JPH09510405A - 回転可能な研削/研磨ディスクの上に置くための研削/研磨用カバーシート - Google Patents

回転可能な研削/研磨ディスクの上に置くための研削/研磨用カバーシート

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JPH09510405A
JPH09510405A JP8509130A JP50913096A JPH09510405A JP H09510405 A JPH09510405 A JP H09510405A JP 8509130 A JP8509130 A JP 8509130A JP 50913096 A JP50913096 A JP 50913096A JP H09510405 A JPH09510405 A JP H09510405A
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Abstract

(57)【要約】 回転可能な研削/研磨ディスク(3)の上に置くための研削/研磨用カバーシートは薄いフォイル(1)を有し、フォイル(1)に、関連するセリグラフィ膜を用いて又は用いないで、型紙を介して硬質合成材料のコーティング(2)が塗布される。フォイル(1)は、それ自身の面で堅固であるが、直角方向には可撓である。合成層は、これに埋め込まれた一以上の物質、例えば一以上の金属又はセラミック材料の粒子、又は合成物質又はグラファイトの繊維又は粒子を備えた合成樹脂のマトリックスからなる。フォイルは、磁性又は接着によって研削/研磨ディスク(3)の所定位置に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】 回転可能な研削/研磨ディスクの上に置くための研削/研磨用カバーシート この発明は、回転可能な研削/研磨ディスクの上に置くための研削/研磨用カ バーシートに関し、より詳しくは、金属材料だけでない一般材料からなる物品を 処理するためのものに関する。 このような物品の研削/研磨機械での処理は、通常、平らに研削する工程と、 精密な研削工程と、研磨工程との3段階で行われるが、状況に応じて、一以上の 中間工程が介装される。 現在用いられているカバーシートは、それ自身で研削するのではなく、カバー シートの表面に、自動で或いは手動で散布或いは塗布される研削/研磨材のため の基材として機能している。研削中、油を塗布してもよい。使用する研削用微粒 子は、異なる工程のために異なる細かさの例えばダイヤモンド、酸化アルミニウ ム、シリコンカーバイドであってもよい。 例えばFR 2226068のように、紡織繊維又は織り又は不織の合成樹脂繊維の布 からなる表面層を備えた研削/研磨用カバーシートが知られている。この布は、 研削/研磨材のための基材として働き、また、その後側に、剥離可能な保護層を 備えた接着層を有し、これにより、研削/研磨ディスクの表面に、直接、接着す ることができる。または、カバーシートは、例えば、接着層を備えた支持フォイ ルを有する付加的な層を有していてもよい。 上述した種類のカバーシートは、製造するのに安価であり、取扱いが容易であ るという利点を有し、磨耗するまで再三使用することができ、その後、実質的な 損失なしに廃棄することができる。しかしながら、このカバーシートは、その表 面層に物品を押し付けることができるように軟い表面を有し、このため物品の縁 が丸まり、また、表面硬さの異なる層間に削りきず模様を作るという欠点を有し 、このことは多くの場合受け入れ難い。 また、一以上の金属又はセラミック材料の粒子を埋め込んだ合成材料例えばエ ポキシからなる硬質コーティングを用いることが知られている。従来技術、例え ばDK 143096では、このようなコーティングは、相互に離れたセグメントの形 態で、自立する堅固なプレートに成形され又は接着され、その後、コーティング の表面が、回転及び/又は研磨によって整えられる。この方法では、研削/研磨 ディスクとして研削/研磨機に取り付けることのできる工具が作られる。 このような工具の使用中、コーティング材料の硬質表面は、不均一に磨耗し、 この磨耗は、中心近くで最も大きく、周辺に向かって減少する。