JPH09511675A - 滑り膝人工装具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 大腿骨インプラント（１）と、脛骨インプラント（２）と、脛骨インプラントの上で動くことができる半月板要素（３）とを備える滑り膝内部人工装具。大腿骨インプラントは二つの顆（１４、１５）を備え、その支え面は球状部であり、それらの球状部は、半月板要素の上の、同じ直径を持つ球状キャビティ（３１、３２）の内部で関節の作用を行う。半月板要素はいくつかの厚さで用意される。それは、同じ直径および同じ間隔の顆を有する種々の寸法の大腿骨インプラントに適応できる。後で安定にする実施例では、球状ヘッド（４０）を備える大腿骨インプラントに固定されたスタッド（４）が、大腿骨顆の間に固定されている半球状キャビティ（５０）の内部で関節のように作用する。大腿骨インプラントの場所に置くための切断ガイドは、大腿骨の末端の切断部における二本の位置決めピンと、後切断および面取りを行うために鋸を案内するためのスリットとを有する。ガイドは前切断のための複数の案内スロットも有する。各案内スロットは大腿骨インプラントの寸法に適応している。

Description

【発明の詳細な説明】 滑り膝人工装具 本発明の目的は、特に修復人工装具として用いる場合に、後で安定した人工装 具（ｐｏｓｔｅｒｉｏｒ−ｓｔａｂｉｌｉｚｅｄ ｐｒｏｓｔｈｅｓｉｓ）とし て使用できる滑り膝人工装具（ｓｌｉｄｉｎｇ ｋｎｅｅ ｐｒｏｓｔｈｅｓｉ ｓ）である。 現在知られている膝人工装具は、二つの顆（ｃｏｎｄｙｌｅ）と軟骨輪を備え る大腿骨インプラントと、脛骨インプラントを全て有する。その脛骨の高平部は 半月板要素によって覆われる。その半月板要素は動くことができるか、できない かのいずれかであって、その上で顆が滑り支持を行う。 人工装具を患者の解剖学的構造に適合できるようにするためには、種々の寸法 の大腿骨インプラントおよび脛骨インプラントを有する必要がある。 更に靱帯張力を考慮するためには、種々の厚さの半月板要素を有することが不 可欠である。そのため、手術に必要な部品の数が増大する。 更に、靱帯のある程度の緩み、または事故による靱帯の欠落、 特に後十字形靱帯の欠落のために、膝関節が分離または引出し（ｄｒａｗｅｒｓ ）を受けることがある。 靱帯の緩みは修理の場合、すなわち、以前に移植された他の人工装具との交換 に人工装具の場所に置かれた場合に、一般に注目される。 前方引出しおよび横方向の緩みの欠点を克服するために、後で安定にした人工 装具、すなわち、脛骨高平部のほぼ中央に中央スパー（ｓｐｕｒ）を有する人工 装具が提案されている。その中央スパーには曲がったときに、顆間切欠きに配置 されている横部品が接触する。この種の人工装具が米国特許第９５０２９８号お よび英国特許第１０６７４１２号に記述されている。 しかし現在存在する後で安定した人工装具は曲りの前方引出しを阻止すること のみを可能にするものであって、後十字形靱帯が存在しない場合に備えてほとん どもっばら残されている。 脛骨高平部がそのほぼ中央に脛を有する人工装具も提案されている。脛の端部 には、大腿骨インプラント内に置かれた半球形のクプラ（ｃｕｐｕｌａ）と協働 する球が設けられる。しかし、特に米国特許第３８６８７３０号および英国特許 第２０８８７２４号に記載されている、そのような人工装具には快適性 および寿命の面で欠点がある。 実際に、米国特許第３８６８７３０号の対象をなす人工装具では、関節は、一 方では顆と半月板の間、および他方では球とクプラの間で共同してもたらされる 。それは靱帯張力の問題をひき起こし、こすり面の一方または他方が早く磨耗す るとその問題は大きくなる。 英国特許第２０８８７２４号に記載されている人工装具はストッパとしてのみ の球を用い、関節は顆と脛骨高平部の間で行われる。しかし、この人工装具は、 軸線方向に回ったときに顆と高平部との間の現象を除去する可能性があり、その 結果としてこすり面が早く磨耗する恐れがあるのが欠点である。更に、伸長部に おいて起こり得る引出しを避けるために、クプラが後方へ向かって伸長されると いう事実のために屈曲が制限される。 更に、顆の半径が一定ではないために、球状ヘッドを動かせるようにする必要 がある。