JPH09511301A - 軸方向翼回転装置及びその密封システム - Google Patents

軸方向翼回転装置及びその密封システム

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JPH09511301A
JPH09511301A JP7522040A JP52204095A JPH09511301A JP H09511301 A JPH09511301 A JP H09511301A JP 7522040 A JP7522040 A JP 7522040A JP 52204095 A JP52204095 A JP 52204095A JP H09511301 A JPH09511301 A JP H09511301A
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JP7522040A
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ブライアン ダブリュ. チェリー,
ジェームズ イー. スミス,
ビクター イー. ムチノ,
ナイジェル エヌ. クラーク,
グレゴリー トンプソン,
パトリック ライアン バジェイ,
Original Assignee
レジ ユー.エス.,インコーポレイテッド
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    • F01C1/34Rotary-piston machines or engines having the characteristics covered by two or more groups F01C1/02, F01C1/08, F01C1/22, F01C1/24 or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F01C1/08 or F01C1/22 and relative reciprocation between the co-operating members
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Abstract

(57)【要約】 環状の外方壁(40)と2つの側壁(36,38)とによって画定された円筒状内方室(34)を備えたステーター(16)を有する軸方向翼回転装置(14)。各側壁は環状のカム面(42,44)を有する。ローター(54)が、前記室の中に回転可能に取り付けられている。該ローターは、環状の外壁(66)と、それを貫通して延在する複数の角度的に離隔した軸方向延在スロット(64)とを備えている。翼(68)は各スロット内に滑動可能に収容されている。該翼は、ローターの回転に伴い、軸方向に摺動するとともに、隣接する翼とカム面との間の空間を交互に膨張及び圧縮させる。該カム面は、交互に配された第一部分(92)と第二部分(90)とを備えている。第二部分は第一部分よりもローターから離れている。前記カム面の一方の第一部分は前記カム面の他方の第二部分と整列されている。前記スロットはローターの前記環状外壁までその半径方向外方へ延在する。各翼の前記外方縁は前記ステーターの環状外壁に滑動可能に当接する。ステーターの外方壁は案内カム(96)を備えてよく、各翼は該案内カムに収容される従動子(98)を備えてよい。案内カムは、ローターの回転に伴い翼をローターに対して軸方向に摺動させる形状とされる。翼の夫々は、弾性的に付勢されて内方縁(106)に沿って延在する第一のシール(110,112)と側方縁(70,72)に沿って延在する第二のシール(134)を備えてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 軸方向翼回転装置及びその密封システム 発明の背景 発明の分野 本発明は、軸方向翼(axial vane)型式の回転装置、特に、ローターの両側にお いて比較的近接した翼とカム面との間の容積を変化させ、該翼がローターの回転 軸の軸方向に並進する種類の装置に関する。 関連技術の記述 多くの異なった型式のロータリーエンジンが過去に提案され、膨大な数の特許 によってカバーされている。これらのうち、徹底的に試験されたものは比較的少 数しかない。多くのロータリーエンジンは紙上では興味深いが、試作品を作り上 げる時に実際上の困難が生じてくる。 最も良く知られたロータリーエンジンは、ワンケル(Wankel)エンジンであり 、これはマツダ自動車において大量生産されている。このエンジンでさえ、ロー ターを適切に密封する問題についてかなり克服しているとしても、それについて の困難を多く伴ってきた。しかし、該エンジンはさほど効率的ではなく、高い燃 料消費量がこの技術を用いた車両の特質となっている。 別の型式のロータリーエンジンを、本明細書では、”軸方向翼型式”と呼ぶこ とにする。この型式のエンジンでは、円筒状のローターがステーターの円筒室内 に配置されている。複数のブレード状の翼が、回転軸と平行にローターを貫通し て滑動可能に延在し ている。ローターの両側には、起伏したカム面がある。