JPH05209501A - ロータリーエンジンのシール装置 - Google Patents

ロータリーエンジンのシール装置

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Publication number
JPH05209501A
JPH05209501A JP3252163A JP25216391A JPH05209501A JP H05209501 A JPH05209501 A JP H05209501A JP 3252163 A JP3252163 A JP 3252163A JP 25216391 A JP25216391 A JP 25216391A JP H05209501 A JPH05209501 A JP H05209501A
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JP
Japan
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rotor
cavity
sealing
peripheral wall
side wall
Prior art date
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JP3252163A
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English (en)
Inventor
Pie Siong Koh
パイ−ション コー、
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TECHFLY Ltd
TEKUFURAI Ltd
Original Assignee
TECHFLY Ltd
TEKUFURAI Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/08Rotary pistons
    • F01C21/0809Construction of vanes or vane holders
    • F01C21/0881Construction of vanes or vane holders the vanes consisting of two or more parts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C15/00Component parts, details or accessories of machines, pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C2/00 - F04C14/00
    • F04C15/0003Sealing arrangements in rotary-piston machines or pumps
    • F04C15/0023Axial sealings for working fluid

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ステータに対しロータを封止するための改良さ
れた封止手段を備えるロータリーエンジンの提供。 【構成】楕円形チャンバ内で回転するロータ14は各羽
根18を収容する半径方向スロット19を有し、各羽根
を半径方向外方に押圧してチャンバの楕円形周壁部と封
止係合させる。チャンバの端壁部に対する各羽根の端部
の良好な封止を確保するため、各羽根18はチャンバ端
壁部と連結する末端部分50と中間部分52とからなる
複数部分で構成される。中間部分52と末端部分50と
は、遠心力により或いは偏倚バネ21により部分52ま
たは50に加えられた半径方向外方に指向する力が末端
部分50を楔作用により横方向にスラストさせて隣接端
壁部と封止接触させるような連携した傾斜ランプ面を有
する。或いは中間部分のキャビティに位置させた、別々
に形成された楔部材を横ピンを介し末端部分50に作用
させ、末端部分をチャンバの端壁部と封止係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータがステータにお
けるキャビティ内で回転すると共に封止部材を支持し、
これを前記キャビティの壁部に封止係合させてロータと
ステータとの間に形成された空間を機械が内燃機関であ
る場合には燃焼室を形成する複数の作業空間に分割し、
