JPH09509682A - ペスチウイルスのt細胞刺激性タンパク質 - Google Patents

ペスチウイルスのt細胞刺激性タンパク質

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JPH09509682A JP8519518A JP51951896A JPH09509682A JP H09509682 A JPH09509682 A JP H09509682A JP 8519518 A JP8519518 A JP 8519518A JP 51951896 A JP51951896 A JP 51951896A JP H09509682 A JPH09509682 A JP H09509682A
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Abstract

(57)【要約】 本出願は、ペスチウイルス、特に古典的豚熱病ウイルス(CSFV)の免疫原性ポリペプチド、特定的には、非構造タンパク質p10、より特定的には該タンパク質由来のT細胞エピトープ、及びこれらのポリペプチドをコードする核酸分子、並びにこれらのポリペプチド又は核酸分子を含むワクチン及び診断薬に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 ペスチウイルスのT細胞刺激性タンパク質 本出願は、ペスチウイルス(pestivirus)、特に、古典的豚熱病ウ イルス(CSFV)のTリンパ球刺激性タンパク質、特定的には、非構造タンパ ク質p10、より特定的には、該タンパク質由来のT細胞エピトープ、を含むポ リペプチド、これらのポリペプチドをコードする核酸、該核酸を含む組換えベク ター、該ベクターで形質転換した宿主細胞、該ポリペプチドを含むワクチン及び 診断薬、並びにそれらの製造法に関する。 ペスチウイルス属は、フラビウイルス科に属し、古典的豚熱病の原因物質であ る古典的豚熱病ウイルス(即ち豚コレラウイルス)、ウシに感染するウシウイル ス性下痢性ウイルス(BVDV)及びヒツジに感染するボーダー病ウイルス(B DV)からなる。ペスチウイルスは、エンベロープに包まれた直径40〜60n mの小型RNAウイルスである。該ウイルス粒子は、糖タンパク質が包埋された 脂質層に包まれた核キャプシドからなる。ペスチウイルスのゲノムは、約12. 5kBの一本鎖RNAからなる。該ゲノムは、翻訳されない部分に隣接する単一 の読み取り枠(O RF)を含んでいる。3′末端はポリアデニル化されていない。 ウイルスのタンパク質が、仮想的ポリタンパタ質の同時及び翻訳後プロセシン グにより形成されるのに対し、構造タンパク質はゲノムの5′末端にコードされ る。ペスチウイルスは他のフラビウイルスとは対照的に、5′末端に非構造p2 3タンパク質をコードする配列を有している。このN末端プロテアーゼ(Npr o)は、自己タンパク質分解プロセスにより隣接するタンパク質からスプライシ ングされる。3′末端方向に、p14核キャプシドをコードする配列、次いで小 胞体(ER)の内腔の糖タンパク質E0、E1及びE2の順次配列のトランスロ ケーションを司るシグナル配列が続く。単一の糖タンパク質のスプライシングは 、ERの細胞シグナラーゼによって引き起こされると考えられる。糖タンパク質 は、感染細胞中に、S−S−架橋にわたる大きさの複合構造を形成し得る。これ らの複合構造の機能は朱だ解明されていない。 糖タンパク質中には、構造タンパク質の配列以外に、非構造タンパク質p12 5、p10、p30及びp133の配列が見られる。細胞変性ウシウイルス性下 痢性ウイルス (BVDV、別のペスチウイルス)における翻訳後プロセスに似て、p80タン パク質がp125タンパク質のプロセシング後に検出され得る(Desport ,M.及びBrownlie J.,Arch.Virol.付録3,261− 265,1991)。p58及びp75タンパク質にプロセスされるp133非 構造タンパク質は、RNAポリメラーゼ配列に類似の配列モチーフを含んでいる 。非構造CSFVタンパク質のアミノ酸配列は、おおよそ、本明細書の配列番号 :1及び2で示されている3−1142(p125)、1143−1206(p 10)であると考えられる。p80のN末端は、アミノ酸番号460(配列番号 :1及び2)であると椎定される。p30の開始は、配列番号:1及び2でも示 されているアミノ酸番号1207である。 CSFV Alfortのp30の完 全配列は、Meyersら(Virology 171,555ー567,19 89;図4のアミノ酸2337−2683)に示されている。これらのタンパク 質をコードするDNA配列は、本明細書の配列番号:1及びMeyersらの文 献(前掲)にも示されている。 CSFVに感染すると、急性、最急性、慢性又は臨床的 に見分けにくい症状が発生し得る。該疾患の重篤度は、感染負荷や動物の年齢に 応じて異なり、動物の免疫受容能及び全身的な体質が重要な因子となる。 高ウイルス性株(例えば、CSFV−Brescia株)に感染してから3〜 5日目後に動物が死に至る最急性疾患期には発熱だけが認められる。高熱に続く 急性疾患期には、白血球の減少、結膜炎及び食欲不振が認められる。該疾患の最 終段階では中枢神経系障害が発生する。別の症状は、胸腺の萎縮、皮膚のチアノ ーゼ、及び血小板減少症が一因となる皮膚出血である。該疾患の急性期における 死亡率は30〜100%である。 慢性疾患形態は、亜病原性ウイルス株に感染した後に見られる。この形態は、 子豚が胎盤経由の感染を経て子宮内感染した場合に最も危険である。これらの子 豚は生後わずか6〜8週間しか生存しないが、感染源となる。 生後感染を耐過したブタは、体液性免疫応答の誘発によると考えられる終生免 疫を得る。感染してから2〜3週後に中和抗体が検出される。 この経済的に重大な病気に対処するために数種のワクチンが開発された。不活 化ウイルスを含むワクチンは、ほん の短期問の保護しか与えないので、今ではもう使用されていない(Biront ,P.及びLeunen,J.:Liess,B.編:Classical s wine fever and related viral infection s.Martinus Nijhoff Publ.,Boston 181−2 00ページ,1988)。ウサギ(C株)又は細胞培養(例えば、Thiver val株)(Launais,M.