このため、コー ティングの表面は徐々に凹状になり、このことが物品表面の傾斜の原因になる。 この傾斜が許容可能な最大限界値に達すると、コーティングの表面は、回転及び /又は研磨操作によって、改めて整えられる。このことは数回反復することがで きるが、その度毎に、仕事の進行を妨げる厄介で時間のかかる操作であるため生 産性を低下させる。コーティングを改めて整えることがこれ以上できなくなると 、上記の工具をそっくりそのまま廃棄しなければならなず、これにより実質的な 初期の出費が損失となる。 本発明の目的は、従来のシステムの欠点を解消する研削/研磨用カバーシート を提供することにある。 かかる目的の下で、本発明による研削/研磨用カバーシートは、カバーシート の研削/研磨面が研削/研磨材の基材として適当であり、且つ、関連するセリグ ラフィ膜を備えた又は備えない型紙を介してフォイルからなる支持層に塗布され る硬質合成材料からなるコーティングの表面によって構成される。フォイルは、 接線方向の研削/研磨抵抗の影響の下で、前記カバーシートがしわくちゃになる のを防止するのに、それ自身の平面に十分な堅固さを有すると共に、軸線方向の 研削/研磨力の影響の下で、研削/研磨ディスクの表面と前記支持層の平面接触 をさせる、それ自身の平面に直角に十分な可撓性を有することを特徴とする。 上記合成層は、重合可能な材料からなるのが効果的であり、この重合可能な材 料は、粘性又は粉末状の形態で支持フォイルに塗布され、このフォイルを介して 加熱し又は加熱することなく、フォイルの表面で重合する。 このようにして塗布されたコーティングは、適当に実行されると、フォイルが 研削/研磨ディスクの硬質な面に平面接触するまで押し付けられたときに、コー ティングの表面が高精度で研削/研磨ディスクの表面と平行になるような均一な 厚みを有し、ディスクが磨耗に晒されないので、ディスクの全寿命の間、正確に 平らであり且つ回転の軸線に直角である。更に、コーティングの硬さにより、金 属材料だけでない一般材料からなる物品は、コーティングの表面にそれ自身を押 し付けるのが抑えられ、その結果、物品の縁の丸まり、および物品の異なる表面 硬さ相間で削りきず模様の形成が回避される。コーティングの厚さを1mmの分数 、好ましくは0.05mm-1.0mmの一定の値の範囲内に保つことができるので、必要と する可撓性を備えた支持フォイルは、コーティングと例えば同じ程度のサイズの 金属フォイルでは比較的小さな厚みを有し、本発明のカバーシートは、低コスト で且つ僅かな材料で作ることができる。 コーティングは、従来の装置の場合と同様に、中心で最もひどく、周辺に向け て減少する非均一な磨耗に晒される。この磨耗が、中心近くで完全に磨耗してし まう時点まで進行したら、又は、物品の傾斜度に関する公差の限界に達したとき にコーティングは磨滅されるまで保持される。しかしながら、これを廃棄して、 初期の経費の実質的な損失なしに、新しいものに置換してもよい。この置換は、 仕事の進行を混乱させることはないので、物品の材料組織の処理において高い生 産性を達成することができる。 図面を参照して本発明を詳しく説明する。ここに、 図1は、本発明の一実施例に従う研削/研磨カバーシートの平面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った拡大断面図である。 図面において、1はフォイルであり、このフォイル1に、独立したセグメント 2からなるパターンでコーティングが施される。図2には、これにより形成され たカバーシートが研削/研磨ディスク3の上に配置されて図示されている。セグ メント2は、六角形であるとして図示されているが、他の形態、例えば四角形を 有していてもよい。 セグメントに分割する代わりに、コーティングは連続した層の形態であっても よい。この場合、コーティングの領域の境界を定める環状の型紙が用いられる。 しかしながら、最も多くの用途のために、独立したセグメント2を備えた構成が 好ましい。