それは、それをピストンに連結することによって達成される。これがこ の種の構成の欠点である。 本発明の目的は、修復および後の安定化のために使用できる滑り膝人工装具を 提案し、外科手術のために必要な部品の数を減少することをかなり可能にするこ とによって、それらの欠点 を克服することである。 大腿骨インプラントと、脛骨インプラントと、半月板要素とを含む本発明の人 工装具は、基本的に一方では、半月板要素が二つの球状支えキャビティを有する という事実によって、他方では、大腿骨インプラントが二つの顆を有し、それら の顆の支え面が球状キャビティの中心および半径に等しい種々の中心および種々 の半径をもつ球状部であって、前記中心は、大腿骨インプラントの寸法がどのよ うなものであっても、同じ距離だけ離れていて、大腿骨インプラントの寸法がど のようなものであっても、半月板要素を、その厚さを除いて一定の寸法にできる ようにすることを特徴とする。 本発明の人工装具の追加の特徴によれば、半月板要素は、その前中央領域内の 、その上面に、ストッパを有し、このストッパは後方に傾斜した平面を前方に有 し、膝が伸長されたときに、その傾斜面に顆間切欠きの端部における軟骨輪が近 付く。 本発明の人工装具の他の追加の特徴によれば、脛骨高平部の平らな上面に円錐 台形突出部が設けられ、その突出部は半月板要素の平らな下面に設けられている キャビティの中に納められ、前記キャビティの寸法および形に応じて前記脛骨高 平部の上で 前記半月板要素が回転運動または自由運動を行えるようにする。 本発明の人工装具の一つの特定の実施例においては、端部に球状ヘッドが設け られているシャンクがその後中央領域内で脛骨高平部に固定され、前記球状ヘッ ドの中央が、顆の支え面を構成する球状部の中心に整列され、前記脛骨高平部に 固定された半月板高平部が、前記シャンクを遊びをもって通せるようにするため に、中央に切込みが入れられ、内部で前記シャンクの球状面が遊びなしでその場 所を占めるような半球状キャビティを有するインサートが、顆間切欠きの切欠き に面する二つの顆の間の大腿骨インプラント内に導入され、固定される。 本発明の人工装具のこの実施例の第一の変形に従って、膝が伸長されていると インサートのキャビティを拘束する。 本発明の人工装具のこの実施例の第二の変形に従って、脛骨インプラントに関 する大腿骨インプラントの末端の遊びを取れるように、膝が伸長されていてもイ ンサートのキャビティは抑制しない。 本発明の人工装具のこの実施例で使用する球状ヘッドシャンクを、回転防止ス パーに組み合わされた、ねじで補充された、モーステーパ型（Ｍｏｒｓｅ ｔａ ｐｅｒ ｔｙｐｅ）の組立 体によって脛骨高平部にきつく固定できる。 前記シャンクを脛骨高平部に固定するねじは、髄質内シャンクを前記高平部に 固定できるようにもし、前記シャンクの形と寸法は、患者の解剖学的構造と骨物 質の質とに適合するようなものである。 それから、脛骨高平部にシャンクを固定することは、ねじで補充された、モー ステーパ型組立体によって行うこともできる。 本発明の人工装具によって、半月板要素と曲げのための顆の間、および半月板 要素と回転のための顆高平部の間が完全に適合する点で、現在知られている人工 装具より優れている。 それによって、種々の寸法の大腿骨インプラントと、厚さのみが異なる半月板 要素のみを必要とするから、外科手術のために必要な部品の数をかなり減少する ことを可能にするという、追加の利点が得られる。 さらに、本発明の人工装具は、大腿骨インプラントの寸法がどのようなもので あっても、その係止ピンが等しく離隔され、後切断（ｐｏｓｔｅｒｉｏｒ ｃｕ ｔ）およびベベル（ｂｅｖｅｌ）が同じで、前切断（ａｎｔｅｒｉｏｒ ｃｕｔ ）の高さのみが可変であるという事実のために、器具、特に、求められ ている単一の切断ガイド（ｃｕｔｔｉｎｇ ｇｕｉｄｅ）のみに制限することを 可能にする。 本発明の人工装具の最も簡単な構成では、半月板要素の下側キャビティの寸法 および形が脛骨高平部の円錐台形突起の寸法および形とは異なり、それによって 前記半月板要素は脛骨高平部の上で変位でき、しかも、半月板要素と、一方では 顆と、および他方では脛骨高平部との完全な適合を保持できる。 