各作業空間もしくは燃焼空間の容積がステータ内のロー
タの回転と共に周期的に変化して作業流体を圧縮し、膨
脹させ或いは変位させる種類のエンジン、ポンプ、コン
プレッサなどの機械に関するものである。
【0002】上記種類の機械をここでは「ロータリーエ
ンジン」と称する。
【0003】
【従来の技術】多くの種類のロータリーエンジンが提案
されているが、これらは全て種々の欠点を有し、特にガ
ス封止問題およびシール構造の複雑性という欠点を有す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ステ
ータに対しロータを封止するための改良された封止手段
を備えるロータリーエンジンを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の1面によれば、
キャビティはロータを包囲して延在する周壁部と対向側
壁部とを備え、対向側壁部の間にロータを設けると共に
一般に急激な接合領域にて周壁部と接続させ、さらに前
記ロータはそれぞれロータ内で独立して変位するよう装
着してロータ軸線に対し少なくとも実質的に半径方向の
成分を有する少なくとも2個の横部分を備える複数の封
止アセンブリを支持し、前記各部分は前記キャビティの
各側壁部に係合する部分と前記キャビティの周壁部に連
携する他の封止部材を封止支持する部分とを備え、前記
部分はロータの軸線に対し傾斜した楔面を有し、封止ア
センブリの前記部分のそれぞれがロータから前記周壁部
の方向へ押圧された成分の各楔面に加えられる楔作用に
よって前記キャビティの各側壁部に対し操作上スラスト
となるよう配置したことを特徴とするロータリーエンジ
ンが提供される。
【0006】好ましくは、前記各封止アセンブリは前記
キャビティの各側壁部に係合する2つの横部分と前記2
つの横部分の楔面に連携する各楔面を持った中間部分と
を備え、前記中間部分はロータから外方向に押圧されて
前記2つの横部分をキャビティの各側壁部に対し対向方
向に押圧する。
【0007】本発明の他面によれば、キャビティはロー
タを包囲して延在する周壁部と対向側壁部とを備え、対
向側壁部の間にロータを設けると共に一般に急激な接合
領域にて周壁部と接続させ、さらに前記ロータはそれぞ
れロータ内でロータ軸線に対し平行な方向に独立して変
位するよう装着した少なくとも2個の横部分を備える複
数の封止アセンブリを支持し、前記各部分は前記キャビ
ティの各側壁部に係合する部分と前記キャビティの周壁
部に連携する他の封止部材を封止支持する部分とを備え
ると共に、ロータの軸線に対し傾斜した楔面を有する少
なくとも1個の楔部材を備え、封止用アセンブリの前記
横部分のそれぞれが楔作用によって前記キャビティの各
側壁部に対しスラストとなるよう各楔部材をロータ軸線
から前記周壁部の方向へ操作上スラストさせる配置であ
ることを特徴とするロータリーエンジンが提供される。
【0008】好ましくは、前記各封止アセンブリは前記
キャビティの各側壁部に係合する2つの横部分と中間部
分とを備え、案内手段により前記横部分を前記中間部分
に対しロータ軸線と平行に直線運動するよう案内し、さ
らに前記楔部材を前記中間部分における内部キャビティ
に収容する。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明を実施例に
つきさらに説明する。
【0010】図1を参照して、ロータリー内燃機関はス
テータ9を備え、図1で見て楕円形である周壁部12を
持った内部キャビティもしくはチャンバ10を与えると
共に図1の平面に対し平行な対向側壁部13(図2)を
有する。チャンバ10内には、チャンバ10から延在す
るシャフト16に固定され或いは一体化したロータ14
を装着し、前記シャフトは側壁部13に対し垂直であり
かつ参照符号17で示されたベアリングによりステータ
内に回転自在に軸支される。ロータ14は一般に円筒状
であってシャフト16に対し同軸であり、チャンバ10
の側壁部13の間に締り嵌めする。ロータ14はチャン
バ10内の中心に装着され、すなわちその回転軸線は壁
部12により規定される楕円の長軸と短軸との交点を貫
通する。ロータ14は、側壁部13と緊密連携する横面
を有する。ロータ14には90°の間隔で羽根18を装着
し、これら羽根をロ−タにおける各半径方向スロット1
9に収容すると共にそこから突出させて周壁部12と係
合させる。各スロット19はロータの一方の横面から他