なぜならば、セグメント2の間に形成されたチャンネルのネットワー クによって、研削チップおよび離脱した研磨粒を受け入れ且つ廃棄することが可 能であるからである。 セグメント2に分割されたコーティングを備えたカバーシートを作るには、土 台をなすモリグラフィー膜を用いて又は用いないで、フォイルの領域を独立した セグメントに分割するマスク状の型紙を介してフォイル1にコーティングを塗布 する。 フォイル1は、接線方向の研削/研磨抵抗の影響の下で、カバーシートがしわ くちゃになるのを防止するために、それ自身の面で十分な堅固さを有するべきで ある。加えて、フォイル1は、軸線方向の研削/研磨抵抗の影響の下で、研削/ 研磨ディスクの表面と平面接触状態で付勢されるように、それ自身の面と直角方 向に十分に可撓であるべきである。フォイル1は、0.05mmないし1.0mm程度の厚 みを備えた金属、例えばブリキ、Cu、Alからなるのが好ましいが、特定の状況を 満足する非金属フォイル、例えばファイバ、硬質プラスチック、ボール紙、含浸 紙、例えば不織の含浸テッシュを用いることもできる。 コーティング材料として用いられる合成材料は、金属材料だけでない一般材料 からなる物品が、処理中に、それ自身をコーティング表面に押し付けることがで きないような硬さを有し、これにより処理後の物品の縁の丸み及び表面硬さの異 なる相間に削りきずの模様の形成が回避される。 この合成材料は、一以上の非研削性添加剤を埋設した、例えばエポキシ、ポリ ウレタン、ポリエステル、アクリルのような合成樹脂のマトリックスからなるの が効果的である。 別のマトリックス材料および添加剤を選択することによって、様々な研削/研 磨仕事に適したコーティングを選択することが可能である。 この添加剤は、例えば、一以上の金属、例えばFe、Sn、AI、Cu及び/又はセラ ミック材料の粒子であってもよく、或いはアクリル、ポリエステル、テフロン、 アセテート又は不織品に用いられる他の材料のような非金属材料の繊維又は粒子 であってもよい。 一般的に、例えば鋳鉄又はセラミックス材料のような硬質の添加剤は、硬質材 料の研削/研磨用に好ましく、その一方で、アクリル、ポリエステル、グラファ イトのような軟質の添加剤は、軟質材料の研削/研磨用に好ましい。 支持シートとして働くフォイル1は、上述したように、金属からなるのが効果 的である。永久磁化された研削/研磨ディスクと一緒に軟鉄又は高い透磁率の他 の材料を用いると、ディスクからカバーシートを剥ぎ取り、カバーシートを別の シートに変えることによって、処理中に一気に交換することができ、カバーシー トの各々は、これが摩り減るまで別々に再使用することができ、その後に廃棄さ れる。 フォイルを備えた、磁気特性を有しないカバーシートを用いるのであれば、フ ォイル1の後側に剥離可能な保護層を備えた接着層を設ければよい。複数の研削 /研磨ディスクを用いることが実際的である場合、これらのディスクにカバーシ ートを接着剤によって取り付け、また、カバーシートが磨滅するまで取り付けら れたままである。次いで、研削/研磨ディスクの交換によって交換され、そして 、カバーシートが磨滅したときだけ、研削/研磨ディスクからカバーシートを取 り除き、新しいシートに交換される。この作業は、幾分、やっかいである。 上述したように、研削/研磨用カバーシートの表面が受ける磨耗は、中心近く が最も大きく、周辺に向かって減少することが分かるが、本発明によれば、異な る磨耗抵抗の同心の領域を備えた合成層を構成することによって寿命を延長させ ることができ、磨耗抵抗は、中心近くで最も大きく、周辺に向けて小さくなる。 このようなカバーシートを作る場合、フォイル1へのコーティングの塗布は、 異なる磨耗抵抗の合成材料を用い、また、マルチカラー印刷と同じように異なる 型紙を用いて、2以上の工程で行わなければならない。磨耗が最大で且つ効率が 低い中心回りに近接した最も内側の領域では、合成層を、全体的に、省略するこ とができる。 本発明によれば、カバーシートを次のように構成することによって、カバーシ ートの寿命を更に延長することができる。すなわち、カバーシートを作るとき、 コーティングの厚みを、周辺よりも中心の方を厚くし、その差異は、所定の公差 の範囲内で物品の処理された面の平らな形状を保証する一定の限界の範囲内にあ る。 