一方の側のカム面の高位 部分は他方の側のカム面の低位部分と整列しており、ローターの回転に伴って翼 が軸方向に前後に摺動するようにしている。 かかるエンジンの一つは、たとえば、James Lawrence McCannの米国特許第4,4 01,070号明細書に見いだされる。この型式のエンジンでは、ローターの回転に伴 い、各翼の回転方向前方にガスが圧縮される。この圧縮は、ローターから比較的 離れた低位カム面からローターに比較的近い高位カム面に翼が移動するにつれて 起きる。点火されたガスによってローターを前方に推進させるためには、ガスは 、圧縮された後、燃焼前に各翼の背面側に移送されなければならない。 圧縮されたガスを移送する必要性は、Czyzewskiのポーランド特許第3811 2号明細書に見られるような、この型式のロータリーエンジンの変形によって取 り除かれている。この場合、McCannのエンジンよりも角度間隔を近接させて隣り 合わされた翼の間でガスが圧縮される。ガスは、隣接する翼の対が夫々高位のカ ム領域に向けて移動する際に圧縮される。点火の後、翼が高位のカム領域を過ぎ て比較的低位のカム領域に移動し続ける間に、点火されたガスの膨張が可能とな り、推進力も生起される。 この型式のロータリーエンジンは、高効率、単純な構造、及び軽量等の多くの 潜在的利点を提供している。しかし、かかるエンジンの理論的可能性は過去に提 案されている一方で、かかるエンジンを動作試作品の段階以上に開発することは 、多くの実際的な 困難によって阻害されてきた。たとえば、初期の特許には、ローター、翼及びス テーター間のシールの実際的システムを開示していないものもある。加えて、翼 の先端に比較的高い負荷がかかることがあり、これによって早期に摩耗が起きる こともある。 したがって、本発明の目的は、上記型式の従来のエンジンに付随する不利益を 解消すべく改良された軸方向翼回転装置を提供することにある。 また、本発明の別の目的は、ステーターのカム面に当接する翼の側方縁にかか る荷重を減少させた軸方向翼回転装置を提供することにある。 また、本発明の更に別の目的は、明らかに効率的で耐久性のある密封システム を備えるべく改良された軸方向翼回転装置を提供することにある。 また、本発明の更に別の目的は、比較的低コストで生産するのに実用的であり 、且つ耐久性もあるように改良された軸方向翼回転装置を提供することにある。 発明の要約 上記目的に従い、環状の外方壁と2つの側壁とによって画定された円筒状内方 室を備えたステーターを有する軸方向翼回転装置が提供される。各側壁は環状の カム面を有する。ローターが前記室の中に回転可能に取り付けられる。該ロータ ーは、環状の外壁と、それを貫通して延在する複数の角度的に離隔した軸方向ス ロットとを備えている。翼が各スロット内に滑動可能に収容される。各翼は、外 方縁と内方縁と側方縁とを有する。側方縁は前記カム 面に滑動可能に当接する。ローターの回転に伴い、前記翼を軸方向に摺動させる とともに、隣接する翼とカム面との間の空間を交互に膨張及び圧縮させる手段が 設けられる。この手段は、カム面に第一部分と第二部分を交互に配することを含 む。第一部分は第二部分よりも前記ローターから離れている。前記カム面の一方 の第一部分は前記カム面の他方の第二部分と整列されている。該装置は、前記ス ロットがローターの前記環状外壁までその半径方向外方へ延在することを特徴と する。各翼の外方縁はローターの環状外方壁に滑動可能に当接する。 本発明の別の局面は、ステーターの外方壁が案内カムを備えることに特徴を有 する。各翼は、案内カムによって収容される従動子を有する。案内カムは、ロー ターの回転に伴って翼をローターに対して軸方向に摺動させるように形成される 。 カム面あるいは案内カムは、案内カムと各カム面とが一定の間隔を保ちながら ステーターの周りに波状パターンで延在するものであってよい。翼の外方縁は、 ローターの回転に伴い、常にカム面と接触する。たとえば、案内カムは、ステー ターの環状外方壁に配された溝であってもよく、従動子は各翼の外方縁上に配さ れたピン状の部材であってもよい。 本発明の他の局面は、各翼が、弾性的に付勢されてその内方縁に沿って延在す る第一のシールと、その両側方縁に沿って延在する第二のシールとを備えている ことを特徴とする。各翼は、その内方縁と側方縁に沿って延在する溝を備えても よい。該溝にはシールが摺動可能に収容される。 好ましい一具体例においては、第二のシールは、翼の側方縁と鋭角を成して傾 斜した半径方向内方端を備えている。第一のシールは、翼の側方縁に対して鋭角 を成して傾斜し、第二のシールの上記内方端と当接する半径方向外方部を備えた 軸方向外方端を有する。 好ましい具体例の記述 図面中、 図1は本発明の一具体例による軸方向翼回転装置を、そのステーターを一部破 断して示す概略的斜視図である。 図2は図1のエンジンの概略的半径方向断面図である。 図3aは、ローターの側方立面図である。 図3bは、図3aの線3b−3bに沿った断面図である。 図4は別の具体例の翼の一つのカム従動子の概略的上方平面図である。 図5は、潤滑剤ガイドを備えた他のカム従動子の上方平面図である。 図6は、シールを伴った翼の一つの上方平面図である。 