ら,Rev.Med.Vet.,123,1 537−1554,1972;Shimizu Y.,Jap.J.Trop.Ag r.Res.Sci.,13,167−170,1980)中で一連の継代を行 って得られた弱毒化ウイルスを用いてより良好な保護が得られた。 しかし、これらのワクチンの欠点は、予防接種した動物と圃場ウイルスに感染 した動物との見分けがつかないことである。従って、欧州共同体においては、現 在これらのワクチンの使用は禁止されており、古典的豚熱病の防除は、感染した ブタを隔離して殺すことにより行われている。 最近に至り、組換えウイルスをベースとする生ワクチンを用いてかなりの成果 が得られた(van Zijl,M.ら,J.Virol.65,2761−2 765,199 1;Rumenapf,T.ら,J.Virol.65,589−597,19 91;Hulst,M.M.ら,J.Virol.67,5435−5442, 1993)。これらのワクチンは全て、組換えベクターウイルス中での構造糖タ ンパク質の発現に基づいている。 本発明は、ペスチウイルスTリンパ球刺激性タンパク質又はその免疫原性的に 活性な部分を含むポリペプチドに関する。 そのようなポリペプチドは、通常はそれが結合している他のペスチウイルスを 本質的に含んでいない。特定的に言えば、該Tリンパ球刺激性タンパタ質は、古 典的豚熱病ウイルスTリンパ球刺激性タンパク質又はその免疫原性的に活性な部 分である。 より特定的に言えば、該ポリペプチドは、CSFV非構造p10タンパク質を 含んでいる。CSFVタンパク質はウイルスによって、翻訳後に切断されるポリ タンパク質として発現されるので、p10タンパク質及びその隣接タンパク質p 125及び/若しくはp30又はその一部を含むポリペプチドも本明細書で考慮 される。 より特定的に言えば、該ポリペプチドは、アミノ酸配列 S−T−A−E−N−A−L−L−V−A−L−F−G−Y−V、最も特定的に は、アミノ酸配列E−N−A−L−L−V−A−L−Fを含むT細胞エピトープ を含む。 「タンパク質」という用語は一般に、生物学的活性を有するアミノ酸の分子鎖 を指す。1個のタンパタ質は、特定の長さを有するものではなく、必要とあれば 、in vivo又はin vitroで、例えば、グリコシル化、アミド化、カ ルボキシル化又はリン酸化により修飾し得る。従って、とりわけ、ペプチド、オ リゴペプチド及びポリペプチドがその定義に含まれる。 より具体的に言えば、本発明は、配列番号:2で示されているアミノ酸配列を 有する、Tリンパ球刺激性タンパク質又はその免疫原性的に活性な部分を含むポ リペプチド、及びその生物学的機能均等物又は変異体を提供する。 該ポリペプチドの免疫原性的に活性な部分は、アミノ酸配列中のT細胞活性化 を誘発し得る部分である。 より特定的には、本発明は、配列番号:6で示されているアミノ酸配列を含む ポリペプチド、さらに特定的には、配列番号:4で示されているアミノ酸配列を 含むポリペプチドを含む。 本明細書に特定的に開示されているタンパク質の生物学的機能均等物又は変異 体は、上記のアミノ酸配列から、例えば、1個以上のアミノ酸を欠失、挿入及び /又は置換することにより誘導されたタンパク質であるが、CSFVの1個以上 の免疫原性決定基を保持している、即ち、前記変異体は宿主動物に免疫応答を誘 発し得る1個以上のエピトープを有している。 本明細書に含まれている特定タンパク質の場合、個々のウイルス株間に自然変 異が存在し得ることを理解されたい。これらの変異は、配列全体におけるアミノ 酸の差異又は該配列におけるアミノ酸の欠失、置換、挿入、逆位又は付加により 示され得る。生物学的及び免疫学的活性を本質的に変化させないアミノ酸置換が 、例えば、Neurathらにより“The Proteins”Academ ic Press New York(1979)に記載されている。関連アミノ 酸間のアミノ酸置換又は進化中にしばしば発生した置換には、Ser/Ala、 Ser/Gly、Asp/Gly、Asp/Asn、Ile/Valがある(D ayhof,M.D.,Atlas of protein sequence a nd structure,Nat.B iomed.Res.Found.,Washington D.C.,197 8,第5巻,付録3参照)。他のアミノ酸置換には、Asp/Glu、Thr/ Ser、Ala/Gly、Ala/Thr、Ser/Asn、Ala/Val、 Thr/Phe、Ala/Pro、Lys/Arg、Leu/Ile、Leu/ Val及びAla/Gluが含まれる。この情報に基づいて、Lipman及び Pearsonは、相同タンパク質間の機能的類似性を決定する迅速且つ高感度 のタンパク質比較法(Science,227,1435−1441,1985 )を開発した。本発明の代表的な実施態様のそのようなアミノ酸置換は、得られ たタンパク質がその免疫反応性を保持している限り、本発明の範囲内に包含され る。 本発明のタンパク質は、公知の有機化学ペプチド合成法のいずれか又は組換え DNA技術を用いて製造される。 有機化学ペプチド合成法は、必要なアミノ酸を、ホモジニアス相中又はいわゆ る固相を用いて縮合反応により結合することを含む。 上記縮合反応に用いられる最も一般的な方法は:カルボジイミド法、アジド法 、混合酸無水物法及びThe Pep tides,Analysis,Synthesis,Biology,第1〜 3巻(Gross,E.及びMeienhofer,F.編)1979、198 0、1981(Academic Press,Inc.)に記載のような活性 化エステルを用いる方法である。 「固相」を用いた本発明の上記ペプチドの適当なフラグメントの製造は、例え ば、J.Amer.Chem.Soc.85,2149(1963)及びInt .J.Peptide Protein Res.35,161−214(199 0)に記載されている。製造すべきペプチドのアミノ酸結合は通常、カルボキシ ル末端側から出発する。この方法の場合、反応性基が存在するか又は反応性基が 導入され得る固相を必要とする。これは、例えば、ベンゼン及びジビニルベンゼ ンと反応性クロロメチル基とのコポリマー、又はヒドロキシメチル若しくはアミ ン基により反応性とされた高分子固相であってよい。 特に適した固相は、例えば、Wang,J.によりAm.Chem.Soc. 95,1328(1974)に記載のp−アルコキシベンジルアルコール樹脂( 4−ヒドロキシ−メチル−フェノキシ−メチル−コポリスチレン−1% ジビニルベンゼン樹脂)である。