この場合もまた、フォイル1へのコーティングの塗布は、別の型紙を用いて2 以上の工程で行わなければならない。このようなカバーシートを用いると、その 表面は、初期には、差し支えのない限度内で僅かに凸状である。ある程度磨耗し た後、この表面は、先ず平らになり、その後、反対の兆候にすぎない、初期の凸 形状での中心と周辺との間の高さの違いと同じ違いでカバーシートの表面が凹状 になるまで、カバーシートの使用を継続することができる。 金属材料だけでない一般材料からなる典型的な物品の研削/研磨仕事のために 、物品の表面の傾斜の公差を0.13mmに定めるのが適当であることが分かった。か くして、本発明のカバーシートの実施例では、合成層は、カバーシートが作られ たときに、周辺で0.27mm、中心で0.4mmの厚さを有する。 しかしながら、特定の研削/研磨仕事では、公差を例えば0.05mmよりも小さく 定めるのが望ましく、処理される表面の平らな形状に関して要求が高くない他の 仕事では、公差を大きな値、例えば0.2mmに定めてもよい。 カバーシートの直径は、これを用いる研削/研磨ディスクの直径に応じて選択 され、典型的には、25-400mmの範囲内にある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.特に、金属材料だけでない一般材料からなる物品の処理のために回転する研 削/研磨ディスクの上に置くための研削/研磨用カバーシートにおいて、 前記カバーシートの研削/研磨面が、硬質の合成材料からなるコーティング (2)の表面によって構成され、該合成材料は、研削/研磨材の基材として適当で あり、且つ、関連するセリグラフィ膜を備えた又は備えない型紙を介してフォイ ル(1)からなる支持層に塗布され、該フォイル(1)は、接線方向の研削/研磨抵抗 の影響の下で、前記カバーシートがしわくちゃになるのを防止するのに、それ自 身の平面で十分な堅固さを有すると共に、軸線方向の研削/研磨力の影響の下で 、研削/研磨ディスクの表面と前記支持層の平面接触を保証する、それ自身の平 面に直角方向に十分な可撓性を有する、ことを特徴とする研削/研磨用カバーシ ート。 2.前記コーティングの厚さが、0.05mmないし1.011mmの限界値の範囲内である 、請求の範囲第1項の研削/研磨用カバーシート。 3.前記合成材料が、一以上の非研磨材料が埋め込まれた合成樹脂のマトリック スからなる、請求の範囲第1項又は第2項の研削/研磨用カバーシート。 4.前記合成材料のマトリックスが、エポキシ、ポリウレタン、ポリエステル、 アクリルからなる、請求の範囲第3項の研削/研磨用カバーシート。 5.前記マトリックスに埋め込まれた前記材料が、一以上の金属、例えばFe、Sn 、Al、Cu及び/又はセラミック材料の粒子からなる、請求の範囲第3項の研削/ 研磨用カバーシート。 6.前記マトリックスに埋め込まれた前記材料が、アクリル、ポリエステル又は グラファイトのような非金属材料の繊維又は粒子からなる、請求の範囲第3項の 研削/研磨用カバーシート。 7.前記コーティング(2)が、異なる磨耗抵抗の同心の領域を有し、この磨耗抵 抗が、中心で最も大きく、周辺に向かって減少する、請求の範囲第1項ないし第 6項のいずれか1項の研削/研磨用カバーシート。 8.前記カバーシートが作られたときに、前記コーティングの厚さが、周辺より も中心の方が大きく、その違いは、物品の処理される面が所定の公差の範囲内で 平らな形状にさせる一定の値の範囲内にある、請求の範囲第1項ないし第7項の いずれか1項の研削/研磨用カバーシート。
JP8509130A 1994-09-08 1995-03-28 回転可能な研削/研磨ディスクの上に置くための研削/研磨用カバーシート Pending JPH09510405A (ja)

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DK103694 1994-09-08
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