図7は、翼の一つを、翼がローターの右へ向けて外方に延在した状態で示す正 面図である。 図8は、ローターの一部分と、その上にある一つの翼との断面図である。 図8aは、ローターの拡大断面図であり、そのシールの一つと、その為のバネ とを示す。 図9は、シールとそのバネとを伴った翼の一つの拡大側断面図 である。 図10は、エンジンのハウジング内で翼が完全に一回転した時における翼の通 路を幾何学的に展開した状態で示す図である。 好ましい具体例の記述 先ず図1を参照するに、これは、軸方向翼回転装置を示し、本例ではエンジン 14として形成されている。この装置は、他には、圧縮機、ポンプ、又はその他 の類似の回転装置として形成することもできる。該エンジン14は、筒形の外方 ハウジング18を含むステーター16を備えている。鋳鉄等の各種材料を使用す ることができるが、アルミニウムが重量及び良好な冷却性の点から好ましい。ま た、ステーターは内方ハウジング20を包含し、該ハウジング20は本例では一 対の環状部材22及び24とを備えている。各部材は、外方ハウジング18に対 して取り付けられた環状外方壁26と、両端(図1のみで一端のみ図示)のベア リング32によって軸30を回転可能に支持する内方壁28とを備えている。ス テーター内には、側壁36及び38と環状外方壁40によって画定される円筒状 内部室34がある。 上記側壁36及び38の半径方向外方部は、夫々カム面42及び44を構成す る。本具体例の両カム面は、別個の環状カム部材の内方面からなる。2つの異な った型式のものを、図2に示してある。エンジンの上方にあるのは、外方ハウジ ング18と環状部材24の肩部48との間に嵌合して内部的に装着されたカム部 材46である。エンジンの反対側に同様のカム部材がある。外方ハウジング18 と内方ハウジング20は本具体例では一体である。 別の型式のカム部材50がエンジンの底部に図示してあり、このカム部材50 は、外方から装着されて、部材24の環状ソケット52の中に嵌合されている。 本発明のこの形態では、該部材24、カム部材50及びハウジング18は別体で ある。なお、個々のエンジンではカム部材46又は50の一つの型式のみが使用 されると理解すべきである。 カム面42及び44は、磨耗を防止し摩擦を低減するために、スラリータイプ のセラミック又はセメント被覆によって塗装されていることが好ましい。図2に 示すカム部材46及び50は、エンジンの二つの側と外方ハウジング18との間 で正確な角度配置を要求する。合わせピン(dowel pins)やその他の器具を、こ の整列をもたらすために使用することが好ましい。これによって、両カム面をロ ーターの両側に対して別々に配置して、翼の側縁とカム面40及び42との間の 隙間を正確にコントロールできるようになる。 両カム面と内方ハウジング20及び外方ハウジング18との間に隙間を設ける こともできる。この隙間は、一対の金属製円形シールによってシールし、両カム 面の局部的熱膨張を許容するために使用することができる。このカム面は、テー パーの地点(the point of the taper)がエンジンの中心軸になるようにテーパー 付けされたテーパー砥石車(grinding wheel)を用いて研磨加工されたものとす ることができる。これによって、図9に示されるシール134が走行できる正し い面がもたらされる。 ローター54は、概略的に円筒の形状であり、室34内に装着 され、軸30によって回転可能に支持されている。図3a及び3bに、本例のロー ターはより詳細に示されており、6つのパイ形状のコア56を用いて鋳造された 中空鋳物である。該コア56は、鋳造工程においてローターの翼の間の領域を中 空にするために用いられ、ローターの面に設けられた穴58によって支持される 。ローターの外方部60は図示のように中空とすることもでき、また、中実(so lid)とすることもできる。ローターの両面の間には、ローターの燃焼室側の高 いガス圧によって起きる歪を低減するために支持リブ62が存在する。これらの リブは、ローターを本質的にオイル無しで最小の重量を保って運転可能とするた めに、ローターの中心方向または外壁66方向の何れかにオイルの通路を備えた 形状としてもよい。このローターは、ローターを完全に横断して半径方向外方に 環状外壁66まで延在する複数のスロット64を備えている。これは、スロット の終端が環状外壁の内方にある型式の従来のロータリーエンジンとは異なる点で ある。 図1を再び参照するに、翼68はスロット64の夫々の中に滑動可能に収容さ れている。この翼は、ローターが回転するにしたがって、軸方向、すなわち、軸 30と平行の方向へ摺動するようにされる。翼は、ローターの回転に伴い、前後 に摺動するとともに起伏したカム面42及び44に滑動可能に当接する。この点 では、該エンジンは、この型式の従来のエンジンと同様である。 しかし、エンジン14は、翼がステーターの外方壁40と滑動可能に当接する 外方縁74を備えている点で従来技術とは異なる。これは、スロット64がロー ターの外壁66まで延在して開口し ているためである。各翼の外方縁74は、本具体例では、ステーターの外方壁4 0に適合するように加工されている。