徴とは無関係であっても利点 をもたらす。何故ならばこれによっては持上げ方向で分配器ロータに作用する力 が阻止されるからである。 高圧範囲が半径方向外又は内で分配器ロータにあると、有利には請求項9によ れば、逆止弁は逆止弁の軸線が少なくともほぼ一半径平面に位置するように配置 されている。この場合には高圧範囲への逆止弁の流出路は特に簡単な形式で形成 できる。 請求項10から14までは逆止弁を特に迅速に切換えることを可能にする逆止 弁の構成に関するものである。 本発明による内燃機関のためのエンジンブレーキの1実施例は図面に示されて いる。この図面を用いて次に本発明を詳説する。 第1図は全系統としてのエンジンブレーキを示している。この場合には個々の 構成コンポーネントは軸方向で見た図で示した分配器ロータを除いて概略的に示 されているにすぎない。 第2図は分配器装置をも有している系統の圧力媒体源として役立つハイドロポ ンプの軸方向断面図である。 第3図は第2図の分配器ロータにおける逆止弁の範囲の拡大図である。 第4図は逆止弁のケーシングの断面図である。 第5図は逆止弁のケーシングを第4図の矢印Aの方向から見た図である。 図示のエンジンブレーキは減圧ブレーキの原理で働き、8つのシリンダを有す る内燃機関のために構成さ れている。簡易化の理由から内燃機関の1つの燃焼室だけが減圧弁10と共に示 されている。ブレーキ運転においては減圧弁が圧縮行程の終わりにおいて短時的 に開かれるので、圧縮された空気は燃焼室から流出することができる。このよう な形式で圧縮行程の間の作業ピストンの圧縮作業は制動のために有効にされる。 減圧弁10は液圧ピストン11により作動可能である。この液圧ピストン11 は所属の制御導管12を介して圧力で負荷可能でありかつ圧力負荷を除くことが できる。図を簡略にするために第1図においては唯一の制御導管だけが完全に示 されている。 各減圧弁12には個別の制御導管12が設けられており、これらの制御導管1 2は分配器装置14の全部で8つの制御出口13の1つの制御出口から発してい る。ブレーキ運転では液圧ピストン11は正しい順序でかつ内燃機関のそのつど の回転数に合わせられた周期で分配器装置と制御導管とを介してラジアルピスト ンポンプ15の高圧範囲から圧力で負荷され、各制御導管がポンプ15の低圧範 囲と接続されることによって圧力負荷が除かれる。 分配器装置14と他の液圧式の構成部分はラジアルポンプ15に統合されてい る。このラジアルポンプ15は第2図に詳細に示され、第1のケーシング部分2 2と第2のケーシング部分23とを有する2部構成のポンプケーシング21を備 えている。両方のケーシン グ部分は鉢外套24もしくは25と鉢底26もしくは27を有する鉢形に構成さ れ、互いに反対の位置で内外に差嵌められている。第1のケーシング部分22の 鉢外套24は横断面で見て、第2のケーシング部分の鉢外套25により取囲まれ た中空室よりも著しく小さいので、第1のケーシング部分22は第2のケーシン グ部分23内へ嵌合し、両方のケーシング部分の間には比較的に大きな中間室2 8が存在している。 互いに同じ角度間隔をおいて第1のケーシング部分22の鉢外套24には複数 の付加部32が一体成形されている。これらの付加部32を通して、段の付けら れた孔33が外から第1のケーシング部分22の鉢外套24により取囲まれた中 空室34内まで延びている。各孔33内にはラジアルピストン36を受容するシ リンダケーシング35がねじ込まれている。シリンダケーシング35とラジアル ピストン36とにより取囲まれた押除け室37内に配置されたコイル圧縮ばね4 0はシリンダケーシング35とラジアルピストン36との間に締込まれており、 ラジアルピストン36を一方向で半径方向内方へ負荷する。 ポンプの駆動軸38は第1のケーシング部分22の底26と第2のケーシング 部分23の底27に回転可能に支承され、該駆動軸38と回動不能に結合された 歯車39を介して内燃機関9により内燃機関の回転数の1/2 で駆動可能である。 中空室34内に駆動軸38 は偏心体42を有し、該偏心体42の上には偏心リング43が回転可能に支承さ れている。ラジアルピストン36は圧縮ばね40によって前記偏心リング43に 押し付けられている。