合成後、該ペプチドを温和な条件下にこの固相 から分離し得る。 タンパク質が、またどのタンパク質がT細胞媒介作用に係わっているかを決定 するために、CSFV感染標的細胞を以下のように培養した:ミニチュアピッグ (“NIH−Minipig”;MHCd/dハプロタイプ)から、腎臓を取り出 し、滅菌条件下に細片に切り分けた。臓器片をPBSでリンスし、該部片を培養 フラスコにピペット添加した。コラゲナーゼ−分散溶液を加えた培地中で細片を インキュベートした。PBSで細胞を組織から洗い落とし、ペレット化し、洗浄 してさらに培養した。 形質転換された安定な細胞系を得るために、細胞をSV−40の「large T」抗原(Southern,P.及びBerg,P.,J.Molec.A ppl.Genetics.,1,327−341,1982;Fanning ,E.,J.Virol.,66,1289−1293,1992)の配列を有 するプラスミドで形質転換した。このようにして得られたMAX細胞をネオマイ シンアナロゴン G418(Boehringer)と共に培養して選択し、マ イコプラズマ汚染についてテストした(My coplasma Detection Kit,Boehringer Man nheim)。MAX細胞をDMEM中で培養し、CSFVに感染させた。 ウイルス特異的Tリンパ球が認識するエピトープについてCSFVのゲノムを スクリーニングするために、自己由来のMAX細胞を異なるウイルスタンパク質 を発現するワクチニアウイルス/CSFV組換え体に感染させた。標的細胞の該 組換え体感染の首尾をワクチニアウイルスの細胞変性効果に基づいて定期的に検 査した。さらに、感染したMAX細胞の免疫細胞化学的実験及びウエスターンブ ロット分析により、CSFVタンパク質が発現したことが示された。 免疫感作したミニチュアピッグから得たエフェクター細胞を、ワクチニアウイ ルス組換え体感染放射性標識標的(又は対照としてのワクチニアウイルス野生型 感染標的)と共に、種々のエフェクター:標的比で4時間同時培養した。遠心後 、それぞれ100μlの上清を捕集し、γ線計数器でクロムの放出をcpmとし て測定した。特異的溶解(lysis)%を、次式: により計算した。 標的細胞対照については以下のように行った:放射性同位元素の自然放出(自 然cpm)を測定するために、エフェクターを加えずに標的細胞をインキュベー トした。標的細胞中の総クロム取り込みを測定した(総cpm)。 このようにして、CSFV特異的CTLを同定した。さらに細胞変性効果に係 わるエピトープの特性決定をするために、一連の重複ペプチドを合成した。該ペ プチドを丸底プレートのウエル中で1時間インキュベートしてマキシ標的細胞上 にロードした。次いで、エフェクター細胞を100:1のエフェクター:標的細 胞比になるように加えた。プレートを遠心、インキュベートし、上記のようにク ロムの放出を測定して特異的溶解を決定した。 本発明の第2の実施態様により、精製ペスチウイルスTリンパ球刺激性タンパ ク質、より特定的には、CSFV T細胞刺激性タンパク質の全て又は実質的部 分、特に免疫学的に活性な部分をコードする核酸配列が提供される。 本発明の核酸配列は、特定のCSFV株から分離し、ポ リメラーゼ連鎖反応(PCR)法を含む組換えDNA技術により増幅させるか、 又は当該分野において公知の技術によりin vitroで化学合成し得る。 本発明はさらに、CSFVの上記タンパク質をコードする分離・精製された核 酸配列を提供する。そのような核酸配列は、配列番号:1、配列番号:3及び配 列番号:5で示されている。遺伝暗号の縮重により、コドン中の塩基を置換して 、同一のアミノ酸をコードする別のコドンが得られることは当該分野において周 知であり、例えば、アミノ酸のグルタミン酸をコードするコドンはGATとGA Aの両方である。従って、配列番号:2で示されているアミノ酸配列を有するタ ンパク質を発現させるための核酸配列が、配列番号:1で示されている核酸配列 とは異なるコドン組成を有し得ることは明らかである。 そのような核酸配列は、本来、結合も連結もしていない種々の複製配列を作動 可能に連結し得、それによって、適切な宿主のトランスフェクションに用い得る いわゆる組換えベクターが得られる。有用な組換えベクターは、好ましくは、プ ラスミド、バクテリオファージ、コスミド又はウイルスから誘導される。 本発明の核酸配列のクローン化に用い得る特定のベクター又はクローニングベ ヒクルは当該分野において公知であり、なかでも、pBR322、種々のpUC 、pGEM及びBluescriptプラスミドのようなプラスミドベクター; バクテリオファージ、例えば、lambdagt−Wes、Charon 28 及びM13由来のファージ;又はSV40、アデノウイルス若しくはポリオーマ ウイルスのようなウイルスベクターが含まれる(Rodriguez,R.L. 及びD.T.Denhardt編,Vectors:A survey of m olecular Cloning vectors and their use s,Butterworths,1988;Lenstra,J.A.ら,Ar ch.Virol.,110,1−24,1990も参照されたい)。本発明の 組換えベクターの構築に用いられる方法は当業者には公知であり、とりわけ、M aniatis,T.ら(Molecular Cloning A Labor atory Manual,第2版;Cold Spring Harbor Lab oratory,1989)に記載されている。 例えば、遺伝子と所望のクローニングベヒクルが共に同 一の制限酵素で切断された場合、それによって相補性DNA末端が生じるので、 本発明の核酸配列はクローニングベクターに容易に挿入し得る。 あるいは、一本鎖DNAを適切なDNAポリメラーゼで消化するか、又は該ポ リメラーゼで一本鎖末端を充填し、制限部位を改変して平滑末端化する必要が生 じ得る。次いで、T4DNAリガーゼのような酵素を用いて平滑末端を結合し得 る。 所望なら、DNA末端にリンカーを結合して任意の制限部位を作ることもでき る。そのようなリンカーは、制限部位配列をコードする特異的オリゴヌクレオチ ド配列を含み得る。制限酵素で開裂されたベクターや核酸配列は単独重合テイリ ングによっても改変し得る。 本明細書に用いられている「形質転換」とは、例えば、直接取り込み又は形質 導入といった用いられる方法には関係なく、異種核酸配列を宿主細胞に導入する ことを指す。