換言すれば、該外方縁はわずかに凸状とな っている。これは、従来のエンジンに存在した翼と外側ハウジングとの間の裂け 目容積(crevice volume)の影響を低減する。別体の摩耗挿入片を各翼の外方縁の 端部全体にわたって装着し、摩擦および摩耗を低減することもできる。この挿入 片は、翼のスロット内に押圧するだけでよい。 図1に見られるように、エンジン14は開口76において空気の取り入れのた めの装備を備えている。排気ガスは開口78からエンジンを出る。開口80はエ ンジンに冷却流体を取り入れる一方で、開口82はエンジンから冷却剤を排出す る。ステーターには、エンジンを冷却するために該冷却剤を通す通路83が設け られている。また、このエンジンは、ステーターを通過して室34に入るように 延在する燃料注入器84を備えている。このエンジンの各側に一つの燃料注入器 があるが、そのうちの一つの側しか図1は示していない。 このエンジンの動作は、図10を参照することによって最も良く理解される。 図示されているように、この特定のエンジンは、それそれ68.1−68.6として特定 された6つの翼を備えている。エンジンの各側は他方の側とは本質的に独立に動 作する。したがって、説明のために、図10で見て、該エンジンの底半部のみを 記述する。ローター54は図の右側へ回転する。エンジンの各側は、図1に示さ れる開口76と連通してステーターを通過する吸引ポート86を備えている。排 気ポート88は開口78と連通する。こ のエンジンについて、図の左側の0°から開始するカム面42の回転角度を参照 して記述する。翼68.1は吸引ポート86の直前の約30°のところに位置してい る。この翼が先に移動し続けるに従い、吸引ポート86から受容された空気は翼 68.1と68.2との間に捕捉される。翼68.2は圧縮ストロークの開始点である90° のところに示されている。翼68.2と翼68.3との間の空気は、翼68.2が低位カム部 分90から高位カム部分92へ移動するに従い、両翼の間の容積が減少すること により圧縮される。この低位カム部分は高位カム部分よりもローター54から離 れている。 二つの翼が翼68.3及び68.4の位置に達して高位カム部分92上に位置した時、 二つの翼の間の空気は完全に圧縮される。翼68.3は150°の位置にあるのに対し 、翼68.4は210°の位置にある。該翼が図示の位置を通過して翼68.3が180°の位 置に来た時、点火が起きる。翼が翼68.5の位置に前進移動するに従い、燃焼混合 物の膨張が許容される。これがエンジンの膨張ストロークである。排気ストロー クは翼68.5の270°の位置で開始する。この地点で、排気ガスは翼68.5と翼68.6 との間に位置する。この排気ガスは、翼68.5が前進すなわち図面で見て右側へ移 動するに従って、排気ポート88から外へ押し出される。エンジンの他方の側も 同様に動作するが、各ストロークの位置は互い違いにされており、図10で見て 左から右へ、圧縮ストローク、膨張ストローク、排気ストロータ及び吸引ストロ ークの順番で起きる。 この種の従来のエンジンでは、ローターに対する翼の摺動は、ローターの回転 に従って起伏するカム面に載った翼の側縁によっ て達成されていた。図10に見られるように、エンジンの一方の側の高位カム面 92はエンジンの他方の側の低位カム面90に対向して配置されており、両カム 面の間の距離が各翼の幅で一定にされたまま翼が摺動するようにされている。 エンジン14は、しかしながら、翼の摺動を両カム面のみに依存していない。 代わりに、図1及び10に見られるように、エンジンは、両カム面と独立に翼を 摺動させる手段を、室34の外方壁40の周りに延在する波状のカム溝96の形 態で備えている。該カム溝96は、案内カムとも呼ばれるが、図10に最も良く 示されるように、カム面42及び44の夫々から一定の距離を置いた波状パター ンとしてステーターの周りに延在する。この特定例では、溝はカム面の中間にあ るが、これは必須ではない。 各翼は、カム従動子をピン98の形態で備えている。各翼のピン98はカム溝 96の幅よりも直径が僅かに小さく、ローターが回転するに従い、該ピンが該溝 に沿って滑動可能に従動するようにされている。図10に示される翼の各種位置 から、これを理解することができる。ピン98は、ローターが回転するに従い、 翼を軸方向に摺動させる。 この型式の従来のエンジンとの対比において、カム溝96とピン98の形態で 案内カムと従動子を設けたことは、翼を移動させる力がカム面42及び44から 取り除かれることを意味する。したがって、カム面の材料強度を減少させること ができ、アルミニウム等のより軽い材料を使用できるようになる。加えて、液体 潤滑剤をカム溝とピンに塗布して摩擦や摩耗を低減することができ る。従来は荷重がカム面によって支承されなければならず、縁のより多い潤滑と 、結果的に高い摩耗及び摩擦損失を招来していた。この潤滑剤は、ステーターの 外方ハウジング18に配置されたカム溝の中に、ローターを介して導入して外方 ハウジングを介して排出するか、外方ハウジングを介して導入して外方ハウジン グの他の開口を介して排出するかまたはローターに戻すことができる。