方の横面まで延在し、各羽根18は一方の側壁13から
他方の側壁まで延在する。各羽根18はその各スロット
19内で半径方向に往復自在であり、図1および図2に
参照符号21で図示されたバネ手段により弾力的に外方
向に偏倚される。ロータ14と周壁部12との間に画成
された空間はかくして羽根18により4個の作業室に分
割されると共に、ロータ14が回転すると各作業室の容
積が交互に増減することが認められよう。これら作業室
に関連する公称圧縮比を最大にするには、ロータ14の
直径を周壁部12を形成する楕円の短軸よりも極く僅か
小さくする。
【0011】ステータ壁部には、その周囲の離間した箇
所に入口ポート24と排出ポート26とを形成する。図
1に示した位置において作業空間10aと10dとは互
いに羽根18により分離され、この羽根18は入口ポー
ト24と排出ポート26との間で周壁部12の一部と瞬
間的に係合し、ロータが図1の矢印28で示す方向に回
転していればチャンバ10aは入口ポート24を介し燃
料/空気混合物を吸入するよう拡大する相として示さ
れ、これに対しチャンバ10bは燃料/空気混合物の充
填物を圧縮するため容積を減少する相で示され、チャン
バ10cは膨脹に際し予め圧縮された燃料/空気充填物
の燃焼から生ずる熱燃焼ガスの容積を増大する相で示さ
れ、前記充填物はチャンバ10c内に露出された点火空
隙(図示せず)を有する点火プラグ30によって点火さ
れる。チャンバ10dは容積を減少して燃焼生成物をチ
ャンバ10dから排出ポート26まで追い出す相で図1
に示されている。図1に示した作業サイクルの特定時点
でチャンバ10cにおける燃焼ガスの膨脹はエンジンに
対し仕事を加えることが了解されよう。このように図示
したエンジンは「4−ストローク」サイクルで作動し、
各空間10a、10b、10cおよび10dは吸入期と
圧縮期と燃焼期と排出期とを反復循環する。各チャンバ
10a〜10dは、壁部12を形成する楕円の長軸に対
し対称配置されて二分される際にその最大容積を有する
一方、それぞれチャンバ10bおよび10dにつき図1
に示した位置からロータが45°さらに回転した後に生ず
る位置である前記楕円の短軸に対し対称配置されて二分
された際にその最小容積を有する。好ましくは、この45
°回転した後の位置にて、点火プラグ30が露出される
位置に対向したチャンバ10dは一時的に入口ポート2
4および排出ポート26の両者と連通して、排出期と吸
入期との間に適度の「重なり」を与える。図2において
参照符号32はシャフト16に固定されて水ポンプと発
電機(図示せず)とを既知のように駆動させる慣用のプ
ーリーを示し、参照符号34はシャフト16に固定され
て冷却ラジエータ(図示せず)を介し空気を吸入するフ
ァンを示している。参照符号37はフライホイールを示
す。
【0012】図3〜図5(図1および図2における部分
に対応した部分は同じ参照符号を有する)において、封
止羽根18の形態を図1および図2に示したよりも一層
詳細に示す。各羽根18は実際に複数の個々の部分で形
成され、ここでは封止アセンブリとも称する。
【0013】図3および図7に示したように、ロータ4
0における各スロット19はロータの一方の側部から他
方の側部まで延在し、周方向(すなわちスロットを中央
で貫通する半径に対し垂直かつロータ軸線の方向に対し
垂直)で測定して均一幅を有し、各スロット19は平滑
な平行する対向側壁部を形成し、その内部にて各封止ア
センブリ18が締り嵌めする。各封止アセンブリ18は
3個の本体部分、好ましくはアルミ合金などの軽量部分
からなり、これら部品は各スロット19の軸方向対向端
部に位置する2つの横部分50と、部分50間に位置し
てこれに封止係合する中間部分52とからなっている。
部分50および52のそれぞれはスロット19の全幅を
占め、それぞれロータの半径方向で測定してほぼ同じ寸
法を有する。図4に示したように、組立てエンジンにお
いて、部分50および52は互いに端部と端部とで嵌合
して一般に矩形の複合ブロックを形成する。各横部分5
0は一般に平面状の端面56を有し、これはロータ軸線
が延在する方向にほぼ垂直であり、その端面56はステ
ータキャビティの対向側壁に係合すると共に面56に対
し傾斜する対向側面58を有し、部分52の相応に傾斜
した面60と係合するランプ面を形成する。図示したよ
うに、面58および60には主ランプ表面に対し平行な
相互係合リブおよび溝部を設けて、部分50および52
の組立てを促進すると共に周方向への前記部分の相対移