異種核酸配列は、自律複製により維持されるか、あるいは、宿主ゲ ノムに組み込まれ得る。所望なら、指定宿主に適合し得る適切な調節配列を組換 えベクターに付与する。これらの配列は、挿入された核酸配列の発現を調節し得 る。微 生物以外に、多細胞微生物から誘導された細胞培養株を宿主として用いてもよい 。 本発明の組換えベクターは、pBR322におけるアンピシリン及びテトラサ イクリン耐性、pUC8におけるアンピシリン耐性及びβ−ガラクトシダーゼの α−ペプチドのような、所望の形質転換体の選択に用い得る1種以上のマーカー 活性を含むのが好ましい。 適当な宿主細胞は、ポリペプチドをコードする核酸配列若しくは該核酸配列を 含む組み換えベクターにより形質転換され得、且つ所望なら、前記核酸配列によ りコードされる前記ポリペプチドの発現に用い得る微生物又は細胞である。宿主 細胞は、原核性起源のもの、例えば、Escherichia coli、Ba cillus subtilis及びシュードモナス種のような細菌;あるいは 酵母のような真核性起源のもの、例えば、Saccharomyces cer visiae又はHeLa細胞及びチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞 を含む、昆虫、植物若しくは哺乳動物細胞のようなより高等な真核性細胞であっ てよい。昆虫細胞には、Spodoptera frugiperdaのSf9 細胞系(Luckowら,Biot echnology 6,47−55,1988)が含まれる。真核性クローニ ング系における本発明の核酸配列のクローニング及び発現に関する情報は、Es ser,K.ら(Plasmids of Eukaryotes,Spring er−Verlag,1986)に見ることができる。 宿主微生物として、挿入されたペスチウイルス配列を発現し得る他のウイルス を用いてもよい。そのようなウイルスは一般にベクターウイルスと称されている 。 一般に、本発明に有用な組換えベクターの構築には原核細胞が好ましい。E. coli K12株、特にDH5a又はMC1061株はとりわけ有用である。 発現には、本発明の核酸配列を発現ベクターに導入する。即ち、前記配列を発 現調節配列に作動可能に結合する。そのような調節配列は、プロモーター、エン ハンサー、オペレーター、インジューサー、リボソーム結合部位などを含み得る 。従って本発明は、発現調節配列に作動可能に結合した上記CSFVタンパク質 をコードする核酸配列を含む組み換えベクターを提供し、該ベクターは、形質転 換された宿主細胞又は微生物中で該ベクターに含まれるDNA配 列を発現し得る。 形質転換された宿主がCSFVタンパク質抗原の少なくとも1個以上の免疫原 性決定基を有するポリペプチドを産生する限り、クローニングベクターの選択さ れた部位に挿入されたヌクレオチド配列が所望のポリペプチドの実際の構造遺伝 子の一部ではないヌクレオチドを含むか、又は、所望タンパク質の完全な構造遺 伝子のフラグメントのみを含み得ることは当然であると理解されたい。 宿主細胞が細菌の場合、使用し得る有用な発現調節配列には、Trpプロモー ター及びオペレーター(Goeddelら,Nucl. Acids Res., 8,4057,1980);lacプロモーター及びオペレーター(Chang ら,Nature,275,615,1978);外膜タンパク質プロモーター (Nakamura,K.及びInouge,M.,EMBO J.,1,77 1−775,1982);バクテリオファージλプロモーター及びオペレーター (Remaut,E.ら,Nucl.Acids Res.,11,4677− 4688,1983);α−アミラーゼ(B.subtilis)プロモーター 及びオペレーター、終結配列、並びに選択された宿主細胞に 適合する他の発現促進及び調節配列が含まれる。宿主細胞が酵母の場合、有用な 発現調節配列の例としては、例えば、α−接合因子が含まれる。昆虫細胞の場合 、バキュロウイルスの多面体(polyhedrin)又はp10プロモーター (Smith,G.E.ら,Mol.Cell. Biol. 3,2156−6 5,1983)を用い得る。宿主細胞が哺乳動物由来のものである場合、有用な 発現調節配列の例としては、SV−40プロモーター(Berman,P.W. ら,Science,222,524−527,1983)又はメタロチオネイ ンプロモーター(Brinster,R.L.,Nature,296,39− 42,1982)又は熱ショックプロモーター(Voellmyら,Proc. Natl.Acad.Sci.USA,82,4949−53,1985)が含 まれる。あるいは、CSFV中に存在する発現調節配列を用いてもよい。遺伝子 発現を最大にするためには、Roberts及びLauer(Methods in Enzymology,68,473,1979)も参照されたい。 従って、本発明はさらに、上記核酸配列又は組換え核酸分子若しくは組換えベ クターを有し、該核酸配列の発現に よりペスチウイルスタンパク質を産生し得る宿主細胞又は微生物をも包含する。 ペスチウイルス感染に対する動物の免疫感作、特にCSFVに対するブタの免 疫感作は、いわゆるサブユニットワクチンとして免疫学的に関連する一般的技術 で本発明のポリペプチドを動物に投与することにより実施し得る。本発明のサブ ユニットワクチンは、場合によって医薬上許容し得る担体の存在下に、純粋形態 のポリペプチドを含み得る。該ポリペプチドは、場合によって、非関連タンパク 質と共有結合し得るが、これは、融合産物の精製に有利であり得る。例としては 、β−ガラクトシダーゼ、プロテインA、プロキモシン、血液凝固因子Xaなど がある。 これらのポリペプチド自体を用いても保護免疫産生能が低い場合がある。それ らの免疫原性を高めるためには、小さいフラグメントを担体分子に結合するのが 好ましい。これに適した担体は、高分子、例えば、天然ポリマー(KLH、アル ブミン、毒素のようなタンパク質)、ポリアミノ酸のような合成ポリマー(ポリ リシン、ポリアラニン)又はサポニン及びパルミチン酸のような両親媒性化合物 のミセルである。あるいは、これらのフラグメントを、そのポ リマー、好ましくは線状ポリマーとして供給してもよい。 必要なら、ワクチンに用いられる本発明タンパク質を、in vitro又は in vivoで、例えば、グリコシル化、アミド化、カルボキシル化又はリン 酸化して修飾してもよい。 