このカム 溝は、図1に例示の具体例のように外側ハウジングに直接加工してもよく、また 、外方ハウジングの内部に鋳造またはその他の方法で取り付けられた挿入物に加 工を施したものでもよい。このカム溝は、所望により、耐摩耗性材料で被覆して もよい。 図4を参照するに、これは、ピン98の一つを、それに回転可能に配置された 従動子部材100とともに示している。従動子部材は、この場合、截頭端を備え た概略長円形である。該従動子部材は、各ピンの流体力学上の荷重支持能力を増 加させる。 別法としては、図5に示されるように、別個の動き部材(loose member)10 2を各ピン98に取り付けることもできる。これらは、潤滑剤を溝96の側面に 向けて案内してピンの流体力学上の荷重支持能力を高めるために使用される可動 部品(loose parts)である。この場合、部材102は尖った先端を備える。 図示のピン98は円筒状である。しかし、截頭楕円または荷重支持能力を最適 化するために採用されるその他の非円形断面等の他の形状も可能である。 エンジン14は、図6乃至9に示されるように、従来のこの種のエンジンより も改良された密封システムを備えている。翼68 は、その半径方向内方縁106に沿ったスロット104を備えている。この溝は 、両側方縁70及び72の間に延在し、その中央部で、翼の内方縁106から外 方縁74に向けて上方に延在する穴108によって形成された中断部を備えてい る。一対のシール110及び112がスロット104内に摺動可能に収容されて 、スロットの中央から両側方縁70及び72に向けて外方に延在している。この シールは概略矩形である。各シールは穴108に隣接する端部にてノッチ114 を備えている。加えて、スロット104内に在る長手方向縁115は、その両側 端部付近に肩部116及び118を備えている。このシール110及び112は 、ノッチ114と反対側の端部に夫々位置する軸方向外方端120及び122を 備えている。これらの外方端は、図9に最も良く示されるように、半径方向外方 部124を備え、該外方部は、翼の側方縁に対して鋭角に傾斜している。この場 合、この外方部は、たとえば、側方縁72に対して45°の角度を成している。 しかし、この角度は異なってもよい。また、各外方端は、側方縁72と平行して 図1のカム面44に当接する半径方向内方部126を備えている。 スロット104内において、各シール110及び112と翼との間には、板バ ネ128が配置されている。この板バネは肩部116と118との間に延在し、 各シールを翼の内方縁106から出すようにスロット104の外方へ弾性的に付 勢している。 また、各シールは、該シールを軸方向外方にカム面に向けて付勢する弾性手段 を備えている。これは、穴108内に収容されて シールのノッチ114に対して装備された他の板バネ130の形態とされている 。同様の板バネはシール110に対しても設けられている。 各翼は、図7で側方縁72に対して示されるような各側方縁に沿って延在する 溝132を備えている。該溝の内部には、別の概略矩形のシール134が滑動可 能に収容されている。該シールはシール110及び112と形状が類似しており 、縁部140には板バネ142を収容する肩部136及び138が設けられてい る。該板バネは、該シールを隣接するカム面に向けて外方に翼から離れるように 付勢する。かかるシールの夫々の軸方向内方端部144は、この場合、やはり、 翼の側方縁72に対して45°の角度で傾斜している。シール134の端部14 4は、シール112の半径方向外方部124と滑動する関係で当接していること がわかる。翼の反対側には、シール110と同様の関係を備える同様のシール1 34がある。各シール134は、翼とカム面の高さよりも短く、シール110及 び112の上記部分126もカム面に当接することを許容する。カムの高さの長 さが摩耗や熱膨張によって変化するにつれて、これによって生じた隙間を埋める ために、シール134はシール110及び112と共有する傾斜面上を滑動する 。 シール110、112及び134は、モノリシック窒化シリコン、鋳鉄、フェ ロティック(ferrotic)又はクレバイト(Clevite)300等の各種材料から作 ることができる。また、かかるシールは、エンジンによって圧縮される気体によ って外方に付勢される ように配置される。上記板バネは、該圧縮ガスが動作中に利用できるようになる までの間、初期的にシールを外方に押圧するように機能する。 ローター54のポケット148内には、ブロックシール146が収容されてい る。このブロックシールは、カム面と滑動可能に接触する外方面150を備えて いる。各シールは、翼の内方縁106と滑動可能に接触する面152を備えてい る。該シールは翼と共には滑動しない。シール110及び112の一方の軸方向 内方縁を滑動可能に収容するスロット154がある。これらのシールの夫々は、 遠心力と補助スプリングとの両者によって翼に対して荷重を加える。翼に対して 各ブロックシールの荷重を与えるためには、たとえば、単純な円筒状圧縮バネを 使用することができる。これは、ローターの孔に保持させることができる。外方 シールの荷重をカム面に対して与えるためには、別の同様のスプリングが使用さ れる。