JPH09511061A - 微細機械加工されたセンサ用の強固接合部 - Google Patents

微細機械加工されたセンサ用の強固接合部

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JPH09511061A
JPH09511061A JP7525159A JP52515995A JPH09511061A JP H09511061 A JPH09511061 A JP H09511061A JP 7525159 A JP7525159 A JP 7525159A JP 52515995 A JP52515995 A JP 52515995A JP H09511061 A JPH09511061 A JP H09511061A
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ジー. ロモ,マーク
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ローズマウント インコーポレイテッド
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L9/00Measuring steady of quasi-steady pressure of fluid or fluent solid material by electric or magnetic pressure-sensitive elements; Transmitting or indicating the displacement of mechanical pressure-sensitive elements, used to measure the steady or quasi-steady pressure of a fluid or fluent solid material, by electric or magnetic means
    • G01L9/0041Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms
    • G01L9/0042Constructional details associated with semiconductive diaphragm sensors, e.g. etching, or constructional details of non-semiconductive diaphragms

Abstract

(57)【要約】 圧力のかかった流体を受け入れる微細機械加工された装置(32)は、少なくとも1つの接合部境界(35)に沿って互いに接合された複数の層(34,36)を有し、前記接合部境界は圧力のかかった液体に境する終端を有する。少なくとも1つの接合部境界(35)の近傍において、少なくとも1つの層(34,36)は、接合部終端の近くで応力の大きさを低減させるような形状を有する。好ましい実施例では、少なくとも1つの層(34)の幅が接合部境界(35)に向かって増大し、装置が破壊することなく作動できる圧力を増大させる。他の実施例では、接合部境界(35)に隣接する2つの層(34,36)の幅が、接合部境界(35)の近傍で、接合部境界(35)に向かって増大する。また、層(34,36)は、接合部境界(35)に垂直で、かつ空洞に境する接合部境界の端部を通過する基準線に対して、前記空洞が該基準線および少なくとも前記壁の1つの間にはみ出しているような壁の形状を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 微細機械加工されたセンサ用の強固接合部 発明の背景 本発明は、互いに接合された多材料層から構成された装置であり、内部圧力流 体からの爆発的な力にさらされる装置に関する。特に、本発明は圧力センサ、と りわけ微細機械加工技術を使って脆い材料で製造された圧力センサの構造に対す る適用に着目したものである。 ここで使用されている「微細機械加工された: micromachined」およびこれか ら派生する用語は、少なくとも一部に、写真蝕刻、化学およびプラズマエッチン グ、化学的沈積(デポジッション)、プラズマ沈積等の固体状態処理技術、およ び当業者には既知の同様のプロセスで製造されることができる事項を意味する。 図1において、測定されるべき圧力Pは上シリコン部品12および基層14を 含む従来技術の圧力変換器10に作用する。部品12はその中にダイヤフラム1 6を含み、内部空洞18を規定するように形成される。ダイヤフラム16の中ま たは近くに形成されているのはピエゾ抵抗ゲージの抵抗器22,24であり、少 なくともその1つは圧力Pの関数であるダイヤフラム16の歪み量に応じて変化 する抵抗値を示す。