JPH09509734A - アーク炉用装入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、閉鎖式であり少なくとも１つの電極を有するアーク炉用装入装置、特にスクラップを溶解するために用いられるものに関する。装入原料を量、時間及び場所に関して前もって定めて炉頭部の中に置くことができるように、炉カバー（１８）にリング室（３１）が設けられている。前記リング室（３１）の中に、炉主軸線（Ｉ）に対して同心に案内可能な線路走行型走行装置（３２）が設けられている。前記走行装置（３２）に切換え可能な負荷磁石（３５）が懸架されている。側方から炉上部容器（１３）の中に突出している少なくとも１つの材料供給装置（４０）が設けられており、前記負荷磁石（３５）が、前記材料供給装置（４０）に対して装入原料の磁石式受取りを確実にする間隔で前記材料供給装置（４０）の側を通過案内される。

Description

【発明の詳細な説明】 アーク炉用装入装置 本発明は、閉鎖式で少なくとも１つの電極を有するアーク炉用装入装置、特に 装入材料が電極に対して同心にかつ前記電極の回りに均一に供給されるスクラッ プを溶解するために用いられる装置に関する。 スクラップ又は鉱石と融剤との混和物を溶解炉の中に均一に装入することによ り、溶融金属の生産性が大幅に改善される。これはとりわけ、比較的高いシャフ トを有しひいては比較的高いスクラップ又は鉱石と融剤との混和物が装入される 低シャフト炉に当てはまる。蓋により閉鎖可能なアーク炉は通常は装入材料用バ ケットにより装入されるのに対して、混和剤を含む溶解する材料を炉頭部の中に 入れる方法は種々存在する。 例えばドイツ特許出願公開 DE 31 07 016 C2号公報から、鉄を含む材料を溶解 するアーク炉において装入材料が、反転可能な搬送装置と、その端部に配置され 装入管を有する投下装置とを介して炉の中に入れることが公知である。装入材料 をある程度均一に前記混和物の堆積でできた柱の上に置くことができるように、 炉を充填するための複数の装入管を炉頭部に導く必要があり、これは不利である 。 更にドイツ特許出願公開 DE 33 14 943 C2号公報から公知の電熱形溶解炉への 装入装置では、この装入装置を介して装入材料が炉屋根を通過して電極に対して 同心にかつ電極の回りを均一に供給され、閉鎖可能であり炉容器に連通する開口 を有する少なくとも１つの底面を有するリング室が設けられ、この開口を貫通し て混和物は炉上部容器の中に案内可能である。このリング室の底面は個別に回転 させることができ、従って装入材料は回転により空となった開口を貫通して炉の 中に落下する。この文献から公知の装入装置では装入材料は高い個所から空のリ ング室の底面に落下し、その場所で、大きい摩耗を伴う底面回転運動の際に、相 対的にこの底面の上を案内される。その上、この複雑に構成されている装置では 大きく重い部品を動かさなければならず、従ってこの装置は比較的軽量のばら物 にしか適しない。 本発明の課題は、例えばスクラップ等の金属装入材料を前もって定めた量、時 間及び場所で炉の頭部の中に置くことを可能にする簡単で保守が容易な装入装置 を提供することにある。 本発明はこの課題を請求の範囲第１項の特徴部分に記載の特徴により解決する 。本発明の有利な実施の形態は従属項に記載されている。 本発明では、炉カバーの上で保護された状態で走行装置がリング室の中を案内 される。これらの走行装置には磁石が懸架され、この磁石は鉄含有装入材料を材 料供給装置から取出し、電極の回りを同心で走行し、炉の中の前もって定めるこ とが可能な任意の点にこの装入材料置く。これを実現するために混和物の高さを 測定するレベル測定装置が炉の中に設けられている。例えばプローブの形に形成 されているレベル測定装置が、個々の磁石の投下場所を制御するために使用され る。この場合に制御は、できるだけ均一なレベルが達成されるようにも行われる が、しかし勿論、混和物を案内するために設定したレベル差異ができるように使 用されるようにも行われる。 