駆動軸38が回転すると、ラジアルピストンは偏心体42 、圧縮ばね40及び押除け室37内を支配している圧力の影響下で往復運動を半 径方向で行う。この場合に、系統の低圧範囲に所属する高圧室34から圧力媒体 が吸い上げられかつポンプの高圧範囲である中間室28に与えられる。 第2のケーシング部分23を通っては低圧供給通路が延在しており、該低圧供 給通路内でエンジンオイルパン44から、第1図に示された自動車の潤滑油ポン プ45により潤滑油が圧力媒体として搬送される。供給通路は第2のケーシング 部分23の1つの接続部46から発し、大部分は第2のケーシング部分23の底 27内を駆動軸38に対して半径方向に延びる孔47によって形成され、駆動軸 38を支承するために役立つ、底27における袋孔48まで達している。孔47 を軸方向の孔49が横切っている。この孔49は袋孔48からわずかな間隔を有 し、この袋孔48と同様に内方へ開放している。接続部46と孔47との間には 減圧弁50が組込まれている。この減圧弁50はその出口、すなわち孔47及び ポンプの全低圧範囲において、例えば1.5バールの低い供給圧を維持する。 軸方向の孔49よりもさらに半径方向外側には、第 2のケーシング部分23の底27に、内方へ開放する複数の別の軸方向の孔51 がある。これらの軸方向の孔51はすべて袋孔48、ひいては駆動軸38の軸線 から等間隔を有し、互いに等しい角度間隔を有している。軸方向の孔51はケー シング部分23の制御接続部52に接続されており、この制御接続部52と共に 分配器装置14の制御出口13を形成している。接続部52には液圧ピストン1 1に通じる制御導管12が接続されている。 第1図と第2図とにおいては他の液圧的なコンポーネントとしては、低圧脈動 減衰器53と、中空室34とオイルパン44との間に接続された掃流ノズル54 と、入口が中間室28に、したがってポンプ15の高圧範囲に接続されかつ出口 が孔47、したがってポンプの低圧範囲に接続された、電磁的に調節可能な圧力 制限弁55とが示されている。自動車の平常運転では、圧力制限弁55はきわめ て低い圧力に調節されているのでポンプ15は循環搬送しか行わず、内燃機関に よりわずかな出力で一緒にけん引される。ブレーキ運転においては圧力制限弁5 5では例えば100バールの範囲の高圧が調節される。両方のケーシング部分2 2,23の間の中間室28は第1図では容積共振器として示されている。この容 積共振器はポンプ15の高圧範囲における圧力ピークを均すために役立つ。 分配器装置14の制御出口13並びに高圧範囲28 及び低圧範囲がケーシング21内に存在することにしたがって、ケーシング21 は分配器装置14のステータとして見なすこともできる。この分配器装置14は 付加的に分配器ロータを有し、該分配器ロータは主として駆動軸38と両方のケ ーシング部分22,23間で駆動軸38の上に回動不能に位置する2つの分配器 円板61と62とから成り、これらの分配器円板61,62を介して制御出口が 高圧範囲と低圧範囲とに接続可能である。第1の分配器円板61は第1のケーシ ング部分22の近くにあり、第2の分配器円板62は第2のケーシング部分23 の近くにある。両方の分配器円板は互いに直接的に入れ子式に案内されている。 この場合、第1の分配器円板61は第2の分配器円板62の切欠きに受容されて いる。両方の分配器円板の間にはラジアルシール63が配置されている。軸方向 の孔49には分配器円板62がリング溝64で向き合っている。このリング溝6 4の縁部からは複数の軸方向の孔65が発している。これらの軸方向の孔65の 各々はケーシング部分23とは反対側から分配器円板62に設けられた袋孔66 の底を貫いている。袋孔66と整合して、第1の分配器円板61を通っても軸方 向の孔67が設けられており、これらの孔67は分配器円板61の、分配器円板 62とは反対側の端面に開口している。切欠き68からは、中空室34の出口を 縮めるリング70における中央の開口を介して中空室 34への接続が生じる。リング70と鉢外套24の内側との間にはラジアルシー ル71が配置されている。これによって減圧弁50の出口からは油は孔47、孔 49、リング溝64、孔65,66,67、切欠き68及び支持リング70にお ける中央の開口を介して第1のケーシング部分22の中空室34に達することが でき、この中空室34からラジアルピストン36が油を吸い上げる。