本発明の人工装具は、下側キャビティの寸法と形状とが脛骨高平部の円錐台形 突起に対応しており、それによって半月板要素が突起の周囲を回ることだけを行 えるようにされている、半月板高平部を用いることによって、後での安定が達成 される。 補修用人工装具、すなわち、球状ヘッド付きのシャンクとインサートを有する 人工装具の場合には、一方では、顆と半月板要素の間に、他方では球状ヘッドと インサートの間に、関節が生じされる。 拘束するか否かについての、インサートのキャビティの選択は、靱帯の状態の 関数であり、拘束キャビティによって、インサートと球状ヘッドは玉継手として 作用できるようにされて、分離を阻止する。 本発明のいくつかの非限定的実施例を示す添付図面を参照して以下の説明を読 むことによって、本発明の利点および特徴が明らかになるであろう。 添付図面において、 第１図は種々の寸法のいくつかの大腿骨インプラントを示す、本発明の人工装 具の９０°曲げた位置における正面図である。 第２図は同じ人工装具の側面図である。 第３図は同じ人工装具の重ね合わせたいくつかの大腿骨インプラントの正面図 である。 第４図は同じ人工装具の側面図である。 第５図は本発明の人工装具の半月板要素の上面図である。 第６図は同じ半月板要素の変形の上面図である。 第７図は本発明の人工装具の後で安定にするようにしたものの背面分解図であ る。 第８図は同じ人工装具の一部断面分解側面図である。 第９図は伸ばした位置にある同じ人工装具の一部断面側面図である。 第１０図は９０°曲げた位置における同じ人工装具の一部断面側面図である。 第１１ａ図は第７図に示す人工装具の半月板要素の平面図である。 第１１ｂ図はこの同じ半月板が装着されている脛骨高平部の図である。 第１１ｃ図は同じ半月板高平部が異なる位置に装着されている同じ脛骨高平部 の平面図である。 第１２ａ図および第１２ｂ図はそれぞれ本発明の人工装具の大腿骨インプラン トのシャンクの第一の実施例の側面図および平面図である。 第１３図ａおよび第１３図ｂはそれぞれ本発明の人工装具の大腿骨インプラン トのシャンクの第二の実施例の側面図および平面図である。 第１４図ａおよび第１４図ｂはそれぞれ本発明の人工装具の大腿骨インプラン トのシャンクの第３の実施例の背面図および平面図である。 第１５図は本発明の人工装具を置けるようにする切断ガイドの側面図である。 第１６図は同じ切断ガイドの正面図である。 第１図および第２図を参照すると、本発明の人工装具が二顆 （ｂｉｃｏｎｄｙｌａｒ）大腿骨インプラント１と、シャンク２０用の脛骨ベー ス２と、半月板要素３とを備えていることがわかる。 大腿骨インプラント１は二つの顆１０、１１を有する。それらの顆は大腿骨間 切欠き１２によって分離され、軟骨輪１３によって延長される。 顆１０、１１のそれぞれの支え面１４、１５は縦方向に一つの曲りをもち、横 方向に他の曲りをもつ。それらの曲りは同一の一定半径Ｒであるので、支え面１ ４、１５は中心ａとｂをそれぞれ有する球状部である。 種々の寸法の大腿骨インプラント１を三つ重ね合わせたものを示す第３図およ び第４図を見ると、顆１０、１１のそれぞれの支え面１４、１５が、大腿骨イン プラント１の寸法がどのようであっても、中心ａ、ｂをそれぞれもつ二つの球Ａ 、Ｂの球状部であることがより良く理解できる。 脛骨ベース２の高平部２１の上に置かれた、半月板要素３は、その上面３０に 、同じ半径Ｒの二つの球状キャビティ３１、３２を備える。それらのキャビティ はそれぞれ顆１０、１１を滑り支持で受けることを意図するものである。 これから、曲り角度がどのようなものであっても、顆１０、１１が半月板要素 ３に完全に一致する結果となる。 第１図および第２図は増大する寸法の大腿骨インプラント１を四つ示す。寸法 のこの違いは軟骨輪１３と顆１０、１１とを外部横延長部１７、１８だけそれぞ れ拡大し、支持面１４、１５が形成する球状部の中心ａ、ｂを隔てる距離が、大 腿骨インプラント１の寸法がどのようなものであっても、一定なままであり、そ れによって同じ半月板インプラント３を使用することを可能にする。 大腿骨インプラント１の寸法がどのようなものであっても、大腿骨インプラン ト１の係止ピン１０′、１１′の中心間距離および位置が一定であること、およ び後での切断および必要なベベルが同じであること、ならびに前切断の高さのみ が変化することにも留意されたい。