動を制限する。
【0014】部分50、52により形成された複合ブロ
ックの半径方向外端部に沿って矩形断面の溝部もしくは
チャンネル62が延在し、このチャンネル62は締り封
止嵌めとしてほぼ矩形断面のシール支持バー64を収容
して封止バー68を支持する。支持バー64と封止バー
68とは実質的に部分50、52により形成された複合
ブロックの1端部から他端部まで延在し、したがって組
立エンジンとしてステータキャビティの対向側壁部に近
接する。支持バー64は、部分50および52に装着さ
れた弾性偏倚部材(図示せず)によりチャンネル62か
ら半径方向外方に押圧される。
【0015】孔部36を、ロータ軸線に対し半径方向に
部分52の半径方向内側端部から部分52中へ突入させ
る。孔部36中にはロータの中心領域から、半径方向に
延びる管状支持体38が延在してロータに固定される。
螺旋圧縮バネ21を支持体38の周囲で孔部36に位置
せしめて、半径方向外方に指向した偏倚力を中間部分5
2に加える。シャフト16を貫通する軸方向の油流路は
支持体38中に設けた内部通路と連通して、潤滑油を部
分52および50における油流路を介しチャンネル62
と部分50および52の連携面とスロット19の壁部お
よびその他に供給することができる。
【0016】各封止バー68は、壁部12に係合する実
質的に小さい曲率の表面以外は外部円筒状である。バー
68はロータ軸線に対し平行な支持バー64の半径方向
外面に沿って延在する部分円筒状溝部もしくはチャンネ
ル41に設けられ、このチャンネルは締り回転嵌めとし
てバー68の表面の対応円筒部分を収容する。この配置
はバー68がその円筒状表面の湾曲の軸線を中心として
バー64に対し、このバーがロータの回転に際し壁部1
2の周囲を移動する際に、旋回することを可能にする。
バー68の小さい曲率を有する表面の湾曲は壁部12の
最大湾曲と最小湾曲との中間であって、壁部12に対し
できるだけ締り嵌めするようにする。各端部50はその
端面56にたとえばU字形のスロット67を有し、その
脚部をロータ軸線に対し半径方向に延在させて適する偏
倚バネ(図示せず)により支持された対応形状の封止バ
ー(図示せず)を収容し、部分50の横方向外端部を側
壁部13に対し封止する。部分50および52は、ロー
タにおけるスロット19の壁部に対し単に正確に滑り嵌
めさせることにより或いはロータにより支持された部材
(図示せず)をスロット19の壁部に封止することによ
って封止することができる。さらに、ロータ14の横面
は、たとえば側壁部13における環状溝部に収容された
環状封止リングの配置によって側壁部13に対し封止す
ることができる。
【0017】中間部分52に対し作用するバネ21はこ
の中間部分をロータから半径方向外方に押圧して、部分
52および50の連携面50、52の楔作用により部分
52を同時に半径方向および横方向外方に押圧し、これ
により部分52の横面56がステータキャビティの側壁
部13と封止係合するよう確保する。チャンネル62の
半径方向深さおよび部分50、52とバー64との間で
作用する偏倚部材(図示せず)が有効である半径方向距
離は、この楔作用の結果部分50および52の僅かな相
対半径方向移動が容易に許容されうるような寸法であ
る。勿論、エンジンが正常運転速度で作動している際、
部材50、52に作用する遠心力はこれら部分を、ステ
ータキャビティの周壁部12に対し封止バー68をバー
64を介して押圧する最外位置に維持するのに充分であ
る。中間部分に作用する遠心力も同様に、正常運転速度
にて、上記所望の楔作用を発生するのに充分である。バ
ネ21は、単に部分50、52を半径方向外方に押圧す
ると共に、エンジンが静止状態にある場合または低速度
で回転する場合(たとえば始動時)必要な楔作用を発生
するよう作用する。
【0018】図6は封止アセンブリの代案形態を示し、
ここで横外部50′および中間部分52′の係合面の傾
斜は逆転し、さらに前記実施例におけるバネ21と対応
する偏倚バネ21′は参照符号73で示されたヨークを
介し部分50′の半径方向内面に対し作用して、これを
中間部分52′に対し半径方向外方に押圧し(中間部分
は封止バー68と封止支持バー64(図6には図示せ
ず)とを介し周壁部12と係合して拘束される)、その
結果部分50′と52′との傾斜係合面の間の楔作用も
同様に部分50′をステータキャビティの側壁部13と
堅固に封止係合するまで外方向に押圧するよう作用す
る。