第1の分配 器円板61はその縁部に、切欠き68をめぐって延在するシールウエブ72を有 している。このシールウエブ72で第1の分配器円板61は支持リング70に軸 方向に押し付けられるので、この分配器円板61は中空室34と28とを互いに 分離する。 ケーシング部分23に向いた端面側に分配器円板62はリング溝65の他に、 低圧制御溝73を有している。この低圧制御溝73は有限な角度に亙って延在し 、リング溝64の半径方向外側にあり、軸方向でリング溝64よりも深くなく、 しかもリング溝64に向かって開いている。半径方向外側へは低圧制御溝73は 、分配器円板62がケーシング部分23に押し付けられるシールウエブ74によ って、ケーシング部分23に対して軸方向にかつ半径方向外側へ中間室28に向 かって開く、分配器円板62における旋削部75から分離される。低圧制御溝7 3の両方の周方向の端部の間ではシールウエブ74は半径方向内方へ幅が広げら れ、シールウエブの内部に円弧状の圧力溝76と同様に円弧状の減圧溝77のた めのスペースが与えられている。両方の溝76と77は分配器円板62の軸線か ら同じ間隔を有し、周方向でシールウエブ74の区分78によって互いに隔離さ れている。溝73,76,77はケーシング部分23の軸方向の孔51と整合し ている。圧力溝76は減圧溝77から離れた周方向の端部においてラジアル溝7 9を介して中間室28に、したがってポンプ15の高圧範囲と分配器装置14に 接続されている。 減圧溝77の底には軸方向の袋孔80があり、該袋孔80は半径方向外方へ延 びる接続孔81を介して受容部82と接続されている。この受容部82は半径方 向外方から分配器円板62に形成されかつ該切欠き82内には逆止弁85が挿入 されている。この逆止弁85は弁坐86、ケーシング87と弁閉鎖体としての球 88とから成っている。球88はセラミック材料、特に珪素ニトリドから製作さ れている。逆止弁の軸の方向と球88の運動方向は分配器円板62と駆動軸38 とに関し半径方向に延びている。切欠き82の底には弁坐86があり、該弁坐8 6は半径方向外方へ円錐状に拡大する中央の通路90で接続孔81に整合してい る。ケーシング87は弁坐86に向かって開いた中央の受容室91を有しており 、該受容室91は弁坐86に向かって円筒状の区分92、これに接続した円錐台 形の区分93及びこれに続く袋孔状の区分94を有している。弁坐86の中央の 通路90の円錐状の区分の内部並びにケーシング87における中央の受容部91 の区分92と93の内部では球88が運動することができる。ケーシング87の 区分94内にはコイル圧縮ばね95が受容されており、該コイル圧縮ばね95は 球88を弁坐86に向かって負荷し、球88に作用するわずかな遠心力に抗して 作用し、制御導管からの圧力媒体の帰流の終わりに行われる逆止弁の閉鎖過程が きわめて迅速に進捗するに寄与する。 逆止弁85の迅速な閉鎖過程には球88が弁坐86とは反対側で直接圧力媒体 にさらされることも寄与する。逆止弁の半径方向の配置はこれを簡単な形式で可 能にする。ケーシング87には単数又は複数の軸方向の通路を中心の受容室91 とケーシング87の背面96との間に設ける必要しかない。図示の実施例では孔 の形をしたこのような通路が全部で4つ存在している。第1の孔97はケーシン グ87の軸線98に位置しかつ中央で受容室91に開口している。さらに弁ケー シング87はケーシング87の軸線98に対して平行に延びかつこの軸線に対し て3重に対称的に配置されている、互いに等価値である別の3つの孔を有してい る。軸線98からの孔99の軸線の間隔並びに受容室91の区分92と93の大 きさ及び孔99の直径は、孔99がその横断面の1部で軸方向に受容室91に開 口するが、受容室91を半径方向外側からも切るように調和させられている。こ れによって弁が開いている場合には横断面は、孔99が受容室91の区分92の 内部に完全に位置する場合よりも大きくなる。 両方の分配器円板61と62は所定の力でケーシング部分22もしくは支持リ ング70に対しかつケーシング部分23に対し押し付けられる。