ワクチンが抗原提示細胞(APC)によってMHC分子中に提示されたポリペ プチドを含む場合、免疫系はさらに効率的に誘発される。抗原は、本発明のペプ チドの1種がロードされた単球、マクロファージ、組合わせ細胞、ランゲルハン ス細胞及び特に樹状細胞を用いて提示され得る。APCのローディングは、本発 明ポリペプチドをAPC中か又はその近隣に導入することにより達成し得るが、 完全抗原をAPCにプロセスさせる方がより好ましい。このようにして、in vivo状況を最も本物そっくりに模倣する提示が行われる。さらに、細胞が用 いるMHCは、エピトープの提示に適したタイプのものである。 エピトープの提示にAPCを用いることの総体的な利点は、これに関連して用 いられるAPC細胞を自由に選択できることにある。種々のタイプのAPCから 、刺激性APC及び阻害性APCが存在することがわかる。 好ましいのは、いわゆる「プロフェッショナル」抗原提示細胞である記載細胞 型であり、それらは、抗原提示プロセスにおいて重要な機能を有する共刺激性分 子を有することを特徴としている。そのような共刺激性分子は、例えば、B7、 CTLA−4、CD70又は熱安定性抗原である。 抗原提示細胞として作用し得ることも示された線維芽細胞は、これらの共刺激 性分子を有していない。 本発明のポリペプチドに関する情報を有するクローニングベヒクルで既にトラ ンスフェクトされ、MHC分子のヌクレオチド配列を含むクローニングベヒクル で同時トランスフェクションされた細胞を用いることも可能である。これらの細 胞は、抗原提示細胞として作用し、MHC分子にペスチウイルスエピトープを提 示し、該分子の表面上で発現する。この提示は、該細胞が上記共刺激性分子の1 つ又は同様な機能を有する分子をも発現し得る場合に促進されると考えられる。 この発現は、そのような共刺激性分子をコードする配列情報を有する第3のクロ ーニングベヒクルで該細胞を形質転換又はトランスフェクトした結果であり得る が、該細胞が既に共刺激性分子を産生し得たということでもあり得る。 所望の発現産物の外にも、発現され、且つ該細胞の所望の免疫原性反応に悪影 響を与え得る多くの成分をも有するこれらの細胞を含むワクチンの代わりに、ペ プチドをロードしたMHC分子を露出するリポソームで、例えばリンホカインで 充填されたリポソームをワクチンに組込むことも可能である。そのようなリポソ ームは免疫T細胞反応を誘発させる。 ペプチドをin vivoでも提示されるのと同様に提示することにより、T 細胞応答が促進される。さらに、比較的大きな抗原提示細胞の天然アジュバント 作用により、B細胞応答も誘発される。このB細胞応答により、とりわけ、ペプ チド−MHC複合体に対する抗体が形成される。本発明のペプチドを既に提示し ているAPCの予防接種によって増大するのはこの自然発生現象である。増大す ることにより、T細胞応答が誘発されるだけでなく、MHC−ペプチド複合体に 対する抗体を産生させるB細胞応答も開始される。 サブユニットワクチンに替わるものは生ワクチンである。組換えDNA技術に より、本発明の核酸配列を組換え宿主が複製し得るように宿主細胞又は微生物( 例えば、細菌又 はウイルス)中に導入し、それによって、挿入された核酸配列がコードするポリ ペプチドを発現させ、感染した宿主ブタに免疫応答を誘発させる。 本発明の好ましい実施態様は、上記異種核酸配列を含み、組換えベクターウイ ルスに感染した宿主細胞又は宿主ブタ中でDNA配列を発現し得る組換えベクタ ーウイルスである。「異種」という用語は、本発明の核酸配列が通常はベクター ウイルス中には本質的に存在しないことを示す。 さらに、本発明は、核酸配列の発現によりCSFVタンパク質を産生し得る、 組換えベクターウイルスに感染した宿主細胞又は培養細胞をも包含する。 例えば、周知のin vivo相同組換え技術を用いて、本発明の異種核酸配 列をベクターウイルスのゲノムに導入し得る。 第1段階として、ベクターゲノムの挿入領域、即ち、感染又は複製に必要とさ れるようなベクターの主要機能を損うことなく、異種配列の組込みに用い得る領 域に対応するDNAフラグメントを標準recDNA技術に従ってクローニング ベクターに挿入する。挿入領域は、多数の微生物について記載されている(例え ば、EP80,806号、 EP110,385号、EP83,286号、EP314,569号、WO88 /02022号、WO88/07088号、US4,769,330号及びUS 4,722,848号)。 第2段階として、所望なら、第1段階で得られた組換えベクター分子中に存在 する挿入領域に欠失を導入し得る。これは、例えば、第1段階からの組換えベク ター分子を適切なエキソヌクレアーゼIIIで消化するか又は制限酵素で処理する ことにより実施し得る。 第3段階として、異種核酸配列を、第1段階の組換えベクター中に存在する挿 入領域又は前記組換えベクターから欠失したDNAの代わりに挿入する。挿入領 域のDNA配列は、ベクターのゲノムとの相同組換えを発生させるのに適した長 さのものでなければならない。その後で、適当な細胞を、野生型ベクターウイル スに感染させるか、又は適切なベクターDNA配列に隣接する挿入部を含む組み 換えベクターの存在下にベクターのゲノムDNAで形質転換し、それによって、 組換えベクターとベクターゲノムの対応領域間で組み換えが発生する。組換えベ クターの後代は、細胞培養株中で産生され得、例えばハイブリダイゼーション により、異種核酸配列と共に共組込みした遺伝子がコードする酵素活性を検出す るか、又は組換えベクターにより免疫学的に発現された抗原性異種ポリペプチド を検出して遺伝子型又は表現型を選択し得る。 次に、免疫感作のために、これらの組換え微生物をブタに投与し、その後で、 ある期間そのまま維持するか、又は接種した動物体中でさらに複製して、挿入さ れた本発明核酸配列によりコードされるポリペプチドをin vivoで発現さ せ、接種した動物の免疫系を刺激し得る。本発明の核酸配列の組込みに適したベ クターは、種痘ウイルスのようなウイルス、例えば、ワクチニアウイルス(EP 110,385号、EP83,286号、US4,769,330号及びUS4 ,722,848号)、オーエスキーウイルスのようなヘルペスウイルス(va n Zijl,M.ら,J.Virol. 62(6),2191−2195,1 988)、ブタRSウイルス、アデノウイルス若しくはインフルエンザウイルス 、又は細菌、例えば、E.coli、Streptococcus suis、 Actinobacillus pleuropneumoniae若しくは特 定のSalmonella種から誘導し得る。