図示しない測定回路を抵抗器22,24に接続し、圧力Pの 関数である出力を発生する。 図1に示したような従来技術の装置では、それらが装置内の加圧 流体からの高い引張力にさらされた場合に、難点が生じる。例えば、変換器10 が差圧装置内に使用された場合、空洞18は孔20を通じて高圧がかかった流体 で満たされる。内部圧力P´が外部圧力Pを大きく超えた場合、部分12および 基層14間の境界28に沿った応力の大きさ26は、境界28近くにおける層1 2,14の形状によって、境界28の終端30に向かって急速に増大する(図2 参照)。既存の微視的割れまたは他のひび29が終端30に存在した場合、これ らの割れまたはひび29に関係する応力強度ファクタは比較的高くなるであろう 。 機械工学の分野において、構造物内のあらゆる所与の点における「応力」は、 小さく分割された領域における任意の点上の小領域に作用する正味(ネット)の 力である。応力はベクトル量であり、パスカルの単位(1Pa=1N/m2)で 測定される。対照的に、「応力強度ファクタ」は機械構造物内に存在する割れの 先頭部の解析に使用されるスカラー量であり、Pa・√m(または、等価的に、 N/m3/2)の単位を有する。応力強度ファクタが材料の「破壊強度」と呼ばれ る臨界値を超えた場合、割れの先頭部が成長して材料の破壊をもたらす。例えば シリコンの破壊強度は控え目に見積もって約7×105Pa・√mである。読者 は、応力強度ファクタおよび破壊強度のさらなるバックグラウンドの検討のため に、1986年発行、デイビッド ブロウク(David Broek)著の基本破壊機械工 学(Elementary Engineering Fracture Mechanics)を参照できる。 発明の概要 本発明は境界に最も近い層の少なくとも1つを、接合部終端に隣接する応力の 大きさが低減するように整形し、それによって前記接合部終端におけるあらゆる 割れの応力強度ファクタを低減させ、破壊の契機を低減して著しく高い内部圧力 に装置が耐えうるようにする。本発明の1つの特徴では、微細機械加工された装 置は加圧流体を受入れるように適合されるとともに、接合部境界に沿って互いに 結合された第1および第2の層を含む。装置が破壊を伴わずに受け入れることが できる流体の圧力を増大させるように、前記接合部境界の近くにおいて、前記第 2の層の幅は接合部境界に向かって増大する。 好ましい実施例において、微細機械加工された装置は少なくとも1つの接合部 境界に沿って互いに結合された複数の層を有する。前記装置はまたその中に空洞 を有する。前記空洞と境を接する終端を有する各接合部境界において、前記接合 部境界に隣接した2つの層は、それぞれ前記接合部境界付近に第1および第2の 壁面を有する。前記第1および第2の壁面は、前記接合部境界に垂直で、かつ前 記接合部境界終端を通過する基準線に対し、前記空洞が前記基準線と前記第1お よび第2の壁面の少なくとも一方との間にはみ出すような形状を有する。 図面の簡単な説明 図1は従来技術の圧力変換器を示す断面図である。 図2は圧力P´が圧力Pよりも大きい場合の、図1の圧力変換器の詳細を示す 拡大図である。 図3は本発明による圧力変換器を示す断面図である。 図4は図3の圧力変換器の詳細図である。 図5は従来技術の接合部および本発明の接合部について、接合部境界に沿った 位置の関数として、応力の大きさをグラフで表した図である。 図6は本発明の接合部のテストに使用された構成を示す断面図である。 図7は従来の接合部のテストに使用された構成を示す断面図である。 図8は本発明による別の実施例の圧力変換器を示す断面図である。 図9は本発明による他の実施例の圧力変換器を示す断面図である。 図10は本発明に関するさらに別の実施例の圧力変換器を示す断面図である。 便宜のため、図中、同一の参照符号を付した部分は、同一のものまたは同一も しくは類似の機能を有するものである。 好ましい実施形態の詳細な説明 図3において、圧力変換器32は接合部境界35に沿って第2の層36に接合 された第1の層34を含む。変換器32は外部圧力P1および内部圧力P2の差圧 を測定し、好ましくは、前記各圧力はシリコーン油もしくは他の実質的に非圧縮 の液体、または窒素も しくは空気のような他の流体によって変換器32に伝達される。代替的に、P1 は真空であることができる。図示しない一般的な感知手段が層34のダイヤフラ ム38の上、内部または近くに設けられ、差圧を表す変換器出力を発生する。前 記感知手段は図1に示したような1またはそれ以上の拡散型ピエゾ抵抗ゲージの 抵抗器、それに接続されるブリッジ回路、増幅器、および温度補償器からなるこ とができる。代替的に、前記感知手段は、ダイヤフラム38の上に配置された導 電層からなることもでき、該導電層はその近くに保持された他の導電体とともに 圧力感知可変コンデンサを形成する。