この力は2つの 方式で生ぜしめられる。1つの方式では分配器円板62の袋孔66内に両方の分 配器円板を互いに押し離す圧縮ばね105が挿入されている。もう1つの方式で は第1の分配器円板61における圧力面106は旋削部75によって圧力相殺さ れないが、第2の分配器円板62における圧力面107は部分的にしか圧力相殺 されないので、ブレーキ運転において、両方の分配器円板は中間室28に形成さ れている高圧によっても押し離される。この圧力により発生させられた力は高圧 がない場合に分配器円板をケーシング部分に押し付ける機能しか有していないば ね105によって生ぜしめられた力を克服する。 分配器円板62における圧力溝76と減圧溝77の範囲にケーシング部分23 から押し離す方向に作用する圧力がわずかに保たれるように、両方の溝とシール ウエブ74における旋削部75との間に沿っては放圧溝108が延在している。 この放圧溝108はラジアル溝79の前に間隔をおいて終わっておりかつ低圧制 御溝73の周方向の端部から発している。 図示のエンジンブレーキを備えた自動車の内燃機関が運転されると、内燃機関 は歯車39を介して駆動軸38を連行する。ラジアルピストン36は偏心リング 43の上をこれに沿って滑動しその行程運動を行う。分配器円板61と62は駆 動軸により連行される。平常運転においては、エンジンブレーキが利用されない と、圧力制限弁55は低い圧力に調節される。ポンプは低い効率で一緒にけん引 される。分配器円板はばね105の力だけに基づきケーシング部分に接触させら れるので分配器円板も実質的に効率なしで一緒にけん引される。 エンジンブレーキの使用のためには、圧力制限弁が例えば100バールの高い 圧力に調節される。この圧力は両方のケーシング部分22と23との間の中間室 28を支配する。瞬間的に軸方向で低圧制御溝73の上に存在することになる所 定の制御出口13を観察する。この場合には当該制御導管を低圧が支配する。相 応する減圧弁10は閉じられている。いまや分配器円板62が第1図において矢 印Bで示した方向に回動する間に、制御出口は制御溝75の一方の周方向の端部 と圧力溝76との間のシールウエブ74の半径方向の区分を越えて圧力溝76の 上に達する。次いで高圧範囲28から圧力媒体が制御導管12内へ流れる。この 場合、圧力波過程に基づき時折り、ポンプ15と分配 器装置14との高圧範囲における圧力よりも高い圧力が発生する。圧力波過程は 当該制御出口と低圧制御溝73との再度の接続の前にも、制御導管における圧力 媒体の流動方向の逆転をもたらす。矢印Bの回転方向で圧力溝に続く、逆止弁8 5を介して高圧範囲に接続される減圧溝によって、いまや圧力媒体は高圧範囲に 帰流することができる。重要であるのは、圧力媒体が逆止弁85を介して高圧範 囲に帰流することができるが、逆止弁85を介して圧力媒体が高圧範囲から制御 出口へ流れることができず、先きに記述した過程が制御導管へ流入する圧力媒体 と制御導管から流出する圧力媒体とにより改めて励起されないことである。すな わち、あらたな励起は低圧制御溝内へ圧力媒体がけん引されることをもたらす。 これによって本発明では簡単な形式で、比較的に小さなポンプで作動部材が行程 時間の大きな範囲に亙って所望される形式で制御されることが達成される液圧式 の系統が達成された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブルクハルト ヴィリッヒ ドイツ連邦共和国 D−63768 ヘスバッ ハ タールシュトラーセ 44 1/2

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.液圧式の系統、特に内燃機関(9)のためのエンジンブレーキであって、少 なくとも1つの液圧式の作動部材(11)と、圧力媒体を低圧範囲(34)から 高圧範囲(28)へ搬送可能である押除けポンプ(15)と、制御導管(12) を介して前記作動部材(11)に接続された制御出口(13)を有する分配器装 置(14)とを有し、前記制御出口(13)が高圧範囲(28)から圧力で負荷 可能でかつ低圧範囲(34)と接続可能である形式のものにおいて、高圧範囲( 28)に向かって開く逆止弁(85)を有し、該逆止弁(85)を介して制御導 管(12)が、高圧範囲(28)からの制御導管(12)の圧力負荷の終了後と 、低圧範囲(34)との制御導管(12)の接続前とに高圧範囲(28)と接続 可能であることを特徴とする、液圧系統。 