こ の種の組換え微生物により、宿主動物中で合成されたポリペプチドが表面抗原と して提示され得る。この関係から、ポリペプチドとOMPタンパク質又は、例え ば、E.coliの線毛タンパク質との融合、あるいは微生物によって認識され るシグナル及びアンカー配列の合成が考えられる。所望なら、大きな完全体の一 部としてペスチウイルスのポリペプチドを免疫感作すべき動物内に放出すること も可能である。これらのいずれの場合においても、1種以上の免疫原性産物が発 現し、それによって種々の病原体及び/又は所定病原体の種々の抗原に対する保 護を得ることが可能である。 本発明のベクターワクチンは、組換え細菌又は本発明の核酸配列を含む組み換 えベクターに感染した宿主細胞を培養することにより製造し得、その後で、細胞 及び/又は細胞中で増殖した組換えベクターウイルスを含む組み換え細菌又はベ クターを、場合によって純粋な形態で捕集し、場合によって凍結乾燥形態でワク チンを形成し得る。 本発明の組換えベクターで形質転換した宿主細胞を前記核酸配列によりコード されるポリペプチドの発現に好ましい条件下に培養することもできる。ワクチン は、粗培養物、 宿主細胞溶解物又は宿主細胞抽出物からなる試料を用いて製造し得るが、別の実 施態様においては、その用途に応じて本発明のより精製されたポリペプチドから ワクチンを形成する。産生されたポリペプチドの精製には、本発明の組換えベク ターで形質転換した宿主細胞を適当量培養し、産生されたポリペプチドを、該細 胞から単離するか、又はタンパク質が排出される場合には培地から単離する。培 地中に排出されたポリペプチドは、標準技術、例えば、塩分画法、遠心分離、限 外濾過、クロマトグラフィー、ゲル濾過又はイムノアフィニティークロマトグラ フィーにより分離・精製し得るが、細胞内ポリペプチドは、先ず前記細胞を捕集 し、該細胞を、例えば、超音波処理又はフレンチプレスのような他の機械的破砕 手段により分離し、次いで他の細胞内成分からポリペプチドを分離することによ り該ポリペプチドからワクチンを形成し得る。細胞は、化学的(例えば、EDT A若しくはTriton X114のような界面活性剤)手段又はリゾチーム消 化のような酵素的手段によっても分離し得る。 「裸の」DNA、即ち、調節配列を含まない上記定義の核酸を動物に予防接種 することも可能である。次いで、こ のDNAを予防接種した動物のゲノムに組込んで本発明のポリペプチドを発現さ せる。 本発明ワクチンは、予防接種後のT細胞及びB細胞応答の開始及び維持に対し て促進効果を有する多くの化合物を加えて強化することができる。 このように、ワクチンにサイトカインを加えることによりT細胞応答が促進さ れる。適当なサイトカインは、例えば、IL−2、IL−4、IL−7又はIL −12のようなインターロイキン、GM−CSF、RANTES、腫瘍壊死因子 、及びIFNγのようなインターフェロンである。 本発明のポリペプチドに対する抗体又は抗血清は、受動免疫療法、診断用イム ノアッセイ及び抗イディオタイプ抗体の産生に用い得る。 本発明のワクチンは、慣用の能動免疫感作方式で、即ち、投与製剤に適合し得 るような一回又は繰り返し投与、及び予防上有効な量、即ち、ウイルスCSFV によるチャレンジに対してブタに免疫を誘発させる前記抗原を発現させ得る免疫 感作抗原又は組換え微生物量で投与し得る。該ワクチンを慣用の(Bリンパ球に 対する)予防接種に加えて投与して、そのような予防接種によってもたらされる 免疫を 増強させることも可能である。免疫とは、予防接種しないグループに比べて、予 防接種した後の動物集団における高レベルの保護の誘発と定義される。 生ウイルスベクターワクチンの場合、動物1匹当たりの用量率は、103〜1 08pfuの範囲であってよい。本発明の典型的なサブユニットワクチンは、1 μg〜1mgの本発明タンパク質を含んでいる。該ワクチンは、経皮、皮下、筋 肉内、腹腔内、静脈内、経口又は経鼻投与し得る。 さらに、該ワクチンは、活性及び/又は貯蔵寿命を増大させるためにしばしば 他の成分と混合した水性媒体又は水含有懸濁液を含んでいてもよい。これらの成 分は、塩、pH緩衝剤、安定剤(例えば、スキムミルク又はカゼイン水解物)、 乳化剤、免疫応答を増強するアジュバント(例えば、オイル、ムラミル二ペプチ ド、水酸化アルミニウム、サポニン、ポリアニオン及び両親媒性物質)並びに保 存剤であってよい。 本発明のワクチンが、ブタの他の病原体に関連する免疫原又はActinob acillus pleuropneumoniae、仮性狂犬病ウイルス、ブ タインフルエンザウイルス、ブタパルボウイルス、Streptoco ccus suis、伝播性胃腸炎ウイルス、ロタウイルス、Escheric hia coli、Erysipelothrix rhusiopathiae 、Pasterurella multocida及びBordetellab ronchisepticaの抗原に類似したこれらの免疫原をコードする核酸 配列を含み得ることは明らかである。 本発明はさらに、本発明タンパク質を含む「免疫化学試薬」にも関する。「免 疫化学試薬」という用語は、本発明のタンパク質が、適当な担体に結合している か、又は標識物質を含んでいることを意味する。 使用し得る担体は、例えば、マイクロテストウエル若しくはキュベットの内壁 、管若しくは毛管、膜、フィルター、テストストリップ、又は、例えば、ラテッ クス粒子、赤血球、染料ゾル、金属ゾル、若しくはゾル粒子としての金属化合物 のような粒子の表面である。 使用し得る標識物質は、とりわけ、放射性同位元素、蛍光化合物、酵素、染料 ゾル、金属ゾル又はゾル粒子としての金属化合物である。 本発明の核酸配列は、任意の種類の組織中でペスチウイ ルス関連核酸を検出するためのハイブリダイゼーション実験用の特殊プローブの 設計にも用い得る。 本発明はさらに、ペスチウイルス、特にCSFV感染症の診断に有用な前記核 酸配列を含むテストキットをも包含する。 さらに本発明は、イムノアッセイに用いられるテストキットにも関し、該テス トキットは、少なくとも1種の本発明免疫化学試薬を含んでいる。該テストキッ トを用いて生起する免疫化学反応は、サンドイッチ反応、凝集反応、競合反応又 は阻害反応であるのが好ましい。 サンドイッチ反応を実施するためのテストキットは、例えば、マイクロテスト ウエルの内壁のような固体担体に結合した本発明ポリペプチドと、本発明の標識 ポリペプチド又は標識抗抗体のいずれかとから構成し得る。 