ダイヤフラム38自体が導電性であるなら ば、その上に配置される導電層は省くことができる。他の代替として、感知手段 はダイヤフラム38上の反射面からなることができ、例えばファブリ・ペロー技 術を使用した既知の光学的変位測定システムとともに使用される。 本発明は、圧力P2が圧力P1を大きく超えることによって、変換器32が、傷 み易い場所で該変換器32を破壊しかねない爆発的な力を経験するような用途に おいて有利に使用される。図1および図2に関して示したように、圧力のかかる 内部空洞を有する変換器の傷み易い場所は空洞と境を接する接合面の終端である 。陽極接合、溶融接合、および脆い材料の固体状体処理に使用される他の接合の 端縁(エッジ)は、著しい差圧にさらされる前から、図2に示したような微視的 割れまたはひびを有する傾向にあることが観察されている。内部圧力流体に起因 する高い応力にさらされたとき、前記割 れまたはひびは装置内の破壊を促進する。本発明によれば、層34は接合部終端 50に隣接する部分での応力の大きさを低減するような接合部境界35付近の形 状を有する。 層34の前記応力低減形状は種々の方法で特徴付けることができる。圧力のか かった空洞42を取り囲む層34の壁40は、接合部境界35の近くでは、接合 部境界35に向かって増大するような幅を有する。すなわち、幅44は幅46よ り大きい(図4参照)。空洞42と対向する壁40の面48およびその近くの接 合部終端50は、接合部境界35と90度以下の角度をなしている。接合部境界 35に垂直で接合部終端50を通過する線分52に関して、空洞42は該線分5 2および壁面48の間まで広がっている。 層34,36がシリコン、ガリウムヒ素、サファイア、セラミック、ガラス等 の脆い材料で構成され、かつ圧力P2が圧力P1を超える場合、図3および図4に 示すように形成された層34,36は、従来技術の構造と比較して、接合部終端 50に隣接する部分での応力の大きさを低減させる効果を奏する(曲線54参照 )。接合部終端のあらゆる割れに対しても応力強度ファクタが低減されるので、 変換器32内の他の傷み易い場所もまたこのような圧力に耐え得るならば、変換 器32は変換器10よりも高い内部圧力に耐え得ることができる。 変換器32の潜在的に傷み易い場所は、応力の大きさが非常に高くなる可能性 の強い内部空洞42の隅部55である。層34が単体 部品である場合、例えばダイヤフラム38が単に化学的に層34の一部を除去し て構成されている場合、隅部55は、ダイヤフラム38が壁40に接合されて、 結果的に隅部55で終端する接合部境界53を伴う場合よりも大幅に高い圧力P2 に耐え得ることが観察されている。したがって、層34が図3に示すように単 体部品であるならば、図4の接合部は、変換器32が破壊されることなしに、よ り高い内部圧力に耐え得るようにするであろうが、もし層34が、壁40に接合 されたダイヤフラム38を含むならば、図4の接合部は、隅部55で終端する接 合部の強度に依存して、変換器32を、より高い内部圧力に耐え得たり、耐え得 なかったりさせるであろう。さらに、ダイヤフラム38が境界53に沿って壁4 0に接合されていたならば、図3に示した壁40の形状は、図2に示したような 接合部と比較して、隅部55に隣接する応力の大きさを低減させるであろう。 好ましい実施例において、層34は[100]面(方位)のシリコンからなる 。空洞42は、リアクタンス性イオンエッチングによって空洞部分42aが指向 性エッチングで形成された後、空洞42の残部がKOH等の異方性エッチングに よって形成される。それ故に、壁面48はシリコンの[111]面に対応し、接 合部境界35に対して約55度の角度を形成する。約5度ないし70度の角度で 、満足できる機能が得られると考えられる。層36は[100]面のシリコンか らなり、ポート56はエッチングまたはドリル加工によ って形成される。図3の面に垂直で、接合部境界35に平行な平面内において、 ポート56は任意の形状にすることができ、空洞42は矩形であることができる 。層34,36はおおよそ0.1〜2.0mmの厚さであるのが好ましい。終端 50における微視的割れの応力強度を低下させ、それによって層34,36間の 接合部の強固さを増大させるために、壁40は接合面35の近くで、接合面35 に向かって、実用できる範囲で急峻に増大する幅を有しなければならない。換言 すれば、壁面48および接合面35間の角度は実用できる範囲で小さくなければ ならない。 接合部境界35は、周知の溶融接合部または陽極接合部であることができる。 本発明に一般的に使用できる溶融接合は、ダブリュー・ピー・マスザラ(W.P. Maszara)によって、電気化学学会誌(J.Electrochemical Soc.)の1991年 1月号第341ないし347ページの論文「ウエハ接合による絶縁体上のシリコ ン」に示されている。