これらのスプリングは、ローターの面に挿入される。 また、ローターは、ローターの各面においてブロックシール146間に設けら れた弧状の溝158内に収容された複数の円弧部分からなるシール156を備え ている。この具体例では、これらのシールは断面が矩形で、鉄又は鋼から作られ 、図8aに示されるように、スロット158内の波形スプリング160の補助と 共にガス負荷される。ガスシーリングは、従来のピストンエンジンのピストンリ ングに関して起きるように、シールの周りからシール背後の空間に燃焼圧力が漏 れることによって達成される。また、 この波形スプリングは、シール172、166及び162にも使用される。図8 に示されるように、シール156の両端部はブロックシール146に当接するよ うに加工される。 また、ローターは、シール156から半径方向内方に配置された円形溝164 内に収容された円形シール162を備えている。これは、ガス漏れに対する付加 的な防止策を提供するとともに、図1に示される軸ベアリング32からオイルが 燃焼室内へ漏れるのを防止する。図8aのバネ160と同様の別のバネが、この シールをプレロード(preload)するために使用される。 また、翼を収容するローターの各スロット64の各面には、溝168内に収容 された矩形断面のシール166がある。この溝は半径方向に延在し、該シールは 該溝に滑動可能に収容され、スロット内で翼68の夫々に向けて付勢されている 。図6には、このようなシール166が4つ示されている。これらのシール各々 の半径方向外方端部170は、図8に示されるように傾斜していると考えてもよ い。 また、ローターの外壁には、翼あるいはシール166の間に延在する溝174 内に収容された複数の弧状のシール172がある。これらのシールも、シール1 66の縁170に当接する傾斜縁176を備えている。シール172は断面矩形 で、図8aのバネ160と同様の波状バネによって外方に付勢されている。一旦 エンジンが回転し出すと、ガスの力で該シールは遠心力と共に外方に付勢された 状態に保たれる。該シール172は、付加的なシーリング効率をもたらすために 、シール166と同様に、二重シール (一面あたり背中合わせの一対)として装備させることもできる。 上述のエンジンは、ガソリン駆動のエンジンである。圧縮比は14:1乃至22:1の 間に高めることができ、また、純粋に直接注入式のディーゼルエンジンとして動 作するように設計することも可能である。その場合、点火プラグは用いられない 。 当業者であれば、上述の詳細事項の多くは単なる例示によるものであって、以 下の請求の範囲に基づいて決定されるべき本発明の範囲を制限することを意図す るものでないことは理解できるであろう。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年3月28日 【補正内容】 請求の範囲 1.環状の外方壁(40)と環状のカム面(42,44)を有する2つの側壁( 36,38)とによって画定された円筒状内方室(34)を備えたステーター( 16)と; 環状の外壁(66)と、それを貫通して延在する複数の角度的に離隔した軸 方向スロット(64)とを備えて、前記室の中に回転可能に取り付けられたロー ター(54)と; 外方縁(74)と内方縁(106)と前記カム面に滑動可能に当接する側方 縁(70,72)とを備えて、前記各スロット内に滑動可能に収容された翼(6 8)と; ローターの回転に伴い、前記翼を軸方向に摺動させるとともに、隣接する翼 とカム面との間の空間を交互に膨張及び圧縮させる手段(42,44)であって 、前記カム面に交互に配された第一部分(92)と第二部分(90)とを備え、 該第二部分は該第一部分よりも前記ローターから遠く、前記カム面の一方の第一 部分は前記カム面の他方の第二部分と整列されている手段と; を包含する形式の軸方向翼回転装置(14)であって、 前記スロット(64)はローターの前記環状外壁(66)までその半径方向 外方へ延在し、前記各翼の前記外方縁(74)は前記ステーターの環状外方壁( 40)に滑動可能に当接し、さらに、該装置は、前記カム面と独立して前記翼を 摺動させる手段(96,98)を備え、当該手段(96,98)は前記ステータ ーの外方壁の周りに延在する波状のカム(96)と、前記各翼の外方縁上に設け られたカム従動子(98)とを備え、前記波状のカ ムは溝(96)であり、前記従動子は前記各翼の外方縁上に設けられたピン(9 8)を包含し、該従動子は長円形をしていることを特徴とする軸方向翼回転装置 。 2. 翼の夫々は、その内方縁(106)と側方縁(70,72)に沿って第一 の溝(104,132)を備え、該第一の溝内には伸長したシール(110,1 12及び134)が滑動可能に収容されるとともに翼から離れるように付勢され ている請求項1に記載の装置。 3. 前記ローターは、前記各スロット(64)の両面に、半径方向に延在する 第二の溝(168)を複数備え、該第二の溝内には伸長したシール(166)が 滑動可能に収容されるとともに前記各スロット内で翼の方向に付勢されている請 求項2に記載の装置。 4. 