本発明を以下の実施例により説明する。 実施例実施例1 :CSFV特異的細胞毒性Tリンパ球の同定 2・107TCID50 CSFV株Alfortで繰り返しチャレンジし、CS FV株Brescia感染ブタか ら得た血清(1・105TCID50)3mlで経鼻的に最終チャレンジした後で 、CSFV株Riems(4・105TCID50筋肉内)で免疫感作したMHCd /d ハプロタイプの同系交配ミニチュアピッグから末梢血白血球を分離した。細胞 を96ウエルの丸底マイクロタイタープレートに、RPMI培地(10%FCS )中1マイクロ培養当たり1〜2・105細胞の濃度で接種し、同時に感染性ウ イルス(5・105TCID50/ml CSFV−Alfort)で3〜5日間 再刺激した。 以下の方法で感染標的細胞を培養した:ミニチュアピッグ(“NIH−Min ipig”;MHCd/dハプロタイプ)から腎臓を取り出し、滅菌条件下に細片 に切り分けた。臓器片をPBSでリンスし、30〜100個の細片を培養フラス コ(25cm2)中にピペット添加した。該細片を、コラゲナーゼ分散溶液(培 地中1:6に希釈した2.5mg/mlのストック溶液)を添加した培地(10 %FCS)中でインキュベートした。細胞を組織からPBSで洗い流し、ペレッ ト化(6分、750g)し、PBS中で2回洗浄した。細胞を培養フラスコ(2 5及び75cm2)中のDMEM(10% FCS)中で培養した。 安定な形質転換細胞系の標的細胞を得るために、腎細胞を、SV−40の「l arge T」抗原(Southern,P.及びBerg,P.,J.Mol ec.Appl.Genetics.,1,327−341、1982;Fan ning,E.,J.Virol.,66,1289−1293,1992)の 配列を有するプラスミドで形質転換した。このために、精製されたSV−40プ ラスミドpSV−3ネオ(Dr.T.C.Mettenleite ェクチンとを、1:4のDNA−リポフェクチン比で混合し、室温で15分間イ ンキュベートした。集密度の大きい(80%)腎細胞培養体から培地を除去し、 2mlのOptiMEM−Medium(Gibco)を加えた。次いで、リポ フェクチン/DNA懸濁液を滴下し、最初に培養株を37℃で12時間インキュ ベートし、次いで、培地を、10% FCS(ウシ胎児血清)を含むクローニン グ培地〔2:1:1比のDMEM:F10(Gibco):F12(Gibco )〕に取り換え、37℃で培養した。このようにして得られたMAX細胞を、ネ オマイシン アナロゴン G418(Boehringer)と共に培養して選択 し、マイコプラズマ汚染についてテストした(マイコプラズマ検出キット、Bo ehringer Mannheim)。 1・106標的細胞をCSFV−Alfortに0.5の感染多重度(m.o .i.)で感染させた。感染後48時間して細胞をトリプシン処理し、200μ lのCTLアッセイ培地〔RPMI 1640(Gibco),3% FCS〕中 に捕集した。標的細胞を100μCiのNa2 51CrO4で90分間標識し、3回 洗浄、 1・104細胞/mlの最終濃度でCTLアッセイ培地に再懸濁した。 エフェクター細胞を、種々のエフェクター:標的比を得るように希釈し、10 0μl容量の三重ウエルに加えた。エフェクター細胞に1・103/ウエルの標 的細胞を加えた。プレートを100×gで5分間遠心し、37℃で4時間インキ ュベートした。600×gで10分間遠心した後、それぞれ100μlの上消を 捕集し、γ線計数器でクロムの放出をcpmとして測定した。特異的溶解(sp ecific lysis)%を次式により計算した: 以下の方法での標的細胞対照が含まれる:放射性同位元素の自然放出(自然c pm)を測定するために、エフェクターを加えずに標的細胞をインキュベートし た。さらに、標的細胞中の総クロム取り込みを測定した(総cpm)。 結果 細胞毒性Tリンパ球によるCSFV感染標的細胞の溶解は、対照グループより 高かった(図1)。比較的低いエフェクター:標的細胞比(12:1)で30% を超える高い特異的溶解が達成されたが、これは、高率のCSFV特異的細胞毒 性Tリンパ球を示している。実施例2 :切頭型タンパク質を発現する標的細胞の細胞毒性Tリンパ球媒介溶解 1・106MAX細胞(実施例1に記載のようにして得た)を、種々のワクチ ニアウイルス/CSFV組み換え体に、2.0の感染多重度で16時間感染させ た。図2は、CSFVのタンパク質の相対位置及び得られたワクチニアウイルス /CSFV組換え体の同定を示している。 中位の細胞変性効果を示した細胞をトリプシン処理し、200μlのCTLア ッセイ培地中に捕集した。アッセイ に使用する前に、標的細胞を100μCiのNa2 51CrO4で90分間標識し、 3回洗浄して、1・104細胞/mlの濃度でCTLアッセイ培地に再懸濁した 。 実施例1に記載したのと同じ方法でアッセイを実施した。 結果 クロム放出アッセイの結果は、CSFV特異的CTLが、ワクチニアウイルス /p125S組換え体に感染した標的細胞のみを認識することを示した。驚くべ きことには、ウイルス構造タンパク質を発現する標的細胞も自己プロテアーゼを 発現する細胞も特異的細胞毒性Tリンパ球によって溶解されなかった(図3)。 ワクチニアウイルス/p125S組換え体により産生されたペプチド産物から 見ると、80kDのサブユニット又はp10タンパク質が該認識に係わっている ようである(図4、中上のグラフ)。この領域を狭くすると、ワクチニアウイル ス/CSFV組換え体p80/VZは依然として特異的溶解を示すのに対して、 p80/VA及びp80/VXには効果がないようである。これは、T細胞特異 的エピトープがp125とp10の間の切断部位近くに存在することを意味して いる(図2参照;ヌクレオチド位置は、 Meyersら,Virology 171,555−567,1989により 示されたCSFV Alfortの配列による)。エピトープが存在する領域と して同定された領域(該領域は、組換え体p80/VZには依然として存在する が、p80/VA及びp80/VXには存在しない)は、アミノ酸位置2223 〜2285〔CSFV Alfort(Meyersら,前掲)の配列による、 即ち、配列番号:2のアミノ酸位置1093〜1155〕に存在する。