本発明に一般的に使用できる陽極接合は、1985年発行 、クリフォード・ディー・フン(Clifford D.Fung)他編による「変換器の微細 機械加工およびマイクロパッケージング」中の、コー(Ko)等による「マイクロ センサのための接合技術」に示されている。さらに、酸化物、金属、その他の材 料の薄層を層34,36間に使用することができる。これらの薄層が、金、白金 または同様の延性材料から構成されたならば、ある場合には、処理中にこれらの 薄層が変形するか、またはさらに前記層と合金を作ることさ えあって、先に述べた接合部境界終端における既存の微視的割れを埋め、これに よって破壊の発生を抑制し、かつ接合部の強固さをさらに向上させる。前記薄層 の総合厚みは層34,36のいずれかの厚さの10%以下であるのが好ましい。 図5に重ねて示したのは、それぞれの変換器を所与の内部流体圧力にさらした 場合の、図2および図4に概略を示した接合部に対応する応力の大きさを表した 曲線26a,54aである。この状況および任意の他の場合において、内部流体 圧力は比較的大きな内部流体圧力および、もしあるならば、それより小さな外部 流体圧力の差圧に相応することが理解されるべきである。曲線26a,54aは 等しい長さ(X2−X1)の接合面に等しい荷重をかけた場合について示す(すな わち、位置X1から位置X2までの曲線26aの積分は同一範囲内での曲線54a の積分に等しい)。位置X1は圧力がかかった空洞と境界を接する接合部終端に 対応し、位置X2は接合部終端の反対側に対応する。両曲線は位置X1に向かって 急激に上昇し、応力の大きさはグラフの目盛空はみ出す。しかし、位置X1に隣 接した位置では、曲線54aは曲線26aよりも遥かに低いレベルの応力の大き さである。接合部終端近傍でのこの応力の減少は、位置X1からより離れた、X1 およびX2の中間位置での応力レベルのより高い消費によって達成される。本発 明による接合部の場合、位置X1で発生する微視的割れは図2に示した従来技術 の接合部と比較して、低減された応力強度ファクタを示す。 図6および図7の構成が、接合部70に対する接合部60の強固さを証明する ため、高圧力環境でテストされた。図6の構成62は、接合に先立ってエッチン グで空洞68が形成された0.89mm厚のシリコン層66に溶融接合された1 .27mm厚のシリコン層64を有する。図7の構成72は、接合に先立ってエ ッチングで空洞78がもたらされた0.89mm厚のシリコン層76に溶融接合 された1.27mm厚のシリコン層74を有する。水平方向において、両方の構 成62,72の全体の幅は約6.35mm、空洞68および78の最小幅はいず れも約2.3mm、空洞68および78の最大幅はいずれも約2.96mmであ る。構成62,72ならびに空洞68,78は、接合部境界に平行で、かつ図6 および7の面に垂直な基準面内において実質的に正方形であった。空洞78はK OH溶液で行われる両面同時エッチングを伴うマスク処理段階で形成された。空 洞68は、層66が図6に示した壁形状になるまでの長時間の間KOH溶液中に 保持されるほかは、前記と同様な段階を使用して形成された。 それぞれの構成のサンプルが作られ、空洞68,78にシリコーン油で圧力が かけられ、それぞれの破壊が生じるまで前記圧力が高められた。破壊が発生した ときの油の圧力が記録された。その結果は次の表にまとめられている。 テスト結果は、破壊を発生させるのに要した内部圧力の測定による接合部60 の強固さが、接合部70のそれよりも約3倍良好であることを示している。検査 によれば、構成72内の破壊が図7の破壊80と似ており、接合面境界73の終 端71に端を発することが明らかになった。 図8の変換器82は、上層64(図6の)が、圧力応答ダイヤフラム38を有 する層34(図3参照)で置き代えられて、拡大された内部空洞68aを形成し ている以外は、構成62と同様である。壁40および壁66aのいずれもが、接 合部境界86の近くで、接合部境界86に向かって幅が増大しているので、接合 部84は接合部60よりも増大された強固さを有していると考えられる。変換器 82はまた、接着、電気絶縁または他の目的のため、層34,66 間に薄層85を有する。 図9の変換器88は、図1の層12に似た単体の最上層90を有する。接合部 境界92に沿って、層90に層94が溶融接合される。層94はシリコンから形 成され、接合前に次の手法で形作られるのが好ましい。すなわち、上面および底 面96,98に深さ約0〜5μmまでボロン不純物を拡散させ、つぎに拡散シリ コンをエッチングする等方性エッチング剤を使用した標準的な写真蝕刻手順で、 拡散部の深さまで面96,98をエッチングすることによって両面96,98を パターン形成し、さらに電気化学エッチング、または層94の非拡散部のみをエ ッチングする等方性および異方性エッチング剤の組み合わせを使用して層94の 残部をエッチングすることによって空洞100を形成する。 