前切断の高さを変化することについては後で 第１５図および第１６図を参照して詳しく説明する。 例によって、従来の人工装具を取り付けるには、患者に種々の寸法の所与のサ イズの四つの大腿骨インプラントと、脛骨インプラントと、対応する寸法で、五 種類の厚さの半月板インプラント、すなわち、２５個の部品を必要とするのに対 して、本 発明の人工装具は僅かに１０個の部品、すなわち、四つの大腿骨インプラントと 、一つの脛骨インプラントと、厚さのみが異なる五つの半月板インプラントとを 要するだけである。 更に、第１図および第２図から、脛骨高平部２１は前中央領域の頂部に円錐台 形突起２２を有することがわかる。その突起によって、半月板要素３を固定する こと、または半月板要素３の内部に形成されて、第５図および第６図に示すよう に、円錐台形突起２２が入るキャビティ３６の横寸法および形に応じて、半月板 要素の変位を制限することが可能となる。 第５図は円錐台形突起２２に対応する形および寸法をもつキャビティ３６を有 する半月板要素３を示す。したがって、脛骨高平部２１（図示せず）の上におけ る半月板要素３の動きは、たとえば、後で安定にする人工装具の場合には、回転 に限定される。 第６図は円錐台形突起の寸法よりはるかに大きい寸法を持つキャビティ３６を 有する半月板要素３を示す。これによって半月板要素３は脛骨高平部２１（図示 せず）の上で並進運動できる。 第１図および第２図から、半月板要素３は切欠き３３の前部 の上にストッパ３４を有することがわかる。そのストッパは、頂部に、傾斜面３ ５を有する。膝が延長されたときは、前へ引き出される可能性を阻止するために 、その傾斜面にはベース１９または軟骨輪１３が、顆間切欠き１４の底で、受け られるようになる。 ここで第７図および第８図を参照すると、修復の場合には、脛骨ベース２のイ ンプラント２１にピン４が固定されることがわかる。前記ピンの自由端部には球 状ヘッド４０が設けられている。 高平部２１へのピン４の固定は、一方では、ピン４の前方延長部４１の、高平 部２１の円錐台形突起２２へのはめ合わせによって行われ、他方では、ねじ穴２ ３にねじこまれるねじ４３によって行われる。ピン４は、そのようなはめ合わせ のために、底に円錐台形キャビティ４２を有する。他方ではねじ４３によって、 取り付けられるシャンク２０の固定もできる。 ピン４の回転を避けるために、ピン４の下で突き出ているスパー４４が、高平 部２１の後部中央領域内の上面２４に形成されている穴２５の中に入れられる。 高平部２１は穴２６なしにでき、この場合には、スパー４４ はピン４の後端部に配置されて、ピン４の旋回を阻止するように高平部２１の切 欠きに係合することがわかる。 半月板要素３は、第１１ａ図、第１１ｂ図、第１１ｃ図から一層明らかにわか るように、後部中央切欠き３３を有する。この切欠き３３をピン４が通ることが でき、二つの球状キャビティ３１と３２をその切欠きで分離できる。 切欠き３３は、ピン４と半月板要素３の間にある量の遊びが存在するようなも のであるから、半月板要素は高平部２１の上を滑ることができ、第１１ｃ図に示 すように、約１０°の自由度で延長部４１の周囲を回ることができる。 第７図、第８図、第９図および第１０図において、大腿骨インプラント１の顆 １０と１１の間には、顆間切欠き１２に面して、インサート５が入れられ、適当 な手段（図示せず）によって固定される。そのインサートは、ピン４の球状ヘッ ド４０を入れることを意図する半球状キャビティ５０を有する。この半球状キャ ビティ５０の中心は、顆１０、１１の支持面１４、１５が形成する球状部の中心 に整列される。 第５図からわかるように、キャビティ５０は拘束しない、すなわち、球状ヘッ ド４０が大腿骨インプラント１′の軸線に沿 って入れられ、したがって、その延長部には末端遊びが存在する。 しかし、変更例（図示せず）ではキャビティ５０は伸長を拘束される。すなわ ち、膝が曲げられたときに球状ヘッド４０がキャビティ５０の中に後ろから入れ られるために、ヘッド４０とインサート５が玉継手として作用して、大腿骨イン プラント１′と脛骨インプラント２を維持する。これは中心ａ、ｂ、ｃが整列し ているために可能である。 患者の解剖学的構造と骨の物質に最も良く適合するシャンクの選択によってこ の人工装具の構成を改良できる。 