【0019】図7〜図11(同一部分は図1〜図6にお
けると同じ参照符号を有する)を参照して示した実施例
において、各横部分50はその端面56に対向して部分
52の対向端面と連携する表面を有する。図9に示した
ように、各横部分50の前記対向面は同平面の外面58
を備えることができ、これら外面は端面56に対し平行
に延在すると共に中心タング59が前記同平面の外面か
ら部分52まで突入し、前記タング59は半径に沿って
長手方向にロータ軸線から延在すると共に各スロット1
9の側部に対し平行な側面を有する。部分50の連携す
る外面は対応形状を有して、対向する外面58および締
り摺動嵌めとしてタング59を収容する中央溝部もしく
はチャンネル61に対し平行またはこれと係合する同平
面の外面60を与える。
【0020】部分52は部分52の半径方向内面から半
径方向外方に延在して半径方向移動するよう各楔部材6
6を収容する2個の内部キャビティ65を備え、これら
キャビティ65は各スロット19の側部に対し平行な内
側横壁部70を備えかつ各楔部材66の対向する平行側
面72と摺動自在に係合する。各キャビティ65は側壁
部74における隣接部分50に近い側部にて終端し、側
壁部74はロータ軸線に対し半径方向かつ前記横壁部7
0に対し垂直に延在し、さらに各キャビティは隣接部分
50から離れたその側部にて横壁部70に対し垂直な側
壁部76で終端するが、側壁部74に対し傾斜してキャ
ビティ65がその半径方向内側端部からその半径方向外
側端部まで狭まるようにする。同様に各楔部材66は各
側壁部74に対向すると共に平行である側面80と、面
80に対し傾斜すると共にキャビティの傾斜側面76と
係合しかつ摺動自在である面82とを有する。
【0021】各部分50はペグ84を備え、このペグは
ロータ軸線に対し平行なリブ59から突出すると共に部
分50における整列孔部86を介し隣接キャビティ65
中へ突入し、組立エンジンにおけるペグ84の自由端部
は部材66の面80に係合する。
【0022】図7〜図11の実施例において、各孔部3
6は各支持体38を収容するが、この支持体38の周囲
に位置する各バネ21を収容しない。
【0023】これに対し図11に示したように、支持体
38の周囲に嵌合した偏倚バネ21は参照符号73で図
示したヨークを介し楔部材66の半径方向内面に対し作
用して、これを中間部分52、50(これらは封止バー
68および封止支持バー64を介し周壁部12と係合し
て拘束される)に対し半径方向外方に押圧する結果、一
方ではそれぞれ楔部材66とキャビティ65との傾斜係
合面82、76の間および他方では楔部材66の表面8
0とペグ84の自由端部との間の楔作用が作用して部分
50をステータキャビティの側壁部13と堅固に封止係
合するよう部分52から外方向に押圧する。
【0024】楔部材66に作用するバネ21は間接的に
中間部分52を押圧し、かくしてペグ84により部分5
0をロータから半径方向外方に押圧して封止バー64、
68を周壁部12に対し押圧する。エンジンが正常操作
速度で運転している場合、部分50、52に対し作用す
る遠心力はこれら部分をステータキャビティの周壁部1
2に対しバー64を介し封止バー68を押圧する最外位
置に維持するのに充分であることは勿論である。同様
に、楔部材66に対し作用する遠心力も、正常運転速度
にて上記所望の楔作用を発生するのに充分である。バネ
21は単に部材66、ひいては部分50および52を半
径方向外方に押圧すると共に、エンジンが静止し或いは
低速度で回転する際(たとえば始動時)に必要な楔作用
を発生するよう作用する。
【0025】各羽根の部分50、52の横面は各スロッ
ト19の対向側壁部に対し他の封止バー(図8には参照
符号90で示すが、図7には図示せず)によって封止さ
れ、前記封止バーはロータ軸線に対し平行に部分50お
よび52の前記横面にて長手溝部に収容される。かくし
て、それぞれ直線の横封止バー90はその端部の中間に
要部を有し、これを中間部分52の横面における矩形断
面の溝部に収容し、さらに各横部分52に形成された各
溝部に収容される端部を有し、上記溝部は部分50の横
面における対応溝部と同じ断面を有すると共にその延長
部として形成される。それ自体公知であり、したがって
図示しないバネ偏倚装置は、横封止バーをスロット19
の対向側壁部に対し押圧するよう作用する。中間部から
離間してステータキャビティの各側壁部の方向に指向す
る横部分50の運動は封止バー90によって阻止されな