材料供給装置及び磁石により例えばスクラップ等の装入材料は、慎重に搬送さ れて、最終的に混和物表面の上に置かれる。 リング室は、腐食性の炉雰囲気が走行装置に到達しないように形成されている 。これは、リング室から炉頭部への貫通開口が密封され、リング室の内部が場合 によっては炉頭部の中の圧力に対して僅かに高い圧力に保持されることにより達 成される。これを実現するために炉カバーには搬送装置のためのスリットがあり 、その領域内にこのスリットを閉鎖する部材が設けられている。この場合に例え ば滑りプレートが使用可能であり、滑りプレートは走行の間に個々の搬送装置と 共 に動く。しかし、弾性であるか、又は搬送装置により走行の間に押し離され、そ の他の時間にはスリット端縁に押圧される密封部材も使用可能である。 材料供給装置を適切に密封することにより、煤煙ガスが炉頭部から出ず、所定 の個所から出ることが保証される。 炉頭部への材料供給のためにベルトコンベヤ又はシュートが使用される。この 材料供給装置の頭部は、金属材料が確実に磁石により受取られる程度に炉頭部の 中に突出している。 材料供給装置の下方の領域に装入することは材料搬送ベルトコンベヤから直接 に落とすことにより可能であり、シュートを使用する場合には、頭部に設けられ ている蝶番式蓋を開くことにより可能である。 ガスが、炉頭部から材料供給装置の領域内で外部へ流出しないように、密封部 材が設けられるか、又は搬送装置が例えば閘門型式のゲートの中に設けられる。 密封部材を使用する場合、弾性で耐熱性の材料が使用されると有利であり、これ らの密封部材では、更にガスカーテンにより密封性を高めることができ、摩耗を とりわけ冷却により低減できる。 閘門式ゲートを使用する場合、ゲートは２つの遮断部材を有し、材料搬送の間 その一方の遮断部材が開かれ他方の遮断部材がガス密に閉鎖される。 提案される装入装置は、溶解プロセスを中断せずに任意量の材料を閉じている 炉に供給することを可能にする。この装入装置は軽量構造を有するのでこの装入 装置は炉頭部に設けることができる。炉の上部容器は任意に延長でき、これによ り混和物の柱の高さが自由に選択可能となり、従来に比して大幅に高く調整でき る。 この軽量構造は、炉容器全体を、少なくとも制限された角度で傾斜することを 可能にする。これは、外方へ突出し点的に正確な積込みをある程度の限界内で可 能にする供給装置により実現される。 本発明の１つの例が添付図面に示されている。 第１図はコンベヤベルトを使用する場合の炉の断面図、第２図はシュートを使 用する場合の一部の断面図である。 第１図はアーク炉の下部容器１１を示し、下部容器１１には出湯口１２が設け られている。下部容器１１に上部容器１３が固定接続され、上部容器１３は、冷 却領域１４を有する。上部容器１３は炉カバー１８によりガス密に閉鎖されてい る。 炉カバー１８を貫通して第１図の左側に電極２１が配置され、電極２１は、図 示されていない担持装置により固定され、第１図の右側には、炉主軸線Iに配置 されている電極２２が配置され、電極２２は電極ホルダ２３の中で下部容器１１ の領域内まで突出している。 炉カバー１８に、外方又は内方へ突出してリング室３１が配置され、リング室 ３１の中に、線路３３を走行可能な走行装置３２が位置する。線路３３は互いに 平行に又は互いに直角な面上に配置されている。 走行装置３２には懸架部材３４が設けられ、懸架部材３４には負荷磁石３５が 懸架されている。負荷磁石３５は、炉カバー１８の中に設けられているスリット を懸架部材３４が貫通し、これにより案内されている。スリット１９は被覆３６ により防塵的に閉鎖可能である。 上部容器１３の円筒形外套の中に貫通開口１５が設けられ、貫通開口１５を貫 通して例えばコンベヤベルト４１の形の搬送装置により鉱石又はスクラップと融 剤との混和物を炉内部に搬送可能である。第１図の左側にはコンベヤベルト４１ が、蓋１７を有する凹部室１６により取囲まれている。