前記ローターの環状外壁(66)は周方向の第三の溝(174)を複数備 え、該第三の溝の夫々は、翼の間に延在してステーターの外方壁の方向に付勢さ れた湾曲シール(172)を複数備えている請求項3に記載の装置。 5. 前記ローターはその両側面に円形溝(164)を備え、各円形溝の中には 、ステーターの隣接する側壁の方向に付勢されたシール(166)か滑動可能に 収容されている請求項4に記載の装置。 6. 前記カム面と前記案内カムは、前記案内カムと前記カム面の夫々とが一定 の距離を保ってステーターの周りに波状パターンで延在し、ローターの回転時に 前記翼の外方縁は前記カム面と常 に接触する請求項5に記載の装置。 7. 前記溝は両カム面の間の中間に設けられている請求項6に記載の装置。 8. 前記従動子は前記ピンに回転可能に受容された部材(100)を含み、該 部材は前記溝と平行な方向に伸長している請求項1に記載の装置。 9. 前記翼の夫々は、弾性的に付勢されて前記内方縁(106)に沿って延在 する第一のシール(110,112)と、前記側方縁(70,72)に沿つて延 在する第二のシール(134)とを備えている請求項1に記載の装置。 10. 前記翼の夫々は、その内方縁と側方縁に沿って延在する溝(104,13 2)を備え、前記シールは該溝の中に滑動可能に収容されている請求項9に記載 の装置。 11. 前記第二のシール(134)は翼の側方縁(70,72)に対して鋭角に 傾斜した半径方向内方端部(144)を備え、前記第一のシールは翼の側方縁に 対して鋭角に傾斜するとともに前記第二のシールの内方端部に当接する軸方向外 方端部(120,122)を備えている請求項10に記載の装置。 12. 前記第一のシール(110,112)の軸方向外方端部(120,122 )は、カム面に隣接して、翼の側方縁(70,72)に平行して延在する半径方 向内方部分(126)を備え、該第一のシール(110,112)の鋭角に傾斜 した部分(124)は前記カム面から離れるとともに半径方向外方に向けて延在 している請求項10に記載の装置。 13. 前記シールは、溝内の翼とシールとの間でバネ(128,130,142 )によって弾性的に付勢されている請求項10に記載の装置。 14. 前記バネは湾曲した板バネである請求項13に記載の装置。 15. 前記ローターは、前記各スロット(64)にカム面と隣接して形成されて 前記各翼から半径方向内方に向けて配置されたポケット(148)を備え、該ポ ケットはカム面と翼の内方縁と滑動可能に接触するシール(146)を備えてい る請求項9に記載の装置。 16. 前記ポケット内のシールはブロックの形状であり、前記第一のシールを滑 動可能に収容するスロット(154)を備えている請求項15に記載の装置。 17. 前記ローターの各側面は前記ポケット間に延在する円弧状溝(158)を 備え、前記円弧状溝の中には伸長したシール(156)が配され、該シールは前 記ポケット内のシール間に延在してステーターの前記側壁と隣接してその方向に 付勢されている請求項15に記載の装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,UG, UZ,VN (72)発明者 スミス, ジェームズ イー. アメリカ合衆国 ウエストバージニア 26505、モーガンタウン、ルート 7、ボ ックス 145 (72)発明者 ムチノ, ビクター イー. アメリカ合衆国 ウエストバージニア 26505、モーガンタウン、ノースウエスト ドライブ 773 (72)発明者 クラーク, ナイジェル エヌ. アメリカ合衆国 ウエストバージニア 26505、モーガンタウン、ルート 2、ボ ックス 86A (72)発明者 トンプソン, グレゴリー アメリカ合衆国 ウエストバージニア 26505、モーガンタウン、クアドリラ ス トリート 890 (72)発明者 バジェイ, パトリック ライアン アメリカ合衆国 インディアナ 47201、 コロンバス、フランクリン ドライブ 2815 【要約の続き】 従動子(98)を備えてよい。案内カムは、ローターの 回転に伴い翼をローターに対して軸方向に摺動させる形 状とされる。翼の夫々は、弾性的に付勢されて内方縁 (106)に沿って延在する第一のシール(110,1 12)と側方縁(70,72)に沿って延在する第二の シール(134)を備えてもよい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.