シャンクは第１２ａ図、第１２ｂ図、第１３ａ図、第１３ｂ図、第１４ａ図、 第１４ｂ図に示すもののうちから選択できる。 それらの図で、第１２ａ図でのみ見える、脛骨高平部２１へのシャンク２００ 、２０１、２０２の固定は、止めねじおよび回転防止スパー２０３によって補充 されているモーステーパ型締結によって行われる。 第１２ａ図、第１２ｂ図において、横断面が全体として正方形で、辺が横リブ ２０４であるシャンク２００が注目できる。 第１３ａ図、第１３ｂ図において、横断面が全体として円形 で、直径が上から下にかけて短くなり、その表面に、深さが一定である溝２０６ （第１３ａ図には図示せず）が掘られているシャンク２０１が注目できる。 第１４ａ図、第１４ｂ図において、三つの翼、二つの側方翼２０７と一つの後 方翼２０８を有するほぼ円筒形のボデー２０６をもつシャンク２０２が注目でき る。各側方翼２０７は後方翼２０８に対して７０°の角度をなし、翼２０７と２ ０８の幅は上から下にかけて狭くなり、後方翼２０８は側方翼２０７より狭い。 最後に第１５図および第１６図を参照して、前切断と後切断を行い、および大 腿骨インプラント１の寸法がどのようなものであっても、大腿骨インプラント１ を所定場所に置くためのベベルを行うことを可能にする切断ガイド６に注目でき る。 切断ガイド６は、一方では、二本の位置決めロッド６０と６１または大腿骨イ ンプラント１の係止ピン１０′、１１′を収納するために設けられている穴の中 に入れることを意図するスピンドルを入れられる穴を、他方では、鋸を案内する ために、後切断およびベベルのためのスリット６２、６３および６４と、三種類 の寸法の大腿骨インプラント１のための前切断のための 三つのスリット６５、６６および６７と、第４の寸法のガイドとして作用する上 縁部６８とを備える。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カトンヌ，イブ フランス国、97261・フオール・ドウ・フ ランス、サントル・オスピタリエ（番地な し) (72)発明者 ドウ・レオバルデイ，ルー フランス国、03410・ドムラ、レ・ビニユ （番地なし) (72)発明者 デミニユ，フランシス フランス国、10120・サン・タンドレ・ レ・ベルジエール、リユ・バルテ・17 (72)発明者 デユバール，アラン−ノエル フランス国、59210・アルメンテイエール、 リユ・サデイ・カルノ・113 (72)発明者 ラジユワ，ダニエル フランス国、03100・モンルコン、アブニ ユ・ドユ・８・メ・1945、35 (72)発明者 ルグラン，アルノー フランス国、64000・ポー、アブニユ・ド ウ・フランス・８ (72)発明者 ペルー，ピエール−ルイ フランス国、94600・シユワジー・ル・ロ ワ、ガル・アリエ・１ (72)発明者 テイリオン，イブ フランス国、08600・ジベ、ル・パラドウ （番地なし) (72)発明者 マンドリア，ジョルジュ フランス国，62222・サン・マルタン・ブ ローニュ、ルート・デブル、クリニク・ド ウ・ラ・コート・ドパル（番地なし)

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．大腿骨インプラントと、脛骨インプラントと、半月板要素とを備える人工装 具であって、一方では、半月板要素（３）が二つの球状支えキャビティ（３１、 ３２）を有するということによって、他方では、大腿骨インプラント（１）が二 つの顆（１０、１１）を有し、それらの顆の支え面（１４、１５）が球状キャビ ティ（３１、３２）の中心および半径に等しい半径（Ｒ）の種々の中心（ａ、ｂ ）をもつ球状部であって、大腿骨インプラント（１）の寸法がどのようなもので あっても前記中心（ａ、ｂ）は同じ距離だけ離隔され、大腿骨インプラント（１ ）の寸法がどのようなものであっても半月板要素（３）における厚さを除いたの 寸法を一定にできるようにすることを特徴とする大腿骨インプラントと脛骨イン プラントと半月板要素とを備える人工装具。 ２．大腿骨インプラント（１）の寸法がどのようなものであっても、大腿骨イン プラント（１）の係止ピン（１０′、１１′）が同一の中心間距離と位置を有す ることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の人工装具。 ３．大腿骨インプラント（１）の寸法がどのようなものであっても大腿骨インプ ラント（１）の場所に置くために必要な前切断およびベベルが同一であり、前切 断の高さのみが可変であることを特徴とする請求の範囲第１項または第２項に記 載の人工装具。 ４．半月板要素（３）が、その前中央領域内の、その上面に、ストッパ（３４） を有し、このストッパは傾斜平面（３５）を頂部に有し、膝が延長されたときに 、その傾斜面に、顆間切欠き（１２）の端部における軟骨輪（１３）のベース（ １５）が受けられるようになることを特徴とする請求の範囲第１項から第３項の いずれか一項に記載の人工装具。 ５．脛骨高平部（２１）の平らな上面（２４）に、半月板要素（３）の平らな下 面（３０）に形成されているキャビティ（３６）の中に納めることを意図する円 錐台形突出部（２２）を有することを特徴とする請求の範囲第１項から第４項の いずれか一項に記載の人工装具。 ６．記半月板要素（３）が脛骨高平部（２１）の上で自由に滑り運動できるよう に、前記半月板要素（３）のキャビティ（３６）の寸法が前記脛骨高平部（２１ ）の円錐台形突起（２２） の寸法より大きいことを特徴とする請求の範囲第５項に記載の人工装具。 ７．前記脛骨高平部（２１）の上で前記半月板要素（３）が回転のみ行えるよう に、前記半月板要素（３）のキャビティ（３６）の形および寸法が前記脛骨高平 部（２１）の円錐台形突起（２２）の形および寸法に対応することを特徴とする 請求の範囲第５項に記載の人工装具。 ８．一方では、端部に球状ヘッド（４０）が設けられているピン（４）が脛骨高 平部（２１）の後中央領域内でその脛骨高平部（２１）に固定され、前記球状ヘ ッド（４０）の中心（ｃ）が、顆（１０、１１）の支え面（１４、１５）を構成 する球状部の中心（ａ、ｂ）に整列され、他方では、前記脛骨高平部（２１）に 固定された半月板高平部（２１）の中央部が凹んで前記ピンを遊びをもって通せ るようにし、更に他方では、内部で前記ピン（４）の球状ヘッド（４０）が遊び なしでその場所を占めるような半球状キャビティ（５０）を有するインサート（ ５）が、顆間切欠き（１２）に面する二つの顆（１０、１１）の間の大腿骨イン プラント（１′）内に導入され、固定されることを特徴とする請求の範囲第１項 から第４項のいずれか一項に記 載の人工装具。 ９．膝が伸長されたときにインサート（５）のキャビティ（５０）が拘束され、 球状ヘッド（４０）が後でインサート（５）に入れられることを特徴とする請求 の範囲第８項に記載の人工装具。 １０．末端の遊びを取れるように、膝が伸長されたときにインサート（５）のキ ャビティ（５０）が拘束され、球状ヘッド（４０）が後でインサート（５）に大 腿骨インプラント（１′）の軸線方向で挿入されることを特徴とする請求の範囲 第８項に記載の人工装具。 １１．ピン（４）が、回転防止スパー（４４）に組み合わされた、ねじ（４３） で補充された、モーステーパー型の組立体によって脛骨高平部（２１）にきつく 固定されることを特徴とする請求の範囲第８項から第１０項のいずれか一項に記 載の人工装具。 １２．半月板要素（３）の切欠き（３３）の寸法が、ピン（４）と半月板要素（ ３）の間にある遊びが存在するようなものであり、前記半月板要素（３）は脛骨 高平部（２１）の上で滑って、１０°のオーダの自由度でピン（４）の周囲を回 ることができ ることを特徴とする請求の範囲第８項から第１１項のいすれか一項に記載の人工 装具。 １３．脛骨インプラント（２）のシャンク（２００、２０１、２０２）が、脛骨 高平部（２１）に締付ねじおよび回転防止スパー（２０３）で補充された、モー ステーパ型組立体によってきつく取り付けられることを特徴とする請求の範囲第 １項から第１２項のいずれか一項に記載の人工装具。 １４．後切断およびベベルを行うための鋸を案内するために二本の位置決めロッ ド配置棒（６０、６１）とスリット（６２、６３、６４）、および前記大腿骨イ ンプラント（１）の寸法に応じて前切断を行うための鋸を案内するためのスリッ ト（６５、６６、６７）を備えることを特徴とする請求の範囲第１項から第７項 のいずれか一項に記載の人工装具の大腿骨インプラント（１）の場所に置けるよ うにする切断ガイド。