第１図の右側にはベルト コンベヤ４１が、貫通開口１５において密封部材４７により取囲まれ、密封部材 ４７は煤煙ガスの流出を大幅に防止する。この密封は、図示されていないガスカ ーテン発生装置により改善できる。 リング室３１には、ポンプ５１及び供給管５２を有する圧力ステーションが接 続され、この圧力ステーションを用いて、僅かに高い圧力とすることによりリン グ室３１を塵埃無しにかつ低温に保持できる。 上部容器１３の中にレベル測定装置６１が設けられ、プローブ６２の形のレベ ル測定装置６１が、ウィンチ６４を介して案内されているロープ６３に固定され ている。 第２図には材料供給装置５０として、閘門式ゲート４４の中に配置されている シュート４２が示されている。シュート４２は頭部に蝶番式蓋４３を有する。ゲ ート４４は、外部ゲート開口４５と内部ゲート開口４６とを有する。 その上、閘門式ゲート４４は供給管５４を介して、僅かに高い圧力を発生する ポンプ５３に接続されている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ，Ｃ Ｚ，ＥＥ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ， ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 装入原料が電極に対して同心にかつ前記電極の回りに均一に供給される 、閉鎖式であり少なくとも１つの電極を有するアーク炉用装入装置において、 炉カバー（１８）にリング室（３１）が設けられ、 前記リング室（３１）の中に、炉主軸線（Ｉ）に対して同心に案内可能な線 路走行型走行装置（３２）が設けられ、 前記走行装置（３２）に切換え可能な負荷磁石（３５）が懸架され、 側方から炉上部容器（１３）の中に突出している少なくとも１つの材料供給 装置（４０）が設けられ、 前記負荷磁石（３５）が、前記材料供給装置（４０）に対して装入原料の磁 石式受取りを確実にする間隔で前記材料供給装置（４０）の側を通過案内される ことを特徴とするアーク炉用装入装置。 ２． 炉カバー（１８）の中に円形スリット（１９）が設けられ、前記円形ス リット（１９）を貫通して負荷磁石（３５）の棒状懸架部材（３４）が案内可能 であることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のアーク炉用装入装置。 ３． 懸架部材（３４）の間に被覆（３６）が設けられ、前記被覆（３６）は 、塵埃が炉容器（１３）の内部からリング室（３１）の中に侵入するのを防止す ることを特徴とする請求の範囲第２項に記載のアーク炉用装入装置。 ４． 被覆（３６）が円形軌道プレートとして形成されていることを特徴とす る請求の範囲第３項に記載のアーク炉用装入装置。 ５． リング室（３１）が供給管（５２）を介してポンプ（５１）に接続され 、前記ポンプ（５１）により、前記リング室（３１）の中が僅かに高いガス圧力 に調整可能であることを特徴とする請求の範囲第３項又は第５項に記載のアーク 炉用装入装置。 ６． 材料供給装置（４０）が、例えばフラットプレートベルト等のエンドレ スコンベヤベルト（４１）であることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のア ーク炉用装入装置。 ７． 貫通開口（１５）でコンベヤベルト（４１）が上部容器（１３）の炉側 壁を貫通して、密封部材（４７）として形成されている包囲壁を貫通して案内さ れていることを特徴とする請求の範囲第６項に記載のアーク炉用装入装置。 ８． 密封部材（４７）が、弾性で耐熱性材料から成り、密封可能な形に形状 化されていることを特徴とする請求の範囲第７項に記載のアーク炉用装入装置。 ９． 材料供給装置（４０）がシュート（４２）として形成されていることを 特徴とする請求の範囲第１項に記載のアーク炉用装入装置。 １０． スクラップ又は鉱石と融剤との混和物が、ガス密に閉鎖可能な閘門式 ゲート（４４）を介して供給可能であることを特徴とする請求の範囲第６項又は 第１３項に記載のアーク炉用装入装置。