このように形成された層94は境界92に向かって段階的な態様で急激に増大 する幅を有している。この急激な幅の変化、および接合部境界92の終端におけ るタブ102の相対的な薄さが層90および94間の接合部の強固さを増大させ ると考えられる。タブ102は、タブの可撓性を増大させ、変換器の強固さを増 大させるように、その長さ(すなわち、タブ102に沿った壁の幅の部分)がそ の厚さと等しいかまたはそれよりも大きいのが好ましい。図示のように層94は またタブ104を含み、ベース層(図示せず)および層94の面98間の接合部 の強固さを増大させる。タブ104は、その厚さおよび長さ対厚さの比がタブ1 02と同様であるのが 好ましい。タブ102,104は空洞100を囲んでいる。 図10においては、固体(粉体および微粒子を含む)、液体、または気体から のプロセス圧力P3が変換器108の隔離ダイヤフラム106上に作用する。シ リコーン油のような非圧縮流体が、空洞110および空洞112、ならびに半田 接続部120,122を介して、ベース層116および隔離器本体118に封止 可能にそれぞれ結合された細(毛細)管114を満たしている。圧力P3は前記 非圧縮流体に圧力をかける。所望ならば、細管114は省略し、本体118を層 116に装着することができる。代替として、圧力P3を発生する固体、液体、 気体は空洞112に直接供給されることができる。変換器108は単体層126 の一部分である感知ダイヤフラム124を含む。わずかに曲げて図示してあるダ イヤフラム124は空洞112および空洞128間の差圧の関数で動き、またダ イヤフラム124には感知手段130が接続され、圧力P3の関数としての出力 32を発生する。感知手段130は、先に述べたものを含む、ダイヤフラムの応 力または偏向を測定する公知の手段であることができる。図示のように、感知手 段130は導電体129a,129bに接続されてそれらの間の容量を測定する 。 変換器108は脆い層134,126,66、および116を含み、これらは すべてがシリコンからなり、そして溶融接合で一体になっているのが好ましい。 層66は実質的に図6および図8に関して説明したものである。層134および 126は公知の微細機械加 工技術で作ることができる。ベース層116は図3の層36と類似である。空洞 128は実質的に真空にすることができ、この場合出力132は圧力P3の絶対 圧測定値を表わす。代替的に、空洞128は大気に対して通気されることができ 、この場合出力132は圧力P3のゲージ圧測定値を表わす。いずれの場合にも 層134および126間の接合部136は本発明による強固な接合部である必要 はない。なぜなら空洞128は著しい加圧を経験することはなく、したがって接 続部境界135は大きな引っ張り応力を受けることはないからである。 しかしながら、接合部138および140は圧力のかかった空洞112に隣接 するので、図示のように、本発明に従ったものとするべきである。したがって、 壁66aは、それぞれ接合部境界142,144の近くでこれら接合部境界に向 かって増大する幅を有する。壁66aは、接続部境界142,144の近くで空 洞112に面する壁面を有し、該壁面はそれぞれ接続部境界142,144に対 して90度より小さい角度をなす。空洞112は前記壁面と、接合部境界142 ,144に垂直で該境界の終端を通過するように描かれた線分との間に広がる。 変換器108において、圧力が加わる可能性のある空洞112に隣接する接合部 終端を有する破壊可能性のある層の間のどの接合部も、変換器112が破壊せず に動作できる爆発的圧力を増大させるため、本発明に従った構成とされている。 好ましくは、変換器32,82,88および108はさらに、過 圧から測定ダイヤフラム自体を保護するための一般的な手段をも含む。多くの形 式の異なる変換器が本発明の広い範囲内にある。例えば、層94は図8および1 0の層66で置き換えられる。層94は図3の層34および36間、図8の層3 4および66間、図10の層126および66間、ならびに図10の層66およ び116間に挿入することができる。層34,90および126はそれらの底面 に前記タブ104のようなタブを有することができる。強固な接合部を形成する ため前記タブ102,104のようなタブを有する層が使用された場合、タブの 相対的な可撓性を利用するため、接合部境界の終端は前記タブの自由端またはそ の近傍に配置すべきであり、そうすることで、接合部境界に隣接する応力の大き さが低減し、その結果、接合部終端にあるいかなる割れに関しても応力強度ファ クタが低減する。図1,3ならびに6ないし10の壁面形状の断面図は内部空洞 を囲む壁の形状を表している。 