BVDV 株cp7のp10のN末端タンパク質配列決定により得られたデータから、CS FV−Alfortのp125とp10の間の切断部位がCSFV−Alfor tのアミノ酸位置2272と2273の間、即ち、配列番号:1のヌクレオチド 位置3426と3427の間に位置していることが明らかである。実施例3 :CSFV特異的CTLにより認識されるT細胞エピトープの同定 ウイルス特異的CTLにより認識されるエピトープを同定するために、配列番 号:2の1093〜1155位置のアミノ酸領域をカバーするそれぞれ8及び1 2個のアミノ 酸がオーバーラップするノナペプチド及びペンタデカペプチドを合成した。 1・106標的細胞を100μCiのNa2 51CrO4で90分間標識し、3回 洗浄して、 2・104細胞/mlの最終濃度でCTLアッセイ培地に再懸濁した 。96ウエル丸底プレートの3重ウエルに50μlの標的細胞懸濁液を加えた。 100μlのペプチド溶液(DMSO中5mg/mlのストック溶液;RPMI 培地に1:4000〜1:5000希釈して、約50〜125ng/103標的 細胞を得た)と共に1時間インキュベートして、標的細胞にペプチドをロードし た。50μl容量の各ウエルに1・105エフェクター細胞を加えて、エフェク ター:標的細胞比を100:1とした。 実施例1及び2に類似の方法でクロム放出アッセイを行った。 結果 異なるペプチドをロードした標的細胞の特異的溶解を図5及び図6に示す。図 5では、ノナペプチド E−N−A−L−L−V−A−L−Fが最大パーセンテ ージの特異的溶解を生起するのに対し、図6では、ペンタデカペプチドS −T−A−E−N−A−L−L−V−A−L−F−G−Y−Vにより、他のペン タデカペプチドと共にインキュベートした標的細胞に比べて著しく高い標的細胞 溶解が得られたことが示されている。このペンタデカペプチドは、図5で既に同 定されたノナペプチドの配列を含んでいる。しかし、ノナペプチドをロードした CTL溶解標的細胞は、ペンタデカマーをロードした標的細胞より効率的であり 、これは、ノナペプチドがブタMHC−I分子に対してペンタデカペプチドより 高い親和力を有していることを示唆している。 実施例4:CSFV特異的CTLの交差反応性 異なるCSFV株を感染多重度0.5で48時間感染させる(実施例1に従っ て実施)か又はワクチニアウイルス組換え体に感染多重度2.0で16時間感染 させた(実施例2に従って実施)標的細胞を用い、CSFV特異的CTLの交差 反応性に関する実験を行った。ワクチニアウイル (Vac−p125S)の非構造タンパク質p125、p10及びp30のN末 端部分、又はBVDV株cp7(V ac−p120S)の対応タンパク質をコードする配列を含んでいた。CSFV 免疫感作エフェクター細胞のCTL活性を、標的として感染MAX細胞を用いる クロム放出アッセイで測定した。 対照として、非感染標的及びワクチニアウイルス野生型(Vac−WR)感染 標的を用いた。 結果 CSFV株を用いた実験とワクチニアウイルス組換え体を用いた実験の両方の 結果を表Iに示す。これらの結果から、CSFV特異的CTLが異なるCSFV 株に感染させた標的細胞を溶解し得たことがわかる。さらに、CSFV特異的C TLがBVDV株の非構造タンパク質を発現する標的細胞を溶解し得たことも示 され、それによって、これらの非構造タンパク質がペスチウイルスに保存され得 るT細胞特異的エピトープを有していることが示唆される。 図面の説明 図1 : 細胞毒性T細胞による標的細胞のCSFV特異的溶解を示すクロム放出アッセイ の結果。○は非感染対照標的細胞、●はCSFV感染標的細胞を示す。特異的溶 解%はY軸に示され、X軸はエフェクター:標的細胞比を示す。図2 : 自己標的細胞の感染に用いたワクチニアウイルス/CSF V組換え体。CSFVポリタンパク質並びにそれらのプロセシング産物上のN末 端自己プロテアーゼ(Npro)の相対位置、構造タンパク質のコア(C)、E0 ,E1、E2及び非構造タンパク質p125、p30及びp133が示されてい る。さらに、ワクチニアウイルス/CSFV組換え体として発現されたウイルス タンパク質及び切頭型(trancated)p125タンパク質が示されてい る。示されているアミノ酸の位置はCSFV−Alfortの配列による。図3 : 異なるワクチニアウイルス/CSFV組換え体に感染した標的細胞のCTL媒介 溶解。MAX細胞にワクチニアウイルス野生型(Vacc−WR、○)及びワク チニアウイルス/CSFV組換え体Vacc−NproC(□)、Vacc−E0 12(■)又はVacc−p125S(●)を感染させ、CSFV特異的CTL に対するクロム放出アッセイにおける標的細胞として用いた。軸は図1に同じ。図4 : 切頭型非構造タンパク質を発現する標的細胞のCTL媒介溶解。データの表示 は図3と同様。図5 : CSFV特異的CTLによるペプチド標的細胞の溶解。放射性標識したMAX 細胞を異なるノナペプチドと共にインキュベートした。バーは、100:1のエ フェクター:標的細胞による特異的溶解%を示す。対照:CSFV感染標的細胞 と非感染標的細胞の特異的溶解。図6 : ペンタデカペプチドをロードした標的細胞の溶解。説明は図5と同様。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI //(C12P 21/02 C12R 1:91)

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  1. 【特許請求の範囲】 1.古典的豚熱病(CSF)ウイルスポリペプチドp10又はその免疫原性的に 活性な部分と共に医薬上許容し得る担体を含むことを特徴とする、CSFに対し てブタを保護するためのワクチン。 2.p10ポリペプチドが配列番号2で示されるアミノ酸配列を有することを特 徴とする、請求項1に記載のワクチン。 3.請求項1又は2に記載のポリペプチドをコードするDNA配列を有する組換 え微生物と共に医薬上許容し得る担体を含むことを特徴とする、CSFに対して ブタを保護するためのワクチン。 4.組換え微生物が、組換えベクターウイルス、好ましくは組換え仮性狂犬病ウ イルスであることを特徴とする、請求項3に記載のワクチン。
JP8519518A 1994-12-20 1995-12-20 ペスチウイルスのt細胞刺激性タンパク質 Ceased JPH09509682A (ja)

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