2.複数の作動部材と、個別に圧力で負荷可能な複数の制御導管とが存在し、こ れらの制御導管の各々が該制御導管にだけ所属する逆止弁だけを介して高圧範囲 に接続可能である、請求項1記載の液圧系統。 3.分配器装置(14)が少なくとも1つの制御出口(13)に対して回転する 分配器ロータ(38,61,62)を有し、分配器ロータ(38,61,62) に前記逆止弁(85)が配置され、該逆止弁( 85)を介して前記制御出口(13)と該制御出口(13)に接続された制御導 管(12)が高圧範囲(28)に接続可能である、請求項1記載の液圧系統。 4.複数の制御出口(13)、有利にはすべての制御出口(13)が分配器ロー タ(38,61,62)に配置された同じ逆止弁(85)を介して高圧範囲(2 8)に接続可能である、請求項3記載の液圧系統。 5.分配器ロータ(38,61,62)が1つの圧力切欠き(76)と1つの放 圧切欠き(73)とを有し、前記圧力切欠き(76)を介して1つの制御出口( 13)が高圧範囲(28)から圧力で負荷可能でありかつ前記放圧切欠き(73 )を介してこの制御出口(13)が低圧範囲(34)と接続可能であり、分配器 ロータ(38,61,62)に逆止弁(85)が配置されており、前記制御出口 (13)が圧力切欠き(76)と放圧切欠き(73)との間にありかつこれらの 切欠き(76,73)から離された減圧切欠き(77)と該減圧切欠き(77) の後ろに接続された逆止弁(85)とを介して高圧範囲(28)に接続可能であ る、請求項3又は4記載の液圧系統。 6.圧力切欠き(76)と減圧切欠き(77)との間に存在するシールウエブ( 78)が分配器ロータ( 38,61,62)の回転方向で見て前記切欠き(76,77)に向き合った制 御出口(13)よりも短い、請求項5記載の液圧系統。 7.半径方向又は軸方向で減圧切欠き(77)と高圧範囲との間にある分配器ロ ータ(62)のシールウエブ(74)に、低圧範囲(34)と接続された放圧溝 (108)が設けられている、請求項5又は6記載の液圧系統。 8.圧力切欠き(76)がその長さの少なくとも1部に亙って、半径方向又は軸 方向で該圧力切欠き(76)と高圧範囲(28)との間にあるシールウエブ(7 4)により高圧範囲(28)から分離されており、シールウエブ(74)内に低 圧範囲(34)と接続された放圧溝(108)が設けられている、請求項5から 7までのいずれか1項記載の液圧系統。 9.高圧範囲(28)が半径方向外方又は内方において分配器ロータ(62)に 位置し、逆止弁(85)がその軸線が少なくともほぼ一半径面内に位置するよう に分配器ロータ(62)に配置されている、請求項3から8までのいずれか1項 記載の液圧系統。 10.逆止弁(85)の閉鎖体(88)がセラミック材料、特に珪素ニトリドから 成っている、請求項1から9までのいずれか1項記載の液圧系統。 11.逆止弁(85)の閉鎖体(88)が高圧範囲(28)から閉鎖方向に圧力媒 体にさらされる、請求項 1から10までのいずれか1項記載の液圧系統。 12.中央の中空室(91)内に閉鎖体(88)を受容しかつ案内する逆止弁(8 5)の弁ケーシング(87)を通ってn>1の数の流出側の孔(99)が貫通し ており、これらの孔(99)が逆止弁(85)の軸方向に延び、逆止弁(85) の軸線(98)に対してn倍対称的に配置されており、少なくとも1つの横断面 部分で軸方向に中空室(91)内に開口している、請求項11記載の液圧系統。 13.孔(99)が中空室(91)を半径方向外側で切っている、請求項12記載 の液圧系統。 14.弁ケーシング(87)の別の流出側の孔(97)が中央で中空室(91)に 開口している、請求項12又は13記載の液圧系統。
JP7527366A 1994-04-26 1995-04-25 液圧系統、特に内燃機関のためのエンジンブレーキ Pending JPH09512318A (ja)

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