本発明を好ましい実施例を参照して説明したが、当業者は本発明の精神および 範囲から逸脱することなく形式上および詳細の変更を為し得ることを認識するこ とができるであろう。圧力変換器以外の微細機械加工された装置、例えば温度セ ンサ、解析センサ、もしくは流量センサ、またはこれらの部分は、本発明の強固 接合部によって利益を得るることができる。接合された層は破壊され易いどのよ うな材料からでも構成されることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.圧力のかかった流体の受け入れに適用するための、微細機械加工された装置 であって、 第1の層と、 終端を有する接合部境界に沿って前記第1の層に接合された第2の層とを有し 、 前記接合部境界の近傍において、前記第2の層が、前記終端に隣接する応力の 大きさを低減させて、増大する流体圧力下で破壊を伴うことなく当該装置の作動 を可能にする形状を有することを特徴とする装置。 2.前記第2の層が、前記接合部境界の近傍において、該接合部境界に向かって 増大する幅を有していることを特徴とする請求項1記載の装置。 3.前記幅が実質的に一様に増大していることを特徴とする請求項2記載の装置 。 4.前記幅が実質的に段階的に増大していることを特徴とする請求項2記載の装 置。 5.前記幅の実質的に段階的な増大が、厚みと長さを有するタブ規定し、 前記タブの長さが少なくとも該タブの厚みと同一またはそれ以上であることを 特徴とする請求項4記載の装置。 6.前記第2の層は、その内部の空洞および該空洞と境する壁をさ らに有し、前記幅が前記壁の幅であることを特徴とする請求項2記載の装置。 7.前記装置は圧力のかかった流体を受入れるための空洞を有し、かつ前記第2 の層は前記空洞と境する接合部境界に近い壁面を有するとともに、前記壁面およ び前記接合部境界がなす幾何学的角度が90度以下であることを特徴とする請求 項1記載の装置。 8.前記角度が5度ないし70度の間の値であることを特徴とする請求項7記載 の装置。 9.前記装置は圧力のかかった流体を受入れるための空洞を有し、かつ前記第2 の層は前記空洞に隣接し、かつ前記接合部境界に近い壁面を有するとともに、前 記空洞が、前記壁面と、前記接合部境界に垂直で、かつ前記終端を通過する基準 線との間にはみ出していることを特徴とする請求項1記載の装置。 10.前記空洞はさらに、前記基準線と、前記接合部境界に近く、かつ前記空洞 に対向している前記第1の壁面との間にもはみ出していることを特徴とする請求 項9記載の装置。 11.前記第2の接合部境界に沿って前記第2の層に接合された第3の層をさら に具備し、該第2の層が前記第1および第3の層間にサンドイッチ状に挟まれて いることを特徴とする請求項1記載の装置。 12.前記第2の接合部境界は第2の終端を有し、該第2の接合部境界の近傍に おいて、前記第2の層および第3の層のうちの少なく とも1つの層が前記第2の終端近傍での応力を低減させる形状を有していること を特徴とする請求項11記載の装置。 13.前記少なくとも1つの層は、前記第2の接合部境界の近傍において、その 幅が前記第2の接合部境界に向かって増大していることを特徴とする請求項12 記載の装置。 14.前記装置は圧力のかかった流体を受け入れるための空洞を有し、前記少な くとも1つの層が前記第2の接合部境界に近く、かつ前記空洞に隣接する壁面を 有するとともに、前記空洞が前記壁面および前記第2の接合部境界に垂直で、か つ前記第2の終端を通過する基準線の間にはみ出していることを特徴とする請求 項12記載の装置。 15.前記第2の層が、シリコン、ガリウムヒ素、サファイア、セラミック、ガ ラス、石英からなる群から選択された材料からなることを特徴とする請求項1記 載の装置。 16.前記第1および第2の層の間に挟まれた薄層材料をさらに具備したことを 特徴とする請求項1記載の装置。 17.少なくとも前記第2の層の一部に機械的に結合された圧力応答装置をさら に具備したことを特徴とする請求項1記載の装置。 18.前記圧力応答装置に接続されて圧力の表示を出力する圧力測定回路をさら に具備したことを特徴とする請求項17記載の装置。 19.圧力のかかった流体の受け入れに適用するための、微細機械加工された装 置の製造方法において、 それぞれが第1および第2の接合面を有する第1および第2の層を提供し、 圧力のかかった流体を受け入れるための空洞を、該空洞に隣接する壁が前記第 1または第2の接合面のそれぞれの近傍において、前記第1または第2の接合面 に向かってそれぞれ増大する幅を有するように、前記第1および第2の層の少な くとも1つの中に形成し、 前記第1および第2の接合面に沿って、前記第1および第2の層を接合するこ とを特徴とする微細機械加工された装置の製造方法。
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