環状の外方壁(40)と環状のカム面(42,44)を有する2つの側壁( 36,38)とによって画定された円筒状内方室(34)を備えたステーター( 16)と; 環状の外壁(66)と、それを貫通して延在する複数の角度的に離隔した軸 方向スロット(64)とを備えて、前記室の中に回転可能に取り付けられたロー ター(54)と; 外方縁(74)と内方縁(106)と前記カム面に滑動可能に当接する側方 縁(70,72)とを備えて、前記各スロット内に滑動可能に収容された翼(6 8)と; ローターの回転に伴い、前記翼を軸方向に摺動させるとともに、隣接する翼 とカム面との間の空間を交互に膨張及び圧縮させる手段(42,44)であって 、前記カム面に交互に配された第一部分(92)と第二部分(90)とを備え、 該第二部分は該第一部分よりも前記ローターから遠く、前記カム面の一方の第一 部分は前記カム面の他方の第二部分と整列されている手段と; を包含する形式の軸方向翼回転装置(14)であって、 前記スロット(64)はローターの前記環状外壁(66)までその半径方向 外方へ延在し、前記各翼の前記外方縁(74)は前記ステーターの環状外方壁( 40)に滑動可能に当接するとともに前記カム面と独立して前記翼を摺動させる 手段(96,98)を備え、当該手段(96,98)は前記ステーターの外方壁 の周りに延在する波状のカム(96)と、前記各翼の外方縁上に設けられたカム 従動子(98)とを備え、前記波状のカムは溝(96) であり、前記従動子は前記各翼の外方縁上に設けられたピン(98)を包含し、 該ピン式の従動子は長円形をしていることを特徴とする軸方向翼回転装置。 2. 翼の夫々は、その内方縁(106)と側方縁(70,72)に沿って第一 の溝(104,132)を備え、該第一の溝内には伸長したシール(110,1 12及び134)が滑動可能に収容されるとともに翼から離れるように付勢され ている請求項1に記載の装置。 3. 前記ローターは、前記各スロット(64)の両面に、半径方向に延在する 第二の溝(168)を複数備え、該第二の溝内には伸長したシール(166)が 滑動可能に収容されるとともに前記各スロット内で翼の方向に付勢されている請 求項4に記載の装置。 4. 前記ローターの環状外壁(66)は周方向の第三の溝(174)を複数備 え、該第三の溝の夫々は、翼の間に延在してステーターの外方壁の方向に付勢さ れた湾曲シール(172)を複数備えている請求項5に記載の装置。 5. 前記ローターはその両側面に円形溝(164)を備え、各円形溝の中には 、ステーターの隣接する側壁の方向に付勢されたシール(166)が滑動可能に 収容されている請求項6に記載の装置。 6. 前記カム面(40,42)と独立して翼を摺動させる手段は、ステーター の外壁(40)土の案内カム(96)と、前記各翼の上に設けられて該案内カム に滑動可能に収容された従動子 (98)とを包含してなる請求項1に記載の装置。 7. 前記カム面と前記案内カムは、前記案内カムと前記カム面の夫々とが一定 の距離を保ってステーターの周りに波状パターンで延在し、ローターの回転時に 前記翼の外方縁は前記カム面と常に接触する請求項8に記載の装置。 8. 前記案内カムは、前記ステーターの環状外方壁内に設けられた溝(96) である請求項9に記載の装置。 9. 前記溝は両カム面の間の中間に設けられている請求項10に記載の装置。 10. 前記従動子は、前記各翼の外方縁(74)上に設けられたピン状部材を含 む請求項10に記載の装置。 11. 前記ピンは円筒状である請求項12に記載の装置。 12. 前記従動子は前記ピンに回転可能に受容された部材(100)を含み、該 部材は前記溝と平行な方向に伸長している請求項13に記載の装置。 13. 前記翼の夫々は、弾性的に付勢されて前記内方縁(106)に沿って延在 する第一のシール(110,112)と、前記側方縁(70,72)に沿って延 在する第二のシール(134)とを備えている請求項1に記載の装置。 14. 前記翼の夫々は、その内方縁と側方縁に沿って延在する溝(104,13 2)を備え、前記シールは該溝の中に滑動可能に収容されている請求項15に記 載の装置。 15. 前記第二のシール(134)は翼の側方縁(70,72)に対して鋭角に 傾斜した半径方向内方端部(144)を備え、前 記第一のシールは翼の側方縁に対して鋭角に傾斜するとともに前記第二のシール の内方端部に当接する軸方向外方端部(120,122)を備えている請求項1 6に記載の装置。 16. 前記第一のシール(110,112)の軸方向外方端部(120,122 )は、カム面に隣接して、翼の側方縁(70,72)に平行して延在する半径方 向内方部分(126)を備え、該第一のシール(110,112)の鋭角に傾斜 した部分(124)は前記カム面から離れるとともに半径方向外方に向けて延在 している請求項17に記載の装置。 17. 前記シールは、溝内の翼とシールとの間でバネ(128,130,142 )によって弾性的に付勢されている請求項16に記載の装置。 18. 前記バネは湾曲した板バネである請求項19に記載の装置。 19. 前記ローターは、前記各スロット(64)にカム面と隣接して形成されて 前記各翼から半径方向内方に向けて配置されたポケット(148)を備え、該ポ ケットはカム面と翼の内方縁と滑動可能に接触するシール(146)を備えてい る請求項15に記載の装置。 20. 前記ポケット内のシールはブロックの形状であり、前記第一のシールを滑 動可能に収容するスロット(154)を備えている請求項21に記載の装置。 21. 前記ローターの各側面は前記ポケット間に延在する円弧状溝(158)を 備え、前記円弧状溝の中には伸長したシール(156)が配され、該シールは前 記ポケット内のシール間に延在し てステーターの前記側壁と隣接してその方向に付勢されている請求項21に記載 の装置。
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