いことが了解されよう。何故なら、その端部は単に部分
50における各溝部で長手方向に移動する一方、部分5
2に対する部分50の半径方向移動がペグ84により防
止されて封止バー90の破壊の危険がないからである。
【0026】種々の改変も可能であることが了解されよ
う。たとえば、単一の楔部材を中間部分52に設け、こ
の単一楔部材にはペグ84の端部に係合する対向楔面を
設けると共に支持体38の代わりに他の案内用および潤
滑用配置を用いることも可能である。他の可能な配置に
おいて、楔部材66を収容するキャビティを横部分50
のタング59を収容する溝部61に開口させると共にこ
れに連続させ、楔部材66の外面を直接にタング59の
対向端面と係合させ、さらに位置決めペグを設け或いは
他の位置決め構成を用いてペグ84の位置決め機能を果
たすと共に、これらをこの種の改変配置に適合する位置
に設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するロータリーエンジンの1形
態、より詳細には内燃エンジンの略断面図、
【図2】図1の2−2線断面図、
【図3】図1および図2のエンジンにおけるロータおよ
びシールアセンブリの幾つかを示す分解斜視図、
【図4】図1〜3のエンジンにおけるシールアセンブリ
の正面図、
【図5】図1〜3のエンジンにおけるシールアセンブリ
の部分断面側面図、
【図6】シールアセンブリの代案形態を示す分解斜視
図、
【図7】図3と同様であるが本発明を実現する代案エン
ジンのロータおよびシールアセンブリの幾つかを示す分
解斜視図、
【図8】図7のエンジンにおけるシールアセンブリの正
面図、
【図9】図8におけるシールアセンブリのV−V線断面
図、
【図10】図8のVI−VI線部分断面部分端面図、
【図11】図8と同様であるが楔部材のための偏倚手段
を示す部分断面図。
【符号の説明】
9 ステータ 10 チャンバ 12 周壁部 13 対向側壁部 14 ロータ 16 シャフト 17 ベアリング 18 羽根 19 スロット 24 入口ポート 26 排出ポート 30 点火プラグ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティはロータを包囲して延在する
    周壁部と対向側壁部とを備え、対向側壁部の間にロータ
    を設けると共に一般に急激な接合領域にて周壁部と接続
    させ、さらに前記ロータはそれぞれロータ内で独立して
    変位するよう装着してロータ軸線に対し少なくとも実質
    的に半径方向の成分を有する少なくとも2個の横部分を
    備える複数の封止アセンブリを支持し、前記各部分は前
    記キャビティの各側壁部に係合する部分と前記キャビテ
    ィの周壁部に連携する他の封止部材を封止支持する部分
    とを備え、前記部分はロータの軸線に対し傾斜した楔面
    を有し、封止アセンブリの前記部分のそれぞれがロータ
    から前記周壁部の方向へ押圧された成分の各楔面に加え
    られる楔作用によって前記キャビティの各側壁部に対し
    操作上スラストとなるよう配置したことを特徴とするロ
    ータリーエンジン。
  2. 【請求項2】 キャビティはロータを包囲して延在する
    周壁部と対向側壁部とを備え、対向側壁部の間にロータ
    を設けると共に一般に急激な接合領域にて周壁部と接続
    させ、さらに前記ロータはそれぞれロータ内でロータ軸
    線に対し平行な方向に独立して変位するよう装着した少
    なくとも2個の横部分を備える複数の封止アセンブリを
    支持し、前記各部分は前記キャビティの各側壁部に係合
    する部分と前記キャビティの周壁部に連携する他の封止
    部材を封止支持する部分とを備えると共に、ロータの軸
    線に対し傾斜した楔面を有する少なくとも1個の楔部材
    を備え、封止用アセンブリの前記横部分のそれぞれが楔
    作用によって前記キャビティの各側壁部に対しスラスト
    となるよう各楔部材をロータ軸線から前記周壁部の方向
    へ操作上スラストさせる配置であることを特徴とするロ
    ータリーエンジン。
JP3252163A 1990-09-28 1991-09-30 ロータリーエンジンのシール装置 Pending JPH05209501A (ja)

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